JP2562627Y2 - シリンダブロック構造 - Google Patents

シリンダブロック構造

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JP2562627Y2
JP2562627Y2 JP1879692U JP1879692U JP2562627Y2 JP 2562627 Y2 JP2562627 Y2 JP 2562627Y2 JP 1879692 U JP1879692 U JP 1879692U JP 1879692 U JP1879692 U JP 1879692U JP 2562627 Y2 JP2562627 Y2 JP 2562627Y2
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弘幸 杉井
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内燃機関の水ジャケッ
トに隣接して、吸排気バルブを開閉駆動するためのタペ
ット及びプッシュロッドを収容するタペット室を設けた
シリンダブロックの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のシリンダブロックは、一般的
に鋳物によって造られており、また、バルブ開閉機構で
あるタペット及びプッシュロッドが挿通するタペット室
を、水ジャケットに近接して配置していることは、例え
ば実開昭63− 63551号公報などによって知られている。
【0003】このようなシリンダブロックを鋳造する場
合には、水ジャケットを形成するための水ジャケット中
子と、タペット室を形成するためのタペットセンター中
子を使用しており、更に、これらの中子を支持する巾木
を使用している。また、これらの巾木によって形成され
る砂抜き穴は、それぞれ独立してシリンダブロックの外
壁面に開口しており、これを図4〜図6に基づいて説明
する。
【0004】図4はV型エンジンのシリンダブロック1
の片バンクを示している。シリンダボア2の周囲には水
ジャケット4が配置され、タペット室6はシリンダブロ
ック1の側壁8に沿って、水ジャケット4に接近して配
設されており、このシリンダブロック1を鋳造する際に
は、水ジャケット中子とタペットセンター中子(いずれ
も図示せず)とを互いに接近して配置している。
【0005】また、図5に示すように、水ジャケット4
に連通する砂抜き穴10とタペット室6に連通する砂抜き
穴12は、それぞれシリンダブロック1の側壁8に個別に
独立して開口しており、これらの砂抜き穴10,12を形成
すると共に、前記水ジャケット中子とタペットセンター
中子を支持する巾木も別々の位置に配置されることとな
る。このようにして、水ジャケット4用の巾木と、タペ
ット室6用の巾木とは互いに離して配置し、相互に干渉
することを避けるようにしている。
【0006】そして砂抜きが終了した後には、図6に示
すように、シーリングカップ13によって砂抜き穴10,12
を封止し、ここから冷却水やオイルが漏洩しないように
している。なお、図4及び図5において、14はシリンダ
ブロック1のデッキ面であり、16はカムシャフトを通す
空洞であり、17はオイルを還流させるキリ孔であり、18
はクランクケースである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで、砂抜き穴1
0,12から砂抜きをした後には、前記したようにシーリ
ングカップ13を取り付けるため、砂抜き穴10,12にシー
リングカップ13を取り付けるための取り付け面加工を施
す必要がある。この取り付け面の加工工程において、図
5に示すように、砂抜き穴10及び砂抜き穴12をそれぞれ
シリンダブロック1の側壁8に個別に独立して開口させ
るようにすると、加工を施すべき砂抜き穴10,12の開口
数が多くなり、工作機械によって加工するのに、より多
くの加工軸を備えた高価な多軸工作機を使用したり、全
ての砂抜き穴10,12に対して加工が完了するまで、何度
も繰り返して加工しなければならないという問題があ
る。
【0008】本考案は、以上の問題に着目して成された
ものであり、シーリングカップを取り付けるために、砂
抜き穴10,12に取り付け面を加工する工程において、加
工軸の少ない安価な工作機械を使用しても、能率良く加
工を施すことができ、加工コストの低減と加工時間の短
縮を図ることができるシリンダブロック構造を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本考案のシリンダブロック構造は、冷却水が流通す
る水ジャケットと、バルブを駆動するタペットを収容す
るタペット室とを設けたシリンダブロックにおいて、こ
のシリンダブロックの鋳造時に、前記水ジャケットを形
成するための水ジャケット中子を支持する内巾木によっ
て形成される砂抜き穴と、前記タペット室を形成するた
めのタペットセンター中子を支持する外巾木によって形
成される砂抜き穴とを、同軸状に設けた構成である。
【0010】前記した内巾木及び外巾木の形状には特に
