JP2563249Y2 - 育苗用筒 - Google Patents

育苗用筒

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JP2563249Y2
JP2563249Y2 JP1992001545U JP154592U JP2563249Y2 JP 2563249 Y2 JP2563249 Y2 JP 2563249Y2 JP 1992001545 U JP1992001545 U JP 1992001545U JP 154592 U JP154592 U JP 154592U JP 2563249 Y2 JP2563249 Y2 JP 2563249Y2
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seedling raising
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roots
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浩平 山本
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、果物や野菜の子苗を育
成するための育苗用筒に関する。
【0002】
【従来の技術】苺等の果物、茄子等の野菜の子苗を育成
するために、従来から種々の育苗用容器が用いられてい
る。その代表的なものとしては、図4に示すような植木
鉢型の容器A、図5の(a)に示すような円筒型の容器
B、同図の(b)に示すような箱型の容器Cがある。こ
れらの容器A,B,Cに床土Dを入れ、たとえば苺の育
苗の場合、図示しない親株から、ランナーと呼ばれる蔓
を床土Dに差し、これから子苗を育成するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の育苗用容器は、
横断面積が比較的大きく、底部は水抜き用の小孔はある
もののほぼ閉塞された容器である。このため、容器内で
成長した子苗の根が容器の底壁に沿って曲がり、複雑に
絡み合って団子状になり、根の成長を妨げ、本田定植後
の根の成長及び苗の成長を遅らせるという問題があっ
た。
【0004】本考案の目的は、容器内での根の成長がよ
く、定植後の活着がよい子苗を得る育苗用容器を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の育苗用筒は、断
面形状が円形,楕円形または多角形として下端側を先細
り状のテーパー形状とし、かつ側周壁に複数本の細幅の
開口を上下方向に切開した合成樹脂製の育苗用筒であっ
て、下端を鈍頭状とするとともに生育根の通り抜けを許
す程度の開口面積を持つ下端開口を開放したものであ
る。そして、このような構成において、下端開口に含ま
れる部分に、この下端開口を複数の開口域に分割する細
い条材からなる土止め部材を形成したものとすることも
できる。
【0006】細幅開口を設ける位置は、筒状体の側壁の
周方向に3〜5箇所で、筒状体の上部から下端部にかけ
て長さ80〜150mm程度、幅2〜4mm程度のスリ
ット状の開口とする。開口幅が大き過ぎたり、その数が
多過ぎると筒状体自体の強度が不足することになるの
で、筒状体の形状寸法に応じて適当な開口幅と数を決め
る。
【0007】
【作用】本考案の育苗用筒においては、筒状体の側壁に
細幅の開口を設けているので、筒状体の内壁に沿って伸
びてきた根の一部がこの細幅開口から筒外に出て、おれ
以上の成長を停止し、新たな根の成長を促す。このた
め、根の成長かよく、かつ、筒内における根の絡み合い
が少なくなる。また、この細幅開口は、水抜きの役目を
果たす。そして、筒状体の下端を鈍頭状としてこの部分
に設ける下端開口の開口面積が生育根が抜け出る程度の
大きさとすることによって、側壁に設けた開口と同様に
生育根の外への伸び出しによる新たな根の成長の促進及
び筒内での根の絡み合いを少なくすることができる。そ
して更に、下端開口に土止め部材を設けることによっ
て、灌水等による床土の流出を防止することができる。
【0008】
【実施例】図1の(a)は本考案の実施例に係る育苗用
筒を示す一部切欠き正面図であり、同図の(b)は同図
(a)のA−A線断面図である。図2は図1の育苗用筒
を用いて子苗を育成中の状態を示す斜視図である。
【0009】本実施例の育苗用筒1は、苺の育苗用のも
のである。筒状体11は、合成樹脂製で、上端の外径が
約40mm、下端の外径が約20mm、肉厚が約1.5
mm、長さが約150mmの二段テーパーを形成した円
筒状体である。
【0010】筒状体11の上端には、育苗時に育苗用筒
1を保持枠2に保持するためのフランジ12を形成し、
側壁には、周方向4箇所に細幅開口13を設け、下端に
は、土止め部材14を形成している。
【0011】細幅開口13の開口範囲は、筒状体11内
での苗の一次根が成長する範囲内で筒状体11の長さと
苗の種類によって定めればよく、本実施例の場合は、筒
状体11の上端から約30mmの位置から長さ約100
mm、開口幅約3mmの細幅開口13を設けている。
【0012】土止め部材14は、図1の(b)に示すよ
うに、環状片を筒状体内壁と連結した形に筒状体11と
一体的に成形したものである。
【0013】子苗の育成は、図2に示すように、床土を
入れた育苗用筒1を保持枠2により保持し、親株3から
のランナー4を育苗用筒1の床土に差して、発根させ
る。あるいは、親株3からのランナー4を近くの土中に
差し、その後、発根した根を育苗用筒1の床土に移し変
えて発根を続けさせる。
【0014】発根した根は、育苗用筒1の内壁に沿って
下方に伸びる。下方に伸びてきた根の一部は細幅開口1
3から筒外に出て、外気に触れることによりそれ以上の
成長を停止し、次々に新たな根が伸びる。さらに下方に
伸びた根の大部分は下端の開口15から筒外に出て、外
気に触れることによりそれ以上の成長を停止し、次々に
新たな根が伸びる。また、土止め部材14は筒状体内壁
から繋がって水平に延びる部分の面積が小さいので、土
止め部材13に当たって上方あるいは横方向に反転する
根は少なくなる。かくして、根の絡み合いが少なく、定
植後の活着がよい子苗5が育成される。また、土止め部
