JP3383899B2 - フロート弁 - Google Patents

フロート弁

Info

Publication number
JP3383899B2
JP3383899B2 JP08773897A JP8773897A JP3383899B2 JP 3383899 B2 JP3383899 B2 JP 3383899B2 JP 08773897 A JP08773897 A JP 08773897A JP 8773897 A JP8773897 A JP 8773897A JP 3383899 B2 JP3383899 B2 JP 3383899B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
receiving cup
valve
water receiving
handle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08773897A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10131257A (ja
Inventor
啓介 平出
学 淡野
幹也 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inax Corp filed Critical Inax Corp
Priority to JP08773897A priority Critical patent/JP3383899B2/ja
Publication of JPH10131257A publication Critical patent/JPH10131257A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3383899B2 publication Critical patent/JP3383899B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、便器のロータンク内
に設けられるフロート弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、洗浄水を溜めるロー
タンク内にはフロート弁が設けられており、用便後にロ
ータンクの壁面等に設けられているハンドルを使用者が
操作することにより、鎖を介し球弁が持ち上げられて、
ロータンクに貯留されている洗浄水が便器内に排出され
て便器が洗浄されるものであり、従来、大洗浄の場合
は、ハンドルを大洗浄側へワンアクション操作すること
により便器側に大洗浄水量が排出されるように構成され
ているが、小便の洗浄、即ち小洗浄時には、便器内が洗
浄されるまで使用者がハンドルを小洗浄側へ回動状態に
保持する必要があり、個人差により、ハンドルを保持す
る時間が短い場合には便器内に小便が残ってしまった
り、また逆に、ハンドルの保持時間が長い場合には大量
の洗浄水を便器側に流してしまい、洗浄水の無駄使いと
なることもあり、また使用者によっては小便時でも大洗
浄側へハンドルを回動操作して大洗浄水量を便器に流す
こともあり、従来のフロート弁では小洗浄時の操作が面
倒であるという問題点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、小洗浄時においてもワ
ンアクションで操作し小洗浄水を流すことのできるフロ
ート弁を提供せんことを目的とし、その第1の要旨は、
ハンドルの回動操作により球弁を上昇させて排水口を開
き、洗浄水面の下降に伴って前記球弁を下降させて前記
排水口を閉じるように構成してなるフロート弁におい
て、洗浄水を溜めることのできる形状に形成された水受
カップを前記球弁とともに上昇,下降可能に配設し、前
記ハンドルが大洗浄側へ回動操作された時には、前記水
受カップ内の洗浄水を抜くとともに、前記ハンドルが小
洗浄側へ回動操作された時には前記水受カップ内に溜め
られた洗浄水の重さを前記球弁に作用させ、該球弁の下
降速度を速めるように構成したことである。また、第2
の要旨は、前記ハンドルが大洗浄側へ回動操作された時
のみ、回動されて起立し、前記水受カップに設けられた
カップ弁を開き、該水受カップ内の洗浄水を流出させる
切替アームを付設したことである。また、第3の要旨
は、前記水受カップが、立設されたオーバーフロー管に
沿って昇降動し得るように構成したことである。また、
第4の要旨は、前記ハンドルが大洗浄側へ回動操作され
た時に引き上げ用の鎖を介し傾動され前記水受カップに
形成された流出孔を開けて該水受カップ内の洗浄水を流
出させるとともに、前記ハンドルが小洗浄側へ回動操作
された時には傾くことなく前記流出孔を閉ざすことので
きる水抜弁を前記水受カップ内に傾動可能に設けたこと
である。また、第5の要旨は、前記流出孔の近傍には、
大洗浄時に前記水抜弁を傾いた状態に保持する係止部が
形成されていることである。また、第6の要旨は、前記
ハンドルが大洗浄側へ回動操作された時に引き上げ用の
鎖を介し開放側へ回動され前記水受カップに形成された
流出孔を開けて洗浄水を流出させるとともに、前記ハン
ドルが小洗浄側へ回動操作された時には前記流出孔を閉
ざす方向に復元されるフラッパー弁を前記水受カップ内
に設けたことである。また、第7の要旨は、前記水受カ
ップが前記球弁の上部に着脱可能に連結されていること
である。また、第8の要旨は、前記水受カップには、前
記排水口に連通状に立設されたオーバーフロー管の外周
に遊挿され前記水受カップの上昇,下降をガイドするガ
イド筒部が連結されているとともに、前記オーバーフロ
ー管には、前記ガイド筒部を上昇端で停止させるための
Cリング状のストッパー部材が着脱可能に外嵌されてい
ることである。また、第9の要旨は、前記排水口の中心
部には、前記球弁の上昇下降動をガイドする弁座ガイド
が立設されていることである。また、第10の要旨は、
前記水受カップの底面には、中心より横側へズレた位置
に流出孔が開口されているとともに、前記水受カップに
は、前記ハンドルが大洗浄側へ回動操作された時には前
記流出孔を開放し、前記ハンドルが小洗浄側へ回動操作
された時には前記流出孔を閉ざす切替弁部材が傾動可能
に付設されていることである。また、第11の要旨は、
前記切替弁部材には、前記ハンドルの回動操作時に上方
へ引き上げられ、非操作時にはスプリングの付勢力によ
り下方側へ付勢されるスライド式のスピンドルが組込ま
れていることである。
【0004】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、便器のロータンク内に設けられた第1実
施例のフロート弁の全体断面構成図であり、また図2
は、フロート弁の既存部材の斜視図を示し、また図3で
は、水受カップの斜視図を示し、また図4では、操作ア
ーム部分の斜視図を示す。
【0005】図において、図示しないロータンクの底面
には固定金具2がパッキン3と締付ナット4を介して固
定状に取り付けられるものであり、この固定金具2は筒
状に形成され、下端部が図示しない便器側に連通した排
水口Hとなっており、内部にはガイド片2bが形成さ
れ、上端側には略皿状に座部2aが形成されている。ま
た、この固定金具2にはオーバーフロー管5が連通状に
立設されており、このオーバーフロー管5はロータンク
内のオーバーフロー水を便器側に排出させるためのもの
である。
【0006】また、固定金具2の前記座部2a上に着座
可能に断面球状のゴム製等の球弁6が配設されており、
この球弁6にはガイド棒7が固設されて、ガイド棒7は
下方側へ垂下されており、ガイド棒7が前記固定金具2
のガイド片2bに貫通状に挿通されており、ガイド棒7
を介し前記球弁6は前記座部2aに対し上下動可能に構
成されており、ガイド棒7の上端には第1鎖8が連結さ
れ、この第1鎖8はロータンクの壁面等に設けられたハ
