JP2562991Y2 - 印刷機の版万力装置 - Google Patents
印刷機の版万力装置Info
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- JP2562991Y2 JP2562991Y2 JP7756292U JP7756292U JP2562991Y2 JP 2562991 Y2 JP2562991 Y2 JP 2562991Y2 JP 7756292 U JP7756292 U JP 7756292U JP 7756292 U JP7756292 U JP 7756292U JP 2562991 Y2 JP2562991 Y2 JP 2562991Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は印刷機において、版胴の
周面に巻付けられた刷版のくわえ側端部と尻側端部とを
くわえて固定する版万力装置に関するものである。
周面に巻付けられた刷版のくわえ側端部と尻側端部とを
くわえて固定する版万力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種印刷機の版胴外周部には、胴の全長
におよぶ断面ほゞ長方形状の切欠きが設けられており、
この切欠き内には、刷版(以下版という)のくわえ側端
部をくわえて固定するくわえ側版万力と、このくわえ側
版万力にくわえられたのち胴周面に巻付けられた版の尻
側端部をくわえて固定する尻側版万力とからなる版万力
装置が設けられている。
におよぶ断面ほゞ長方形状の切欠きが設けられており、
この切欠き内には、刷版(以下版という)のくわえ側端
部をくわえて固定するくわえ側版万力と、このくわえ側
版万力にくわえられたのち胴周面に巻付けられた版の尻
側端部をくわえて固定する尻側版万力とからなる版万力
装置が設けられている。
【0003】この種の版万力装置に設けられるくわえ
側,尻側の版万力は、胴の軸線方向に延びる長尺の万力
台と、この万力台に揺動自在に支持され揺動により開閉
して万力台との間で版をくわえるくわえ板とを備えてお
り、くわえ板に設けられた切欠きの近傍には、この切欠
きと係合する複数個のカムを備えたカム軸が胴の軸線方
向に延設されている。
側,尻側の版万力は、胴の軸線方向に延びる長尺の万力
台と、この万力台に揺動自在に支持され揺動により開閉
して万力台との間で版をくわえるくわえ板とを備えてお
り、くわえ板に設けられた切欠きの近傍には、この切欠
きと係合する複数個のカムを備えたカム軸が胴の軸線方
向に延設されている。
【0004】また、スプリングクローズ式の場合、くわ
え板と万力台との間には、くわえ板を万力台に対し閉じ
る方向に付勢するばね部材が介装されており、さらに尻
側版万力には、これを版胴の円周方向に移動させて版を
胴周面に密着するように張る版張り装置が設けられてい
る。
え板と万力台との間には、くわえ板を万力台に対し閉じ
る方向に付勢するばね部材が介装されており、さらに尻
側版万力には、これを版胴の円周方向に移動させて版を
胴周面に密着するように張る版張り装置が設けられてい
る。
【0005】このように構成されていることにより、版
の装着に際しては、くわえ側版万力のカム軸を回動させ
ると、くわえ板はカムの円周カム面に押されて圧縮コイ
ルばねの弾発力に抗し開くので、くわえ板と万力台との
くわえ面間へ版の端を挿入したのち、カム軸を回動させ
ると、くわえ板はカム面による開き作用から解放されて
圧縮コイルばねの弾発力で閉じ、版のくわえ側端部がく
わえられる。
の装着に際しては、くわえ側版万力のカム軸を回動させ
ると、くわえ板はカムの円周カム面に押されて圧縮コイ
ルばねの弾発力に抗し開くので、くわえ板と万力台との
くわえ面間へ版の端を挿入したのち、カム軸を回動させ
ると、くわえ板はカム面による開き作用から解放されて
圧縮コイルばねの弾発力で閉じ、版のくわえ側端部がく
わえられる。
【0006】そこで版胴をほゞ1回転させると、版が胴
周面に巻付けられるので、先程と同様にして尻側の版万
力で版の尻側端部をくわえさせたのち、版張り装置によ
り尻側版万力を版胴の円周方向へ移動させると、版が張
られて胴周面に密着する。
周面に巻付けられるので、先程と同様にして尻側の版万
力で版の尻側端部をくわえさせたのち、版張り装置によ
り尻側版万力を版胴の円周方向へ移動させると、版が張
られて胴周面に密着する。
【0007】ところで、このような版万力装置において
は、多色刷印刷機の場合、各印刷ユニットにおける版の
装着位置が互いに天地方向または左右方向にわずかでも
ずれていると、高品質の印刷物が得られないので、あら
かじめ版の端縁に切欠きを設けておき、この切欠きを、
版胴のくわえ側版万力に設けた基準ピンと係合させて位
置決めしながら版万力のくわえ面にくわえさせることが
行われている。
は、多色刷印刷機の場合、各印刷ユニットにおける版の
装着位置が互いに天地方向または左右方向にわずかでも
ずれていると、高品質の印刷物が得られないので、あら
かじめ版の端縁に切欠きを設けておき、この切欠きを、
版胴のくわえ側版万力に設けた基準ピンと係合させて位
置決めしながら版万力のくわえ面にくわえさせることが
行われている。
【0008】また、この種の版万力装置においては、通
常の厚みを有する厚手の版だけではなく、厚みの薄い紙
版や樹脂版を台板で裏打ちして装着しなければならない
