JP3032648U - 引戸の案内装置 - Google Patents

引戸の案内装置

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JP3032648U
JP3032648U JP1996005774U JP577496U JP3032648U JP 3032648 U JP3032648 U JP 3032648U JP 1996005774 U JP1996005774 U JP 1996005774U JP 577496 U JP577496 U JP 577496U JP 3032648 U JP3032648 U JP 3032648U
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sliding door
door
sliding
roller
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JP1996005774U
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Inventor
昇之助 佐藤
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佐藤精螺工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引戸の開閉が軽くなり、戸車が壊れるおそれ
がなく、戸車がその案内溝から脱線するおそれがなく、
雨戸や引違い(窓)は勿論、紙張り障子や襖などの和風
建具にも使用することができる、引戸の案内装置を提供
すること。 【解決手段】 敷居等の下枠と引戸の間に介装して引戸
の開閉を可能にする引戸の案内装置であって、前記下枠
と引戸のうちの一方に取り付けた球戸車と、他方に設け
た球戸車の案内溝とよりなり、かつ前記球戸車は、球体
と、これを回転可能に保持する保持枠とより構成したこ
とを特徴とする引戸の案内装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、引戸の案内装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9〜図11は、従来の引戸の案内装置の一例を示した図である。各図の引戸 は、いずれも、1本のレールの上を戸車によって走るタイプのものである。
【0003】 図9の案内装置は、引戸1の下がまちに取り付けた垂直方向に回転する戸車2 と、敷居3の凹溝3aの底に敷いた板状の金属レール4とより構成されている。 引戸1の上がまちは、これに取り付けた水平方向に回転する戸車5を介して鴨居 6の凹溝6aに案内される構造になっている。
【0004】 図10の案内装置は、引戸11の下がまちに取り付けた垂直方向に回転する戸 車12と、敷居13の上に敷いた棒状の金属レール14とより構成されている。 引戸11の上がまちは、鴨居15の凹溝15aに案内される構造になっている。
【0005】 図11の案内装置は、吊戸21の上がまちに吊金物22を介して取り付けた垂 直方向に回転する戸車23と、壁24にブラケット25を介して取り付けた金属 レール26より構成されている。吊戸21の下がまちは、これに取り付けた水平 方向に回転する戸車27を介して床28の凹溝28aに案内される構造になって いる。
【0006】 図示しないが、2本以上の平行した溝またはレールの上を2枚以上の戸が走る 形式の引違い戸も、同様の構造になっている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来の引戸の案内装置には、次のような問題がある。
【0008】 (1)戸車2,12はその回転軸が引戸1,11に対して、また戸車23はその 回転軸が吊戸21に対して、前後、左右に傾斜しないように取り付けなければな らないが、常にそのように取り付けることができない。微妙に傾斜する場合が多 い。このため、戸車の回転が円滑に行かず、引戸の開閉が重くなることがある。 その結果、戸車が壊れ易くなる。
【0009】 (2)(1)と同じ理由で、図10及び図11に示す引戸11,21の場合は、 金属レール14,26から脱線し易くなる。
【0010】 (3)戸車2,12,23は、図10に示すように、1本のレールの上を転がる タイプのものであるため、障子や襖のような主に室内に使用する引戸には向かな い。敷居にレールが露出し、インテリアを害するからである。勿論、図9のよう に、敷居に凹溝を設けることはできるが、その凹溝が深くなり過ぎて、和室の敷 居としては好ましくない。
【0011】 この考案は、このような従来の問題点を解決するためになされたもので、 (1)引戸の開閉が軽くなり、 (2)戸車が壊れるおそれがなく、 (3)戸車がその案内溝から脱線するおそれがなく、 (4)引違い戸(窓)は勿論、紙張り障子や襖などの和風建具にも使用するこ とができる、 引戸の案内装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この考案が提供する引戸の案内装置は、次の(1)及び(2)に記載のもので ある。
【0013】 (1)敷居等の下枠と引戸の間に介装して引戸の開閉を可能にする引戸の案内装 置であって、前記下枠と引戸のうちの一方に取り付けた球戸車と、他方に設けた 球戸車の案内溝とよりなり、かつ前記球戸車は、球体と、これを回転可能に保持 する保持枠とより構成したことを特徴とする引戸の案内装置。
【0014】 (2)ブラケットと引戸の間に介装して引戸の開閉を可能にする引戸の案内装置 であって、前記ブラケットと引戸のうちの一方に取り付けた球戸車と、他方に設 けた球戸車の案内溝とよりなり、かつ前記球戸車は、球体と、これを回転可能に 保持する保持枠とより構成したことを特徴とする引戸の案内装置。
【0015】
【作用】
この考案においては、戸車が球体を使用した球戸車となっているので、引戸ま たは下枠に対する取付角度は特に問題にならない。すなわち、取付け方によって 引戸の開閉が重くなったり、球戸車が壊れたりするおそれはなくなる。
【0016】 また、球戸車を使用し、その案内溝も浅い断面V字型、U字型、円弧等の溝で よいので、球戸車が案内溝から外れて引戸の開閉ができなくなるといったおそれ もなくなる。
【0017】 さらに、この考案の案内装置は、球戸車の案内溝を従来の襖の敷居の案内溝の ように、浅くつくることができるので、障子や襖などの和風建具にも使用できる 。
【0018】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施の形態を図1〜図6に示す実施例によって説明する。
【0019】 図1の引戸の案内装置は、引戸31の下がまちに一定の間隔で取り付けた2個 の球戸車32と、これを案内する、敷居33の凹溝33aとその底に敷いた断面 V字型の金属レール34とより構成されている。引戸31の上がまちは、これに 取り付けた水平方向に回転する戸車35を介して鴨居36の凹溝36aに案内さ れる構造になっている。
【0020】 ここにいう球戸車32は、図7及び図8に示す構造になっている。図7はその 断面図、図8はその平面図である。
【0021】 図において、aは金属製の球体、bは球体aの保持板で、長方形の板体の中央 部に、内周面が球面となった凹陥部cを設けた形状のものである。凹陥部cの球 面の直径は、球体aのそれより大きく設定されており、凹陥部cの深さは、球体 aの半径よりやや大きく設定されている。dは球体aの脱落防止用の板体で、保 持板bと同じ大きさである。eは板体dの中央部に設けた円形の穴で、その直径 は球体aの直径よりやや小さく設定されている。保持板bと板体dとで球体aの 保持枠が形成される。
【0022】 球戸車32は、次のようにして構成される。すなわち、保持板bの凹陥部cに 球体aを入れ、板体dの穴eを球体aに嵌め、保持板bと板体aをスポット溶接 することによって構成される。
【0023】 nは、両者b,dを溶接して一体にしたときに、それぞれにあらかじめ形成し ておいたねじ穴n1 ,n2 の連通によって、形成されるねじ穴である。
【0024】 球戸車32は、上記ねじ穴nにおいて、引戸または敷居、ブラケット(下枠) に取り付けられる。
【0025】 このようにして形成された球戸車32においては、球体aは、板体dの穴eに よって保持枠bの凹陥部cに、脱落しないように、かつ回転可能に保持される。 凹陥部cには、必要に応じ注油される。
【0026】 球戸車32の幅Wは、引戸31のそれより小さく作られている。引戸31の下 がまちに埋設して取り付けたとき、幅方向両端面が外から見えないようにするた めである。
【0027】 なお、図示しないが、凹陥部cの内周面、あるいは板体dの穴eの周縁に突起 を設けることによって、球体aの転がりをよりよくすることができる。
【0028】 図2の引戸の案内装置は、引戸41の下がまちに一定の間隔で取り付けた2個 の球戸車42と、敷居43の上に敷いた断面V字型の浅い溝を設けた板状の金属 レール44とより構成されている。引戸41の上がまちは、鴨居45の凹溝45 aに案内される構造になっている。上記球戸車42は、上述した球戸車32と同 じ構造のものである。
【0029】 図3の引戸の案内装置は、吊戸51の上がまちに一定の間隔で取り付けた2個 の吊金物53のそれぞれに取り付けた球戸車52と、壁56にブラケット57の 上に敷いた断面V字型の浅い溝を設けた金属レール54とより構成されている。 吊戸51の下がまちは、これに取り付けた水平方向に回転する戸車58を介して 床59の凹溝59aに案内される構造になっている。
【0030】 図4の引戸の案内装置は、図1における球戸車32を敷居33に取付け、金属 レール34を引戸31に取り付けた例である。ただし、球戸車32は、図示しな いが、引戸311枚あたり3個となるように等間に取り付けられている。その他 の構成は図1の場合と同じである。
【0031】 図5の引戸の案内装置は、図2における球戸車42を敷居43に取り付け、金 属レール44を引戸41に取り付けた例である。ただし、球戸車42は、図示し ないが、引戸411枚あたり3個となるように、等間隔に取り付けられている。 その他の構成は、図2の場合と同じである。
【0032】 図6の引戸の案内装置は、図3における球戸車52をブラケット57に取り付 け、金属レール54を吊金物53に取り付けた例である。ただし、球戸車52は 、図5の場合と同様、吊戸511枚あたり3個となるように、等間隔に取り付け られている。その他の構成は、図3の場合と同じである。
【0033】 次に、上記実施例の構成に基づく作用を説明する。
【0034】 (1)図1〜図6の球戸車は、球体aを使用したものてあるので、引戸(吊戸 )または敷居、ブラケット等の下枠に対する取付精度が多少悪くても、球体aの 転がりに支障は生じない。このため、球戸車の取付け方によって引戸(吊戸)の 開閉が重くなり、球戸車が壊れたりするおそれはなくなる。
【0035】 (2)図1〜図6の案内装置においては、球戸車を使用するので、これを案内 する金属レールの案内溝も浅いV字型の溝とすることができる。このため、球戸 車が金属レールから外れて引戸(吊戸)の開閉ができなくなるといったおそれが なくなる。
【0036】 (3)図1及び図2の案内装置の場合は、金属レールを浅くすることができる ので、敷居の外観を、従来の敷居と変わらないものとすることができる。このた め、両図に示す案内装置は障子や襖などの和風建具にも使用できる。
【0037】 (4)図1〜図6に示す球戸車は、図7および図8に示す構造となっているの で、球体aと保持枠bと板体dの間の空隙に潤滑油を注入することにより、球体 aの回転を長期間にわたって円滑にすることができる。
【0038】 なお、上記実施例では、球戸車の案内溝として部品としての金属レールを使用 したが、案内溝を敷居、ブラケット等の下枠に直接に形成するようにしてもよい 。また、案内溝の断面形状は、実施例ではV字型にしたが、U字型、球体aより 曲率半径の大きい円弧型にしてもよい。
【0039】 また、上記実施例では、1本のレールまたは溝の上を球戸車によって走るタイ プの引戸を例にして説明したが、2本以上の平行したレールまたは溝の上を球戸 車によって走るタイプの引戸についても、同様に説明できる。
【0040】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、上述のような構成としたので、次の 効果を奏する。
【0041】 (1)引戸の開閉が軽くなる。
【0042】 (2)戸車が球体を使用した球戸車であるので、壊れにくい。
【0043】 (3)球戸車を案内溝で案内する構成としたので、球戸車が案内溝から外れるお それがない。
【0044】 (4)雨戸や引違い戸(窓)だけでなく、紙張り障子や襖などの和風建具にも使 用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の引戸の案内装置を示す断面図
【図2】 実施例の引戸の案内装置を示す断面図
【図3】 実施例の吊戸の案内装置を示す断面図
【図4】 実施例の引戸の案内装置を示す要部断面図
【図5】 実施例の引戸の案内装置を示す要部断面図
【図6】 実施例の吊戸の案内装置を示す要部断面図
【図7】 図1における球戸車の断面図
【図8】 図1における球戸車の平面図
【図9】 従来の引戸の案内装置を示す断面図
【図10】 従来の引戸の案内装置を示す断面図
【図11】 従来の吊戸の案内装置を示す断面図
【符号の説明】
31,41 引戸 32,42,52 球戸車 33,43 敷居 34,44,54 金属レール 53 吊金物 57 ブラケット a 球体 b 保持板 c 凹陥部 d 板体 e 穴 n ねじ穴

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 敷居等の下枠と引戸の間に介装して引戸
    の開閉を可能にする引戸の案内装置であって、前記下枠
    と引戸のうちの一方に取り付けた球戸車と、他方に設け
    た球戸車の案内溝とよりなり、かつ前記球戸車は、球体
    と、これを回転可能に保持する保持枠とより構成したこ
    とを特徴とする引戸の案内装置。
  2. 【請求項2】 ブラケットと引戸の間に介装して引戸の
    開閉を可能にする引戸の案内装置であって、前記ブラケ
    ットと引戸のうちの一方に取り付けた球戸車と、他方に
    設けた球戸車の案内溝とよりなり、かつ前記球戸車は、
    球体と、これを回転可能に保持する保持枠とより構成し
    たことを特徴とする引戸の案内装置。
JP1996005774U 1996-06-20 1996-06-20 引戸の案内装置 Expired - Lifetime JP3032648U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005030165A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Hoshizaki Electric Co Ltd 戸棚

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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