JP2560752Y2 - 合焦レンズ粗微動機構 - Google Patents

合焦レンズ粗微動機構

Info

Publication number
JP2560752Y2
JP2560752Y2 JP1993491U JP1993491U JP2560752Y2 JP 2560752 Y2 JP2560752 Y2 JP 2560752Y2 JP 1993491 U JP1993491 U JP 1993491U JP 1993491 U JP1993491 U JP 1993491U JP 2560752 Y2 JP2560752 Y2 JP 2560752Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
cylindrical cam
outer cylinder
focusing
fixed outer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993491U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04116814U (ja
Inventor
邦利 小川
Original Assignee
株式会社ソキア
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ソキア filed Critical 株式会社ソキア
Priority to JP1993491U priority Critical patent/JP2560752Y2/ja
Publication of JPH04116814U publication Critical patent/JPH04116814U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2560752Y2 publication Critical patent/JP2560752Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、測量機の視準用望遠鏡
等に使用される、合焦レンズ粗微動機構に関する。
【0002】
【従来技術】図4は、従来の合焦レンズ粗微動機構の一
例である。即ち、合焦つまみ2の軸筒部2a内側に多条
ねじ3が形成され、この多条ねじ3に螺合する雄ねじ5
の形成されたリング部材4が軸筒部2aの内側に組付け
られ、リング部材4の内側には相対回動可能に鏡筒6が
配置され、鏡筒6の内側には合焦レンズ8を支持するレ
ンズ固定筒7が配置されている。レンズ固定筒7にはピ
ン9が突設されており、このピン9は鏡筒6に形成され
ている長孔6aを貫通し、リング部材4に形成されてい
る螺旋リード溝4aに係合している。なおこのリード溝
4aのリードは多条ねじ3のリード(ピッチ)より小さ
い。そして合焦つまみ2を回動(右回り)すると、多条
ねじ3と雄ねじ5間の摩擦力がリード溝4aとピン9間
の摩擦力よりも大きいため、合焦つまみ2とリング部材
4は一体に回動し、ピン9を回動させようとする。しか
し、ピン9は長孔6aにより回動を阻止されているの
で、ピン9はリード溝4aのピッチ(リード)に比例し
た速度で長孔6aに沿って移動し、これが合焦レンズ8
の光軸方向の微動となる。そして合焦つまみ2が回動さ
れてピン9がリード溝4aの端部に当接した状態となる
と、ピン9の長孔6aに沿った移動が阻止されるので、
多条ねじ3と雄ねじ5間が摺動を始め、リング部材4は
多条ねじ3のリードに比例した速度で光軸方向に長孔6
aに沿ってスライド(粗動)する。
【0003】
【考案の解決しようとする課題】しかし合焦つまみ軸筒
部2aとリング部材4間の螺合部は多条ねじとされてガ
タをなくすようになっているが、多条ねじを形成するこ
とは加工及び組立て面でコストアップとなる。さらにガ
タをなくすために合焦つまみ軸筒部2aとリング部材4
間の螺合部面積が大きく設定されており、このため合焦
つまみ2を回動するために大きなトルクを要し、操作し
にくいという問題があった。
【0004】本考案は前記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的はガタが少なく、コストも安く、
かつ軽いタッチで回動操作できる合焦レンズ粗微動機構
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本考案に係る合焦レンズ粗微動機構においては、固
定外筒と、この固定外筒内に前後移動可能に配設され、
合焦レンズを一体に保持するレンズ枠と、前記固定外筒
に形成され、前後方向に延びるガイド孔と、前記レンズ
枠に突設され、前記ガイド孔を貫通するガイドピンと、
軸回り回動可能に支承されるとともに前後方向スライド
可能に支持され、前記ガイドピンの係合する螺旋リード
溝が外周面に形成された円筒カムと、この円筒カムと同
軸に配置され、円筒カムの螺旋リード溝より小さいリー
ドで円筒カムと螺合する歯車と、前記固定外筒周りに回
動可能に外装され、前記歯車にギア機構を介して連係さ
れた合焦つまみと、前記円筒カムと歯車間に介装され、
円筒カムと歯車を連係させるクラッチ手段とを備え、前
記クラッチ手段により円筒カムと歯車が連係された状態
では、前記レンズ枠が円筒カムの螺旋リード溝のリード
で決定されるスピードで前後に粗動進退し、クラッチ手
段により円筒カムと歯車が連係されない状態では、レン
ズ枠が円筒カムと一体となって円筒カムと歯車間螺合部
のリードで決定されるスピードで前後に微動進退するよ
うにした。
【0006】
【作用】合焦つまみを回動すると、ギア機構を介して歯
車が連係回動する。そして、クラッチ手段により円筒カ
ムと歯車が連係した状態では、円筒カムは歯車と一体に
回動し、螺旋リード溝の回動によってガイドピンは固定
外筒のガイド孔に沿って前後に移動する。即ち、レンズ
枠は固定外筒内を、円筒カムの螺旋リード溝のリードで
決定されるスピードで前後に粗動進退する。
【0007】クラッチ手段により円筒カムが歯車に連係
しない状態では、レンズ枠のピンと係合して回動が阻止
される(回動トルクの大きい)円筒カムに対して歯車が
単独で回動する。このため、円筒カムは歯車との螺合部
において前後に移動し、レンズ枠のガイドピンは円筒カ
ムと一体になってガイド孔に沿って前後に移動する。即
ち、レンズ枠は固定外筒内を、円筒カムと歯車間の螺合
部のリードで決定されるスピードで前後に微動進退す
る。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本考案の一実施例である合焦レンズ粗微
動機構が使用された、同軸視準レーザセオドライトの縦
断面図で、図2は、同レーザセオドライトの偏光ビーム