ンドル9の第1引上片10に連結されたものとなってい
る。また、前記オーバーフロー管5には、嵌合リング部
11aが外嵌されて、嵌合リング部11aから水平状に
突出してストッパーリング11が配設されており、この
ストッパーリング11は、前記球弁6が図2に示すよう
に引き上げられた時に、球弁6に当接して、球弁6の上
動を所定距離で規制するものである。
【0007】即ち、図2に斜視図で示した部材は既存の
フロート弁であり、使用者がハンドル9を操作すること
により第1鎖8が引き上げられて、前記球弁6がストッ
パーリング11に当接するまで引き上げられ、この状態
で座部2aが開放されて、ロータンク内に溜められてい
る洗浄水が排水口Hを通り便器側に流出されて便器が洗
浄されるものであり、ロータンク内の洗浄水の水面Wが
徐々に下降するに従って前記球弁6も下降し、やがて球
弁6が座部2aに密着状に当接して排水口Hが閉じら
れ、洗浄水の排出が終了するように構成されている。
【0008】本例では、この図2の既存のフロート弁の
構成部材に加えて、図3及び図4に斜視図で示す部材が
追加付設されたものであり、先ず、図3の部材を説明す
ると、図3に示す水受カップ13は、底面13aの外周
に外周枠板13bが立設されて、上面側が開放された略
方形の水を溜めることのできる升状に形成されており、
中央部には上下に貫通したスライド円筒部14が一体形
成されており、このスライド円筒部14の内周の一部に
は外方へ凹んで縦方向のガイド溝14aが形成されてい
る。また、前記底面13aの隅角部には貫通状に開口K
が形成されており、この開口Kにはカップ弁18が取り
付けられ、カップ弁18は、前記開口Kの上面に当接し
て開口Kを閉ざす円板状の弁板18aと、この弁板18
aの下面から垂設された2以上の足部18bで構成され
ており、通常は足部18bが前記開口Kの下方側へ垂設
されて、開口Kの上面に前記弁板18aが当接された状
態で開口Kにカップ弁18が取り付けられている。ま
た、前記外周枠板13bの側面には水平状に水平突片1
5が突出形成されており、この水平突片15は前記ガイ
ド溝14aと反対位置に水平に突設されたものであり、
水平突片15の先端から垂下状に垂下押片16が一体形
成され、垂下押片16の下端部には円弧状の当接片17
が一体形成されている。
【0009】この水受カップ13は、前記スライド円筒
部14内に前記オーバーフロー管5を通し、即ち、オー
バーフロー管5の外周に前記スライド円筒部14が遊嵌
されて、オーバーフロー管5に設置されるものであり、
予め図1に示すように、オーバーフロー管5に沿って縦
方向にカップガイド12を配設させておき、このカップ
ガイド12を前記ガイド溝14a内に嵌め込んで、オー
バーフロー管5に対し水受カップ13が水平面内で回動
しないようにし、かつ水受カップ13がオーバーフロー
管5に沿って上下動できるように、オーバーフロー管5
に取り付けることができるものであり、オーバーフロー
管5に沿って水受カップ13が自重により下降した状態
では、前記当接片17が図1に示すように前記球弁6の
上面に当接するものである。
【0010】引き続いて図4の斜視図で示す部材を説明
すると、前記オーバーフロー管5の外周に嵌め込み可能
な嵌合リング部19が設けられ、この嵌合リング部19
の外周面から水平に軸部20が突出されており、軸部2
0の外周には回動可能に回動筒部21が外嵌され、この
回動筒部21の外端側外周には突出して操作アーム22
が形成されており、操作アーム22の先端側には鎖を通
す鎖孔22aが形成されたものとなっている。また、回
動筒部21の内端側外周には前記操作アーム22と90
°変位した位置にフロートアーム23が突出形成されて
おり、フロートアーム23の先端にはフロート24が取
り付けられている。また、このフロートアーム23から
直角方向に切替アーム25が突出形成されており、この
切替アーム25は前記操作アーム22と平行状に突出形
成されたものであり、切替アーム25の先端には円板状
の弁押板26が設けられている。
【0011】前記嵌合リング部19を図1に示すよう
に、前記水受カップ13の下部でオーバーフロー管5に
外嵌させて固定することができ、前記鎖孔22aには第
2鎖27を取り付けて、第2鎖27の上端は前記ハンド
ル9の先端に設けられた第2引上片28に連結しておく
ことができる。この第2引上片28は、前記ハンドル9
が大洗浄側に回動された時には前記第1引上片10と共
に回動し、第1鎖8と第2鎖27が同時に引き上げられ
るものであり、また一方、ハンドル9が小洗浄側へ回動
操作された時には、第1引上片10のみが回動されて第
1鎖8のみを引き上げ、第2引上片28は何ら回動され
ることなく、即ちハンドル9が小洗浄側へ回動操作され
た時には第2鎖27は引き上げられないように前記ハン
ドル9が構成されている。
【0012】図1の状態では、球弁6が座部2aに密着
状に当接して排水口Hは閉止されてロータンク内の水面
Wは満水状態となっており、この図1の状態から使用者
がハンドル9を大洗浄側へ回動操作すると、前述した如
く、第1引上片10及び第2引上片28が同時に回動さ
れて、第1鎖8及び第2鎖27が回動に伴い引き上げら
れ、図5に示すように、球弁6がストッパーリング11
に当接するまで引き上げられるとともに、前記操作アー
ム22が軸部20を中心として上方へ回動し、これに伴
い切替アーム25も図5に示すように回動して垂直状態
まで立ち上げられる。この時に前記球弁6の上昇によ
り、垂下押片16および当接片17を介し球弁6に当接
している水受カップ13もオーバーフロー管5に沿って
上方へ引き上げられているので、前記切替アーム25の
先端の弁押板26が水受カップ13に設けられているカ
ップ弁18の足部18bに当接して、カップ弁18を上
方へ押し上げることとなり、これによりカップ弁18の
弁板18aが開口Kから離れて、開口Kが開放状態とな
る。
【0013】従って、大洗浄時には図5の状態となって
排水口Hから洗浄水が排出され、ロータンク内の水面W
が下がるに従い、前述した如く球弁6も下降するが、前
記水受カップ13内には開口Kが開放されているため水
は抜かれて溜まることはなく、従って水受カップ13に
よる下方側への押圧力は前記球弁6には作用せず、球弁
6は既存のフロート弁の大洗浄時と同様に水面Wの低下
に伴って下降し、座部2aに当接して排水口Hが閉止さ
れることとなる。なお、図5の状態では、前記フロート
24には上方側への浮力が作用して軸部20に対し時計
回りのモーメントが前記切替アーム25に加わり、前記
切替アーム25を良好に垂直状態に保持させることがで
きるものである。即ち、前記フロートアーム23が水平
以上に時計方向に回転するのを規制するストッパーSを
設けておけば、ストッパーSにフロートアーム23が当
接して切替アーム25は確実に垂直状態に維持され、前
記カップ弁18が確実に開放状態に維持されるものであ
る。
【0014】次に、図1の状態から使用者が小洗浄側へ
ハンドル9を回動操作した時には、前述した如く、第2
引上片28は回動されず、第1引上片10のみが回動し
て第1鎖8のみが引き上げられることとなり、この状態
では図6に示すように、第2鎖27は引き上げられない
ため切替アーム25は回転されることはなく、この場合
には前記フロート24の浮力が軸部20に対し反時計回
りのモーメントを発生させているために、切替アーム2
5が立ち上げられることはない。第1鎖8が引き上げら
れることにより球弁6がストッパーリング11に当接す
るまで引き上げられ、引き上げ力は垂下押片16を介し
水受カップ13にも伝わり、水受カップ13はオーバー
フロー管5に沿って上方に引き上げられることとなる。
この時には前記カップ弁18は開口Kを閉止しており、
水受カップ13内には水が溜められることとなる。
