JP2560722B2 - 多点測光カメラ - Google Patents

多点測光カメラ

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JP2560722B2 JP62119838A JP11983887A JP2560722B2 JP 2560722 B2 JP2560722 B2 JP 2560722B2 JP 62119838 A JP62119838 A JP 62119838A JP 11983887 A JP11983887 A JP 11983887A JP 2560722 B2 JP2560722 B2 JP 2560722B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、被写界の中の複数領域または複数点につい
て測光を行い最適の測光値を選択して露出表示や露出制
御に用いる多点測光カメラに関する。
従来の技術 従来、撮影画面の中の特定の被写体に対して適正な露
出を与えるため、被写界の中の狭い領域の輝度を測定す
る。所謂スポット測光を行えるようにしたカメラがよく
知られている。しかしながら、従来のカメラのスポット
測光装置は、画面の中央特定の狭い領域を測光するよう
になっており、その測光領域以外の部分について適正露
出を与えたい時には、まず、被写界の所望部分が撮影画
面の中央に来るようにカメラを向け、その状態で測光
し、測光結果を記憶手段に記憶させて固定した後、所望
フレーミングになるようカメラの向きを変えてシャッタ
レリーズ操作を行う、所謂AEロック、またはフリーズ撮
影をせざるを得なかった。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、このような操作は繁雑で、煩わしいも
のであった。又、主被写体が移動しているような場合に
は、このようなAEロック撮影は不可能で、そのような被
写体を常に画面中央に捕らえておくことも困難である。
更に、そのような移動被写体を画面の中央以外の位置に
おいて適正露出で撮影することも困難である。
本発明の目的は、AEロックなどの操作を必要とするこ
となく、主被写体の撮影画面における位置に拘わりなく
その位置を判別し、該主被写体に対するスポット測光値
に基づく露出の表示又は制御を行うカメラを提供するこ
とにある。
さらに、主被写体の位置が判別できないときにも適正
な露出の表示または制御を行なうカメラを提供すること
を目的としている。
問題点を解決するための手段 この目的を達成するために、本発明のカメラは、被写
界における複数領域または複数点について合焦検出する
手段と、上記複数の領域または複数点についてそれぞれ
被写体像のコントラストを検出するコントラスト検出手
段と、上記検出領域または検出点と同じ領域またはそれ
らを含む複数領域についてスポット測光する測光手段
と、合焦検出結果に基づき撮影レンズを合焦させるべき
領域を選択する第一選択手段と、該第一選択手段によっ
て選択された領域に対する測光領域の測光値を選択する
第二選択手段と、該第二選択手段によって選択された測
光値に基づいて露出表示または制御を行なうとともに、
全領域のコントラストが低コントラストであることが検
出されたときには平均測光値に基づいて露出表示または
制御を行なう手段とを備えたことを特徴としている。
尚、ここで、スポット測光という言葉は、一般に極め
て狭い領域を測光する意味に用いられているが、本発明
においては、撮影画面の一部を測光している限りにおい
て、ある程度広い領域を測光する場合も含んで解釈する
ものとする。
作 用 本発明によれば、被写界の複数領域又は点について撮
影レンズの合焦状態を検出し、その内の例えば最近接位
置の被写界部分のような特定合焦状態の部分を、そこに
撮影レンズのピントを合わせる部分としてカメラ自身が
選択し、その選択された合焦領域と一致する測光領域、
又はその選択された合焦領域をカバーする測光領域の測
光値を選択して、露出の表示又は制御に用い、カメラ自
身では選択できないときには平均の測光値を採用して露
出の表示または制御に用いる。
実施例 本発明と比較するため、まず従来の構成を説明する。
第1図(a)は従来の合焦検出域とスポット測光域を示
すファインダー視野図である。従来の装置では、図に示
すようにファインダー視野の中央の狭い一つの領域が指
示枠により焦点検出域及びスポット測光域として示さ
れ、実際の測光装置及び合焦検出装置の感度域もファイ
ンダー視野に対応した被写界の中央の極めて狭い一つの
領域に限られていた。そのため、自動焦点調節(以下AF
という)時、撮影者はまず自分のフレーミング意図とは
関係なく、まず主被写体の像にファインダー視野中央の
指示枠を合わせて合焦検出感度域を主要被写体に合わせ
てAFを行なった後、その合焦状態を固定、所謂AF LOCK
し、この後撮影者の意図によるフレーミングを行なって
シャッタレリーズする必要があった。また移動被写体の
連続撮影の場合、主被写体を常時この合焦検出感度域に
とらえておくことは非常に困難で、高速の移動被写体等
はしばしば合焦検出感度域からはずれるためAF動作が不
安定となる。
そこで、本発明ではこれらの操作の煩雑さを解消する
ため第1図(b)に示したように、複数個の合焦検出感
度域及びこれと一致したスポット測光域を持つ自動焦点
カメラを提案するものである。
一般に、カメラで被写体を撮影する場合、その主被写
体はカメラから最も近い距離に位置する確率が極めて高
いことが知られている。本実施例の自動焦点カメラにお
いては、自動焦点検出装置によりそれぞれ焦点検出され
た複数の合焦検出感度域のなかで最近接となる被写体を
含む合焦検出感度域を自動的に選択し、その被写体に対
して撮影レンズのピントを合わせるように自動焦点調整
を行なうとともに、その合焦検出感度域と感度域が重な
るスポット測光素子出力の値で露出表示、制御を行なう
ことで操作の煩雑さを解消し、主被写体のファインダー
視野内の位置とは無関係に適切な自動焦点調整、その主
被写体に対するスポット測光を行なう自動焦点カメラを
提供するものである。
第2図に本実施例の光学的構成を示す。
本発明を一眼レフレックスカメラに適用した実施例の
光学系全体を概略的に示す第2図(a)において、撮影
レンズ(1)を透過した光の一部はメインミラー(2)
によって反射されファインダー部(5)へ進み、残りは
メインミラー(2)の半透明部を透過し、サブミラー
(3)で反射されて自動焦点検出モジュール(4)に進
む。ファインダー部(5)に向かった光はマット面
(7)に結像されペンタプリズム(9)を介して撮影者
の眼へと出力される。そのファインダー光の一部は回折
格子(8)によりマット内で全反射を繰り返しマット側
