JP2560821Y2 - 障子の吊り戸車 - Google Patents

障子の吊り戸車

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JP2560821Y2
JP2560821Y2 JP179093U JP179093U JP2560821Y2 JP 2560821 Y2 JP2560821 Y2 JP 2560821Y2 JP 179093 U JP179093 U JP 179093U JP 179093 U JP179093 U JP 179093U JP 2560821 Y2 JP2560821 Y2 JP 2560821Y2
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信二 横山
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ワイケイケイアーキテクチュラルプロダクツ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は閉鎖時の軌道に対して
屈曲した軌道上に格納される障子を上枠に吊り支持させ
る、障子の吊り戸車に関するものである。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】開口枠の
上枠に沿って開閉する障子を上枠から吊り支持する吊り
戸車は障子の建て入れ調整のため、実公昭60-52270号や
実公昭61-10633号のようにボルトとナットを組み合わせ
ることにより障子を支持したままその高さ調整が可能な
構造をするが、折れ戸等、障子が閉鎖時の軌道に対して
屈曲した軌道上に格納される場合には軌道の屈曲部分で
障子が軌道に対して鉛直軸回りに回転変位するため吊り
戸車は障子に対して回転可能に接続される必要がある。
【0003】上記従来の吊り戸車はボルトの頭部とナッ
トで吊り金物を挟み込み、ボルトが障子の上框に螺合し
ていることから、吊り戸車は障子に対して回転できない
ため折れ戸に対応するには他の機構を組み合わせなけれ
ばならず、複雑な構造になり、上框への納まりが難しく
なる傾向がある。
【0004】この考案は従来の吊り戸車の実情を踏まえ
てなされたもので、簡素な構造で、障子の高さ調整を行
いながら障子に対して相対的に回転変位可能な吊り戸車
を新たに提案しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案では戸車が接続し
た吊り金物の基部に、障子の上框に固定される吊りボル
トを貫通させ、基部を挟んで吊りボルトの2箇所にナッ
トを螺合させることにより障子の高さ調整を行い、両ナ
ット間にナット間距離を基部の板厚より大きく保つスペ
ーサを配置することにより簡素な構造でありながら、吊
り金物に対して相対回転変位可能に障子を支持する。
【0006】吊り金物は吊りボルトが挿通する基部を持
ち、基部にはスペーサが挿通する挿通孔が明けられる。
【0007】スペーサは筒状をし、その長さは吊り金物
の基部の板厚より大きく、基部を挟む2個のナット間距
離を基部の板厚より大きく保つことにより両ナットを基
部から絶縁させる。吊りボルトはスペーサに挿通され、
吊り金物の基部を挟んだ、スペーサの軸方向両端位置に
ナットが螺合する。
【0008】ナットは吊り金物の基部を挟んで、吊りボ
ルトの軸部の両側からスペーサ側へ締め付けられるが、
スペーサによってナット間距離が基部の板厚より大きく
保たれることによりナットの締め付けによるスペーサへ
の圧縮力は基部へは伝達されず、ナットと基部の接触面
には障子の鉛直荷重に対応した力のみが作用する。また
スペーサによってナットと基部が絶縁されることにより
吊り金物と吊りボルトは相対的に回転変位可能に接続さ
れる。
【0009】障子の高さ調整は一方のナットをスペーサ
に対して後退させた状態で他方のナットを吊りボルトの
軸部に対して移動させることにより行われ、高さ調整後
は一方のナットをスペーサに密着するまで移動させるこ
とによりスペーサが両ナットに圧縮され、吊りボルトに
対して固定される。ナットはスペーサを吊りボルトに固
定することにより吊りボルト、すなわち障子と共に吊り
金物に対して回転するが、スペーサによって上側のナッ
トと吊り金物の相対的な回転が許容されることによりナ
ットの回転による緩みは生じない。
【0010】
【実施例】以下本考案を一実施例を示す図面に基づいて
説明する。
【0011】この考案の吊り戸車1は図8,図9に示す
ように障子8の上框81の2箇所に接続され、開口枠9の
上枠91に沿って開閉し、図10に一点鎖線で示すように閉
鎖時の軌道に対して屈曲した軌道上に格納される障子8
を上枠91から吊り支持するものである。障子8は雨戸の
戸板を含む。
【0012】吊り戸車1は図1〜図3に示すように障子
8の上框81に固定される吊りボルト4が挿通する基部31
を持ち、上枠91のレール911 上を走行する戸車2が接続
した吊り金物3と、吊り金物3の基部31に明けられた挿
通孔311 に挿通される吊りボルト4と、吊りボルト4が
挿通するスペーサ5と、スペーサ5の軸方向両端位置か
ら吊り金物3の基部31を挟んで吊りボルト4に螺合する
2個のナット6,7から構成される。
【0013】吊りボルト4の下端には台座41が一体化し
ており、吊りボルト4は台座41を貫通するボルト10によ
って障子8に固定される。
【0014】スペーサ5の本体50は筒状をし、吊り金物
3の基部31に明けられた挿通孔311に挿通され、スペー
サ5に吊りボルト4が挿通する。本体50の長さは吊り金
物3の基部31の板厚より大きく、ナット6,7間距離を
基部31の板厚より大きく保ち、両ナット6,7の締め付
けによるスペーサ5への圧縮力の基部31への伝達を回避
する。
【0015】図2は本体50の上部の外周に、上側のナッ
ト6と吊り金物3を非接触状態に保つフランジ51を突設
した場合の実施例を示したものである。フランジ51は基
部31の挿通孔311 より大きい面積を持ち、基部31の上面
に係合して本体50の下端を基部31の下面より突出させ、
上側のナット6を吊り金物3から絶縁する。フランジ51
がない場合には、障子8の荷重が大きいときにナット6
が直接基部31の上面に接触することによる摩擦力により
吊り金物3と共に吊りボルト4に対して回転する可能性
があるが、フランジ51によってナット6と吊り金物3が
絶縁されることにより両者は障子8の向きの変化に伴っ
て円滑に相対的な回転を生じる。フランジ51は座金状に
本体50から切り離される場合もある。図3は図2に示す
実施例の組立状態を示している。
【0016】基部31がナット6,7に挟み込まれないこ
とによりナット6の下面,またはフランジ51の下面と基
部31の上面との接触面には吊り金物3から懸垂する障子
8の鉛直荷重の1/2の大きさの荷重のみが作用し、吊り
金物3と吊りボルト4とは相対的に回転変位可能に接続
される。図4はフランジ51と基部31間の摩擦力を低減す
るためにフランジ51の下面に球状の突起511 を形成した
スペーサ5を示したものである。図5は図1に示す、本
体50のみからなるスペーサ5に上側のナット6を一体化
した場合の実施例を示したものである。
【0017】各ナット6,7は図3,図6に示すように
基部31を挟んでスペーサ5の両側から締め付けられ、障
子8を吊り金物3に支持させる。障子8の吊り金物3に
対する高さは例えば下側のナット7を台座41寄りに位置
させた状態で上側のナット6を吊りボルト4に対して上
下動させる等、いずれか一方のナット7(6)をスペー
サ5に対して後退させた状態で他方のナット6(7)を
移動させることにより調整される。上側のナット6で高
さ調整を行う場合には障子8を吊り金物3に支持させた
状態で行えるため作業が楽である。
【0018】障子8の高さ調整後は後退していたナット
7(6)がスペーサ5に密着するまで移動させられ、緊
結される。ナット6,7の緊結によりスペーサ5が両ナ
ット6,7によって圧縮されて吊りボルト4に対して固
定され、吊り金物3の基部31に接触しながらこれに対し
て回転可能となる。吊りボルト4の吊り金物3に対する
回転時にはナット6,7が吊りボルト4に緊結されるこ
とによりスペーサ5の吊り金物3に対する回転によるナ
ット6の緩みは生じにくく、特に図2に示す実施例の場
合には、フランジ51によって上側のナット6と吊り金物
3とが絶縁されるためナット6の緩みは生じない。図6
は障子8を上昇させた場合、図7は降下させた場合を示
す。
【0019】
【考案の効果】この考案は以上の通りであり、戸車が接
続した吊り金物の基部に、障子の上框に固定される吊り
ボルトを貫通させ、基部を挟んで吊りボルトの2箇所に
ナットを螺合させ、両ナット間にナット間距離を基部の
板厚より大きく保つスペーサを配置したものであるため
簡素な構造でありながら、障子の高さ調整が行えると同
時に、障子と吊り金物間の相対回転変位に追従すること
ができ、折れ戸等、屈曲した軌道上に格納される障子の
開閉に対応することができる。
【0020】また障子の高さ調整後にはナットの締め付
けによってスペーサが吊りボルトに固定されるためスペ
ーサと吊り金物の相対的な回転によるナットの緩みは防
止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】吊り戸車の構成例を示した分解斜視図である。
【図2】スペーサにフランジを形成した場合の構成例を
示した分解斜視図である。
【図3】図2に示す吊り戸車の組立状態を示した斜視図
である。
【図4】フランジに突起を形成したスペーサを示した斜
視図である。
【図5】図1に示すスペーサとナットを一体化した場合
の実施例を示した斜視図である。
【図6】障子を吊り金物に対して上昇させたときの様子
を示した側面図である。
【図7】障子を吊り金物に対して降下させたときの様子
を示した側面図である。
【図8】吊り戸車を取り付けた状態の障子を示した縦断
面図である。
【図9】障子の外観を示した立面図である。
【図10】障子の格納時の軌道を示した横断面図であ
る。
【符号の説明】
1……吊り戸車、2……戸車、3……吊り金物、31……
基部、311 ……挿通孔、4……吊りボルト、41……台
座、5……スペーサ、50……本体、51……フランジ、51
1 ……突起、6……ナット、7……ナット、8……障
子、81……上框、9……開口枠、91……上枠、911 ……
レール、10……ボルト。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口枠9の上枠91に沿って開閉し、閉鎖
    時の軌道に対して屈曲した軌道上に格納される障子8を
    上枠91から吊り支持する吊り戸車1であり、障子8の上
    框81に固定される吊りボルト4が挿通する基部31を持
    ち、上枠91のレール911 上を走行する戸車2が接続する
    吊り金物3と、吊り金物3の基部31の板厚より大きい長
    さを持ち、基部31に明けられた挿通孔311 に挿通される
    筒状のスペーサ5と、スペーサ5に挿通される吊りボル
    ト4と、スペーサ5の軸方向両端から吊り金物3の基部
    31を挟んで吊りボルト4に螺合するナット6,7とから
    構成されていることを特徴とする障子の吊り戸車。
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CN108533109A (zh) * 2018-07-02 2018-09-14 范志威 一种吊趟门用的吊夹
KR102581698B1 (ko) * 2021-12-31 2023-09-21 정영호 폴딩도어용 롤러유닛

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