JP2564048B2 - 即席麺用油揚げ野菜の製造方法 - Google Patents
即席麺用油揚げ野菜の製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、即席麺用油揚げ野菜の
製造方法に関するものである。
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び課題】乾燥野菜は、生鮮野菜と比べて
品質、価格が安定していること、100%可食できるこ
と、更に水を加えるだけで使用でき、残渣が出ないなど
の利点を有するため、加工食品分野で取り入られてい
る。
品質、価格が安定していること、100%可食できるこ
と、更に水を加えるだけで使用でき、残渣が出ないなど
の利点を有するため、加工食品分野で取り入られてい
る。
【0003】前記乾燥野菜を製造するには、従来、生鮮
野菜もしくは予め蒸煮した野菜を熱風、マイクロ波、遠
赤外線で乾燥したり、凍結乾燥することが行われてい
る。しかしながら、前記熱風、マイクロ波、遠赤外線に
よる乾燥法では野菜中の水分を十分揮散除去するのに多
大な労力と時間を必要とするため、コストの高騰化を招
く。また、凍結乾燥法は品質が安定した乾燥野菜を製造
できるものの、前記熱風乾燥法に比べて3〜4倍も価格
が高騰する。
野菜もしくは予め蒸煮した野菜を熱風、マイクロ波、遠
赤外線で乾燥したり、凍結乾燥することが行われてい
る。しかしながら、前記熱風、マイクロ波、遠赤外線に
よる乾燥法では野菜中の水分を十分揮散除去するのに多
大な労力と時間を必要とするため、コストの高騰化を招
く。また、凍結乾燥法は品質が安定した乾燥野菜を製造
できるものの、前記熱風乾燥法に比べて3〜4倍も価格
が高騰する。
【0004】一方、即席麺においては具材として油揚げ
野菜を用いることが試みられている。前記油揚げ野菜を
即席麺の具材として用いるためには、保存性の点から相
当低水分状態にする必要がある。このため、前記油揚げ
野菜を製造するには生鮮野菜もしくは予め蒸煮した野菜
の水分をある程度減少させた後、油揚げする必要があ
る。しかしながら、かかる油揚げ野菜の製造においては
水分除去のために前述した乾燥野菜の製造と同様に多大
な労力と時間を費やす熱風乾燥等を行う必要があるた
め、具材自体の価格が高騰する問題があった。
野菜を用いることが試みられている。前記油揚げ野菜を
即席麺の具材として用いるためには、保存性の点から相
当低水分状態にする必要がある。このため、前記油揚げ
野菜を製造するには生鮮野菜もしくは予め蒸煮した野菜
の水分をある程度減少させた後、油揚げする必要があ
る。しかしながら、かかる油揚げ野菜の製造においては
水分除去のために前述した乾燥野菜の製造と同様に多大
な労力と時間を費やす熱風乾燥等を行う必要があるた
め、具材自体の価格が高騰する問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、熱風などの通常の乾燥により生鮮
野菜もしくは予め蒸煮した野菜中の水分の揮散除去効率
を飛躍的に向上するとともに、保存性に優れかつ湯戻り
が良好な即席麺の具材として好適な油揚げ野菜の製造方
法を提供しようとするものである。
めになされたもので、熱風などの通常の乾燥により生鮮
野菜もしくは予め蒸煮した野菜中の水分の揮散除去効率
を飛躍的に向上するとともに、保存性に優れかつ湯戻り
が良好な即席麺の具材として好適な油揚げ野菜の製造方
法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる乾燥野菜
の製造方法は、生鮮野菜もしくは予め蒸煮した野菜をエ
チルアルコールもしくは50%濃度以上のエチルアルコ
ール含有水で処理した後、乾燥することを特徴とするも
のである。前記野菜としては、例えば薩摩芋、ジャガイ
モ、ごぼう、れん根、カボチャ、人参、キャベツ、茄
子、グリーンピース等を挙げることができる。前記生鮮
野菜は、通常、水洗処理されたものが用いられる。前記
蒸煮としては、例えば沸騰水で生鮮野菜を処理する方
法、生鮮野菜に水蒸気を噴射する方法等を採用し得る。
の製造方法は、生鮮野菜もしくは予め蒸煮した野菜をエ
チルアルコールもしくは50%濃度以上のエチルアルコ
ール含有水で処理した後、乾燥することを特徴とするも
のである。前記野菜としては、例えば薩摩芋、ジャガイ
モ、ごぼう、れん根、カボチャ、人参、キャベツ、茄
子、グリーンピース等を挙げることができる。前記生鮮
野菜は、通常、水洗処理されたものが用いられる。前記
蒸煮としては、例えば沸騰水で生鮮野菜を処理する方
法、生鮮野菜に水蒸気を噴射する方法等を採用し得る。
【0007】前記エチルアルコール含有水中のエチルア
ルコール濃度を限定した理由は、その濃度を50%未満
にすると前記エチルアルコール含有水で生鮮野菜等を処
理し、乾燥する際の脱水効率を十分高めることが困難と
なる。より好ましいエチルアルコール濃度は80%以上
である。
ルコール濃度を限定した理由は、その濃度を50%未満
にすると前記エチルアルコール含有水で生鮮野菜等を処
理し、乾燥する際の脱水効率を十分高めることが困難と
なる。より好ましいエチルアルコール濃度は80%以上
である。
【0008】前記乾燥手段としては、凍結乾燥を除く種
々の乾燥法、例えば熱風乾燥法、マイクロ波乾燥法、遠
赤外線乾燥法等を挙げることができる。かかる生鮮野菜
等の乾燥処理は、得られた乾燥野菜を室温に曝した際に
腐敗を生じない水分量になるまで行うことが必要であ
る。
々の乾燥法、例えば熱風乾燥法、マイクロ波乾燥法、遠
赤外線乾燥法等を挙げることができる。かかる生鮮野菜
等の乾燥処理は、得られた乾燥野菜を室温に曝した際に
腐敗を生じない水分量になるまで行うことが必要であ
る。
【0009】本発明に係わる即席麺用油揚げ野菜の製造
方法は、生鮮野菜もしくは予め蒸煮した野菜をエチルア
ルコールもしくは50%濃度以上のエチルアルコール含
有水で処理した後、乾燥する工程と、前記乾燥野菜を常
圧下、150〜160℃の温度で油揚げする工程とを具
備したことを特徴とするものである。前記乾燥処理は、
油揚げ後の野菜の水分活性(Aw)が0.6以下となる
ように行うことが望ましい。
方法は、生鮮野菜もしくは予め蒸煮した野菜をエチルア
ルコールもしくは50%濃度以上のエチルアルコール含
有水で処理した後、乾燥する工程と、前記乾燥野菜を常
圧下、150〜160℃の温度で油揚げする工程とを具
備したことを特徴とするものである。前記乾燥処理は、
油揚げ後の野菜の水分活性(Aw)が0.6以下となる
ように行うことが望ましい。
【0010】なお、即席麺用油揚げ野菜の製造方法にお
いて前記生鮮野菜等をエチルアルコール処理前にAwの
調整のために食塩水などに浸漬してもよい。また、油揚
げに際しては乾燥野菜に小麦粉を付けて油揚げを行い衣
付き即席麺用油揚げ野菜を製造してもよい。
いて前記生鮮野菜等をエチルアルコール処理前にAwの
調整のために食塩水などに浸漬してもよい。また、油揚
げに際しては乾燥野菜に小麦粉を付けて油揚げを行い衣
付き即席麺用油揚げ野菜を製造してもよい。
【0011】
【作用】本発明に係わる乾燥野菜の製造方法によれば、
生鮮野菜もしくは予め蒸煮した野菜をエチルアルコール
もしくは50%濃度以上のエチルアルコール含有水で処
理することによって、前記野菜中の水分が前記エチルア
ルコールで置換される。かかるエチルアルコール処理し
た野菜を乾燥、例えば熱風乾燥することによって、前記
野菜の水分と置換されたエチルアルコールの低沸点性
(78.3℃)と野菜中の水とエチルアルコールの共沸
により前記野菜中の水分を効率よく蒸発、除去できる。
したがって、従来のように野菜をそのまま熱風等で乾燥
する場合に比べて短時間で所定の水分量まで減少された
乾燥野菜を極めて低コストで製造することができる。こ
のような水分減少を薩摩芋、れん根、キャベツ、人参を
例示して以下に具体的に説明する。 (1)薩摩芋
生鮮野菜もしくは予め蒸煮した野菜をエチルアルコール
もしくは50%濃度以上のエチルアルコール含有水で処
理することによって、前記野菜中の水分が前記エチルア
ルコールで置換される。かかるエチルアルコール処理し
た野菜を乾燥、例えば熱風乾燥することによって、前記
野菜の水分と置換されたエチルアルコールの低沸点性
(78.3℃)と野菜中の水とエチルアルコールの共沸
により前記野菜中の水分を効率よく蒸発、除去できる。
したがって、従来のように野菜をそのまま熱風等で乾燥
する場合に比べて短時間で所定の水分量まで減少された
乾燥野菜を極めて低コストで製造することができる。こ
のような水分減少を薩摩芋、れん根、キャベツ、人参を