【0015】図6の状態において、排水口Hから便器側
に洗浄水が排出されるが、水面Wの低下に伴い、前記水
受カップ13が水面Wよりも上になった状態では、水受
カップ13内に溜められた水の重量が前記垂下押片16
を介し前記球弁6に作用することとなり、即ち、球弁6
は水受カップ13から下方側へ押圧力を付与されること
となり、球弁6は水受カップ13による押し下げ力の作
用により急速に下降して座部2aに当接し排水口Hを閉
止することとなり、大洗浄時よりも短時間で球弁6が下
降して排水口Hを閉止するため、洗浄水の流出量は大洗
浄時よりも少なくなる。
【0016】このように本例のフロート弁1では、小洗
浄時にもハンドル9を小洗浄側へワンアクションで回動
操作すれば、小洗浄に適した少量の洗浄水が便器側に排
出されることとなり、従来のように小洗浄時にハンドル
を小洗浄側に回動保持し続ける必要がなく、小洗浄時に
も大洗浄時と同様にハンドル9をワンアクション操作す
ることができるものとなり、操作性が極めて良好で使い
勝手が良く、小便を洗浄するための洗浄水が不足するこ
ともなく、また、従来のように小洗浄時に余分な水を流
すこともなく、節水効果をも得ることができるものとな
る。
【0017】また、本例では、既存の図2に斜視図で示
したフロート弁に対し、図3及び図4で示す部材を後付
けすることにより、ワンアクションで小洗浄水を流すこ
とのできるフロート弁に改造することができ、改造が極
めて容易で、既存のフロート弁をそのまま良好に利用し
てワンアクション操作可能な構造に改良できる効果があ
る。なお、本例では、前記水受カップ13をオーバーフ
ロー管5に外嵌させて、オーバーフロー管5に沿って上
下動可能に構成したが、オーバーフロー管5に取り付け
なくても、良好に球弁6に当接して上下動できるように
別構成することも可能である。
【0018】次に、図7は第2実施例を示すものであ
り、本例では、前記球弁6の上方に図8に拡大して示す
ような水受カップ30を連結状に立設させたものであ
り、図2に示すような既存のフロート弁に対し、図8に
示す水受カップ30を連結して図7に示すように取り付
けたものであり、本例においては、前記第1実施例のよ
うな第2鎖27は用いられず、第1鎖8のみを用いて、
ハンドル9の回動操作により第1鎖8を引き上げて操作
できるように構成したものであり、その構成を図7及び
図8に基づいて説明すると、水受カップ30は、上方が
開放された有底筒状に形成されており、底側の底板30
aの中央部には上下に貫通して流出孔30bが形成され
たものとなっており、水受カップ30の上部側の側面に
は対向状に一対、上下に長い長孔30c,30cが形成
されたものとなっている。
【0019】また、水受カップ30から下方へ連続して
垂下状に垂下筒部31が形成されており、垂下筒部31
の底側には下端係合板31bが形成されて、この下端係
合板31bの中央部には係合孔31cが形成されてお
り、垂下筒部31の側面には切欠状に開口された開口3
1aが形成されたものとなっている。また、前記水受カ
ップ30の底側から側方に水平に突出して水平片33が
一体形成されており、この水平片33の先端から垂直に
垂下されて一対のガイド脚34a,34bが一体形成さ
れたものとなっている。
【0020】このような水受カップ30は、予め前記球
弁6の上面に連結突起6aを突出させておき、この連結
突起6aに対し前記係合孔31cを係合させて、前記垂
下筒部31を連結させて球弁6に固定することができ、
この時にオーバーフロー管5に嵌合されている嵌合リン
グ部11aから突出する突出片11bに跨がせて前記一
対のガイド脚34a,34bを嵌め込み、図7に示すよ
うに、ストッパーリング11内に上下動可能に立設状態
で前記水受カップ30が配置されるものである。
【0021】なお、水受カップ30内には傾動可能に水
抜弁32が配設されており、前記一対の長孔30c,3
0c内に水平状の回動支軸32aが挿通されて、この回
動支軸32aの中央部から吊り下げ状に水抜弁32が垂
設されており、水抜弁32の下端は前記流出孔30bに
当接して流出孔30bを閉ざすように構成されており、
水抜弁32の上端にはへの字状に傾斜して上端傾斜片3
2bが一体形成されており、この上端傾斜片32bに前
記第1鎖8の下端が連結されたものとなっている。
【0022】このような構成において、その作用を説明
すると、図9で示すロータンク内が満水状態から、使用
者がハンドル9を大洗浄側へ回動操作した時には、図1
0に示すように第1鎖8が僅かに上方へ引き上げられる
と、前記長孔30c,30c内を回動支軸32aが上昇
して、水抜弁32の下端が僅かに流出孔30bから浮き
上がった状態となる。この状態でさらに第1鎖8が引き
上げられると、図11に示すように、大洗浄側では左上
方へ向かって第1鎖8が引き上げられるため、前記回動
支軸32aを支点として前記水抜弁32は図11のよう
に水受カップ30内で傾いた状態となり、このままの状
態でさらに第1鎖8が左上方へ向かって引き上げられて
水受カップ30及び垂下筒部31を介し前記球弁6も上
昇し、座部2aが開放されて、便器側へロータンク内の
洗浄水が排水されるものであり、使用者がハンドル9を
離すと、ロータンク内の水面Wの下降に伴って前記球弁
6も徐々に下降してゆくが、図12に示すように、この
下降状態では前記水抜弁32は水受カップ30内で傾斜
状態に保持されており、従って水受カップ30の流出孔
30bは開けられた状態に保持されるため、水受カップ
30内に入った洗浄水は流出孔30bから下方へ流出さ
れ、水受カップ30内には洗浄水が溜まることがなく、
球弁6はゆっくりと下降して、その間、大量の洗浄水が
便器側に排出されて大洗浄が行われるものである。
【0023】次に、使用者が小洗浄側へハンドル9を回
動操作した時には、図13に示すように第1鎖8は右上
方へ引き上げられることとなるため、図13に示すよう
に、引き上げ始めの状態では前記長孔30cの分だけ水
抜弁32が上昇して流出孔30bを僅かに開けることと
なり、この状態からさらに第1鎖8が右上方へ引き上げ
られると、図14に示すように水受カップ30及び球弁
6が上昇して、座部2aが開けられて洗浄水が便器側へ
排水されるのであるが、第1鎖8が右上方へ引き上げら
れた時には水抜弁32を傾斜させるモーメントは作用す
ることがなく、そのためロータンク内の水面Wの下降に
伴って球弁6が下降する際に、水抜弁32は流出孔30
bの上面に当接して流出孔30bを閉ざすこととなり、
そのため水受カップ30内には洗浄水が溜められ、この
溜められた洗浄水が図14の状態では前記球弁6を下方
へ押圧する重りとして作用することとなり、従ってこの
水受カップ30内に溜められた洗浄水の重さにより球弁
6は速度を速めて下降し、前記座部2aを短時間で閉止
することとなり、そのため便器側へは少量の小洗浄用の
洗浄水が流出されることとなる。
【0024】従って、小洗浄時に、ハンドル9を小洗浄
側へワンアクションで回動操作すれば、小洗浄に適した
少量の洗浄水が便器側に排出されることとなり、従来の
ように小洗浄時にハンドルを小洗浄側に回動保持し続け
る必要がなく、小洗浄時にも大洗浄時と同様にハンドル
9をワンアクション操作することができ、操作性が良好
なものとなる。また、小便を洗浄するための洗浄水が不
足することもなく、逆に、小洗浄時に余分な水を流すこ
ともなくなる。さらに本例においても、既存のフロート
弁をそのまま利用して、既存のフロート弁に図8に示す
水受カップ30を取り付けることにより、小洗浄時にワ
ンアクション操作が可能なフロート弁に改造することが
でき、改造が容易なものとなる。
【0025】次に、図15に断面図で示すものは、第2
実施例のものを更に改良した変更例を示すものであり、
この図15では、水受カップ30の側面側に図16の平
面図で示すように連結部35を突出させて、連結部35
の先端に筒状のガイド筒部36を一体形成させたもので
あり、このガイド筒部36はオーバーフロー管5に上下
動可能に外嵌状に嵌め込むことができ、オーバーフロー
管5に沿って前記水受カップ30を上下動し得るように
構成されている。また、水受カップ30の底板30aに
は垂下状に垂下筒部31が形成されており、この垂下筒
部31の底側が球弁6の上面に突出されている連結突起
6aに連結されるものである。
【0026】本例の水受カップ30の底板30aには図
18で拡大図で示すように凹み穴30eが形成されてお
り、この凹み穴30eの底側に流出孔30bが形成され
たものとなっており、また、流出孔30bの外周には上
方へ突出して係止突起30fが形成されたものとなって
いる。また、図16に示すように、底板30aには一対
のガイド突起30d,30dが形成されたものとなって
いる。また、水抜弁32の下端には前記係止突起30f
に係合できる下端鍔部32cが形成されたものとなって
おり、水抜弁32の上端には傾斜状に上端傾斜片32b
が形成されている。その他、長孔30c及び回動支軸3
2aの構成は前記図7及び図8に示すものと同様なもの
である。
【0027】このような構成においては、図17に概略
図で示すように、ハンドル9が大洗浄側へ回動操作され
た時には図17の8aで示すように、第1鎖8はほぼ垂
直状に引き上げられるものであり、この大洗浄側へ引き
上げられた時に、前記水抜弁32は回動支軸32aを支
点として、その下端側が想像線で示すように傾き、この
傾いた状態で図8の想像線で示すように、水抜弁32の
下端鍔部32cが係止突起32fの外側に係止されて、
水抜弁32は水受カップ30内で傾斜状態に保持される
こととなり、流出孔30bは開放され、大洗浄時には水
受カップ30内には洗浄水が溜められることはなく、従
って球弁6はゆっくりとした速度で座部2a側に下降
し、大量の洗浄水が便器側へ排出されるものである。
【0028】一方、ハンドルが小洗浄側へ回動操作され
た時には、図17の8bで示す角度方向に第1鎖8が引
き上げられ、この引き上げ角度は前記上端傾斜片32b
の傾斜角度とほぼ近似したものであるため、水抜弁32
の下端は垂直に上昇し、水面Wの下降に伴って水抜弁3
2は流出孔30bの上面に当接して、流出孔30bを閉
ざし、水受カップ30内に洗浄水が溜められるものであ
り、水受カップ30内に溜められた洗浄水の重さが球弁
6に作用して、球弁6の下降速度が速まり、少量の洗浄
水が便器側へ排出されるものである。
【0029】なお、前記凹み穴30eは、前記長孔30
cの上下寸法分だけ水抜弁32が上昇する際にガタつき
が生ずるため、このガタつきを無くするために凹み穴3
0eが形成されたものである。また、前記ガイド突起3
0d,30dは水抜弁32が傾動する際の傾動方向をガ
イドするために形成されたものである。なお、前記ガイ
ド筒部36がオーバーフロー管5に嵌め込まれているた
め水受カップ30の水平方向での回動が良好に規制され
るものである。
【0030】次に、図19は第3実施例を示すものであ
り、本例では、水受カップ30の底板30a上に開閉可
能なフラッパー弁37を設けたものであり、水受カップ
30から下方へ垂下する垂下筒部31の下端が球弁6の
上面に連結される点は前記実施例と同様なものである。
このフラッパー弁37は図20の断面図で示すように、
前記底板30aの上面に固定される固定片37aと、固
定片37aの先端に設けられたヒンジ部37bにより回
動可能に連結された開閉片37cと、この開閉片37c
の先端に傾斜状に形成された傾斜片37dで構成されて
おり、傾斜片37dの上面には重り38が設けられたも
のとなっている。
【0031】図20の実線で示す状態では、前記フラッ
パー弁37の開閉片37cが流出孔30bを閉ざしてお
り、この状態では重り38の重さにより流出孔30bが
閉止状態に保持されるものであり、傾斜片37dの先端
に連結された第1鎖8は、ハンドル9が小洗浄側へ回動
操作された時にはフラッパー弁37を引き上げることな
く閉止状態として、水受カップ30内に洗浄水を溜め
て、溜められた洗浄水の重さを球弁6に作用させて、小
洗浄時には球弁6を速い速度で座部2a側へ下降させ、
少量の洗浄水を便器側へ排出させるものであり、逆に、
ハンドルが大洗浄側へ回動操作された時には、図20の
想像線で示す8aの方向に第1鎖8が引き上げられて、
この時にフラッパー弁37の開閉片37cがヒンジ部3
7bを介し上方へ引き上げられ、重り38が前記ヒンジ
部37bの真上を通過することにより、重り38の作用
により流出孔30bと反対側へ開閉片37cが開放状態
に保持されて、大洗浄時には流出孔30bが開放状態と
なり、水受カッブ30内には水が溜まらないように構成
したものである。従って本例においても、小洗浄時には
ハンドル9を小洗浄側へワンアクションで回動操作すれ
ば小洗浄に適した少量の洗浄水が便器側に排出されるこ
ととなり、従来のように小洗浄時にハンドルを小洗浄側
に回動保持し続ける必要がなく、操作性が極めて良好な
ものとなる。
【0032】次に、図21は第4実施例の水受カップ3
0の概略構成図を示すものであり、本例では、水受カッ
プ30の内周側面に沿って支点40を介し上下方向に開
閉可能にスライド弁39を設け、水受カップ30の側面
にスライド弁39により開閉される流出孔30bを形成
したものである。このスライド弁39には図22に示す
ように第1鎖8を連結しておき、図22の実線で示す8
bの方向へ第1鎖8が引き上げられる時は小洗浄側へハ
ンドル9が回動操作された時であり、この場合にはスト
ッパー片41を形成させておき、スライド弁39が流出
孔30bを閉止状態に保持するように構成しておけば、
水受カップ30内に小洗浄時に良好に洗浄水が溜められ
て、球弁6を速い速度で下降させることができるもので
ある。一方、大洗浄時には図22の8aで示す方向に第
1鎖が引き上げられるため、支点40を中心としてスラ
イド弁39が上方へ回動され、大洗浄時には流出孔30
bが開放状態となって水受カップ30内には水が溜まる
ことがなく、球弁6をゆっくりと下降させて大量の洗浄
水を便器側へ排出できるものである。
【0033】本例においても、小洗浄時には水受カップ
30内に水を溜めて、この溜めた水の重さを球弁6に作
用させ、小洗浄時に少量の洗浄水を便器側へ排出させる
ことができ、小洗浄時にもハンドルを小洗浄側へワンア
クションで回動操作すれば良く、操作性が良好で使い勝
手が良好なものとなり、小便を洗浄するための洗浄水が
不足することもなく、また、従来のように小洗浄時に余
分な水を流すこともなく、節水効果を得ることができる
ものとなる。
【0034】次に、図23には第5実施例を示し、また
図24には、その分解構成斜視図を示す。図において、
本例では、固定金具2のガイド片2bから上方へ立ち上
げて弁座ガイド50が立設されたものとなっており、こ
の弁座ガイド50は排水口Hの中心から上方へ立ち上げ
られて上下に貫通するガイド孔50aを形成したもので
あり、このガイド孔50a内に、上方より球弁6から垂
設されたガイド棒7を差し込むことができ、ガイド棒7
はガイド孔50a内を上下動して球弁6の上昇下降の動
きがスムーズとなるように構成されている。
【0035】また、球弁6の上面に上方へ突出された連
結突起6aの上端には係入片6bが形成されており、こ
の係入片6bが、水受カップ51の底面から下方へ突出
形成された係合突部58内に係入されるように構成され
ており、係合突部58内に係入片6b及び連結突部6a
を嵌め込んだ状態で、外側より止リング59を嵌め込ん
で水受カップ51と球弁6を連結できるように構成され
ており、止リング59をワンタッチで外すことにより、
水受カップ51と球弁6を分離できるように構成されて
いる。
【0036】また、水受カップ51は、その側面に側方