面に配置されたスポット測光素子(10)に導かれ、測光
素子の検出光として用いられる。
第2図(c)にマット面(7)における回折格子体の
配置とスポット測光素子(BV1)〜(BV4)の配置を示
す。回折格子体は図示のごとく4箇所に平面的に配置さ
れ、それぞれ下方から入射する光をマットの側端に向け
て反射し、それぞれの光射出口には測光素子BV1〜BV4が
配置されている。
メインミラー(2)を透過しサブミラー(3)でカメ
ラボディ下部に送られた光は、赤外カットフィルタ(1
1)、焦点面付近に配置された視野マスク(12)、コン
デンサーレンズ(13)、ミラー(14)、再結像レンズ系
(15)を介して光電変換素子(16)上に結像される。こ
の詳細を第2図(b)に示す。
第2図(b)において、赤外カットフィルタ(11)を
通過した光は焦点面付近に配置された視野マスク(12)
に到達する。視野マスクは第1図(b)で示した4ゾー
ンの光のみを通過させる。この光はコンデンサーレンズ
(13)を通過後、ミラー(14)で90゜偏向された後、再
生像レンズ(15)により瞳分割され、第1ゾーンは(PA
L1)と(PAR1)、第2ゾーンは(PAL2)と(PAR2)、第
3ゾーンは(PAL3)と(PAR3)、第4ゾーンは(PAL4)
と(PAR4)というように、それぞれ基準部と参照部との
2像が光電変換素子上に結像される。このそれぞれの基
準部、参照部の像(PALz),(PARz)(z=1〜4)間
の像間隔Xzがそれぞれ予め定められた間隔Lzの時に合
焦、Xz>Lzの時にはレンズ位置に対して被写体が近く
に、Xz<Lzの時にはレンズ位置に対して被写体が遠方に
存在することになる。第2図(d)は、第2図(b)の
光学系を展開して示したものである。
次に、第3図に本実施例の電気的構成を示す。
本実施例は、カメラ全体を制御するマイクロプロセッ
サ(以下制御マイコンと言う)(COP)、AF制御のため
のマイクロプロセッサ(以下AFマイコンと言う)(AF
P)の2つにより制御される。(S1)は測光及びAFを開
始させる開始スイッチ、(S2)はカメラの撮影動作を起
動するレリーズスイッチ、(S4)は前記メインミラー及
びフォーカルプレンシャッタのシャッタ幕のチャージに
よりOFFされ露出完了でONされるスイッチで、いずれも
その開閉信号が制御マイコン(COP)に入力される。
前述のスポット測光素子(BV1)〜(BV4)の出力はマ
ルチプレクサ(AEMP)で制御マイコン(COP)からの選
択信号AEMPSにより選択出力され、A/D変換回器(AEAD)
でディジタル化された値として制御マイコン(COP)に
入力される。制御マイコン(COP)は、レンズデータ出
力回路(LDM)から、自動焦点検出部で検出されたデフ
ォーカス量を個々のレンズに応じたレンズ繰り出し量に
変換する変換係数等AFに必要なデータや、最大絞り値、
最小絞り値等のデータ(LDS)を入力し、AFに必要なデ
ータのみをAFマイコン(AFP)に転送する。
制御マイコン(COP)はフイルム感度のアペックス値S
vのデータを出力するISOデータ出力手段(SVM)からの
データを入力する。制御マイコン(COP)はこれらの入
力データにより露出演算を行ない、露出値信号(AES)
を露出表示装置(AED)に出力して表示を行ない、さら
にレリーズスイッチ(S2)のレリーズ信号が入力された
後、露出制御信号(BCS)を露出コントローラ(BCR)に
出力しそれにより露出制御を行なわせる。
一方、AF制御マイコン(AFP)は、AFインターフェー
ス(AFIF)を介しCCDからなるAFセンサー(CCD)を駆動
し、AFセンサー(CCD)の出力をAFインターフェース(A
FIF)によりアナログ処理、A/D変換を行ない、ディジタ
ル像情報を入力する。その入力情報に従いAF演算を行な
いデフォーカス量を算出する。
更に、AFマイコン(AFP)は、前述の制御マイコン(C
OP)より送られたレンズデータによりこのデフォーカス
量をレンズ繰出量に換算し、その値だけモーター(MO)
をモーターエンコーダ(ENC)の出力(DCL)により回転
量を確認しながら、モーター駆動信号によりモータード
ライバー(MDR)を用いて駆動する。
さらに、AFマイコン(AFP)は、合焦状態確認等のた
めに、合焦状態信号(FAS)を合焦表示装置(FAD)に出
力して、合焦状態の表示を行なう。
次に、制御マイコン(COP)とAFマイコン(AFP)との
信号の授受について説明する。(AFST)は、制御マイコ
ン(COP)からAFマイコン(AFP)に送られてAF動作を開
始させるためのAFスタート信号であり、この信号(AFS
T)が「H」レベルから「L」レベルに変化することに
よってAFマイコン(AEP)はAF動作を開始する。
(AFE)は、AFマイコン(AFP)から制御マイコン(CO
P)にAF動作が終了して合焦状態であることを伝達する
ためのAF終了信号であり、この信号(AFE)が「H」レ
ベルになることによってAF終了状態であることが伝達さ
れる。(AFSP)は制御マイコン(COP)からAFマイコン
(AFP)にAF動作を停止させるために送られるAFストッ
プ信号であり、この信号(AFSP)にパルスが入力される
ことによってAFマイコン(AFP)はAF動作を停止する。
更に、(AFZS)は上述した4つのゾーンの内のいずれ
かが選択されたときに「H」レベルとなるAFゾーン選択
信号であり、(SZS)はその選択されたゾーンを示す信
号である。(LDTS)は制御マイコン(COP)がレンズデ
ータ出力回路(LDM)から入力したレンズデータ(LDS)
の内でAF動作に必要なデータのみをAFマイコン(AFP)
に転送するためのAFレンズデータバスである。
第4図、第5図を用いて本発明のこれらの構成要素の
動作フローを制御マイコン(COP)、AF制御マイコン(A
FP)のそれぞれについて説明する。
レリーズ釦の第一段までの押下によりスイッチ(S1
がONの状態となり、制御マイコン(COP)の割り込み端
子(INT0)に割り込み信号が印加される(第4図#
1)。この信号により制御マイコン(COP)はストップ
モードから抜け出し、AFスタート信号(AFST)を「L」
としてAF制御マイコン(AFP)を動作させ(第4図#
2)、測光動作を開始させる(第4図#3)。次に、制
御マイコン(COP)は、露出演算に必要なデータの入力
を行なう。即ち、Sv値出力手段(SVM)からSvデータ、
レンズデータ出力手段(LDM)より各種レンズデータを
入力し(第4図#4)、AFに必要なレンズデータのみAF
制御マイコン(AFP)に出力(第4図#5)し、さらに
測光データを入力する。
次に、制御マイコン(COP)はAFマイコン(AFP)から