ことがあるので、このような厚手の版と薄手の版との両
方を装着できる構成の版万力装置が提案されている。
常の厚みを有する厚手の版だけではなく、厚みの薄い紙
版や樹脂版を台板で裏打ちして装着しなければならない
ことがあるので、このような厚手の版と薄手の版との両
方を装着できる構成の版万力装置が提案されている。
【0009】従来におけるこの種両用の版万力装置は、
例えば特開平3−61044号公報に開示されているよ
うに、従来万力台の上面から突出するように設けられて
いた基準ピンが、くわえ板から上方へ突出するようにく
わえ板上面のピン孔に圧入固定されており、またくわえ
板の上面には、このくわえ板との間で紙版などをくわえ
る押え板が、前記基準ピンの突出部を覆って設けられて
いる。
例えば特開平3−61044号公報に開示されているよ
うに、従来万力台の上面から突出するように設けられて
いた基準ピンが、くわえ板から上方へ突出するようにく
わえ板上面のピン孔に圧入固定されており、またくわえ
板の上面には、このくわえ板との間で紙版などをくわえ
る押え板が、前記基準ピンの突出部を覆って設けられて
いる。
【0010】このように構成されていることにより、通
常の厚みを有する厚手の版を装着する場合には、前述し
た従来の装置と同様に、くわえ板を開いてこれと万力台
との間へ版の端部を挿入し、くわえ板を閉じることによ
り版の一端がくわえられるので、この版を胴周に巻付け
たのち、尻側端部を尻側版万力にくわえさせる。
常の厚みを有する厚手の版を装着する場合には、前述し
た従来の装置と同様に、くわえ板を開いてこれと万力台
との間へ版の端部を挿入し、くわえ板を閉じることによ
り版の一端がくわえられるので、この版を胴周に巻付け
たのち、尻側端部を尻側版万力にくわえさせる。
【0011】また、厚みの薄い紙版や樹脂版を装着する
場合には、上記通常の厚みを有する厚手の版の場合と同
様に、この紙版などの裏打ち板となる台板のくわえ側端
部をくわえ側版万力にくわえさせ、胴周に巻付けたの
ち、尻側端部を尻側版万力にくわえさせる。次いで、薄
い紙版のくわえ側端部を、押え板とその上方のくわえ板
との間へ挿入し、紙版のくわえ側端部にあらかじめ設け
られた基準ピン孔とくわえ板から突出する基準ピンとを
係合させて位置決めしたのち、この紙版を装着済の台板
に重ねて糊や両面テープなどで貼り合わせる。この場
合、薄い紙版は、その天地方向の寸法を台板よりも短く
形成されていて、上記のようにして台板と貼り合わせた
紙版の尻側貼り合わせ端は、尻側版万力の手前で終って
おり、尻側版万力にくわえられない。
場合には、上記通常の厚みを有する厚手の版の場合と同
様に、この紙版などの裏打ち板となる台板のくわえ側端
部をくわえ側版万力にくわえさせ、胴周に巻付けたの
ち、尻側端部を尻側版万力にくわえさせる。次いで、薄
い紙版のくわえ側端部を、押え板とその上方のくわえ板
との間へ挿入し、紙版のくわえ側端部にあらかじめ設け
られた基準ピン孔とくわえ板から突出する基準ピンとを
係合させて位置決めしたのち、この紙版を装着済の台板
に重ねて糊や両面テープなどで貼り合わせる。この場
合、薄い紙版は、その天地方向の寸法を台板よりも短く
形成されていて、上記のようにして台板と貼り合わせた
紙版の尻側貼り合わせ端は、尻側版万力の手前で終って
おり、尻側版万力にくわえられない。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の版万力装置においては、基準ピンが、版をく
わえるために揺動するくわえ板に一体的に固定されてこ
のくわえ板から突出しているので、紙版など薄手の版を
くわえさせるときと抜くときとに、押え板を版で押上げ
なければならず、作業性が悪いばかりでなく、押え板を
弾性変形させなければならないのて、この弾性変形を版
の抜き挿しのたびに繰返すと、押え板の弾性による押え
力が弱まったり押え力を変化させるような反りが生じた
りして版の張りが不足したり押え板が破損したりするお
それがある。
うな従来の版万力装置においては、基準ピンが、版をく
わえるために揺動するくわえ板に一体的に固定されてこ
のくわえ板から突出しているので、紙版など薄手の版を
くわえさせるときと抜くときとに、押え板を版で押上げ
なければならず、作業性が悪いばかりでなく、押え板を
弾性変形させなければならないのて、この弾性変形を版
の抜き挿しのたびに繰返すと、押え板の弾性による押え
力が弱まったり押え力を変化させるような反りが生じた
りして版の張りが不足したり押え板が破損したりするお
それがある。
【0013】本考案は以上のような点に鑑みなされたも
ので、紙版等厚みの薄い刷版を版胴へ高精度で装着し、
かつ押え板の耐久性を向上させることを可能にした印刷
機の版万力装置を提供することを目的としている。
ので、紙版等厚みの薄い刷版を版胴へ高精度で装着し、
かつ押え板の耐久性を向上させることを可能にした印刷
機の版万力装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本考案では、印刷機の版万力装置を、万力台
と、この万力台との間で版くわえ面を形成するくわえ板
と、万力台にくわえ板の反万力台側へ出没自在に支持さ
れた基準ピンと、くわえ板の反万力台側に支持されこの
くわえ板との間で版くわえ面を形成する押え板とで構成
した。
るために本考案では、印刷機の版万力装置を、万力台
と、この万力台との間で版くわえ面を形成するくわえ板
