JP2563882Y2 - 浴槽の排水栓装置 - Google Patents
浴槽の排水栓装置Info
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- JP2563882Y2 JP2563882Y2 JP1991036171U JP3617191U JP2563882Y2 JP 2563882 Y2 JP2563882 Y2 JP 2563882Y2 JP 1991036171 U JP1991036171 U JP 1991036171U JP 3617191 U JP3617191 U JP 3617191U JP 2563882 Y2 JP2563882 Y2 JP 2563882Y2
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- rod
- lowering
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- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、浴槽の底部に装設され
る排水栓装置に関し、さらに詳しくは、遠隔操作により
開閉させるように構成した、所謂ポップアップ開閉形式
による浴槽の排水栓装置の改良に関する。
る排水栓装置に関し、さらに詳しくは、遠隔操作により
開閉させるように構成した、所謂ポップアップ開閉形式
による浴槽の排水栓装置の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】遠隔操作により浴槽の排水栓を開閉する
装置としては、従来より数多くのものが提案実施されて
おり、例えば、実開昭５５−５４４８３号公報、実開昭
５６−１１０１８３号公報、実開昭５７−１９７５６４
号公報、実開昭５９−９８９６０号公報等に開示されて
いる。
装置としては、従来より数多くのものが提案実施されて
おり、例えば、実開昭５５−５４４８３号公報、実開昭
５６−１１０１８３号公報、実開昭５７−１９７５６４
号公報、実開昭５９−９８９６０号公報等に開示されて
いる。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記の各従
来技術は、殆んどのものが遠隔開閉操作性の改良或は開
閉作用、効果の改良を計ったものであって、それなりの
実用性を備えているが、そのいづれをみても、例えば、
排水時に遠隔操作により上昇開口された栓蓋は、次の遠
隔操作により下降閉止されない限り、槽底上に突出固定
された状態を保っているため、次のような支障を生じ
る。
来技術は、殆んどのものが遠隔開閉操作性の改良或は開
閉作用、効果の改良を計ったものであって、それなりの
実用性を備えているが、そのいづれをみても、例えば、
排水時に遠隔操作により上昇開口された栓蓋は、次の遠
隔操作により下降閉止されない限り、槽底上に突出固定
された状態を保っているため、次のような支障を生じ
る。
【０００４】即ち、浴槽内でシャワーを使用して洗身し
たり、浴槽内を洗浄したりする際に、槽底から突出した
栓蓋を不測に踏み押える場合が多く、したがって、足に
苦痛を感じたり、突指したり、また、遠隔昇降操作の作
動部が栓蓋の突出開口状態を固定する構造のものであれ
ば、体重による加圧作用により他の関連作用部品へ強度
的負担を及ぼして故障を生じたりする問題がある。ま
た、逆に遠隔昇降操作の作動部が、加圧により栓蓋の突
出開口状態を解除する構造のものであれば、栓蓋が止水
栓状態になってしまうため、再操作して栓蓋を開口する
必要があるといった問題がある。
たり、浴槽内を洗浄したりする際に、槽底から突出した
栓蓋を不測に踏み押える場合が多く、したがって、足に
苦痛を感じたり、突指したり、また、遠隔昇降操作の作
動部が栓蓋の突出開口状態を固定する構造のものであれ
ば、体重による加圧作用により他の関連作用部品へ強度
的負担を及ぼして故障を生じたりする問題がある。ま
た、逆に遠隔昇降操作の作動部が、加圧により栓蓋の突
出開口状態を解除する構造のものであれば、栓蓋が止水
栓状態になってしまうため、再操作して栓蓋を開口する
必要があるといった問題がある。
【０００５】また、上記のような問題に対処するため
に、例えば、実開昭５６−２１０６５号公報に開示され
ているように、排水栓の下部に設けた、下方を開放した
筒体内にバネを設け、このバネの下端部を排水栓の押上
ロッドの先端面に設けた孔内に嵌入し、該バネの伸縮作
用により上記のような支障の発生を防止できるように構
成した浴槽の排水装置も知られているが、この場合の、
バネの下端部を孔内に嵌入した押上ロッドの先端部は、
上記筒体の下方開放部から筒体内に挿入されているだけ
であって、筒体と押上ロッドの両部材は全く係合されて
いないため、排水栓の押上動作の際に両部材の嵌合が外
れてバネによる作用、効果を失ない易いと言った問題が
ある。
に、例えば、実開昭５６−２１０６５号公報に開示され
ているように、排水栓の下部に設けた、下方を開放した
筒体内にバネを設け、このバネの下端部を排水栓の押上
ロッドの先端面に設けた孔内に嵌入し、該バネの伸縮作
用により上記のような支障の発生を防止できるように構
成した浴槽の排水装置も知られているが、この場合の、
バネの下端部を孔内に嵌入した押上ロッドの先端部は、
上記筒体の下方開放部から筒体内に挿入されているだけ
であって、筒体と押上ロッドの両部材は全く係合されて
いないため、排水栓の押上動作の際に両部材の嵌合が外
れてバネによる作用、効果を失ない易いと言った問題が
ある。
【０００６】本考案は、上記の問題を解決することを課
題とするもので、浴槽の排水栓自体に、独自の構造によ
りコイルスプリングを装設することにより、該コイルス
プリングの伸縮弾力性によって、突出開口状態にある栓
蓋を踏み押えた際にはコイルスプリングを圧縮して下降
させると共に、足を外した際にはコイルスプリングの復
元弾力により栓蓋を突出開口状態に上昇復帰させ得る至
便性があり、且つコイルスプリングを確実に所定の位置
に保持し得て上記の効果を確実に奏し得る浴槽の排水栓
装置を提供することを目的とする。
題とするもので、浴槽の排水栓自体に、独自の構造によ
りコイルスプリングを装設することにより、該コイルス
プリングの伸縮弾力性によって、突出開口状態にある栓
蓋を踏み押えた際にはコイルスプリングを圧縮して下降
させると共に、足を外した際にはコイルスプリングの復
元弾力により栓蓋を突出開口状態に上昇復帰させ得る至
便性があり、且つコイルスプリングを確実に所定の位置
に保持し得て上記の効果を確実に奏し得る浴槽の排水栓
装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、そ
の目的を達成する手段として、本考案は、遠隔操作によ
り排水栓装置本体の下側近傍に配設した昇降杆の昇降作
動部材を介し、昇降杆を昇降させて栓蓋を開閉させるよ
うに構成した浴槽の排水栓装置において、栓蓋の下面の
コイルスプリングの収容筒の下端周縁に内向きフランジ
を突設すると共に、該収容筒内に上部側を挿入した栓蓋
の昇降杆の上端周縁に外向きフランジを突設し、該昇降
杆の外向きフランジを上記収容筒の内向きフランジの上
部に位置させて、両フランジにより収容筒と昇降杆とを
接離自在に係合させ、且つ該収容筒内に収容したコイル
スプリングの下端を昇降杆の外向きフランジの上面で支
受させ、該コイルスプリングの弾力性により栓蓋自体を
上下動可能に構成した浴槽の排水栓装置を提供するもの
である。
の目的を達成する手段として、本考案は、遠隔操作によ
り排水栓装置本体の下側近傍に配設した昇降杆の昇降作
動部材を介し、昇降杆を昇降させて栓蓋を開閉させるよ
うに構成した浴槽の排水栓装置において、栓蓋の下面の
コイルスプリングの収容筒の下端周縁に内向きフランジ
を突設すると共に、該収容筒内に上部側を挿入した栓蓋
の昇降杆の上端周縁に外向きフランジを突設し、該昇降