へ突出して連結部52が形成され、連結部52の端部に
は筒状のガイド筒部53が連結されており、このガイド
筒部53は、オーバーフロー管5に上方より差し込んで
オーバーフロー管5の外周に遊挿できる内径を有し、オ
ーバーフロー管5にガイド筒部53を遊挿させることに
よりオーバーフロー管5に沿って水受カップ51を上下
動させることができるように構成されている。
【0037】また、水受カップ51は図25に半断面斜
視図で示すように、その底面51aには、中心より横側
へズレた位置に傾斜状の傾斜部54が盛り上げ状に形成
されており、この傾斜部54に流出孔55が貫通状に開
口形成されたものとなっており、流出孔55は方形状に
形成され、その内周面はテーパー状のテーパー周縁55
aを形成したものとなっている。また、この流出孔55
の外側の水受カップ51の内周壁には当接ストッパー片
56が立設されたものとなっている。
【0038】また、水受カップ51の上端開放側の周縁
には対向状に一対の立上片57,57が一体状に立設さ
れており、各立上片57には軸孔57aが形成されたも
のとなっている。この軸孔57a,57aには、切替弁
部材60の回動軸61の両端部が回動可能に嵌め込まれ
るものであり、切替弁部材60は、水平方向に配設され
た前記回動軸61の中心部に垂下状に筒状のガイド筒部
62が一体形成されており、このガイド筒部62内には
上下方向にスライド可能にスピンドル63が組込まれた
ものとなっており、図26に拡大して示すように、スピ
ンドル63はガイド筒部62内に上下動可能に組込ま
れ、そのスピンドル63の下端部には方形状の方形弁体
64が一体形成されており、この方形弁体64の底面外
周部はテーパー状のテーパー面64aとなっている。こ
の方形弁体64上のスピンドル63の外周にはスプリン
グSPが嵌め込まれており、このスプリングSPの付勢
力により常にはスピンドル63は下方側へ付勢された状
態に保持されている。また、スピンドル63の上端には
鎖フック65が連結されており、この鎖フック65に鎖
8を嵌め殺し状に連結できるように構成されている。
【0039】前記切替弁部材60の回動軸61が軸孔5
7a,57aに嵌め込まれた状態では、切替弁部材60
は回動軸61を支点として水受カップ51内で傾動可能
であり、図26に示すように、ハンドル9が大洗浄側へ
回動操作され鎖8が引き上げられた時、即ち図26にお
ける8a側へ鎖8が引き上げられ切替弁部材60が傾動
される時には、鎖8の引き上げに伴って前記スピンドル
63が引き上げられ、この時に方形弁体64は水受カッ
プ51の底面51aから浮き上げられることとなり、極
めて容易に回動軸61を中心として傾動することがで
き、ハンドル9の操作力が解除された時には、スプリン
グSPの付勢力によりスピンドル63が底面51a側へ
押し付けられ底面51aに方形弁体64が当接して、そ
の傾動状態を良好に保持することができるものであり、
大洗浄側へ傾動された時には図26の想像線で示す位置
となり、前記流出孔55は開放された状態となる。また
逆に、ハンドル9が小洗浄側へ回動操作された時には、
図26の8bの方向にスピンドル63が引き上げられて
切替弁部材60が傾動することとなり、ハンドル9の操
作力が解除された状態ではスプリングSPの付勢力によ
りスピンドル63は下方側へ付勢されて方形弁体64が
流出孔55を閉鎖し、この状態では水受カップ51内に
水が溜められるものである。なお、流出孔55のテーパ
ー周縁55aと方形弁体64のテーパー面64aによ
り、よりスムーズに方形弁体64が流出孔55に係合で
きるように構成されている。
【0040】なお、前記オーバーフロー管5の上端側外
周には、図24に示すようなCリング状断面を有するス
トッパー部材66がワンタッチで外嵌されるものであ
り、ストッパー部材66は一端側に開口部66aが形成
されており、この開口部66aにより拡径可能な弾性が
付与されたものとなっており、外周側には補強リブ6
7,67,67が形成され、さらに側面側に水平状に突
出して掛止片68が一体形成され、掛止片68には前記
鎖8を掛け止めできる鎖孔68aが形成されている。こ
のストッパー部材66はオーバーフロー管5の上端部位
にワンタッチで嵌め込んで固定しておき、前記ガイド筒
部53が上昇した時に当接し、ガイド筒部53の上昇が
規制されるものであり、水受カップ51の上昇端を規制
し、それ以上上昇しないようにオーバーフロー管5の所
定位置に嵌め込み状に取り付けられるものである。な
お、出荷時等において前記鎖8が絡まったりすることが
多いために、出荷時には鎖8を鎖孔68aに掛け止めし
て、鎖8の絡まりを掛止片68により良好に防止できる
ように構成されている。
【0041】なお、この第5実施例のフロート弁のロー
タンク70内への設置状態は図27に示し、その平面図
は図28に示す。なお、図27及び図28に示すよう
に、前記ハンドル9の引上片10の位置と前記球弁6の
位置はズレた位置となっているため、前記切替弁部材6
0の切替操作が容易に行えるように前記流出孔55を横
にずらした位置に開口させたものである。なお、図27
及び図28において、図中71はボールタップであり、
72は浮球である。
【0042】図28において、ハンドル9が大洗浄側へ
回動操作された時には、切替弁部材60が鎖8を介し引
き上げられて傾動され、同時に水受カップ51及び球弁
6も引き上げられ、図26に示すように、流出孔55は
開放された状態となるため、水受カップ51内には水が
溜まることがなく、ロータンク70内の水が排水口Hか
ら排水されてゆき水面Wが満水状態から徐々に下降し
て、水面Wの下降とともにゆっくりとした速度で球弁6
が下降して、大量の水を排水口Hから排出させた後に球
弁6が座部2aに当接して排水口Hが閉止されるもので
ある。この場合、球弁6の下降時に、良好に前記弁座ガ
イド50内をガイド棒7が下動して球弁6の下動が良好
にガイドされるため、球弁6はスムーズかつ正確に下降
することができるものであり、しかもガイド筒部5aが
オーバーフロー管5に対し振れを生ずることなくスムー
ズに上下動が行われる。
【0043】次に、ハンドル9が図28に示す小洗浄側
へ回動操作された時には、図26に示すように切替弁部
材60の方形弁体64が流出孔55を閉ざすこととなる
ため、水受カップ51内には水が溜められることとな
り、水受カップ51よりも低い位置に水面Wが下降した
時には、水受カップ51内の水の重さが下方側へ作用し
て球弁6を速い速度で下降させることとなり、球弁6は
短時間で弁座2aに当接して排水口Hを閉止することと
なり、少量の水が便器側へ排出されることとなる。
【0044】本例では、前記切替弁部材60の切替操作
は、鎖8によりスピンドル63が引き上げられるため
に、切替時には方形弁体64は水受カップ51の底面5
1aから浮き上げられて極めてスムーズに切替弁部材6
0の方向切替えが行われ、かつその後にはスプリングS
Pの付勢力により方形弁体64は水受カップ51の底面
51aまたは流出孔55に強く押し付けられるため、そ
の位置が確実にキープされて無闇に切替弁部材60が動
くことがなく、確実かつ正確な切替え機能を発揮できる
ものである。
【0045】なお、前記球弁6はゴム製であり、永年使
用により球弁6のみを交換したい場合が多いが、その場
合には止リング59をワンタッチで外して球弁6のみを
交換することができ、水受カップ51を交換する必要が
なく、メンテナンスを安価に行うことができるものとな
る。なお、本例では、前記流出孔55及び方形弁体64
は四角形状に形成されているため開口面積が大であり、
水の流出機能を良好なものとすることができ、また、ガ
イド筒部62及びスピンドル63の断面形状を円形以外
の形状に設定しておけば、スピンドル63が水平面内で
回動することを防ぐことができ、流出孔55に確実に方
形弁体64を当接させて流出孔55を確実に閉止させる