と、万力台にくわえ板の反万力台側へ出没自在に支持さ
れた基準ピンと、くわえ板の反万力台側に支持されこの
くわえ板との間で版くわえ面を形成する押え板とで構成
した。
【0015】
【作用】通常の厚みを有する厚手の刷版を装着する場合
には、開いたくわえ板と万力台との間へ刷版の端部を挿
入し、刷版の切欠きを版万力側の基準ピンと係合させて
くわえ板を閉じると、刷版の一端がくわえられるので、
この刷版を胴周に巻付けたのち、尻側端部を尻側版万力
にくわえさせる。
には、開いたくわえ板と万力台との間へ刷版の端部を挿
入し、刷版の切欠きを版万力側の基準ピンと係合させて
くわえ板を閉じると、刷版の一端がくわえられるので、
この刷版を胴周に巻付けたのち、尻側端部を尻側版万力
にくわえさせる。
【0016】また、厚みの薄い紙版や樹脂版を装着する
場合には、その裏打ち板となる台板を、上記厚手の刷版
と同様にして版胴に装着したのち、薄い紙版等の一端
を、押え板とその上方のくわえ板との間へ挿入し、紙版
の基準ピン孔と、くわえ板から突出する基準ピンとを係
合させることにより位置決めして固定する。この版の挿
入に際しては、基準ピンが孔の中へ没入するので、押え
板に無理な力が作用しない。このあと、紙版を装着済の
台板に重ねて糊や両面テープなどで貼り合わせながら尻
側版万力の手前まで巻付けることにより装着が終了す
る。紙版の尻側端部は尻側版万力にくわえさせない。
場合には、その裏打ち板となる台板を、上記厚手の刷版
と同様にして版胴に装着したのち、薄い紙版等の一端
を、押え板とその上方のくわえ板との間へ挿入し、紙版
の基準ピン孔と、くわえ板から突出する基準ピンとを係
合させることにより位置決めして固定する。この版の挿
入に際しては、基準ピンが孔の中へ没入するので、押え
板に無理な力が作用しない。このあと、紙版を装着済の
台板に重ねて糊や両面テープなどで貼り合わせながら尻
側版万力の手前まで巻付けることにより装着が終了す
る。紙版の尻側端部は尻側版万力にくわえさせない。
【0017】
【実施例】図1ないし図5は本考案に係る印刷機の版万
力装置の実施例を示し、図1は本考案を実施した版胴の
平面図、図2は図1のII-II 断面図、図3は基準ピンを
没入させた状態で示す版万力装置の縦断面図、図4は基
準ピンの正面図、図5は基準ピンの平面図である。
力装置の実施例を示し、図1は本考案を実施した版胴の
平面図、図2は図1のII-II 断面図、図3は基準ピンを
没入させた状態で示す版万力装置の縦断面図、図4は基
準ピンの正面図、図5は基準ピンの平面図である。
【0018】図において、版胴1の外周部には、断面ほ
ゞ長方形で底面2aを中高状に形成された切欠き2が、
版胴1のほゞ全長にわたって設けられており、この切欠
き2の両端開口は、円板状に形成されたベアラ3,4で
閉塞されている。全体を符号5で示すくわえ側版万力
は、断面をほゞ長方形状に形成されて版胴1の軸線方向
に延びる万力台6を備えており、この万力台6は、切欠
き2の底面2aに固定された図示しない押え部材で押え
られ切欠き底面2aに摺接して版胴1の軸線方向と円周
方向とへ移動可能に支持されている。
ゞ長方形で底面2aを中高状に形成された切欠き2が、
版胴1のほゞ全長にわたって設けられており、この切欠
き2の両端開口は、円板状に形成されたベアラ3,4で
閉塞されている。全体を符号5で示すくわえ側版万力
は、断面をほゞ長方形状に形成されて版胴1の軸線方向
に延びる万力台6を備えており、この万力台6は、切欠
き2の底面2aに固定された図示しない押え部材で押え
られ切欠き底面2aに摺接して版胴1の軸線方向と円周
方向とへ移動可能に支持されている。
【0019】万力台6のねじ孔に螺入されたボルト7の
頭部には、全長が万力台6とほゞ同長で軸線方向に2分
割されたくわえ板8が、ボルト7の頭部と円弧面同士の
嵌合により揺動自在に支持されており、このくわえ板8
の先端部と万力台6の上端面との間には、これらの間に
挿入される刷版(以下版という)や台板、本実施例では
台板9をくわえる版くわえ面6a,8aが形成されてい
る。そして、万力台6に設けられたばね孔内には、くわ
え板8に開方向の回動力を付与する図示しない圧縮コイ
ルばねが装填されている。
頭部には、全長が万力台6とほゞ同長で軸線方向に2分
割されたくわえ板8が、ボルト7の頭部と円弧面同士の
嵌合により揺動自在に支持されており、このくわえ板8
の先端部と万力台6の上端面との間には、これらの間に
挿入される刷版(以下版という)や台板、本実施例では
台板9をくわえる版くわえ面6a,8aが形成されてい
る。そして、万力台6に設けられたばね孔内には、くわ
え板8に開方向の回動力を付与する図示しない圧縮コイ
ルばねが装填されている。
【0020】10は丸棒状に形成されくわえ板8の基端
部に沿って延設されたカム軸であって、半円状に形成さ
れた万力台6の溝6bに回動自在に支持されており、そ
の周面には切欠き10aが設けられている。また、この
カム軸10の中央部には、カラー11が嵌合固定されて
いて、このカラー11には、スパナを挿入する孔11a
が設けられており、孔11aへスパナを挿入してカム軸
10を回動させることにより、切欠き10aの作用と圧
縮コイルばねとの協働によってくわえ板8と万力台6と
のくわえ面8a,6aが開閉するように構成されてい
る。
部に沿って延設されたカム軸であって、半円状に形成さ
れた万力台6の溝6bに回動自在に支持されており、そ
の周面には切欠き10aが設けられている。また、この
カム軸10の中央部には、カラー11が嵌合固定されて
いて、このカラー11には、スパナを挿入する孔11a
が設けられており、孔11aへスパナを挿入してカム軸
10を回動させることにより、切欠き10aの作用と圧
縮コイルばねとの協働によってくわえ板8と万力台6と
のくわえ面8a,6aが開閉するように構成されてい
る。
【0021】万力台6の例えば左右両端部寄りの2箇所
には、鍔掛け用の上側段部12aおよび下側段部12b
を有する偏心大径部と、小径部12cとからなるピン孔
12がそれぞれ穿設されており、その上側段部12aと
下側段部12bとは、互いにピン孔12の円周方向へ位
相を180°違えて形成されている。また、くわえ板8
の前記ピン孔12に対応する位置にも、小径部12cよ
りも大径のピン孔13が穿設されている。そしてピン孔
12の下部開口端は、万力台6の側部にねじ止めされた
L字状のプレート14によって閉塞されている。
には、鍔掛け用の上側段部12aおよび下側段部12b
を有する偏心大径部と、小径部12cとからなるピン孔
12がそれぞれ穿設されており、その上側段部12aと
下側段部12bとは、互いにピン孔12の円周方向へ位
相を180°違えて形成されている。また、くわえ板8
の前記ピン孔12に対応する位置にも、小径部12cよ
りも大径のピン孔13が穿設されている。そしてピン孔
12の下部開口端は、万力台6の側部にねじ止めされた
L字状のプレート14によって閉塞されている。
【0022】15はピン部15bをピン孔12の小径部
12cと摺動自在に嵌合された基準ピンであって、全長
をピン孔12の全長よりもやゝ短く形成されさており、
その上端には、くわえ板8の傾斜面とほゞ同勾配の傾斜
面15aが形成されている。また基準ピン15の下端部
には、図4および図5に拡大して示すように、ピン部1
5bよりも大径でピン部15bに対し偏心する鍔15c
が形成されている。
12cと摺動自在に嵌合された基準ピンであって、全長
をピン孔12の全長よりもやゝ短く形成されさており、
その上端には、くわえ板8の傾斜面とほゞ同勾配の傾斜
面15aが形成されている。また基準ピン15の下端部
には、図4および図5に拡大して示すように、ピン部1
5bよりも大径でピン部15bに対し偏心する鍔15c
が形成されている。
【0023】さらに、基準ピン15の中心部には、下方
へ開口するばね孔15dが穿設されており、このばね孔
15d内には、その底部と前記プレート14との間に介
装されて基準ピン15をくわえ板8から突出させる方向
に付勢する圧縮コイルばね16が装填されている。ま
た、基準ピン15の上端部には、スパナを係合させるた
めの6角孔15eが設けられている。
へ開口するばね孔15dが穿設されており、このばね孔
15d内には、その底部と前記プレート14との間に介
装されて基準ピン15をくわえ板8から突出させる方向
に付勢する圧縮コイルばね16が装填されている。ま
た、基準ピン15の上端部には、スパナを係合させるた
めの6角孔15eが設けられている。
【0024】こうすることにより基準ピン15は、図2
に示すように常時は圧縮コイルばね16の弾発力で付勢
されてその上端部をくわえ板8のピン孔13からわずか
に突出させており、鍔15cをピン孔12の上側段部1
2aと係合させることにより上昇端限を規制されてい
る。
に示すように常時は圧縮コイルばね16の弾発力で付勢
されてその上端部をくわえ板8のピン孔13からわずか
に突出させており、鍔15cをピン孔12の上側段部1
2aと係合させることにより上昇端限を規制されてい
る。
【0025】また、この状態から基準ピン15の6角孔
15eにスパナを挿入させたりして基準ピン15を圧縮
コイルばね16の弾発力に抗して押下げ、ほゞ180°
回動させることにより、基準ピン15はピン孔12内に
没入するとともに、鍔15cが下側段部12bと係合
し、上昇を規制された状態で保持されるように構成され
ている。
15eにスパナを挿入させたりして基準ピン15を圧縮
コイルばね16の弾発力に抗して押下げ、ほゞ180°
回動させることにより、基準ピン15はピン孔12内に
没入するとともに、鍔15cが下側段部12bと係合
し、上昇を規制された状態で保持されるように構成され
ている。
【0026】さらに、くわえ板8の反万力台側の面であ
る上面には、弾性を有する薄い板材でくわえ板8とほゞ
同幅同長に形成された押え板17が、弾性により下面を
くわえ板8の上面に圧接させて止めねじ18で固定され
ており、この押え板17には前記基準ピン15の上端部
を係入させる孔が設けられている。こうすることによ
り、押え板17とくわえ板8との間へ紙版19等を挿入
すると、紙版19は、その切欠きを基準ピン15と嵌合
させながら押え板17とくわえ板8との間でくわえられ
るように構成されている。
る上面には、弾性を有する薄い板材でくわえ板8とほゞ
同幅同長に形成された押え板17が、弾性により下面を
くわえ板8の上面に圧接させて止めねじ18で固定され
ており、この押え板17には前記基準ピン15の上端部
を係入させる孔が設けられている。こうすることによ
り、押え板17とくわえ板8との間へ紙版19等を挿入
すると、紙版19は、その切欠きを基準ピン15と嵌合
させながら押え板17とくわえ板8との間でくわえられ
るように構成されている。
【0027】一方、全体を符号20で示す尻側版万力に
は、大径部21aと小径部21bとからなり切欠き2の
壁面2bに固定された支持ピン21と、この支持ピン2
1の大径部21aおよび小径部21bと摺動自在に係合
する複数個の段付円孔22aを備えて版胴1の軸線方向
に延びる断面長方形状の万力台22とが設けられてお
り、支持ピン21と万力台22との間に形成された円筒
状のばね孔内には、内外2重の圧縮コイルばね23,2
4が介装されている。
は、大径部21aと小径部21bとからなり切欠き2の
壁面2bに固定された支持ピン21と、この支持ピン2
1の大径部21aおよび小径部21bと摺動自在に係合
する複数個の段付円孔22aを備えて版胴1の軸線方向
に延びる断面長方形状の万力台22とが設けられてお
り、支持ピン21と万力台22との間に形成された円筒
状のばね孔内には、内外2重の圧縮コイルばね23,2
4が介装されている。
【0028】そして切欠き底面2aの中央部には、円弧
状の大径部25aと直線状の小径部25bとからなる外
周カム面を有する棒状のカム25が、版万力20と平行
状態で回動自在に支持されており、このカム25と万力
台22との間には、万力台22端面のねじ孔にねじ部2
6aを螺入された複数個のスペーサ26が介装されてい
る。
状の大径部25aと直線状の小径部25bとからなる外
周カム面を有する棒状のカム25が、版万力20と平行
状態で回動自在に支持されており、このカム25と万力
台22との間には、万力台22端面のねじ孔にねじ部2
6aを螺入された複数個のスペーサ26が介装されてい
る。
【0029】こうすることにより、カム25を回動させ
てその大径部25aをスペーサ26に対接させると、万
力台22は後述するくわえ板28を伴い、圧縮コイルば
ね23,24の弾発力に抗してカム25から遠ざかる方
向に移動する。また、この状態からカム25を回動させ
てその小径部25bをスペーサ26に対接させると、万
力台22はくわえ板28を伴って圧縮コイルばね23,
24の弾発力によりカム25に近づく方向に移動するよ
うに構成されている。
てその大径部25aをスペーサ26に対接させると、万
力台22は後述するくわえ板28を伴い、圧縮コイルば
ね23,24の弾発力に抗してカム25から遠ざかる方
向に移動する。また、この状態からカム25を回動させ
てその小径部25bをスペーサ26に対接させると、万
力台22はくわえ板28を伴って圧縮コイルばね23,
24の弾発力によりカム25に近づく方向に移動するよ
うに構成されている。
【0030】万力台22のねじ孔に螺入されたボルト2
7の頭部には、全長が万力台22とほゞ同長で軸線方向
に2分割されたくわえ板28が、ボルト27の頭部と円
弧面同士の嵌合により揺動自在に支持されており、この
くわえ板28の先端部と万力台22の上端面との間に
は、これらの間に挿入される厚い版または台板9の尻側
端部をくわえる版くわえ面22b,28aが形成されて
いる。そして、万力台22に設けられたばね孔内には、
くわえ板28に開方向の回動力を付与する図示しない圧
縮コイルばねが装填されている。
7の頭部には、全長が万力台22とほゞ同長で軸線方向
に2分割されたくわえ板28が、ボルト27の頭部と円
弧面同士の嵌合により揺動自在に支持されており、この
くわえ板28の先端部と万力台22の上端面との間に
は、これらの間に挿入される厚い版または台板9の尻側
端部をくわえる版くわえ面22b,28aが形成されて
いる。そして、万力台22に設けられたばね孔内には、
くわえ板28に開方向の回動力を付与する図示しない圧
縮コイルばねが装填されている。
【0031】29は丸棒状に形成されくわえ板28の基
端部に沿って延設されたカム軸であって、半円状に形成
された万力台22の溝22cに回動自在に支持されてお
り、その周面には切欠き29aが設けられている。ま
た、このカム軸29の複数箇所には、カラー30が嵌合
固定されていて、このカラー30には、スパナを挿入す
る孔30aが設けられており、孔30aへスパナを挿入
してカム軸29を回動させることにより、切欠き29a
の作用と圧縮コイルばねとの協働によってくわえ板28
と万力台22とのくわえ面28a,22bが開閉するよ
うに構成されている。
端部に沿って延設されたカム軸であって、半円状に形成
された万力台22の溝22cに回動自在に支持されてお
り、その周面には切欠き29aが設けられている。ま
た、このカム軸29の複数箇所には、カラー30が嵌合
固定されていて、このカラー30には、スパナを挿入す
る孔30aが設けられており、孔30aへスパナを挿入
してカム軸29を回動させることにより、切欠き29a
の作用と圧縮コイルばねとの協働によってくわえ板28
と万力台22とのくわえ面28a,22bが開閉するよ
うに構成されている。
【0032】このような版万力装置には、版の装着後ま
たは印刷作業の合間にこの版万力装置を版の天地方向と
左右方向とに移動させて位置決めする位置決め装置が設
けられている。すなわち、版万力5,20の万力台6,
22には、複数個のねじ孔が万力台6,22の長さ方向
と直交して設けられていて、これら各ねじ孔には、天地
方向調整用の調整ねじ31,32が、先端を切欠き2の
壁面に対接させて進退自在に螺入されており、この調整
ねじ31,32を回動操作して進退させることにより、
版万力5,20全体が版の天地方向へ移動調整されるよ
うに構成されている。
たは印刷作業の合間にこの版万力装置を版の天地方向と
左右方向とに移動させて位置決めする位置決め装置が設
けられている。すなわち、版万力5,20の万力台6,
22には、複数個のねじ孔が万力台6,22の長さ方向
と直交して設けられていて、これら各ねじ孔には、天地
方向調整用の調整ねじ31,32が、先端を切欠き2の
壁面に対接させて進退自在に螺入されており、この調整
ねじ31,32を回動操作して進退させることにより、
版万力5,20全体が版の天地方向へ移動調整されるよ
うに構成されている。
【0033】また、万力台6,22の両端部には、ねじ
孔が万力台6,22の長さ方向に設けられていて、これ
ら各ねじ孔には左右方向調整用の調整ねじ33,34
が、頭部をベアラ3,4に対接させて進退自在に螺入さ
れており、この調整ねじ33,34を回動操作して進退
させることにより、版万力5,20全体が版の左右方向
へ移動調整されるように構成されている。
孔が万力台6,22の長さ方向に設けられていて、これ
ら各ねじ孔には左右方向調整用の調整ねじ33,34
が、頭部をベアラ3,4に対接させて進退自在に螺入さ
れており、この調整ねじ33,34を回動操作して進退
させることにより、版万力5,20全体が版の左右方向
へ移動調整されるように構成されている。
【0034】以上のように構成された版万力装置の動作
を、厚みの薄い紙版の装着を例にとって説明する。紙版
の装着に際し基準ピン15は圧縮コイルばね16の弾発
力によりくわえ板8から突出するように付勢されてお
り、鍔15cが、ピン孔12の上側段部12aに当接し
て基準ピン15の上昇端限を規制している。
を、厚みの薄い紙版の装着を例にとって説明する。紙版
の装着に際し基準ピン15は圧縮コイルばね16の弾発
力によりくわえ板8から突出するように付勢されてお
り、鍔15cが、ピン孔12の上側段部12aに当接し
て基準ピン15の上昇端限を規制している。
【0035】この状態でくわえ側のカム軸10を回動さ
せてくわえ板8の端縁部をカム軸10の切欠き10aと
係合させると、くわえ板8が図示しない圧縮コイルばね
の弾発力で開くので、くわえ板8と万力台6とのくわえ
面8a,6a間へ、紙版19の裏打ち板となる台板9の
一端を挿入したのち、台板9の端縁に設けた切欠きを基
準ピン14と係合させ、カム軸10を先程とは逆方向へ
回動させると、くわえ板8は、カム軸10の円弧状カム
面と対応し、図示しない圧縮コイルばねの弾発力に抗し
て閉じるので、台板9のくわえ側端部がくわえ面6a,
8aにくわえられる。
せてくわえ板8の端縁部をカム軸10の切欠き10aと
係合させると、くわえ板8が図示しない圧縮コイルばね
の弾発力で開くので、くわえ板8と万力台6とのくわえ
面8a,6a間へ、紙版19の裏打ち板となる台板9の
一端を挿入したのち、台板9の端縁に設けた切欠きを基
準ピン14と係合させ、カム軸10を先程とは逆方向へ
回動させると、くわえ板8は、カム軸10の円弧状カム
面と対応し、図示しない圧縮コイルばねの弾発力に抗し
て閉じるので、台板9のくわえ側端部がくわえ面6a,
8aにくわえられる。
【0036】そこで、版胴1をほゞ1回転させて台板9
を胴周に巻付けたのち、カム軸29を回動させてくわえ
板28の端縁部をカム軸29の切欠き29aと係合させ
ることにより、くわえ板28が図示しない圧縮コイルば
ねの弾発力で開くので、くわえ板28と万力台22との
くわえ面28a,22b間へ、台板9の端を挿入したの
ち、カム軸29を先程とは逆方向へ回動させると、くわ
え板28は、カム軸29の円弧状カム面と対応し、図示
しない圧縮コイルばねの弾発力に抗して閉じるので、台
板9の尻側端部がくわえ面28a,22bにくわえら
れ。
を胴周に巻付けたのち、カム軸29を回動させてくわえ
板28の端縁部をカム軸29の切欠き29aと係合させ
ることにより、くわえ板28が図示しない圧縮コイルば
ねの弾発力で開くので、くわえ板28と万力台22との
くわえ面28a,22b間へ、台板9の端を挿入したの
ち、カム軸29を先程とは逆方向へ回動させると、くわ
え板28は、カム軸29の円弧状カム面と対応し、図示
しない圧縮コイルばねの弾発力に抗して閉じるので、台
板9の尻側端部がくわえ面28a,22bにくわえら
れ。
【0037】このあと、カム25を回動させてその直線
部25bをスペーサ26に対接させると、万力台22は
くわえ板28を伴って圧縮コイルばね23,24の弾発
力により支持ピン21上をカム25に近づく方向に移動
するので、紙版19が張られて胴周面に密着する。
部25bをスペーサ26に対接させると、万力台22は
くわえ板28を伴って圧縮コイルばね23,24の弾発
力により支持ピン21上をカム25に近づく方向に移動
するので、紙版19が張られて胴周面に密着する。
【0038】このようにして台板を装着したのち、紙版
19の一端をくわえ板8と押え板17との間に挿入させ
ると、挿入初期では、紙版19が基準ピン15の傾斜面
を圧縮コイルばね16のばね力に抗して押下げ、紙版1
9の基準ピン孔が基準ピン15と対応した位置にくる
と、圧縮コイルばね16のばね力により基準ピン15が
押上げられ、基準ピン15と紙版19の基準ピン孔とが
嵌合するとともに、紙版19のくわえ側端部はくわえ板
8と押え板17とでくわえられる。
19の一端をくわえ板8と押え板17との間に挿入させ
ると、挿入初期では、紙版19が基準ピン15の傾斜面
を圧縮コイルばね16のばね力に抗して押下げ、紙版1
9の基準ピン孔が基準ピン15と対応した位置にくる
と、圧縮コイルばね16のばね力により基準ピン15が
押上げられ、基準ピン15と紙版19の基準ピン孔とが
嵌合するとともに、紙版19のくわえ側端部はくわえ板
8と押え板17とでくわえられる。
【0039】そこで紙版19を台板9に重ねてこれらを
糊や両面テープなどで貼り合わせながら版胴1をほゞ1
回転させることにより紙版19は台板9上に巻付けられ
る。このとき、紙版19が台板9よりも天地方向の長さ
を短く形成されていることにより、紙版19の貼り合わ
せ端は尻側版万力20の手前で終り、尻側端部は尻側版
万力20にくわえられない。
糊や両面テープなどで貼り合わせながら版胴1をほゞ1
回転させることにより紙版19は台板9上に巻付けられ
る。このとき、紙版19が台板9よりも天地方向の長さ
を短く形成されていることにより、紙版19の貼り合わ
せ端は尻側版万力20の手前で終り、尻側端部は尻側版
万力20にくわえられない。
【0040】このようにして版胴1の周面に装着された
紙版19の位置を左右方向に調整する場合には、万力台
6,22とべアラ3,4との間に介装された調整ねじ3
3,34を回動させると、そのねじ作用により版万力
5,20全体が左右方向に移動して位置決めされる。ま
た、紙版19の位置を天地方向に調整する場合には、複
数個の調整ねじ31,32を回動進退させることによ
り、版万力5,20全体が版胴1の円周方向に移動し、
調整が行われる。
紙版19の位置を左右方向に調整する場合には、万力台
6,22とべアラ3,4との間に介装された調整ねじ3
3,34を回動させると、そのねじ作用により版万力
5,20全体が左右方向に移動して位置決めされる。ま
た、紙版19の位置を天地方向に調整する場合には、複
数個の調整ねじ31,32を回動進退させることによ
り、版万力5,20全体が版胴1の円周方向に移動し、
調整が行われる。
【0041】以上は版胴1に紙版19を装着する例を示
したが、通常の厚みの版を装着する場合には、台板9の
場合と同様にして版のくわえ側端部をくわえ面6a,8
aにくわえさせ、胴周面に巻付けたのち、尻側端部をく
わえ面22b,28aにくわえさせればよい。
したが、通常の厚みの版を装着する場合には、台板9の
場合と同様にして版のくわえ側端部をくわえ面6a,8
aにくわえさせ、胴周面に巻付けたのち、尻側端部をく
わえ面22b,28aにくわえさせればよい。
【0042】このようにして通常の厚みの版を装着した
のち、見当調整等のためにくわえ側版万力5を移動させ
る場合には、紙版19を装着したのちに行う調整と同じ
調整を行えばよい。また、通常の厚みの版を装着する場
合には、あらかじめ版の端縁に設けられた切欠きとくわ
え側版万力の基準ピン15のピン部15bとを係合させ
たのち、台板9の場合と同様にして版万力のくわえ側端
部をくわえ面6a,8aにくわえさせる。
のち、見当調整等のためにくわえ側版万力5を移動させ
る場合には、紙版19を装着したのちに行う調整と同じ
調整を行えばよい。また、通常の厚みの版を装着する場
合には、あらかじめ版の端縁に設けられた切欠きとくわ
え側版万力の基準ピン15のピン部15bとを係合させ
たのち、台板9の場合と同様にして版万力のくわえ側端
部をくわえ面6a,8aにくわえさせる。
【0043】通常の厚みの版の端縁に設けられた切欠き
が、この切欠きを加工する穿孔機の仕様によって基準ピ
ン15の位置に対応していない場合には、図3に示すよ
うに基準ピン15の6角孔15eにスパナの6角頭を挿
入し、基準ピン15を押下げると、基準ピン15がくわ
え面6a,8aの下方へ没入するので、これをほゞ18
0°回動させると、基準ピン15の鍔15cがピン孔1
2の下側段部12bと係合し、基準ピン15は没入位置
で保持されて上方への移動を規制される。
が、この切欠きを加工する穿孔機の仕様によって基準ピ
ン15の位置に対応していない場合には、図3に示すよ
うに基準ピン15の6角孔15eにスパナの6角頭を挿
入し、基準ピン15を押下げると、基準ピン15がくわ
え面6a,8aの下方へ没入するので、これをほゞ18
0°回動させると、基準ピン15の鍔15cがピン孔1
2の下側段部12bと係合し、基準ピン15は没入位置
で保持されて上方への移動を規制される。
【0044】このあと、万力台6に設けられた複数の基
準ピン孔のうちの、通常の厚みの版の端縁に設けられた
切欠きの位置に対応する基準ピン孔へ基準ピンを挿入
し、この基準ピンに版の切欠きを係合させたのち、版の
くわえ側端部をくわえ面6a,8aにくわえさせる。
準ピン孔のうちの、通常の厚みの版の端縁に設けられた
切欠きの位置に対応する基準ピン孔へ基準ピンを挿入
し、この基準ピンに版の切欠きを係合させたのち、版の
くわえ側端部をくわえ面6a,8aにくわえさせる。
【0045】紙版19を版胴3から取外す場合には、紙
版19を引っ張りながら基準ピン15を指などで押えて
ピン孔12内へ没入させることにより、容易に取外すこ
とができ、押え板17に大きな力を加える必要がない。
版19を引っ張りながら基準ピン15を指などで押えて
ピン孔12内へ没入させることにより、容易に取外すこ
とができ、押え板17に大きな力を加える必要がない。
【0046】なお本実施例では、基準ピン15を、紙版
19のピン孔と通常の厚みの版の切欠きとに共通する位
置に設けた例を示したが、基準ピンの位置は紙版19の
基準ピン孔の位置だけに対応しておればよく、この場
合、通常の厚みの版を装着するときには、基準ピン15
をピン孔12への没入位置で保持させておく。
19のピン孔と通常の厚みの版の切欠きとに共通する位
置に設けた例を示したが、基準ピンの位置は紙版19の
基準ピン孔の位置だけに対応しておればよく、この場
合、通常の厚みの版を装着するときには、基準ピン15
をピン孔12への没入位置で保持させておく。
【0047】
【考案の効果】以上の説明により明らかなように、本考
案によれば印刷機の版万力装置を、万力台と、この万力
台との間で版くわえ面を形成するくわえ板と、このくわ
え板の反万力台側へ出没自在に万力台に支持された基準
ピンと、くわえ板の反万力台側に支持されこのくわえ板
との間で版くわえ面を形成する押え板とで構成したこと
により、厚みの薄い紙版や樹脂版を押え板とくわえ板と
の間へ挿入するときや抜いたりするときに、基準ピンは
挿入される紙版などに押されて版くわえ面より下方へ没
入するので、押え板に無理な力が作用せず、また、押え
板を繰返し揺動させることがないのいで、押え板の耐久
性が向上するとともに、押え板を交換する必要がなく、
印刷機の稼動率が向上する。
案によれば印刷機の版万力装置を、万力台と、この万力
台との間で版くわえ面を形成するくわえ板と、このくわ
え板の反万力台側へ出没自在に万力台に支持された基準
ピンと、くわえ板の反万力台側に支持されこのくわえ板
との間で版くわえ面を形成する押え板とで構成したこと
により、厚みの薄い紙版や樹脂版を押え板とくわえ板と
の間へ挿入するときや抜いたりするときに、基準ピンは
挿入される紙版などに押されて版くわえ面より下方へ没
入するので、押え板に無理な力が作用せず、また、押え
板を繰返し揺動させることがないのいで、押え板の耐久
性が向上するとともに、押え板を交換する必要がなく、
印刷機の稼動率が向上する。
【0048】さらに、見当調整等のためにくわえ側版万
力を移動させても、紙版がくわえ板と押え板から外れる
ことがないので、印刷物の品質が向上する。また、紙版
を版胴から取外す場合には、紙版を引っ張りながら基準
ピンを押えてピン孔内へ没入させることにより、紙板を
容易に取外すことができて押え板に大きな力を加える必
要がなく、作業性と押え板の耐久性が向上する。
力を移動させても、紙版がくわえ板と押え板から外れる
ことがないので、印刷物の品質が向上する。また、紙版
を版胴から取外す場合には、紙版を引っ張りながら基準
ピンを押えてピン孔内へ没入させることにより、紙板を
容易に取外すことができて押え板に大きな力を加える必
要がなく、作業性と押え板の耐久性が向上する。
【図1】本考案を実施した版胴の平面図である。
【図2】図1のII-II 断面図である。
【図3】調整装置の拡大縦断面図である。
【図4】基準ピンの正面図である。
【図5】基準ピンの平面図である。
1 版胴 5 くわえ側版万力 6 万力台 8 くわえ板 9 台板 12 ピン孔 15 基準ピン 16 圧縮コイルばね 17 押え板 19 紙板
Claims (1)
- 【請求項1】 万力台と、この万力台との間で版くわえ
面を形成するくわえ板と、このくわえ板の反万力台側へ
出没自在に前記万力台に支持された基準ピンと、前記く
わえ板の反万力台側に支持されこのくわえ板との間で版
くわえ面を形成する押え板とを設けたことを特徴とする
印刷機の版万力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7756292U JP2562991Y2 (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 印刷機の版万力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7756292U JP2562991Y2 (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 印刷機の版万力装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0634946U JPH0634946U (ja) | 1994-05-10 |
JP2562991Y2 true JP2562991Y2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=13637461
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7756292U Expired - Lifetime JP2562991Y2 (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 印刷機の版万力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2562991Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-14 JP JP7756292U patent/JP2562991Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0634946U (ja) | 1994-05-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |