JP2562790B2 - 擬石及びその製造方法 - Google Patents

擬石及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は群馬県産出の三波石な
ど天然石で庭石その他に使用されている主として水成岩
からなる天然石の擬石又はその集合体としての擬石とそ
の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の擬石はコンクリートやモルタルな
どに砕石を混ぜ着色して天然の石のように製造していた
(広辞苑。第4版)。即ち前記材料を使用し表面に或程
度の凹凸のみを設けてコンクリートやモルタルを塗り重
ねたいわゆるコンクリートの塊となし、これに着色料で
彩色して天然擬石と称して製造するとか、或程度凹凸形
状を表現した鉄製型枠でコンクリートやモルタルをもっ
て擬石原形を造りこれに彩色するか、コンクリートの中
に着色材を混入して擬石全体を単色として表現したり、
当該単色擬石の表面を更に着色材で彩色して天然擬石と
称している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
水成岩からなる天然石の最大の特色である石の目、模様
の流れ(流れ模様)、細い凹凸、断層、石灰石系統の層
などは到底つくり出すことが不可能であるという問題が
存在し、又採堀石山から堀り出した荒い石肌の擬石又は
河川の流水に磨かれた滑らかな石肌の擬石を製作するこ
とも困難であるという問題点が存在する。更に、形状、
模様、大きさ等の異る擬石が複数一体として連設した集
合擬石を製造する技術も存在しないのが現状である。そ
こで本発明は上記の問題点をすべて解決し、然も天然石
には全く同一の形状模様の石は存在しないように、本発
明においても型枠生産であるから形状や大きさは同一で
あるが色彩とか模様には差異のある天然擬石を多量生産
し提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、石灰石層部、
石の凹凸部、断層部、積層部、石の目等の表層部を有
し、適宜の大きさに創作された天然石形状の擬石模型を
樹脂塊などを材料として彫刻体として製作し、次いでこ
の彫刻体により、擬石本体部と、土中に埋まる擬石脚部
との2つからなる擬石型枠を合成樹脂等の転写可能な材
料を用いて転写製作し、この両型枠を使用して、予め離
型剤が塗布された本体部枠体の内表面に形成されている
凹部に適宜量の白色珪砂モルタルを投入充填する。或は
該白色珪砂モルタルを型枠全面に散布もしくは塗布し、
刷毛等を使用して速やかに上記凹部に寄せ集めて当該凹
部に充填する。この際、白色珪砂モルタルの材料は、白
色セメントと珪砂を主材とするが、これに水性合成樹脂
やセメントの硬化促進剤を混入使用してもよい。また、
前記凹部は天然石の石灰石層を現出するためのものであ
るが、場合によっては白色珪砂モルタルの中に顔料等所
要色の着色剤を適宜に混合してもよい。次いで、上記白
色珪砂モルタルの硬化前にカラー珪砂モルタルを前記凹
部を含む本体部型枠の全内面に散布又は塗布し、凹凸
部、石の目、断層部、積層部、模様等を形成する。カラ
ー珪砂モルタルは、白色セメント、珪砂、顔料等の着色
材を主材とするものであるが、これに水性合成樹脂やセ
メント硬化促進剤を加入混合してもよい。この際、カラ
ー珪砂モルタルのカラーの種類その配合量濃淡等は、現
出せんとする天然石模様に対応して予め各種各様に調整
しておくものである。該カラー珪砂モルタルの散布・塗
布により色彩模様や石の目、断層部、積層部および凹凸
部等の表層部を形成した後に、これが硬化する前にコン
クリートを本体部型枠内に投入する。次に本体部型枠の
枠縁面に剥離剤を塗布し、次いで脚部型枠を前記本体部