ことができるものとなる。
【0046】
【発明の効果】本発明は、ハンドルの回動操作により球
弁を上昇させて排水口を開き、洗浄水面の下降に伴って
前記球弁を下降させて前記排水口を閉じるように構成し
てなるフロート弁において、洗浄水を溜めることのでき
る形状に形成された水受カップを前記球弁とともに上
昇,下降可能に配設し、前記ハンドルが大洗浄側へ回動
操作された時には、前記水受カップ内の洗浄水を抜くと
ともに、前記ハンドルが小洗浄側へ回動操作された時に
は前記水受カップ内に溜められた洗浄水の重さを前記球
弁に作用させ、該球弁の下降速度を速めるように構成し
たことにより、ハンドルが大洗浄側へ回動操作された時
には水受カップ内の洗浄水は抜かれるため、球弁はゆっ
くりと下降して大量の洗浄水を便器側に排水することが
でき、また、ハンドルが小洗浄側へ回動操作された時に
は、水受カップ内に溜められた洗浄水の重さにより球弁
の下降速度が速められ、便器側へは小便洗浄用の少量の
洗浄水が排水されることとなり、ハンドルの回動操作は
大洗浄側及び小洗浄側の何れにおいてもワンアクション
の操作で良く、従来のように小洗浄時にハンドルを回動
保持させる必要がなく、操作性が良好なものとなる。
【0047】また、前記ハンドルが大洗浄側へ回動操作
された時のみ、回動されて起立し、前記水受カップに設
けられたカップ弁を開き、該水受カップ内の洗浄水を流
出させる切替アームを付設したことにより、ハンドルが
大洗浄側へ回動操作された時には球弁と共に切替アーム
が引き上げられて起立し、この切替アームが水受カップ
のカップ弁を良好に開け、水受カップ内の水が流出され
るため、大洗浄時には水受カップは球弁を下方側へ押圧
することはなく、逆にハンドルが小洗浄側へ回動操作さ
れた時には切替アームは起立されないため、水受カップ
内には洗浄水が溜められて、この溜められた洗浄水が球
弁を下方へ押圧する重りとして作用し、球弁の下降速度
を速めることとなり、水受カップ内への水の出し入れを
切替アームを介し大洗浄時と小洗浄時で良好に切り替え
ることができ、水受カップの機能を良好に発揮させるこ
とができるものとなる。
【0048】また、前記水受カップが、立設されたオー
バーフロー管に沿って昇降動し得るように構成したこと
により、既存のオーバーフロー管に昇降動可能に水受カ
ップを取り付けて、水受カップを良好に昇降動させるこ
とができ、既存のフロート弁に水受カップを後発的に取
り付け、小洗浄時にもハンドルのワンアクション操作に
より小洗浄水を良好に排出できるものとなる。
【0049】また、前記ハンドルが大洗浄側へ回動操作
された時に引き上げ用の鎖を介し傾動され前記水受カッ
プに形成された流出孔を開けて該水受カップ内の洗浄水
を流出させるとともに、前記ハンドルが小洗浄側へ回動
操作された時には傾くことなく前記流出孔を閉ざすこと
のできる水抜弁を前記水受カップ内に傾動可能に設けた
ことにより、大洗浄時には水抜弁を傾いた状態に保持し
て流出孔を開け、水受カップ内に洗浄水を溜めることな
く球弁をゆっくりと下降させて大量の洗浄水を便器側へ
排出することができ、また、小洗浄時には水抜弁で流出
孔を閉ざし、水受カップ内に洗浄水を溜めて洗浄水の重
さを球弁に作用させ、球弁を速い速度で下降させて少量
の洗浄水を便器側へ排出することができ、小洗浄時にも
ハンドルを小洗浄側へワンアクションで回動操作すれば
良くなり、操作性が極めて良好で使い勝手が良く、小便
を洗浄するための洗浄水が不足することもなく、また余
分な水を流すことも無くなる効果を有する。
【0050】また、前記流出孔の近傍には、大洗浄時に
前記水抜弁を傾いた状態に保持する係止部が形成されて
いることにより、係止部に水抜弁を係止させて大洗浄時
に水抜弁を傾斜状態に良好に保持することができ、水抜
弁の作動をより確実に行わせることができる効果を有す
る。
【0051】また、前記ハンドルが大洗浄側へ回動操作
された時に引き上げ用の鎖を介し開放側へ回動され前記
水受カップに形成された流出孔を開けて洗浄水を流出さ
せるとともに、前記ハンドルが小洗浄側へ回動操作され
た時には前記流出孔を閉ざす方向に復元されるフラッパ
ー弁を前記水受カップ内に設けたことにより、大洗浄時
にはフラッパー弁を開放させて水受カップ内に水を溜め
ることなく、また小洗浄時にはフラッパー弁を閉ざして
水受カップ内に洗浄水を溜め、洗浄水の重さを球弁に作
用させて、小洗浄時には小洗浄に適した少量の洗浄水を
便器側に排出させることができ、小洗浄時にもハンドル
を小洗浄側へワンアクションで回動操作すれば良く、操
作性が極めて良好で使い勝手が良好なものとなる効果を
有する。
【0052】また、前記水受カップが前記球弁の上部に
着脱可能に連結されていることにより、水受カップから
切り離して球弁のみを容易に交換等することができ、メ
ンテナンスを安価に行うことができるものとなる。
【0053】また、前記水受カップには、前記排水口に
連通状に立設されたオーバーフロー管の外周に遊挿され
前記水受カップの上昇,下降をガイドするガイド筒部が
連結されているとともに、前記オーバーフロー管には、
前記ガイド筒部を上昇端で停止させるためのCリング状
のストッパー部材が着脱可能に外嵌されていることによ
り、既存のオーバーフロー管の外周にガイド筒部を遊挿
させて水受カップを良好に組付けることができ、また、
ワンタッチでオーバーフロー管にストッパー部材を組付
けることができ、組付け及びメンテナンスが極めて容易
なものとなる効果を有する。
【0054】また、前記排水口の中心部には、前記球弁
の上昇下降動をガイドする弁座ガイドが立設されている
ことにより、弁座ガイドにより球弁の上昇下降時の動作
がスムーズかつ正確に行われ、球弁が引っ掛かる等して
作動不良を起こすことを良好に防ぐことができる効果を
有する。
【0055】また、前記水受カップの底面には、中心よ
り横側へズレた位置に流出孔が開口されているととも
に、前記水受カップには、前記ハンドルが大洗浄側へ回
動操作された時には前記流出孔を開放し、前記ハンドル
が小洗浄側へ回動操作された時には前記流出孔を閉ざす
切替弁部材が傾動可能に付設されていることにより、ハ
ンドルの回動操作による引き上げ点と球弁の位置がズレ
ているような場合にも正確に切替弁部材を介し流出孔を
開閉させることができ、切替操作が確実となる効果を有
する。
【0056】また、前記切替弁部材には、前記ハンドル
の回動操作時に上方へ引き上げられ、非操作時にはスプ
リングの付勢力により下方側へ付勢されるスライド式の
スピンドルが組込まれていることにより、ハンドルの回
動操作時にはスピンドルが上方へ引き上げられるため、
確実に切替弁部材を所定方向に傾動させて切り替えるこ
とができ、また、非操作時にはスプリングの付勢力によ
りスピンドルが下方側へ付勢されて水受カップの底面に
当接状態となり、その位置で動くことがないため切替え
後に無闇に切替弁部材が動くことがなく、確実な切替弁
部材の切替え機能が発揮される効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のフロート弁の通常の閉止状態の断
面概略構成図である。
【図2】フロート弁の既存部分の斜視構成図である。
【図3】水受カップ周辺の斜視構成図である。
【図4】切替アーム周辺の部材の斜視構成図である。
【図5】図1の状態から大洗浄側へハンドルを回動操作
した大洗浄時のフロート弁の断面概略構成図である。
【図6】図1の状態から小洗浄側へハンドルを回動操作
した小洗浄時のフロート弁の断面概略構成図である。
【図7】第2実施例のフロート弁の斜視図である。
【図8】図7の水受カップの拡大斜視図である。
【図9】図7のフロート弁の作用を示す概略構成図であ
る。
【図10】図9の状態から水抜弁が僅かに上昇した状態
の概略構成図である。
【図11】さらに鎖が大洗浄時に引き上げられて水抜弁
が傾いた状態の概略構成図である。
【図12】大洗浄時にハンドルを離して球弁が下降する
状態の概略構成図である。
【図13】ハンドルを小洗浄側へ回動操作した時の鎖の
引き始めの概略構成図である。
【図14】図13の状態から更に鎖が引き上げられて水
受カップ内に水が溜められた状態の小洗浄時の概略構成
図である。
【図15】第2実施例の変更例を示す断面構成図であ
る。
【図16】図15の水受カップの平面構成図である。
【図17】図15の作用説明図である。
【図18】図15の水受カップの底面側の拡大断面図で
ある。
【図19】第3実施例の水受カップの斜視構成図であ
る。
【図20】図19のフラッパー弁の作用説明図である。
【図21】第4実施例のスライド弁を用いた水受カップ
の概略構成図である。
【図22】スライド弁の作用説明図である。
【図23】第5実施例のフロート弁の組付状態の一部断
面構成図である。
【図24】第5実施例のフロート弁の分解斜視図であ
る。
【図25】第5実施例の水受カップの半断面斜視図であ
る。
【図26】切替弁部材の切替状態を示す説明構成図であ
る。
【図27】第5実施例のフロート弁をロータンク内に設
置した状態の断面構成図である。
【図28】図27の平面構成図である。
【符号の説明】
1 フロート弁 2 固定金具 2a 座部 2b ガイド片 5 オーバーフロー管 6 球弁 6a 連結突起 6b 係入片 7 ガイド棒 8 第1鎖 9 ハンドル 10 第1引上片 11 ストッパーリング 11b 突出片 13 水受カップ 14 スライド円筒部 16 垂下押片 17 当接片 18 カップ弁 18a 弁板 18b 足部 19 嵌合リング部 20 軸部 21 回動筒部 22 操作アーム 23 フロートアーム 24 フロート 25 切替アーム 26 弁押板 27 第2鎖 28 第2引上片 30 水受カップ 30a 底板 30b 流出孔 30c 長孔 30d ガイド突起 30e 凹み穴 30f 係止突起(係止部) 31 垂下筒部 31a 開口 31b 下端係合板 31c 係合孔 32 水抜弁 32a 回動支軸 32b 上端傾斜片 32c 下端鍔部 33 水平片 34a,34b ガイド脚 35 連結部 36 ガイド筒部 37 フラッパー弁 37c 開閉片 37d 傾斜片 38 重り 39 スライド弁 40 支点 50 弁座ガイド 50a ガイド孔 51 水受カップ 51a 底面 53 ガイド筒部 54 傾斜部 55 流出孔 55a テーパー周縁 56 当接ストッパー片 57 立上片 57a 軸孔 58 係合突部 59 止リング 60 切替弁部材 61 回動軸 62 ガイド筒部 63 スピンドル 64 方形弁体 65 鎖フック 66 ストッパー部材 68 掛止片 H 排水口 K 開口 SP スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−27632(JP,A) 特開 平9−196225(JP,A) 特開 平8−134974(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03D 1/35 F16K 33/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルの回動操作により球弁を上昇さ
    せて排水口を開き、洗浄水面の下降に伴って前記球弁を
    下降させて前記排水口を閉じるように構成してなるフロ
    ート弁において、洗浄水を溜めることのできる形状に形
    成された水受カップを前記球弁とともに上昇,下降可能
    に配設し、前記ハンドルが大洗浄側へ回動操作された時
    には、前記水受カップ内の洗浄水を抜くとともに、前記
    ハンドルが小洗浄側へ回動操作された時には前記水受カ
    ップ内に溜められた洗浄水の重さを前記球弁に作用さ
    せ、該球弁の下降速度を速めるように構成したことを特
    徴とするフロート弁。
  2. 【請求項2】 前記ハンドルが大洗浄側へ回動操作され
    た時のみ、回動されて起立し、前記水受カップに設けら
    れたカップ弁を開き、該水受カップ内の洗浄水を流出さ
    せる切替アームを付設したことを特徴とする請求項1に
    記載のフロート弁。
  3. 【請求項3】 前記水受カップが、立設されたオーバー
    フロー管に沿って昇降動し得るように構成したことを特
    徴とする請求項1に記載のフロート弁。
  4. 【請求項4】 前記ハンドルが大洗浄側へ回動操作され
    た時に引き上げ用の鎖を介し傾動され前記水受カップに
    形成された流出孔を開けて該水受カップ内の洗浄水を流
    出させるとともに、前記ハンドルが小洗浄側へ回動操作
    された時には傾くことなく前記流出孔を閉ざすことので
    きる水抜弁を前記水受カップ内に傾動可能に設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載のフロート弁。
  5. 【請求項5】 前記流出孔の近傍には、大洗浄時に前記
    水抜弁を傾いた状態に保持する係止部が形成されている
    請求項4に記載のフロート弁。
  6. 【請求項6】 前記ハンドルが大洗浄側へ回動操作され
    た時に引き上げ用の鎖を介し開放側へ回動され前記水受
    カップに形成された流出孔を開けて洗浄水を流出させる
    とともに、前記ハンドルが小洗浄側へ回動操作された時
    には前記流出孔を閉ざす方向に復元されるフラッパー弁
    を前記水受カップ内に設けたことを特徴とする請求項1
    に記載のフロート弁。
  7. 【請求項7】 前記水受カップが前記球弁の上部に着脱
    可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載
    のフロート弁。
  8. 【請求項8】 前記水受カップには、前記排水口に連通
    状に立設されたオーバーフロー管の外周に遊挿され前記
    水受カップの上昇,下降をガイドするガイド筒部が連結
    されているとともに、前記オーバーフロー管には、前記
    ガイド筒部を上昇端で停止させるためのCリング状のス
    トッパー部材が着脱可能に外嵌されていることを特徴と
    する請求項1または請求項7に記載のフロート弁。
  9. 【請求項9】 前記排水口の中心部には、前記球弁の上
    昇下降動をガイドする弁座ガイドが立設されていること
    を特徴とする請求項1または請求項7または請求項8に
    記載のフロート弁。
  10. 【請求項10】 前記水受カップの底面には、中心より
    横側へズレた位置に流出孔が開口されているとともに、
    前記水受カップには、前記ハンドルが大洗浄側へ回動操
    作された時には前記流出孔を開放し、前記ハンドルが小
    洗浄側へ回動操作された時には前記流出孔を閉ざす切替
    弁部材が傾動可能に付設されていることを特徴とする請
    求項1または請求項7または請求項8または請求項9に
    記載のフロート弁。
  11. 【請求項11】 前記切替弁部材には、前記ハンドルの
    回動操作時に上方へ引き上げられ、非操作時にはスプリ
    ングの付勢力により下方側へ付勢されるスライド式のス
    ピンドルが組込まれていることを特徴とする請求項10
    に記載のフロート弁。
JP08773897A 1996-07-10 1997-03-21 フロート弁 Expired - Fee Related JP3383899B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08773897A JP3383899B2 (ja) 1996-07-10 1997-03-21 フロート弁

