JP2563928B2 - 静電記録ヘッド - Google Patents

静電記録ヘッド

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JP2563928B2
JP2563928B2 JP62105318A JP10531887A JP2563928B2 JP 2563928 B2 JP2563928 B2 JP 2563928B2 JP 62105318 A JP62105318 A JP 62105318A JP 10531887 A JP10531887 A JP 10531887A JP 2563928 B2 JP2563928 B2 JP 2563928B2
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    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/385Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material
    • B41J2/39Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material using multi-stylus heads
    • B41J2/40Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material using multi-stylus heads providing current or voltage to the multi-stylus head

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、多数の記録電極針を列状に配列し、これら
の記録電極針を複数の部分にグループ分けし、その各々
にブロック電極を対応させて配置し、記録電極針とブロ
ック電極とを組合わせてマトリックス状の結線および駆
動を行なう静電記録ヘッドに関する。
〔従来の技術〕
多数の記録電極針を一列もしくは複数列に配列し、こ
の記録電極針を複数個毎にグループ分けし、その各々に
ブロック電極を対応させて配置してなる静電記録ヘッ
ド、および上記静電記録ヘッドの記録電極針とブロック
電極の各々に順次独立に記録電圧を印加して記録媒体に
静電潜像を形成し、次にこれを顕像化して情報を記録す
る静電記録方式は公知である。
第6図は同一面制御方式と呼ばれる静電記録法を示す
図である。同図において符号1は静電記録ヘッド、2は
静電記録紙、3は圧接ローラを示している。記録ヘッド
1は、一列に配置された多数の記録電極針4と、ペアに
なったブロック電極5a,5bとを複数組、絶縁体6によっ
て互いに絶縁されて保持した構成となっている。
記録電極針4とブロック電極5a,5bとには、各記録に
必要な電圧の約半分づつを印加し、両電圧が重畳した時
に記録を行なうようにする。
第7図は両面制御方式と呼ばれる静電記録法を示す図
である。同図において7は静電記録ヘッドで、2は静電
記録紙、8は背面電極である。静電記録ヘッド7は多数
の記録電極針9を絶縁体10によって保持して構成されて
いる。また背面電極8は、複数の部分に分割されて、ブ
ロック状の電極を形成している。記録電極針とブロック
電極との間には各記録に必要な電圧の約半分づつを印加
する。このようなマトリックス状の記録ヘッドを用い
て、マトリックス状に記録を行なう方法は、例えば特公
昭36−4119等において公知である。
第8図は従来のマトリックス静電記録ヘッドの構成を
説明するための図である。同図において、Sは記録電極
針、X1,X2…Xnはブロック電極である。A1,B1,A2,B2…は
記録電極針を分割したマトリックス構成の要素領域を各
示している。領域A1ブロック電極X1,X2にまたがって、
その中央に対応して位置しており、領域B1ブロック電極
X2,X3にまたがってその中央に位置している。領域A1,A2
…は各n本の記録電極針から成っている。各領域の1本
づつの電極針を共通に結線して端子部Aの各端子1,2,3,
…nにそれぞれ接続する。同様に領域B1,B2…は各m本
の電極針から構成され、各領域の1本づつの電極針を共
通に結線して端子部Bの各端子1,2,3…mにそれぞれ接
続する。
記録時には端子部A,Bのいずれか一方に記録信号電圧
を印加し、マトリックスの要素領域に対応するブロック