スプリッタの特性図、図3は、合焦レンズ粗微動機構を
一部破断して示す斜視図である。
【0009】図1において、符号11はレーザセオドラ
イト本体10に内蔵されている直線偏光レーザで、レー
ザ11から出射された例えば632.8nmの波長を有す
るS成分の直線偏光レーザ光はレーザ光学系の偏光ビー
ムスプリッタ12で反射され、集光レンズ13を経て偏
光ビームスプリッタ14に入射するようになっている。
偏光ビームスプリッタ12及び14では、図2に示すよ
うにS成分の直線偏光レーザ光は反射され、一方、63
2.8nmより短波長の可視光線はP及びS両成分とも透
過されるようになっている。そして偏光ビームスプリッ
タ14に入射したS成分の直線偏光レーザ光は、反射面
で反射され、合焦レンズ15を経て対物レンズ16から
視準軸Lに沿って出射されて、目標物に合焦されるよう
になっている。また偏光ビームスプリッタ14は、正立
像を形成するためのポロプリズム17とともにプリズム
群を構成し、このプリズム群は焦点板18と対物レンズ
16と接眼レンズ19との間に配置されて、視準光学系
の一部を構成している。そして、符号20が合焦レンズ
を光軸方向前後にスライドさせるための合焦レンズ粗微
動機構である。
【0010】図1,3に示されるように、合焦レンズ粗
微動機構20は、合焦つまみ44に連係して回動する歯
車38と、クラッチ手段50(後述)によって歯車38
と連係または非連係状態にされる円筒カム32と、円筒
カム32の動作に倣い固定外筒24内を前後に移動する
レンズ枠28とから主に構成されている。この合焦レン
ズ粗微動機構20を詳しく説明すると、測量機本体10
内には、望遠鏡のケーシングの一部を構成する円筒形状
の固定外筒24が視準軸Lと平行に配設されており、固
定外筒24内には合焦レンズ15を支持する同軸形状の
レンズ枠28が配設されている。レンズ枠下側部にはガ
イドピン30が突設されており、このガイドピン30
は、固定外筒24に形成された前後方向に延びるガイド
孔25を貫通して下方に突出している。ガイド孔25の
下方位置には、螺旋リード溝34の形成されている円筒
カム32が、前後方向のスライドおよび回動が可能なよ
うに、固定外筒24と平行に配設されており、ガイドピ
ン30は螺旋リード溝34に係合している。円筒カム3
2の軸36には雄ねじが形成され、歯車38の中心に形
成された雌ねじと螺合して螺合部39を構成している。
この螺合部39は、螺旋リード溝34と同方向に、更に
小さいリードで形成されている。歯車38は、前後方向
に当接部31,33が設けられて、前後の移動が阻止さ
れている。歯車38は、円環の内側に歯が形成された内
歯車40と噛み合っており、この内歯車40は接眼レン
ズ19の外側に回動自在に組付けられている合焦つまみ
44に一体化されている。そして、円筒カム軸36に突
設された当接ピン51と、歯車38の後面に突設され前
記ピン51に直交配置された当接ピン52とによって、
ピン51と52とが当接して歯車38と円筒カム32と
が一体に回動する状態と、ピン51と52とが当接せず
に歯車38だけが回動する状態の2つの状態を択一的に
切り換えるクラッチ手段50が構成されている。
【0011】即ち、合焦つまみ44の回動操作によって
内歯車40が一体に回動すると、歯車38が連係回動す
る。このとき、当接ピン51,52が当接している状態
では、円筒カム32が歯車38に連係されて一体に回動
する。よって、回動する円筒カム32の螺旋リード溝3
4が、レンズ枠28のガイドピン30を固定外筒24の
ガイド孔25に沿って前後に移動させる。このため螺旋
リード溝34のリードにより決定されるスピードで、レ
ンズ枠28が視準軸L前後方向に粗動して合焦レンズ1
5の位置の大まかな調節ができるようになっている(粗
動状態)。一方、当接ピン51,52が当接しない範囲
では、歯車38は円筒カム32を連係せず、螺旋リード
溝34がガイドピン30に係合して螺合部39より回動
トルクが大きい円筒カム32に対して歯車38が単独で
回動する。歯車38は当接部31,33により前後の移
動が阻止されているので、円筒カム32は歯車38との
螺合部39において前後に移動し、レンズ枠28のガイ
ドピン30は円筒カム32と一体にガイド孔25に沿っ
て前後に移動する。このため螺合部39のリード(螺旋
リード溝34のリードより小さいリード)により決定さ
れるスピードで、レンズ枠28が視準軸L前後方向に微
動して、合焦レンズ15の位置の細かい調節ができるよ
うになっている(微動状態)。
【0012】なお、本実施例においては、歯車38を合
焦つまみ44に連係回動させるためのギア機構として、
歯車38と歯合する内歯車40を合焦つまみ44に一体
化して設けたが、他の構成も考えられる。例えば、歯車
38と歯合する外歯車を合焦つまみ44に設けるように
してもよい。また、符号46は固定外筒24と直交し
て、固定外筒24に支承された水平軸部である。また、
固定外筒24の接眼レンズ側上側面部にはレーザ光導入
用の開口部26が形成されており、レーザ11から出射
されたレーザ光が、この開口部26を介して視準軸L上
に導入され、レーザ光の照射軸が視準軸Lに一致するよ
うになっている。
【0013】また、円筒カム軸36と歯車38を連係す
るクラッチ手段50は、前記した実施例のように一対の
ピンに限られるものではなく、周方向に係合して一方向
に回転するときはトルクを伝達し、反対方向に回転する
ときはトルクが伝達されない係合部構造であればどのよ
うな構造でもよい。
【0014】
【考案の効果】以上の説明から明かなように、本考案に
係る合焦レンズ粗微動機構によれば、多条ねじを形成す
る場合に比べて、簡単な構造でガタも少なく構成されて
いるので、従来の多条ねじによる合焦レンズ粗微動機構
に比べ、安いコストでガタも少ない合焦レンズ粗微動機
構が提供できる。また、多条ねじに比べて軽いタッチで
合焦操作ができるので、測量等の作業がはかどる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である合焦レンズ粗微動機構
が使用されたレーザセオドライトの本体の縦断面図
【図2】同レーザセオドライトの偏光ビームスプリッタ
の特性図
【図3】本考案の一実施例である合焦レンズ粗微動機構
を一部破断して示す斜視図
【図4】従来の合焦レンズ粗微動機構を一部破断して示
す斜視図
【符号の説明】
L 視準軸 15 合焦レンズ 20 合焦レンズ粗微動機構 24 固定外筒 25 ガイド孔 28 レンズ枠 30 ガイドピン 32 円筒カム 34 螺旋リード溝 38 歯車 39 円筒カム歯車間螺合部 40 歯車とギヤ機構を構成する内歯車 44 合焦つまみ 50 クラッチ手段

