JP2562568Y2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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JP2562568Y2 JP1990099430U JP9943090U JP2562568Y2 JP 2562568 Y2 JP2562568 Y2 JP 2562568Y2 JP 1990099430 U JP1990099430 U JP 1990099430U JP 9943090 U JP9943090 U JP 9943090U JP 2562568 Y2 JP2562568 Y2 JP 2562568Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、冷凍装置に搭載されるスクロール圧縮機
のフオーミング防止に関するものである。
〔従来の技術〕
第3図は例えば特開昭58-117380号公報に示される従
来のスクロール圧縮機を全密閉形冷媒圧縮機に応用した
場合を示すものである。図において、(1)は渦巻(1
a)を台板(1b)の一側に備えた固定スクロール、
(2)は渦巻(2a)を台板(2b)の一側に備えた揺動ス
クロール、(3)はこれら両スクロールの外縁部に形成
された吸入口、(4)は固定スクロール(1)の台板
(1b)の中央部に開口する吐出口、(5)は両渦巻(1
a)、(2a)を互いに組合せたとき両渦巻(1a)、(2
a)間に形成される圧縮室、(6)は揺動スクロール
(2)を駆動する主軸、(7)、(8)は揺動スクロー
ル(2)および主軸(6)を軸受を介して支承する軸受
フレーム、(9)はモータロータ(9a)およびモータス
テータ(9b)からなるモータ、(10)はこれら各要素を
内部に収納するシェル、(11)は揺動スクロール(2)
の自転を防止し公転運動のみを行なわせるように構成さ
れたオルダム継手、(12)はシェル(10)の底部に設け
られた油溜め、(13)はシェル(10)内に冷媒ガスを導
入する吸入管、(14)はシェル(10)を貫通し吐出口
(4)から吐出される冷媒ガスをシェル(10)外に導出
する吐出管、(15)、(16)は吸入された冷媒ガス経路
用の連通孔、(17)はモータロータ(9a)、モータステ
ータ(9b)間のエアギャップである。
次に、上記のように構成された従来のスクロール圧縮
機の動作について説明する。
まず、モータロータ(9a)が回転すると、主軸(6)
およびオルダム継手(11)を介して揺動スクロール
(2)が公転運動を始め圧縮動作が開始される。この
時、冷媒ガスは吸入管(13)よりシェル(10)内に吸入
され実線矢印に示すように、軸受フレーム(8)とモー
タステータ(9b)との間に連通孔(15)、モータロータ
(9a)とモータステータ(9b)との間のエアギャップ
(17)等を通過してモータ(9)を冷却した後、シェル
(10)と軸受フレーム(7)、(8)との間の連通孔
(16)を通って吸入口(3)から圧縮室(5)内に取り
込まれ、圧縮された後吐出口(4)を経て吐出管(14)
から圧縮機外に排出される。
第4図に上記のように循環する冷媒ガスの流れの回路
を示す。図において、13Rは吸入管(13)の流路抵抗、1
5Rは連通孔(15)の流路抵抗、17Rはエアギャップ(1
7)の流路抵抗、16Rは連通孔(16)の流路抵抗である。
なお、図中波線の長さは流路抵抗の大きさの大小を示
し、また直線部は流路抵抗がほとんど無いことを示す。
この回路図から明らかなように、吸入管(13)から導入
された冷媒ガスは全て油溜め(12)が存在する空間を通
過して吸入口(3)へ送り込まれる。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来のスクロール圧縮機は以上のように構成されてい
るので、例えば冷凍装置に搭載した場合、冷媒ガスが潤
滑油中に溶け込む、所謂寝込み現象が起こる。このよう
な状態で圧縮機を起動させるとシェル(10)内は短時間
で圧力が低下するため、潤滑油中に寝込んだ冷媒がフオ
ーミングを起こし多量に圧縮室(5)へ送り込まれる。
この際、冷媒と一緒に潤滑油も運ばれるので油溜め(1
2)内の潤滑油が激変して、軸受への給油が困難になっ
て焼付等の焼損を起すという問題点があった。
上記のような問題点をもう少し詳しく第4図を用いて
説明する。図において、実線矢印は定常時あるいは冷媒
が潤滑油中に寝込んでいない場合の起動時における冷媒
ガスの流れを示し、破線矢印は冷媒が潤滑油中に寝込ん
だ場合の起動時における冷媒ガスの流れを示す。油溜め
(12)の存在する空間は吸入管(13)と吸入口(3)と
の間の回路に直列につながっているので、冷媒が潤滑油
中に寝込んだ場合に起動させると、油溜め(12)の存在
する空間の圧力低下に伴い、潤滑油中に溶け込んだ冷媒
がフオーミングして吸入口(3)へ送られる。従って、
フオーミングが続いている間は吸入管(13)からシェル
(10)内に流入する冷媒ガスは抑制されて少なく、潤滑
油中に溶け込んだ冷媒の大半は短時間で蒸発してしまう
が、これに伴って潤滑油も運ばれるので、油溜め(12)
内の潤滑油は短時間でシェル(10)外に持ち出されるこ
とになる。
この考案は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、フオーミング現象を抑制することにより、
油溜め内の潤滑油の油量低下を防止して良好な潤滑が可
能なスクロール圧縮機を提供することを目的とするもの
である。
〔課題を解決するための手段〕
この考案に係るスクロール圧縮機は、吸入管によりシ
ェル内に導入された冷媒ガスを取り込む分岐空間と、こ
の分岐空間とスクロール外縁に形成される吸入空間とを
直接連通する第1の通路と、油溜め上部モータ外周から
固定スクロール上部にかけて形成される冷却空間と、こ
の冷却空間と吸入空間とを連通し所定の流路抵抗を有す
る第2の通路とを備えたものである。
〔作用〕
この考案におけるスクロール圧縮機の分岐空間と吸入
空間とを直接連通する第1の通路で、吸入管によりシェ
ル内に導入される冷媒ガスの一部を吸入空間へ直接送る
とともに、冷却空間と吸入空間とを連通し所定の流路抵
抗を有する第2の通路で、冷却空間から吸入空間へ送ら
れる冷媒ガスの量を制限することにより、油溜めの存在
する冷却空間から吸入空間へ流れる冷媒ガスの量を制限
して、潤滑油に寝込んだ冷媒の蒸発をゆるやかにする。
〔考案の実施例〕
以下、この考案の一実施例におけるスクロール圧縮機
を第1図について説明する。図において、固定スクロー
ル(1)、揺動スクロール(2)、吸入口(3)、吐出
口(4)、圧縮室(5)、主軸(6)、モータ(9)、
シェル(10)、油溜め(12)および吸入管(13)は第3
図に示した従来のものと同様なので説明を省略する。
(20)、(21)は揺動スクロール(2)および主軸
(6)を軸受を介して支承する軸受フレーム、(22)は
この軸受フレーム(21)の外周部とシェル(10)の内壁
とで形成され且つ吸入管(13)に連通する分岐空間で、
吸入管(13)によりシェル(10)内に導入された冷媒ガ
スを一旦取り込む、(23)は両スクロール(1)、
(2)の外縁部で且つ吸入口(3)に対応した位置に形
成された吸入空間、(24)はこの吸入空間(23)と分岐
空間(22)とを直接連通する第1の通路、(25)はモー
タ(9)の外周部から油溜め上部にかけて形成される第
1の空間(25a)と、固定スクロール(1)の上部に形
成される第2の空間(25)と、これら両空間(25a)、
(25b)を連通するように両スクロール(1)、(2)
および両軸受フレーム(20)、(21)の外周部に形成さ
れる第3の空間(25c)とでなる冷却空間、(26)はこ
の冷却空間(25)と分岐空間(22)とを連通する第3の
通路、(27)は冷却空間(25)と吸入空間(23)とを連
通し所定の流路抵抗を有する第2の通路である。
次に、上記のように構成されたこの考案の一実施例に
おけるスクロール圧縮機の動作について説明する。ま
ず、モータ(9)が回転を始めると吸入管(13)より冷
媒ガスが導入され分岐空間(22)に一旦取り込まれる。
この取り込まれた冷媒ガスの一部は第1の通路(24)を
通り吸入空間(23)に導かれた後吸入口(3)に流入
し、残りの冷媒ガスは第3の通路(26)を通り第1の空
間(25a)に導かれモータ(10)を冷却した後、第3の
空間(25c)および第2の空間(25b)を順次通過し第2
の通路(27)を通って吸入空間(23)に導かれ吸入口
(3)に流入する。
第2図に上記のように循環する冷媒ガスの流れの回路
を示す。図において、13Rは吸入管(13)の流路抵抗、2
4Rは第1の通路(24)の流路抵抗、26Rは第3の通路(2
6)の流路抵抗、27Rは第2の通路(27)の流路抵抗であ
る。なお、図中波線の長さは流路抵抗の大きさの大小
を、また直線部は流路抵抗がほとんど無いことをそれぞ
れ示す。又、実線矢印は定常時あるいは冷媒が潤滑油中
に寝込んでいない場合の起動時における冷媒ガスの流れ
を示し、破線矢印は冷媒が潤滑油中に寝込んだ場合の起
動時における冷媒ガスの流れを示す。油溜め(12)の存
在する冷却空間(25)は第2および第3の連通路(2
7)、(26)と同系路でつながってはいるものの第1の
連通路(24)側の系路とは並列関係にあるので、冷媒が
潤滑油中に寝込んだ場合に圧縮機を起動させても、吸入
管(13)から分岐空間(22)に導入された冷媒ガスは第
1の連通路(24)を介して直接吸入空間(23)に送られ
冷却空間(25)側には送られないので、冷却空間(25)
側から第2の連通路(27)を介して吸入空間(23)へ送
られる冷媒ガスの量は従来のものに比べ減少する。その
結果、冷却空間(25)内の急激な圧力降下は緩和され、
潤滑油に寝込んだ冷媒の蒸発を比較的ゆるやかに行なう
ことが可能となりフオーミングは防止される。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案によれば吸入管によりシェル
内に導入された冷媒ガスを取り込む分岐空間と、この分
岐空間とスクロール外縁に形成される吸入空間とを直接
連通する第1の通路と、油溜め上部モータ外周から固定
スクロール上部にかけて形成される冷却空間と、この冷
却空間とを吸入空間とを連通し所定の流路抵抗を有する
第2の通路とを備えたので、フオーミング現象を抑える
ことができ、油溜め内の潤滑油の油量低下を防止して良
好な潤滑が可能なスクロール圧縮機を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例におけるスクロール圧縮機
の構成を示す断面図、第2図は第1図におけるスクロー
ル圧縮機の冷媒の流れを示す冷媒回路図、第3図は従来
のスクロール圧縮機の構成を示す断面図、第4図は第3
図におけるスクロール圧縮機の冷媒の流れを示す冷媒回
路図である。 図において、(1)は固定スクロール、(2)は揺動ス
クロール、(22)は分岐空間、(23)は吸入空間、24は
第1の通路、(27)は第2の通路である。 尚、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−211393(JP,A) 特開 平2−157488(JP,A) 特開 昭62−225793(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外縁部に形成された吸入空間から吸入され
    る冷媒ガスを渦巻同士を組合せることによって上記両渦
    巻間に形成される圧縮室で漸次圧縮し中央部に形成され
    る吐出管より吐出する固定および揺動スクロール、モー
    タにより回転し上記揺動スクロールを駆動する主軸、上
    記揺動スクロールおよび上記主軸を支承する軸受、上部
    に上記各要素を収納するとともに下部に油溜めが形成さ
    れたシェル、吸入管により上記シェル内に導入された冷
    媒ガスを取り込む分岐空間、この分岐空間と上記吸入空
    間とを直接連通する第1の通路、上記油溜め上部モータ
    外周から上記固定スクロール上部にかけて形成される冷
    却空間、この冷却空間と上記吸入空間とを連通し所定の
    流路抵抗を有する第2の通路、上記冷却空間と上記分岐
    空間とを直接連通する第3の通路を備えたことを特徴と
    するスクロール圧縮機。
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