例示して以下に具体的に説明する。 (1)薩摩芋
【0012】3mm厚さにスライスした薩摩芋を蒸煮し
たサンプル(水分量;61%)と、前記蒸煮後の薩摩芋
をエチルアルコールに10分間浸漬した後のサンプルと
を、夫々60℃の恒温器に入れ、各時間毎に水分量を測
定した結果を図1に示す。
たサンプル(水分量;61%)と、前記蒸煮後の薩摩芋
をエチルアルコールに10分間浸漬した後のサンプルと
を、夫々60℃の恒温器に入れ、各時間毎に水分量を測
定した結果を図1に示す。
【0013】図1から明らかなように薩摩芋を水分量が
例えば50%まで乾燥するのにエチルアルコール未処理
の場合は56分間費やすに対し、本発明のようにエチル
アルコールで処理することにより42分間と約1.3倍
の乾燥効率となる。 (2)れん根
例えば50%まで乾燥するのにエチルアルコール未処理
の場合は56分間費やすに対し、本発明のようにエチル
アルコールで処理することにより42分間と約1.3倍
の乾燥効率となる。 (2)れん根
【0014】2mm厚さにスライスしたれん根を蒸煮し
たサンプル(水分量;85%)と、前記蒸煮後のれん根
をエチルアルコールに10分間浸漬した後のサンプルと
を、夫々60℃の恒温器に入れ、各時間毎に水分量を測
定した結果を図2に示す。
たサンプル(水分量;85%)と、前記蒸煮後のれん根
をエチルアルコールに10分間浸漬した後のサンプルと
を、夫々60℃の恒温器に入れ、各時間毎に水分量を測
定した結果を図2に示す。
【0015】図2から明らかなように、れん根を水分量
が例えば60%まで乾燥するのにエチルアルコール未処
理の場合は55分間費やすのに対し、本発明のようにエ
チルアルコールで処理することにより24分間と、約
2.3倍の乾燥効率となる。 (3)キャベツ
が例えば60%まで乾燥するのにエチルアルコール未処
理の場合は55分間費やすのに対し、本発明のようにエ
チルアルコールで処理することにより24分間と、約
2.3倍の乾燥効率となる。 (3)キャベツ
【0016】10cm2 前後の大きさにスライスしたキ
ャベツを蒸煮したサンプル(水分量;93%)と、前記
蒸煮後のキャベツをエチルアルコールに10分間浸漬し
た後のサンプルを、夫々60℃および90℃の恒温器に
入れ、各時間毎に水分量を測定した結果を図3および図
4に示す。
ャベツを蒸煮したサンプル(水分量;93%)と、前記
蒸煮後のキャベツをエチルアルコールに10分間浸漬し
た後のサンプルを、夫々60℃および90℃の恒温器に
入れ、各時間毎に水分量を測定した結果を図3および図
4に示す。
【0017】図3から明らかなように、60℃において
キャベツを水分量が例えば60%まで乾燥するのにエチ
ルアルコール未処理の場合は206分間費やすのに対
し、本発明のようにエチルアルコールで処理することに
より121分間と、約1.7倍の乾燥効率となる。
キャベツを水分量が例えば60%まで乾燥するのにエチ
ルアルコール未処理の場合は206分間費やすのに対
し、本発明のようにエチルアルコールで処理することに
より121分間と、約1.7倍の乾燥効率となる。
【0018】また、図4から明らかなように90℃にお
いてキャベツを水分量が例えば60%まで乾燥するのに
エチルアルコール未処理の場合は96分間費やすのに対
し、本発明のようにエチルアルコールで処理することに
より43分間と、約2.2倍の乾燥効率となる。 (4)人参
いてキャベツを水分量が例えば60%まで乾燥するのに
エチルアルコール未処理の場合は96分間費やすのに対
し、本発明のようにエチルアルコールで処理することに
より43分間と、約2.2倍の乾燥効率となる。 (4)人参
【0019】2mm厚さで2cm2 前後の大きさにスラ
イスした人参を蒸煮したサンプル(水分量;91%)
と、前記蒸煮後の人参をエチルアルコールに10分間浸
漬した後のサンプルを、夫々60℃および90℃の恒温
器に入れ、各時間毎に水分量を測定した結果を図5およ
び図6に示す。
イスした人参を蒸煮したサンプル(水分量;91%)
と、前記蒸煮後の人参をエチルアルコールに10分間浸
漬した後のサンプルを、夫々60℃および90℃の恒温
器に入れ、各時間毎に水分量を測定した結果を図5およ
び図6に示す。
【0020】図5から明らかなように、60℃において
人参を水分量が例えば20%まで乾燥するのにエチルア
ルコール未処理の場合は147分間費やすのに対し、本
発明のようにエチルアルコールで処理することにより8
1分間と、約1.7倍の乾燥効率となる。
人参を水分量が例えば20%まで乾燥するのにエチルア
ルコール未処理の場合は147分間費やすのに対し、本
発明のようにエチルアルコールで処理することにより8
1分間と、約1.7倍の乾燥効率となる。
【0021】また、図6から明らかなように90℃にお
いて人参を水分量が例えば20%まで乾燥するのにエチ
ルアルコール未処理の場合は71分間費やすのに対し、
本発明のようにエチルアルコールで処理することにより
52分間と、約1.4倍の乾燥効率となる。従って、野
菜の種類に差があるものの、エチルアルコール処理を施
すことによりエチルアルコール未処理に比べて乾燥効率
を1.5〜2倍向上できる。
いて人参を水分量が例えば20%まで乾燥するのにエチ
ルアルコール未処理の場合は71分間費やすのに対し、
本発明のようにエチルアルコールで処理することにより
52分間と、約1.4倍の乾燥効率となる。従って、野
菜の種類に差があるものの、エチルアルコール処理を施
すことによりエチルアルコール未処理に比べて乾燥効率
を1.5〜2倍向上できる。
【0022】また、本発明に係わる即席麺用油揚げ野菜
の製造方法によれば生鮮野菜もしくは予め蒸煮した野菜
をエチルアルコールもしくは50%濃度以上のエチルア
ルコール含有水で処理した後、熱風等により乾燥するこ
とによって、前記野菜中の水分を短時間で効率よく蒸
発、除去できる。かかる乾燥野菜を油揚げすることによ
って、Awが0.6以下の保存性の優れた即席麺用油揚
げ野菜を低コストで製造できる。また、得られた油揚げ
野菜は乾燥時間を短縮できるため、湯戻り性が改善され
る。その結果、容器内に即席麺と共に前記油揚げ野菜を
具材として収納し、開封後に即席麺および前記具材にお
湯を注ぐと、前記即席麺と同様な短時間で前記具材も湯
戻りし、喫食することができる。
の製造方法によれば生鮮野菜もしくは予め蒸煮した野菜
をエチルアルコールもしくは50%濃度以上のエチルア
ルコール含有水で処理した後、熱風等により乾燥するこ
とによって、前記野菜中の水分を短時間で効率よく蒸
発、除去できる。かかる乾燥野菜を油揚げすることによ
って、Awが0.6以下の保存性の優れた即席麺用油揚
げ野菜を低コストで製造できる。また、得られた油揚げ
野菜は乾燥時間を短縮できるため、湯戻り性が改善され
る。その結果、容器内に即席麺と共に前記油揚げ野菜を
具材として収納し、開封後に即席麺および前記具材にお
湯を注ぐと、前記即席麺と同様な短時間で前記具材も湯
戻りし、喫食することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。 実施例1
【0024】まず、キャベツを水洗いし、10cm2 前
後の大きさにスライスした。スライスしたキャベツを1
00℃で10分間蒸気加熱した。この時のキャベツの水
分量は93%であった。つづいて、前記キャベツをエチ
ルアルコールに10分間浸漬した後、90℃で80分間
熱風乾燥した。得られた乾燥キャベツは、水分量が8%
で、長期間に亘って優れた保存性を有するものであっ
た。 実施例2
後の大きさにスライスした。スライスしたキャベツを1
00℃で10分間蒸気加熱した。この時のキャベツの水
分量は93%であった。つづいて、前記キャベツをエチ
ルアルコールに10分間浸漬した後、90℃で80分間
熱風乾燥した。得られた乾燥キャベツは、水分量が8%
で、長期間に亘って優れた保存性を有するものであっ
た。 実施例2
【0025】まず、人参を水洗いし、皮を除去した後、
2mm厚さで2cm2 前後の大きさにスライスした。ス
ライスした人参を100℃で20分間蒸気加熱した。こ
の時の人参の水分量は91%であった。つづいて、前記
人参をエチルアルコールに10分間浸漬した後、90℃
で100分間熱風乾燥した。得られた人参は、水分量が
9%で、長期間に亘って優れた保存性を有するものであ
った。 実施例3
2mm厚さで2cm2 前後の大きさにスライスした。ス
ライスした人参を100℃で20分間蒸気加熱した。こ
の時の人参の水分量は91%であった。つづいて、前記
人参をエチルアルコールに10分間浸漬した後、90℃
で100分間熱風乾燥した。得られた人参は、水分量が
9%で、長期間に亘って優れた保存性を有するものであ
った。 実施例3
【0026】まず、薩摩芋を水洗いし、皮を除去した
後、3mm厚さにスライスした。スライスした薩摩芋を
100℃で10分間蒸気加熱した。この時の薩摩芋の水
分量は、61%であった。つづいて、前記薩摩芋をエチ
ルアルコールに15分間浸漬した後、水分量が30%に
なるまで100℃で熱風乾燥した。次いで、前記乾燥薩
摩芋を150℃の食用油で3分間揚げを行なった。
後、3mm厚さにスライスした。スライスした薩摩芋を
100℃で10分間蒸気加熱した。この時の薩摩芋の水
分量は、61%であった。つづいて、前記薩摩芋をエチ
ルアルコールに15分間浸漬した後、水分量が30%に
なるまで100℃で熱風乾燥した。次いで、前記乾燥薩
摩芋を150℃の食用油で3分間揚げを行なった。
【0027】得られた油揚げ薩摩芋は、水分量が7%、
Awが0.6以下で長期間に亘って優れた保存性を有す
るものであった。また、前記油揚げ薩摩芋に湯を注いだ
ところ、3分間という短時間で湯戻りした。 実施例4
Awが0.6以下で長期間に亘って優れた保存性を有す
るものであった。また、前記油揚げ薩摩芋に湯を注いだ
ところ、3分間という短時間で湯戻りした。 実施例4
【0028】まず、れん根を水洗いし、皮を除去した
後、2mm厚さにスライスした。スライスしたれん根を
100℃で20分間蒸気加熱した。この時のれん根の水
分量は、85%であった。つづいて、前記れん根をエチ
ルアルコールに10分間浸漬した後、水分量が30%に
なるまで100℃で熱風乾燥した。次いで、前記乾燥れ
ん根を160℃の食用油で1分間揚げを行なった。
後、2mm厚さにスライスした。スライスしたれん根を
100℃で20分間蒸気加熱した。この時のれん根の水
分量は、85%であった。つづいて、前記れん根をエチ
ルアルコールに10分間浸漬した後、水分量が30%に
なるまで100℃で熱風乾燥した。次いで、前記乾燥れ
ん根を160℃の食用油で1分間揚げを行なった。
【0029】得られた油揚げれん根は、水分量が3%、
Awが0.6以下で長期間に亘って優れた保存性を有す
るものであった。また、前記油揚げれん根に湯を注いだ
ところ、3分間という短時間で湯戻りした。 実施例5
Awが0.6以下で長期間に亘って優れた保存性を有す
るものであった。また、前記油揚げれん根に湯を注いだ
ところ、3分間という短時間で湯戻りした。 実施例5
【0030】まず、ごぼうを水洗いし、皮を除去した
後、千切りした。千切りしたごぼうを100℃で10分
間蒸気加熱した。この時のごぼうの水分量は、85%で
あった。つづいて、前記ごぼうをエチルアルコールに1
0分間浸漬した後、水分量が50%になるまで100℃
で熱風乾燥した。次いで、前記乾燥ごぼうを160℃の
食用油で1分間揚げを行なった。
後、千切りした。千切りしたごぼうを100℃で10分
間蒸気加熱した。この時のごぼうの水分量は、85%で
あった。つづいて、前記ごぼうをエチルアルコールに1
0分間浸漬した後、水分量が50%になるまで100℃
で熱風乾燥した。次いで、前記乾燥ごぼうを160℃の
食用油で1分間揚げを行なった。
【0031】得られた油揚げごぼうは、水分量が4%、
Awが0.6以下で長期間に亘って優れた保存性を有す
るものであった。また、前記油揚げごぼうに湯を注いだ
ところ、3分間という短時間で湯戻りした。
Awが0.6以下で長期間に亘って優れた保存性を有す
るものであった。また、前記油揚げごぼうに湯を注いだ
ところ、3分間という短時間で湯戻りした。
【0032】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば熱風
などの通常の乾燥により生鮮野菜もしくは予め蒸煮した
野菜中の水分の揮散除去効率を飛躍的に向上するととも
に、長期保存性に優れかつ湯戻りが良好な即席麺の具材
として好適な油揚げ野菜を安価に製造し得る方法を提供
できる。
などの通常の乾燥により生鮮野菜もしくは予め蒸煮した
野菜中の水分の揮散除去効率を飛躍的に向上するととも
に、長期保存性に優れかつ湯戻りが良好な即席麺の具材
として好適な油揚げ野菜を安価に製造し得る方法を提供
できる。
【図1】エチルアルコール処理および未処理の薩摩芋に
おける乾燥時間と水分量との関係を示す特性図。
おける乾燥時間と水分量との関係を示す特性図。
【図2】エチルアルコール処理および未処理のれん根に
おける乾燥時間と水分量との関係を示す特性図。
おける乾燥時間と水分量との関係を示す特性図。
【図3】エチルアルコール処理および未処理のキャベツ
における60℃での乾燥時間と水分量との関係を示す特
性図。
における60℃での乾燥時間と水分量との関係を示す特
性図。
【図4】エチルアルコール処理および未処理のキャベツ
における90℃での乾燥時間と水分量との関係を示す特
性図。
における90℃での乾燥時間と水分量との関係を示す特
性図。
【図5】エチルアルコール処理および未処理の人参にお
ける60℃での乾燥時間と水分量との関係を示す特性
図。
ける60℃での乾燥時間と水分量との関係を示す特性
図。
【図6】エチルアルコール処理および未処理の人参にお
ける90℃での乾燥時間と水分量との関係を示す特性
図。
ける90℃での乾燥時間と水分量との関係を示す特性
図。
Claims (1)
- 【請求項1】 生鮮野菜もしくは予め蒸煮した野菜をエ
チルアルコールもしくは50%濃度以上のエチルアルコ
ール含有水で処理した後、乾燥する工程と、 前記乾燥野菜を常圧下、150〜160℃の温度で油揚
げする工程とを具備したことを特徴とする即席麺用油揚
げ野菜の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6212691A JP2564048B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 即席麺用油揚げ野菜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6212691A JP2564048B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 即席麺用油揚げ野菜の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04299956A JPH04299956A (ja) | 1992-10-23 |
JP2564048B2 true JP2564048B2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=13191067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6212691A Expired - Lifetime JP2564048B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 即席麺用油揚げ野菜の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2564048B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6484410B2 (ja) * | 2014-07-31 | 2019-03-13 | 日本水産株式会社 | 麺状の揚げ野菜 |
JP7372109B2 (ja) * | 2019-10-24 | 2023-10-31 | サンヨー食品株式会社 | 揚げ野菜食品の製造方法及び揚げ野菜食品 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1379314A (en) * | 1972-03-17 | 1975-01-02 | Unilever Ltd | Method of drying foodstuffs |
JPS5754581A (en) * | 1980-09-12 | 1982-04-01 | House Food Ind Co Ltd | Drying of food |
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1991
- 1991-03-26 JP JP6212691A patent/JP2564048B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH04299956A (ja) | 1992-10-23 |
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