JP2007009470A - 引き戸の振れ止め装置及びこれを利用した引き戸 - Google Patents

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恒一郎 平田
Hideya Izumida
秀也 泉田
Takashi Mihashi
崇司 三橋
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Abstract

【課題】 クリアランスを一切設けることなく設置でき、インセット型の引き戸においても、壁構造をより薄型構造にすることができ、しかも構成が簡単で、取付け作業も容易な引き戸の振れ止め装置と、これを使用した吊り戸式引き戸構造を提供する。
【解決手段】 引き戸本体22の下方の床面Fに形成された溝26内に、矩形状の基板の上面部に一対の回転体4を、当該基板の長手方向の中心線を基準に、それぞれ長手方向の一方の側縁方向に向かって対称的に偏倚させて設けた振れ止め部材2を上部に有する支持部材11を配置して振れ止め装置1とし、前記一方の回転体4aを、引き戸本体22の下端に形成されたガイド溝24の一方の側面と、他方の回転体4bを、他方の側面と常時当接状態を保持するように設け吊り戸式引き戸20とする。
【選択図】 図5

Description

この発明は、マンションなどの壁面などに形成された出入り用の開口部を開閉するための引き戸、より詳しくは、収納部に設けられた吊り戸式の引き戸を、円滑に開閉することのできる引き戸の振れ止め装置と、この引き戸の振れ止め装置を利用した吊り戸式の引き戸に関するものである。
マンションなどの集合住宅において、住居の壁部に形成された出入り用の開口部を開閉する引き戸としては、壁面の一部に引き戸を収納するインセット型と、引き戸を壁面に沿って開閉するアウトセット型が知られているが、施工性などの観点から、通常はアウトセット型が多用されている。
このような公知のインセット型の引き戸においては、壁部に形成された開口部を開閉する引き戸と、この引き戸が引込まれる袋部とを有し、前記開口部の開口縁部のうち、一方の竪縁部側に耐力壁が位置し、かつ前記開口部の他方の竪縁部側に袋部が開口している。
かかるインセットタイプの引き戸は、通常、その多くが、開閉に際する利用者の移動が不要で、安全性が高く、しかも軽く開閉することが可能な上吊り方式のものが使用されている。すなわち、引き戸収納部の天井部に断面コ字状のガイドレールを、開口部を下にして配置固定するとともに、引き戸の上端の前後にそれぞれ走行ローラを装着し、この走行ローラを前記ガイドレールに係着して上吊り式の引き戸としている。
かかるタイプの上吊り式の引き戸は、前記の利点を有する反面、引き戸の下方が不安定であるため、開閉に際して引き戸の厚み方向に横振れが発生し、上吊り式の引き戸自身が有する利点を生かせないことが往々にしてあった。
そこで、例えば、特開2000−170433号公報(特許文献1)においては、上端部がレールに吊られ、このレールに沿って左右に移動自在の上吊り式引き戸の、下端面に形成された溝に、床面に突設された振れ止め部材を差し込むことによって、引き戸上端部の前記左右方向に延びる水平軸周りに回動する引き戸の揺れを抑制して、がたつきを防止するよう構成された上吊り式引き戸のがたつき防止構造において、前記差し込まれた振れ止め部材を引き戸の表裏両側から挟む、ゴム様弾性体よりなる挾持部材を前記溝内に設けた上吊り式引き戸が提案されている。
また、特開2000−328833号公報(特許文献2)においては、上部の前後端に走行体を備え、この走行体を介して天板下面に固着されたレールに走行自在に吊り下げられた吊り戸において、前記吊り戸の戸板の上部側面からステーが戸板側面の斜め上方に向かって延出され、その上端に水平ローラからなる滑動部材が取り付けられ、この滑動部材が前記レールと平行して前記天板下面に取り付けられた、下向きに開口する断面略コの字形のガイドレールに、滑動自在にガタツキなく嵌入されている吊り戸の振れ止め機構が提案されている。
さらに、特開2002−349131号公報(特許文献3)においては、振れ止め本体と、該振れ止め本体の前部及び後部において、互いに反対方向側方にずらせて設けた凹部の夫々に装着されたガイドローラとで振れ止め部材を構成し、前記各ガイドローラのローラ面を、振れ止め本体の側壁面の夫々から突出させた状態で引き戸の上端部に取付け、当該引き戸の上端部を、鴨居下面に設けたガイド溝に摺動自在に嵌合した引戸の振れ止め装置が提案されている。
特開2000−170433号公報(請求項1、図1) 特開2000−328833号公報(請求項1、図1〜図4) 特開2002−349131号公報(請求項1、図1)
前記の特許文献1に記載の発明は、引き戸に対する揺れエネルギーが、振れ止め部材に柔軟に弾接するゴム様弾性体からなる挾持部材によって吸収され、急速に減衰するため、揺れが緩やかになり、ガタツキも起こらない、とされているが、ゴム様弾性体からなる挾持部材の材質によっては磨耗が激しく、磨耗を防ぐには、明細書にも明記されているように、各突起爪と板状の振れ止め部材との間に、僅かに隙間を開け設ける必要があるが、その調整はきわめて至難な作業である。
また、特許文献2に記載の発明は、吊り戸の戸板の上部側面からステーを戸板側面の斜め上方に向かって延出させ、しかも、その上端に水平ローラからなる滑動部材を取付け、かつこの滑動部材を、前記レールと平行して前記天板下面に、開口部を下向きにして取り付けた断面略コの字形のガイドレールに装着するものであるので、構造が複雑であるとともに、設置に場所を要し、さらにデザイン性にも問題があるものである。
さらに、特許文献3に記載の発明は、鴨居下面に設けたガイド溝に、上端部を摺動自在に嵌合した引戸に取付けられる振れ止め装置に関するもので、前記引戸の下方は、従来の技術の項で開示されているように、敷居に設けたレール上を戸車が転動するもので、いわゆる吊り戸方式の引き戸ではない。
この発明はかかる現状に鑑み、いわゆる吊り戸式の引き戸において、引き戸の下部に配置するもので、クリアランスを一切設けることなく設置でき、インセット型の引き戸においても、壁構造をより薄型構造にすることができ、しかも構成が簡単で、取付け作業も容易な引き戸の振れ止め装置の提供を目的とするものである。
また、この発明の他の目的は、いわゆる吊り戸方式の引き戸において、引き戸のガタツキを防止するだけでなく、壁の構造を薄くすることが可能で、現場施工も容易な引き戸を提供せんとするものである。
前記の目的を達成するため、この発明の請求項1に記載の発明は、
所要の厚みと長さとを有する矩形状の基板と、この基板上に回転自在に支承される一対の回転体からなるものであって、
前記一対の回転体を、当該基板の長手方向の中心線を基準に、それぞれ長手方向の一方の側縁方向に向かって対称的に偏倚させて基板に設けて振れ止め部材とし、
この振れ止め部材の基板を、吊り戸式の引き戸の床面に形成される凹状の溝内に、支持部材を介して装着するよう構成したこと
を特徴とする引き戸の振れ止め装置である。
また、この発明の請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の引き戸の振れ止め装置において、
前記基板は、
短手方向における一方の側縁の中心部裏面に、当該基板を前記支持部材に係着させるための軸杆を垂設されるとともに、他方の側縁近傍に、前記基板の支持部材に対する固定位置を調節するための長孔が形成されていること
を特徴とするものである。
また、この発明の請求項3に記載の発明は、
請求項1に記載の引き戸の振れ止め装置において、
前記回転体は、
所要の径と高さとを有する円筒体の上部に拡径部を設けたもので、この円筒体の上方からシャフトを挿通させ、その先端部を前記基板に係着させて固定するよう構成されていること
を特徴とするものである。
また、この発明の請求項4に記載の発明は、
請求項3に記載の引き戸の振れ止め装置において、
前記回転体は、
前記拡径部に前記シャフトの頭部を受け入れるリング状の凹部を有し、この凹部の底面上に所要の間隔を存して同一高さの突部を形成したこと
を特徴とするものである。
また、この発明の請求項5に記載の発明は、
請求項1〜4のいずれかに記載の引き戸の振れ止め装置において、
前記回転体は、
各回転体の外周部の一部が互いに当接状態を保持するようにして、前記基板上に回転自在に支承されていること
を特徴とするものである。
また、この発明の請求項6に記載の発明は、
請求項2に記載の引き戸の振れ止め装置において、
前記軸杆は、
その先端部にフランジ部が形成され、このフランジ部を前記支持部材の裏面に常時係着させることによって、支持部材からの離脱を防止するよう構成されていること
