JP3772795B2 - 側面部に容易に植込みが可能な植栽容器 - Google Patents

側面部に容易に植込みが可能な植栽容器 Download PDF

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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は植物を育成する植栽容器において、苗及び種子の側面部植込み及び上面部植込みを容易かつ確実に行えるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
最も一般的に利用されている植栽容器は上面が開放された容器で、この上面部に植込みを行うのものである。さらに一つの容器で多種類の植物を楽しむため及び容器全体を植物で覆って美しい景観を楽しむため、容器側面部に植込み穴を設けてこれに植込みをすることが行われている。
【0003】
特開平7−327500号公報には上方開放面が上面育成部とされたボックス本体と、内部に植物苗を保持可能な保持筒を設け、ボックス本体の外周側壁に保持筒を勘入可能な横植込み穴を形成し、この横植込み穴に植物苗を保持させた係止めフランジを有する保持筒を外周側壁に下方に傾斜させた状態で着脱自在に装着した植栽ボックス及び当該植栽ボックスにおいて横植込み穴に植物苗を内部に挿入固定した保持筒を着脱自在に挿入し、ボックス本体の側面も育成部とし、この側面育成部の植物を植え換える際には、側面育成部の植物を保持筒ごと抜き取り、植え換え用の植物苗付き保持筒を、横植込み穴に挿入する植物育成方法が開示されている。
【0004】
また、空間をできるだけ有効に利用して多彩な植物の空間レイアウトを楽しむため、容器に植込みをして適宜な吊り具を用いて空間に吊るしたり壁に掛けたりすることも行われている。また容器を多段に積み重ねて狭い面積で多くの植栽を楽しむことも行われている。
【0005】
しかし、いずれの場合も側面部植込みは手間を要するため、あくまで上面部植込みが主体で側面部植込みは付加的なものである。そのため側面部植込みは上級の園芸家に用いられる程度の普及率である。また上面部に対しては苗及び種子ともに植込みが行われているが、側面部に対しては苗の植込みは行われているが種子の植込みは行われていない。なお、本出願において苗とは発芽後間もない小さな植物から、既に成長した植物までを含むものとして説明する。
【0006】
ところで、多彩な植栽を楽しむため種々の形状、材質の容器が用いられているが、いずれの場合も上記に示したように上面が開放された容器である。つまり、上面が閉じられた容器、すなわち基本構成面が培養土の充填や水遣りなどのための小穴を除いて実質的に閉じられた構造をなす容器は植栽容器としてまったく使用されていない。
【0007】
また、忙しい現代人の植物の楽しみ方としては、容器に植込まれた成長した植物を購入することがもっとも多く、次に小さな苗を買い求めて育成することが多い。その結果、種子を植えて育成することは園芸に趣味を持つ人以外は極めて少ない状況である。しかし植物を楽しむ本来の主旨からすれば、種子から発芽した小さな苗を自らの手で育成することは貴重な経験であり、また心の安らぎの面からも大切なことである。また、身体上のハンデのある非健常者や入院患者などは苗はもちろん種子からの育成はやりたくてもできないのが実状である。このような状況及び理由から簡単に種子からの植込みと育成が可能な植栽容器が求められている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
特開平7−327500号公報に開示された植栽容器及び植栽方法は植物苗の側面植込み及び植替えを容易にするものであるが、次のような点で問題がある。まず種子の植込みの可能性についてはまったく開示されていないことである。次に植替えにあたっては植込んだ植物を保持筒ごと引き抜くのであるから、苗の根部の大部分はこの保持筒の中の培養土中にあることになる。もし根部が容器本体の中に根を張っておれば苗を保持筒ごと引き抜くことは難しいはずである。そこで添付された図面から判断すると、保持筒の容器内部の先端開口部が横植込み穴に接近していること、及び先端開口部の内径上端が横植込み穴の下端よりも上方に位置していることなどのため、保持筒の中の培養土の流出が起こり易いものと想定される。特に水遣り時や風雨にさらされた時にはかなり多くの培養土の流出があると思われる。その結果、苗の根部は不安定になり、特に小さな苗や植込んですぐの苗などでは横植込み穴から脱落することも予想されうる。以上のようにここに開示された植栽容器及び植栽方法は保持筒の容器内部の先端開口部の位置、直径及び筒体の長さなどに考慮が払われていないため、側面部に植込んだ植物の安定した育成に難がある、または植込める植物の種類に制限があるものと考えられる。
【0009】
また、その他の一般に行われている側面部植込み方法においても種子の植込みはまったく行われていない。その理由は前記例のような保持筒は設けず単に植込み穴を設けるのみであるので、たとえ側面の植込み穴から種子を植込んでも種子が植込み穴から確実に発芽する保証がないからである。
【0010】
次に従来から使用されてきた植栽容器はすべて上面が開放された容器であって、上面が閉じられた容器を使ってその側面部及び上面部に植込みが可能な植栽容器及び植栽方法はまったく開示及び実施されていない。
【0011】
さらに空間設置する容器については、容器を空間設置する場合は上面部植込みのみを行ったり、または上面部を主体として側面部の植込みを付加的に行ったりしており、必ず上面部植込みのためにある程度の広さの上面部面積の容器を使用する。そのためかなりの面積を占有することになり空間設置が制限される場合がある。特に壁、塀などへの設置、いわゆる壁面設置の場合には景観上壁面から容器があまり突出しない寸法、構造の容器が求められている。
【0012】
本発明は上記従来の技術の問題点に鑑み、技術面及び社会面で下記のような課題を解決することを目的とする。
(1)上面が開放又は閉じられた容器において、苗の側面部植込みが容易かつ安定に行えるとともに、従来まったく実施されていない種子の側面部植込みが可能な植栽容器を提供する。
(2)側面部植込みが主体の壁面設置に適した植栽容器を提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は下記の構成を主旨とする。
【0014】
(手段1) 上面が開放又は閉じられた容器の側面部に、少なくとも1以上の植込み穴を形成し、該植込み穴と連通して容器内部の下方へ向けて傾斜させた筒体を容器と別体で設けた植栽容器であって、前記筒体の先端開口部の内径上端が前記植込み穴の下端よりも下方位置にあり、かつ筒体上面側の外側線が筒体下面側の外側線よりも長いことを特徴とする植栽容器である
【0015】
本手段の構成要素の態様について説明する。容器は上面が開放された容器及び上面が閉じられた容器を用いる。前者は一般に用いられる容器である。後者の上面が閉じられた容器とは基本構成面が培養土の充填や水遣りなどのための小穴を除いて実質的に閉じられた構造をなす容器である。そして容器の側面部に前記のような少なくとも1以上の植込み穴を設ける。そしてその植込み穴と連通して容器内部の下方に向けて傾斜させた筒体を容器と別体で設ける。
【0016】
側面部の植込み穴は苗及び種子が挿入できる大きさがあればよく形状は任意である。また筒体は同じく苗及び種子が挿入できる内径であればよく、断面形状は任意である。筒体は側面部又は上面部の植込み穴と連通するようにして容器の内部の下方向に向け傾斜させて設け、その筒体の先端開口部の内径上端が植込み穴の下端よりも下方位置にあるように配置する。また、筒体上面側の外側線が筒体下面側の外側線よりも長い構成とする。これは後述するように容器に培養土を充填したときに筒体内部に培養土の侵入しない空間をできるだけ広く形成することによって、筒体内部への苗及び種子の植込みを容易にするとともに、充填された培養土や植込まれた種子が植込み穴から流出することを防止するためである。植込み穴から筒体の先端開口部までの距離つまり筒体の長さは苗及び種子の種類に応じて適宜なものとする。但し、この距離が短くなる、すなわち先端開口部が植込み穴に近づけば近づくほど培養土や種子の流出が起こり易くなるので注意が必要である。一般に、苗の場合にはやや筒体を長くして挿入された苗を筒体で支えるようにし、種子の場合にはやや筒体を短目にして発芽を容易にすることが望ましい。
【0017】
実際の植込みにあたって本構成の作用を説明する。容器上部から充填された培養土は筒体の周囲を取り囲むが、培養土と筒体の間及び培養土同士の摩擦力により、培養土は筒体の開口先端部付近で止まり筒体内部に侵入することはない。このことにより筒体内部には先端開口部付近から容器側面部の植込み穴まで培養土の侵入しない空間が形成される。すなわち容器内部の培養土と接しかつ容器外部へ通じた空間が形成されることになる。そしてこの空間を利用して苗及び種子を植込むのである。これが本発明の大きな作用である。
【0018】
まず苗を植込む場合には、培養土をいれる前に苗を側面部に設けた植込み穴から筒体を通して挿入し、苗の根部が筒体の先端開口部よりやや下方位置になるように止める。その後、培養土を容器上部から入れる。培養土は上記説明のように摩擦力により筒体の先端開口部付近まで充填されて苗の根部を取り囲む。一方、筒体内部は培養土の侵入しない空間が形成されることになる。従って根部は培養土内に安定に植込まれ、茎部は筒体で保護された状態となって側面部の植込みが完了する。
【0019】
次に種子を植込む場合には、まず培養土を容器上面部から入れる。培養土は上記同様摩擦力により筒体の先端開口部付近まで充填され、筒体内部は培養土の侵入しない空間が形成される。この状態で種子を側面の植込み穴から筒体を通して投入する。その後、必要に応じて適宜の培養土を植込み穴からいれて種子を軽く覆土する。これによって種子は筒体の先端開口部付近の培養土中で安定に保持されて植込みが完了する。なお上面部の植込みはこれらの側面部の植込み後に通常通りの植込み方法で行うことができる。
【0020】
以上のように本発明では上面部の植込みになんら支障をまねくことなく、苗及び種子の植え込みが極めて容易にかつ安定して行うことができるものである。特に種子をこのように安定して植込みできることは前記従来の技術ではまったく実施されていなかったことで本発明の大きな作用である。
(手段2)
請求項1記載の植栽容器において、前記植栽容器は薄型容器であり、容器の最も薄い方向の2つの面の1つに植込み穴を有するとともに、壁面等に設置するための吊り具を設けたことを特徴とする植栽容器である。
【0021】
すなわち、前記手段1で側面部植込みが容易にできるようになったので、従来の上面部植込みを縮小したり省いたりして、側面部植込みを主体とする薄型の植栽容器が可能になる。本手段はこのような作用を利用して容器の最小寸法をもつ面、つまり最も薄い方向の2つの面の1つに植込み穴を設けるとともに、壁面等に設置するための吊り具を設けた植栽容器である。これによって容器が壁面から大きく突出することがなくなり、従来あまり利用されずにいた室内壁面、屋外の塀及び建物壁面などが有効に利用できるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を実施の形態例にもとづき、より詳細に説明する。
【0023】
(実施の形態1)
図1(a)、(b)、(c)はそれぞれ実施の形態1の植栽容器の構成を示す正面図、筒体の1断面図及び平面図である。図1(d)、(e)、(f)はその植栽容器に培養土を入れ苗及び種子の植込みを行った状態を示す図である。図1(g)は筒体の詳細断面図である。これらの図により、本形態の構成、作用及び効果について説明する。
【0024】
まず図1(a)、(b)、(c)では、上面が開放された直径25cm、深さ23cmの円形のプラスチックの容器1において、容器側面部2に2個の円形の植込み穴3を形成し、その植込み穴3と連通した筒体4を容器1の内部に向け容器と別体として下方に傾斜させて設けた。そして筒体4の先端開口部5の内径上端6は植込み穴3の下端7よりも下方位置にあるように配置した。また、筒体上面側の外側線は筒体下面側の外側線よりも長い構成としている。植込み穴3の直径及び筒体4の内径は苗及び種子を挿入できるようにともに3cmとした。植込み穴3から筒体4の先端開口部5までの中心線距離は6cmとした。この構成は容器1に培養土を充填しとき筒体内部8に培養土の侵入しない十分な空間を形成するとともに、苗及び種子の挿入が容易で、かつ培養土及び種子が植込み穴から流出しにくい構造としたものである。
【0025】
次に図1(d)、(e)、(f)により実際の植込みにあたっての作用と効果を説明する。図1(d)は容器に培養土12を充填した状態を示す。培養土12は筒体4の周囲に充填されるが、培養土12と筒体4の間及び培養土同士の摩擦力のため筒体4の内部に侵入することはなく先端開口部5付近で止まる。従って筒体内部8には空間が形成される。この空間を利用して苗及び種子の植込みを行うのである。
【0026】
図1(e)は側面部の苗13及び上面部の苗14を植込んだ状態を示す。その手順は次の通りである。先ず側面部2の植込み穴3から筒体4を通して苗13を挿入し、苗の根部15が筒体4の先端開口部5よりやや下方位置になるように止める。次に培養土12を容器上面部9から所定の高さまで入れる。このとき培養土12は筒体4の外周を囲むとともに、側面部2の植込み穴3から挿入した苗の根部15を包むように埋め込むことになる。そして培養土12は培養土12と筒体4の間及び培養土同士の摩擦力のため筒体内部8には侵入することはなく、筒体4の先端開口部5付近で止まる。従って、苗の根部15は安定に培養土12に植込まれ、筒体内部8には空間が形成され茎部16を保持することになる。これにて側面部2の植込みは完了する。必要に応じて上面部9から押さえることによってさらに確実な植込みとすることができる。その後、上面部の苗14を通常通り植込む。
【0027】
このように側面部2と上面部9の両方に簡単に苗の植込みが可能である。本形態によれば側面部植込みにあたって、苗13を筒体4に挿入して位置決めし培養土12を容器上面部9から充填するだけで容易に所望の深さに安定した植え込みができるものである。
【0028】
さらに図1(f)は側面部の種子17と上面部の種子18を植込んだ状態を示す。その手順は最初に培養土12を上面部9から所定高さまで入れる。この場合も培養土12は摩擦力のため筒体4の先端開口部5付近で止まり筒体内部8には空間が形成される。そして側面部2には植込み穴3から筒体4を通して種子17を投入し、必要に応じて植込み穴3から適宜に培養土12の覆土を行う。上面部9には通常通りの方法で種子18の植え込みを行う。以上のように本発明によれば従来不可能であった側面部の種子17の植込みを極めて簡単に行うことができる。
【0029】
図1(g)は筒体の形状を示したもので、筒体4にテーパー22を設け容器1と別体で構成し、これと勘合する植込み穴3にも同じテーパー22を設けて挿入勘合した
【0030】
このように側面部2に本発明を適用することによる効果は、苗の場合には筒体4に収められた側面の苗13は上面部の苗14に比べ根部15及び茎部16が筒体内部8で保護されているので強い風雨や日差しに対して安定した育成が可能である。また、種子17の場合には植込んだ種子17が筒体4に保護されているので、通常の上面が開放された容器の上面部9に植込んだ種子18で問題になりがちな種子18が風に飛ばされたり、水に流されたり、又は強い日差しや風による過剰の水分蒸発などの現象を防止することができるものである。
【0031】
また側面部2の植込みに関しては、植物の開花が終わり枯れた後はこれを筒体4から引き抜き、適宜の培養土12を植込み穴3から補充して新たな種子17を植込んでおけば、次の季節の植物の発芽と育成を簡単に行うことができるものである。
【0032】
なお本形態ではプラスッチックの丸形容器を使ったが、これに限定されるものではない。材質は木製、素焼、金属等、また形状は四角形、多角形等でも作用、効果は同じである。また植込み穴3及び筒体4も円形とした例を示したが、苗及び種子が挿入できる大きさであれば三角形、四角形、異形、またこれらを組み合わせた形等、どんな形でも作用、効果は同じである。
【0033】
(実施の形態2)
図2(a)、(b)は実施の形態8の筒体の断面図及び筒体を挿入勘合した植栽容器の断面図である。本形態も上面が開放された容器において筒体4を容器1と別体で構成した。本形態では図2(a)に示すように筒体4に係止めフランジ23を設けて容器1と別体で構成し、これを図2(b)に示すように容器1の植込み穴3に挿入勘合した例である。作用、効果は実施の形態1と同じである。
【0034】
(実施の形態3)
図3(a)、(b)、(c)は実施の形態3の植栽容器の正面図、筒体の斜視図及び筒体を挿入勘合した断面図である。本形態も上面が開放された容器において筒体4を容器1と別体で構成した例である。本形態では図3(a)に示すように容器1の上面部9から側面部2にかけて切欠き24を設け、筒体4と植込み穴3は容器1と別体で構成し、図3(b)に示すように切欠き24に勘合する勘合溝25を有するフランジ26と一体に設けた構成とし、これを切欠き24に上面部9から図3(c)のように挿入勘合したものである。この場合、容器1には植込み穴3はないが別体としてつくった筒体4に連接されて形成されている。または切欠き24を容器の植込み穴とみなすこともできる。
【0035】
(実施の形態4)
図4(a)、(b)は実施の形態4の正面図及び断面図である。本形態では上面が閉じられた容器を薄型直方体形状とし、容器側面部の最も薄い面を正面63として、植込み穴3とこれに連通した筒体4を内部に向け設け、裏面側64に吊り具65を設けた。また上面部9には培養土充填用の開口穴61を設けた。さらに壁面設置を目的として容器下部に貯水槽67を設け、容器との間の隔壁68に水抜き穴11を設けた。
【0036】
植込み手順、作用、効果は実施の形態1と同じである。本形態では容器を薄型直方体形状としかつ吊り具65を設けたので、室内の壁面、戸外の塀、建物の壁面などに小さなスペースで設置が可能である。従来の技術では壁面設置用でも上部植込みを主体に行うので容器上面9が広く、壁面から大きく突出したものにならざるをえなかったが、本発明によって側面部植込みを主体とした植栽が可能になり、薄型容器を利用したこのような壁面からの突出の少ない植栽が可能になった。
【0037】
壁面設置では本例に示すように当然、容器の最も薄い面、すなわち容器の最も薄い方向の面の1つが壁面に接するように吊り具65を設けるのが壁面からの突出を最小にする方法である。なお、本形態では吊り具65は裏面側に設けたがこれに限ることはなく、容器のその他の面、例えば上面部9及び正面63の左右面などに設けても同じ目的を達成することができる。また吊り具65も本例の形状に限ることなく種々の形状のもので吊下げが可能である。
【0038】
(実施の形態5)
図5は実施の形態5の植栽容器の正面図である。本形態では植込み穴3とこれと連通した筒体4を横長の長方形とした。その結果、苗及び種子の植え込みが実施の形態4よりも容易になるとともに、幾つかの種子から発芽した苗に広い生育空間を与えることができるものである。
【0039】
【発明の効果】
以上、本発明の植栽容器及び植栽方法によれば下記のような技術面及び社会面の効果を有する。
(1)上面が開放又は閉じられた容器において、苗の側面部植込みが容易かつ安定に行えるとともに、従来まったく実施されなかった種子の側面部植込みが可能となった。
(2)側面部植込みが主体の容器に吊り具等を設けて壁面設置に適した植栽容器ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の(a)は正面図、(b)は筒体の1断面図、(c)は平面図、(d)は培養土を入れた状態、(e)は苗を植込んだ状態、(f)は種子を植込んだ状態、(g)は筒体の詳細断面図
【図2】 実施の形態2の(a)は筒体の断面図、(b)は植栽容器の断面図
【図3】 実施の形態3の(a)は正面図、(b)は筒体の斜視図、(c)は断面図
【図4】 実施の形態4の(a)は正面図、(b)は断面図
【図5】 実施の形態5の正面図
【符号の説明】
1 容器
2 容器側面部
3 植込み穴
4 筒体
5 先端開口部
6 先端開口部の内径上端
7 植込み穴の下端
8 筒体内部
9 容器上面部
10 容器底面部
11 水抜き穴
12 培養土
13 側面部の苗
14 上面部の苗
15 苗の根部
16 苗の茎部
17 側面部の種子
18 上面部の種子
19 筒体上面側
21 植込み穴の上端
22 テーパー
23 係止めフランジ
24 切欠き
25 勘合溝
26 フランジ
27 筒体上面側の外側線
28 筒体下面側の外側線
61 開口穴
63 容器正面
64 容器裏面
65 吊り具
66 吊り穴
67 貯水槽
68 隔壁

Claims (2)

  1. 上面が開放又は閉じられた容器の側面部に、少なくとも1以上の植込み穴を形成し、該植込み穴と連通して容器内部の下方へ向けて傾斜させた筒体を容器と別体で設けた植栽容器であって、前記筒体の先端開口部の内径上端が前記植込み穴の下端よりも下方位置にあり、かつ筒体上面側の外側線が筒体下面側の外側線よりも長いことを特徴とする植栽容器。
  2. 請求項1記載の植栽容器において、前記植栽容器は薄型容器であり、容器の最も薄い方向の2つの面の1つに植込み穴を有するとともに、壁面等に設置するための吊り具を設けたことを特徴とする植栽容器。
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