JP2564525B2 - 貨物船における重量貨物スライド装置 - Google Patents
貨物船における重量貨物スライド装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は貨物船における重量貨物スライド装置に関
し、さらに詳細にいえば、コンテナ等の重量貨物を貨物
船の船艙内に積付け、或は積おろす場合の作業性を向上
させるための重量貨物スライド装置に関する。
し、さらに詳細にいえば、コンテナ等の重量貨物を貨物
船の船艙内に積付け、或は積おろす場合の作業性を向上
させるための重量貨物スライド装置に関する。
〈従来の技術〉 従来から貨物船として、運搬貨物が1種類に限定され
る専用貨物船(例えば、コンテナ専用船、自動車専用船
等)、および運搬貨物が1種類に限定されない多目的貨
物船の2種類が建造され、実際に就航している。
る専用貨物船(例えば、コンテナ専用船、自動車専用船
等)、および運搬貨物が1種類に限定されない多目的貨
物船の2種類が建造され、実際に就航している。
上記専用貨物船は、運搬する貨物の種類が1種類に限
定されているのであるから、運搬する貨物の種類に応じ
て最適な船艙構造が採用され、効率よく多量の貨物を運
搬することができるようにしている。例えば、自動車専
用船においては、船艙内のデッキをフラットにし、船艙
内に多数台の自動車を収容することができるようにして
いる。
定されているのであるから、運搬する貨物の種類に応じ
て最適な船艙構造が採用され、効率よく多量の貨物を運
搬することができるようにしている。例えば、自動車専
用船においては、船艙内のデッキをフラットにし、船艙
内に多数台の自動車を収容することができるようにして
いる。
したがって、1回の航海で多数台の自動車を運搬する
ことにより、自動車1台当りの運送費を安価にすること
ができる。
ことにより、自動車1台当りの運送費を安価にすること
ができる。
具体的には、自走式の積付け、および積おろしを行な
って積付け荷役所要時間、および積おろし荷役所要時間
を短縮するために、ランプウェイを船艙内、および船艙
外に装備し、多数台の完成車輸送に対処できるようにし
ている。
って積付け荷役所要時間、および積おろし荷役所要時間
を短縮するために、ランプウェイを船艙内、および船艙
外に装備し、多数台の完成車輸送に対処できるようにし
ている。
また、自動車用部品の輸送に当っては、量が多ければ
コンテナ貨物としてコンテナ専用船による輸送が行なわ
れているが、量が少なければ、ユニット梱包貨物として
上記多目的貨物船に積載し、或は自動車専用船の空スペ
ースを利用して積載する輸送が行なわれている。
コンテナ貨物としてコンテナ専用船による輸送が行なわ
れているが、量が少なければ、ユニット梱包貨物として
上記多目的貨物船に積載し、或は自動車専用船の空スペ
ースを利用して積載する輸送が行なわれている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 即ち、多目的貨物船、或は自動車専用船に自動車部品
等を積載する場合に、信頼性が高いコンテナ貨物型式を
採用することは、これら貨物船の船艙構造、および船腹
強度等の面からみて殆ど不可能であり、また、コンテナ
貨物を積載した状態で充分なラッシングを施す等の対処
を行なうことによりコンテナ貨物型式が可能になって
も、積載可能なコンテナの数が著しく少なくならざるを
得ず、積付け荷役効率、積おろし荷役効率が低く、結局
単位量当りの運送費が高くつくことになるという問題が
ある。
等を積載する場合に、信頼性が高いコンテナ貨物型式を
採用することは、これら貨物船の船艙構造、および船腹
強度等の面からみて殆ど不可能であり、また、コンテナ
貨物を積載した状態で充分なラッシングを施す等の対処
を行なうことによりコンテナ貨物型式が可能になって
も、積載可能なコンテナの数が著しく少なくならざるを
得ず、積付け荷役効率、積おろし荷役効率が低く、結局
単位量当りの運送費が高くつくことになるという問題が
ある。
さらに、自動車専用船についてみれば、従来のように
輸出台数の殆どを完成車の状態で行なっていた状態が徐
々に変化しつつあり、完成車の割合が減少する反面、海
外でのノックダウン生産を行なうための自動車部品の割
合が増加する傾向にある。
輸出台数の殆どを完成車の状態で行なっていた状態が徐
々に変化しつつあり、完成車の割合が減少する反面、海
外でのノックダウン生産を行なうための自動車部品の割
合が増加する傾向にある。
このような傾向の下において、従来どおり完成車のみ
を輸送すると、自動車専用船の船腹効率が低くなる。し
たがって、船腹効率が低下することを防止するために
は、自動車専用船の各船艙内に完成車のみならず、コン
テナ貨物、プラント貨物をも効率よく積付けし、或は積
おろしすることができるようにすることが強く望まれる
のであるが、上述したように、船艙構造、船体強度等に
よる制約が大きく、上記完成車、コンテナ貨物、ポラン
ト貨物を輸送することは到底不可能であると思われてい
た。
を輸送すると、自動車専用船の船腹効率が低くなる。し
たがって、船腹効率が低下することを防止するために
は、自動車専用船の各船艙内に完成車のみならず、コン
テナ貨物、プラント貨物をも効率よく積付けし、或は積
おろしすることができるようにすることが強く望まれる
のであるが、上述したように、船艙構造、船体強度等に
よる制約が大きく、上記完成車、コンテナ貨物、ポラン
ト貨物を輸送することは到底不可能であると思われてい
た。
本件発明者は、自動車専用船の船艙内デッキに船長方
向に延びるガイドレール、おおび船腹方向に延びるガイ
ドレールを取付けることによりコンテナ貨物を効率よく
積付けし、或は積おろしすることができるようにする積
付け装置を発明し、完成車の積付けを妨げることなく、
コンテナ貨物のかなり効率的な積付けを達成した。しか
し、この発明においても、完成車、コンテナ貨物、プラ
ント貨物等の選択的な積付けの効率の面において未だ充
分なものではなく、より一層の改善が必要であった。
向に延びるガイドレール、おおび船腹方向に延びるガイ
ドレールを取付けることによりコンテナ貨物を効率よく
積付けし、或は積おろしすることができるようにする積
付け装置を発明し、完成車の積付けを妨げることなく、
コンテナ貨物のかなり効率的な積付けを達成した。しか
し、この発明においても、完成車、コンテナ貨物、プラ
ント貨物等の選択的な積付けの効率の面において未だ充
分なものではなく、より一層の改善が必要であった。
〈発明の目的〉 この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであ
り、完成車の積付けを妨げることなく、完成車、コンテ
ナ貨物、プラント貨物等の選択的な積付けを効率よく行
なうことができる重量貨物スライド装置を提供すること
を目的としている。
り、完成車の積付けを妨げることなく、完成車、コンテ
ナ貨物、プラント貨物等の選択的な積付けを効率よく行
なうことができる重量貨物スライド装置を提供すること
を目的としている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 上記の目的を達成するための、第1の発明の重量貨物
スライド装置は、貨物船の船艙内のデッキに船長方向、
および船腹方向に延びるガイドレールを装着してあり、
ガイドレールに対するスライド側には大小複数個のボー
ルで構成されたスライド機構を具備し、重量貨物に対す
る固定側には回動ロック機構を具備するスライダを上記
ガイドレール上にスライド可能に支承させてあるととも
に、搬送すべき方向において外部から搬送力が付与され
る受衝部を装着してある。
スライド装置は、貨物船の船艙内のデッキに船長方向、
および船腹方向に延びるガイドレールを装着してあり、
ガイドレールに対するスライド側には大小複数個のボー
ルで構成されたスライド機構を具備し、重量貨物に対す
る固定側には回動ロック機構を具備するスライダを上記
ガイドレール上にスライド可能に支承させてあるととも
に、搬送すべき方向において外部から搬送力が付与され
る受衝部を装着してある。
そして、前記スライド機構は、1つを中心にしてほぼ
同心状に配設され、かつそれぞれスライダ本体の下面に
形成した開口に収容された複数個の大径ボールと、各大
径ボールの下部がガイドレールに支承された状態におい
て大径ボールの上部と係合して各大径ボールの転動を容