を特徴とするものである。
また、この発明の請求項7に記載の発明は、
請求項1に記載の引き戸の振れ止め装置において、
前記支持部材は、
前記基板とほぼ同形の上面板の長手方向に沿った側面に、それぞれ側面板を一体的に設けるとともに、短手方向における一方の側縁の中央部にねじ孔を形成し、他方の側縁の中央部を前記一方の側縁方向に向かってほぼV字状に切欠き、前記基板に設けた軸杆の係着部としたこと
を特徴とするものである。
さらに、この発明の請求項8に記載の発明は、
引き戸本体の上部に設けた走行用部材を、前記引き戸本体の上部に配置したガイドレールに係着させ、この走行用部材を利用して引き戸本体を開閉自在とした吊り戸式引き戸において、
前記引き戸本体の下方の床面に形成された凹状の溝内に、矩形状の基板の上面部に一対の回転体を、当該基板の長手方向の中心線を基準に、それぞれ長手方向の一方の側縁方向に向かって対称的に偏倚させて設けた振れ止め部材を上部に有する支持部材を、前記溝内に配置して振れ止め装置とし、
この振れ止め装置を構成する前記一方の回転体を、前記引き戸本体の下端に形成されたガイド溝の一方の側面と、他方の回転体を、ガイド溝の他方の側面と常時当接状態を保持するように設けたこと
を特徴とする吊り戸式引き戸である。
また、この発明の請求項9に記載の発明は、
請求項8に記載の吊り戸式引き戸において、
前記振れ止め部材の基板は、
一方の短手方向の側縁部に長孔を形成したもので、この長孔にボルトを挿通し、その先端部を前記支持部材に係着させ、この長孔を利用して前記基板の支持部材に対する固定位置を調節可能とし、長手方向の中心線を挟んで基板上に対称的に偏倚させて回転自在に支承した一対の回転体が、前記引き戸本体のガイド溝の内側面と常時当接状態を保持するよう構成されていること
を特徴とするものである。
また、この発明の請求項10に記載の発明は、
請求項8又は9に記載の吊り戸式引き戸において、
前記振れ止め部材の基板は、
他方の短手方向の側縁部中心部裏面に、先端部にフランジ部が形成され軸杆を垂設したものであって、このフランジ部を、前記支持部材の一方の短手側側縁部をV字状に切欠いて形成した係着部の裏面に常時係着させ、振れ止め部材の支持部材からの離脱を防止するよう構成されていること
を特徴とするものである。
また、この発明の請求項11に記載の発明は、
請求項8〜10のいずれかに記載の吊り戸式引き戸において、
前記振れ止め装置は、
前記一対の回転体が、引き戸本体の開もしくは閉状態のいずれの場合でも、前記引き戸本体のガイド溝の内側面と常時当接状態を保持するよう、引き戸本体の下方の床面に形成された凹状の溝内に配置されていること
を特徴とするものである。
また、この発明の請求項12に記載の発明は、
請求項8〜11のいずれかに記載の吊り戸式引き戸において、
前記振れ止め装置は、
前記引き戸本体の下方の床面に形成された凹状の溝内に、溶接又はねじ固定、もしくは接着のいずれかによって固定されていること
を特徴とするものである。
以下、この発明にかかる引き戸の振れ止め装置及びこれを利用した引き戸を、添付の図面に基づいて具体的に説明するが、この発明は図示された実施例にのみ限定されるものではなく、基板上に一対の回転体を、当該基板の長手方向の中心線を挟んで、それぞれ対称的に偏倚させて回転自在に支承させ、所定の位置に装着した時、各回転体の一部が、偏倚した側に位置する引き戸本体の下端部に形成したガイド溝の内側面と常時当接状態を保持する、という要旨を変更しない範囲内で種々変更を加えることができる。
図1は、この発明にかかる引き戸の振れ止め装置1を構成する振れ止め部材2を示すものである。この振れ止め部材2は、所要の厚みを有し、かつ吊り戸本体の下端部と相対する床面に形成される凹状の溝とほぼ同幅を有する矩形状の基板3と、この基板3上に回転自在に支承される、同形・同大の一対の回転体4aと4b(以下、単に回転体4と称することもある。)とから構成されるものである。
前記基板3は、短手方向における一方の側縁3a側には、円弧状の長孔5が形成されているとともに、他方の側縁3bのほぼ中央部の裏面には、図2で明らかなように、先端部にフランジ部6を形成した、所要長さと径とを有する軸杆7が垂設されている。
この軸杆7の頭部は、図1および図2で明らかなように、前記基板3の上面側にワッシャ8を介して顕出しているが、他方の側縁3bのほぼ中央部の裏面に所要長さと径とを有する軸杆7が垂設されるならば、その具体的な構成については、なんら限定はないものである。
なお、軸杆7の長さ、具体的には、図2で明らかなように、前記基板3の裏面と前記フランジ部6の裏面との距離Lは、基本的には、後述する支持部材11の上面板12の厚みに相当するものであればよい。しかしながら、この長さLをあらかじめ多少長く設定しておくことによって、吊り戸本体の下端部と相対する床面に形成される凹状の溝の深さに多少の相違があっても、前記上面板12と前記基板3の裏面との間にスペーサを介在させることによって、調整することを可能とするものである。
前記一対の回転体4aと4bは同形・同大のもので、中空の円筒体の上部を、段部を介して外側に拡げて拡径部41を一体的に形成したものである。この拡径部41も中空で、その上部にはリング状の凹部42が形成されるとともに、この凹部42の底面上には、所要高さの突部43がリング状に、もしくは所要間隔を存して配置されたもので、ゴムなどの弾性材もしくは合成樹脂材料で一体成形されたものである。
かかる構成を有する一対の回転体4は、図1に示すように、基板3の長手方向の中心線Aを基準として、一方の回転体4aを、その軸心が基板3の長手方向の側縁3c側に、他方の回転体4bを、その軸心が基板3の長手方向の側縁3d側に、それぞれ対称的に偏倚させて基板3上に回転自在に支承するものである。
なお、図1においては、各回転体4aと4bは、各外周部が互いに干渉し合わないように、わずかな隙間を存して基板3上に配置しているが、各回転体4aおよび4bの外周部が互いに当接した状態で基板3上に配置することもでき、振れ止め部材2をコンパクトに形成することが可能となる。
なお、前記基板3の上面に、前記凹部42の深さよりも少し厚みの薄い頭部10aを有するシャフト10を使用して、各回転体4aと4bを前記所定の位置に回転自在に支承した場合、シャフト10の頭部10aの裏面が前記突部43と当接し、各回転体4aと4bの回転を滑らかに行なわせることができるものである。
このような構成を有する振れ止め部材2は、図3に示される支持部材11に装着されることによって、振れ止め装置1を構成するものである。
前記支持部材11は、前記基板3と同じ大きさの上面板12と、この上面板12の長手方向で相対する各側縁に沿って、先端部を内側に向かって傾斜させて一体的に形成される側面板13,13からなる、断面ほぼコ字状のものである。この支持部材11の上面板12の短手方向で相対する一方の側縁には、ほぼV字状の切欠きを設けて、前記基板3に設けた軸杆7の係着部14とし、他方の側縁のほぼ中央部には、前記基板3に形成した長孔5から延出するボルト9の先端部と係着するねじ孔15が形成されたものである。
前記係着部14を構成するV字状の切欠きは、その頂部に、先に述べた基板3に設けられた軸杆7の軸部が係合することによって、軸杆7を支点として、支持部材11に対して基板3を左右いずれかの方向に回動させることを可能としたものである。
この支持部材11は、基本的に、その上面に装着された前記振れ止め部材2が、確実に吊り戸本体の下端部と相対する床面に形成される凹状の溝内に固定することができ、かつ振れ止め部材2が所定の機能を果たすことのできるものであれば、その形状や構造については特段の制限はないものである。
したがって、図3に示すように、ねじ孔15が形成された側縁を延出させて下方に折り曲げて側面板16として支持部材11の強度と安定性を向上させてもよく、長手方向の相対する側面板13,13を下方に鉛直に形成したものなどでもよい。
この支持部材11への振れ止め部材2の装着は、図4に示すように、支持部材11の上面板12上に所要の厚みを有する、上面板12と同形の発泡スチロールなどの、多少弾性を有するスペーサ17を固定したのち、上面板12に形成された係着部14に基板3の軸杆7を配置する。ついで、前記軸杆7の外周部を前記係着部14のV字状の頂部と当接させ、かつ軸杆7のフランジ部6の裏面が上面板12の裏面と密着するように当接させたのち、基板3の長孔5からボルト9を挿通し、その先端部を前記スペーサ17に形成した透孔17aを貫通させて、上面板12に形成したねじ孔15に係着させて引き戸の振れ止め装置1とするものである。
図5は、この発明にかかる引き戸の振れ止め装置1を有する引き戸20であって、引き戸本体21の上端部の前後にはそれぞれ走行用部材22が装着される。各走行用部材22は、前記引き戸本体21の上方に、開口部を下向きにして配置されたガイドレール23に移動自在に装着されるものである。
なお、前記引き戸本体21の下端部には、その底面を上方に向かって所要深さで凹状に切り欠いてガイド溝24が形成されるとともに、このガイド溝24内に樹脂製の保護材25が装着され、引き戸本体21の開閉時に、引き戸の振れ止め装置1を構成する一対の回転体4との摺接に際し、両者の回動を円滑にし、かつ異音が発生しないように工夫されている。
前記引き戸本体21の下方の床面Fには、断面コ字状の鋼材を、開口部を上方に向けて敷設して凹状の溝26とするとともに、前記引き戸の振れ止め装置1の回転体4を前記保護材25内に挿入させた状態で、前記溝26内に前記引き戸の振れ止め装置1を固定して上吊り式の引き戸20とするものである。
なお、前記凹状の溝26内への引き戸の振れ止め装置1の装着は、引き戸本体22のガイド溝24と回転体4が常に当接状態を保持し、かつ引き戸本体22の開閉に際して外部に顕出することのない部位、具体的には、引き戸本体22の、戸当たり側の先端部の下方に配置するもので、前記溝26内への支持部材11の固定は、溶接又は接着などの手段によるものである。
また、引き戸本体22の設置状態などの事由によって、一対の回転体4aもしくは4bのいずれか一方が、保護材25の内周面と密着しない場合も生ずることがある。このような場合には、長孔5に挿通したボルト9を緩め、基板3を図1に示す矢印の方向にずらせながら、各回転体4a,4bのいずれもが保護材25の内周面と密着するように調節し、しかるのちボルト9を緊締して使用するものである。
この発明にかかる上吊り式の引き戸構造は、引き戸本体22の下方の床面F内に、当該引き戸22の下端に形成された開閉用のガイド溝24内における、相対する側壁と常時当接する一対の回転体4a,4bを有する引き戸の振れ止め装置1を配置したので、引き戸本体22の開閉に際し、引き戸本体22の下端を横振れさせることなく、スムーズに開閉させることができるものである。
この発明にかかる引き戸の振れ止め装置を構成する振れ止め部材の平面図である。 図1における中央縦断面図である。 この発明にかかる引き戸の振れ止め装置を構成する支持部材の斜視図である。 この発明にかかる引き戸の振れ止め装置の中央縦断面図である。 この発明にかかる引き戸構造の概略説明図である。
符号の説明
1 引き戸の振れ止め装置
2 振れ止め部材
3 基板
4a,4b 回転体
5 長孔
6 フランジ部
7 軸杆
9 ボルト
10 シャフト
11 支持部材
12 上面板
13 側面板
14 係着部
15 ねじ孔
20 引き戸
21 引き戸本体
22 走行用部材
23 ガイドレール
24 ガイド溝
25 保護材
26 溝

Claims (12)

  1. 所要の厚みと長さとを有する矩形状の基板と、この基板上に回転自在に支承される一対の回転体からなるものであって、
    前記一対の回転体を、当該基板の長手方向の中心線を基準に、それぞれ長手方向の一方の側縁方向に向かって対称的に偏倚させて基板に設けて振れ止め部材とし、
    この振れ止め部材の基板を、吊り戸式の引き戸の床面に形成される凹状の溝内に、支持部材を介して装着するよう構成したこと
    を特徴とする引き戸の振れ止め装置。
  2. 前記基板は、
    短手方向における一方の側縁の中心部裏面に、当該基板を前記支持部材に係着させるための軸杆を垂設されるとともに、他方の側縁近傍に、前記基板の支持部材に対する固定位置を調節するための長孔が形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の引き戸の振れ止め装置。
  3. 前記回転体は、
    所要の径と高さとを有する円筒体の上部に拡径部を設けたもので、この円筒体の上方からシャフトを挿通させ、その先端部を前記基板に係着させて固定するよう構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の引き戸の振れ止め装置。
  4. 前記回転体は、
    前記拡径部に前記シャフトの頭部を受け入れるリング状の凹部を有し、この凹部の底面上に所要の間隔を存して同一高さの突部を形成したこと
    を特徴とする請求項3に記載の引き戸の振れ止め装置。
  5. 前記回転体は、
    各回転体の外周部の一部が互いに当接状態を保持するようにして、前記基板上に回転自在に支承されていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の引き戸の振れ止め装置。
  6. 前記軸杆は、
    その先端部にフランジ部が形成され、このフランジ部を前記支持部材の裏面に常時係着させることによって、支持部材からの離脱を防止するよう構成されていること
    を特徴とする請求項2に記載の引き戸の振れ止め装置。
  7. 前記支持部材は、
    前記基板とほぼ同形の上面板の長手方向に沿った側面に、それぞれ側面板を一体的に設けるとともに、短手方向における一方の側縁の中央部にねじ孔を形成し、他方の側縁の中央部を前記一方の側縁方向に向かってほぼV字状に切欠き、前記基板に設けた軸杆の係着部としたこと
    を特徴とする請求項1に記載の引き戸の振れ止め装置。
  8. 引き戸本体の上部に設けた走行用部材を、前記引き戸本体の上部に配置したガイドレールに係着させ、この走行用部材を利用して引き戸本体を開閉自在とした吊り戸式引き戸において、
    前記引き戸本体の下方の床面に形成された凹状の溝内に、矩形状の基板の上面部に一対の回転体を、当該基板の長手方向の中心線を基準に、それぞれ長手方向の一方の側縁方向に向かって対称的に偏倚させて設けた振れ止め部材を上部に有する支持部材を、前記溝内に配置して振れ止め装置とし、
    この振れ止め装置を構成する前記一方の回転体を、前記引き戸本体の下端に形成されたガイド溝の一方の側面と、他方の回転体を、ガイド溝の他方の側面と常時当接状態を保持するように設けたこと
    を特徴とする吊り戸式引き戸。
  9. 前記振れ止め部材の基板は、
    一方の短手方向の側縁部に長孔を形成したもので、この長孔にボルトを挿通し、その先端部を前記支持部材に係着させ、この長孔を利用して前記基板の支持部材に対する固定位置を調節可能とし、長手方向の中心線を挟んで基板上に対称的に偏倚させて回転自在に支承した一対の回転体が、前記引き戸本体のガイド溝の内側面と常時当接状態を保持するよう構成されていること
    を特徴とする請求項8に記載の吊り戸式引き戸。
  10. 前記振れ止め部材の基板は、
    他方の短手方向の側縁部中心部裏面に、先端部にフランジ部が形成され軸杆を垂設したものであって、このフランジ部を、前記支持部材の一方の短手側側縁部をV字状に切欠いて形成した係着部の裏面に常時係着させ、振れ止め部材の支持部材からの離脱を防止するよう構成されていること
    を特徴とする請求項8又は9に記載の吊り戸式引き戸。
  11. 前記振れ止め装置は、
    前記一対の回転体が、引き戸本体の開もしくは閉状態のいずれの場合でも、前記引き戸本体のガイド溝の内側面と常時当接状態を保持するよう、引き戸本体の下方の床面に形成された凹状の溝内に配置されていること
    を特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の吊り戸式引き戸。
  12. 前記振れ止め装置は、
    前記引き戸本体の下方の床面に形成された凹状の溝内に、溶接又はねじ固定、もしくは接着のいずれかによって固定されていること
    を特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の吊り戸式引き戸。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008248654A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Ryobi Ltd 引き戸用扉体案内装置
JP2014125840A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Lixil Corp 上吊式の引戸の戸先振れ止め機構
JP2016216978A (ja) * 2015-05-19 2016-12-22 小松ウオール工業株式会社 引戸用の開閉抵抗付与装置

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