JP3466315B2 - セル成形苗の移植方法 - Google Patents

セル成形苗の移植方法

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JP3466315B2
JP3466315B2 JP04549695A JP4549695A JP3466315B2 JP 3466315 B2 JP3466315 B2 JP 3466315B2 JP 04549695 A JP04549695 A JP 04549695A JP 4549695 A JP4549695 A JP 4549695A JP 3466315 B2 JP3466315 B2 JP 3466315B2
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晃 嶌田
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ヤンマー農機株式会社
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型のセルトレイで発
芽させたセル成形苗を比較的大きいセルトレイへ容易に
移植できる移植用トレイの構成と、その移植方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から発芽効率を上げ、健苗を育てる
ために精密播種機等でセルトレイのセル毎に播種し、発
芽させてセル成形苗を形成し、圃場や更に大きいポット
等へ移植することは行われてきている。特に、セルが小
さい場合には移植機によって機械的に移植できないの
で、葉が数枚となった後のセル成形苗を、さらに少し大
きく形成したセルを有するセルトレイやポットに移植し
て、定着後に移植機によって移植していた。この小さい
セルから大きいセル(又はポット)に移植するために、
大きいセルを有するセルトレイ内には養土を充填し、セ
ル中央部上に移植穴を鎮圧方式で開け、その穴に、セル
成形苗を移植していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来技術では、移植する大きいセルトレイに充填された
養土は、穴をあけた時に鎮圧これて圧縮され、緊密状態
になって保水性や透水性が悪くなり、苗の成育が悪くな
ることがある。また、前記移植穴は鎮圧によって圧縮す
るので深く大きくできず、セル成形苗の全ての部分を嵌
入しきれず、上部が浮き上がりきれいに移植できず、浮
き上がった部分が乾燥し易く、更に、移植に穴開け工程
と挿入工程が必要で時間を要するという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。即ち、移植用トレイを、碁盤の目
状に凹状のセルを形成してセルトレイとし、アンダート
レイ上面には前記セルトレイのセル底面に開口した開口
部位置に合わせて突起部を突出し、該突起部の大きさを
移植するセル成形苗と略等しく構成する。そして、この
アンダートレイの上にセルトレイを載せて、セルトレイ
の底開口部よりアンダートレイの突起部を挿入し、この
セルトレイ内に養土を充填し、灌水した後に、このアン
ダートレイをセルトレイから下方に引き抜き、セル内の
養土中央に開口された移植穴にセル成形苗を挿入するよ
うにしたものである。
【0005】
【作用】次に、作用を説明すると、アンダートレイに突
設された、セル成形苗と略等しい直径及び高さを有する
突起部をセルトレイの底に配設された開口部から嵌挿
し、養土を充填し、灌水後に該アンダートレイを引き抜
くので、この引き抜いた移植穴の形状が、移植するセル
成形苗の形状と略等しくなり、該セル成形苗を移植穴に
嵌挿するだけで植付できる。
【0006】
【実施例】次に、実施例を説明する。図1は、本発明の
セルトレイにアンダートレイを装着した断面図、図2
は、セルトレイに養土を充填した後、アンダートレイを
抜いた状態を示す断面図、図3は、セル成形苗を移植し
た状態を示す断面図、図4は、セルトレイにアンダート
レイをセットする状態を示す斜視図、図5は、苗トレー
内で育成されたセル成形苗を示す斜視図である。
【0007】図5に示すように、小型のセルを有するセ
ルトレイPは、例えば、14条×29列の406個の穴
を有するものや、12条×24列の288個の穴を有す
るものからなり、セルは碁盤の目状に配設される。この
セルトレイPに精密播種機等で種子が播種されて、育苗
施設で発芽させる。このセルトレイPで育苗した苗は小
さく移植機の爪を挿入して取り出し、圃場へ移植するこ
とができないので、発芽して2〜4葉に成長したセル成
形苗3・3・・・を、少し大きいセルを有する本発明の
移植用トレイに移植する。この移植用トレイはセルトレ
イ2とアンダートレイ1からなり、このセルトレイ2は
例えば、図4に示す、6条×12列の72個の穴に形成
している。
【0008】次に、図1〜図4を用いて、本発明の移植
用トレイによる移植構成について説明する。セルトレイ
2は凹状に形成したセル2b・2b・・・を碁盤目状に
配置し、該セル2b・2b・・・それぞれの底面中央に
水抜き用の開口部2a・2a・・・を開口し、該開口部
2aの大きさは後述するアンダートレイ1の突起部1a
が貫通できるように少し大きくしている。そして、セル
トレイ2を載せるアンダートレイ1は、上面に前記開口
部2a・2a・・・の位置に合わせて突起部1a・1a
・・・が突出され、図1、図3に示す如く、該突起部1
aの直径Dはセル成形苗3・3・・・の直径D1よりも
小さく(D<D1)、突起部1aの高さHはセル成形苗
3の高さよりも高く、セルトレイ2の高さH1と略等し
くしている。
【0009】このような構成とすることで、小型のセル
トレイPで育苗したセル成形苗3を移植用トレイに移植
するときには、まず、図1の如くアンダートレイ1上に
セルトレイ2をのせて、突起部1a・1a・・・が開口
部2a・2a・・・より嵌入し、この状態でセルトレイ
2のセル2b・2b・・・内に養土Tを充填し、灌水す
る。次に、前記アンダートレイ1を下方に引き抜いて、
セルトレイ2と分離すると、図2に示すように、養土T
を充填したセル2b中央に移植穴Aが形成される。尚、
養土Tは湿らせてあるので崩れ落ちない。但し、本実施
例ではセルトレイを示しているが、アンダートレイ上の
それぞれの突起部にポット(通称ビニポット)を縦横に
載置して、養土充填、灌水後にアンダートレイを下方へ
抜くように構成することもできる。
【0010】このようにして形成された移植穴A・A・
・・内に、前記セル成形苗3・3・・・を、図3に示す
如く、嵌挿することで移植が完了する。このセル成形苗
3を挿入することでセル2b内の養土Tは圧縮される
が、予め移植穴Aを開口しているので、圧縮量は小さ
く、また、セル成形苗3の直径は移植穴Aの直径よりも
大きいので抜け落ちることもない。
【0011】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次のような効果を奏するものである。即ち、請求項1の
ような方法とすることにより、セルトレイ2内に鎮圧せ
ずに、セル成形苗3の移植穴Aを形成することができ、
該養土Tが圧縮されないので、保水性及び透水性等が損
なわれず、また、セル成形苗3を移植穴Aに略全体を挿
入できるのできれいに移植できる。従って、該セル成形
苗3の移植後の成育を良好にすることができ、穴あけ工
程は一気に行え、穴開け工程を短縮できる。
【0012】また、請求項2の如く構成したことによ
り、アンダートレイとセルトレイで移植用トレイを構成
できるので、従来と殆ど変わらず、突起部1aを引き抜
いて移植穴Aを成形するので、穴開け装置を省くことが
でき、移植装置の構成を簡単にでき、均一に移植穴を開
口できるだけでなく、作業性の向上も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセルトレイにアンダートレイを装着し
た断面図である。
【図2】セルトレイに養土を充填した後、アンダートレ
イを抜いた状態を示す断面図である。
【図3】セル成形苗を移植した状態を示す断面図であ
る。
【図4】セルトレイにアンダートレイをセットする状態
を示す斜視図である。
【図5】苗トレー内で育成されたセル成形苗を示す斜視
図である。
【符号の説明】
A 移植穴 T 養土 1 アンダートレイ 1a 突起部 2 セルトレイ 2a 開口部 3 セル成形苗

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セル成形苗を育苗したセルと同等の大き
    さを有する突起部を備えたアンダートレイをセルトレイ
    の底開口部より挿入する過程と、このセルトレイ内に養
    土を充填し、灌水する過程と、このアンダートレイをセ
    ルトレイから下方に引き抜く過程と、セル内の養土中央
    に開口された移植穴にセル成形苗を挿入する過程からな
    るセル成形苗の移植方法。
  2. 【請求項2】 セルトレイに碁盤の目状に凹状のセルを
    形成し、アンダートレイ上面に突起部を前記セルトレイ
    のセル底面に開口した開口部位置に合わせて突出し、該
    突起部の大きさを移植するセル成形苗と略等しく構成し
    たことを特徴とする移植用トレイ。
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