易にする3個以上の小径ボールとを有し、前記回動ロッ
ク機構は、ケーシング内に収容され、かつ外部操作によ
り往復動可能な回動体と、ロック主体部がケーシング外
に突出し、かつ所定角度範囲内においてのみ上記回動体
に追従して回動するロック部材と、回動体がロック部材
の追従回動範囲を越えて回動することによりロック部材
をケーシングに向かって移動させる係合部とを有してい
る。
同心状に配設され、かつそれぞれスライダ本体の下面に
形成した開口に収容された複数個の大径ボールと、各大
径ボールの下部がガイドレールに支承された状態におい
て大径ボールの上部と係合して各大径ボールの転動を容
易にする3個以上の小径ボールとを有し、前記回動ロッ
ク機構は、ケーシング内に収容され、かつ外部操作によ
り往復動可能な回動体と、ロック主体部がケーシング外
に突出し、かつ所定角度範囲内においてのみ上記回動体
に追従して回動するロック部材と、回動体がロック部材
の追従回動範囲を越えて回動することによりロック部材
をケーシングに向かって移動させる係合部とを有してい
る。
また、第2の発明の重量貨物スライド装置は、貨物船
の船艙内のデッキに船長方向、および船腹方向に延びる
ガイドレールを装着してあるとともに、各ガイドレール
に沿って重量貨物駆動用の走行チェーンを設けてあり、
さらに、ガイドレールに対するスライド側には大小複数
個のボールで構成されたスライド機構を具備し、重量貨
物に対する固定側には回動ロック機構を具備するスライ
ダを上記カイドレール上にスライド可能に支承させてあ
るとともに、搬送すべき方向の走行チェーンと係合可能
なクランプを上記スライダに取付けてある。
の船艙内のデッキに船長方向、および船腹方向に延びる
ガイドレールを装着してあるとともに、各ガイドレール
に沿って重量貨物駆動用の走行チェーンを設けてあり、
さらに、ガイドレールに対するスライド側には大小複数
個のボールで構成されたスライド機構を具備し、重量貨
物に対する固定側には回動ロック機構を具備するスライ
ダを上記カイドレール上にスライド可能に支承させてあ
るとともに、搬送すべき方向の走行チェーンと係合可能
なクランプを上記スライダに取付けてある。
そして、上記スライド機構としては、スライダ本体の
下面に形成した複数個の開口に、それぞれ収容された3
個以上の小径ボールと、小径ボールにより受けられた大
径ボールとで構成されているものであってもよく、或
は、船長方向の延びるガイドレール、および船幅方向に
延びるガイドレールに対してスライドのみ可能に係合さ
れている。
下面に形成した複数個の開口に、それぞれ収容された3
個以上の小径ボールと、小径ボールにより受けられた大
径ボールとで構成されているものであってもよく、或
は、船長方向の延びるガイドレール、および船幅方向に
延びるガイドレールに対してスライドのみ可能に係合さ
れている。
また、上記回動ロック機構としては、ケーシング内に
収容され、かつ外部操作により往復回動可能な回動体
と、ロック主体部がケーシング外に突出し、かつ所定角
度範囲内においてのみ上記回動体に追従して回動するロ
ック部材と、回動体がロック部材の追従回動範囲を越え
て回動することによりロック部材をケーシングに向かっ
て移動させる係合部とを有している。
収容され、かつ外部操作により往復回動可能な回動体
と、ロック主体部がケーシング外に突出し、かつ所定角
度範囲内においてのみ上記回動体に追従して回動するロ
ック部材と、回動体がロック部材の追従回動範囲を越え
て回動することによりロック部材をケーシングに向かっ
て移動させる係合部とを有している。
さらに、上記クランプとしては、スライダに対して取
外し可能に取付けられているものであってもよく、或
は、スライダに対して回動可能に取付けられているもの
であってもよい。
外し可能に取付けられているものであってもよく、或
は、スライダに対して回動可能に取付けられているもの
であってもよい。
また、上記ガイドレールの両側に、互に逆方向に走行
する走行チェーンが設けられていることが好ましく、し
かも、上記各ガイドレールに対する駆動力の伝達が自動
制御装置により各重量貨物毎に制御されるものであるこ
とが一層好ましい。
する走行チェーンが設けられていることが好ましく、し
かも、上記各ガイドレールに対する駆動力の伝達が自動
制御装置により各重量貨物毎に制御されるものであるこ
とが一層好ましい。
そして、上記ガイドレールとしては、重量貨物格納箇
所毎に区画されているとともに、各区画箇所毎にガイド
レールをジャッキダウンさせるジャッキダウン手段を有
しているものであることが好ましい。
所毎に区画されているとともに、各区画箇所毎にガイド
レールをジャッキダウンさせるジャッキダウン手段を有
しているものであることが好ましい。
上記何れの場合においても、上記重量貨物はコンテナ
を含むものであることが好ましい。
を含むものであることが好ましい。
〈作用〉 以上の構成の第1の発明の重量貨物スライド装置であ
れば、貨物船の船艙内のデッキに船長方向、および船腹
方向に延びるガイドレールを装着してあり、ガイドレー
ルに対するスライド側には大小複数個のボールで構成さ
れたスライド機構を具備し、重量貨物に対する固定側に
は回動ロック機構を具備するスライダを上記ガイドレー
ル上にスライド可能に支承させてあるとともに、搬送す
べき方向において外部から搬送力が付与される受衝部を
装着してあるので、フォークリフト等の駆動車両により
上記受衝部に対して搬送力を付与することにより、スラ
イダをガイドレールに沿って走行させることができる。
れば、貨物船の船艙内のデッキに船長方向、および船腹
方向に延びるガイドレールを装着してあり、ガイドレー
ルに対するスライド側には大小複数個のボールで構成さ
れたスライド機構を具備し、重量貨物に対する固定側に
は回動ロック機構を具備するスライダを上記ガイドレー
ル上にスライド可能に支承させてあるとともに、搬送す
べき方向において外部から搬送力が付与される受衝部を
装着してあるので、フォークリフト等の駆動車両により
上記受衝部に対して搬送力を付与することにより、スラ
イダをガイドレールに沿って走行させることができる。
また、第2の発明の重量貨物スライド装置であれば、
貨物船の船艙内のデッキに船長方向、および船腹方向に
延びるガイドレールを装着してあるとともに、各ガイド
レールに沿って重量貨物駆動用の走行チェーンを設けて
あり、さらに、ガイドレールに対するスライド側には大
小複数個のボールで構成されたスライド機構を具備し、
重量貨物に対する固定側には回動ロック機構を具備する
スライダを上記ガイドレール上にスライド可能に支承さ
せてあるので、スライダを介して何れかの方向に延びる
ガイドレール上に重量貨物を支承させ、この状態におい
て走行チェーンと一方の側のスライダとをクランプを介
して係合させ、走行チェーンを駆動することにより、ガ
イドレールに沿う方向に重量貨物を移動させることがで
きる。
貨物船の船艙内のデッキに船長方向、および船腹方向に
延びるガイドレールを装着してあるとともに、各ガイド
レールに沿って重量貨物駆動用の走行チェーンを設けて
あり、さらに、ガイドレールに対するスライド側には大
小複数個のボールで構成されたスライド機構を具備し、
重量貨物に対する固定側には回動ロック機構を具備する
スライダを上記ガイドレール上にスライド可能に支承さ
せてあるので、スライダを介して何れかの方向に延びる
ガイドレール上に重量貨物を支承させ、この状態におい
て走行チェーンと一方の側のスライダとをクランプを介
して係合させ、走行チェーンを駆動することにより、ガ
イドレールに沿う方向に重量貨物を移動させることがで
きる。
また、以上の場合において、スライダが大小複数個の
ボールで構成されたスライド機構を介してガイドレール
上に支承されているので、スムーズな移動を行なうこと
ができるとともに、重量貨物が回動ロック機構を介して
スライダと一体的に連結されているので、重量貨物の振
動等を防止することができる。
ボールで構成されたスライド機構を介してガイドレール
上に支承されているので、スムーズな移動を行なうこと
ができるとともに、重量貨物が回動ロック機構を介して
スライダと一体的に連結されているので、重量貨物の振
動等を防止することができる。
また、上記スライド機構が、スライダ本体の下面に形
成した複数個の開口に、それぞれ収容された3個以上の
小径ボールと、小径ボールにより受けられた大径ボール
とで構成されているものである場合には、大径ボールが
ガイドレールの上面に接した状態で自由に回転するの
で、重量貨物により大荷重が加えられた場合であって
も、スライダの自由な移動を可能にすることができる。
成した複数個の開口に、それぞれ収容された3個以上の
小径ボールと、小径ボールにより受けられた大径ボール
とで構成されているものである場合には、大径ボールが
ガイドレールの上面に接した状態で自由に回転するの
で、重量貨物により大荷重が加えられた場合であって
も、スライダの自由な移動を可能にすることができる。
また、上記スライド機構が、船長方向に延びるガイド
レール、および船幅方向に延びるガイドレールに対して
スライドのみ可能に係合されているものである場合に
は、ガイドレール同士の連結部まで重量貨物が移動した
時点でスライダを他の走行チェーンと係合させることに
より、重量貨物の移動方向を簡単に変更することができ
る。
レール、および船幅方向に延びるガイドレールに対して
スライドのみ可能に係合されているものである場合に
は、ガイドレール同士の連結部まで重量貨物が移動した
時点でスライダを他の走行チェーンと係合させることに
より、重量貨物の移動方向を簡単に変更することができ
る。
さらに、上記回動ロック機構が、ケーシング内に収容
され、かつ外部操作により往復回動可能な回動体と、ロ
ック主体部がケーシング外に突出し、かつ所定角度範囲
内においてのみ上記回動体に追従して回動するロック部
材と、回動体がロック部材の追従回動範囲を越えて回動
することによりロック部材をケーシングに向かって移動
させる係合部とを有している場合には、外部走査により
回動体を回動させるだけでロック部材を所望方向に回動
させることにより、重量貨物の抜取り可能状態と抜取り
不可能状態とを選択することができ、さらに、抜取り不
可能状態とが選択された状態において回動体をさらに回
動させることによりロック部材により重量貨物を振動等
が発生しないように固定することができる。
され、かつ外部操作により往復回動可能な回動体と、ロ
ック主体部がケーシング外に突出し、かつ所定角度範囲
内においてのみ上記回動体に追従して回動するロック部
材と、回動体がロック部材の追従回動範囲を越えて回動
することによりロック部材をケーシングに向かって移動
させる係合部とを有している場合には、外部走査により
回動体を回動させるだけでロック部材を所望方向に回動
させることにより、重量貨物の抜取り可能状態と抜取り
不可能状態とを選択することができ、さらに、抜取り不
可能状態とが選択された状態において回動体をさらに回
動させることによりロック部材により重量貨物を振動等
が発生しないように固定することができる。
また、上記クランプが、スライダに対して取外し可能
に取付けられているものである場合には、必要な場合に
のみクランプを走行チェーンに対する係合状態、係合解
除状態を選択することができ、また、スライダに対して
回動可能に取付けられている場合には、クランプを回動
させるだけで走行チェーンに対する係合状態、係合解除
状態とを簡単に選択することができる。
に取付けられているものである場合には、必要な場合に
のみクランプを走行チェーンに対する係合状態、係合解
除状態を選択することができ、また、スライダに対して
回動可能に取付けられている場合には、クランプを回動
させるだけで走行チェーンに対する係合状態、係合解除
状態とを簡単に選択することができる。
さらに、上記ガイドレールの両側に、互に逆方向に走
行する走行チェーンが設けられている場合いは、スライ
ダをクランプにより連結する走行チェーンを逆にするこ
とにより移動方向を逆にすることができる。
行する走行チェーンが設けられている場合いは、スライ
ダをクランプにより連結する走行チェーンを逆にするこ
とにより移動方向を逆にすることができる。
そして、上記各ガイドレールに対する駆動力の伝達が
自動制御装置により各重量貨物毎に制御されるものであ
る場合には、重量貨物の積付け、積おろしを効率よく行
なうことができる。
自動制御装置により各重量貨物毎に制御されるものであ
る場合には、重量貨物の積付け、積おろしを効率よく行
なうことができる。
また、上記ガイドレールが、重量貨物格納箇所毎に区
画されているとともに、各区画箇所毎にガイドレールを
ジャッキダウンさせるジャッキダウン手段を有している
ものである場合には、所定の重量貨物収容箇所まで重量
貨物をスライドさせた状態においてジャッキダウン手段
によりガイドレールをジャッキダウンさせることによ
り、スライダを直接船艙内の甲板上に支承させた状態と
し、スライダと共に重量貨物を固定することができる。
画されているとともに、各区画箇所毎にガイドレールを
ジャッキダウンさせるジャッキダウン手段を有している
ものである場合には、所定の重量貨物収容箇所まで重量
貨物をスライドさせた状態においてジャッキダウン手段
によりガイドレールをジャッキダウンさせることによ
り、スライダを直接船艙内の甲板上に支承させた状態と
し、スライダと共に重量貨物を固定することができる。
〈実施例〉 以下、実施例を示す添付図面によって詳細に説明す
る。
る。
第9図は貨物船の側面図であり、船側中央部に貨物積
付け、積おろし用の開閉ドア(31)を取付けているとと
もに、船尾側所定位置に自動車積付け用のランプウェイ
(32)を取付けている。
付け、積おろし用の開閉ドア(31)を取付けているとと
もに、船尾側所定位置に自動車積付け用のランプウェイ
(32)を取付けている。
第10図は船体中央縦断正面図であり、張出し式ガント
リークレーン(33)を有しているとともに、10段の貨物
積付け用の甲板(34a)(35b)…(34j)を有してい
る。そして、第4,5,7,8番目の甲板(34d)(34e)(34
g)(34h)はコンテナ貨物積付け状態に対応させるべく
取外し可能な可動甲板であり、第6,9番目の甲板(34f)
(34i)の中央部所定位置にはコンテナ貨物を昇降させ
るためのハッチカバー(35f)(35i)が取付けられてい
る。尚、〔1〕は第6,9,10番目の甲板(34f)(34i)
(34j)に積付けられたコンテナ貨物であり、(36)は
桟橋である。
リークレーン(33)を有しているとともに、10段の貨物
積付け用の甲板(34a)(35b)…(34j)を有してい
る。そして、第4,5,7,8番目の甲板(34d)(34e)(34
g)(34h)はコンテナ貨物積付け状態に対応させるべく
取外し可能な可動甲板であり、第6,9番目の甲板(34f)
(34i)の中央部所定位置にはコンテナ貨物を昇降させ
るためのハッチカバー(35f)(35i)が取付けられてい
る。尚、〔1〕は第6,9,10番目の甲板(34f)(34i)
(34j)に積付けられたコンテナ貨物であり、(36)は
桟橋である。
第11図から第13図はそれぞれ第6,9,10番目の甲板(34
f)(34i)(34j)にコンテナ貨物〔1〕を積付けした
状態を示しており、第6番目の甲板(34f)には40フィ
ートのコンテナ貨物〔1〕を124個、20フィートのコン
テナ貨物〔1〕を40個、第9番目の甲板(34i)には40
フィートのコンテナ貨物〔1〕を78個、20フィートのコ
ンテナ貨物〔1〕を6個、第10番目の甲板(34j)には4
0フィートのコンテナ貨物〔1〕を26個、20フィートの
コンテナ貨物〔1〕を2個積付けている。尚、第11図に
おいて(37)は船外からの貨物積付け用のランプウェイ
であり、(38)は他の甲板に対する貨物移送用のランプ
ウェイであり、(33)は第3番目の甲板(34c)の下面
所定位置に取付けられた張出し式ガントリクレーンであ
る。
f)(34i)(34j)にコンテナ貨物〔1〕を積付けした
状態を示しており、第6番目の甲板(34f)には40フィ
ートのコンテナ貨物〔1〕を124個、20フィートのコン
テナ貨物〔1〕を40個、第9番目の甲板(34i)には40
フィートのコンテナ貨物〔1〕を78個、20フィートのコ
ンテナ貨物〔1〕を6個、第10番目の甲板(34j)には4
0フィートのコンテナ貨物〔1〕を26個、20フィートの
コンテナ貨物〔1〕を2個積付けている。尚、第11図に
おいて(37)は船外からの貨物積付け用のランプウェイ
であり、(38)は他の甲板に対する貨物移送用のランプ
ウェイであり、(33)は第3番目の甲板(34c)の下面
所定位置に取付けられた張出し式ガントリクレーンであ
る。
第1図は船艙内甲板におけるコンテナ貨物積付け荷役
状態を示す斜視図であり、同図Aに示すように、上段の
甲板(34U)の所定位置に形成したハッチ(40)の直下
に船長方向に延びるガイドレール(2a)(2b)が取付け
られているとともに、所定位置に船腹方向に延びる各1
対ずつのガイドレール(3a)(3b)が取付けられてい
る。そして、上記各1対ずつのガイドレール(2a)(2
b)(3a)(3b)の外側に近接させて、互に逆方向に駆
動される走行チェーン(2c)(2d)(3c)(3d)が取付
けられている。また、同図Bに示すように、上記走行チ
ェーン(2c)(2d)はそれぞれ前半部と後半部とに区画
されているとともに、クラッチ(2e)を含む駆動力伝達
機構(2f)を介して駆動源(2g)と連結されており、上
記走行チェーン(3c)(3d)もそれぞれクラッチ(3e)
を含む駆動力伝達機構(3f)を介して駆動源(3g)と連
結されている。そして、上記駆動源(2g)(3g)、およ
びクラッチ(2e)(3e)は図示しない自動制御装置から
の制御信号により制御されている。尚、〔4〕はコンテ
ナ貨物〔1〕をガイドレール上に支承するスライダであ
り、〔5〕はスライダを走行チェーンに係合するための
クランプである。また、上記走行チェーン(3c)(3d)
は船長方向に延びるガイドレール(2a)(2b)を挾んで
両側に伸びているのであり、中央部においては、上記ガ
イドレール(2a)(2b)の下方を通過する状態である。
さらに、第1図Bにおいては、1対のガイドレール(3
a)(3b)の間にもガイドレールが取付けられた状態を
示しており、ISO規格の20フィートのコンテナ、40フィ
ートのコンテナの何れにも対処できるようにしている。
状態を示す斜視図であり、同図Aに示すように、上段の
甲板(34U)の所定位置に形成したハッチ(40)の直下
に船長方向に延びるガイドレール(2a)(2b)が取付け
られているとともに、所定位置に船腹方向に延びる各1
対ずつのガイドレール(3a)(3b)が取付けられてい
る。そして、上記各1対ずつのガイドレール(2a)(2
b)(3a)(3b)の外側に近接させて、互に逆方向に駆
動される走行チェーン(2c)(2d)(3c)(3d)が取付
けられている。また、同図Bに示すように、上記走行チ
ェーン(2c)(2d)はそれぞれ前半部と後半部とに区画
されているとともに、クラッチ(2e)を含む駆動力伝達
機構(2f)を介して駆動源(2g)と連結されており、上
記走行チェーン(3c)(3d)もそれぞれクラッチ(3e)
を含む駆動力伝達機構(3f)を介して駆動源(3g)と連
結されている。そして、上記駆動源(2g)(3g)、およ
びクラッチ(2e)(3e)は図示しない自動制御装置から
の制御信号により制御されている。尚、〔4〕はコンテ
ナ貨物〔1〕をガイドレール上に支承するスライダであ
り、〔5〕はスライダを走行チェーンに係合するための
クランプである。また、上記走行チェーン(3c)(3d)
は船長方向に延びるガイドレール(2a)(2b)を挾んで
両側に伸びているのであり、中央部においては、上記ガ
イドレール(2a)(2b)の下方を通過する状態である。
さらに、第1図Bにおいては、1対のガイドレール(3
a)(3b)の間にもガイドレールが取付けられた状態を
示しており、ISO規格の20フィートのコンテナ、40フィ
ートのコンテナの何れにも対処できるようにしている。
第2図から第4図はスライダ〔4〕の構成を示す図で
あり、第2図はスライダ〔4〕の全体図、第3図はスラ
イド機構の構成部、第4図はロック機構の構成図をそれ
ぞれ示している。
あり、第2図はスライダ〔4〕の全体図、第3図はスラ
イド機構の構成部、第4図はロック機構の構成図をそれ
ぞれ示している。
スライダ〔4〕は、下部にスライド機構〔6〕(第3
図参照)を有しているとともに、上部にロック機構
〔7〕を有しており、スライド機構〔6〕によりガイド
レールの上面にスライド可能に支承され、ロック機構
(7)によりコンテナ貨物(1)の下面隅角部を保持し
ている。
図参照)を有しているとともに、上部にロック機構
〔7〕を有しており、スライド機構〔6〕によりガイド
レールの上面にスライド可能に支承され、ロック機構
(7)によりコンテナ貨物(1)の下面隅角部を保持し
ている。
さらに詳細に説明すると、スライダ本体(41)は、第
3図Aにも示すように、上面所定位置に1対のガイド部
(42)を突出形成しているとともに、下面隅角部に、ガ
イドレールと挾持状に係合する脚部は水平外方にも突出
させられ、スライダ本体(41)の一方の側面にもガイド
レールと挾持状に係合し得る溝部(44)が形成されてい
る。また、スライダ本体(41)の各側面下部には、隣合
うガイドレールとの係合を行ないやすくするためのアー
ル部(45)(第3図C参照)が形成されている。尚、上
記溝(44)の外方においてスライダ本体(41)の側面に
クランプ取付け用の軸(48)が突出形成されている。こ
の軸(48)は、互に逆方向に突出形成されていればよい
が、互に90度ずれた方向に突出形成されていてもよい。
3図Aにも示すように、上面所定位置に1対のガイド部
(42)を突出形成しているとともに、下面隅角部に、ガ
イドレールと挾持状に係合する脚部は水平外方にも突出
させられ、スライダ本体(41)の一方の側面にもガイド
レールと挾持状に係合し得る溝部(44)が形成されてい
る。また、スライダ本体(41)の各側面下部には、隣合
うガイドレールとの係合を行ないやすくするためのアー
ル部(45)(第3図C参照)が形成されている。尚、上
記溝(44)の外方においてスライダ本体(41)の側面に
クランプ取付け用の軸(48)が突出形成されている。こ
の軸(48)は、互に逆方向に突出形成されていればよい
が、互に90度ずれた方向に突出形成されていてもよい。
上記スライド機構〔6〕は、第3図B,Cに示すよう
に、スライダ本体(41)の下面中央部に形成した凹所
(61)と、凹所(61)を中心として環状に形成した8個
の凹所(61)と、これら9個の凹所(61)をカバーする
ように取付けられたカバープレート(62)と、上記各凹
所(61)に収容された複数個の小径ボール(63)と、小
径ボール(63)により支承された1個の大径ボール(6
4)とから構成されている。
に、スライダ本体(41)の下面中央部に形成した凹所
(61)と、凹所(61)を中心として環状に形成した8個
の凹所(61)と、これら9個の凹所(61)をカバーする
ように取付けられたカバープレート(62)と、上記各凹
所(61)に収容された複数個の小径ボール(63)と、小
径ボール(63)により支承された1個の大径ボール(6
4)とから構成されている。
上記凹所(61)の底部には4個の小径ボール(63)が
収容されているとともに(但し、3個であってもよ
い)、全ての小径ボール(63)により均一に支承された
状態で1個の大径ボール(64)が収容されており、しか
も、上記カバープレート(62)の所定位置に形成した小
径孔(65)を通して大径ボール(64)の一部が突出させ
られている。また、上記凹所(61)の間隔は、スライダ
〔4〕が隣合うガイドレール同士の接続部における間隙
を通過する時点においても、限界荷重により定まる所定
数以上の大径ボール(64)がガイドレールの上面と係合
し得るように設定されている。
収容されているとともに(但し、3個であってもよ
い)、全ての小径ボール(63)により均一に支承された
状態で1個の大径ボール(64)が収容されており、しか
も、上記カバープレート(62)の所定位置に形成した小
径孔(65)を通して大径ボール(64)の一部が突出させ
られている。また、上記凹所(61)の間隔は、スライダ
〔4〕が隣合うガイドレール同士の接続部における間隙
を通過する時点においても、限界荷重により定まる所定
数以上の大径ボール(64)がガイドレールの上面と係合
し得るように設定されている。
上記ロック機構〔7〕は、第4図Aにすように、ケー
シング(71)と、ケーシング(71)に回動可能に収容さ
れた回動体(72)と、回動体(72)の回動に追従して回
動し、或は出入りするロック主体部(73)と、回動体
(72)を回動させるための駆動ワイヤ(74)とから構成
されている。
シング(71)と、ケーシング(71)に回動可能に収容さ
れた回動体(72)と、回動体(72)の回動に追従して回
動し、或は出入りするロック主体部(73)と、回動体
(72)を回動させるための駆動ワイヤ(74)とから構成
されている。
上記ケーシング(71)は、側面所定位置に上記溝(4
6)と係合するフランジ(71a)を有しているとともに、
内部に回動体(72)を回動可能に収容するための空間
(71c)を有しており、さらに、上面所定位置に、ロッ
ク主体部(73)の回動範囲を規制するストッパ(71b)
(第2図、および第6図参照)を有している。
6)と係合するフランジ(71a)を有しているとともに、
内部に回動体(72)を回動可能に収容するための空間
(71c)を有しており、さらに、上面所定位置に、ロッ
ク主体部(73)の回動範囲を規制するストッパ(71b)
(第2図、および第6図参照)を有している。
上記回動体(72)は、第4図Bにも示すように、周側
面に駆動ワイヤ(74)を巻掛けるための溝(72b)を有
する円板(72a)と、円板(72a)の中央部に突出形成し
たねじ軸(72c)とから構成され、さらに、上記円板(7
2a)の周縁寄り下面に形成した孔(72d)に、常時ばね
(72e)により下方付勢されているクリックストップボ
ール(72f)を収容し、上記空間(71c)の所定位置に形
成した係合凹所(71d)と係合することにより位置規制
されるようにしている。
面に駆動ワイヤ(74)を巻掛けるための溝(72b)を有
する円板(72a)と、円板(72a)の中央部に突出形成し
たねじ軸(72c)とから構成され、さらに、上記円板(7
2a)の周縁寄り下面に形成した孔(72d)に、常時ばね
(72e)により下方付勢されているクリックストップボ
ール(72f)を収容し、上記空間(71c)の所定位置に形
成した係合凹所(71d)と係合することにより位置規制
されるようにしている。
上記ロック主体部(73)は、上記ねじ軸(72c)と螺
合するねじ筒(73a)と、コンテナ貨物〔1〕の隅角部
に形成した係合凹所(1a)(第6図参照)に係合し得る
係合部(73b)と、上記ねじ筒(73a)の内部に圧縮状態
で収容されているばね(73c)とから構成されている。
上記係合部(73b)は一方向にのみ長いほぼ長方形状の
平面形状を有しているとともに、上面が四角錐状の突出
形成されている。そして、以上の構成のロック主体部
(73)は、係合部(73b)の側面が上記ストッパ(71b)
の何れかに当接するまでの範囲内において上記回動体
(72)に追従して回動し、長辺側端部に形成された係合
凹所(73d)がストッパ(71b)に係合した状態(第4図
A中実線参照)でコンテナ貨物〔1〕の係合凹所(1a)
に対して挿脱可能になるとともに、長辺側面所定位置が
ストッパ(71b)に当接した状態(第4図A中一点鎖線
参照)でコンテナ貨物(1)の係合凹所(1a)から抜取
り不可能な状態になるようにしている。また、上記係合
部(73b)の長辺側面所定位置がストッパ(71b)に当接
した後に回動体(72)を同一方向に回動させることによ
り、ロック主体部(73)をばね(73c)の付勢力に抗し
てケーシング(71)に接近する方向(第4図A中下方)
に移動させるようにしている。
合するねじ筒(73a)と、コンテナ貨物〔1〕の隅角部
に形成した係合凹所(1a)(第6図参照)に係合し得る
係合部(73b)と、上記ねじ筒(73a)の内部に圧縮状態
で収容されているばね(73c)とから構成されている。
上記係合部(73b)は一方向にのみ長いほぼ長方形状の
平面形状を有しているとともに、上面が四角錐状の突出
形成されている。そして、以上の構成のロック主体部
(73)は、係合部(73b)の側面が上記ストッパ(71b)
の何れかに当接するまでの範囲内において上記回動体
(72)に追従して回動し、長辺側端部に形成された係合
凹所(73d)がストッパ(71b)に係合した状態(第4図
A中実線参照)でコンテナ貨物〔1〕の係合凹所(1a)
に対して挿脱可能になるとともに、長辺側面所定位置が
ストッパ(71b)に当接した状態(第4図A中一点鎖線
参照)でコンテナ貨物(1)の係合凹所(1a)から抜取
り不可能な状態になるようにしている。また、上記係合
部(73b)の長辺側面所定位置がストッパ(71b)に当接
した後に回動体(72)を同一方向に回動させることによ
り、ロック主体部(73)をばね(73c)の付勢力に抗し
てケーシング(71)に接近する方向(第4図A中下方)
に移動させるようにしている。
上記クランプ〔5〕は、第5図Aに示すように、上記
軸(48)に嵌合し得る孔(5a)を一端部に有していると
ともに、走行チェーンと係合し得る係合部(5b)を他端
部に有しているものであり、上記軸(48)にナット(48
a)を螺合することによりクランプ〔5〕を抜止め状に
保持することができるようにしている。
軸(48)に嵌合し得る孔(5a)を一端部に有していると
ともに、走行チェーンと係合し得る係合部(5b)を他端
部に有しているものであり、上記軸(48)にナット(48
a)を螺合することによりクランプ〔5〕を抜止め状に
保持することができるようにしている。
上記係合部(5b)は、水平状のチェーン単体の少なく
とも前半部を前方抜止め状に包囲する2個の包囲係合部
(5c)(第5図B,C,E参照)と、両包囲係合部(5c)の
間に位置して、上記水平状のチェーン単体の内部に侵入
するとともに、垂直状のチェーン単体の前端に係合する
侵入係合部(5d)(第5図D参照)とから構成されてい
る。
とも前半部を前方抜止め状に包囲する2個の包囲係合部
(5c)(第5図B,C,E参照)と、両包囲係合部(5c)の
間に位置して、上記水平状のチェーン単体の内部に侵入
するとともに、垂直状のチェーン単体の前端に係合する
侵入係合部(5d)(第5図D参照)とから構成されてい
る。
以上の構成を採用してコンテナ貨物〔1〕の積付けを
行なう場合には、ハッチ(40)の直下において、船長方
向に延びるガイドレール(2a)(2b)の上面にスライド
可能に支承された1対ずつのスライダ〔4〕をコンテナ
貨物の長さに対応する間隔を保持する状態としておい
て、ハッチ(40)を通してコンテナ貨物〔1〕を下降さ
せることにより、スライダ〔4〕の上面に位置するロッ
ク主体部(73)とコンテナ貨物〔1〕の隅角部に形成し
た係合凹所(1a)とを係合させる。そして、駆動ワイヤ
(74)により回動体(72)を回動させることにより、ロ
ック主体部(73)を追従回動させて係合凹所(1a)と抜
止め状に係合させ、さらに回動体(72)を回動させるこ
とにより係合部(73b)をばね(73c)に抗して移動さ
せ、コンテナ貨物〔1〕をがたつかないように固定す
る。
行なう場合には、ハッチ(40)の直下において、船長方
向に延びるガイドレール(2a)(2b)の上面にスライド
可能に支承された1対ずつのスライダ〔4〕をコンテナ
貨物の長さに対応する間隔を保持する状態としておい
て、ハッチ(40)を通してコンテナ貨物〔1〕を下降さ
せることにより、スライダ〔4〕の上面に位置するロッ
ク主体部(73)とコンテナ貨物〔1〕の隅角部に形成し
た係合凹所(1a)とを係合させる。そして、駆動ワイヤ
(74)により回動体(72)を回動させることにより、ロ
ック主体部(73)を追従回動させて係合凹所(1a)と抜
止め状に係合させ、さらに回動体(72)を回動させるこ
とにより係合部(73b)をばね(73c)に抗して移動さ
せ、コンテナ貨物〔1〕をがたつかないように固定す
る。
尚、以上の動作を行なう前、または間に、クランプ
〔5〕を少なくとも1個のスライダ〔4〕に取付け、ク
ランプ〔5〕の係合部(5b)を走行チェーンに係合させ
ることにより、スライダ〔4〕が走行チェーンに追従し
て移動する状態とする。
〔5〕を少なくとも1個のスライダ〔4〕に取付け、ク
ランプ〔5〕の係合部(5b)を走行チェーンに係合させ
ることにより、スライダ〔4〕が走行チェーンに追従し
て移動する状態とする。
したがって、駆動源(2g)を駆動するとともに、図示
しない自動制御装置によりクラッチ(2e)を駆動するこ
とにより何れかの走行チェーンを走行させれば、クラン
プ〔5〕を介して駆動力がスライダ〔4〕に伝達され
る。そして、上記スライダ〔4〕は脚部(43)によりガ
イドレールに対してスライドのみ可能に支承されている
とともに、凹所(61)に収容された複数個の小径のボー
ル(63)により支承された状態の大径ボール(64)が9
個ガイドレールの上面に当接しているので、コンテナ貨
物〔1〕の大荷重が加えられても大径のボール(64)が
スムーズに転動し、コンテナ貨物〔1〕を走行チェーン
の走行に追従させて船長方向に移動させることができ
る。
しない自動制御装置によりクラッチ(2e)を駆動するこ
とにより何れかの走行チェーンを走行させれば、クラン
プ〔5〕を介して駆動力がスライダ〔4〕に伝達され
る。そして、上記スライダ〔4〕は脚部(43)によりガ
イドレールに対してスライドのみ可能に支承されている
とともに、凹所(61)に収容された複数個の小径のボー
ル(63)により支承された状態の大径ボール(64)が9
個ガイドレールの上面に当接しているので、コンテナ貨
物〔1〕の大荷重が加えられても大径のボール(64)が
スムーズに転動し、コンテナ貨物〔1〕を走行チェーン
の走行に追従させて船長方向に移動させることができ
る。
また、コンテナ貨物〔1〕を所定位置まで移動させた
状態において、上記クランプ〔5〕を軸(48)から取外
し、異なる軸(48)に取付けるとともに、船腹方向に延
びる走行チェーンと係合させ(但し、軸(48)が互に逆
方向にのみ突出形成されているものである場合には、例
えば、クランプ〔5〕をコンテナ貨物〔1〕に取付け、
或は90度ずれた方向のスライダ〔4〕にコンテナ貨物
〔1〕を支承させることにより、船腹方向に延びる走行
チェーンと係合させ)、さらに駆動源(3g)を駆動する
とともに、図示しない自動制御装置によりクラッチ(3
e)を駆動することにより、船腹方向に延びる何れかの
走行チェーンを走行させれば、クランプ〔5〕を介して
駆動力がスライダ〔4〕に伝達される。したがって、コ
ンテナ貨物〔1〕を走行チェーンの走行に追従させて船
腹方向に移動させることができる。尚、上記方向転換を
行なう場合においては、スライダ〔4〕の船長方向、船
腹方向の何れの方向への移動をも許容する必要がある関
係上、船長方向に延びるガイドレールと船腹方向に延び
るガイドレールとの間には多少の間隙が形成されている
のであるが、上記大径のボール(64)が1個を中心とし
て放射状に8個取付けられているのであるから、最悪の
状態でも6個はガイドレールの上面に当接することにな
り、大径のボール(64)の破損を確実に防止した状態
で、スムーズな方向転換を達成することができる。
状態において、上記クランプ〔5〕を軸(48)から取外
し、異なる軸(48)に取付けるとともに、船腹方向に延
びる走行チェーンと係合させ(但し、軸(48)が互に逆
方向にのみ突出形成されているものである場合には、例
えば、クランプ〔5〕をコンテナ貨物〔1〕に取付け、
或は90度ずれた方向のスライダ〔4〕にコンテナ貨物
〔1〕を支承させることにより、船腹方向に延びる走行
チェーンと係合させ)、さらに駆動源(3g)を駆動する
とともに、図示しない自動制御装置によりクラッチ(3
e)を駆動することにより、船腹方向に延びる何れかの
走行チェーンを走行させれば、クランプ〔5〕を介して
駆動力がスライダ〔4〕に伝達される。したがって、コ
ンテナ貨物〔1〕を走行チェーンの走行に追従させて船
腹方向に移動させることができる。尚、上記方向転換を
行なう場合においては、スライダ〔4〕の船長方向、船
腹方向の何れの方向への移動をも許容する必要がある関
係上、船長方向に延びるガイドレールと船腹方向に延び
るガイドレールとの間には多少の間隙が形成されている
のであるが、上記大径のボール(64)が1個を中心とし
て放射状に8個取付けられているのであるから、最悪の
状態でも6個はガイドレールの上面に当接することにな
り、大径のボール(64)の破損を確実に防止した状態
で、スムーズな方向転換を達成することができる。
そして、第6図Aに示すように、予め設定されている
固定箇所にコンテナ貨物〔1〕が到達した場合には、第
6図Bに示すように、ガイドレールの一部をジャッキダ
ウンすることにより、スライダ〔4〕を不動状に固定す
ることができ(スライダ〔4〕の脚部(43)を直接船艙
内甲板上に支承させることにより、スライド機構〔6〕
とガイドレールとの係合を外すことにより固定すること
ができ)、この状態において既に回動体(72)を回動さ
せることにより係合部(73b)をスライド機構〔6〕の
側に移動させ、コンテナ貨物〔1〕を不動状に保持して
いるので、固定用のラッシングを全く使用することなく
安定にコンテナ貨物〔1〕を保持することができる。
固定箇所にコンテナ貨物〔1〕が到達した場合には、第
6図Bに示すように、ガイドレールの一部をジャッキダ
ウンすることにより、スライダ〔4〕を不動状に固定す
ることができ(スライダ〔4〕の脚部(43)を直接船艙
内甲板上に支承させることにより、スライド機構〔6〕
とガイドレールとの係合を外すことにより固定すること
ができ)、この状態において既に回動体(72)を回動さ
せることにより係合部(73b)をスライド機構〔6〕の
側に移動させ、コンテナ貨物〔1〕を不動状に保持して
いるので、固定用のラッシングを全く使用することなく
安定にコンテナ貨物〔1〕を保持することができる。
第7図はクランプ〔5〕の他の構成を示す図であり、
係合部(5b)の構成を以下のようにした点が異なるのみ
である。
係合部(5b)の構成を以下のようにした点が異なるのみ
である。
さらに詳細に説明すると、上記係合部(5b)は、水平
状の2個のチェーン単体に支承される水平板部(5e)
(第7図A,B参照)と、水平板部(5e)の中央部に形成
された凹所(5f)(第7図A,B,C参照)、および突部(5
g)(第7図A,B,C参照)とから構成されている。上記凹
所(5f)は、第7図Cに示すように、垂直状のチェーン
単体の上半部を収容し得る形状であり、上記突部(5g)
は、第7図Aに示すように、水平状のチェーン単体の内
部に侵入し得る形状である。
状の2個のチェーン単体に支承される水平板部(5e)
(第7図A,B参照)と、水平板部(5e)の中央部に形成
された凹所(5f)(第7図A,B,C参照)、および突部(5
g)(第7図A,B,C参照)とから構成されている。上記凹
所(5f)は、第7図Cに示すように、垂直状のチェーン
単体の上半部を収容し得る形状であり、上記突部(5g)
は、第7図Aに示すように、水平状のチェーン単体の内
部に侵入し得る形状である。
したがって、無造作にクランプ〔5〕の係合部(5b)
を走行チェーンの上に乗せておいて、走行チェーンを走
行させるだけで、少なくともほぼチェーン単体1個分の
距離だけ走行チェーンが走行した時点で上記凹所(5
f)、および突部(5g)が走行チェーンと確実に係合
し、その後は、走行チェーンの走行に追従させてスライ
ダ〔4〕を走行させ、ひいてはスライダ〔4〕により支
承されたコンテナ貨物(1)を走行させることができ
る。
を走行チェーンの上に乗せておいて、走行チェーンを走
行させるだけで、少なくともほぼチェーン単体1個分の
距離だけ走行チェーンが走行した時点で上記凹所(5
f)、および突部(5g)が走行チェーンと確実に係合
し、その後は、走行チェーンの走行に追従させてスライ
ダ〔4〕を走行させ、ひいてはスライダ〔4〕により支
承されたコンテナ貨物(1)を走行させることができ
る。
さらに、走行チェーンの走行方向が変化した場合であ
っても、確実に走行チェーンとの係合状態を確保するこ
とができることになるのであるから、互に逆方向に走行
する走行チェーンを設ける必要がなく、単に1個の走行
チェーンの走行方向を変化させることができるようにす
ることにより、全体として構成の簡素化を達成すること
ができる。
っても、確実に走行チェーンとの係合状態を確保するこ
とができることになるのであるから、互に逆方向に走行
する走行チェーンを設ける必要がなく、単に1個の走行
チェーンの走行方向を変化させることができるようにす
ることにより、全体として構成の簡素化を達成すること
ができる。
第8図は走行チエーンに駆動力を伝達する駆動ホイー
ル〔8〕の構成を示す図であり、全体がほぼ円形のホイ
ール板(81)の外周に、垂直状のチェーン単体の上半部
を収容する環状溝(82)が形成されているとともに、環
状溝(82)を挟んで両側、或は一方に複数個の突部(8
3)が形成されている。
ル〔8〕の構成を示す図であり、全体がほぼ円形のホイ
ール板(81)の外周に、垂直状のチェーン単体の上半部
を収容する環状溝(82)が形成されているとともに、環
状溝(82)を挟んで両側、或は一方に複数個の突部(8
3)が形成されている。
さらに詳細に説明すると、上記突部(83)は、内面が
垂直状のチェーン単体の側面に沿うとともに、外方に向
かうに伴なって幅が徐々に増加する形状を有しており、
しかも全体として隣合う水平状のチェーン単体の間に保
持されるようにしている。
垂直状のチェーン単体の側面に沿うとともに、外方に向
かうに伴なって幅が徐々に増加する形状を有しており、
しかも全体として隣合う水平状のチェーン単体の間に保
持されるようにしている。
したがって、走行チェーンを駆動ホイール〔8〕に対
してほぼ半周にわたって掛けておき、図示しない駆動源
により駆動ホイール〔8〕を回転駆動すれば、駆動ホイ
ール〔8〕の回転方向に追従させて走行チェーンを走行
させることができる。そして、駆動ホイール〔8〕の回
転駆動方向が変化した場合にも確実に走行チェーンに走
行力を伝達することができる。
してほぼ半周にわたって掛けておき、図示しない駆動源
により駆動ホイール〔8〕を回転駆動すれば、駆動ホイ
ール〔8〕の回転方向に追従させて走行チェーンを走行
させることができる。そして、駆動ホイール〔8〕の回
転駆動方向が変化した場合にも確実に走行チェーンに走
行力を伝達することができる。
第6図Cは、船長方向に延びるガイドレールと船腹方
向に延びるガイドレールとの関係を示す図であり、船腹
方向に延びるガイドレールの端部に上下回動部(3e)が
形成されている。
向に延びるガイドレールとの関係を示す図であり、船腹
方向に延びるガイドレールの端部に上下回動部(3e)が
形成されている。
したがって、スライダ〔4〕が所定位置まで移動した
状態で上記上下回動部(3e)を下方回動させることによ
り(同図中実線参照)、上下回動部(3e)の先端部をス
ライダ〔4〕の溝(44)に係合させ、船腹方向へのスラ
イド方向変更を簡単に行なうことができる。また、船長
方向へのスライドを行なわせる場合には、上下回動部
(3e)を上方回動させておくことにより(同図中一点鎖
線参照)、スライダ〔4〕のスムーズな移動を確保する
ことができる。
状態で上記上下回動部(3e)を下方回動させることによ
り(同図中実線参照)、上下回動部(3e)の先端部をス
ライダ〔4〕の溝(44)に係合させ、船腹方向へのスラ
イド方向変更を簡単に行なうことができる。また、船長
方向へのスライドを行なわせる場合には、上下回動部
(3e)を上方回動させておくことにより(同図中一点鎖
線参照)、スライダ〔4〕のスムーズな移動を確保する
ことができる。
第3図D,Eはスライド機構〔6〕の他の構成を示す図
であり、第3図Aから第3図Cに示す構成と異なる点
は、一方向にのみスライド可能としているとともに、ガ
イドレールに対するスムーズな移動を確保するためにガ
イドレール挟持部にも小径のボール(63)、および大径
のボール(64)から構成されるベアリング部を取付けた
点のみである。
であり、第3図Aから第3図Cに示す構成と異なる点
は、一方向にのみスライド可能としているとともに、ガ
イドレールに対するスムーズな移動を確保するためにガ
イドレール挟持部にも小径のボール(63)、および大径
のボール(64)から構成されるベアリング部を取付けた
点のみである。
したがって、上記の構成のスライド機構〔6〕を採用
した場合には、コンテナ貨物〔1〕の移動方向を変更す
る必要がある場合に、異なるスライダ〔4〕に対して支
承させなおす必要が生ずる他は上記第3図Aから第3図
Cの構成の場合と同様にコンテナ貨物〔1〕のスムーズ
な移動を行なわせることができる。
した場合には、コンテナ貨物〔1〕の移動方向を変更す
る必要がある場合に、異なるスライダ〔4〕に対して支
承させなおす必要が生ずる他は上記第3図Aから第3図
Cの構成の場合と同様にコンテナ貨物〔1〕のスムーズ
な移動を行なわせることができる。
尚、この発明は上記の実施例に限定されるものではな
く、例えばコンテナ貨物〔1〕を複数段積重した状態で
スライダ〔4〕によりスライドレール上に支承させ、こ
の状態において走行チェーンを走行させることにより、
上記積重されたコンテナ貨物〔1〕をスライドさせるこ
とが可能である他、クランプ〔5〕をスライダ〔4〕に
対して回動可能に取付け、果報回動状態においてのみ走
行チェーンと係合するようにすることが可能であり、さ
らに、走行チェーンに代えてワイヤ等の索条体を使用す
ることが可能であり、さらには、走行チェーン、および
クランプを省略して、スライダに対して直接搬送力を作
用させることが可能であり、その他この発明の要旨を変
更しない範囲内において種々の設計変更を施すことが可
能である。
く、例えばコンテナ貨物〔1〕を複数段積重した状態で
スライダ〔4〕によりスライドレール上に支承させ、こ
の状態において走行チェーンを走行させることにより、
上記積重されたコンテナ貨物〔1〕をスライドさせるこ
とが可能である他、クランプ〔5〕をスライダ〔4〕に
対して回動可能に取付け、果報回動状態においてのみ走
行チェーンと係合するようにすることが可能であり、さ
らに、走行チェーンに代えてワイヤ等の索条体を使用す
ることが可能であり、さらには、走行チェーン、および
クランプを省略して、スライダに対して直接搬送力を作
用させることが可能であり、その他この発明の要旨を変
更しない範囲内において種々の設計変更を施すことが可
能である。
〈発明の効果〉 以上のように第1の発明は、ガイドレール上にスライ
ド可能に支承されたスライダに対して直接搬送力を付与
することによりコンテナ貨物等をスライドさせるように
しているとともに、スライダが大小複数個のボールから
なるスライド機構を有してスムーズなスライドを可能に
しているのであるから、必要最小限の駆動力でコンテナ
貨物等をスムーズにスライド移動させることができ、短
時間で船艙内の所定箇所にコンテナ貨物等を収容するこ
とができ、しかも重量貨物スライド装置とコンテナ貨物
等との一体化連結状態を簡単に、かつ確実に達成するこ
とができるという特有の効果を奏する。
ド可能に支承されたスライダに対して直接搬送力を付与
することによりコンテナ貨物等をスライドさせるように
しているとともに、スライダが大小複数個のボールから
なるスライド機構を有してスムーズなスライドを可能に
しているのであるから、必要最小限の駆動力でコンテナ
貨物等をスムーズにスライド移動させることができ、短
時間で船艙内の所定箇所にコンテナ貨物等を収容するこ
とができ、しかも重量貨物スライド装置とコンテナ貨物
等との一体化連結状態を簡単に、かつ確実に達成するこ
とができるという特有の効果を奏する。
また、第2の発明は、ガイドレール上にスライド可能
に支承されたスライダをクランプにより走行チェーンに
係合させることによりコンテナ貨物等をスライドさせる
ようにしているとともに、スライダが大小複数個のボー
ルからなるスライド機構を有してスムーズなスライドを
可能にしているのであるから、必要最小限の駆動力でコ
ンテナ貨物等をスムーズにスライド移動させることがで
き、短時間で船艙内の所定箇所にコンテナ貨物等を収容
することができ、しかも重量貨物スライド装置とコンテ
ナ貨物等との一体化連結状態を簡単に、かつ確実に達成
することができるという特有の効果を奏する。
に支承されたスライダをクランプにより走行チェーンに
係合させることによりコンテナ貨物等をスライドさせる
ようにしているとともに、スライダが大小複数個のボー
ルからなるスライド機構を有してスムーズなスライドを
可能にしているのであるから、必要最小限の駆動力でコ
ンテナ貨物等をスムーズにスライド移動させることがで
き、短時間で船艙内の所定箇所にコンテナ貨物等を収容
することができ、しかも重量貨物スライド装置とコンテ
ナ貨物等との一体化連結状態を簡単に、かつ確実に達成
することができるという特有の効果を奏する。
第1図は船艙内甲板におけるコンテナ貨物積付け荷役状
態を示す斜視図、 第2図はスライドの全体図、 第3図はスライド機構の構成部、 第4図はロック機構の構成図、 第5図はクランプの構成図、 第6図はシャッキダウン機構を示す概略図、 第7図はクランプの他の構成を示す図、 第8図は走行チェーンに駆動力を伝達する駆動ホイール
の構成を示す図、 第9図は貨物船の側面図、 第10図は船体中央縦断正面図、 第11図から第13図はそれぞれ第6,9,10番目の甲板にコン
テナ貨物を積付けた状態を示す図。 (1)……コンテナ貨物、(2a)(2b)(3a)(3b)…
…ガイドレール、(2c)(2d)(3c)(3d)……走行チ
ェーン、(4)……スライダ、(5)……クランプ、
(6)……スライド機構、(7)……ロック機構、(6
1)……凹所、(63)……小径ボール、(64)……大径
ボール、(71)……ケーシング、(72)……回動体、
(73)……ロック主体部、
態を示す斜視図、 第2図はスライドの全体図、 第3図はスライド機構の構成部、 第4図はロック機構の構成図、 第5図はクランプの構成図、 第6図はシャッキダウン機構を示す概略図、 第7図はクランプの他の構成を示す図、 第8図は走行チェーンに駆動力を伝達する駆動ホイール
の構成を示す図、 第9図は貨物船の側面図、 第10図は船体中央縦断正面図、 第11図から第13図はそれぞれ第6,9,10番目の甲板にコン
テナ貨物を積付けた状態を示す図。 (1)……コンテナ貨物、(2a)(2b)(3a)(3b)…
…ガイドレール、(2c)(2d)(3c)(3d)……走行チ
ェーン、(4)……スライダ、(5)……クランプ、
(6)……スライド機構、(7)……ロック機構、(6
1)……凹所、(63)……小径ボール、(64)……大径
ボール、(71)……ケーシング、(72)……回動体、
(73)……ロック主体部、
Claims (9)
- 【請求項1】貨物船の船艙内のデッキに船長方向、およ
び船幅方向に延びるガイドレールを装着してあり、ガイ
ドレールに対するスライド側には大小複数個のボールで
構成されたスライド機構を具備し、重量貨物に対する固
定側には回動ロック機構を具備するスライダを上記ガイ
ドレール上にスライド可能に支承させてあるとともに、
搬送すべき方向において外部から搬送力が付与される受
衝部を装着してあり、前記スライド機構は、1つを中心
にしてほぼ同心状に配設され、かつそれぞれスライダ本
体の下面に形成した開口に収容された複数個の大径ボー
ルと、各大径ボールの下部がガイドレールに支承された
状態において大径ボールの上部と係合して各大径ボール
の転動を容易にする3個以上の小径ボールとを有し、前
記回動ロック機構は、ケーシング内に収容され、かつ外
部操作により往復動可能な回動体と、ロック主体部がケ
ーシング外に突出し、かつ所定角度範囲内においてのみ
上記回動体に追従して回動するロック部材と、回動体が
ロック部材の追従回動範囲を越えて回動することにより
ロック部材をケーシングに向かって移動させる係合部と
を有していることを特徴とする貨物船における重量貨物
スライド装置。 - 【請求項2】貨物船の船艙内のデッキに船長方向、およ
び船幅方向に延びるガイドレールを装着してあるととも
に、各ガイドレールに沿って重量貨物駆動用の索条体を
設けてあり、さらに、ガイドレールに対するスライド側
には大小複数個のボールで構成されたスライド機構を具
備し、重量貨物に対する固定側には回動ロック機構を具
備するスライダを上記ガイドレール上にスライド可能に
支承させてあるとともに、搬送すべき方向の索条体と係
合可能なクランプを上記スライダに取付けてあり、前記
スライド機構は、1つを中心にしてほぼ同心状に配設さ
れ、かつそれぞれスライダ本体の下面に形成した開口に
収容された複数個の大径ボールと、各大径ボールの下部
がガイドレールに支承された状態において大径ボールの
上部と係合して各大径ボールの転動を容易にする3個以
上の小径ボールとを有し、前記回動ロック機構は、ケー
シング内に収容され、かつ外部操作により往復動可能な
回動体と、ロック主体部がケーシング外に突出し、かつ
所定角度範囲内においてのみ上記回動体に追従して回動
するロック部材と、回動体がロック部材の追従回動範囲
を越えて回動することによりロック部材をケーシングに
向かって移動させる係合部とを有していることを特徴と
する貨物船における重量貨物スライド装置。 - 【請求項3】スライド機構が、船長方向に延びるガイド
レール、および船幅方向に延びるガイドレールに対して
スライドのみ可能に係合されているものである上記特許
請求の範囲第2項記載の貨物船における重量貨物スライ
ド装置。 - 【請求項4】クランプが、スライダに対して取外し可能
に取付けられている上記特許請求の範囲第2項記載の貨
物船における重量貨物スライド装置。 - 【請求項5】クランプが、スライダに対して回動可能に
取付けられている上記特許請求の範囲第2項記載の貨物
船における重量貨物スライド装置。 - 【請求項6】ガイドレールの両側に、互に逆方向に走行
する走行チェーンが設けられている上記特許請求の範囲
第2項記載の貨物船における重量貨物スライド装置。 - 【請求項7】各ガイドレールに対する駆動力の伝達が自
動制御装置により各重量貨物毎に制御されるものである
上記特許請求の範囲第2項記載の貨物船における重量貨
物スライド装置。 - 【請求項8】ガイドレールが重量貨物格納箇所毎に区画
されているとともに、各区画箇所毎にガイドレールをジ
ャッキダウンさせるジャッキダウン手段を有しているも
のである上記特許請求の範囲第2項記載の貨物船におけ
る重量貨物スライド装置。 - 【請求項9】重量貨物がコンテナである上記特許請求の
範囲第2項記載の貨物船における重量貨物スライド装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61261604A JP2564525B2 (ja) | 1986-11-01 | 1986-11-01 | 貨物船における重量貨物スライド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61261604A JP2564525B2 (ja) | 1986-11-01 | 1986-11-01 | 貨物船における重量貨物スライド装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63295308A JPS63295308A (ja) | 1988-12-01 |
JP2564525B2 true JP2564525B2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=17364210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61261604A Expired - Lifetime JP2564525B2 (ja) | 1986-11-01 | 1986-11-01 | 貨物船における重量貨物スライド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2564525B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB0524859D0 (en) * | 2005-12-06 | 2006-01-11 | Stolt Offshore As | Apparatus for handling modules at sea |
ITVE20080090A1 (it) * | 2008-12-12 | 2010-06-13 | Generali Srl Costruzioni | Dispositivo per la movimentazione dei carichi industriali. |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4966146U (ja) * | 1972-09-22 | 1974-06-10 | ||
JPS55136604A (en) * | 1979-04-07 | 1980-10-24 | Yasuhisa Uemura | Omnidirectional ball foot wheel |
JPS58116292A (ja) * | 1981-12-29 | 1983-07-11 | Shigenobu Furukawa | 多目的貨物船におけるコンテナ積み付け方法 |
JPS593031U (ja) * | 1982-06-29 | 1984-01-10 | カヤバ工業株式会社 | ストラツト型シヨツクアブソ−バにおけるスプリングシ−ト着脱装置 |
JPS59165389U (ja) * | 1983-04-21 | 1984-11-06 | 光栄金属工業株式会社 | コンテナ等の移送用台車 |
-
1986
- 1986-11-01 JP JP61261604A patent/JP2564525B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63295308A (ja) | 1988-12-01 |
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