JP2561948Y2 - ディスク式スチ―ムトラップ - Google Patents

ディスク式スチ―ムトラップ

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JP2561948Y2
JP2561948Y2 JP11014291U JP11014291U JP2561948Y2 JP 2561948 Y2 JP2561948 Y2 JP 2561948Y2 JP 11014291 U JP11014291 U JP 11014291U JP 11014291 U JP11014291 U JP 11014291U JP 2561948 Y2 JP2561948 Y2 JP 2561948Y2
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正 小池
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は蒸気配管系に発生する復
水を排出するディスク式スチ―ムトラップに関し、特に
ブロ―機能を有するものに関する。蒸気輸送初めには多
量の空気や低温の復水及び蒸気が発生するので、蒸気使
用機器等の立ち上げ時間を短縮するためには短時間にブ
ロ―する必要がある。この対策として、ディスク式スチ
―ムトラップと並列にバイパス通路を形成し、バイパス
通路に開閉弁を配置し、開閉弁を操作してバイパス通路
からも流体を排出するようにしていた。しかしこの場合
は、ディスク式スチ―ムトラップとは別に別途バイパス
通路を設けるために大きな設置スペ―スが必要となって
しまっていた。
【0002】
【従来の技術】そこで従来は、特開昭62−16509
7号公報に示されているような技術が用いられた。これ
は、入口と出口を形成した弁ケ―シング内に流通孔を開
けた弁ボ―ルを配置し、弁ボ―ルの流通孔内にディスク
式スチ―ムトラップを配置し、回転操作用の弁軸を弁ボ
―ルに連結し、弁ボ―ルの回転位置によりディスク式ス
チ―ムトラップの入口と出口をそれぞれ弁ケ―シングの
入口と出口にあるいは弁ケ―シングの出口と入口に連結
するようにしたものであり、別途バイパス通路を設ける
必要がないので、小型に作ることができるものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造のものでは、ディスク式スチ―ムトラップを収容でき
る流通孔を開けた弁ボ―ルが必要であり、この弁ボ―ル
を収容できる大きさに弁ケ―シングを形成しなければな
らないので、小型化には限界があった。本考案の技術的
課題は、従って、より小型のブロ―機能を有するディス
ク式スチ―ムトラップを得ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために講じた本考案の技術的手段は、入口と出口を
有する弁ケ―シング内に流入孔と流出孔を有し弁ケ―シ
ングとの間に変圧室を形成する球形弁座部材を配置し、
流入孔と流出孔に離着座して入口と出口を連通遮断する
弁ディスクを変圧室内に配置し、流入孔を入口に流出孔
を出口に連通せしめる位置と流出孔を入口に流入孔を出
口に連通せしめる位置に球形弁座部材を回転せしめる弁
軸を弁ケ―シングを貫通して球形弁座部材に連結したも
のである。
【0005】
【作用】上記の技術的手段の作用は下記の通りである。
外部から弁軸を操作して球形弁座部材を回転せしめるこ
とにより、流入孔が入口に連通し流出孔が出口に連通し
た位置と、流出孔が入口に連通し流入孔が出口に連通し
た位置に切換えることができる。通常時は流入孔を入口
に流出孔を出口に連通せしめて使用する。入口からの流
入する復水はディスク式スチ―ムトラップの周知の作動
により出口に排出される。蒸気輸送初め等の低温の蒸気
や復水が多量に発生する場合は流出孔を入口に流入孔を
出口に連通せしめる。この場合は入口からの流体が流出
孔から流入するので、弁ディスクは常に開弁状態を維持
し、短時間に入口の流体を出口にブロ―する。
【0006】
【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説
明する(図1ないし図3参照)。本体1に蓋2をねじ結
合して弁ケ―シングを形成する。本体1に入口3と出口
4を同一軸上に形成する。弁ケ―シング内に形成された
ほぼ円筒状の空間に球形弁座部材5を配置する。球形弁
座部材5の入口3側と出口4側に環状のシ―ル部材6,
7を配置する。球形弁座部材5と蓋2の間に変圧室8を
形成する。
【0007】球形弁座部材5に一端が入口3に開口し他
端が変圧室8側の中心に開口する流入孔11,9を形成
し、流入孔9の周囲に環状に一端が開口し他端が出口4
に開口する流出孔10,12,13を形成する。流入孔
9と流出孔10の間に環状の内輪弁座14を形成し、流
出孔10の周囲に環状の外輪弁座15を形成する。内輪
弁座14と外輪弁座15は同心円状でその上面は同一平
面に形成する。変圧室8内に内輪弁座14と外輪弁座1
5に離着座して流入孔11,9と流出孔10,12,1
3を開閉し、入口3と出口4を連通あるいは遮断する弁
ディスク16を収容する。
【0008】球形弁座部材5にキ―溝17を設けて、本
体1を貫通する弁軸18の上端のキ―部19を係合させ
る。本体1にねじ結合したホルダ―20で弁軸18を本
体1に固定する。弁軸18にハンドル(図示せず)を取
り付けて、球形弁座部材5を外部から回転操作できるよ
うにする。
【0009】上記の実施例の作動は次の通りである。通
常時は図1に示す状態で使用する。即ち入口3と流入孔
11,9が連通し流出孔10,12,13が出口4に連
通した状態である。この場合はディスク式スチ―ムトラ
ップの周知の作動により、蒸気は逃さず復水のみが出口
4に排出される。蒸気輸送初め等の低温の蒸気や復水が
多量に発生する場合は、弁軸18を回転操作して球形弁
座部材5を図1の状態から180度回転させて図3に示
す状態にする。即ち入口3と流出孔13,12,10が
連通し流入孔9,119が出口4に連通した状態にす
る。この場合は入口3からの流体が流出孔13,12,
10から流入するので、弁ディスク16は常に開弁状態
を維持し、短時間に入口3の流体を出口4にブロ―す
る。尚、図2は図1の球形弁座部材5を90度回転させ
たもので、この場合は入口3と出口4を遮断した状態に
なる。
【0010】
【考案の効果】本考案は下記の特有の効果を生じる。上
記のように本考案によれば、弁座部材を球形に形成し、
この球形弁座部材を弁軸で回転せしめるようにしたの
で、より小型のブロ―機能を有するディスク式スチ―ム
トラップを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例のディスク式スチ―ムトラップ
の断面図である。
【図2】図1の球形弁座部材を90度回転せしめた断面
図である。
【図3】図1の球形弁座部材を180度回転せしめた断
面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 蓋 3 入口 4 出口 5 球形弁座部材 8 変圧室 9,11 流入孔 10,12,13 流出孔 14 内輪弁座 15 外輪弁座 16 弁ディスク 18 弁軸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口と出口を有する弁ケ―シング内に流
    入孔と流出孔を有し弁ケ―シングとの間に変圧室を形成
    する球形弁座部材を配置し、流入孔と流出孔に離着座し
    て入口と出口を連通遮断する弁ディスクを変圧室内に配
    置し、流入孔を入口に流出孔を出口に連通せしめる位置
    と流出孔を入口に流入孔を出口に連通せしめる位置に球
    形弁座部材を回転せしめる弁軸を弁ケ―シングを貫通し
    て球形弁座部材に連結したディスク式スチ―ムトラッ
    プ。
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