JP2561622Y2 - パーティションボードに付設された長尺物収納具 - Google Patents

パーティションボードに付設された長尺物収納具

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JP2561622Y2
JP2561622Y2 JP1991080364U JP8036491U JP2561622Y2 JP 2561622 Y2 JP2561622 Y2 JP 2561622Y2 JP 1991080364 U JP1991080364 U JP 1991080364U JP 8036491 U JP8036491 U JP 8036491U JP 2561622 Y2 JP2561622 Y2 JP 2561622Y2
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case
partition board
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茂 藤野
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Toyota Motor East Japan Inc
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Kanto Auto Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、乗用車等の車両におい
て車室とラッゲージルームとを仕切るパーティションボ
ードに付設された長尺物収納具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に乗用車においては、車室側とラッ
ゲージルーム側とを仕切るためにパーティションボード
が設けられている。図3に示したように、このようなパ
ーティションボード1は、一対のリヤシート2,2のシ
ートバック3,3の後側に配設されている。また、この
図3ではリヤシート2,2のシートクッション4,4側
へ倒れ込んだ状態で示されているアームレスト5は、そ
の不使用時には上記シートバック3,3間の凹部に引き
込まれるようになっている。
【0003】従来、スキー等の長尺物をラッゲージルー
ムに積み込む場合、図3に示したようなスキー袋6が使
用されていた。即ち、パーティションボード1の、アー
ムレスト5に対応する位置には開口1aが設けられ、更
に図4及び図5に示したように、パーティションボード
1の車室側において上記開口1aにスキー袋6の袋口6
aを接合せしめられていた。その場合、上記スキー袋6
の袋口6aは、図示されているようにリベット7及びタ
ッカ8を用いてパーティションボード1の開口1aの縁
部に固定するようになっていた。
【0004】そして、スキー袋6は、その不使用時には
小さく押し縮められた状態でパーティションボード1と
シートバック3,3間に収納されたアームレスト5との
間に挟持されるようになっている。また、スキー袋6を
使用する場合、先ず図3に示したようにアームレスト5
をシートクッション4,4側へ倒し、図示しない積み込
むべきスキーをラッゲージルーム側から開口1aを介し
て袋口6aからスキー袋6内へ挿入する。そして、スキ
ーの挿入により、スキー袋6は図3に示したように車室
側へ伸び出し、かくしてスキーの積み込みが完了する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スキー袋6は、上記のようにスキーの挿抜により伸び縮
みし得るようになっているものの、パーティションボー
ド1に固設されているため、ラッゲージルームに収容さ
れている品物を車室側から取り出すことが出来ない構造
になっている。即ち、結局スキー袋6自体が邪魔になっ
て、所謂トランクスルー状態にすることが不可能であっ
た。
【0006】本考案はかかる実情に鑑み、本来の長尺物
収納機能を有する上に、トランクスルー状態も実現し得
るようにした、パーティションボードに付設された長尺
物収納具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案によるパーティシ
ョンボードに付設された長尺物収納具は、車室とラッゲ
ージルームとを仕切るパーティションボードにおいて、
該パーティションボードの、リヤシートのアームレスト
に対応する位置に設けた開口と、パーティションボード
にヒンジを介して支持されていて上記開口に嵌合・離脱
し得る前後が開放されたケースと、このケース内に押し
縮めた状態で収納され且つ袋口がケースの内周縁に固定
された長尺物収納袋とを備え、アームレストを倒した状
態で、ケースを開口に嵌合し且つ長尺物収納袋を車室内
に延ばしたり、ケースを開口から離脱せしめて長尺物収
納袋をケース内に押し縮めたりすることができ、アーム
レストを起こした状態で、ケースを開口に嵌合してケー
スがパーティションボードからラッゲージルーム側へ突
出しないようにしたことを特徴としている。
【0008】
【作用】上記構成によれば、ケースをパーティションボ
ードの開口に嵌合せしめ、且つアームレストをシートク
ッション側へ倒すことによって、長尺物収納袋が使用可
能状態になる。そして、この状態で、スキー等の長尺物
をラッゲージルーム側から上記長尺物収納袋へ挿入する
ことにより、上記長尺物収納袋は車室側へ伸び出し、こ
れにより上記長尺物の積み込みが完了する。一方、上記
ケースを上記開口から離脱せしめ、且つアームレストを
シートクッション側へ倒すと、この状態では開放された
上記開口を介して上記車室と上記ラッゲージルームとが
連通し、これにより上記開口を介してトランクスルー状
態が実現される。
【0009】
【実施例】以下、図1及び図2に示した一実施例に基づ
き、本考案を詳細に説明する。尚、本実施例においても
従来例の場合と同様に、パーティションボード1は、一
対のリヤシート2,2のシートバック3,3の後側に配
設され、リヤシート2のシートクッション4側へ倒れ込
んだ状態で使用されるアームレスト5はその不使用時に
は一対のシートバック3,3間の凹部に引き込まれるよ
うになっている(図3参照)。
【0010】図1に示したように、パーティションボー
ド1の、アームレスト5に対応する位置に設けた開口1
aの側縁部には、ヒンジ9が固定されている。そして、
上記開口1aと整合し得且つ前後に開放された形状を有
するケース10が該ヒンジ9によって支持されており、
該ケース10はヒンジ9の周りに回動することにより開
口1aに嵌合・離脱し得るようになっている。また、ケ
ース10には長尺物収納袋11が収納され且つその袋口
がケース10の内周縁に固定されていて、この長尺物収
納袋11は後述するように伸び縮み可能であるが、図1
ではケース10内に押し縮められた状態で収納されてい
る。
【0011】またケース10のヒンジ9側の側部には取
手10aが設けられていて、この取手10aを把持して
ケース10を回動操作し得るようになっている。また、
ケース10の反対側の側部の適所には、図2に示したよ
うに、両方向へ突出する突起12a,12bから成る係
止片12が設けられていると共に、開口1aの左右の縁
部には該係止片12の突起12a,12bとそれぞれ係
合する孔13a及び13bが形成されている。そして、
上記突起12a,12bを孔13a,13bとそれぞれ
係合させることにより、ケース10は開口1aに嵌合し
た状態(二点鎖線図示)と開口1aから離脱してパーテ
ィションボード1に固定された状態(実線図示)にそれ
ぞれ保持されるようになっている。尚、ケース10が開
口1aに嵌合した状態では、パーティションボード1か
らラッゲージルーム側へ突出しないように、又上記一対
のシートバック3,3間の凹部に引き込まれているアー
ムレスト5とは干渉しないように、ケース10の寸法が
設定されている。
【0012】本実施例は上述のように構成されているか
ら、先ず、本案長尺物収納具を使用する場合、長尺物収
納袋11が押し縮められた状態で収納されているケース
10を図1の矢印で示したようにヒンジ9の周りに回動
することにより、パーティションボード1の開口1aに
嵌合せしめる。そして、係止片12の突起12aを孔1
3aと係合させることにより、ケース10は、図2にお
いて二点鎖線にて示した状態で保持される。そして、ア
ームレスト5をシートクッション4側へ倒すことによっ
て、長尺物収納袋11が使用可能状態になる。即ち、こ
の状態ではスキー板等の長尺物をラッゲージルーム側か
ら長尺物収納袋11へ挿入することにより、該長尺物収
納袋11が図2において点線にて示したように、車室側
へ伸び出され、これにより上記長尺物の積み込みが完了
する。
【0013】一方、積み込んだ長尺物を長尺物収納袋1
1から抜き取った後、長尺物収納袋11を再び押し縮め
てケース10内に収めることができる。このように長尺
物収納袋11を押し縮めて収納したケース10がパーテ
ィションボード1の開口1aに嵌合した状態(なお、こ
れがケース10の通常状態である)では、図2において
二点鎖線にて示したように、ケース10はパーティショ
ンボード1からラッゲージルーム側へ突出しないように
なっている。従って、ケース10を通常状態にしておく
ことにより、ケース10はラッゲージルーム側において
全く邪魔にならず、これによりラッゲージルームのスペ
ースの有効利用を図ることができる。
【0014】ところで、ケース10を開口1aから離脱
せしめて、係止片12の突起12bを孔13bと係合さ
せると、ケース10は図1に示した状態で保持される。
そして、アームレスト5をシートクッション4側へ倒せ
ば、ケース10が離脱したことによって開放された開口
1aを介して車室とラッゲージルームとが連通する。こ
れにより開口1aを介してトランクスルーが可能な状態
となる。このように、ケース10をパーティションボー
ド1から取り外すことなく、ワンタッチでトランクスル
ー状態を実現することができる。
【0015】なお、上記実施例において、長尺物収納袋
11は、スキーをはじめとする種々の長尺物の収納に利
用することができるのは勿論である。
【0016】
【考案の効果】上述したように、本考案によるパーティ
ションボードに付設された長尺物収納具によれば、本来
の長尺物収納機能を有する上に、トランクスルー状態も
実現し得るという実用上重要な利点を有している。又、
長尺物収納袋を収納したケースをパーティションボード
から取り外すことなく、ワンタッチでトランクスルー状
態を実現することができる。さらに、通常状態ではケー
スがパーティションボードの開口に嵌合するにするの
で、ラッゲージルームのスペースの有効利用を図ること
ができる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のパーティションボードに付設された長
尺物収納具の一実施例の要部斜視図である。
【図2】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図3】従来のパーティションボードに付設された長尺
物収納具の車室側の斜視図である。
【図4】従来のパーティションボードとそれに付設され
たスキー袋の斜視図である。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 パーティションボード 2 リヤシート 3 シートバック 4 シートクッション 5 アームレスト 9 ヒンジ 10 ケース 11 長尺物収納袋 12 係止片 13a 孔 13b 孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室とラッゲージルームとを仕切るパー
    ティションボードにおいて、該パーティションボード
    の、リヤシートのアームレストに対応する位置に設けた
    開口と、該パーティションボードにヒンジを介して支持
    されていて上記開口に嵌合,離脱し得る前後が開放され
    たケースと、該ケース内に押し縮めた状態で収納され且
    つ袋口が該ケースの内周縁に固定された長尺物収納袋と
    を備えており、上記アームレストを倒した状態で、上記
    ケースを上記開口に嵌合して上記長尺物収納袋を車室内
    に延ばし得るようにすると共に、該ケースを該開口から
    離脱せしめて該長尺物収納袋をケース内に押し縮めるこ
    とができ、上記アームレストを起こした状態で、上記ケ
    ースを上記開口に嵌合して該ケースが上記パーティショ
    ンボードから上記ラッゲージルーム側へ突出しないよう
    したことを特徴とする、パーティションボードに付設
    された長尺物収納具。
JP1991080364U 1991-09-09 1991-09-09 パーティションボードに付設された長尺物収納具 Expired - Lifetime JP2561622Y2 (ja)

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JPH0522167U JPH0522167U (ja) 1993-03-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0212103Y2 (ja) * 1985-03-30 1990-04-05
JPS6366335U (ja) * 1986-10-22 1988-05-02
JPH01120432U (ja) * 1988-02-09 1989-08-15

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JPH0522167U (ja) 1993-03-23

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