材14を形成することにより、灌水等による床土の流出
を防ぐことができる。
【0015】また、本実施例では、育苗用筒1の横断面
積が従来のものに比して小さいので、一次根から発生す
る二次根の過度の成長が抑制され、根の絡み合いが少な
く、本田定植後に一次根が内部から外側に向けて出易く
なり、定植後の成長がよい子苗5が得られる。さらに、
本実施例の場合、必要な床土は1個あたり約130cc
で、従来の通常の育苗用容器の約700ccに比べて1/
5以下ですむ。また、図2に示すように、育苗用筒1を
多数個配置しても広い場所を必要とせず、従来の育苗用
容器の場合の1/4程度の面積ですむ。
【0016】定植するときは、筒状体11から子苗5を
床土とともに抜き出して、図示しない畝等に移植する。
このとき、移植のための穴は小さいものですむので、穴
堀り及び埋め戻しが簡単であり、従来の育苗用容器で育
成した子苗の移植の場合に比べて、作業能率は約10倍
に向上する。とくに、根の発育が良くなって収量が増す
といわれている斜め植えの場合に、本実施例の育苗用筒
1で育成した子苗は固まった根をそのまま差し込むだけ
でよいので、非常に作業性が良い。
【0017】移植後の苗は、根が絡み合っておらず、一
次根の成長が良いので、土に早くなじんで苗の成長が順
調に進む。
【0018】また、育苗用筒1を土中に差して使用する
こともできる。このときに細幅開口13は水抜きの役目
を果たし、育苗用筒1の上部に水が溜まって苗の成長を
阻害するようなことがなくなる。
【0019】図3の(a)は本考案の他の実施例に係る
育苗用筒を示す一部切欠き正面図であり、同図の(b)
は同図(a)のB−B線断面図である。
【0020】本実施例の育苗用筒6は、上端の一辺が約
45mm、下端の一辺が約20mm、肉厚が約1.5m
m、長さが約100mmの横断面が正方形のテーパー付
き筒状体である。
【0021】筒状体61の上端には、フランジ62を形
成し、四面の各側壁に、長さ約65mm、開口幅約3m
mの細幅開口63を設け、下端には、土止め部材64を
形成している。
【0022】本実施例の育苗用筒6も図1に示した育苗
用筒1と同様に、根の絡み合いが少なく、定植後の活着
がよい子苗が得られる。
【0023】なお、以上の実施例は筒状体の横断面を円
形または正方形とした例であるが、断面形状は円形また
は正方形に限られるものではなく、楕円形、三角形、長
方形その他の多角形等でもよく、側壁に設ける細幅開口
は筒状体の形状寸法と苗の種類に応じて開口寸法と開口
位置を定めればよい。
【0024】
【考案の効果】本考案の育苗用筒によれば以下の効果を
奏する。
【0025】筒状体の側壁に開口が設けられているの
で、上方から伸びてきた根の一部が側壁の開口から筒外
に出て外気に触れ、それ以上の成長を停止し、次々に新
たな根の成長を促す。そして、下端を鈍頭状として下端
開口の開口面積を生育根の通り抜けを許す程度の大きさ
とすることで、同様に生育根を外部に速やかに出すこと
によって、新たな根の成長を促進させることができる。
【0026】根の絡み合いが少なく、本田定植後に一
次根が内部から外側に向けて出易くなり、定植後の成長
がよい子苗が得られる。
【0027】育苗用筒を土中に差して使用するときに
側壁の開口が水抜きの役目を果たし、育苗用筒の上部に
水が溜まって苗の成長を阻害するようなことがなくな
る。
【0028】筒状体に形成したテーパーが、根が下方
に向かって真っ直ぐ伸びるのを助け、また、筒状体から
の苗の引き抜きを容易にする。そして更に、筒状体の下
端開口に含まれた部分に土止め部材を形成したもので
は、灌水等による床土の流出を抑えることができ、床土
を無駄に消費することなく効率的な育苗が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案の実施例に係る育苗用筒を示す
一部切欠き正面図であり、同図の(b)は同図(a)の
A−A線断面図である。
【図2】図1の育苗用筒を用いて子苗を育成中の状態を
示す斜視図である。
【図3】(a)は本考案の他の実施例に係る育苗用筒を
示す一部切欠き正面図であり、同図の(b)は同図
(a)のB−B線断面図である。
【図4】従来の育苗用容器の例を示す斜視図である。
【図5】従来の育苗用容器の他の例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,6 育苗用筒 2 保持枠 3 親株 4 ランナー 5 子苗 11,61 筒状体 12,62 フランジ 13,63 細幅開口 14,64 土止め部材 15 開口 A,B,C 育苗用容器 D 床土

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面形状が円形,楕円形または多角形
    して下端側を先細り状のテーパー形状とし、かつ側周壁
    に複数本の細幅の開口を上下方向に切開した合成樹脂製
    の育苗用筒であって、下端を鈍頭状とするとともに生育
    根の通り抜けを許す程度の開口面積を持つ下端開口を開
    放した合成樹脂製の育苗用筒。
  2. 【請求項2】 下端開口に含まれる部分に、この下端開
    口を複数の開口域に分割する細い条材からなる土止め部
    材を形成した請求項1記載の合成樹脂製の育苗用筒。
JP1992001545U 1992-01-20 1992-01-20 育苗用筒 Expired - Fee Related JP2563249Y2 (ja)

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JPH0560251U JPH0560251U (ja) 1993-08-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6220849A (ja) * 1985-07-19 1987-01-29 Ishifuku Kinzoku Kogyo Kk 歯科陶材焼付用パラジウム合金

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JPH0560251U (ja) 1993-08-10

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