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定外筒と、この固定外筒内に前後移動
    可能に配設され、合焦レンズを一体に保持するレンズ枠
    と、前記固定外筒に形成され、前後方向に延びるガイド
    孔と、前記レンズ枠に突設され、前記ガイド孔を貫通す
    るガイドピンと、軸回り回動可能に支承されるとともに
    前後方向スライド可能に支持され、前記ガイドピンの係
    合する螺旋リード溝が外周面に形成された円筒カムと、
    この円筒カムと同軸に配置され、円筒カムの螺旋リード
    溝より小さいリードで円筒カムと螺合する歯車と、前記
    固定外筒周りに回動可能に外装され、前記歯車にギア機
    構を介して連係された合焦つまみと、前記円筒カムと歯
    車間に介装され、円筒カムと歯車を連係させるクラッチ
    手段とを備え、前記クラッチ手段により円筒カムと歯車
    が連係された状態では、前記レンズ枠が円筒カムの螺旋
    リード溝のリードで決定されるスピードで前後に粗動進
    退し、クラッチ手段により円筒カムと歯車が連係されな
    い状態では、レンズ枠が円筒カムと一体となって円筒カ
    ムと歯車間螺合部のリードで決定されるスピードで前後
    に微動進退することを特徴とする合焦レンズ粗微動機
    構。
JP1993491U 1991-03-29 1991-03-29 合焦レンズ粗微動機構 Expired - Fee Related JP2560752Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993491U JP2560752Y2 (ja) 1991-03-29 1991-03-29 合焦レンズ粗微動機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993491U JP2560752Y2 (ja) 1991-03-29 1991-03-29 合焦レンズ粗微動機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04116814U JPH04116814U (ja) 1992-10-20
JP2560752Y2 true JP2560752Y2 (ja) 1998-01-26

Family

ID=31906104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993491U Expired - Fee Related JP2560752Y2 (ja) 1991-03-29 1991-03-29 合焦レンズ粗微動機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2560752Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04116814U (ja) 1992-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0914963A (ja) 測量機の合焦調節装置
US4284325A (en) Eye span adjustment mechanism for binoculars
JPH01217433A (ja) ズームストロボ装置を備えたカメラ
JP2750590B2 (ja) コンバータ内蔵ズームレンズカメラ
JP2560752Y2 (ja) 合焦レンズ粗微動機構
US5822115A (en) Thin adjustable binoculars
JP3238656B2 (ja) ファインダの視度調整機構を有するカメラ
US5111227A (en) Zoom camera
JPH0628645Y2 (ja) 同軸視準レーザ測量機
JPH0733207Y2 (ja) 双眼鏡
JP7350626B2 (ja) 光学機器
JPH0731206Y2 (ja) 双眼鏡
JP3515550B2 (ja) 角度回転調整可能な接眼レンズ装置及びその調整方法
JPH07134235A (ja) 3段繰出ズームレンズ鏡筒のバック調整装置
JP2603889Y2 (ja) レンズ鏡筒の伝達機構における反射防止構造
JPH01144006A (ja) カメラのレンズ移動機構
JPH0627890B2 (ja) 双眼鏡の合焦装置
JPS5834412Y2 (ja) 二軸式ズ−ム双眼鏡
JP3560683B2 (ja) 俯視角可変鏡筒
JPH01164409U (ja)
JPH0516571Y2 (ja)
JP2584202Y2 (ja) 電動式双眼鏡
JP2596884Y2 (ja) ズームレンズ鏡筒の直進案内機構
JP2599282Y2 (ja) 双眼鏡の視度差調整機構
JP2531368Y2 (ja) 合焦レンズ粗微動機構

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees