JP2564427B2 - 内燃機関失火検出方法及び装置 - Google Patents

内燃機関失火検出方法及び装置

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JP2564427B2
JP2564427B2 JP3015967A JP1596791A JP2564427B2 JP 2564427 B2 JP2564427 B2 JP 2564427B2 JP 3015967 A JP3015967 A JP 3015967A JP 1596791 A JP1596791 A JP 1596791A JP 2564427 B2 JP2564427 B2 JP 2564427B2
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章寛 中川
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  • Testing Of Engines (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各気筒の点火時期に
対応した所定クランク角の前後の各所定角度区間を回転
するのに要する時間比率に基づいて内燃機関の失火を検
出する方法及び装置に関し、特に時間比率の加速度(以
下、単に加速度という)の変化量に基づく内燃機関失火
検出方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関の運転中においてエン
ジンの点火系の異常等が発生すると、気筒毎の点火が十
分に行われなくなり失火することがある。このような場
合、エンジンの損傷等を防止するために、速やかに失火
に対する対策を施さなければならない。従って、従来よ
り、内燃機関の失火を検出するための種々の方法が提案
されている。
【0003】従来の内燃機関失火検出装置としては、例
えば特開昭62−26345号公報に記載されたものが
ある。この場合、気筒内圧が正常爆発によりピークとな
ることに着目し、エンジンのシリンダ(気筒)内圧力を
筒内圧センサで連続的に検出して、筒内圧がピークとな
るクランク角を求め、筒内圧ピーク位置が所定のクラン
ク角期間内に存在するときには正常燃焼が行われたもの
と判定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関失火検
出方法及び装置は以上のように、筒内圧ピーク位置を検
出するため、所定期間単位でクランク角毎に連続して筒
内圧を検出しているので、失火検出装置が複雑になると
いう問題点があった。又、特に軽負荷運転条件において
は、筒内圧ピーク値として、圧縮上死点によるピーク値
と燃焼によるピーク値との2通りがあり、これらの判定
が困難であるうえ、圧縮上死点の前に燃焼ピーク値を有
する場合には失火検出が不可能になるという問題点があ
った。
【0005】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、請求項1及び請求項2並びに請
求項5及び請求項6の発明は、比較的簡単な構成で、広
範囲の運転領域に対して正確な失火検出ができる内燃機
関失火検出方法及び装置を得ることを目的とする。又、
この発明の請求項3及び請求項7の発明は、更に、失火
検出の信頼性を向上させた内燃機関失火検出方法及び装
を得ることを目的とする。又、この発明の請求項4
び請求項8の発明は、失火検出の信頼性を向上させると
共に、外乱発生を判定可能にした内燃機関失火検出方法
及び装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1(又
は、請求項5)の発明に係る内燃機関失火検出方法(又
は、装置)は、複数の気筒により駆動される内燃機関の
回転変動に基づいて内燃機関の失火を検出する方法(又
は、装置)であって、各気筒の点火時期に対応した所定
クランク角基準位置を境としてこの前後に各所定角度区
間を設定し、前の所定角度区間を回転するのに要する時
間と後の所定角度区間を回転するのに要する時間との比
(以下、時間比率という)を求めるステップ(又は、手
段)と、時間比率の加速度を求めるステップ(又は、手
段)と、同一気筒の点火時に関する加速度の変化量を求
めるステップ(又は、手段)と、変化量を所定値と比較
するステップ(又は、手段)と、変化量が所定値より大
きい場合に気筒の失火を判定するステップ(又は、手
段)とを含むものである。
【0007】又、この発明の請求項2(又は、請求項
6)の発明に係る内燃機関失火検出方法(又は、装置)
は、複数の気筒により駆動される内燃機関の回転変動に
基づいて内燃機関の失火を検出する方法(又は、装置)
であって、各気筒の点火時期に対応した所定クランク角
基準位置を境としてこの前後に各所定角度区間を設定
し、前の所定角度区間を回転するのに要する時間と後の
所定角度区間を回転するのに要する時間との比(以下、
時間比率という)を求めるステップ(又は、手段)と、
時間比率の加速度を求めるステップ(又は、手段)と、
連続する気筒の点火時に関する加速度の変化量を求める
ステップ(又は、手段)と、変化量を所定値と比較する
ステップ(又は、手段)と、変化量が所定値より大きい
場合に連続する気筒のうちの前回点火された気筒の失火
を判定するステップ(又は、手段)とを含むものであ
る。
【0008】又、この発明の請求項3(又は、請求項
7)の発明に係る内燃機関失火検出方法(又は、装置)
は、複数の気筒により駆動される内燃機関の回転変動に
基づいて内燃機関の失火を検出する方法(又は、装置)
であって、各気筒の点火時期に対応した所定クランク角
基準位置を境としてこの前後に各所定角度区間を設定
し、前の所定角度区間を回転するのに要する時間と後の
所定角度区間を回転するのに要する時間との比(以下、
時間比率という)を求めるステップ(又は、手段)と、
時間比率の加速度を求めるステップ(又は、手段)と、
同一気筒の点火時に関する加速度の第1の変化量を求め
るステップ(又は、手段)と、第1の変化量を第1の所
定値と比較するステップ(又は、手段)と、気筒及びこ
の気筒に連続する気筒の点火時に関する加速度の第2の
変化量を求めるステップ(又は、手段)と、第2の変化
量を第2の所定値と比較するステップ(又は、手段)
と、第1の変化量が第1の所定値より大きく且つ第2の
変化量が第2の所定値より大きい場合に連続する気筒の
うちの前回点火された気筒の失火を判定するステップ
(又は、手段)とを含むものである。
【0009】又、この発明の請求項4(又は、請求項
8)の発明に係る内燃機関失火検出方法(又は、装置)
は、請求項3(又は、請求項8)において、第1の変化
量が第1の所定値より大きく且つ第2の変化量が第2の
所定値以下の場合に外乱が発生したことを判定するステ
ップ(又は、手段)を含むものである。
【0010】
【作用】この発明の請求項1又は請求項5の発明におい
ては、同一気筒の点火時に関する加速度の変化量が燃焼
状態によって異なる点に着目し、変化量が所定値を越え
たときに失火と判定する。
【0011】又、この発明の請求項2又は請求項6の発
明においては、連続する気筒の点火時に関する加速度の
変化量が燃焼状態によって異なる点に着目し、変化量が
所定値を越えたときに失火と判定する。
【0012】又、この発明の請求項3又は請求項7の発
明においては、同一気筒の点火時に関する加速度の第1
の変化量、並びに、連続する気筒の点火時に関する加速
度の第2の変化量が燃焼状態によって異なる点に着目
し、第1の変化量が第1の所定値を越え且つ第2の変化
量が第2の所定値を越えたときに失火と判定する。
【0013】又、この発明の請求項4又は請求項8の発
明においては、走行路面が悪路であるなどの外乱時が発
生したときに、同一気筒の点火時に関する加速度の第1
の変化量が第1の所定値より大きくなっても、連続する
気筒の点火時に関する加速度の第2の変化量がほとんど
変化しない点に着目し、第1の変化量が第1の所定値を
越え且つ第2の変化量が第2の所定値以下のときには、
失火以外の外乱が発生したことを判定する。
【0014】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例を実現するための内燃
機関失火検出装置を示すブロック図であり、図におい
て、1は#1〜#4の気筒2〜5を有する例えば4気筒
のエンジンである。6は各気筒2〜5の点火制御に用い
られるパルス状の基準位置信号Pを出力するクランク角
センサであり、エンジン1のクランク軸又はカム軸に接
続されている。
【0015】7はクランク角センサ6からの基準位置信
号Pに基づいて各気筒2〜5の失火を検出する失火検出
部であり、基準位置信号Pを取り込むインタフェース8
と、インタフェース8を介して基準位置信号Pが伝達さ
れるマイクロコンピュータ9とを備えている。マイクロ
コンピュータ9は、信号処理手順及び制御情報等を記憶
するメモリ10と、フリーランニングカウンタからなり所
定時間クロック毎にカウンタ値をアップするタイマ11
と、失火検出演算処理を実行するCPU12とを備えてお
り、基準位置信号Pから、所定クランク角基準位置(例
えば、上死点)の前後の所定角度区間のそれぞれの所要
時間の時間比率の加速度を求め、その変化量に基づいて
失火を判定するようになっている。
【0016】次に、図2の波形図を参照しながら、点火
及び燃焼時における筒内圧、基準位置信号P、角速度ω
及び加速度αiの関係について説明する。図2におい
て、横軸はクランク角(0°〜1440°)であり、(a)は#
1気筒2の筒内圧、(b)は基準位置信号P、(c)は角速
度ω、(d)は加速度αiをそれぞれ示している。又、
(a)において、#2〜#3気筒3〜5については、爆発
行程の筒内圧のみを、それぞれ、一点鎖線、破線、二点
鎖線で示している。
【0017】4ストロークサイクル4気筒エンジンの場
合、1つの気筒については、吸入、圧縮、爆発及び排気
の各行程が繰り返し行われ、各気筒2〜5は、図2(a)
のように、180°の位相差を持って、#1、#3、#4、
#2の順に爆発行程が行われる。ここで、実線で示した
#1気筒に注目すると、720°毎に同一行程が行われて
おり、0°(+360°×n)がTDC(上死点)、180°(+3
60°×n)がBDC(下死点)である。
【0018】クランク角センサ6から出力される基準位
置信号Pは、図2(b)に示すように、各気筒2〜5の
点火時期に対応したクランク角基準位置でレベルが反転
する周期信号であり、例えば、各気筒の点火前の基準位
置即ちTDCから76°前の基準位置(B76°)で立
ち上がり、TDCから6°前の基準位置(B6°)で立
ち下がるパルスからなり、180°の周期で、110°
のL(ロー)区間と、70°のH(ハイ)区間とを交互
に繰り返す。一般に、各気筒の点火時期は、運転状態に
応じたタイマ制御により、クランク角位置でTDC±2
0°付近に設定されるが、気筒識別前の起動時には、基
準位置信号Pの立ち下がりエッジにより強制的に点火制
御される。従って、基準位置信号Pの立ち下がりエッジ
で設定される所定クランク角基準位置は、TDCよりも
わずかに進角側(例えば、B6°程度)に設定されてい
る。 この結果、通常運転時においても、所定クランク角
基準位置(B6°)の前後の区間は、点火時期の前後の
区間にほぼ対応することになる。
【0019】一般に、各気筒の点火コイル(図示せず)の
通電制御は、基準位置信号Pの各基準位置を参照して行
われる。即ち、#1気筒2を例にとると、クランク角180
°〜360°の圧縮行程における基準位置信号PのH区間
に点火コイルの通電を開始し、TDC近傍(B6°)でH
からLに反転する基準位置信号Pを参照して、回転数及
び負荷に応じて設定された点火時期に点火コイルの通電
を遮断し、このとき発生する高電圧を点火プラグに印加
して着火させる。これにより、クランク角360°〜540°
で爆発行程が行われ、筒内圧が図2(a)のように増大す
る。以下、同様に、180°周期で各気筒が順次点火され、
燃焼サイクルが繰り返される。
【0020】図2(a)において、クランク角360°を中心
とする#1気筒の筒内圧波形は正常燃焼の場合を示して
おり、吸入行程(0°〜180°)で気筒内に充填された混合
気は、圧縮行程(180°〜360°)で加圧され、圧縮行程中
のTDC(360°)付近で点火され、爆発行程(360°〜54
0°)で急激に膨張し、排気行程(540°〜720°)で気筒外
に排気される。一方、クランク角1080°を中心とする筒
内圧波形は、点火失敗又は空気と燃料との混合比が不適
切であって、混合気が全く燃焼されない場合(完全失火)
を示しており、TDC(1080°)を中心として左右対称と
なり、筒内圧レベルも低下している。このとき、失火の
程度が軽微であれば、爆発行程の圧力遷移は、クランク
角360°〜540°での正常燃焼時の筒内圧波形と、完全失
火時の筒内圧波形の中間レベルとなる。
【0021】図2(c)は例えば回転数が1000rpmのときの
角速度ωの変化を示し、角速度ωは、各気筒の爆発行程で
のトルク上昇に対応して増大し、圧縮行程でのトルク減
少に対応して減少する特性を有する。このとき、クラン
ク角1080°で#1気筒で失火が発生すると、1080°以降
に爆発によるトルク上昇が得られず、角速度ωは、次の
#3気筒の爆発行程まで減少し続ける。
【0022】次に、図3を参照しながら、この発明の一
実施例の判定基準として用いられる加速度αiについて
説明する。図3は基準位置信号Pを拡大して示す波形図
であり、THi-1及びTHiはH区間の周期、TLi-1
びTLiはL区間の周期、Ti-1及びTiは基準位置信号
Pの1周期、B76°及びB6°はクランク角基準位置で
ある。又、Ti-1は前回の周期、Tiは今回の周期を示して
いる。
【0023】一般に、往復円運動において、角加速度α
(rad/s2)は、
【数1】 α=(ωi−ωi-1)/Ti …(1) で表わされる。但し、ωiは基準位置信号Pの今回の周
期Tiでの角速度、ωi-1は前回の周期Ti-1での角速度、
Tiは各点火間の周期である。又、角速度ωiは、
【数2】 ωi=4π/(C・Ti) …(2) で表わされる。但し、Cは気筒数である。(1)式及び
(2)式より、角速度ωiの変動を表わす加速度αは、
【数3】 α=[4π/(C・Ti)]×(Ti/Ti2−Ti-1/Ti-1 2) …(3) となる。ここで、
【数4】Ti-1=Ti+ΔTiとし、且つ、
【数5】ΔTi2<<1とすれば、
【数6】Ti2=Ti-1 2と表わすことができ、(3)式は、
【数7】 α=(4π/C)×[(Ti−Ti-1)/Ti3] …(4) となる。
【0024】又、各周期THi及びTLiとTiとの関係
は、
【数8】Ti=THi+TLi であり、周期THi及びTLiの時間比率RTiは、
【数9】RTi=TLi/THi で表わされる。時間比率RTiにおいて、H区間の周期
THiの項は圧縮行程に含まれる充填空気量の情報であ
り、時間比率RTiを演算することは、L区間の周期TL
iを空気量基準で正規化することを意味する。
【0025】ここで、隣接する気筒の充填空気量を一定
とすれば、 (数10) THi=THi-1 となり、 (数11) ΔTi=Ti-1−Ti=TLi-1−TLi の関係から、(4)式は、 (数12) α=(4π/C)(THi/Ti3)(RTi−RTi-1) …(5) となる。ここでは、(5)式中の定数(4π/C)の項を削
除した加速度αi(1/s2)を、 (数13) αi=(THi/Ti3)(RTi−RTi-1) …(6) として求め、この加速度αiを失火判定のために用いて
いる。
【0026】図2(d)は各気筒に対応して順次算出され
る加速度αiを示しており、図2(d)及び(6)式から明ら
かなように、加速度αiは、#1気筒失火時(1080°)には
正常燃焼時より増加し、更に、次の#3気筒の点火時(12
60°)には大きく減少する。
【0027】この発明は、以上の点に着目してなされた
ものである。以下、図4及び図5のフローチャートを参
照しながら、同一気筒の点火時に関する加速度αiの変化
量が燃焼状態によって異なる点に着目した、この発明の
請求項1の発明について説明する。図4は基準位置信号
Pの立ち上がり(クランク角基準位置B76°)毎にマイク
ロコンピュータ9内で実行される演算ルーチン、図5は
基準位置信号Pの立ち下がり(クランク角基準位置B6
°)毎に実行される演算ルーチンであり、メモリ10内に
予めプログラムとして格納されている。又、失火判定用
の所定値βは、失火レベルに合わせて予め設定されてい
る。
【0028】まず、基準位置信号Pの基準位置B76°に
おいて割込みが発生すると、CPU12は、タイマ11から
カウンタ値を読取り、メモリ10内に設けられたメモリM
B76に格納する(ステップS1)。このとき格納されたカウ
ンタ値はB76°における時刻を示している。次に、図示
しないフラグを参照して、ステップS1の処理がプログラ
ムのスタート時点から初回目であるか否かが判定される
(ステップS2)。このとき参照されるフラグは、プログラ
ムのスタート時点で初回を示すようにセットされてい
る。ステップS2において、初回であると判定された場合
は、参照フラグをクリアすると共に図4の処理を終了す
る。
【0029】エンジンの回転に伴い、基準位置信号Pが
立ち下がり、基準位置B6°の割込みが発生すると、C
PU12は図5のプログラムを実行する。即ち、タイマ11
のカウンタ値を読取り、B6°における時刻を示す値を
メモリMB6に格納する(ステップS21)。続いて、図4
のステップS1で得られたメモリMB76内のB76°の時刻
を参照して、今回の基準位置信号PのH区間(B76°〜
B6°)の周期THiを、
【数14】 THi=MB76−MB6 …(7) から算出し、これをメモリMTHiに格納する(ステップ
S22)。以上でB6°のルーチンを終了する。
【0030】続いて、次の気筒の点火信号に対応するク
ランク角基準位置B76°に達すると、再び図4のB76°
ルーチンが実行され、ステップS1においてメモリB76の
値が更新される。又、ステップS2においては、前回の処
理でフラグがクリアされているため、初回の処理ではな
いと判定され、ステップS3に進む。
【0031】ステップS3においては、図5のステップS21
で得られたメモリMB6内のB6°の時刻を参照して、今
回の基準位置信号PのL区間(B6°〜B76°)の周期T
Liを、
【数15】 TLi=MB6−MB76 …(8) により算出し、これをメモリMTLiに格納すると共
に、各周期THi及びTLiに基づいて、今回の基準位
置信号Pの時間比率RTiを、
【数16】 RTi=TLi/THi …(9) により算出する。続いて、今回の基準位置信号Pの1サ
イクル所要時間に相当する周期Tiを、
【数17】 Ti=THi+TLi …(10) により算出する(ステップS4)。
【0032】次に、図示しないフラグを参照して、今回
の演算処理が3回目以内か否を判定し(ステップS5)、3
回目以内であればメモリ内容更新ステップS11に進み、B
76°のルーチンを終了する。尚、このとき参照されるフ
ラグは、3回目まではセットされており、4回目からは
クリアされる。
【0033】メモリ更新ステップS11においては、前回
のH区間THi-1、L区間TLi-1、周期Ti-1、時間比
率RTi-1等を格納する個別のメモリに対し、今回の演
算処理で得られた値がそれぞれ繰り下げられて格納され
る。又、加速度αi(後述する)が演算された後は、前回
から4回前までの加速度αi-4が各メモリに順次繰り下
げられて格納される。
【0034】図4及び図5の演算処理が繰り返され、ス
テップS5において4回目以上の演算処理であると判定さ
れた場合、前回までの演算処理で得られた各メモリ内の
値から前述の(6)式を用いて、加速度αiを、 (数18) αi=(THi/Ti3)(RTi−RTi-1) により算出する(ステップS6)。この加速度算出ステップ
S6は、B76°ルーチンが繰り返される毎に実行され、今
回の加速度αi並びに前回の加速度αi-1〜4回前の加速
度αi-4として、個別のメモリに順次格納される。
【0035】こうして、4回前(720°前)の加速度αi-4
が得られた時点で、同一気筒の今回の加速度αiと前回
の点火時に関する加速度αi-4との変化量Δαiを、
【数19】 Δαi=αi−αi-4 …(11) により求める(ステップS7)。続いて、(11)式で得られた
変化量Δαiを所定値βと比較し、変化量Δαiが所定値
βより大きいか否かを判定する(ステップS8)。そして、
もし、変化量Δαiが所定値βより大きいと判定された場
合には失火と判定し(ステップS9)、所定値β以下である
と判定された場合には、対象気筒が正常燃焼しているも
のと判定する(ステップS10)。
【0036】その後、前述と同様にメモリを更新し(ス
テップS11)、B76°ルーチンを終了する。以下、同様
に、基準位置B76°においては図4のプログラムを実行
し、基準位置B6°においては図5のプログラムを実行
することにより、各気筒の失火検出が行われる。図2
(d)を参照すると、クランク角1080°の時点で、#1気
筒に関する加速度αiが前回(360°)の加速度αi-4より
大きく増大しているので、変化量Δαiが所定値βを越
えて失火が判定されることになる。
【0037】次に、図6のフローチャートを参照しなが
ら、連続する気筒の点火時に関する加速度αiの変化量
が燃焼状態によって異なる点に着目した、この発明の請
求項2の発明について説明する。図6においては、前述
の各ステップS7、S8及びS11にそれぞれ対応する変化量算
出ステップS12、変化量判定ステップS13及びメモリ更新
ステップS14が異なるのみで、他のステップS1〜S6、S9
及びS10は図4と同様である。メモリ更新ステップS14
は、加速度αiに関して、前回の加速度αi-1のみを更新
する点を除けば、前述のステップS11と同様である。即
ち、加速度に関しては、今回の加速度αi及び前述の加速
度αi-1のみがメモリ10に格納されていればよい。又、
B6°ルーチンは図5に示した通りである。
【0038】前述のように、B76°ルーチン(図6)及び
B6°ルーチン(図5)によりステップS1〜S4、S21及びS2
2が繰り返され、前回及び今回の演算値が得られると、マ
イクロコンピュータ9は、ステップS6において加速度α
iを演算する。そして、前回の加速度αi-1が得られた時
点で、今回の加速度αiと前回の加速度αi-1との変化量
Δαi′を、
【数20】 Δαi′=αi-1−αi …(12) により算出する(ステップS12)。続いて、(12)式で得ら
れた変化量Δαi′を所定値γと比較し、変化量Δαi′
が所定値γより大きいか否かを判定する(ステップS1
3)。もし、変化量Δαi′が所定値γより大きいと判定
された場合には失火と判定し(ステップS9)、所定値γ以
下であると判定された場合には、前回点火対象となった
気筒が正常燃焼しているものと判定する(ステップS1
0)。
【0039】その後、今回の演算値を繰り下げながらメ
モリを更新し(ステップS14)、B76°ルーチンを
終了する。以下、同様に、基準位置B76°においては
図6のプログラムを実行し、基準位置B6°においては
図5のプログラムを実行し、これにより各気筒の失火検
出が行われる。図2(d)を参照すると、#1気筒の
火時期に対応するクランク角位置(クランク角1080
°)に関する加速度αi−1が大きく増大し、続く#3
気筒の点火時期に対応するクランク角位置(1260
°)に対応する加速度αiが大きく減少している。従っ
て、クランク角1260°の時点で、変化量Δαi′が
所定値γを越えて失火が判定されることになる。
【0040】次に、図7のフローチャートを参照しなが
ら、この発明の請求項1及び請求項2の発明の内容を組
合わせた請求項3の発明について説明する。図7におい
ては、前述のステップS7及びS11にそれぞれ対応する変
化量算出ステップS15及びメモリ更新ステップS16が異な
るのみで、他のステップは図4及び図6と同様である。
メモリ更新ステップS16は、加速度αiに関して、前回か
ら5回前の加速度αi-1〜αi-5を順次繰り下げ更新する
点が前述のステップS11と異なる。即ち、加速度に関し
ては、今回の加速度αi〜5回前の加速度αi-5がメモリ
10に格納されることになる。又、B6°ルーチンは図5
に示した通りである。
【0041】この場合、同一気筒に関する加速度の変化
量Δαiを第1の変化量、所定値βを第1の所定値、連
続する気筒に関する加速度の変化量Δαi′を第2の変
化量、所定値γを第2の所定値とする。又、前回(180°
前)の加速度αi-1に対応した気筒が失火判定対象となる
ので、加速度演算ステップS6が繰り返されて5回前(900
°前)の加速度αi-5が得られた時点で、同一気筒の加速
度の第1の変化量Δαiを、
【数21】 Δαi=αi-1−αi-5 …(13) により算出する(ステップS15)。
【0042】そして、ステップS8において、第1の変化
量Δαiが第1の所定値β以下であると判定された場合
には、対象気筒が正常燃焼されたものと判定し(ステッ
プS10)、第1の変化量Δαiが第1の所定値βより大きい
と判定された場合には、続いてステップS12及びS13を実
行する。即ち、(12)式により第2の変化量Δαi′を算
出し(ステップS12)、第2の所定値γと比較して、第2の
変化量Δαi′が第2の所定値γより大きいか否かを判
定する(ステップS13)。
【0043】もし、ステップS13において、第2の変化
量Δαi′が第2の所定値γより大きいと判定された場
合には、対象気筒が失火したものと判定し(ステップS
9)、第2の変化量Δαi′が第2の所定値γ以下である
と判定された場合には、対象気筒が正常燃焼したものと
判定する(ステップS10)。これにより、第1及び第2の
変化量Δαi及びΔαi′が共に大きい場合のみ、失火と
判定されることになる。例えば、悪路による外乱等でエ
ンジンの角速度ωが大きく変動した場合、第1の変化量
Δαiは第1の所定値βを越える可能性があるが、第2
の変化量Δαi′はほとんど変動せず、第2の所定値γ
を越えることはない。従って、失火誤検出による無駄な
対応制御が行われることはなく、失火検出の信頼性は向
上する。
【0044】次に、図8のフローチャートを参照しなが
ら、外乱の発生を判定可能とした、この発明の請求項4
の発明について説明する。図8においては、外乱発生判
定ステップS17が挿入された点のみが図7と異なる。こ
の場合、ステップS8において第1の変化量Δαiが第1の
所定値βを越えたと判定され、且つ、ステップS13にお
いて第2の変化量Δαi′が第2の所定値γ以下と判定
されたときには、ステップS17により外乱発生と判定さ
れる。従って、無駄な失火検出処理が行われないばかり
でなく、外乱発生時において、図示しない他の制御系
(例えば、サスペンション等)を最適に設定することもで
きる。
【0045】以上の各実施例において、マイクロコンピ
ュータ9に取り込まれる情報は、基準位置信号Pのみで
あるため、特に構成が複雑化することはない。尚、上記
各実施例では、失火判定用の所定値β、γを固定値とし
たが、過去に演算された所定回数分の加速度の平均値、
又は、種々の平均化処理や統計処理により得られた値等
を考慮して、所定値β又はγを設定してもよい。又、ス
テップS9において、加速度の変化量が所定値を越えた場
合には単に失火を判定するようにしたが、失火気筒を特
定し且つ識別するようにしてもよい。又、各気筒毎に対
応させて、失火判定用の所定値をそれぞれ個別に格納し
ておき、所定回数又は所定時間内の失火判定発生率を算
出し、失火率として表示させると共に、失火率が所定値
を越えたときに実際に失火検出処理を行うようにしても
よい。更に、4気筒エンジンに適用した場合について説
明したが、単気筒を含む任意の気筒数のエンジンに適用
可能なことは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1(又
は、請求項5)の発明によれば、複数の気筒により駆動
される内燃機関の回転変動に基づいて内燃機関の失火を
検出する方法(又は、装置)であって、各気筒の点火時
期に対応した所定クランク角基準位置を境としてこの前
後に各所定角度区間を設定し、前の所定角度区間を回転
するのに要する時間と後の所定角度区間を回転するのに
要する時間との比(以下、時間比率という)を求めるス
テップ(又は、手段)と、時間比率の加速度を求めるス
テップ(又は、手段)と、同一気筒の点火時に関する加
速度の変化量を求めるステップ(又は、手段)と、変化
量を所定値と比較するステップ(又は、手段)と、変化
量が所定値より大きい場合に気筒の失火を判定するステ
ップ(又は、手段)とを設けたので、比較的簡単な構成
で、広範囲の運転領域に対して正確な失火検出が可能な
内燃機関失火検出方法(又は、装置)が得られる効果が
ある。
【0047】又、この発明の請求項2(又は、請求項
6)の発明によれば、複数の気筒により駆動される内燃
機関の回転変動に基づいて内燃機関の失火を検出する方
法(又は、装置)であって、各気筒の点火時期に対応し
所定クランク角基準位置を境としてこの前後に各所定
角度区間を設定し、前の所定角度区間を回転するのに要
する時間と後の所定角度区間を回転するのに要する時間
との比(以下、時間比率という)を求めるステップ(又
は、手段)と、時間比率の加速度を求めるステップ(又
は、手段)と、連続する気筒の点火時に関する加速度の
変化量を求めるステップ(又は、手段)と、変化量を所
定値と比較するステップ(又は、手段)と、変化量が所
定値より大きい場合に連続する気筒のうちの前回点火さ
れた気筒の失火を判定するステップ(又は、手段)とを
設けたので、比較的簡単な構成で、広範囲の運転領域に
対して正確に失火検出できる内燃機関失火検出方法(又
は、装置)が得られる効果がある。
【0048】又、この発明の請求項3(又は、請求項
7)の発明によれば、複数の気筒により駆動される内燃
機関の回転変動に基づいて内燃機関の失火を検出する方
法(又は、装置)であって、各気筒の点火時期に対応し
所定クランク角基準位置を境としてこの前後に各所定
角度区間を設定し、前の所定角度区間を回転するのに要
する時間と後の所定角度区間を回転するのに要する時間
との比(以下、時間比率という)を求めるステップ(又
は、手段)と、時間比率の加速度を求めるステップ(又
は、手段)と、同一気筒の点火時に関する加速度の第1
の変化量を求めるステップ(又は、手段)と、第1の変
化量を第1の所定値と比較するステップ(又は、手段)
と、気筒及びこの気筒に連続する気筒の点火時に関する
加速度の第2の変化量を求めるステップ(又は、手段)
と、第2の変化量を第2の所定値と比較するステップ
(又は、手段)と、第1の変化量が第1の所定値より大
きく且つ第2の変化量が第2の所定値より大きい場合
に、連続する気筒のうちの前回点火された気筒の失火を
判定するステップ(又は、手段)とを設けたので、比較
的簡単な構成で、広範囲の運転領域に対して正確な失火
検出ができるうえ、失火検出性を向上させた内燃機関失
火検出方法(又は、装置)が得られる効果がある。
【0049】又、この発明の請求項3(又は、請求項
7)の発明によれば、請求項3(又は、請求項7)の発
明に加えて、第1の変化量が第1の所定値より大きく且
つ第2の変化量が第2の所定値以下の場合に外乱が発生
したことを判定するステップ(又は、手段)を設けたの
で、無駄な失火検出処理を防止すると共に、外乱対策を
施すことも可能な内燃機関失火検出方法(又は、装置)
が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例が適用される内燃機関失火
検出装置を示すブロック図である。
【図2】図1内のマイクロコンピュータの動作を説明す
るための波形図である。
【図3】前回及び今回の時間比率を説明するために図2
内の基準位置信号を拡大して示す波形図である。
【図4】この発明の請求項1の発明の一実施例における
B76°ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】この発明の請求項1〜請求項4の発明の一実施
例におけるB6°ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図6】この発明の請求項2の発明の一実施例における
B76°ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】この発明の請求項3の発明の一実施例における
B76°ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】この発明の請求項4の発明の一実施例における
B76°ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 2〜5 気筒 6 クランク角センサ 7 失火検出部 9 マイクロコンピュータ P 基準位置信号 Ti-1 前回の周期 Ti 今回の周期 RTi-1 前回の時間比率 RTi 今回の時間比率 Δαi 第1の変化量 β 第1の所定値 Δαi′ 第2の変化量 γ 第2の所定値 S3 時間比率を求めるステップ S6 加速度を求めるステップ S7、S12 変化量を求めるステップ S8、S13 変化量を所定値と比較するステップ S9 気筒の失火を判定するステップ S15 第1の変化量を求めるステップ S8 第1の変化量を第1の所定値と比較するステップ S12 第2の変化量を求めるステップ S13 第2の変化量を第2の所定値と比較するステッ
プ S17 外乱が発生したことを判定するステップ

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の気筒により駆動される内燃機関の
    回転変動に基づいて前記内燃機関の失火を検出する方法
    であって、 前記各気筒の点火時期に対応した 所定クランク角基準位
    を境としてこの前後に各所定角度区間を設定し、前の
    所定角度区間を回転するのに要する時間と後の所定角度
    区間を回転するのに要する時間との比(以下、時間比率
    という)を求めるステップと、 前記時間比率の加速度を求めるステップと、 同一気筒の点火時に関する前記加速度の変化量を求める
    ステップと、 前記変化量を所定値と比較するステップと、 前記変化量が所定値より大きい場合に前記気筒の失火を
    判定するステップと、 を含む内燃機関失火検出方法。
  2. 【請求項2】 複数の気筒により駆動される内燃機関の
    回転変動に基づいて前記内燃機関の失火を検出する方法
    であって、 前記各気筒の点火時期に対応した 所定クランク角基準位
    を境としてこの前後に各所定角度区間を設定し、前の
    所定角度区間を回転するのに要する時間と後の所定角度
    区間を回転するのに要する時間との比(以下、時間比率
    という)を求めるステップと、 前記時間比率の加速度を求めるステップと、 連続する気筒の点火時に関する前記加速度の変化量を求
    めるステップと、 前記変化量を所定値と比較するステップと、 前記変化量が所定値より大きい場合に前記連続する気筒
    のうちの前回点火された気筒の失火を判定するステップ
    と、 を含む内燃機関失火検出方法。
  3. 【請求項3】 複数の気筒により駆動される内燃機関の
    回転変動に基づいて前記内燃機関の失火を検出する方法
    であって、 前記各気筒の点火時期に対応した 所定クランク角基準位
    を境としてこの前後に各所定角度区間を設定し、前の
    所定角度区間を回転するのに要する時間と後の所定角度
    区間を回転するのに要する時間との比(以下、時間比率
    という)を求めるステップと、 前記時間比率の加速度を求めるステップと、 同一気筒の点火時に関する前記加速度の第1の変化量を
    求めるステップと、 前記第1の変化量を第1の所定値と比較するステップ
    と、 前記気筒及びこの気筒に連続する気筒の点火時に関する
    前記加速度の第2の変化量を求めるステップと、 前記第2の変化量を第2の所定値と比較するステップ
    と、 前記第1の変化量が前記第1の所定値より大きく且つ前
    記第2の変化量が前記第2の所定値より大きい場合に、
    前記連続する気筒のうちの前回点火された気筒の失火を
    判定するステップと、 を含む内燃機関失火検出方法。
  4. 【請求項4】 第1の変化量が第1の所定値より大きく
    且つ第2の変化量が第2の所定値以下の場合に外乱が発
    生したことを判定するステップを含む請求項3の内燃機
    関失火検出方法。
  5. 【請求項5】 複数の気筒により駆動される内燃機関の
    回転変動に基づいて前記内燃機関の失火を検出する装置
    であって、 前記各気筒の点火時期に対応した所定クランク角基準位
    置を境としてこの前後に各所定角度区間を設定し、前の
    所定角度区間を回転するのに要する時間と後の所定角度
    区間を回転するのに要する時間との比(以下、時間比率
    という)を求める手段と、 前記時間比率の加速度を求める手段と、 同一気筒の点火時に関する前記加速度の変化量を求める
    手段と、 前記変化量を所定値と比較する手段と、 前記変化量が所定値より大きい場合に前記気筒の失火を
    判定する手段と、 を含む内燃機関失火検出装置。
  6. 【請求項6】 複数の気筒により駆動される内燃機関の
    回転変動に基づいて前記内燃機関の失火を検出する装置
    であって、 前記各気筒の点火時期に対応した所定クランク角基準位
    置を境としてこの前後に各所定角度区間を設定し、前の
    所定角度区間を回転するのに要する時間と後の 所定角度
    区間を回転するのに要する時間との比(以下、時間比率
    という)を求める手段と、 前記時間比率の加速度を求める手段と、 連続する気筒の点火時に関する前記加速度の変化量を求
    める手段と、 前記変化量を所定値と比較する手段と、 前記変化量が所定値より大きい場合に前記連続する気筒
    のうちの前回点火された気筒の失火を判定する手段と、 を含む内燃機関失火検出装置。
  7. 【請求項7】 複数の気筒により駆動される内燃機関の
    回転変動に基づいて前記内燃機関の失火を検出する装置
    であって、 前記各気筒の点火時期に対応した所定クランク角基準位
    置を境としてこの前後に各所定角度区間を設定し、前の
    所定角度区間を回転するのに要する時間と後の所定角度
    区間を回転するのに要する時間との比(以下、時間比率
    という)を求める手段と、 前記時間比率の加速度を求める手段と、 同一気筒の点火時に関する前記加速度の第1の変化量を
    求める手段と、 前記第1の変化量を第1の所定値と比較する手段と、 前記気筒及びこの気筒に連続する気筒の点火時に関する
    前記加速度の第2の変化量を求める手段と、 前記第2の変化量を第2の所定値と比較する手段と、 前記第1の変化量が前記第1の所定値より大きく且つ前
    記第2の変化量が前記第2の所定値より大きい場合に、
    前記連続する気筒のうちの前回点火された気筒の失火を
    判定する手段と、 を含む内燃機関失火検出装置。
  8. 【請求項8】 第1の変化量が第1の所定値より大きく
    且つ第2の変化量が第2の所定値以下の場合に外乱が発
    生したことを判定する手段を含む請求項7の内燃機関失
    火検出装置。
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