JP4707888B2 - ディスク式スチームトラップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、変圧室すなわち熱力学的蒸気室の圧力変化に応じて開閉動作を行う弁ディスクを用いて、各種蒸気使用機器や蒸気配管で発生する復水を自動的に排出するディスク式スチームトラップに関し、特に高温高圧の蒸気系(一般にスチームトラップにおいては16kg/cm2、220°C以上)に使用するものに関する。
【0002】
ディスク式スチームトラップの基本的構成は、入口と出口を有する本体に蓋体を固着して内部に変圧室を形成し、変圧室の中心に開口する噴出孔を設けて入口と変圧室を連通し、噴出孔の外周囲に開口する環状溝を設けて、噴出孔と環状溝の間に内輪弁座を形成すると共に、環状溝の外周囲に内輪弁座と同一平面の外輪弁座を形成し、環状溝から排出孔を設けて変圧室と出口を連通し、内輪弁座と外輪弁座に離着座する円板状の弁ディスクを変圧室に配置したものであり、弁ディスクを変圧室の圧力変化によって自力式に制御して内輪弁座と外輪弁座に離着座させ、復水を自動的に排出するものである。このディスク式スチームトラップを高温高圧の蒸気系に使用すると、弁ディスクと内輪弁座の間に僅かな隙間を生じ、蒸気を漏洩してしまう問題があった。これは、閉弁時に弁ディスクの下面中央には高温高圧の入口側圧力が作用し、弁ディスクの上面には変圧室の圧力が作用するために、弁ディスクが上に凸状に湾曲し、外輪弁座には密着しているが内輪弁座との間に僅かな隙間を生じるためである。
【0003】
【従来の技術】
そこで、従来は特公昭48−15342号公報に示されているような技術が用いられていた。これは、弁ディスク下面の中心部を外周部よりも下方に僅かに突出させて形成することにより、閉弁時に弁ディスクが上に凸状に湾曲しても、弁ディスクが内輪弁座と外輪弁座に密着できるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のディスク式スチームトラップにおいては、閉弁直後は弁ディスクと内輪弁座及び外輪弁座との密着を維持できるが、変圧室の圧力低下に伴って外輪弁座と弁ディスクとの間に僅かな隙間を生じるために、変圧室の流体が出口に排出され、比較的早期に開弁してしまう問題があった。これは、変圧室の圧力低下に伴って弁ディスクの湾曲度合が小さくなるために、弁ディスクが内輪弁座には密着しているが外輪弁座との間に僅かな隙間を生じるためである。従って、本発明の技術的課題は、弁ディスクが早期に開弁しないディスク式スチームトラップを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の技術的課題を解決するために講じた本発明の技術的手段は、入口と出口を有する本体に蓋体を固着して内部に変圧室を形成し、変圧室の中心に開口する噴出孔を設けて入口と変圧室を連通し、噴出孔の外周囲に開口する環状溝を設けて、噴出孔と環状溝の間に内輪弁座を形成すると共に、環状溝の外周囲に内輪弁座と同一平面の外輪弁座を形成し、環状溝から排出孔を設けて変圧室と出口を連通し、内輪弁座と外輪弁座に離着座する円板状の弁ディスクを変圧室に配置したものにおいて、噴出孔の変圧室側端を大径に形成し大径部に噴出孔の外周壁を摺動する内輪シールリングを配置し、弁ディスクの開弁時に内輪シールリングの上端を内輪弁座と外輪弁座よりも僅かに突出させる弾性部材としてのバネを、大径部の底壁と内輪シールリングの下面との間に設け、外輪弁座の外周囲に外輪弁座の外周壁を摺動する外輪シールリングを配置し、弁ディスクの開弁時に外輪シールリングの上端を内輪弁座と外輪弁座よりも僅かに突出させる弾性部材としてのバネを、外輪弁座の外側の本体の上壁と外輪シールリングの下面との間に設けたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明は、噴出孔の変圧室側端を大径に形成し大径部に噴出孔の外周壁を摺動する内輪シールリングを配置し、弁ディスクの開弁時に内輪シールリングの上端を内輪弁座と外輪弁座よりも僅かに突出させる弾性部材としてのバネを、大径部の底壁と内輪シールリングの下面との間に設け、外輪弁座の外周囲に外輪弁座の外周壁を摺動する外輪シールリングを配置し、弁ディスクの開弁時に外輪シールリングの上端を内輪弁座と外輪弁座よりも僅かに突出させる弾性部材としてのバネを、外輪弁座の外側の本体の上壁と外輪シールリングの下面との間に設けたものである。そのため、閉弁直後は弁ディスクが外輪弁座と内輪シールリングに密着している。変圧室の圧力低下によって弁ディスクの湾曲度合が小さくなると、弁ディスクと外輪弁座との間に僅かな隙間を生じるが、外輪シールリングが弁ディスクとの密着を維持する。そして、変圧室の圧力が所定の開弁圧力に低下してから弁ディスクが内輪シールリングと外輪シールリングから離座して開弁する。
