JP2562612Y2 - パワースライドシート装置 - Google Patents

パワースライドシート装置

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JP2562612Y2
JP2562612Y2 JP1991102087U JP10208791U JP2562612Y2 JP 2562612 Y2 JP2562612 Y2 JP 2562612Y2 JP 1991102087 U JP1991102087 U JP 1991102087U JP 10208791 U JP10208791 U JP 10208791U JP 2562612 Y2 JP2562612 Y2 JP 2562612Y2
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JP
Japan
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bracket
seat
upper rail
screw rod
lock mechanism
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進吾 久富
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車の運転席、助
手席等のパワースライドシート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の運転席は運転手の体格や好みに
合わせ、その着座位置が前後方向に移動調整できるよう
になっており、また助手席においても、その着座位置が
前後方向に移動調整でき、さらに2ドア車においては、
後部座席に乗降する際に助手席を前方へスライドさせて
乗降スペースを確保できるようになっている。
【0003】前述のような運転席、助手席等のフロント
シートにおいて、その前後方向のスライドがモータによ
って駆動されるパワースライドシートは、図6および図
7に示すように構成されている。
【0004】すなわち、1は車体フロアであり、この車
体フロア1には一対のロアレール2,2が車体の前後方
向に沿って設けられている。このロアレール2,2には
アッパレール3,3が前後方向にスライド自在に設けら
れ、このアッパレール3にはシートクッション4とシー
トバック5とからなるリクライニングシート6が載設さ
れている。
【0005】また、前記アッパレール3の隣側にはこれ
と平行にスクリューロッド7,7が配設されている。ス
クリューロッド7の一端部はブラケット8を介してアッ
パレール3の後端部に連結され、他端部はモータ(図示
しない)と連動している。スクリューロッド7にはナッ
ト9が螺合されており、このナット9はロアレール2の
先端部に固定されている。
【0006】したがって、モータの回転によってスクリ
ューロッド7が回転すると、このスクリューロッド7の
途中にはロアレール2に固定状態のナット9が螺合され
ているため、スクリューロッド7は回転しながら軸方向
に移動する。スクリューロッド7の軸方向の移動に伴っ
てブラケット8を介してアッパレール3はロアレール2
に沿って移動し、このアッパレール8に固定されたリク
ライニングシート6は車体の前後方向に移動する。
【0007】このように構成されたパワースライドシー
ト装置は、スイッチの操作によってモータを正方向また
は逆方向に回転させることによってリクライニングシー
ト6の位置を乗員の好みの位置に固定できる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うなスライドシート装置のシートスライド量は、諸外国
の法規によって規制され、シートスライド量を大きくし
て、つまりアッパレール3のスライドストロークを長く
してリクライニングシート6を前方へ一杯に移動させる
ことはできない。
【0009】したがって、従来のパワースライドシート
装置を装備した2ドア車においては、後部座席に乗降す
る際に、シートを前方へスライドさせても乗降スペース
を十分に確保できないという問題がある。
【0010】また、リクライニングシート6を車体に組
付ける際に、ロアレール2の前後両端部をボルト10に
よって車体フロア1に締付け固定するが、特にロアレー
ル2の後端部をボルト10によって車体フロア1に締付
ける際にはリクライニングシート6を前方へ一杯にスラ
イドさせてもシートクッション4が邪魔になってボルト
10の締付けスペースを十分に確保できず、作業性が悪
いという問題がある。
【0011】この考案は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、パワースライドシー
ト装置を装備した2ドア車においても、後部座席に乗降
する際に、シートを前方へスライドさせて乗降スペース
を十分に確保でき、また車体に対するシートの組付け作
業性を向上できるパワースライドシート装置を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この考案は、前述した目
的を達成するために、車体フロアに固定される左右の
アレールと、この左右のロアレールに対して車体の前後
方向にスライド自在な左右のアッパレールと、この左右
アッパレールに載置されたリクライニングシートと、
各左右のアッパレールに沿って設けられ一端部がアッパ
レールに連結され他端部がモータと連動する回転自在な
左右のスクリューロッドと、この左右のスクリューロッ
ドに螺合するナットとからなり、前記スクリューロッド
の回転に伴う軸方向の移動によって左右のアッパレール
を車体の前後方向にスライドさせ、リクライニングシー
トを前後方向に移動調整するパワースライドシート装置
において、前記左右のロアレール間に架設された第1の
ブラケットと、前記左右のナットが固定され、前記左右
のアッパーレール間に介在するとともに、前記第1のブ
ラケットの上方に設けた第2のブラケットと、この第2
のブラケットに設けられ前記第1のブラケットと係脱可
能なロック機構と、このロック機構と連動し前記リクラ
イニングシートのシートバックを前倒したときロック機
構のロックを解除し、前記左右のスクリューロッドおよ
び左右のナットとともに第2のブラケットを前方へ移動
自在とするウォークイン機構とを具備したことを特徴と
する。
【0013】
【作用】通常時においては、ロック機構がロック状態に
あり、第1と第2のブラケットは係合しており、第2の
ブラケットに固定されたナットはロック機構を介して第
1のブラケットに固定され、スクリューロッドの回転に
伴う軸方向の移動によってアッパレールを車体の前後方
向にスライドさせ、リクライニングシートを前後方向に
移動調整する。
【0014】しかし、リクライニングシートのシートバ
ックを前倒したときウォークイン機構と連動してロック
機構のロックが解除され、スクリューロッドおよびナッ
トとともに第2のブラケットが前方へ移動してリクライ
ニングシートが通常のスライドストロークよりも前方へ
移動する。
【0015】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図1〜図5に基
づいて説明するが、従来と同一構成部分は同一番号を付
して説明を省略する。
【0016】図1および図3に示すように、アッパレー
ル3,3に沿って配設されたスクリューロッド7,7の
後端はブラケット8に回転自在に軸支され、このブラケ
ット8はアッパレール3,3の後端部に固定されてい
る。
【0017】スクリューロッド7,7の前端側にはモー
タ11が設けられ、このモータ11の回転軸12の両端
は歯車機構13,13を介して前記スクリューロッド
7,7に連動している。そして、モータ11の回転によ
ってスクリューロッド7,7が同時に同方向に回転する
ようになっている。
【0018】また、2本のスクリューロッド7,7の下
側にはこれと交差するように板状の第1のブラケット1
4が配設され、この長手方向の両端部はロアレール2,
2の底面に固定されている。そして、この第1のブラケ
ット14の長手方向の中間部には3つの穴を1組とする
2組の係合穴15,15が設けられている。
【0019】前記第1のブラケット14の上部には矩形
状板体で、その外周縁に立上り縁部16aを有する第2
のブラケット16が配設されている。この第2のブラケ
ット16の長手方向の両端部には前記スクリューロッド
7,7と螺合するナット9,9が固定されている。
【0020】前記ナット9,9の隣側に位置する第2の
ブラケット16の上部には立上り縁部16aに両端部が
回転自在に軸支されたシャフト17,17が設けられて
いる。このシャフト17,17には先端部に3つの爪部
を有する係止爪18の基端部が嵌着され、シャフト17
と一体に回動するようになっている。
【0021】前記係止爪18,18は第2のブラケット
16に穿設された通孔19を通して前記第1のブラケッ
ト14に設けられた係合穴15,15に係合している。
すなわち、係止爪18と係合穴15とによって第1と第
2のブラケット14,16を連結するロック機構20を
構成している。
【0022】さらに、前記シャフト17,17の一端部
には係止爪18を係合穴15に係合する方向に付勢する
付勢ばね21が設けられ、他端部には回動レバー22が
嵌着されている。
【0023】また、前記係止爪18と18との間に位置
する第2のブラケット16には枢支軸23を中心として
回動自在なラチェット24が設けられ、このラチェット
24の両端部はそれぞれロッド25,25によって前記
シャフト17,17に設けられた回動レバー22に連結
されている。
【0024】そして、ラチェット24の回動がロッド2
5,25を介して回動レバー22に伝達され、回動レバ
ー22の回動によってシャフト17が回転して係止爪1
8,18を同時に回動できる。
【0025】また、ラチェット24にはワイヤ26の一
端が連結され、この他端は前記リクライニングシート6
のシートバック5の一部に連結されている。そして、シ
ートバック5を前倒したときにワイヤ26が引張られ、
ラチェット24を回動するウォークイン機構27を構成
している。
【0026】次に、前述のように構成されたパワースラ
イドシート装置の作用について説明する。通常時におい
ては、リクライニングシート6のシートバック5は起立
状態にあり、ウォークイン機構27のワイヤ26は緩ん
だ状態にある。したがって、ラチェット24は中立状態
にあり、シャフト17は付勢ばね21の付勢力によって
回動して係止爪18が係合穴15に係合している。すな
わち、ロック機構20がロック状態にあり、第1と第2
のブラケット14,16は係合している。
【0027】したがって、モータ11の駆動によって回
転軸12が回転すると、スクリューロッド7,7は同時
に同方向に回転する。このスクリューロッド7,7に螺
合しているナット9は第2のブラケット16を介して第
1のブラケット14に固定されているため、スクリュー
ロッド7,7の回転に伴う軸方向の移動によってアッパ
レール3,3を車体の前後方向にスライドさせ、リクラ
イニングシート6が前後方向に移動調整される。
【0028】また、2ドア車において、後部座席に乗降
する際、あるいは後部座席から緊急脱出する際、リクラ
イニングシート6のシートバック5を前倒すると、ウォ
ークイン機構27のワイヤ26が引張られる。ワイヤ2
6が引張られると、ラチェット24は枢支軸23を中心
として時計回りに回転し、ロッド25,25を引張る。
【0029】ロッド25,25が引かれると、回動レバ
ー22が回動し、シャフト17,17は付勢ばね21の
付勢力に抗して回動し、この回動に伴って係止爪18,
18が上方へ回動する。したがって、係止爪18,18
は係合穴15,15から抜けてロック解除され、第1と
第2のブラケット14,16は分離される。
【0030】第1と第2のブラケット14,16が分離
されると、第2のブラケット16およびナット9はフリ
ーとなり、スクリューロッド7とともに第2のブラケッ
ト16がアッパレール3,3と一緒に前方へ移動してリ
クライニングシート6が通常のスライドストロークより
も前方へ移動する。したがって、2ドア車において、後
部座席に乗降する際、あるいは後部座席から緊急脱出す
る際のスペースを十分に確保することができる。
【0031】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、パワースライドシート装置を装備した2ドア車にお
いても、後部座席に乗降する際に、通常のスライドスト
ロークよりもシートを前方へスライドさせることがで
き、乗降スペースを十分に確保できる。また車体に対す
るシートの組付けの際にもシートを前方に退避させるこ
とにより、邪魔にならず、組付け作業性を向上できると
いう効果がある。さらに、左右のスライドレールにそれ
ぞれスクリューロッドが配設されたものであって、左右
のナットを第2のブラケットに取り付け、この第2のブ
ラケットと第1のブラケットとをロック機構によって係
脱可能としたため、左右のスライドレールそれぞれにつ
いて独立してモータ駆動の切り離しを行うものとは異な
り、実質的に一カ所で係脱しているために、左右のスラ
イドレールのモータ駆動から切り離される同期性がよい
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係わるパワースライド機
構の概略的平面図。
【図2】同実施例のパワースライド機構の縦断正面図。
【図3】同実施例のロック機構の係止爪を拡大して示す
縦断正面図。
【図4】同実施例のロック機構部分の斜視図。
【図5】同実施例のロック機構部分を拡大して示す斜視
図。
【図6】従来のパワースライド機構の側面図。
【図7】同じくスクリューロッドとナットの取付け構造
を示す斜視図。
【符号の説明】
1…車体フロア、2…ロアレール、3…アッパレール、
6…リクライニングシート、7…スクリューロッド、9
…ナット、11…モータ、14…第1のブラケット、1
6…第2のブラケット、20…ロック機構、27…ウォ
ークイン機構。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フロアに固定される左右のロアレー
    ルと、この左右のロアレールに対して車体の前後方向に
    スライド自在な左右のアッパレールと、この左右のアッ
    パレールに載置されたリクライニングシートと、各左右
    アッパレールに沿って設けられ一端部がアッパレール
    に連結され他端部がモータと連動する回転自在な左右の
    スクリューロッドと、この左右のスクリューロッドに螺
    合するナットとからなり、前記スクリューロッドの回転
    に伴う軸方向の移動によって左右のアッパレールを車体
    の前後方向にスライドさせ、リクライニングシートを前
    後方向に移動調整するパワースライドシート装置におい
    て、前記左右のロアレール間に架設された第1のブラケット
    と、 前記左右のナットが固定され、前記左右のアッパーレー
    ル間に介在するとともに、前記第1のブラケットの上方
    に設けた第2のブラケットと、 この第2のブラケットに設けられ前記第1のブラケット
    と係脱可能なロック機構と、 このロック機構と連動し前記リクライニングシートのシ
    ートバックを前倒したときロック機構のロックを解除
    し、前記左右のスクリューロッドおよび左右のナットと
    ともに第2のブラケットを前方へ移動自在とするウォー
    クイン機構と、 を具備したことを特徴とするパワースライドシート装
    置。
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JPH0549463U JPH0549463U (ja) 1993-06-29
JP2562612Y2 true JP2562612Y2 (ja) 1998-02-16

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9156377B2 (en) 2013-05-14 2015-10-13 AISIN Technical Center of America, Inc. Power seat with complete manual walk-in system
JP5905511B2 (ja) * 2013-07-23 2016-04-20 アイシン テクニカル センター オブ アメリカ インコーポレイテッド コンプリートマニュアルウォークインシステムを有するパワーシート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6077834A (ja) * 1983-09-29 1985-05-02 大塚化学薬品株式会社 袋に液体を封入する方法
JPS6226140A (ja) * 1985-07-26 1987-02-04 Shiroki Corp シ−トスライド装置

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