型枠上に載置し両型枠を収納支持している両金枠を互に
締結し、上部脚部型枠内にコンクリートを投入する。こ
のコンクリートの投入も本体部型枠内のコンクリートが
硬化する以前に行うものである。ここで、両型枠内に投
入するコンクリートにも硬化促進剤を混入してもよいこ
とは上記と同様である。そして両型枠内に投入したコン
クリートが硬化した後、形成された擬石を離型する。ま
た、集合擬石の製造方法においても全く同一の手法が用
いられ、わずかに異なる点は、型枠が単体擬石型枠か単
体擬石型を複数連設し一体化した集合体としての擬石型
枠かの相違であり、型枠の製作手段から離型までの手段
は前述と全く同様である。なお、本体部型枠か脚部型枠
のいずれか又は両方の型枠、およびその樹脂縁面に剥離
剤を塗布し、両型枠を当初から重置して締結し、その後
白色珪砂モルタルおよびカラー珪砂モルタルを散布、塗
布等することにより石の目、断層部、積層部、模様、形
状等を形成して後に、コンクリートの投入等の作業工程
を実施してもよいことは勿論のことである。以上のよう
に、本発明は前述の課題を、天然石の形状、特に断層や
石の目等まで彫刻によって精緻に模型を製作し、該模型
から合成樹脂等で型枠を製造し、該型枠を使用して白色
珪砂モルタルおよびカラー珪砂モルタル等の材料で擬石
の流れ模様やボカシ模様、断層或は石灰石層、更には石
の目等までも自由に表現できるようにすることによって
解決したものである。
【0005】
【実施例】図1乃至図8は本発明の実施例を示す説明図
ある。図1及び図2は合成樹脂を使用しては擬石模型を
創作彫刻し、これを使用して擬石型枠を転写製作する断
面説明図で、(1)は擬石模型、(2)は脚部金枠、
(3)は本体部金枠であり、(4)は両金枠(2)
(3)の締結具である。擬石模型(1)はその凹部
(6)、凸部(7)を初め断層(8)、石灰石層
(5)、石の目(10)、平面部(11)等々なるべく
天然石例えば河川の上流から産出される流水に磨かれた
三波石(水成岩で群馬県産出)など全国的に有名な天然
石の形状に限りなく近似せしめて擬石模型本体部(1
7)をその脚部(12)と一体として合成樹脂を材料と
して彫刻により創作したものである。水成岩天然石は全
く同一の形状模様、色彩及びその大きさ等のものは存在
することはないから、その擬石の使用目的、使用場所、
運搬の難易などを考慮して彫刻創作するものとする。こ
のようにして製作した合成樹脂製の擬石模型(1)を適
宜広さを有する脚部金枠(2)内に設置し、擬石脚部
(12)と脚部金枠(2)との空間部に合成樹脂(1
4)を投入硬化させる。然るときは合成樹脂の内面は擬
石脚部(12)の形状そのままに転写形成され脚部型枠
(13)が脚部金枠(2)内に構成される。次に脚部型
枠(13)の(合成樹脂よりなる)縁面(15)に剥離
剤(16)を塗布すると共に擬石模型本体部(17)全
面にも剥離剤(16)を合わせて塗布し、更に本体部金
枠(3)を脚部金枠(2)上に擬石模型本体部(17)
を覆うて載置し両金枠(2)(3)を金枠締結具(4)
で締結する。次いで本体部金枠底(18)に開口してあ
る合成樹脂投入口(19)から合成樹脂(14)を本体
部金枠(3)内に投入し、投入した合成樹脂(14)が
硬化すれば擬石模型(1)の本体部表面と接する合成樹
脂面は擬石模型本体部(17)の形状をそのまま転写し
た形状に形成される。即ちここに合成樹脂製の本体部型
枠(20)が形成される。投入した合成樹脂(14)が
硬化したならば擬石模型(1)から両金枠(2)(3)
内に両型枠(13)(20)を納置したまま脱型し脚部
型枠(13)と本体部型枠(20)に分割する。剥離剤
(16)はこの脱型を容易にする。
【0006】次に擬石(21)の製造であるが、図5に
示すように本体部型枠(20)を本体部金枠(3)に納