杆の外向きフランジを上記収容筒の内向きフランジの上
部に位置させて、両フランジにより収容筒と昇降杆とを
接離自在に係合させ、且つ該収容筒内に収容したコイル
スプリングの下端を昇降杆の外向きフランジの上面で支
受させ、該コイルスプリングの弾力性により栓蓋自体を
上下動可能に構成した浴槽の排水栓装置を提供するもの
である。
【０００８】また、本考案は、上記のように構成した浴
槽の排水栓装置において、昇降杆の下部に配設した、遠
隔操作により回動するレバーにより昇降杆の昇降作動部
材を構成した浴槽の排水栓装置、及び昇降杆の下に設け
た、遠隔操作により上下動する押上杆により昇降杆の昇
降作動部材を構成した浴槽の排水栓装置をそれぞれ提供
するものである。
槽の排水栓装置において、昇降杆の下部に配設した、遠
隔操作により回動するレバーにより昇降杆の昇降作動部
材を構成した浴槽の排水栓装置、及び昇降杆の下に設け
た、遠隔操作により上下動する押上杆により昇降杆の昇
降作動部材を構成した浴槽の排水栓装置をそれぞれ提供
するものである。
【０００９】
【作用】本考案に係る浴槽の排水栓装置は、上記のよう
に構成されているので、図１に鎖線で示し、図２に実線
で示すように、遠隔操作機構Ｂを作動して栓蓋６の昇降
杆９を上昇させ、栓蓋６を浴槽１の槽底１ａから突出開
口させて排水状態とし、この状態において該栓蓋６を足
で踏み押えると、図４に示すように栓蓋６は金属製のコ
イルスプリング８を圧縮して円滑に下降する。このと
き、昇降杆９を押上げている押上レバー１６に加えられ
ようとする圧力は、該コイルスプリング８の収縮作用に
吸収されるので、昇降杆９の押上レバー１６は殆んど加
圧されることがない。また、この状態において栓蓋６か
ら足を外すと、コイルスプリング８の復元弾力により栓
蓋６は突出開口されて元の排水状態に戻る。
に構成されているので、図１に鎖線で示し、図２に実線
で示すように、遠隔操作機構Ｂを作動して栓蓋６の昇降
杆９を上昇させ、栓蓋６を浴槽１の槽底１ａから突出開
口させて排水状態とし、この状態において該栓蓋６を足
で踏み押えると、図４に示すように栓蓋６は金属製のコ
イルスプリング８を圧縮して円滑に下降する。このと
き、昇降杆９を押上げている押上レバー１６に加えられ
ようとする圧力は、該コイルスプリング８の収縮作用に
吸収されるので、昇降杆９の押上レバー１６は殆んど加
圧されることがない。また、この状態において栓蓋６か
ら足を外すと、コイルスプリング８の復元弾力により栓
蓋６は突出開口されて元の排水状態に戻る。
【００１０】また、コイルスプリング８の収容筒７と栓
蓋６の昇降杆９とは、収容筒７の下端周縁に突設した内
向きフランジ７ａの上面に、昇降杆９の上端周縁に突設
した外向きフランジ９ａの下面を接離自在に係合させた
状態で、収容筒７内に昇降杆９の上部側を挿入してある
ので、収容筒７から昇降杆９が不測に離脱することがな
い。したがって収容筒７内に収容したコイルスプリング
８は常に所定の位置に保持されるものであり、また、コ
イルスプリング８の下端は昇降杆９の外向きフランジ９
ａの上面に安定した状態で支受される。
蓋６の昇降杆９とは、収容筒７の下端周縁に突設した内
向きフランジ７ａの上面に、昇降杆９の上端周縁に突設
した外向きフランジ９ａの下面を接離自在に係合させた
状態で、収容筒７内に昇降杆９の上部側を挿入してある
ので、収容筒７から昇降杆９が不測に離脱することがな
い。したがって収容筒７内に収容したコイルスプリング
８は常に所定の位置に保持されるものであり、また、コ
イルスプリング８の下端は昇降杆９の外向きフランジ９
ａの上面に安定した状態で支受される。
【００１１】
【実施例】以下に、本考案の実施例を添付図面に基づい
て説明すれば、図１乃至図４において、Ａは浴槽１の槽
底１ａに装設した排水栓装置本体を示し、Ｂは該排水栓
装置本体Ａを開閉する遠隔操作機構を示している。
て説明すれば、図１乃至図４において、Ａは浴槽１の槽
底１ａに装設した排水栓装置本体を示し、Ｂは該排水栓