限定はなく、要は、水ジャケット中子及びタペットセン
ター中子を支持・固定することができ、しかも、シーリ
ングカップを取り付けるための取り付け面加工が容易に
できる形状であればよい。
【0011】
【作 用】本考案は以上の構成を有しており、前記した
水ジャケットに連通する砂抜き穴と、タペット室に連通
する砂抜き穴とが、同軸状に配置されることとなるた
め、これらの砂抜き穴にシーリングカップの取り付け面
を加工する工程において、加工軸を共通のものとするこ
とができ、加工軸の少ない安価な工作機械を使用した場
合であっても、能率良く加工を施すことができる。
【0012】
【実 施 例】以下に、添付した図面を参照して本考案
のシリンダブロック構造の一実施例を説明する。図1
は、本考案の一実施例のシリンダブロック1を製造する
際に使用される鋳型を示しており、外郭を形成する主型
22内に、クランクケース中子24を配置し、このクランク
ケース中子24と主型22の間に、内巾木32と一体として形
成した水ジャケット中子26と、外巾木34と一体として形
成したタペットセンター中子28とを配置したものであ
る。
【0013】そして、図1の要部を拡大した図2に示す
ように、内巾木32は水ジャケット中子26から突出するに
従って直径が縮小するようなテーパ状の円筒形に形成さ
れており、この内巾木32の先端部が嵌合する支持穴36を
タペットセンター中子28に形成している。また、これと
同様にして、先端に向かって直径が縮小するようなテー
パ状の円筒形に形成した外巾木32を、主型22の支持穴40
に嵌合して、タペットセンター中子28を支持している。
【0014】このように構成した鋳型において、前記内
巾木32の径は外巾木34の径よりも若干小さくなるように
形成されており、更に、この内巾木32と外巾木は、その
中心軸が重なるように、同軸状に形成している。従っ
て、上記した鋳型によって製造されたシリンダブロック
1の砂抜き後には、水ジャケット4に連通する砂抜き穴
10と、タペット室6に連通する砂抜き穴12とが、同軸状
に配置されることとなり、図3に示すように、シリンダ
ブロック1の側壁8から外巾木34を取り除いてできた砂
抜き穴12を覗くと、タペット室6の奥に内巾木32を取り
除いてできた砂抜き穴10を見ることができる。
【0015】このように、図1及び図2に示す鋳型によ
って、図3のように形成される本実施例のシリンダブロ
ック1は、前記砂抜き穴10、12を閉塞するシーリングカ
ップの取り付け面を加工する工程において、その加工軸
を共通のものとすることができる。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように本考案のシリンダブ
ロック構造を構成したので、前記した水ジャケットに連
通する砂抜き穴と、タペット室に連通する砂抜き穴と
を、同軸状に配置することができ、これらの砂抜き穴を
閉塞するシーリングカップの取り付け面を加工する工程
において、その加工軸を共通のものとすることができ
る。
【0017】また、加工軸を共通のものとすることがで
きることから、加工軸数の少ない安価な工作機械を使用
した場合であっても、能率良く加工を施すことができ、
加工コストの低減と加工時間の短縮を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のシリンダブロック構造を構成するため
に使用される一実施例の鋳型の縦断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図1の鋳型によって得られるシリンダブロック
構造を示す部分平面図である。
【図4】従来例のシリンダブロック構造を示す縦断面図
である。
【図5】図4のV−V線矢視平面図である。
【図6】図4の砂抜き穴にシーリングカップを圧入した
状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 4 水ジャケッ
ト 6 タペット室 10 砂抜き穴 12 砂抜き穴 26 水ジャケッ
ト中子 28 タペットセンター中子 32 内巾木 34 外巾木

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却水が流通する水ジャケットと、バル
    ブを駆動するタペットを収容するタペット室とを設けた
    シリンダブロックにおいて、このシリンダブロックの鋳
    造時に、前記水ジャケットを形成するための水ジャケッ
    ト中子を支持する内巾木によって形成される砂抜き穴
    と、前記タペット室を形成するためのタペットセンター
    中子を支持する外巾木によって形成される砂抜き穴と
    を、同軸状に設けたことを特徴とするシリンダブロック
    構造。
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JPH0578949U JPH0578949U (ja) 1993-10-26
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