置した状態で本体部金枠底(18)を下にして、先ず該
型枠全面に剥離剤(16)を塗布し別に用意してある白
色珪砂モルタル(22)を本体部型枠(20)に形成さ
れている凹部(6)に適宜量投入するか又は本体部型枠
(20)の全面に当該モルタル(22)を適宜量散布又
は塗布して刷毛などを使用して速やかに凹部(6)に寄
せ集めて当該部(6)に充填する。この凹部(6)に充
填する白色珪石モルタル(22)は天然石、特に水成岩
における石灰石層を形成する個所である。天然水成岩は
石灰石層が殆んど白色を呈するが、生成過程の自然的條
件により濁白色となり又は或程度いろいろな色に薄く着
色された状態の層となっていることもあるからこれらの
着色状態を表現するために白色珪砂モルタル(22)に
所要の色の顔料等着色剤(23)を適宜混入してもよ
い。
【0007】次に擬石の表層部を形成するために、白色
珪砂モルタル(22)が硬化しないうちに用意してある
カラー珪砂モルタル(24)を本体部型枠(20)全面
に散布又は塗布する。カラー珪砂モルタル(24)は擬
石の表層部の模様(41)を表現すると共に凹凸や断層
部或は石の目等の立体的表現をより顕著にするために使
用する材料であるから、予めどのような色彩模様に仕上
げるか決定しておき、それに必要なカラー珪砂モルタル
(24)を、白色セメント、珪砂、各種色の顔料など着
色剤(23)をもって混配合し又色の濃度の異なる該モ
ルタル(24)を用意しておき刷毛やスプレーなどを使
用して適宜散布又は塗布して擬石の色彩模様(41)
(42)(43)を手早く仕上げてゆく。未硬化の白色
珪砂モルタル(22)上に適宜散布又は塗布すると着色
剤(23)が滲透し白色がボカシ色(然もボカシ色(4
3)に濃淡も生じて天然石のような感を呈する。又カラ
ー珪砂モルタル(24)を使いわけると流れ模様(4
2)も表現可能であるし、更に本体部型枠に形成してあ
る石の目(10)(天然石表面に條状に縦又は横に複数
條形成された細い線の層)或は断層(8)(石の目を横
又は縦に遮断して巾広に出現している陥没層)などもカ
ラー珪砂モルタル(24)で天然石のようにその立体形
状を一層顕著且つ容易に表現することができる。特に天
然石の流れ模様(42)やボカシ模様(43)も簡単に
刷毛一本で表現可能である。白色珪砂モルタル(22)
及びカラー珪砂モルタル(24)に適宜量の合成樹脂
(14)を混入した場合は出来上った擬石(25)の肌
色、肌ざわりは流水によって磨かれた天然石の如く滑ら
かに仕上がる。これに反し合成樹脂(14)を混入しな
い場合は採石場から採掘したばかりの天然石のように石
肌が多小荒いものとなる。従って用途や使用場所或は発
注者の希望に応じて製造することが可能である。
【0008】以上のようにして白色珪砂モルタル(2
2)とカラー珪砂モルタル(24)をもって、当該モル
タル(22)(24)に合成樹脂(14)を混入又は混
入しないで擬石本体部(26)の表層部や石灰石層
(5)を形成したならば当該部の両モルタル(22)
(24)が硬化しないうちにコンクリート(27)を本
体部型枠(20)一杯に投入し、次いで本体部型枠(2
0)の合成樹脂縁面(28)と脚部型枠(13)の全面
及び縁面(15)に剥離剤(16)を塗布して脚部型枠
(13)を本体部型枠(20)に、その両金枠(2)
(3)に形成してある周縁鍔(29)を重ね合せて載置
し金枠締結具(4)をもって締結し、然る後脚部型枠
(13)内にコンクリート(27)を投入する。然ると
きは擬石本体部(26)と擬石脚部(12)とが一体化
される。両型枠(13)(20)に投入したコンクリー
ト(27)が完全に硬化したならば脱型する。なお、コ
ンクリート(27)内に硬化速進剤を混合してその硬化
