JP2564212B2 - バランサ付きエンジン - Google Patents
バランサ付きエンジンInfo
- Publication number
- JP2564212B2 JP2564212B2 JP3116796A JP11679691A JP2564212B2 JP 2564212 B2 JP2564212 B2 JP 2564212B2 JP 3116796 A JP3116796 A JP 3116796A JP 11679691 A JP11679691 A JP 11679691A JP 2564212 B2 JP2564212 B2 JP 2564212B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- balancer
- crankcase
- engine
- shaft
- rib
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、バランサ付きエンジン
に関する。
に関する。
【０００２】
【従来技術】バランサ付きエンジンの従来技術として、
クランクケース内にクランク軸とバランサ軸とを横並列
状に架設したものがある。
クランクケース内にクランク軸とバランサ軸とを横並列
状に架設したものがある。
【０００３】この従来技術では、クランクケースを補強
するため、クランクケースの横壁にリブを形成する場合
がある。
するため、クランクケースの横壁にリブを形成する場合
がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、次
の問題がある。クランクケースはバランサ軸を収容する
分だけ横幅が広くなっているうえ、クランクケースの横
壁にリブを形成した場合には、リブが横に張り出すた
め、クランクケースの横幅は更に広くなる。このため、
エンジンが大型化する。
の問題がある。クランクケースはバランサ軸を収容する
分だけ横幅が広くなっているうえ、クランクケースの横
壁にリブを形成した場合には、リブが横に張り出すた
め、クランクケースの横幅は更に広くなる。このため、
エンジンが大型化する。
【０００５】本発明は、リブが横に張り出さないように
することを、その課題とする。
することを、その課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、図１（Ｂ）に
示すように、クランクケース１内にクランク軸２とバラ
ンサ軸３・３とを横並列状に架設した、バランサ付きエ
ンジンにおいて、次の構成を特徴とする。
示すように、クランクケース１内にクランク軸２とバラ
ンサ軸３・３とを横並列状に架設した、バランサ付きエ
ンジンにおいて、次の構成を特徴とする。
【０００７】図１（Ｂ）に示すように、前記クランクケ
ース１の横壁４のうち、前記バランサ軸３のバランサウ
ェイト５と対向する対向部分６の前後隣接部分７・８を
上記クランクケース１の内側に後退させ、この前後隣設
部分７・８の間に上記対向部分６を頂部とするリブ９を
形成し、このリブ９内にバランサウェイト通過空間１０
を保持させ、回転中のバランサウェイト５が上記バラン
サウェイト通過空間１０を通過するように構成した。
ース１の横壁４のうち、前記バランサ軸３のバランサウ
ェイト５と対向する対向部分６の前後隣接部分７・８を
上記クランクケース１の内側に後退させ、この前後隣設
部分７・８の間に上記対向部分６を頂部とするリブ９を
形成し、このリブ９内にバランサウェイト通過空間１０
を保持させ、回転中のバランサウェイト５が上記バラン
サウェイト通過空間１０を通過するように構成した。
【０００８】
【作用】図１（Ｂ）に示すように、クランクケース１の
横壁４のうち、バランサ軸３のバランサウェイト５と対
向する対向部分６の前後隣接部分７・８をクランクケー
ス１の内側に後退させ、この前後隣設部分７・８の間に
対向部分６を頂部とするリブ９を形成したので、リブ９
が横に張り出すことがない。このため、クランクケース
１の横幅を小さなままに維持でき、エンジンを小型化で
きる。
横壁４のうち、バランサ軸３のバランサウェイト５と対
向する対向部分６の前後隣接部分７・８をクランクケー
ス１の内側に後退させ、この前後隣設部分７・８の間に
対向部分６を頂部とするリブ９を形成したので、リブ９
が横に張り出すことがない。このため、クランクケース
１の横幅を小さなままに維持でき、エンジンを小型化で
きる。
【０００９】図１（Ｂ）に示すように、リブ９内にバラ
ンサウェイト通過空間１０を保持させ、回転中のバラン
サウェイト５がバランサウェイト通過空間１０を通過す
