JP2562400Y2 - 動力伝達系における終減速機の潤滑装置 - Google Patents

動力伝達系における終減速機の潤滑装置

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JP2562400Y2
JP2562400Y2 JP1992020399U JP2039992U JP2562400Y2 JP 2562400 Y2 JP2562400 Y2 JP 2562400Y2 JP 1992020399 U JP1992020399 U JP 1992020399U JP 2039992 U JP2039992 U JP 2039992U JP 2562400 Y2 JP2562400 Y2 JP 2562400Y2
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shaft
oil
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一彦 佐藤
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Hino Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はタンデム式終減速機の
インタ−アクスルデフにおけるサイドギヤとインプツト
シヤフトの摺動面に潤滑用のオイルを送り、焼き付きを
防止するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のインタ−アクスルデフの構
成図であつて、これは後前軸aと後後軸bとにそれぞれ
駆動力を伝達するとともに、後前軸a及び後後軸bとの
間に生じる回転差を吸収するための差動機構である。す
なわち、プロペラシヤフト(図示せず)からの駆動力が
入力されるインプツトシヤフトcと、このインプツトシ
ヤフトcと直交するように固着されたスパイダdと、こ
のスパイダdに回転自在に取り付けられた4個(うち2
個は図にあらわれない)のデフピニオンeと、これらデ
フピニオンeと駆動力の入力側で噛合するデフギヤfと
一体的に形成され前記インプツトシヤフトcに対し回転
自在に嵌装されて前記後前軸aに駆動力を伝達するドラ
イブギヤgと、前記デフピニオンeとデフギヤfの対向
側で噛合し前記インプツトシヤフトcに対し回転自在に
嵌装されるサイドギヤhと、このサイドギヤhにスプラ
イン結合され前記後後軸bに駆動力を伝達するスル−シ
ヤフトiとを備える。
【0003】この従来例構造のインタ−アクスルデフで
は、インプツトシヤフトcに入力される回転駆動力は、
スパイダd、デフピニオンe及びドライブギヤgを経由
して後前軸aに伝達されるとともに、デフピニオンe、
サイドギヤh及びスル−シヤフトiを経由して後後軸b
に伝達される。通常走行時には、後前軸aと後後軸bと
は通常同一速度で回転しているが、一方のタイヤ内圧力
が低下したとき、あるいは滑りやすい路面を走行中であ
つてスリツプが発生している状態のとき等に、後前軸a
と後後軸bとの間に回転差が生じることがあり、このと
きは、デフピニオンeが回転してその差を吸収するよう
に構成されている。デフピニオンeが回転しているとき
には、インプツトシヤフトcとドライブギヤgとの間及
びインプツトシヤフトcとサイドギヤhとの間のそれぞ
れの同軸構造であつて回転自在に嵌合された部分に回転
差が生じる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】雪道を走行する場合な
どのように、後前軸aと後後軸bとの間に回転差が生じ
るようになると、上述したようにインプツトシヤフトc
とドライブギヤgとの間及びドライブシヤフトcとサイ
ドギヤhとの間の回転自在の嵌合部分に熱が発生する。
このうちインプツトシヤフトcとドライブギヤgとの間
については、ドライブギヤgを貫通する細孔の油通路を
設けてオイルを供給するなどの対策が知られているが、
インプツトシヤフトcとサイドギヤhとの間の嵌合部分
については、その軸方向の長さも短かいため、従来特別
な対策が採られていない。
【0005】すなわち、一般にこの種インタ−アクスル
デフはアクスルハウジングの中で潤滑用のオイルに浸さ
れた状態にあり、前記インプツトシヤフトcとサイドギ
ヤhとの間の嵌合部分は、サイドギヤhで囲まれた構造
であつて、オイルが侵入しにくい構造であるので、後前
軸aと後後軸bとの回転差が長時間にわたり継続する場
合に、自然給油が枯渇すると、その発熱が問題になる。
【0006】そこで、スル−シヤフトiの周囲に油溜を
形成し、スプライン結合されているこのスル−シヤフト
iとサイドギヤhとのスプラインの山の一部を欠落させ
て、図8に示すように油道jを形成し、サイドギヤhと
インプツトシヤフトcとの間の摺動面にオイルを供給す
ることがさきに提案されたが、これでも発熱を阻止する
には必ずしも十分とは言えなかつた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】この考案の目的は、上
記したような原因で、インプツトシヤフトとサイドギヤ
との間で焼き付きが生じるのを積極的に阻止すべき装置
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわちこの考案は、タ
ンデム式終減速機のインタ−アクスルデフのドライブギ
ヤに回転可能に支承されるサイドギヤ後端に、オイルか
き上げフインを装着し、このオイルかき上げフインの直
下に、後前軸用デフのキヤリヤケ−ス内でリングギヤに
よりかき上げられたオイルを溜めるオイル溜めを形成し
てなる動力伝達系における終減速機の潤滑装置を提案す
るものである。
【0009】
【作用】上記構成からなるこの考案の潤滑装置におい
て、前記後前軸用デフのキヤリヤケ−ス内で、リングギ
ヤによつてかき上げられたオイルは、一旦前記オイル溜
めに溜められ、このオイルは前記オイルかき上げフイン
によつてかき上げられて、軸中心に導かれ、スプライン
嵌合部を通つてドライブシヤフトとサイドギヤの間の摺
動面に達し、潤滑作用を行なうものである。
【0010】
【実施例】この考案の装置の説明に先立つて、タンデム
式終減速機のインタ−アクスルデフとその周辺部分の構
成を図2によつて説明する。トランスフアケ−ス1内に
ベアリング2を介して支承されるインプツトシヤフト3
の、前記トランスフアケ−ス1から外部へ突出する端部
には、図示しない駆動源からの動力を前記インプツトシ
ヤフト3に伝えるフランジカツプリング4が固着されて
いる。
【0011】前記インプツトシヤフト3に回転可能に支
承されるドライブギヤ5とかみ合うピニオンドライブギ
ヤ6はピニオン7と一体化されており、このピニオン7
は、前記トランスフアケ−ス1に結合されるキヤリヤケ
−ス8内において、後前軸用デフのリングギヤ9とかみ
合つている。
【0012】一方、前記ドライブギヤ5と一体構成され
るかさ歯車状のサイドギヤ10とこのサイドギヤ10と
対設されるサイドギヤ11との間には、十字状のスパイ
ダ12により支承される4個の相対向するインタアクス
ルピニオン13,14(2個は図示せず)がかみ合わさ
れる。
【0013】図1において前記サイドギヤ11の中空筒
状の軸部15の先端部は前記インプツトシヤフト3に回
転可能に嵌合されると共に、後部はスル−シヤフト16
の先端部にスプライン嵌合17される。
【0014】前記スル−シヤフト16は、プロペラシヤ
フトを介して後後軸用デフに伝導するものであるが、こ
の考案には直接関係がないので説明は省略する。
【0015】上記構成において、前記リングギヤ9によ
つてかき上げられたオイルは、デフキヤリヤケ−ス8に
設けた穴(図示せず)からトランスフアケ−ス1内に入
り、ピニオンドライブギヤ6にかき上げられてこのピニ
オンドライブギヤ6とドライブギヤ5との歯間の潤滑
と、インプツトシヤフト3とドライブギヤ5の摺動面の
潤滑と、前記ベアリング2及び前記サイドギヤ11をデ
フキヤリヤケ−ス8に支承するベアリング19の潤滑を
行なうものである。
【0016】ところで上記構成のみであると、前記サイ
ドギヤ11の中空筒状の軸部15とスル−シヤフト16
及びインプツトシヤフト3との間への潤滑が行なわれな
いのでこの考案では、この部分への潤滑を行なう機構を
採用したのである。
【0017】すなわち、この考案の要部を拡大して示す
図1において、前記サイドギヤ11の後端すなわち前記
軸部15の端部にオイルかき上げフイン20を装着する
と共に、このオイルかき上げフイン20の下位におい
て、前記デフキヤリヤケ−ス8にオイル溜め21を形成
し、前記リングギヤ9によつてかき上げられたオイルを
一旦このオイル溜め21に溜め、前記オイルかき上げフ
イン20でかき上げて、前記サイドギヤ11の軸部15
に送り込むのである。
【0018】前記オイルかき上げフイン20の周辺部分
の構成について、図1及び図3ないし図6によつて詳細
に説明すると、先ず前記スル−シヤフト16に、円筒状
のリング体22を嵌合固定し、このリング体22に羽根
片23を溶接固定し、このリング体22に羽根片23を
突設するのである。これら羽根片23はその回転によつ
て前記オイル溜め21内のオイルを掻き上げて、前記軸
部15の中心の方向へ導く作用を行なうのに適するよう
に捩じられた形状とされる。
【0019】一方、スプライン嵌合17している前記ス
ル−シヤフト16とサイドギヤ11との間において、サ
イドギヤ11のスプライン24の山を適宜(図示の例で
は1山ごとに)欠除して構成することにより、その断面
形状を図5に示すようにし、これを前記スル−シヤフト
16に嵌合した際に、図3において上記欠除部分にそれ
ぞれ溝25が形成されるようにする。
【0020】これら溝25の位置を、前記羽根片23が
突設された個所に対応するようにすると共に、前記リン
グ体22には、前記溝25を塞ぐように折り込んだ折曲
片26を形成し(図3参照)、これら折曲片26は、前
記羽根片23によつて掻き上げられて溝25内に導入さ
れたオイルが後方へもれ出るのを防止する作用を行な
う。
【0021】上記構成において、リングギヤ9によつて
かき上げられたオイルは一旦オイル溜め21に溜めら
れ、前記オイルかき上げフイン20の回転にともないか
き上げられたオイルは、前記羽根片23の形状によつ
て、遠心力に抗して、中心に向つて導かれ、スプライン
嵌合17の切欠き溝25を通り、図9に示すインプツト
シヤフト3の油溝27に送られてこのインプツトシヤフ
ト3とサイドギヤ15の摺動面に達するのである。
【0022】
【考案の効果】この考案の上述の構造によれば、後前軸
用デフのキヤリヤケ−ス内で、リングギヤにかき上げら
れたオイルが、一旦オイル溜めに溜められ、これをオイ
ルかき上げフインによつて、軸中心に導かれスプライン
嵌合部を通つてインプツトシヤフト摺動面に達し、潤滑
作用を行なうので、サイドギヤとインプツトシヤフトの
焼き付きのおそれをなくすことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の要部を示す断面図である。
【図2】タンデム式終端減速機のインタ−アクスルデフ
とその周辺部分の構成を示す断面図である。
【図3】図1のA−A拡大断面図である。
【図4】図3に示す部分の一部の斜視図である。
【図5】サイドギヤのボス部の拡大断面図である。
【図6】リング体のオイルもれ防止作用の説明図であ
る。
【図7】従来例の構成図である。
【図8】従来例における焼き付き防止策の一例を示す図
である。
【図9】インプツトシヤフト3のB−B断面図で油溝を
示す。
【符号の説明】
5 ドライブギヤ 8 キヤリヤケ−ス 9 リングギヤ 11 サイドギヤ 20 オイルかき上げフイン 21 オイル溜め

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンデム式終減速機のインタ−アクスル
    デフのドライブギヤに回転可能に支承されるサイドギヤ
    後端に、オイルかき上げフインを装着し、このオイルか
    き上げフインの直下に、後前軸用デフのキヤリヤケ−ス
    内でリングギヤによりかき上げられたオイルを溜めるオ
    イル溜めを形成してなる動力伝達系における終減速機の
    潤滑装置。
JP1992020399U 1992-03-06 1992-03-06 動力伝達系における終減速機の潤滑装置 Expired - Lifetime JP2562400Y2 (ja)

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