【0007】
【実施例】
上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明する(図1参照)。
本体1に蓋体2をねじ結合して内部に変圧室3を形成する。本体1に入口4と出口5をほぼ同一軸上に形成する。本体1に変圧室3の中心に開口する噴出孔6を開け、噴出孔6を介して入口4と変圧室3を連通する。噴出孔6の外周囲に環状溝8を設けて、噴出孔6と環状溝8の間に環状の内輪弁座9を形成し、環状溝8の外周囲に内輪弁座9と同心円状で同一平面の環状の外輪弁座10を形成する。環状溝8の終端を排出孔7を介して出口5に連通する。内輪弁座9と外輪弁座10に離着座して開閉弁を行う円板状の弁ディスク11を変圧室3内に自由状態で配置する。
【0008】
噴出孔6の変圧室3側端を少し大径に形成し、大径部に噴出孔6の外周壁を摺動する内輪シールリング12を配置し、大径部の底壁と内輪シールリング12の下面との間に、弁ディスク11の開弁時に内輪シールリング12の上端を内輪弁座9と外輪弁座10よりも僅かに突出させる弾性部材としてのリング状の波形バネ13を配置する。外輪弁座10の外周囲に外輪弁座10の外周壁を摺動する外輪シールリング14を配置し、外輪弁座10の外側の本体1の上壁と外輪シールリング14の下面との間に、弁ディスク11の開弁時に外輪シールリング14の上端を内輪弁座9と外輪弁座10よりも僅かに突出させる弾性部材としてのリング状の波形バネ15を配置する。
【0009】
次に作用を説明する。変圧室3内に蒸気が滞留していない場合、噴出孔6を介して弁ディスク11に作用する入口4側の流体圧力により、弁ディスク11は内外輪弁座9,10から離座して低温復水を環状溝8と排出孔7を介して出口5へ排出する。
【0010】
復水が排出されて変圧室3内に蒸気が流入してくると、変圧室3内の圧力が上昇すると共に、弁ディスク11下面を高速の蒸気が流下して静圧低下を来たすことによって、弁ディスク11は波形バネ13の付勢力に抗して外輪弁座10と内輪シールリング12に着座して閉弁する。
【0011】
変圧室3内の蒸気が放熱等により凝縮しその蒸気圧力が低下してくると、弁ディスク11は湾曲度合が小さくなり外輪弁座10との間に僅かな隙間を生じるが、外輪シールリング14が弁ディスク11との密着を維持する。そして、変圧室3の圧力が所定の開弁圧力に低下してから弁ディスク11が内輪シールリング12と外輪シールリング14から離座して開弁する。以上のような開閉弁のサイクルを繰り返す。
【0012】
【発明の効果】
上記のように本発明によれば、変圧室の圧力が所定の開弁圧力に低下するまでは弁ディスクが内輪シールリングと外輪シールリングに密着しているので、早期に開弁することを防止できる。そのため、頻繁な開閉弁を防止でき寿命を長くすることができるという優れた効果を生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク式スチームトラップの実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 本体
2 蓋体
3 変圧室
4 入口
5 出口
6 噴出孔
7 排出孔
8 環状溝
9 内輪弁座
10 外輪弁座
11 弁ディスク
12 内輪シールリング
13 波形バネ
14 外輪シールリング
15 波形バネ

Claims (1)

  1. 入口と出口を有する本体に蓋体を固着して内部に変圧室を形成し、変圧室の中心に開口する噴出孔を設けて入口と変圧室を連通し、噴出孔の外周囲に開口する環状溝を設けて、噴出孔と環状溝の間に内輪弁座を形成すると共に、環状溝の外周囲に内輪弁座と同一平面の外輪弁座を形成し、環状溝から排出孔を設けて変圧室と出口を連通し、内輪弁座と外輪弁座に離着座する円板状の弁ディスクを変圧室に配置したものにおいて、噴出孔の変圧室側端を大径に形成し大径部に噴出孔の外周壁を摺動する内輪シールリングを配置し、弁ディスクの開弁時に内輪シールリングの上端を内輪弁座と外輪弁座よりも僅かに突出させる弾性部材としてのバネを、大径部の底壁と内輪シールリングの下面との間に設け、外輪弁座の外周囲に外輪弁座の外周壁を摺動する外輪シールリングを配置し、弁ディスクの開弁時に外輪シールリングの上端を内輪弁座と外輪弁座よりも僅かに突出させる弾性部材としてのバネを、外輪弁座の外側の本体の上壁と外輪シールリングの下面との間に設けたことを特徴とするディスク式スチームトラップ。
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