電極のうち2個を選択して電圧を印加する。例えばA4
要素領域を記録する時には、ブロック電極X7,X8と、端
子部Aとに電圧すなわち記録信号を加える。また要素領
域B2を記録する時にはブロック電極X4,X5と、端子部B
とに記録信号を加えるようにする。
記録電極針に記録信号を選択的に与えるための配線に
は、通常は配線用の基板Pが用いられ、基板上に多数の
ワイヤー束接続点Cが設けられる。接続点Cからは基板
配線によってコネクターCN1,CN2への接続が行なわれ
る。コネクターピン1,2,3,4…nおよび1,2,3,4…mの各
々に、1個づつの図示していない公知のドライバー回路
が接続されるように構成される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のようなマトリックス駆動に適用される記録ヘッ
ドにおいては、端子部A,Bへ多数本の記録電極針を共通
に接続するために、記録ヘッドの長手方向すなわち電極
針配列方向の全長に亙り、各所からワイヤーWが引出さ
れている。記録ヘッドの長さが数十インチというように
長くなり、一つの端子部に接続される電極針の数が100
〜200本というように多数になると、この配線束が有す
る浮遊容量や線間結合容量が増大し、種々の不具合を生
じる。とくに長尺の記録ヘッドを製作する場合、上記不
具合は極めて顕著になる。
上記不具合の具体的な一例としては、記録に必要な電
流量が増大することである。すなわち、静電記録そのも
のに必要な電流はほとんど無視できる程に小さいが、ド
ライバー回路には浮遊容量を充電するための大きな電流
を流す必要がある。そのために電流容量の大きなドライ
バー素子を用いる必要があり、かつ高圧電源の容量も大
きなものが必要となる。更に別の不具合は、端子部Aに
信号を印加する時には端子部Bには電圧が印加されない
ことが必要であるにも拘らず、端子部Bにも配線のワイ
ヤーを経由して電圧が誘起されてしまい、その結果一つ
の要素領域を記録している時に隣接した要素領域に誤っ
た記録ドットが形成されてしまう点にある。
このような不都合を除去するために、記録ドットの浮
遊容量を減少させる構成が知られている。第9図はその
一例で、特公昭57−8469号報において提案されている記
録ヘッドを示す図である。同図においてP1,P2,P3…Piは
記録電極針で、AおよびBの2列に配列されている。
E1,E2…EnおよびF1,F2…Fnはワイヤー、7および8は配
線基板、Q1,Q2,Q3およびR1,R2,R3は配線基板導電路であ
る。一つの記録電極針列からワイヤーは交互に別々の配
線基板に導かれ、各1本づつ配線基板導電路に接続され
ている。このように各電極針列に少なくとも2枚以上の
配線基板を設け、すなわちA,Bなる2列の電極針列に対
して少なくとも4枚の配線基板を設けて、ワイヤーを立
体的な空間中に分散配置して浮遊容量を減少させるよう
にしている。
このような構成は浮遊容量を減少させる効果はあるも
のの、配線基板のワイヤー接続点の増加による基板面積
の大型化、基板数の増加による基板占有空間の増大、あ
るいはこれ等の構成により記録ヘッド製作作業の複雑化
等の別の課題を発生させるという問題点がある。
そこで本発明は、記録信号電圧印加端子における浮遊
容量が小さく、従って駆動回路や電源容量を小さくする
ことができ、かつ誤った記録ドットの形成を防止でき、
特に長尺の記録ヘッドを実現するうえで好都合な静電記
録ヘッドを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記問題点を解決し目的を達成するために、
次のような手段を講じた。
多数の記録電極針を列状に配列し、これらの記録電極
針を複数の部分に分割し、各分割部ごとにブロック電極
を対応させて配置し、前記記録電極針とブロック電極と
を組合わせてマトリックス状の結線および駆動を行なう
静電記録ヘッドにおいて、 前記記録電極針の各分割部を連続して複数個集合させ
て群を作り、全記録電極針配列部分を複数の群に分割
し、前記各群に対応した配線基板上の位置にワイヤー束
接続端子を設け、各群毎にマトリックス配線のためのワ
イヤー束を配線基板上のワイヤー束接続端子に接続する
ように構成した。
〔作用〕
このような手段を講じたことにより、記録電極針から
接続端子に至るワイヤー長を著しく短く、かつ各ワイヤ
ー束を離散的に配置することができ、これによって浮遊
容量や線間結合容量を大幅に減ずることができ、従って
ドライバー素子の負荷を減じ、電源容量を小さくするこ
とができ、また誤った記録ドットの形成を防止すること
ができる。
なお従来、静電記録ヘッドのドライブには、高耐圧の
トランジスタを多数個使用していたのに対し、本発明で
は上記ドライバー素子の負荷が減少したことにより、高
耐圧C−MOS IC等の多数の高耐圧スイッチング素子を
高密度に集積化した回路素子の適用が可能になり、さら
には上記ICにおいてPNPトランジスタ素子とNPNトランジ
スタ素子とを複合化したプッシュプル型のIC素子を適用
することにより、ドライバー回路自体の電流利用効率が
改良され、回路基板の小型化,低コスト化,回路素子冷
却手段の簡易化等を実現することができる。前記高耐圧
ICの例としては、シャープ株式会社からLZ−1132AD,LZ
−1032AD等の品番のものが発売されており、またPNP,NP
Nトランジスタ素子を一体化したプッシュプル型の高耐
圧IC回路素子例としては、株式会社東芝からTD62C932F
等の品番の素子が発表されており、静電記録ヘッドのド
ライブに適用することができる。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例を示す図で、第8図に対応
して示した結線図である。図中Sは記録電極針、X1,X2
…はブロック電極、A1,A2…およびB1,B2…は記録電極針
を複数づつグループ分けしてなり、マトリックスを形成
する要素領域、Pは配線基板、A,Bは隣接しているマト
リックス領域に同時に記録信号電圧が印加されないよう
に区分けして配置したドライバー接続端子部、Rは配線
基板の導線路、W′は分割された導電線またはワイヤ
ー、C11,C12…Cnmは分散配置したワイヤー束接続端子、
CN1,CN2…は各配線基板上に取付けたコネクターを各示
している。
CN1の1,2,3,4…n、CN2の1,2,3,4…mで示した端子
は、ドライバーボードDRBの各ドライバー回路の一つが
接続される端子であって、これらの端子から配線基板導
線路Rが延出されており、その各配線路中には後述する
群に接近して、ワイヤー束接続端子C11,C12,C13…が相
互に離散的に設けられている。
第8図に示す従来例の構成との対比で分るように、第
1図に示す本実施例においては、記録ヘッドの全長を
U1,U2,U3…で示すように複数の群に分類し、各群は複数
の要素領域を含んでいる。第1の群U1は、例えばA1,B1,
A2,B2,A3,B3を含んで構成されている。一つの群の中で
の配線基板への結線は、一つのドライバー回路によって
駆動される記録電極針どうしが、一つの束W′として各
ワイヤー束接続端子C11,C12,C13…の一つに接続可能な
最短距離をもって接続する如く行なわれる。この構成は
記録幅の狭い記録ヘッドU1,U2,U3…をすき間なく接続し
て長尺の記録ヘッドを構成したのと同様であり、配線基
板を各記録幅の狭い記録ヘッド毎に独立して接近させて
配設した状態となっている。
上記群単位で分割配線したことによる効果は、配線の
ために要するワイヤー長の短縮によって得られるもので
ある。従って長尺の記録ヘッドにおいては記録電極針の
配列全長Lに対し、これと直交する方向の配線基板の長
さlが著しく小さいために本発明は極めて有効である。
群による分割配線でのワイヤー長の短縮効果は、分割さ
れたワイヤー束に連らなる記録電極針の配列幅と、ワイ
ヤー長が略等しい値になるまで群分割数の増加に伴って
増大するが、それ以上に分割数を増加しても総合的な配
線長の短縮の効果は飽和してしまう。
分割の群数を増加させると一つのドライバー回路によ
って駆動されるワイヤーの本数も減少するから、それに
伴って浮遊容量や線間結合容量が減少して好ましい効果
が得られるが、逆にドライバー回路数が増大するという
問題がある。しかしながら高密度に集積化されたICドラ
イバー回路の適用によって、ドライバー回路数が増大す
る問題については十分に償われ、駆動回路の小型化,低
コスト化の効果が得られる。
IC化されたドライバー回路は配線基板と一体に形成す
ることも可能であるが、記録ヘッドの取扱い上コネクタ
ーを介してドライバーボードと記録ヘッドの配線基板を
分離可能に構成しておく構成が好ましい。
記録電極針駆動のためのドライバー回路の回路数を増
加させずに、各ドライバー回路によって駆動されるワイ
ヤー束の浮遊容量を減少させることが最も望ましい。上
記構成を実現するために本発明においては、 各記録電極針から引出されたワイヤー束を配線基板上
の各ワイヤー束に対応する接続端子に接続し、配線基板
の導線路を経由をしてドライバー回路に接続すると共
に、一つのドライバー回路に接続される配線基板上の一
本の導線路中に分散させて、異なった群に属すワイヤー
束を接続するための複数のワイヤー束接続端子を設け、
一つのドライバー回路によって複数の群のワイヤー束を
同時にドライブするように構成するものである。
第2図は上記構成に基く実施例を示す図である。同図
においてU1,U2,U3…は記録電極針群であり、Pは配線基
板である。配線基板上においてRは基板導線路であり、
1本の導線路中に複数のワイヤー束接続端子C11,C21,C
31…が分散的に配置され、各接続端子は異なった群のワ
イヤー束に対応し、短いワイヤー束によって配線基板に
接続されるように位置決めされている。各導線路Rはド
ライバーボードDRBの中の一つづつのドライバー回路に
接続されており、一つのドライバー回路の信号は異なっ
た群から引出されたワイヤー束にも同時に印加される。
この構成においては、一つのドライバー回路が受持つ
記録電極針数は小さくなる訳ではないが、電極針から引
出されるワイヤーの長さが短くなることによる浮遊容量
の減少効果を得ることができる。
第2図に示す実施例における別の効果は、従来の太い
束での配線に比べてワイヤー相互が、小さい束になって
空間的にも平均線間距離が広がった状態になり、線間相
互の結合容量が小さくなる点においても得られる。この
場合の効果はワイヤー束の分割数が増すに従って効果も
増大し続け、極限は特公昭57−8469号公報に模式的に図
示されているように、ワイヤー1本毎に対応して配線基
板上に接続点を設ける構成となる。しかし、そのように
するためには配線基板を異常に大型にしなければ接続端
子を収容し切れなくなってしまう。その結果ワイヤー長
が長くなって浮遊容量や線間結合容量が再び大きくなっ
てしまい効果が失われてしまうことになる。しかもワイ
ヤーを1本づつ端子に接続する作業量が著しく多くなっ
てしまう問題も生じ、ワイヤー束の分割はこれ等の面か
らの制約を受ける。
第1図,第2図に示す実施例や後述する第3図,第4
図に示す実施例を含め本発明の効果を得るためには、例
えば長さ約1mの記録幅の記録ヘッドであって、配線基板
のワイヤー束持続点までの最大距離が10〜15cmの距離で
ある時に、分割群数を数個から数十個にすることが好ま
しく、その最適値は静電記録ヘッドの記録電極針の埋め
込み幅や配線基板の配置位置によって異なったものとな
る。
第2図の実施例は、配線基板上において一本の導線路
で複数のワイヤー束を離散的に設けた接続点に接続する
ようにしたが、一本の導線路に設ける接続点数を増す
と、配線基板が大型化,複雑化して本発明の効果を減少
させるように作用する場合がある。
第3図は、上記の問題点がなく、しかも第2図に示す
実施例と同等の効果を得るための別の実施例を示すもの
である。
第3図の実施例は、各群のワイヤー接続端子の各々
を、配線基板の導線路を経由して接続用コネクターに接
続し、コネクターのドライバー回路側において、異なっ
た群に属すワイヤー束どうしを電気的に接続し、一つの
ドライバー回路によって複数の群のワイヤー束を同時に
ドライブすることができるように構成したものである。
第3図において、CN1′,CN2′,CN3′…は第1図の配
線基板上のコネクターCN1,CN2,CN3…に各対応するドラ
イバー回路側のコネクターである。コネクターCN1′,CN
3′,CN5′…の各同一ピン番号どうしおよびコネクターC
N2′,CN4′,CN6′…の各同一ピン番号どうしがワイヤー
ハーネスWHによって電気的に接続され、ドライバーボー
ドDRBのドライブ回路の各々に接続されている。なお、
ワイヤーハーネスWHにかえてドライバーボードDRBの導
線路によって相互に接続するようにしてもよい。第3図
の実施例の効果は、第2図の実施例の効果と同じである
から再度の説明は省略する。
第1図および第2図に示す手段を組合わせた状態で本
発明を実施することにより、配線基板の複雑化を防止し
得、かつドライバー回路側の配線の簡略化を実現するこ
とができる。その実施例を第4図に示す。
第4図においては、配線基板上で離間配置されている
各群のワイヤー接続端子の複数を、配線基板上で接続し
て群集合を形成し、群集合を複数個集めて記録ヘッドを
構成したものである。
同図において、群U1とU2およびU3とU4のワイヤー束接
続端子は、配線基板P上で接続され、コネクターCN1,CN
2およびCN3,CN4の各ピンに接続されている。従ってU1
U2およびU3とU4が複数の群を集合して構成した群集合で
あり、これらの群集合を複数個集合して記録ヘッドが構
成される。配線基板上で複数の群のワイヤー接続端子を
接続する構成は群数が少ない場合は実現が容易である。
群集合における各ワイヤー束のドライブは、各コネク
ターピン1,2,3…の単位毎にドライバー回路を接続して
行なう場合と、第3図の実施例と同様にコネクターCN1,
CN3のピンどうし及びコネクターCN2,CN4のピンどうし
を、ドライバーボードDRB側で接続して共通にドライブ
する構成のいずれをもとり得るが、これらの選択はドラ
イバー回路の能力と、両接続法における浮遊容量の関係
において選択されるものである。いずれの場合において
も配線の複雑さが配線基板側、あるいはドライバー回路
側等の一方に集中することがないために実現容易な構成
となっている。
「実験例」 直径70ミクロンのニッケルワイヤーからなる記録電極
針S1,S2…を、第5図に示すようにピッチ125ミクロンづ
つ離間させてジグザグ状に配列して、有効記録幅約900m
mの静電記録ヘッドを作成した。この記録ヘッドは記録
密度16Dot/mm(≒400DPI)の記録を行なうためのもので
ある。なお配線基板のワイヤー束接続端子群の配置幅
は、約10cmである。
[例1] 第8図に示した一般的な方法に従って、幅16mmの要素
領域によって全長を分割して57の要素領域を形成し、こ
の要素領域を交互にAとBの領域に区分けした。すなわ
ち要素領域をA1,A2…A29と、B1,B2…B28とに区分けし
た。なお各要素領域の中には256本の記録電極針が含ま
れている。一つのドライブ回路に連なるワイヤー束の本
数は28本または29本で、ドライバー回路数はA,B合わせ
て512である。
上記構成によれば、ワイヤー束接続点からは記録ヘッ
ドの端から端まで全幅に亙ってワイヤーが伸長するもの
となった。
(a);ドライバー回路の一つに接続する配線端子、例
えば電極針S5に静電容量測定器端子を当て、周囲の電極
S3,S4,S6,S7等に連なる端子を接地して測定する「モー
ドa」での浮遊容量値を示した。(100KHz〜1MHzで測
定。以下同様。) (b);一つの記録電極、例えばS5に接続する配線端子
に測定器を接続し、隣接する一つの記録針端子、例えば
S6を接地して測定する「モードb」での測定値は1000〜
1100ピコファラッドであった。
[例2] [例1]と同じ全長、記録針配列の記録ヘッドにおい
て、第4図に示すように全長を四つの群U1,U2,U3,U4
分割し、この内二つの群のワイヤー束は配線基板上で配
線路によって接続した。要素領域の幅は8mmとし、従っ
て一つの要素領域中には128本の記録針電極が含まれて
おり、要素領域の数は[例1]の約2倍になっている。
一つの群から出るワイヤー束のワイヤー数は14〜15本
であり、二つの群を受持つドライバー回路が分担するワ
イヤー本数は28〜29本であり、[例1]と同じである。
(a);[例1]における「モードa」での浮遊容量測
定によれば、容量値は350〜400ピコファラッドであっ
た。
(b);[例1]における「モードb」での浮遊容量測
定によれば、容量値は230〜290ピコファラッドであっ
た。
本例における容量減少効果は、主として記録電極針か
らワイヤー束接続点に至るワイヤー長の短縮によって得
られたものと判断される。すなわち群をU1〜U4に4分割
したのに略比例した容量減少効果を示している。
[例3] [例1]と同じ全長,記録針配線の記録ヘッドにおい
て、全長を八つの群U1,U2…U8に分割した。その中で二
つの群を集合して群集合とし、四つの群集合U1+U2,U3
+U4,U5+U6,U7+U8を作成し、二つの群は配線基板上に
おいてワイヤー束接続点を配線路で接続した。要素領域
は幅4mmとし、従って一つの要素領域中には64本の記録
針が含まれた。
一つの群集合に含まれる要素領域数は[例1],[例
2]と同じであって28〜29であるから、ドライバー回路
が分担する記録電極本数も28〜29本で[例1],[例
2]と同じである。一つの群集合のために必要なドライ
バー回路数は、一つの要素領域に含まれる記録針数64の
2倍で128である。全体は四つの群集合で構成されるか
ら全ドライバー回路数は512で、[例1],[例2]と
同じである。
(a);「モードa」による浮遊容量測定値は270〜330
ピコファラッドであった。
(b);「モードb」による浮遊容量測定値は140〜180
ピコファラッドであった。
[例2]における4群分割に対して、[例3]におけ
る8群分割では、引続き容量減少効果が得られている
が、減少効果が少なくなっていく傾向が見られた。
〔発明の効果〕
本発明によれば、配線ワイヤーを含めた記録電極針の
浮遊容量や線間容量が小さく、駆動回路や電源容量を小
さくできると共に、誤った記録ドットの形成を防止する
ことのできる静電記録ヘッドを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図はそれぞれ本発明の第1〜第4の実施例
の構成を示す結線図、第5図は同実施例における実験例
の説明図である。第6図〜第9図は従来例の示す図で、
第6図は同一面制御方式の静電記録法を示す図、第7図
は両面制御方式の静電記録法を示す図、第8図はマトリ
ックス静電記録ヘッドの構成を示す図、第9図は記録ヘ
ッドの浮遊容量減少手段を備えた記録ヘッド例を示す図
である。 S,S1,S2〜……記録電極針、X1,X2〜……ブロック電極、
A1,A2〜およびB1,B2〜……マトリックス形成要素領域、
P……配線基板、A,B……ドライバー接続端子部、R…
…配線基板導線路、W′……分類されたワイヤー束、
C1,C2〜およびC11,C12〜……分散したワイヤー束接続端
子、CN1,CN2〜……コネクター。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−41245(JP,A) 特開 昭56−157372(JP,A) 特開 昭54−134436(JP,A) 特開 昭61−167269(JP,A) 米国特許4553150(US,A) 英国特許2050948(GB,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の記録電極針を列状に配列し、これら
    の記録電極針を複数の部分に分割し、各分割部ごとにブ
    ロック電極を対応させて配置し、前記記録電極針とブロ
    ック電極とを組合わせてマトリックス状の結線及び駆動
    を行なう静電記録ヘッドにおいて、 前記記録電極針の各分割部を連続して複数個集合させて
    単位群をつくり、全記録電極針配列部分を複数の群に分
    割し、前記各群に対応した配線基板上の位置にワイヤー
    束接続端子を設け、各群毎にマトリックス配線のための
    ワイヤー束を配線基板上のワイヤー束接続端子に接続す
    るように構成したことを特徴とする静電記録ヘッド。
  2. 【請求項2】一つのドライバー回路に対して、一つのワ
    イヤー束が対応するように結線されることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の静電記録ヘッド。
  3. 【請求項3】各記録電極針群から引出されたワイヤー束
    を配線基板上の接続端子に接続し、配線基板の導線路を
    経由してドライバー回路に結線すると共に、一つのドラ
    イバー回路に接続される配線基板上の一本の導線路中に
    分散させて、異なつた群に属するワイヤー束を接続する
    ための複数の接続端子を設け、一つのドライバー回路に
    よつて複数の群のワイヤー束を同時にドライブ可能なよ
    うに構成したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の静電記録ヘッド。
  4. 【請求項4】各ワイヤー束接続端子の各々を、配線基板
    を経由して接続用コネクターに接続し、このコネクター
    のドライバー回路側において、異なった群に属するワイ
    ヤー束どうしを電気的に接続し、一つのドライバー回路
    によって複数の群のワイヤー束を同時にドライブ可能な
    ように構成したことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の静電記録ヘッド。
  5. 【請求項5】配線基板上で離間配置されている各群のワ
    イヤー束接続端子の複数を、配線基板上で接合して群集
    合を形成し、この群集合を複数個集合して記録ヘツドを
    構成することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    静電記録ヘッド。
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