を早め製造時間を短縮することも可能である。脱型した
ならば適宜コンクリートの養生を行うものとする。
【実施例】
【実施例】図7及び図8は集合体としての擬石(集合体
擬石)(30)の実施例を示す説明図である。本実施例
は大小異形の擬石(9)(31)(32)(33)(3
4)からなりこれを台座部(35)とその脚部(38)
とで一体として連設配置構成している。(36)は排水
等のための開口部である。この集合体擬石(30)を前
記実施例と同様に合成樹脂材料等をもって彫刻模型を創
作し、当該模型からその本体部(37)と台座部(3
5)を含む脚部(38)のそれぞれ型枠を合成樹脂等を
材料として転写製作し当該型枠を使用しすでに述べた擬
石の製造法と同一の方法で製造する。
【0009】
【発明の作用】本発明は前記実施例に示したような構成
を有するから、擬石型枠はすでに述べたように擬石の彫
刻模型から合成樹脂等をもって転写製作するので、溶解
された合成樹脂(14)等は模型外面に速やかに且つく
まなく流れて広がり硬化する。従って完全に模型と同一
形状即ち石の目、断層、凹凸等々彫刻によって表現(創
作)された擬石模型と全く同一形状を有する型枠が得ら
れる。次に、擬石製造に際しては型枠の全面に剥離剤
(16)を塗布してあるから白色珪砂モルタル(22)
やカラー珪砂モルタル(24)或はコンクリート(2
7)は型枠と一体化することがない。両モルタル(2
2)(24)に水性合成樹脂(14)を混入した場合は
擬石(9)(21)(31)(32)(33)(34)
の表面肌ざわりは、合成樹脂(14)を混入ないモルタ
ル(22)(24)使用のそれよりも滑めらかな状態と
なり、合成樹脂(14)の混入量を多くすればする程完
成擬石の表面肌ざわりは滑らかさを増加する。又両モル
タル(22)(24)への混入水量を増せば増す程モル
タルは柔軟さを増し、白色珪砂モルタル(22)が硬化
しないうち(乾かないうち)にカラー珪砂モルタル(2
4)を、またカラー珪砂モルタル(24)が硬化しない
うち(乾かないうち)にコンクリート(27)を、又は
両モルタル(22)(24)が硬化しないうち(乾かな
いうち)にコンクリート(27)をそれぞれ投入すると
カラー珪砂モルタル(24)の顔料など着色剤(23)
が白色珪砂モルタル(22)内やカラー珪砂モルタル
(24)内に互に滲潤拡散してゆくと共にコンクリート
(27)のセメント色も幾分カラー珪砂モルタル(2
4)内に滲潤拡散してゆき、それぞれの色がボカシ色
(43)となったり、時には流れ模様(42)となると
いう作用を有する。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、外面
の石灰石層や、凹凸部、石の目、断層部、積層部等を精
緻に彫刻した擬石模型や集合擬石模型を使用し、この模
型から合成樹脂などの型枠材に転写によって型枠を製作
し、該型枠を使用して、擬石の外面形状の石灰石層を白
色珪砂モルタルにより形成し、そして凹凸部、断層部、
積層部、石の目等の表面部をカラー珪砂モルタルによっ
て形成し、更に擬石本体部をコンクリートによって形成
することによって、精緻な擬石を容易にかつ迅速に製造
することができる。通常庭園等に配置する天然石の多く
は群馬県産の三波石や四国の青石、北海道日高石、福島
の染川石等当業界において有名な石はそのすべてが水成
岩であってそれぞれ色彩や模様に特色があるが水成岩の
生成過程からしても硬いのが特徴であり、又石灰石層や
断層が走っているのも特徴である。又当該天然石にはい
わゆる「石の目」と称される條状(スジ状)の形状又は
模様がすべて縦状に又は横状に数條走っていること、更
に前記の断層はこの「石の目」と交叉する如く形成され
ていることも顕著な特徴である。各種色彩や模様も、明
確に或は流れ模様状に更にはボカシ模様状等に現れてい