るように構成したので、回転中のバランサウェイト５が
リブ９と干渉することはない。
ンサウェイト通過空間１０を保持させ、回転中のバラン
サウェイト５がバランサウェイト通過空間１０を通過す
るように構成したので、回転中のバランサウェイト５が
リブ９と干渉することはない。
【００１０】
【発明の効果】クランクケースの横壁のうち、バランサ
軸のバランサウェイトと対向する対向部分の前後隣接部
分をクランクケースの内側に後退させ、この前後隣設部
分の間に対向部分を頂部とするリブを形成したので、リ
ブが横に張り出すことがない。このため、クランクケー
スの横幅を小さくままに維持でき、エンジンを小型化で
きる。
軸のバランサウェイトと対向する対向部分の前後隣接部
分をクランクケースの内側に後退させ、この前後隣設部
分の間に対向部分を頂部とするリブを形成したので、リ
ブが横に張り出すことがない。このため、クランクケー
スの横幅を小さくままに維持でき、エンジンを小型化で
きる。
【００１１】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図１は本発明の実施例に係るバランサ付きエンジンを説
明する図で、図１（Ａ）はエンジン下部の縦断面正面図
で、クランク角０゜のものである。図１（Ｂ）は図１
（Ａ）のＢ−Ｂ線断面図で、クランク角９０゜のもので
ある。
図１は本発明の実施例に係るバランサ付きエンジンを説
明する図で、図１（Ａ）はエンジン下部の縦断面正面図
で、クランク角０゜のものである。図１（Ｂ）は図１
（Ａ）のＢ−Ｂ線断面図で、クランク角９０゜のもので
ある。
【００１２】図１において、符号１１は直列二気筒エン
ジンを示している。図１（Ａ）に示すように、このエン
ジン１１は、シリンダブロック１２の下側にクランクケ
ース１を一体形成し、クランクケース１の下側にオイル
パン１３を組み付けて構成してある。また、図１（Ｂ）
に示すように、クランクケース１内にクランク軸２と二
本のバランサ軸３・３とを横並列状に架設している。
ジンを示している。図１（Ａ）に示すように、このエン
ジン１１は、シリンダブロック１２の下側にクランクケ
ース１を一体形成し、クランクケース１の下側にオイル
パン１３を組み付けて構成してある。また、図１（Ｂ）
に示すように、クランクケース１内にクランク軸２と二
本のバランサ軸３・３とを横並列状に架設している。
【００１３】クランク軸２は次のようになっている。図
１（Ｂ）に示すように、二対のクランクアーム１４・１
４の先端部間にそれぞれ架設した両クランクピン１５・
１５のアングルは３６０゜にしてある。二対のクランク
アーム１４の反対側に二対のカウンタウェイト１６を設
けている。隣接する中央側のカウンタウェイト１６・１
６は一体にしている。クランク軸２の前端部にはクラン
クギヤ１７とクランクプーリ１８とを嵌着している。ク
ランク軸２の後端部にはフライホイル１９を取り付けて
いる。フライホイル１９内にはダイナモ２０を配置して
いる。
１（Ｂ）に示すように、二対のクランクアーム１４・１
４の先端部間にそれぞれ架設した両クランクピン１５・
１５のアングルは３６０゜にしてある。二対のクランク
アーム１４の反対側に二対のカウンタウェイト１６を設
けている。隣接する中央側のカウンタウェイト１６・１
６は一体にしている。クランク軸２の前端部にはクラン
クギヤ１７とクランクプーリ１８とを嵌着している。ク
ランク軸２の後端部にはフライホイル１９を取り付けて
いる。フライホイル１９内にはダイナモ２０を配置して
いる。
【００１４】各バランサ軸３には、二箇所にそれぞれバ
ランサウェイト５を付設し、各バランサ軸３の前端部に
はそれぞれバランサギヤ２１を嵌着している。各バラン
サギヤ２１はクランクギヤ１７に噛合させている。クラ
ンクギヤ１７とバランサギヤ２１のギヤ比は等しくして
ある。図１（Ａ）に示すように、クランク軸２は時計回
りに回転し、各バランサ軸３は反時計回りにクランク軸
２と等速で回転する。
ランサウェイト５を付設し、各バランサ軸３の前端部に
はそれぞれバランサギヤ２１を嵌着している。各バラン
サギヤ２１はクランクギヤ１７に噛合させている。クラ
ンクギヤ１７とバランサギヤ２１のギヤ比は等しくして
ある。図１（Ａ）に示すように、クランク軸２は時計回
りに回転し、各バランサ軸３は反時計回りにクランク軸
２と等速で回転する。
【００１５】クランク軸２と各バランサ軸３のクランク
ケース１への組付状態は次のようになっている。図１
（Ｂ）に示すように、クランクケース１の前壁２２中央
の前壁中央軸受け孔２３にクランク軸２の前側ジャーナ
ル部２４を挿通して、これを軸受けしている。クランク
ケース１の前壁２２左右位置の前壁左右軸受け部２５・
２５に各バランサ軸３の各前側ジャーナル部２６を挿通
して、これを軸受けし、抜け止めナット２７で抜け止め
している。
ケース１への組付状態は次のようになっている。図１
（Ｂ）に示すように、クランクケース１の前壁２２中央
の前壁中央軸受け孔２３にクランク軸２の前側ジャーナ
ル部２４を挿通して、これを軸受けしている。クランク
ケース１の前壁２２左右位置の前壁左右軸受け部２５・
２５に各バランサ軸３の各前側ジャーナル部２６を挿通
して、これを軸受けし、抜け止めナット２７で抜け止め
している。
【００１６】また、クランクケース１の後壁に軸挿入孔
２８をあけ、ここを着脱自在の軸受蓋２９で蓋してい
る。軸受蓋２９中央部の内側にベアリングケース３０を
取り付け、このベアリングケース３０にクランク軸２の
後側ジャーナル部３１を挿通し、これを軸受けしてい
る。軸受蓋２９左右位置の内側に軸受蓋左右軸受部３２
を付設し、これに各バランサ軸３の後側ジャーナル部３
３を挿通して、これを軸受けしている。
２８をあけ、ここを着脱自在の軸受蓋２９で蓋してい
る。軸受蓋２９中央部の内側にベアリングケース３０を
取り付け、このベアリングケース３０にクランク軸２の
後側ジャーナル部３１を挿通し、これを軸受けしてい
る。軸受蓋２９左右位置の内側に軸受蓋左右軸受部３２
を付設し、これに各バランサ軸３の後側ジャーナル部３
３を挿通して、これを軸受けしている。
【００１７】このエンジン１１では、クランクケース１
を補強するため、クランクケース１の横壁４のうち、バ
ランサ軸３のバランサウェイト５と対向する対向部分６
の前後隣接部分７・８をクランクケース１の内側に後退
させ、この前後隣設部分７・８の間に対向部分６を頂部
とする横断面コ字状のリブ９を形成している。このリブ
９は図１（Ａ）に示すように、縦長にしている。また、
回転中のバランサウェイト５がリブ９と干渉するのを避
けるため、リブ９内にバランサウェイト通過空間１０を
保持させ、回転中のバランサウェイト５がバランサウェ
イト通過空間１０を通過するようにしてある。
を補強するため、クランクケース１の横壁４のうち、バ
ランサ軸３のバランサウェイト５と対向する対向部分６
の前後隣接部分７・８をクランクケース１の内側に後退
させ、この前後隣設部分７・８の間に対向部分６を頂部
とする横断面コ字状のリブ９を形成している。このリブ
９は図１（Ａ）に示すように、縦長にしている。また、
回転中のバランサウェイト５がリブ９と干渉するのを避
けるため、リブ９内にバランサウェイト通過空間１０を
保持させ、回転中のバランサウェイト５がバランサウェ
イト通過空間１０を通過するようにしてある。
【００１８】このエンジン１１では、図１（Ａ）に示す
ように、カウンタウェイト１６の下周面部分３４は円弧
状に形成しているが、その両横周面部分３５は下周面部
分３４よりも内方に後退させたフラットな形状にしてい
る。また、バランサウェイト５の下周面部分３６は円弧
状に形成しているが、その両横周面部分３７は下周面部
分３６よりも内方に後退させたフラットな形状にしてい
る。そして、その後退させた分だけ、クランク軸２と各
バランサ軸３とを接近させている。これらの接近によ
り、クランクケース１の横幅を狭くできる。
ように、カウンタウェイト１６の下周面部分３４は円弧
状に形成しているが、その両横周面部分３５は下周面部
分３４よりも内方に後退させたフラットな形状にしてい
る。また、バランサウェイト５の下周面部分３６は円弧
状に形成しているが、その両横周面部分３７は下周面部
分３６よりも内方に後退させたフラットな形状にしてい
る。そして、その後退させた分だけ、クランク軸２と各
バランサ軸３とを接近させている。これらの接近によ
り、クランクケース１の横幅を狭くできる。
【００１９】図１（Ａ）に示すように、カウンタウェイ
ト１６の横周面部分３５と各バランサウェイト５の横周
面部分３７との間には軸挿入時の干渉回避間隙３８・３
８をそれぞれ保持させている。各バランサ軸３を軸挿入
孔２８からクランクケース１内に挿入した後、クランク
軸２を同様にして挿入する際、カウンタウェイト１６の
横周面部分３５とバランサウェイト５の横周面部分３７
とは、この干渉回避間隙３８により相互の干渉が防止さ
れることになる。また、符号３９は潤滑油供給ポンプ、
４０はガバナ装置である。
ト１６の横周面部分３５と各バランサウェイト５の横周
面部分３７との間には軸挿入時の干渉回避間隙３８・３
８をそれぞれ保持させている。各バランサ軸３を軸挿入
孔２８からクランクケース１内に挿入した後、クランク
軸２を同様にして挿入する際、カウンタウェイト１６の
横周面部分３５とバランサウェイト５の横周面部分３７
とは、この干渉回避間隙３８により相互の干渉が防止さ
れることになる。また、符号３９は潤滑油供給ポンプ、
４０はガバナ装置である。
【図１】図１は本発明の実施例に係るバランサ付きエン
ジンを説明する図である。図１（Ａ）はエンジン下部の
縦断面正面図の縦断面正面図で、クランク角０゜のもの
である。図１（Ｂ）は図１（Ａ）のＢ−Ｂ線断面図で、
クランク角９０゜のものである。
ジンを説明する図である。図１（Ａ）はエンジン下部の
縦断面正面図の縦断面正面図で、クランク角０゜のもの
である。図１（Ｂ）は図１（Ａ）のＢ−Ｂ線断面図で、
クランク角９０゜のものである。
１…クランクケース、２…クランク軸、３…バランサ
軸、４…１の横壁、５…バランサウェイト、６…対向部
分、７…６の前隣接部分、８…６の後隣接部分、９…リ
ブ、１０…バランサウェイト通過空間。
軸、４…１の横壁、５…バランサウェイト、６…対向部
分、７…６の前隣接部分、８…６の後隣接部分、９…リ
ブ、１０…バランサウェイト通過空間。
Claims (1)
- 【請求項１】 クランクケース(１)内にクランク軸(２)
とバランサ軸(３)・(３)とを横並列状に架設した、バラ
ンサ付きエンジンにおいて、前記クランクケース(１)の
横壁(４)のうち、前記バランサ軸(３)のバランサウェイ
ト(５)と対向する対向部分(６)の前後隣接部分(７)・
(８)を上記クランクケース(１)の内側に後退させ、この
前後隣設部分(７)・(８)の間に上記対向部分(６)を頂部
とするリブ(９)を形成し、このリブ(９)内にバランサウ
ェイト通過空間(１０)を保持させ、回転中のバランサウ
ェイト(５)が上記バランサウェイト通過空間(１０)を通
過するように構成した、ことを特徴とするバランサ付き
エンジン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3116796A JP2564212B2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | バランサ付きエンジン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3116796A JP2564212B2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | バランサ付きエンジン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04321843A JPH04321843A (ja) | 1992-11-11 |
| JP2564212B2 true JP2564212B2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=14695893
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3116796A Expired - Lifetime JP2564212B2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | バランサ付きエンジン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2564212B2 (ja) |
-
1991
- 1991-04-19 JP JP3116796A patent/JP2564212B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04321843A (ja) | 1992-11-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090919 Year of fee payment: 13 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090919 Year of fee payment: 13 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100919 Year of fee payment: 14 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919 Year of fee payment: 15 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919 Year of fee payment: 15 |