JP2741306B2 - ディスク式スチ―ムトラップ - Google Patents
ディスク式スチ―ムトラップInfo
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- JP2741306B2 JP2741306B2 JP12266792A JP12266792A JP2741306B2 JP 2741306 B2 JP2741306 B2 JP 2741306B2 JP 12266792 A JP12266792 A JP 12266792A JP 12266792 A JP12266792 A JP 12266792A JP 2741306 B2 JP2741306 B2 JP 2741306B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は蒸気配管系に発生する復
水を自動的に排出するスチ―ムトラップに関し、特に、
変圧室すなわち熱力学的蒸気室の圧力変化に応じて弁デ
ィスクが開閉するディスク式スチ―ムトラップに関す
る。ディスク式スチ―ムトラップの閉弁は、変圧室の圧
力変化と共に弁デイスク下面を流下する流体の流速によ
る。すなわち、弁ディスク下面を液体としての復水が流
下している場合の流速は比較的遅く、気体としての蒸気
が流下する場合の流速は速いものとなり、この流速の変
化によって生じる静圧低下により、蒸気が流下すれば閉
弁するものである。蒸気配管系に取付けたスチ―ムトラ
ップにおいては、蒸気の使用開始時等に配管中あるいは
蒸気使用装置中の低温空気や低温復水が多量に流入して
くるが、空気が流入してくると蒸気と同様にその流速が
速いために弁ディスクが閉弁してしまいその排出が不可
能になってしまう場合がある。空気がトラップ内に滞留
すると放熱による圧力低下を生じないためにトラップは
閉弁したままで、復水を入口側に滞留してしまうのであ
る。
水を自動的に排出するスチ―ムトラップに関し、特に、
変圧室すなわち熱力学的蒸気室の圧力変化に応じて弁デ
ィスクが開閉するディスク式スチ―ムトラップに関す
る。ディスク式スチ―ムトラップの閉弁は、変圧室の圧
力変化と共に弁デイスク下面を流下する流体の流速によ
る。すなわち、弁ディスク下面を液体としての復水が流
下している場合の流速は比較的遅く、気体としての蒸気
が流下する場合の流速は速いものとなり、この流速の変
化によって生じる静圧低下により、蒸気が流下すれば閉
弁するものである。蒸気配管系に取付けたスチ―ムトラ
ップにおいては、蒸気の使用開始時等に配管中あるいは
蒸気使用装置中の低温空気や低温復水が多量に流入して
くるが、空気が流入してくると蒸気と同様にその流速が
速いために弁ディスクが閉弁してしまいその排出が不可
能になってしまう場合がある。空気がトラップ内に滞留
すると放熱による圧力低下を生じないためにトラップは
閉弁したままで、復水を入口側に滞留してしまうのであ
る。
【０００２】
【従来の技術】低温空気も排出することのできる従来の
ディスク式スチ―ムトラップとしては、例えば実公平３
−２５５１７号公報に示されたものがある。これは、弁
ディスクの下方にバイメタルと操作部材を配置すること
により、低温時にはバイメタルが伸長し操作部材を介し
て弁ディスクを強制的に開弁することにより、低温空気
をスチ―ムトラップから排出するものである。
ディスク式スチ―ムトラップとしては、例えば実公平３
−２５５１７号公報に示されたものがある。これは、弁
ディスクの下方にバイメタルと操作部材を配置すること
により、低温時にはバイメタルが伸長し操作部材を介し
て弁ディスクを強制的に開弁することにより、低温空気
をスチ―ムトラップから排出するものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のディスク式
スチ―ムトラップは、弁ディスクを強制的に開弁するこ
とができるだけの変位力と変位量を有するバイメタルが
必要となり、バイメタルが長尺になると共に厚肉の材料
を用いなければならない問題があった。
スチ―ムトラップは、弁ディスクを強制的に開弁するこ
とができるだけの変位力と変位量を有するバイメタルが
必要となり、バイメタルが長尺になると共に厚肉の材料
を用いなければならない問題があった。
【０００４】従って本発明の技術的課題は、比較的小さ
な変位力と変位量を有する温度応動部材でもって低温空
気を排出することのできるディスク式スチ―ムトラップ
を得ることである。
な変位力と変位量を有する温度応動部材でもって低温空
気を排出することのできるディスク式スチ―ムトラップ
を得ることである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために講じた本発明の技術的手段は、入口と出口を
形成した本体に蓋部材を取り付けて内部に入口と出口が
開口する変圧室を形成し、入口及び出口の変圧室側開口
端に内外輪弁座からなる弁座面を形成し、内外輪弁座面
の間に環状溝を形成し、内外輪弁座の弁座面に離着座す
る弁ディスクを変圧室に配置したものにおいて、環状溝
から出口に至る通路の間に低温時には該通路面積を小さ
くし、高温時には該通路面積を大きくする温度応動部材
を配置したものである。
するために講じた本発明の技術的手段は、入口と出口を
形成した本体に蓋部材を取り付けて内部に入口と出口が
開口する変圧室を形成し、入口及び出口の変圧室側開口
端に内外輪弁座からなる弁座面を形成し、内外輪弁座面
の間に環状溝を形成し、内外輪弁座の弁座面に離着座す
る弁ディスクを変圧室に配置したものにおいて、環状溝
から出口に至る通路の間に低温時には該通路面積を小さ
くし、高温時には該通路面積を大きくする温度応動部材
を配置したものである。
【０００６】
【作用】上記の技術的手段の作用は下記の通りである。
ディスク式スチ―ムトラップの環状溝から出口に至る通
路の間に温度応動部材を配置したことにより、トラップ
内の流体が低温時には出口通路が絞られた状態となり流
体は多量に且つ高速で流下することがない。従って、こ
の状態では低温空気が流下してきても弁ディスク下面を
高速で流下することがないために、弁ディスクが閉弁し
てしまうことがなく低温空気を排出することができる。
流体が高温になると温度応動部材は通路面積を大きくす
ることにより、従来のトラップと同様の作動すなわち蒸
気が流下すると弁ディスクを閉弁する作動を行う。
ディスク式スチ―ムトラップの環状溝から出口に至る通
路の間に温度応動部材を配置したことにより、トラップ
内の流体が低温時には出口通路が絞られた状態となり流
体は多量に且つ高速で流下することがない。従って、こ
の状態では低温空気が流下してきても弁ディスク下面を
高速で流下することがないために、弁ディスクが閉弁し
てしまうことがなく低温空気を排出することができる。
流体が高温になると温度応動部材は通路面積を大きくす
ることにより、従来のトラップと同様の作動すなわち蒸
気が流下すると弁ディスクを閉弁する作動を行う。
【０００７】
【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説
明する（図１乃至図３参照）。本体１の同一軸上に入口
２と出口３を形成し、この入口２と出口３と連通する変
圧室４を蓋部材５と本体１とで形成する。入口２と出口
３の変圧室４側開口端に内輪６と外輪７を同芯状に形成
し、上端を弁座面８とする。弁座面８上に円板状の弁デ
ィスク９を配置する。入口２と変圧室４は内輪６に形成
した流入孔１０を介して連通する。内輪６と外輪７の間
に環状溝１３を形成し、流出孔１１を設けて変圧室４と
出口３を連通する。環状溝１３と流出孔１１の間に温度
応動部材としてのバイメタルリング１２を止め輪１５を
介して取付ける。バイメタルリング１２は有端状でその
中央には貫通孔１６を設けることにより、温度の変化に
応じて貫通孔１６の開口面積が変化するものである。図
１に示す状態は流体温度が上昇してバイメタルリング１
２が拡径した状態を示し、貫通孔１６は流出孔１１とほ
ぼ同径の大きさとなっている。トラップに蒸気を通気し
始めた場合のように流体温度が低い場合は、図２に示す
ようにバイメタルリング１２は収縮して貫通孔１６の面
積も絞られた状態となる。流出孔１１の上部が絞られる
ことにより、流入孔１０から流下してきた低温空気は高
速で流下することができず、弁ディスク９下面で生じる
静圧低下は微々たるものとなり、弁ディスクが閉弁する
ことはない。
明する（図１乃至図３参照）。本体１の同一軸上に入口
２と出口３を形成し、この入口２と出口３と連通する変
圧室４を蓋部材５と本体１とで形成する。入口２と出口
３の変圧室４側開口端に内輪６と外輪７を同芯状に形成
し、上端を弁座面８とする。弁座面８上に円板状の弁デ
ィスク９を配置する。入口２と変圧室４は内輪６に形成
した流入孔１０を介して連通する。内輪６と外輪７の間
に環状溝１３を形成し、流出孔１１を設けて変圧室４と
出口３を連通する。環状溝１３と流出孔１１の間に温度
応動部材としてのバイメタルリング１２を止め輪１５を
介して取付ける。バイメタルリング１２は有端状でその
中央には貫通孔１６を設けることにより、温度の変化に
応じて貫通孔１６の開口面積が変化するものである。図
１に示す状態は流体温度が上昇してバイメタルリング１
２が拡径した状態を示し、貫通孔１６は流出孔１１とほ
ぼ同径の大きさとなっている。トラップに蒸気を通気し
始めた場合のように流体温度が低い場合は、図２に示す
ようにバイメタルリング１２は収縮して貫通孔１６の面
積も絞られた状態となる。流出孔１１の上部が絞られる
ことにより、流入孔１０から流下してきた低温空気は高
速で流下することができず、弁ディスク９下面で生じる
静圧低下は微々たるものとなり、弁ディスクが閉弁する
ことはない。
【０００８】図３は他の温度応動部材としてのバイメタ
ルリングを用いた例を示すもので、渦巻き状のバイメタ
ルリング２０を、高温時に図３に示すように流出孔１１
の上部外周に位置するように取付けたものである。低温
時にはバイメタルリング２０の渦巻きが収縮して流出孔
１１上を覆うことにより通路が絞られ、弁ディスク９が
低温空気で閉弁することを防止するものである。
ルリングを用いた例を示すもので、渦巻き状のバイメタ
ルリング２０を、高温時に図３に示すように流出孔１１
の上部外周に位置するように取付けたものである。低温
時にはバイメタルリング２０の渦巻きが収縮して流出孔
１１上を覆うことにより通路が絞られ、弁ディスク９が
低温空気で閉弁することを防止するものである。
【０００９】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、温度応動
部材の僅かな変位力と変位量を利用して出口側通路を絞
ることにより、低温空気を確実に排出することができ
る。
部材の僅かな変位力と変位量を利用して出口側通路を絞
ることにより、低温空気を確実に排出することができ
る。
【図１】本発明のディスク式スチ―ムトラップの実施例
の断面図である。
の断面図である。
【図２】図１におけるバイメタルリング部の要部部分断
面図である。
面図である。
【図３】本発明のディスク式スチ―ムトラップのバイメ
タルリング部の他の実施例の要部部分断面図である。
タルリング部の他の実施例の要部部分断面図である。
１ 本体 ２ 入口 ３ 出口 ４ 変圧室 ５ 蓋部材 ６ 内輪 ７ 外輪 ８ 弁座面 ９ 弁ディスク １０ 流入孔 １１ 流出孔 １２ バイメタルリング ２０ バイメタルリング
Claims (1)
- 【請求項１】 入口と出口を形成した本体に蓋部材を取
り付けて内部に入口と出口が開口する変圧室を形成し、
入口及び出口の変圧室側開口端に内外輪弁座からなる弁
座面を形成し、内外輪弁座面の間に環状溝を形成して、
内外輪弁座の弁座面に離着座する弁ディスクを変圧室に
配置したものにおいて、環状溝から出口に至る通路の間
に、低温時には該通路面積を小さくし、高温時には該通
路面積を大きくする温度応動部材を配置したことを特徴
とするディスク式スチ―ムトラップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12266792A JP2741306B2 (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | ディスク式スチ―ムトラップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12266792A JP2741306B2 (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | ディスク式スチ―ムトラップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05296392A JPH05296392A (ja) | 1993-11-09 |
| JP2741306B2 true JP2741306B2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=14841662
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12266792A Expired - Fee Related JP2741306B2 (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | ディスク式スチ―ムトラップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2741306B2 (ja) |
-
1992
- 1992-04-15 JP JP12266792A patent/JP2741306B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05296392A (ja) | 1993-11-09 |
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