ることも特徴で、各地の庭園や家庭の庭先にも使用配置
されていることは周知のことであるが、これら天然石は
同一の形状模様のものは全く存在しないのも現実であ
る。本発明では、特定の形状にとらわれることなく自由
に多種多様の擬石模型を彫刻創作し、この模型によって
擬石型枠を精緻に製作し、該擬石型枠を使用して擬石を
成形するので、得られる擬石も自然界で形成された天然
石の如く特定の形状・模様にとらわれることなく多種多
様の形状・模様に製造可能であるという利点がある。次
に天然石に現われている色彩や模様の表現であるが、石
灰石層は白色セメントと珪砂(自然珪砂、人工珪砂の何
れでもよい。)を使用し、これに必要に応じて樹脂(殆
んどは合成樹脂を使用する。)を混入し、又必要に応じ
て硬化速進剤を混入使用すると共に硬軟調節した各種の
白色セメント珪砂モルタルを用意して使用し、石灰石層
以外の部分は所要カラーの顔料等着色剤を白色セメント
及び珪砂に混入してカラー珪砂モルタルとなし、カラー
の種類、カラーの濃淡、モルタルの硬軟等必要に応じて
調整用意して使用するので、模様や色彩の表現特に天然
石に現われている流れ模様やボカシ模様を当該モルタル
の散布、塗り重ね等によって容易に形成することが可能
であり、この際白色珪砂モルタルや順次使用するカラー
珪砂モルタルが硬化しないうちに次のカラー珪砂モルタ
ルを散布したり塗り重ねるので、先に使用した白色珪砂
モルタルやカラー珪砂モルタルのカラーと後から散布や
塗り重ねたカラーモルタルのカラーとが互に滲潤して天
然石に現われているようなボカシ模様や流れ模様が不特
定の形態であたかも自然石の如く現れるという顕著な効
を奏する。又刷毛などを使用してカラー珪砂モルタルで
流れ模様を形成することも可能である。又断層部や石の
目部においても、カラー珪砂モルタルの使い分けにより
塗布し且つ塗り重ね更に着色することによってこれを天
然石の如く立体観を明瞭精緻に現出することが可能であ
るという極めて大きな功を奏する。又白色珪砂モルタル
やカラー珪砂モルタルに樹脂(合成樹脂を含む)を調整
混入することによって河水の流水で洗い磨かれた天然石
状の石肌の擬石を得ることが可能という功をも奏する。
更に集合体擬石においては、特に狭い庭の場合、擬石の
大小等複数種類の然も所要面積の小なる型枠を製造して
おくことによって客の好みの集合体擬石を速やかに提供
することが可能という利点もあり、更には単体擬石及び
集合体擬石の平面積と平面形状を特定化した単体擬石ブ
ロック或は集合体擬石ブロックとして構成した場合は、
河川や湖沼の護岸用ブロックとして連設施工が可能であ
るという利点もあり、山腹等傾斜面の擁壁やブロックと
しても使用可能で然もこのような使用方法を採用する場
合、集合体擬石の台座部に設けた開口部に小灌木等を植
え付ければ施工場所の自然を取り戻せるという大きな功
をも奏する。に草等が生え施工面に自然が回復するとい
う極めて大きな功を奏するものである。又天然石には同
一の形状模様の石は存在しないが、本発明擬石又は集合
体擬石においても白色珪砂モルタルやカラー珪砂モルタ
ルの刷毛や器具による吹き付け或は散布、塗り重ね工程
はその都度多かれ少かれ相違があり、然も手早く能率的
に作業を進める関係からしてモルタルの使用量において
も差を生じ、同一カラーのモルタルでも個々の擬石にお
いては吹き付けや散布、塗布等の範囲にも差が生じ、更
に使用着色料の滲潤にも差が生ずるから同一の型枠を使
用した同一形状の擬石又は集合体擬石であっても全く同
一模様や色彩の天然擬石を製造することができないの
で、この点においても天然石と同様に全く同一の擬石の
製造は不可能であり、逆説的にいえば製造された擬石は
すべて天然石と同様の擬石を得ることができるという大
きな功を奏するものである。
【図面の簡単な説明】図面はすべて実施例を示すもので
ある。
【図1】擬石模型により、擬石脚部の型枠を製作する説
明図で、脚部金枠は断面図で示した説明図である。
【図2】擬石模型により擬石本体部の型枠を本体部金枠
を使用して製作する断面説明図である。
【図3】擬石本体部型枠の断面説明図
【図4】擬石脚部型枠の断面説明図
【図5】擬石本体部製造説明断面図
【図6】擬石脚部製造による擬石全体の製造説明断面図
【図7】集合体擬石ブロックの平面説明図(土木工事
用)
【図8】集合体擬石ブロックの斜視説明図(土木工事
用)
【符号の説明】
1 擬石模型 2 脚部金枠 3 本体部金枠 4 金枠締結具 5 石灰石層 6 凹部 7 凸部 8 断層 9 小擬石 10 石の目 11 平面部 12 擬石脚部 13 脚部型枠 14 樹脂(合成樹脂、天然樹脂) 15 脚部型枠縁面 16 剥離剤 17 擬石模型本体部 18 本体部金枠底 19 合成樹脂投入口 20 本体部型枠 21 擬石 22 白色珪砂モルタル 23 顔料等着色剤 24 カラー珪砂モルタル 25 擬石 26 擬石本体部 27 コンクリート 28 合成樹脂縁面(本体部型枠の) 29 金枠の周縁鍔 30 集合体擬石 31 擬石 32 擬石 33 擬石 34 擬石 35 台座部 36 開口部 37 集合擬石の本体部 38 集合擬石の脚部 41 模様部 42 流れ模様 43 ボカシ模様

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内表面に擬石形状を有する型枠の使用に
    より、擬石の外面形状の石灰石層を白色珪砂モルタルに
    より形成し、そして凹凸部、断層部、積層部、石の目等
    の表層部をカラー珪砂モルタルによって形成し、更に擬
    石本体部をコンクリートによって形成してなる、天然石
    形状及び模様を有することを特徴とする擬石。
  2. 【請求項2】 前記白色珪砂モルタル及びカラー珪砂モ
    ルタルに水性樹脂を混入してなることを特徴とする請求
    項1に記載の擬石。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の擬石を共通の脚部
    によって複数個一体的に連設配置してなる集合擬石。
  4. 【請求項4】 擬石型枠を脚部型枠と内表面に擬石形状
    を有する本体部型枠とから構成し、該本体部型枠の内表
    面に形成された凹部に白色珪砂モルタルを投入して擬石
    外面の石灰石層を形成し、 次いで、該白色珪砂モルタルが硬化する前に、本体部型
    枠の全表面にカラー珪砂モルタルを散布又は塗布して擬
    石の凹凸部、断層部、積層部、石の目等の表層部を形成
    し、 更に、上記本体部型枠と脚部型枠の内部にコンクリート
    を投入して擬石本体部を形成してなることを特徴とする
    擬石の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記コンクリートはカラー珪砂モルタル
    が硬化する前に投入されることを特徴とする請求項4に
    記載の擬石の製造方法。
  6. 【請求項6】 初めに前記本体部型枠に白色珪砂モルタ
    ル及びカラー珪砂モルタルによって擬石表面形状に形成
    し、その後本体部型枠にコンクリートを投入して擬石本
    体部を形成し、次いで、該本体部型枠に脚部型枠を締結
    した後に該脚部型枠内にコンクリートを投入することに
    よって擬石脚部を一体的に形成してなることを特徴とす
    る請求項4又は5に記載の擬石の製造方法。
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