JP2563079Y2 - サスペンションメンバの取付構造 - Google Patents

サスペンションメンバの取付構造

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JP2563079Y2
JP2563079Y2 JP1061692U JP1061692U JP2563079Y2 JP 2563079 Y2 JP2563079 Y2 JP 2563079Y2 JP 1061692 U JP1061692 U JP 1061692U JP 1061692 U JP1061692 U JP 1061692U JP 2563079 Y2 JP2563079 Y2 JP 2563079Y2
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征止 船越
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はサスペンションメンバの
取付構造に関し、特に取付用ブラケットの構造改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に従来構造の一例を示す。図におい
て、車両側部を前後方向へ延びるサイドフレーム2には
下面に、閉断面をなす箱状のブラケット1が突設してあ
り、該ブラケット1の内部に垂直姿勢で保持された筒状
ナット部材3に、車幅方向に配設したサスペンションメ
ンバ5の端部が防振ブッシュを介してボルト固定され
る。
【0003】ブラケット1の詳細構造を図4に示す。外
方(図の右方)へ略コ字形をなし、開口がアウタプレー
ト4により閉鎖されたサイドフレーム2は、その開口下
縁が一部で下方へ延出し、この延出部21に、内側面を
長く成形した深い有底容器状のブラケット1を接合して
閉鎖構造としてある。ブラケット1内に収納したナット
部材3は、その下端がブラケット1の底面に接合され、
サイドフレーム2の下面にその上端部が貫通保持せしめ
てある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記ブラケ
ット1には、サスペンションメンバ5より図3の矢印方
向の水平荷重Pが入力するが、上記従来の構造では、か
かる荷重に対して縦長断面をなすブラケット1が変形し
易く、高い操縦安定性を維持するには不十分であった。
また、深い容器状のブラケット1はプレス成形等に手間
を要するという問題もあった。
【0005】本考案はかかる課題を解決するもので、高
い操縦安定性を実現でき、かつ製造も簡易なサスペンシ
ョンメンバの取付構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の構成を説明する
と、車両サイドフレーム2に突設したブラケット1を上
下二段の有底箱体11,12で構成して、上側箱体11
の開口縁をサイドフレーム2下面に接合して閉鎖すると
ともに、下側箱体12の開口縁を上側箱体11の下面に
接合して閉鎖し、ナット部材3を上側箱体11の底面に
貫通保持せしめるとともに、ナット部材3の上端を保持
する保持プレート13を上側箱体11内に横設し該箱体
11に固定したものである。
【0007】
【作用】上記構成においては、ブラケット1を上下二つ
の閉鎖箱体11,12により構成したから、その閉鎖断
面が縦長空間となることは避けられ、また、上側箱体1
1の底壁がバルクヘッドとして機能するから、ブラケッ
ト1の剛性は充分高くなる。したがって、横荷重を受け
てもブラケット1の変形は小さく抑えられて、良好な操
縦安定性が維持される。
【0008】また、箱体11,12はいずれも浅いもの
で良いから、プレス成形等で簡易に製造される。
【0009】
【実施例】図1および図2なおいて、車両前後方向へ延
びるサイドフレーム2の下面にはブラケット1が突設し
てあり、かかるブラケット1は上下二つの箱体11,1
2により構成されている。このうち上側箱体11は、内
側面を長く形成した浅い有底容器状としてあり、その
口縁はサイドフレーム2の下側面とその開口下縁より下
方へ延びる延出部21とに接合されて閉鎖されている。
【0010】下側箱体12は浅い有底容器状で、その開
口縁は上側箱体11の底部外周に接合されて閉鎖されて
いる。なお、サイドフレーム2の上記延出部21には、
上側箱体11の開口縁と下側箱体12の開口縁が一体に
接合されている。下側箱体12の底面上に下端を位置せ
しめ、上側箱体11の底壁を貫通して直立姿勢で筒状の
ナット部材3が設けてある。該ナット部材3には下半部
の筒内周にネジ部が形成してあり、筒内は下側箱体12
の底壁に設けたボルト挿通孔14に臨んでいる。上記ナ
ット部材3は上側箱体11の貫通部にてこれに固定され
るとともに、その上端は、上側箱体11の前後の側面間
に横設した保持プレート13を貫通してこれに固定され
ている。
【0011】車幅方向へ配設したサスペンションメンバ
5は、その端部が防振ブッシュを介して上記ナット部材
3にボルト固定される。
【0012】かかる取付構造において、サスペンション
メンバ5よりブラケット1へ水平方向の荷重が加わって
も、ブラケット1は比較的浅い閉鎖箱体11,12を積
み重ねて構成されているから縦長の断面を有さず、また
上側箱体11の底壁および保持プレート13がバルクヘ
ッドとして機能するから、充分な剛性を発揮してその変
形は最小限に抑えられる。したがって、良好な操縦安定
性が実現される。
【0013】また、箱体11,12はいずれも浅いもの
であるから、プレス成形等により簡易に製造することが
できる。
【0014】
【考案の効果】以上の如く、本考案になるサスペンショ
ンメンバの取付構造によれば、充分な剛性を有して操縦
安定性を良好に維持できるとともに、製造も簡易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す車両前後方向に沿うブ
ラケットの断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】従来例を示す取付構造の斜視図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【符号の説明】
1 ブラケット 11 上側箱体 12 下側箱体 13 保持プレート 2 サイドフレーム 3 ナット部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両サイドフレームの下面に閉断面をな
    して箱状にブラケットを突設し、該ブラケット内に、サ
    スペンションメンバをボルト固定する筒状ナット部材を
    垂直姿勢に保持してなるサスペンションメンバの取付構
    造において、上記ブラケットを上下二段の有底箱体で構
    成して、上側箱体の開口縁をサイドフレーム下面に接合
    して閉鎖するとともに、下側箱体の開口縁を上側箱体の
    下面に接合して閉鎖し、上記ナット部材を上側箱体の底
    面に貫通保持せしめるとともに、ナット部材の上端を保
    持する保持プレートを上側箱体内に横設したことを特徴
    とするサスペンションメンバの取付構造。
JP1061692U 1992-01-31 1992-01-31 サスペンションメンバの取付構造 Expired - Fee Related JP2563079Y2 (ja)

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JP6265505B2 (ja) * 2015-11-02 2018-01-24 本田技研工業株式会社 車体前部構造
JP6457959B2 (ja) 2016-01-28 2019-01-23 本田技研工業株式会社 車体前部構造および車体前部構造の衝撃吸収方法
JP6597694B2 (ja) * 2017-03-28 2019-10-30 マツダ株式会社 自動車の前部構造

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