装置本体Ａを開閉する遠隔操作機構を示している。
【００１２】而して、上記排水栓装置本体Ａは、浴槽１
の槽底１ａに貫設した通孔２の下側部において立上り状
に設備した排水管３と、該排水管３に螺挿してフランジ
部４を通孔２の口縁に係着した排水栓本体５と、該排水
栓本体５を閉塞止水する栓蓋６とから構成されている。
また、該栓蓋６は、その下面中央部に上端を螺着した、
下端周縁に内向きフランジ７ａを有する所要長さのコイ
ルスプリングの収容筒７と、該収容筒７内に収容した金
属製のコイルスプリング８と、該収容筒７内に挿入し
て、その上端周縁に突設した外向きフランジ９ａの上面
でコイルスプリング８の下端を支受させると共に、その
下方部を排水管３内に挿通した栓蓋６の昇降杆９を備え
ており、且つ該昇降杆９の上端周縁の外向きフランジ９
ａは、収容筒７の下端周縁の内向きフランジ７ａの上部
に位置して接離自在に係合されている。なお、図におい
て、１０は栓蓋６の外周縁に嵌着した止水用パッキン
グ、１１は排水管３の上縁と排水栓本体５の下縁との間
に密嵌した洩水防止用パッキングを夫々示す。
の槽底１ａに貫設した通孔２の下側部において立上り状
に設備した排水管３と、該排水管３に螺挿してフランジ
部４を通孔２の口縁に係着した排水栓本体５と、該排水
栓本体５を閉塞止水する栓蓋６とから構成されている。
また、該栓蓋６は、その下面中央部に上端を螺着した、
下端周縁に内向きフランジ７ａを有する所要長さのコイ
ルスプリングの収容筒７と、該収容筒７内に収容した金
属製のコイルスプリング８と、該収容筒７内に挿入し
て、その上端周縁に突設した外向きフランジ９ａの上面
でコイルスプリング８の下端を支受させると共に、その
下方部を排水管３内に挿通した栓蓋６の昇降杆９を備え
ており、且つ該昇降杆９の上端周縁の外向きフランジ９
ａは、収容筒７の下端周縁の内向きフランジ７ａの上部
に位置して接離自在に係合されている。なお、図におい
て、１０は栓蓋６の外周縁に嵌着した止水用パッキン
グ、１１は排水管３の上縁と排水栓本体５の下縁との間
に密嵌した洩水防止用パッキングを夫々示す。
【００１３】次に、上記遠隔操作機構Ｂは、この実施例
では、図１に略示するように、浴槽１の外側近傍に配設
した遠隔操作部Ｂ１と、上記排水栓装置本体Ａの下側近
傍に配設した、前記昇降杆９の昇降作動部材Ｂ２とから
構成されており、遠隔操作部Ｂ１の摘部１２の上下動作
に連動するように連結された操作ワイヤ１３の先端部を
昇降作動部材Ｂ２の回動レバー１４に係着すると共に、
該回動レバー１４の回動軸１５に基端部を取付けた押上
レバー１６を前記栓蓋６の昇降杆９の下側に回動自在に
臨ませてある。
では、図１に略示するように、浴槽１の外側近傍に配設
した遠隔操作部Ｂ１と、上記排水栓装置本体Ａの下側近
傍に配設した、前記昇降杆９の昇降作動部材Ｂ２とから
構成されており、遠隔操作部Ｂ１の摘部１２の上下動作
に連動するように連結された操作ワイヤ１３の先端部を
昇降作動部材Ｂ２の回動レバー１４に係着すると共に、
該回動レバー１４の回動軸１５に基端部を取付けた押上
レバー１６を前記栓蓋６の昇降杆９の下側に回動自在に
臨ませてある。
【００１４】上記のように構成した遠隔操作機構Ｂにお
いて、その摘部１２を引上げると、操作ワイヤ１３及び
回動レバー１４を介して押上レバー１６を上方に回動
し、該押上レバー１６の上方回動作用により昇降杆９を
上昇させて、図１に鎖線で示し且つ図２に実線で示すよ
うに栓蓋６を槽底１ａから上昇突出させ、排水栓本体５
を開口して排水状態となり、また、摘部１２を押下げる
と、図１及び図３に実線で示すように操作ワイヤ１３及
び回動レバー１４を介して押上レバー１６を下方に回動
するので、栓蓋６は昇降杆９と共に自重により下降して
排水栓本体５を閉止して止水状態となる。
いて、その摘部１２を引上げると、操作ワイヤ１３及び
回動レバー１４を介して押上レバー１６を上方に回動
し、該押上レバー１６の上方回動作用により昇降杆９を
上昇させて、図１に鎖線で示し且つ図２に実線で示すよ
うに栓蓋６を槽底１ａから上昇突出させ、排水栓本体５
を開口して排水状態となり、また、摘部１２を押下げる
と、図１及び図３に実線で示すように操作ワイヤ１３及
び回動レバー１４を介して押上レバー１６を下方に回動
するので、栓蓋６は昇降杆９と共に自重により下降して
排水栓本体５を閉止して止水状態となる。
【００１５】上記の遠隔操作機構Ｂと、その作用は、周
知の慣用手段であるが、この実施例では、排水栓装置本
体Ａを前記のように構成したので、上記のように栓蓋６
が槽底１ａから上昇突出固定されて排水状態になってい
る場合に、例えば、シャワー洗身をしたり、浴槽を洗浄
したりするために浴槽内で立込んだ際、その突出固定さ
れている栓蓋６を不測に踏み押さえることがあっても、
該栓蓋６は自らのコイルバネ８を圧縮して円滑に下降す
るので、足が圧痛を受けたり、傷損することなく安全に
上記の作業を遂行できる利点がある。
知の慣用手段であるが、この実施例では、排水栓装置本
体Ａを前記のように構成したので、上記のように栓蓋６
が槽底１ａから上昇突出固定されて排水状態になってい
る場合に、例えば、シャワー洗身をしたり、浴槽を洗浄
したりするために浴槽内で立込んだ際、その突出固定さ
れている栓蓋６を不測に踏み押さえることがあっても、
該栓蓋６は自らのコイルバネ８を圧縮して円滑に下降す
るので、足が圧痛を受けたり、傷損することなく安全に
上記の作業を遂行できる利点がある。
【００１６】また、このとき、昇降杆９を押上げている
押上レバー１６に加えられようとする踏圧力は、コイル
バネ８の収縮作用により吸収されるので、押上レバー１
６は殆んど加圧されることがなく、したがって遠隔操作
機構Ｂにおける他の各昇降作動部材Ｂ２へ強度的負担を
及ぼすことがない。また、例えば、上記とは逆に、遠隔
操作機構Ｂにおける昇降作動部材Ｂ２が、加圧により栓
蓋６の突出開口状態を解除する構造のものであっても、
栓蓋６が止水栓状態になるのを防止できるので、遠隔操
作機構Ｂを再操作して栓蓋６を突出開口させる手間を省
き得る。
押上レバー１６に加えられようとする踏圧力は、コイル
バネ８の収縮作用により吸収されるので、押上レバー１
６は殆んど加圧されることがなく、したがって遠隔操作
機構Ｂにおける他の各昇降作動部材Ｂ２へ強度的負担を
及ぼすことがない。また、例えば、上記とは逆に、遠隔
操作機構Ｂにおける昇降作動部材Ｂ２が、加圧により栓
蓋６の突出開口状態を解除する構造のものであっても、
栓蓋６が止水栓状態になるのを防止できるので、遠隔操
作機構Ｂを再操作して栓蓋６を突出開口させる手間を省
き得る。
【００１７】さらに、コイルスプリング８の収容筒７と
栓蓋６の昇降杆９とは、収容筒７の下端周縁に突設した
内向きフランジ７ａの上面に、昇降杆９の上端周縁に突
設した外向きフランジ９ａの下面を接離自在に係合させ
た状態で、収容筒７内に昇降杆９の上部側を挿入してあ
るので、収容筒７から昇降杆９が不測に離脱するのを確
実に防止でき、したがって収容筒７内に収容したコイル
スプリング８を常に所定の位置に保持し得て上記の効果
を一層向上できる。
栓蓋６の昇降杆９とは、収容筒７の下端周縁に突設した
内向きフランジ７ａの上面に、昇降杆９の上端周縁に突
設した外向きフランジ９ａの下面を接離自在に係合させ
た状態で、収容筒７内に昇降杆９の上部側を挿入してあ
るので、収容筒７から昇降杆９が不測に離脱するのを確
実に防止でき、したがって収容筒７内に収容したコイル
スプリング８を常に所定の位置に保持し得て上記の効果
を一層向上できる。
【００１８】さらに、また、収容筒７内に収容したコイ
ルスプリング８は、該収容筒７に挿入した昇降杆９の上
端周縁に突設した外向きフランジ９ａにより支受されて
いるので安定しており、所期の緩衝効果を確実に達成で
きる。
ルスプリング８は、該収容筒７に挿入した昇降杆９の上
端周縁に突設した外向きフランジ９ａにより支受されて
いるので安定しており、所期の緩衝効果を確実に達成で
きる。
【００１９】次に、図５に示すものは、遠隔操作による
昇降杆９の上昇動作を、上記実施例のように回動レバー
を利用して側方から回動的に行なうことなく、昇降杆９
の直下に設けた押上杆１７の上下動作により行なう昇降
作動部材Ｂ２を使用した点においてのみ上記実施例と相
違しており、排水栓装置本体Ａの構成自体には相違する
ところがない。
昇降杆９の上昇動作を、上記実施例のように回動レバー
を利用して側方から回動的に行なうことなく、昇降杆９
の直下に設けた押上杆１７の上下動作により行なう昇降
作動部材Ｂ２を使用した点においてのみ上記実施例と相
違しており、排水栓装置本体Ａの構成自体には相違する
ところがない。
【００２０】以上、本考案の主要な実施例について詳述
したが、本考案は上記実施例に限定されるものではな
く、考案の目的を達成でき、且つ考案の要旨を逸脱しな
い範囲内で、種々の設計変更が可能であることは当然で
ある。
したが、本考案は上記実施例に限定されるものではな
く、考案の目的を達成でき、且つ考案の要旨を逸脱しな
い範囲内で、種々の設計変更が可能であることは当然で
ある。
【００２１】
【考案の効果】本考案は、遠隔操作により排水栓装置本
体の下側近傍に配設した昇降杆の昇降作動部材を介し、
昇降杆を昇降させて栓蓋を開閉させるように構成した浴
槽の排水栓装置において、栓蓋の下面のコイルスプリン
グの収容筒の下端周縁に内向きフランジを突設すると共
に、該収容筒内に上部側を挿入した栓蓋の昇降杆の上部
周縁に外向きフランジを突設し、該昇降杆の外向きフラ
ンジを上記収容筒の内向きフランジの上部に位置させ
て、両フランジにより収容筒と昇降杆とを接離自在に係
合させ、且つ該収容筒内に収容したコイルスプリングの
下端を昇降杆の外向きフランジの上面で支受させ、該コ
イルスプリングの弾力性により栓蓋自体を上下動可能に
構成した浴槽の排水栓装置に係るものであるから、次の
諸効果を奏するものである。
体の下側近傍に配設した昇降杆の昇降作動部材を介し、
昇降杆を昇降させて栓蓋を開閉させるように構成した浴
槽の排水栓装置において、栓蓋の下面のコイルスプリン
グの収容筒の下端周縁に内向きフランジを突設すると共
に、該収容筒内に上部側を挿入した栓蓋の昇降杆の上部
周縁に外向きフランジを突設し、該昇降杆の外向きフラ
ンジを上記収容筒の内向きフランジの上部に位置させ
て、両フランジにより収容筒と昇降杆とを接離自在に係
合させ、且つ該収容筒内に収容したコイルスプリングの
下端を昇降杆の外向きフランジの上面で支受させ、該コ
イルスプリングの弾力性により栓蓋自体を上下動可能に
構成した浴槽の排水栓装置に係るものであるから、次の
諸効果を奏するものである。
【００２２】（１） 遠隔操作により、栓蓋を浴槽の槽
底上に固定的に突出して排水栓を開口した排水状態にお
いて、浴槽内に立込んでシャワーを使用したり、浴槽を
洗浄したりする際に、突出している栓蓋を不測に踏んで
も、該栓蓋は、その下側に配設したコイルスプリングを
圧縮して円滑に下降するので、踏みつけた足が圧痛を受
けたり、傷損することがなく、安全に上記の作業を遂行
できる。
底上に固定的に突出して排水栓を開口した排水状態にお
いて、浴槽内に立込んでシャワーを使用したり、浴槽を
洗浄したりする際に、突出している栓蓋を不測に踏んで
も、該栓蓋は、その下側に配設したコイルスプリングを
圧縮して円滑に下降するので、踏みつけた足が圧痛を受
けたり、傷損することがなく、安全に上記の作業を遂行
できる。
【００２３】（２） また、このとき、昇降杆を押上げ
ている押上レバー、押上杆などの昇降作動部材に加えら
れようとする踏圧力は、コイルスプリングの収縮作用に
より吸収されるので、上記昇降作動部材は殆んど加圧さ
れることがなく、したがって遠隔操作機構における他の
各昇降作動部材へ強度的負担を及ぼすことがなく、関係
部材に故障を生じることがない。
ている押上レバー、押上杆などの昇降作動部材に加えら
れようとする踏圧力は、コイルスプリングの収縮作用に
より吸収されるので、上記昇降作動部材は殆んど加圧さ
れることがなく、したがって遠隔操作機構における他の
各昇降作動部材へ強度的負担を及ぼすことがなく、関係
部材に故障を生じることがない。
【００２４】（３） また、例えば、遠隔操作機構にお
ける昇降作動部材が、加圧により栓蓋の突出開口状態を
解除する構造のものであっても、栓蓋が止水栓状態にな
るのを防止できるので、遠隔操作機構を再操作して栓蓋
を突出開口させる手間を省き得る。
ける昇降作動部材が、加圧により栓蓋の突出開口状態を
解除する構造のものであっても、栓蓋が止水栓状態にな
るのを防止できるので、遠隔操作機構を再操作して栓蓋
を突出開口させる手間を省き得る。
【００２５】（４） 栓蓋に対する踏圧を解除すれば、
栓蓋はコイルスプリングの復元弾力により自然に上昇し
て排水栓を開口するので、排水機能に全く支障を来たさ
ない。
栓蓋はコイルスプリングの復元弾力により自然に上昇し
て排水栓を開口するので、排水機能に全く支障を来たさ
ない。
【００２６】（５） さらに、コイルスプリングの収容
筒と栓蓋の昇降杆とは、収容筒の下端周縁に突設した内
向きフランジの上面に、昇降杆の上端周縁に突設した外
向きフランジの下面を接離自在に係合させた状態で、収
容筒内に昇降杆の上部側を挿入してあるので、収容筒か
ら昇降杆が不測に離脱するのを確実に防止でき、したが
って収容筒内に収容したコイルスプリングを常に所定の
位置に保持し得て上記の効果を一層向上できる。
筒と栓蓋の昇降杆とは、収容筒の下端周縁に突設した内
向きフランジの上面に、昇降杆の上端周縁に突設した外
向きフランジの下面を接離自在に係合させた状態で、収
容筒内に昇降杆の上部側を挿入してあるので、収容筒か
ら昇降杆が不測に離脱するのを確実に防止でき、したが
って収容筒内に収容したコイルスプリングを常に所定の
位置に保持し得て上記の効果を一層向上できる。
【００２７】（６） また、収容筒内に収容したコイル
スプリングは、該収容筒内に上部側を挿入した栓蓋の昇
降杆の上端周縁に突設した外向きフランジの上面により
支受されているので安定しており、コイルスプリングに
よる所期の緩衝効果を一層確実に達成できる。
スプリングは、該収容筒内に上部側を挿入した栓蓋の昇
降杆の上端周縁に突設した外向きフランジの上面により
支受されているので安定しており、コイルスプリングに
よる所期の緩衝効果を一層確実に達成できる。
【図１】本考案に係る浴槽の排水栓装置の１実施例の全
体を略示した１部縦断側面図である。
体を略示した１部縦断側面図である。
【図２】開栓状態にある排水栓装置の要部を示す１部縦
断側面図である。
断側面図である。
【図３】閉栓状態にある排水栓装置の要部を示す１部縦
断側面図である。
断側面図である。
【図４】図２に示した開栓状態にある排水栓装置の栓蓋
を踏み押えて下降させた状態の説明図である。
を踏み押えて下降させた状態の説明図である。
【図５】本考案の他の実施例を示すもので、開栓状態に
ある排水栓装置の要部の１部縦断側面図である。
ある排水栓装置の要部の１部縦断側面図である。
１ 浴槽 １ａ 槽底 ２ 通孔 ３ 排水管 ５ 排水栓本体 ６ 栓蓋 ７ コイルスプリングの収容筒７ａ 内向きフランジ ８ コイルスプリング ９ 昇降杆９ａ 外向きフランジ Ａ 排水栓装置本体 Ｂ 遠隔操作機構 Ｂ２ 昇降杆の昇降作動部材１６ レバー １７ 押上杆
Claims (3)
- 【請求項１】 遠隔操作により排水栓装置本体の下側近
傍に配設した昇降杆の昇降作動部材を介し、昇降杆を昇
降させて栓蓋を開閉させるように構成した浴槽の排水栓
装置において、栓蓋の下面のコイルスプリングの収容筒
の下端周縁に内向きフランジを突設すると共に、該収容
筒内に上部側を挿入した栓蓋の昇降杆の上端周縁に外向
きフランジを突設し、該昇降杆の外向きフランジを上記
収容筒の内向きフランジの上部に位置させて、両フラン
ジにより収容筒と昇降杆とを接離自在に係合させ、且つ
該収容筒内に収容したコイルスプリングの下端を昇降杆
の外向きフランジの上面で支受させ、該コイルスプリン
グの弾力性により栓蓋自体を上下動可能に構成した浴槽
の排水栓装置。 - 【請求項２】 昇降杆の下部に配設した、遠隔操作によ
り回動するレバーにより昇降杆の昇降作動部材を構成し
た請求項１に記載の浴槽の排水栓装置。 - 【請求項３】 昇降杆の下に設けた、遠隔操作により上
下動する押上杆により昇降杆の昇降作動部材を構成した
請求項１に記載の浴槽の排水栓装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991036171U JP2563882Y2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | 浴槽の排水栓装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991036171U JP2563882Y2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | 浴槽の排水栓装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0554678U JPH0554678U (ja) | 1993-07-23 |
| JP2563882Y2 true JP2563882Y2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=12462309
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991036171U Expired - Lifetime JP2563882Y2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | 浴槽の排水栓装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2563882Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005029994A (ja) * | 2003-07-08 | 2005-02-03 | Maruichi Kk | 遠隔操作式排水栓装置 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003074102A (ja) * | 2001-08-30 | 2003-03-12 | Nippon Alpha:Kk | 排水栓のパッキン |
| JP7028399B2 (ja) * | 2017-11-30 | 2022-03-02 | 丸一株式会社 | 排水栓装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5621065U (ja) * | 1979-07-26 | 1981-02-24 |
-
1991
- 1991-04-19 JP JP1991036171U patent/JP2563882Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005029994A (ja) * | 2003-07-08 | 2005-02-03 | Maruichi Kk | 遠隔操作式排水栓装置 |
| JP4517082B2 (ja) * | 2003-07-08 | 2010-08-04 | 丸一株式会社 | 遠隔操作式排水栓装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0554678U (ja) | 1993-07-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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