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20105796 1996-07-10
JP8-257804 1996-09-06
JP8-201057 1996-09-06
JP25780496 1996-09-06
JP08773897A JP3383899B2 (ja) 1996-07-10 1997-03-21 フロート弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10131257A JPH10131257A (ja) 1998-05-19
JP3383899B2 true JP3383899B2 (ja) 2003-03-10

Family

ID=27305584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08773897A Expired - Fee Related JP3383899B2 (ja) 1996-07-10 1997-03-21 フロート弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3383899B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1223249A3 (fr) * 2001-01-15 2003-07-30 Claude Bigler Dispositif economiseur pour chasse d'eau
WO2002086246A2 (es) * 2001-04-24 2002-10-31 Tapia Espriu, Roberto Valvula a tension para descarga de tanques de inodoro y/o usos generales
US8615822B2 (en) 2009-05-31 2013-12-31 Fluidmaster, Inc. Air pressure activated toilet flushing system

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10131257A (ja) 1998-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4882793A (en) Dual flush cistern mechanism
US5754985A (en) Toilet seat apparatus
US5023960A (en) Toilet flapper valve control apparatus
CA2133309C (en) Dual flush mechanism
US3839747A (en) Dual flush toilet mechanism
US5555573A (en) Toilet flushing device with water saving features
JP3206263B2 (ja) 便器洗浄タンク装置
JP3383899B2 (ja) フロート弁
JP2837131B2 (ja) 節水機能を有するトイレ排水装置
KR101072565B1 (ko) 대소변에 대응하는 세척수량 조절이 가능한 양변기의 세척수 배출장치
CN211523395U (zh) 一种防倒流的排水阀结构
JPH09195354A (ja) 便器の洗浄装置
JP3691754B2 (ja) 洗浄タンク装置
KR100664910B1 (ko) 양변기
JP3343714B2 (ja) フロート弁
JP2013159904A (ja) 洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を有する水洗便器
KR102550829B1 (ko) 양변기의 플러시밸브 장치
KR200277618Y1 (ko) 양변기의 배수량 조절장치
EP1630306A1 (en) Flushing device having a full or partial flushing capability
KR100245125B1 (ko) 변기세정 탱크장치
US3981029A (en) Dual level toilet flusher
US20020095719A1 (en) Toilet valve assembly
KR102424052B1 (ko) 팔꿈치용 스위치를 구비한 좌변기
US2939152A (en) Water saving means for water closets
WO1995033101A1 (fr) Reservoir de chasse d'eau pour cuvette de w-c

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081227

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081227

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091227

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101227

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101227

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111227

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111227

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111227

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121227

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121227

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131227

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees