JP2562357B2 - 塩化ビニル樹脂系押出成形材料 - Google Patents

塩化ビニル樹脂系押出成形材料

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JP2562357B2 JP63274223A JP27422388A JP2562357B2 JP 2562357 B2 JP2562357 B2 JP 2562357B2 JP 63274223 A JP63274223 A JP 63274223A JP 27422388 A JP27422388 A JP 27422388A JP 2562357 B2 JP2562357 B2 JP 2562357B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、塩化ビニル樹脂系押出成形材料に関し、特
に、フラツシユマウントモール等、組付け作業性の季節
変動を少なくする見地から温度差に基づく弾性率の変化
が小さいことが期待されるとともに、製品組付け時およ
び輸送時に受ける弾性回復率が高いことが要求される樹
脂押出品に好適な成形材料である。
本明細書で、配合単位である「部」は、特にことわら
ない限り、「重量部」を意味する。
〈従来の技術〉 ここでは、フラツシユマウントモール(以下、単に
「モール」という。)として、第1図に示す如く、固定
窓板21と板金窓枠23と各車外側面21a,23aに係止して両
者の隙間を遮蔽するモール本体部1と、該モール本体部
1の中間部裏面から直交方向に伸びる脚部3と、該脚部
3の先端部両側に形成され、それぞれ、固定窓板(窓板
ガラス)21の車内側面21cに係合し、または、板金窓枠2
3の内周面23bに圧接する二片の保持フイン5、6とから
なる構成のものを例にとり説明するが、これに限られる
ものではない。
上記モールは、塩化ビニル樹脂製のものを製造する場
合、成形材料の配合としては、例えば、第1表比較例1
・2に示すような配合処方のものを使用して押出し、該
押出物を所定長に裁断後、型成形等により接続して行な
つていた。
こうして、製造したモールの組み付け態様は、下記の
如くである。
モール本体部1の内周側片1aおよび内周側保持フイン
部5で窓板ガラス21の周縁を挟持して、ダム30およびシ
ーラント25が底壁23cに配された板金窓枠23に窓板ガラ
ス21を配設した後、窓板ガラス21と板金窓枠23との隙間
にモール本体部1側を押圧して、強制的にモールを組み
付ける。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、上記成形材料で押出したモール(押出物)
は、下記のような問題点が発生した。
(1) モール組み付けに際して、モール本体部1や保
持フイン部5,6を撓ませる必要があるが、夏季と冬季と
ではその組み付け作業性が大幅に相違した。その理由
は、モール構成材料の剛性率(弾性率)の温度依存性が
高いことによる。
(2) 同様の理由で、夏季と冬季では、モール本体部
・フイン部保持力に大きな差が出やすかつた。
(3) 弾性回復性が良好でなく、即ち、モール運搬時
発生した変形の戻りが悪く、組み付け作業性に悪影響を
与えるおそれがあつた。
本発明は、上記問題点を解決することのできる塩化ビ
ニル樹脂系押出成形材料を提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 本発明の押出用塩化ビニル樹脂組成物は、下記構成に
より、上記課題を解決するものである。
塩化ビニル樹脂に可塑剤、安定剤および他の副資材が
配合されてなる塩化ビニル樹脂系押出成形材料におい
て、下記要件を満足することを特徴とする。
(1) 平均重合度()=1800〜4000であつて、テト
ロヒドロフラン不溶分5〜50%である部分架橋樹脂を全
成分又は主成分とする塩化ビニル樹脂…100部、 (2) アルキル鎖の炭素数が8〜11であるフタル酸エ
ステル類の1種または2種以上からなる可塑剤…20〜50
部、 (3) ウレタン系熱可塑性エラストマー(以下「TP
U」と略す。)からなる改質剤…20〜50部、 〈手段の詳細な説明〉 塩化ビニル樹脂に可塑剤、安定剤および他の副資材が
配合されてなる塩化ビニル樹脂系押出成形材料におい
て、下記要件を満足する必要がある。
(1) 塩化ビニル樹脂としては、テトロヒドロフラン
不溶分5〜50%である部分架橋樹脂を全成分又は主成分
とし、平均重合度()=1400〜4000であるものを使用
する。
ここで、部分架橋樹脂とは、塩化ビニルと、エチレン
性二重結合を分子内に二個以上有する多官能性化合物と
共重合させたテトロヒドロフラン(THF)不溶分を、す
なわち、架橋部分を含むものをいう。加熱溶融時架橋す
る架橋性のもの等を挙げることができる。そして、部分
架橋の程度は、架橋完了後において、THF不溶分5〜50
%とする。
この部分架橋樹脂を使用することにより、モールの弾
性回復性が改善される。部分架橋樹脂の配合比率は、通
常、20%以上とする。
また、が、上記数値より小さいと、弾性率及び弾性
回復性などにおいて所要の物性を得がたく、上記数値を
超えると、押出成形性に問題が生じる。
(2) 可塑剤として、アルキル鎖の炭素数が8〜11で
あるフタル酸エステル類の1種または2種以上からなる
ものを使用し、その塩化ビニル樹脂に対する配合量は、
20〜50部とする。
ここで、上記フタル酸エステル類としては、ジ(2−
エチルヘキシル)フタレート(DOP)、ジイソデシルフ
タレート、ジウンデシルフタレート、ジノニルフタレー
ト(DINP)、ジ(ヘプチル、ノニル、ウンデシル)フタ
レート(分子量414)、ジノルマルオクチルフタレート
(分子量391)等を挙げることができる。アルキル鎖の
炭素数が8未満では、押出物に耐寒性が得がたく、11を
超えると塩化ビニル樹脂との相溶性が悪くなる。また、
可塑剤の配合量が、20部未満では、所要の弾性を押出物
に得がたく、50部を超えると、形状保持性がなくなる。
(3) 改質剤として、TPUを、塩化ビニル樹脂100部に
対して、20〜50部配合する。
ここで、TPUは、長鎖ポリオールとポリイソシアネー
トからなるソフトセグメントと、短鎖ポリオールとポリ
イソシアネートからなるハードセグメントで構成される
熱可塑性エラストマーである。TPUは、大きく分けて、
長鎖ポリオールの種類により、カプロラクタン型、
アジピン酸型、ポリテトラメチレングリコール(PTM
G)型に分けられる。要求性能に応じて、これらのTPUの
内から適宜選択して使用可能である。例えば、自動車用
部品に使用する場合は、耐熱性が要求されるため、PTMG
型が望ましい。
また、TPU配合量が、上記下限に達しないと、本発明
の効果(温度依存性の改善効果)を奏せず、上限を超え
ると、押出加工性が悪くなる。
上記配合の要件を満足するように、各材料を、ブレン
ド混練りして、ペレツト化して、成形用材料とする。
ここで、使用する、安定剤としては、Ba-Zn系等を挙
げることができる。
また、他の副資材としては、炭酸カルシウム、タル
ク、クレー等の無機フイラー、さらには、顔料、加工助
剤等を挙げることができる。
〈発明の作用・効果〉 本発明の塩化ビニル樹脂系押出成形材料は、塩化ビニ
ル樹脂に可塑剤、安定剤および他の副資材が配合されて
なる塩化ビニル樹脂系押出成形材料において、塩化ビ
ニル樹脂として、高重合度で少くとも架橋レジンを主成
分とするものを使用し、可塑剤として、アルキル鎖炭
素数が8〜11のフタル酸エステル類を使用し、改質剤
として、TPUを使用することにより、当該材料を使用し
て成形した押出物は、後述の実施例で支持されるよう
に、下記効果を奏する。
(1) モール構成材料の剛性率(弾性率)の温度依存
性が従来に比して小さくなるため、モール組み付けに際
して、それぞれ、モール本体部や保持フイン部を撓ませ
る必要があるが、従来の如く、夏季と冬季との組み付け
作業性に大幅な差が発生しない。
(2) 同様の理由で、夏季と冬季では、モールの本体
部・フイン部保持力に従来のような大きな差が出ない。
(3) 弾性回復性が改善され、モール運搬時発生した
変形の戻りも従来に比して良好となり、この点からも、
組み付け作業性が改善される。
〈実施例〉 以下、上記効果を確認するために、比較例とともに行
なった実施例について説明する。
第1表に示す配合処方の材料を、混練・ペレツト化し
て、成形用材料を調製する。
こうして調製した各実施例の成形用材料を使用して、
押出物を得た。
各押出物について、下記項目の試験を行なつた。
(1) 弾性率の温度依存性試験: 粘弾性スペクトロメータ(岩本製作所製、測定周波
数;20Hz)を使用し、−50〜100℃の間で、2℃間隔で測
定した。測定結果を、第2図に示すが、本発明の実施例
は、いずれも、比較例に比して、弾性率の温度依存性
が、低いことがわかる。
(2) ヒステリシスロス測定試験: ランシロンを使用して、引つ張り・復元スピード50mm
/分で測定した。各ヒステリシスロスを第1表に示す
が、各実施例はいずれも各比較例に比して、ヒステリシ
スロスが小さく、弾性回復性が良好であることが分る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の成形用材料を適用可能な製品(フラツ
シユマウントモール)の装着態様断面図、 第2図は弾性率の温度依存性試験の結果を示すグラフ図
である。 1……モール本体部、3……脚部、5,6……保持フイ
ン、21……固定窓板、23……板金窓枠、25……シーラン
ト、30……ダム。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化ビニル樹脂に可塑剤、安定剤および他
    の副資材が配合されてなる塩化ビニル樹脂系押出成形材
    料において、下記要件を満足することを特徴とする。 (1) 平均重合度(P)=1800〜4000であつて、テト
    ロヒドロフラン不溶分5〜50%である部分架橋樹脂を全
    成分又は主成分とする塩化ビニル樹脂…100重量部、 (2) アルキル鎖炭素数が8〜11であるフタル酸エス
    テル類の1種または2種以上からなる可塑剤…20〜50重
    量部、 (3) ウレタン系熱可塑性エラストマーからなる改質
    剤…20〜50重量部。
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