のAFゾーン選択信号(AFZS)を入力しそれが「H」かど
うか判別する(第3図#7)。この信号(AFZS)は後述
するが、動作開始当初は「L」が出力されるのでここで
は「L」の場合について説明を加えておく。
AFゾーン選択信号(AFZS)が「L」の場合(AFゾーン
未選択の場合)、AFゾーンが選択されないので主被写体
を限定できず、測光素子を選択できないので制御マイコ
ン(COP)は測光データ(BV1)〜(BV4)の平均を測光
値として採り(#8)、各データより露出演算を行なう
(第4図#11)。露出演算が終了すると、制御マイコン
(COP)はその結果を露出表示装置に出力して表示を行
なう(#12)。以上の1ループ動作の完了でスイッチ
(S1)が連続して押下されているかどうかを判断し、押
下されていればシャッターチャージが完了しているか
(#14)、合焦状態になっているか(#15)のチェック
を行い、いずれも満足していれば、レリーズ許可状態と
して割込端子(INT1)からの割り込みを許可した後(#
16)、各データの再入力(#4)に戻りループを形成
し、いずれか一方でも満足していない場合は、レリーズ
許可状態とせずに各データの再入力(#4)に戻りルー
プを形成する。そして、スイッチ(S1)が押下がされて
いない場合には測光及び表示を停止させ、AF動作を停止
させるべくAFストップ信号(AFSP)を出力し、更にAFス
タート信号(AFST)を「H」レベルにする。次に端子
(INT0)からの割り込みを許可したスイッチ(S2)から
の端子(INT1)の割り込みを禁止して、フラグBIFを0
にリセットしてからストップ状態に入る。
一方、AFマイコン(AFP)の動作は、制御マイコン(C
OP)より送られたAFスタート信号(AFST)がAFマイコン
(AFP)の割り込み端子(INTA)に印加されること(第
5図#30)でストップモードから抜け出し動作を開始す
る。AFマイコン(AFP)はまずAF終了信号(AFE)を
「L」に落とし、AFゾーン選択信号(AFZS)を「L」と
してAF動作中、ゾーン未選択であることを制御マイコン
(COP)に出力するとともにレンズを駆動した場合1に
セットされるフラグLDFに0をセットする(第5図#3
1)。
次に、AFセンサーであるCCDのイニシャライズを行な
った後(第5図#32)、AFゾーンの数を示す変数Zを4
にセットして(#33)制御マイコン(COP)よりAF動作
に必要なレンズデータを入力する(#34)。次にCCDを
制御する。まずCCDの積分を行ない、積分光量が適切な
レベルに達した時点、あるいは被写体輝度が低い場合に
はあらかじめ設定された最大積分時間に達した時点でシ
フトパルスを印加し、CCDのデータ、すなわち像情報を
ディジタル値として入力する(第5図#35)。この動作
については後に詳しく説明を加えるが、ここでは1〜4
の全ゾーンについてのCCDデータを入力する。
次に、被写体のコントラストが低いか否かを示すロー
コントラスト(以下、略してローコンと称する)フラグ
をセットする(第5図#36)。このフラグは前回のCCD
積分時に焦点検出が可能だった場合のみクリアされ、こ
こでは第1回目のCCD積分であったためこのフラグをセ
ットする。このフラグは後にローコンスキャンを行なう
か、レンズ位置をそのままで再度合焦検出動作を行なう
かの判断に用いられる。ここで、ローコンスキャンと
は、あるレンズ位置で被写体のコントラストが低いと
き、コントラストの高くなるレンズ位置を求めてレンズ
をその駆動範囲全域にわたって例えば一往復駆動するこ
とである。
次に4つのゾーンについて合焦検出演算を行なう優先
順位を決定するためにデータの前処理(#37〜#57)、
前相関(#57〜#72)、前相関ローコン判別(#73〜#
81)、ゾーンの優先順位づけ(#83〜#94)を行なう。
これらの動作については後に詳しく述べるが、各ゾーン
に含まれている被写体で最近接の被写体を含むゾーン、
すなわち各ゾーンで簡易的に演算された像間隔の最も大
きなゾーンを選択しそのゾーンについてのみ焦点検出を
行なうもので、全ゾーンについて本相関演算を行なうと
演算時間が長大となるため演算時間の短縮を計るためで
ある。#82では、変異Zが0であるか否かをチェック
し、変数Zが0であれば、全AFゾーンについてローコン
であることになる。
ここでのローコン判別は後の本相関後さらにもう一度
繰り返すため、簡易的でかつローコンという判別領域の
狭い判別を行なっている。このようにして前相関によっ
て選択されたゾーンについてより精度の高い合焦状態検
出演算を行なう(#96〜#105)。この相関演算を基に
さらにローコンチェックを行ない、選択されたゾーンが
ローコンでないと判断され、デフォーカス量が算出され
るか(#112)、あるいは全ゾーンがローコンであると
判別されるまでこの本相関演算、ローコン判別を順位づ
けに従い各ゾーンについて行なう。全ゾーンがローコン
であると判別されローコンフラグがセットされている時
はレンズ位置が被写体に合焦する位置から極めて大きく
離れているために、合焦状態検出不能なデフォーカス量
であると考えられ、レンズ位置を変化させレンズを最近
接撮影距離から無限大までの1往復移動間に何回もCCD
積分、演算を繰り返し合焦状態検出可能なレンズ位置を
サーチするローコンスキャンを行なう(#110〜#3
3)。ローコンでないと判断されデフォーカス量が算出
された場合には、この状態をメモリするためまずローコ
ンフラグをクリアし(#113)、これによって次の積分
で万一ローコンとなった場合にもレンズ駆動は行なわ
ず、そのままのレンズ位置でCCDの全ゾーンの再積分、
再演算を行なうようにしている。これは主被写体とカメ
ラとの間の距離に変動がなく、前回主被写体が含まれた
ゾーンから主被写体がはずれた場合に前回選択されたゾ
ーンではローコンとなり、ローコンスキャンを行なうこ
とで焦点近傍位置にあったレンズ位置が大きく変動する
のを防止するためである。
次に、AF制御マイコン(AFP)は制御マイコン(COP)
にその測光ゾーンを指定するためにAF制御マイコン(AF
P)が選択したゾーン信号(SZS)を制御マイコン(CO
P)に出力し、AFゾーン選択信号(AFZS)をHighとし出
力する。これ以後、制御マイコン(COP)側フローが#
7のAFゾーン選択信号AFZSによる分岐(#7)にきた時
には前述の場合とは逆にAFゾーン信号(SZS)を入力し
(#9)、その測光ゾーンの測光素子出力(#10)をも
とにスポット測光演算を行なうことになる。
ここで、第4図の#7でAFゾーン選択信号(AFZS)が
「H」と判定されると、#7−1でAF終了信号(AFE)
が「H」が否かが判別される。そして、このAF終了信号
(AFE)が「H」で合焦状態に達している場合には、#
7−2でフラグBIFが1かどうかを判別する。このフラ
グBIFが1でなければ、#7−3でこのフラグBIFを1に
セットして#9に移行する。逆に、このフラグBIFが1
であれば、#10でBvcの更新を行うことなく#11に移行
する。従って、レンズが合焦状態に達した直後のAFゾー
ン選択信号(AFZS)に対応する測光データがAEロックさ
れることになる。#7−1でAF終了信号(AFE)が
「H」でなくてレンズが合焦状態に達していなければ、
#7−4でフラグBIFを0にリセットして#9に進む。
次に、AF制御マイコン(AFP)は算出されたデフォー
カス量があらかじめ設定された合焦ゾーン内にあるかど
うかを判断し(#115)、合焦ゾーン内にレンズ位置が
あると判断した時はAF終了信号(AFE)を「H」とし、
制御マイコン(COP)にAF動作の完了を指示し合焦表示
を行なって、レリーズ許可をうながす(#121、#12
3)。逆に合焦ゾーン外の場合には先に入力したレンズ
繰出量にデフォーカス量を変換する変換係数を用いてレ
ンズ繰出量をエンコーダのパルスカウント(LEP)とし
て算出し(#116)、カウンタ(PC)を用いて、算出さ
れたパルスカウント数だけモーターを駆動し(#117、
#118、#119)、レンズ位置を算出されたレンズ繰出量
だけ移動させモータを停止させる(#120)。この後、C
CDの再積分を行ない、合焦か非合焦かを再チェックする
必要があるが、この時、動作時間の短縮を計るためCCD
は前回演算により選択されたCCDのみを対象として再積
分、データの出力を行なう(#127)。
これ以前に、選択されたCCDのみのローコン判別を行
うべく、変数Zが1にセットされ、AF動作に必要なデー
タ(LDTS)がAFマイコン(AFP)に入力される(#125,
#126)。この後、そのブロックのみの本相関演算を行
ない、合焦、非合焦判断でレンズ繰出しを行なう。万
一、この段階でローコンと判定された場合には先に述べ
たようにレンズ位置をそのままにして全ゾーンのCCDの
積分からの動作を繰り返す。
以上が主非写体のファインダー視野内の位置とは無関
係に適切な自動焦点調整、その主被写体に対するスポッ
ト測光による露出制御手段を有する自動焦点カメラの基
本的な動作である。
次に、説明を省略した箇所について補足説明を加え
る。まず演算時間短縮のため設けられたデータ前処理、
前相関、前相関ローコン判別、ゾーン優先順位づけの部
分についてそれぞれ第6、7、8、9図を用いて説明を
行なう。
まず、第6図図示のデータ前処理ルーチンについて説
明する。AFマイコン(AFP)は、まずAFゾーンの数を示
す変数Zを1にセットし、コントラスト値を示す変数C
(Z)を0にセットし、コントラスト演算を行う回数を
示す変数jを0にセットする(#37,#38,#39)。次
に、基準部となるCCDの隣接する画素間のA/D変換された
データの差分をとり、この差分が正か負かを判定し、判
定結果ごとにデータLdjに符号付けを行ってこれをメモ
リする(#40,#41,#42)。すなわち、基準部の各画素
の出力データをLDjとすると、#40では LDj(Z)−LDj+1(Z) ……(1) を演算して、この結果が正か負かが判定されるのであ
る。そして、この結果が正であれば#41でその変数jに
対応した値Ldjを1とし、逆にこの結果が負であれば#4
2でこの値Ldjを0とする。
次に、#43で(1)式と同様の演算を行ってその結果
をコントラスト値Cとし、#44でこの絶対値|C|を前回
までのコントラスト値C(Z)に加えて、得られた差分
データまでの総コントラスト値C(Z)を得る。そし
て、#45で変数jに1を加え、#46で変数jがk−1
(ここで、kは基準部の画素数である。)となるまで#
38〜#45の動作を繰り返す。
#46でjがk−1と等しくなると、4つのAFゾーンの
すべてについて上記#38〜#45の動作を行うべく、#47
でAFゾーンの数を示す変数Zが4か否かを判別する。そ
して、変数Zが4でない場合は#48でこの変数Zに1を
加えて#38に戻り、変数Zが4となるまで#38〜#47の
動作を繰り返す。
#47で変数Zが4になると#49に進む。#49〜#57で
は基準部に対する#37〜#47(#38,#42,#43を除く)
と同様な方法で、参照部となる画素データから4つのAF
ゾーンのすべてについてコントラスト値を求めている。
ここで、lは参照部の画素数であり、差分データが正か
負かはRdjとしてメモリされる。
以上第1〜第4の基準部の各コントラスト値C(1)
〜C(4)、基準部差分符号データLdj(1)〜Ldj
(4)、〔j=1〜k−1〕、参照部差分符号データRd
j(1)〜Rdj(4)、〔j=1〜1−1〕が用意されて
前処理作業は完了する(第6図)。
次に前相関ルーチンのフローチャートを第7図に示
し、これについて説明する。AFマイコン(AFP)は、#5
8でAFゾーンの数を示す変数Zを1にセットし、#59で
1ビットの基準部の差分データ(Ldj)に対して1ビッ
トの参照部の差分データ(Rdj)を1画素分ずつシフト
させて相関値を得るときのシフト数を示す変数nを1に
セットする。更に、AFマイコン(AFP)は、#60で相関
度を示す変数hn(Z)を0にセットし、#61で1つの相
関値を得るときに行なわれる演算の回数を示す変数jを
0にセットする。
そして、#62で1ビットの基準部の差分データ(Ld
j)と1ビットの参照部の差分データ(Rdi)との差を演
算し、両データが同一でないとき(すなわち差が0でな
いとき)には相関度が良くないと判断して、#63で変数
hn(Z)に1を加える。両データが同一であるときには
#63をスキップする。この#62,#63の動作を基準部で
得たコントラストの数(k−1)だけ行う(#64,#6
5)。
更に、AFマイコン(AFP)は、最大相関を得たシフト
数を算出する動作を行う。まず、#66で変数nが1(シ
フトされていないことを示す)であるか否かを判定し、
n=1であれば、#68で相関度を示す値Mhn(Z)に変
数hn(Z)をセットし、像間隔誤差Mn(Z)をn−Lzで
求める。尚、ここでLzは合焦状態の像間隔である。一
方、#66で変数nが1でないときには、#67でメモリさ
れている相関値Mhn(Z)と今回の演算で求められたhn
(Z)とを比較する。そして、今回の相関値hn(Z)の
方がメモリされている相関値Mhn(Z)よりも小さけれ
ば、相関度が高いと判断して#68に進んで、そのときの
相関値及び像間隔誤差を演算する。逆に、今回の相関値
hn(Z)の方がメモリされている相関値Mhn(Z)より
も小さくなければ、#68をスキップする。このような#
60〜#68の動作をl−k+1回行って最小相関値(最大
相関度)及びそのときの像間隔誤差を得る(#69,#7
0)。
更に、#59〜#70の動作を4つのAFゾーンのすべてに
ついて行い、それぞれのAFゾーンに関して最小相関値Mh
n(1)〜Mn(4)とそのときの像間隔誤差Mn(1)〜M
n(4)を得て前相関ルーチンが終了する(#71,#7
2)。ここで、#71で変数Zが4となりすべてのAFゾー
ンに対して上記演算が終了すれば第8図図示の前相関ロ
ーコン判別ルーチンに移行する。
第8図の前相関ローコン判別ルーチンにおいては、前
相関ルーチンの演算結果に対してローコントラスト判別
を行う。まず、AFマイコン(AFP)は、各AFゾーンにつ
いてローコントラスト判別を行うために、#73で変数j
を1にセットする。そして、#74では各AFゾーンに対し
て演算されたコントラスト値C(j)が所定値CSを越え
ているか否かが判定され、#75では前相関ルーチンで得
られた最小相関値Mhn(j)が所定値SM未満か否かが判
定される。そして、それぞれのAFゾーンについて、コン
トラスト値C(j)が所定値CSを越えているとともに、
最小相関値Mhn(j)が所定値SM未満である場合には、
そのAFゾーンについては焦点検出が可能であると判断し
て、#76でそのゾーンに対応するローコンゾーンフラグ
LZF(j)を0にリセットする。
一方、コントラスト値C(j)が所定値CSを以下であ
る場合、あるいは最小相関値Mhn(j)が所定値SM以上
である場合に、#78で初期値として4にリセットされて
いる変数Zから1を減じ、#79で、そのAFゾーンについ
て焦点検出不能であると判断して、そのゾーンに対応す
るローコンゾーンフラグLZF(j)を1にセットする。
そして、#74〜#79の動作をすべてのAFゾーンについて
行うべく、#80で変数jが4か否かを判定し、4でなけ
れば#81で変数jに1を加えて#74にリターンする。
#80で変数jが4になれば、#82で焦点検出可能と判
断されたAFゾーンの数を示す変数Zが0か否かを判定す
る。そして、この変数Zが0であればすべてのAFゾーン
について焦点検出が不能であると判断して第5図図示の
#109に進み、変数Zが0でなければ、焦点検出可能なA
Fゾーンがあると判断して本相関を行うAFゾーンの優先
順位を決定するために、第9図のゾーン優先順位ルーチ
ンに進む。
第9図のゾーン優先順位ルーチンにおいては、AFマイ
コン(AFP)は、まず#83で、変数jを1にセットし、
像間隔誤差をメモリするための変数M1〜M4を−Lzにセッ
トし、変数Qを0にセットする。そして、#84で各AFゾ
ーンに対応するローコンゾーンフラグLZF(j)がセッ
トされているか否かを判定する。ここで、あるAFゾーン
についてローコンゾーンフラグLZF(j)がセットされ
ている場合は、そのAFゾーンについて本相関のための優
先順位を決定する必要はないので、#94に進んで変数j
に1を加えて次のAFゾーンに対応するローコンゾーンフ
ラグを判定すべく#84にリターンする。
#84で、各AFゾーンに対応するローコンゾーンフラグ
LZF(j)がセットされていないときは、#85〜#93の
動作が施されて、焦点検出可能なAFゾーンに関しての
み、像間隔誤差が大きい順、すなわち検出された合焦位
置に対応する被写体距離が短い順に順位づけがなされ、
その順位づけに対応して像間隔誤差もメモリされる。す
なわち、焦点検出可能なAFゾーンの内で、最も被写体距
離が短いと判定したAFゾーンに対応する像間隔誤差から
順にM1,M2,M3としてメモリされ、その順にAFゾーンの番
号もB1,B2,B3,B4としてメモリされる。ここで前処理、
前相関、前相関ローコン判別、ゾーン優先順位づけにつ
いての本実施例での説明を行なってきたが、このほかに
も所定値あるいはCCDデータの平均出力値等によりCCDデ
ータを2値化した前処理あるいは本相関の相関値を求め
る第10図のステップ#97の演算(減算)のかわりに2つ
のデータの排地的論理和をとり、その結果をたしあわせ
て最小値となるシフト位置を求めて前相関を行う等の手
段で同様の機能は実現しうる。
次に、本相関の手順について詳しい説明を加える。
相関値としては、前相関で指定されているゾーンの基
準部画素と参照部画素の2値化していない出力値差の和
で評価する。この相関値H(P)を基準部画素列に対し
参照部画素を1画素ずつl−k+1個までずらして求め
て(#96〜#99)、その中で最小値H(PM)を求める
(#101)。
次に、AFマイコン(AFP)は真の最小相関値を求める
べく相間演算を行う。まず、AFマイコン(AFP)は、#1
02でずらし量PMが1もしくはl−k+1であるか否かを
判定する。そして、このずらし量PMが1もしくはl−k
+1でないときには、#103で補間演算を行った結果か
ら合焦時の像間隔LBiを減じて像間隔XMを求め、更に#1
04で最小相関値YMを求める。一方、#102でずらし量PM
が1もしくはl−k+1であるときには、補間演算が行
えないので、#105でずらし量PMから像間隔XMを求める
とともに#101では演算された最小値H(PM)をそのま
ま最小相関値YMとする。
この演算の中で最小相関値を持つ像間隔はすでに前相
関の結果Mn(Bi)からあらかじめ予想しうるので、指定
されているゾーン内の予想された像間隔の付近のみの演
算を行ない演算時間の短縮を計ることも可能である。
こうして求められた最小相関値YM、その時の像間隔を
もとに再びローコン判別を行う。ここではこの最小相関
値YMを前処理で求めたコントラスト値で割った値が所定
の値以下であることが条件となる。所定値以上の場合に
はそのゾーンは完全なローコンゾーンと見なされる(#
106−1)。
第1のループでデフォーカス量を求め、レンズ駆動を
すでに行ない合焦近傍までレンズを移動させた後、CCD
の再積分での2度目以上の演算作業の場合には(#106
−2、LDF=1)対象被写体が移動被写体であることを
考慮し、デフォーカス量が急激に大きくなった場合(一
定値D以上となったとき)被写体がそのゾーンからはず
れたとしてそのゾーンをローコン状態であると判定して
全ゾーンの再積分を行なう(#107)。
逆に#107で像間隔XMの絶対値が一定値D未満であれ
ば、第5図図示の#112に進んでデフォーカス量を演算
してからレンズ駆動を行う。
前相関はあくまでも簡易的な相関であるため、特殊な
像情報に対して、また第一ループにおいては、前相関と
本相関とのデフォーカス量に大きな差が生じる場合が考
えられる。この時、他の合焦検出ゾーンに求められたゾ
ーンの被写体よりカメラに近い主被写体が存在する可能
性も含まれる。そこで、本実施例では、一例として、予
備相関の像間隔から本相関の像間隔を減算し(ここで、
変数qは初期値として0が設定されている第5図#95の
で、#106−3ではq=1となり、#106−4から#106
−5に進む。)その結果が1より大きい、すなわち前相
関結果にくらべ、1pitch以上本相関ではカメラに対し遠
い被写体であった場合(#106−5)にはその演算結果
をメモリし、その次に選択されたゾーンの本相関を終っ
た後(#106−4)、第1選択ゾーンと第2選択ゾーン
の本相関結果を比較し(106−7)、その像間隔の大き
な像間隔を有するゾーンを選択し、その像間隔演算結果
に従い、デフォーカス量を求めレンズ駆動を行なう。逆
に減算結果が1より小さい場合には最初から正しいゾー
ンが前相関により選択されたものとしてその本相関像間
隔演算結果に従いデフォーカス量を求め、レンズ駆動へ
と進む。第11図では同様の作業であるが、#106−5で
の減算対象がそのゾーンの前相関像間隔量の代わりに第
2に選択された前相関像間隔量で行なったもので(106
−5′)、前述の効果とまったく同じ効果を果たす。
以上で本実施例における動作全体のフローの説明を終
わり、電気回路構成、AFセンサー(CCD)及びAFインタ
ーフェース(AFIF)の詳細な構成について説明する。
第12図に本実施例におけるAFセンサー(CCD)として
用いられるCCDの構成を二つ例示する。第12図(a)は
出力用CCDレジスタが直列に配置された構成、第12図
(b)は出力用レジスタが並列に配置された例であり、
いずれもワンチップ化されたCCDである。
まず、第12図(a)(b)に共通な構成から説明す
る。第1ブロック〜第4ブロックの像は瞳分割され、基
準部像として基準部フォトダイオードアレイ(PAL1)〜
(PAL4)上、参照部像として参照部フォトダイオードア
レイ(PAR1)〜(PAR4)の上に結像される。尚、ここ
で、各フォトダイオードアレイは、ダイオードアレイに
対応した蓄積部を含んでいる。基準部フォトダイオード
アレイはk個、参照部フォトダイオードアレイはm個の
画素を有する(k<m)。基準部フォトダイオードアレ
イ(PAL1)〜(PAL4)それぞれの近傍にはCCDの積分時
間制御を目的として被写体輝度モニター用フォトダイオ
ード(MP1)〜(MP4)がそれぞれ配置され、フォトダイ
オード(MP1)〜(MP4)で発生する光電流は積分クリア
ゲートパルス(ICG)に応じて略電源レベルまで充電さ
れたコンデンサ(C1)〜(C4)の電荷をそれぞれの入射
光量に比例した傾きで低下させる。このコンデンサの電
圧が高入力インピーダンス、低出力インピーダンスのバ
ッファを介して外部へモニター出力(AGCOS1〜4)とし
て出力される。
また積分クリアゲートパルス(ICG)は各画素の蓄積
部(フォトダイオードアレイ)と電源との間に設けられ
たMOSゲートに印加され、積分クリアゲートパルス(IC
G)が「H」の間に蓄積部はほぼ電源電圧レベルまで充
電されクリアされる。この後積分クリアゲートパルス
(ICG)が「L」の時にMOSゲート(MOS)は開の状態と
なり、フォトダイオードアレイで発生した像輝度分布に
比例した光電流が電源電圧まで充電された蓄積部の電荷
を放出し、各画素の輝度分布の情報が蓄えられる。
各ブロックの基準部、参照部のペアそれぞれに対して
電荷蓄積部とレジスタとの間にMOSゲート(MOS)が設置
されSHパルス(SH1)〜(SH4)の「H」印加時にそれぞ
れのゲートが閉じ蓄積部に積分クリアゲートパルス(IC
G)印加後蓄積された電荷がレジスタに転送される。
モニター出力(AGCOS1)〜(AGCOS4)の補償出力とし
てDOS回路が設置されている。この回路はモニター出力
部のコンデンサ及びバッファと同一特性のもので形成さ
れ、その入力端をOPENの状態とした回路で、積分クリア
ゲートパルス(ICG)に応じてほぼ電源電圧まで充電さ
れた電位をこの積分クリアゲートパルス(ICG)の消滅
後も出力しつづける。
次に、第12図(a),(b)の構成で異なる点につい
て説明を加える。
第12図(a),(b)はCCDレジスタの構成及びそれ
に続くCCDの出力段の構成が異なる。第12図(a)はCCD
レジスタが各ゾーンに対して直列に配置され、そのCCD
レジスタの終端に出力用バッファが設けられ、その出力
は第1ゾーン基準部、第2ゾーン基準部、第1ゾーン参
照部、第2ゾーン参照部、第4ゾーン参照部、第3ゾー
ン参照部、第4ゾーン基準部、第3ゾーン基準部の順に
転送クロックφの立下がりに同期して順次出力され
る。
一方、第12図(b)に示したCCDイメージセンサの出
力構成は各ゾーンそれぞれが異なるレジスタを有し、そ
のそれぞれのCCDレジスタ終端に合計4つの出力がバッ
ファを有する並列構成となっている。第1〜4のバッフ
ァ出力からは第1〜4ゾーンの基準部、参照部の出力が
転送クロックφの立下がりに同期して順次出力され
る。また、このCCDイメージセンサでは4つのゾーンで
異なる積分時間での制御を行なうために第12図(a)で
は各ゾーンの基準部、参照部両者の出力端側にアルミマ
スクで遮光を施した画素を設け(斜線部)、温度、積分
時間で大きく変動する暗時出力レベルの補正用画素とし
て用いている。第12図(b)ではこの暗時出力レベル補
正用画素(斜線部)は各基準部の出力端側にのみ設置さ
れ、基準部、参照部両者の補正に用いられている。
次に、AFインターフェース(AFIF)の回路構成とCCD
イメージセンサの具体的な駆動法について説明を加え
る。まず第12図(a)に示した直列型CCDレジスタを有
するCCDイメージセンサの駆動法を第13図を用いて説明
する。第13図において、図面左側はCCDイメージセンサ
との接続部、右側はAFマイコン(AFP)との接続部であ
る。AF動作開始後の第1回目のCCD積分では全ゾーンの
出力を必要とする。この時の動作はAFマイコン(AFP)
からの積分クリアゲートパルス(ICG)の印加で積分を
開始する。このパルス印加でCCDの全画素蓄積部及びモ
ニター出力が初期化され、このパルスの消滅後両者は同
時に光電変換出力の蓄積を開始する。
一方、AFマイコン(AFP)から供給される原クロック
φとそのクロックを複数段分周したクロックφaが入
力されているAFタイミング制御回路(AFTC)では、AFマ
イコン(AFP)から全ゾーン出力命令がゾーン選択信号
(AFZS)で供給されると、転送クロックはその周期が後
段のA/D変換可能な周期としてφaを選択する。積分ク
リアゲートパルス(ICG)はまたR/Sフリップフロップの
リセット入力に入力され、R/Sフリップフロップをリセ
ットすることでCCDへの転送クロックφを「H」、φ
を「L」の状態に固定化する。この状態で画素蓄積部
の蓄積が進み、同時にモニターの蓄積もすすみ補償出力
より一定レベルV1だけ降下するモニター出力が生じはじ
める。この時画素蓄積部に蓄積された電荷は後段のA/D
変換、また合焦検出演算に適切な平均出力レベルである
という点でV1という値はあらかじめ設定される。
被写体輝度の高いゾーンから順にそのレベルV1を上回
り、各コンパレータ(COM11)〜(COM14)は反転し、そ
の出力はORゲート及びワンショットパルス発生器を介し
CCDイメージセンサへのシフトパルス(SH1)〜(SH4)
として供給される。このイメージセンサへのシフトパル
ス(SH1)〜(SH4)は画素蓄積部の電荷をそれぞれ転送
レジスタへシフトするが、転送クロックがレジスタに供
給されていないので画素に対応したレジスタのポテンシ
ャルに電荷はホールドされる。こうしてコンパレータ
(COM11)〜(COM14)の反転が完了した時、すなわちAN
Dゲートの出力(TINT)が「H」となった時点には適正
な平均レベルの出力を得た各ゾーンの出力がレジスタに
格納された状態となる。ここでANDゲートの出力(TIN
T)の反転がAFマイコン(AFP)にCCDイメージセンサの
全ゾーンの積分完了信号として、またORゲート及び遅延
素子を介してR/Sフリップフロップに入力されることで
転送クロック印加開始信号として用いられる。第14図に
そのタイムチャートを示す。この後OS端子からφの立
下がりに同期して各画素出力が出力されるが、AFタイミ
ング制御回路はφをカウントすることで暗時出力補正
用画素出力時にそれぞれのタイミングでサンプリング信
号を発生させ、またADコンバータにはADスタート信号
(ADS)を供給する。
こうしてCCDの出力は第1ゾーン基準部、第2ゾーン
基準部、第1ゾーン参照部、第2ゾーン参照部、第4ゾ
ーン参照部、第3ゾーン参照部、第4ゾーン基準部、第
3ゾーン基準部の順でそれそれぞれの積分時間にみあっ
た暗時出力補正が施された後、A/D変換され、AD変換完
了信号に同期して出力されAF制御マイコン(AFP)に入
力されることになる。
次に、この回路で第5図のステップ#127に示した選
択ゾーンの積分駆動について説明する。
まず、ゾーン信号(SZS)がAFタイミング制御回路(A
FTC)に送信されると、同回路内部のカウンタにそのゾ
ーンが出力されるまでに必要な転送クロック数がセット
される。積分クリアゲートパルス(ICG)の印加後、AF
マイコン(AFP)は出力したいブロックのモニター用コ
ンパレータ(COM11)〜(COM14)の出力(INT1)〜(IN
T4)を選択しておき、そのコンパレータの反転と同時に
マニュアルシフト信号(SHM)を発生させて転送クロッ
クφ1,φ2の停止を解除する。
カウンタをセットされたAFタイミング制御回路(AFT
C)はクロックφaのカウントを行ない、カウンタがセ
ットされた値と等しくなるまで原クロックφをCCDに
供給し、選択ゾーンの出力が出力される時のみA/D変換
可能なクロックを供給し、AFマイコン(AFP)にはその
ゾーンのみのデータが(EOC)に同期して供給され、ま
たカウンタセットを行ない、また他のゾーンが出力され
ている時は高速転送を行ない、注目ゾーンの残り画素の
時に同様の動作を行なう。このようにすることでデータ
ダンプ時間及び積分時間のむだな時間を軽減し、AF動作
の高速化を計る。この動作のタイムチャートを第15図に
示す。
最後に、第12図(b)に示した並列型CCDレジスタを
有するCCDイメージセンサの駆動法を第16図を用いて説
明する。
図面左側はCCDイメージセンサ、マルチプレクサ(MP
X)より右側がAFインターフェース(AFIF)で、右端の
端子列はAFマイコン(AFP)に接続されている。
このCCDイメージセンサではAF開始後第1回目のCCDの
全ゾーン出力を次のような駆動法で時間短縮を計り得る
ことができる。まず、AFマイコン(AFP)は各画素蓄積
部及びモニターに蓄積された電荷を排除するために積分
クリアゲーートパルス(ICG)を発生させる。
このときに、第1ゾーンを示すゾーン信号(ZS)によ
って、マルチプレクサ(MPX)の出力端子(AGCOS0)か
らは入力信号(AGCOS1)が出力され、入力信号(SH0)
は出力端子(SH1)から出力され、出力端子(OS0)から
は入力信号(OS1)が出力されるようにセットされる。
そして、第1ゾーンに対するCCDイメージセンサの電
荷蓄積のモニタリングは、マルチプレクサ(MPX)を介
して信号(AGCOS1)をコンパレータ(COM20)でモニタ
ーすることによってなされる。第1ゾーンのモニター部
及び各画素部の電荷蓄積が進んで、信号(AGCOS1)が後
段のアナログ処理回路及び後段の焦点検出演算に適切な
レベルV1に達するとコンパレータ(COM20)の出力が反
転して、シフトパルス(SH0)が、マルチプレクサ(MP
X)を介して、シフトパルス(SH1)として第1ゾーンの
CCDイメージセンサに供給される。また、信号(AGCOS
1)がレベルV1に達せずに予め設定された最大積分時間
が経過したときには、AFマイコン(AFP)からのアニュ
アルシフトパルス(SHM)の印加によって、シフトパル
ス(SH0)がマルチプレクサ(MPX)を介してシフトパル
ス(SH1)として第1ゾーンのCCDイメージセンサに供給
される。このシフトパルス(SH1)の供給によって第1
ゾーンのCCDイメージセンサは電荷蓄積動作を終了し、
画素蓄積部に蓄積された電荷はシフトゲートを介して第
1ゾーンのCCDシフトレジスタ(Rg1)にシフトされる。
ここで、シフトパルス(SH0)を発生する遅延及びワ
ンショット回路(DO)の入力信号は、φ1の2つの
転送クロックを発生する転送クロック発生回路(TCG)
にも供給され、転送クロックφが「H」レベルである
区間内にシフトパルス(SH1)が第1ゾーンのCCDイメー
ジセンサに供給されるように位相が調整されている。そ
して、転送クロックφの立ち下がりに同期して、第1
ゾーンのCCDイメージセンサに蓄積された像の光電変換
出力(OS1)がマルチプレクサ(MPX)の出力端子(OS
0)を介して順次出力される。
次に、シフトパルス(SH0)の発生直後に、AFマイコ
ン(AFP)は、第2の積分クリアゲートパルス(ICG)を
CCDイメージセンサに対して供給する。この第2の積分
クリアゲートパルス(ICG)は第2ゾーンのCCDイメージ
センサに対する積分開始信号であり、第1ゾーンの電荷
蓄積動作終了の直後に第2ゾーンのモニター部及び画素
部の電荷蓄積動作及び蓄積された電荷の排出動作を引き
続いて行わせるためのものである。
この後、AFマイコン(AFP)は、第1ゾーンに対する
光電変換出力(OS1)の内で暗時出力補正用画素の出力
をサンプル・ホールド回路(S/H)にメモリさせ、その
後に出力される各画素出力とメモリされた暗時出力補正
用画素の出力との差をA/D変換して像情報として入力す
る。
ここで、AFマイコン(AFP)からのマニュアルシフト
パルス(SHM)によってCCDイメージセンサの電荷蓄積を
強制的に終了させたときには、コンパレータ(COM20)
〜(COM22)の出力によりそのモニター部の出力の平均
蓄積レベルに応じて自動ゲイン調整回路(AGC)が自動
的にそのゲインを調整する。すなわち、自動ゲイン調整
回路(AGC)には、光電変換出力(OS0)とサンプル・ホ
ールド回路(S/H)の出力とが入力されて、両出力の差
が適当に増幅されて出力される。そして、自動ゲイン調
整回路(AGC)の出力はA/D変換回路(ADC)に入力され
てディジタル値に変換され、このディジタル値が像情報
としてAFマイコン(AFP)に入力される。
第1ゾーンの像情報がこのようにしてAFマイコン(AF
P)に入力されると、次に、先だって電荷蓄積が開始さ
れた第2ゾーンのCCDイメージセンサの電荷蓄積状態の
検出がなされる。このために、まず、AFマイコン(AF
P)は信号(TINTC)を「L」としてマニュアルシフトパ
ルス(SHM)がシフトパルス(SH0)として出力されるこ
とを禁止し、ゾーン信号(ZS)を第1ゾーンから第2ゾ
ーンに切り換える。これによって、マルチプレクサ(MP
X)の出力端子(AGCOS0)からは入力信号(AGCOS2)が
出力され、入力信号(SH0)は出力端子(SH2)から出力
され、出力端子(OS0)からは入力信号(OS2)が出力さ
れるようにセットされる。
そして、AFマイコン(AFP)は信号(TINT0)の確認を
行ない、信号(TINT0)が「H」のときには第2ゾーン
のCCDイメージセンサの電荷蓄積は既に過剰であるか
ら、再び積分クリアゲートパルス(ICG)をCCDイメージ
センサに供給して第2ゾーンのCCDイメージセンサの電
荷蓄積を再び開始させる。逆に、信号(TINT0)が
「L」の場合には、第2ゾーンのCCDイメージセンサの
電荷蓄積が第1ゾーンのCCDイメージセンサのAFマイコ
ン(AFP)への像情報の取り込み中には完了していな
い。そこで、AFマイコン(AFP)は信号(TINTC)を再び
「H」として信号(TINT0)の反転を待つ。そして、こ
の信号(TINT0)が反転した場合、もしくは第1ゾーン
のCCDイメージセンサからの像情報の取り込みに要した
時間に信号(TINT0)の反転の待ち時間を加えた時間が
予め定められた最大電荷蓄積時間に達した場合には、シ
フトパルス(SH0)が発生させられて第2ゾーンのCCDイ
メージセンサの電荷蓄積が終了する。以下同様に、第3
ゾーンのCCDイメージセンサの電荷蓄積開始、第2ゾー
ンの像情報の取り込み、第3ゾーンのCCDイメージセン
サの電荷蓄積状態の検出という順に全ゾーンに対してCC
Dイメージセンサの電荷蓄積及び像情報の取り込みが行
なわれる。
ここで、被写体が低輝度であるので長時間の電荷蓄積
時間が必要である場合には、 (像情報の取り込み時間)×{(全ゾーン数)−1} の時間だけCCDの駆動時間が短縮されるが、被写体が低
輝度ではなく長時間の電荷蓄積時間が必要でない場合に
は、CCDの駆動時間は短縮されない。
しかし、第12図(b)図示の回路構成においては、シ
フトパルス(SH1)のゲート(SHG1)〜(SHG4)とレジ
スタ(Rg1)〜(Rg4)との間にバッファ部とシフトゲー
ト部とを増設することによって、被写体が高輝度のとき
にも電荷蓄積動作の完了時に蓄積部からバッファ部への
蓄積電荷の第1のシフト動作を行い、前述の電荷蓄積状
態検出時に積分完了信号(TINT0)が既に発生していた
場合にはバッファ部からレジスタ(Rg1)〜(Rg4)へ電
荷の第2シフト動作を行うように構成して、CCDの駆動
時間の短縮を可能とすることもできる。
また、第12図(a)図示の回路構成でも、上述と同様
のバッファ部及びシフトゲート部を増設することによっ
て、電荷蓄積動作中の転送クロックφの停止という煩
雑な回路構成により簡素化することができるとともに、
煩雑な回路構成によるノイズなどの不都合を低減させる
ことができる。
又、上記実施例はレンズが合焦状態に達したときにシ
ャッタのレリーズが許可されるいわゆるAF優先式のカメ
ラであったが、本発明はこれに限定されるものではな
く、合焦状態か否かにかかわらずシャッタレリーズ操作
に応じてシャッタがレリーズされるいわゆるレリーズ優
先式のカメラでもよい。
更にAFゾーンに対して合焦検出感度域と露出制御用の
測光感度域とが必ずしも正確に一致する必要はなく、例
えば1つの測光感度域が1つの合焦検出感度域を含むよ
り広い範囲をカバーしていても良いし、撮影範囲の中央
をにらむ測光感度域以外の範囲では1つの測光感度域が
複数の合焦検出感度域をカバーするようにしても良い。
後者の場合、1つの測光感度域にカバーされる複数の合
焦検出感度域のいずれが選択されても、その測光感度域
が選択されるように構成すればよい。更に、CCDイメー
ジセンサの電荷蓄積状態をモニターするために各CCDイ
メージセンサに対してそれぞれ設けられたモニター部の
出力をそのまま測光信号として用い、選択された合焦検
出感度域に対応するCCDイメージセンサの電荷蓄積状態
モニター用に設けられたモニター部の出力をその合焦検
出感度域に対応して選択された測光感度域の情報として
使用しても良い。
更に本実施例では、最も短い被写体距離を検出したAF
ゾーンを最も優先してレンズの焦点調節を行うように構
成されているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば検出された最も短い被写体距離と検出された
最も長い被写体距離との中間にピントが合うように焦点
調節を行うように構成しても良いし、検出された最も長
い被写体距離にピントが合うように焦点調節を行っても
良い。また、どのようなゾーンを優先して選択するかを
切り換えられるように構成しても良い。ここで、一般に
撮影される写真の統計データに基づいて、一般の撮影に
最も適したゾーンが選択されるようにゾーンの切り換え
の要否をカメラ設計時に決定すれば良い。
効 果 本発明によれば、被写界の複数領域又は点について撮
影レンズの合焦状態を検出し、その内の例えば最近接位
置の被写界部分のような特定合焦状態の部分を、そこに
撮影レンズのピントを合わせる部分としてカメラ自身が
選択し、その選択された合焦領域と一致する測光領域、
又はその選択された合焦領域をカバーする測光領域の測
光値を選択して、露出の表示又は制御に用いるので、主
被写体が撮影画面の中央に無くとも、撮影者がAEロック
などの操作をすることなく、主被写体についての測光値
に基づいて露出の制御や表示が行なわれる。それ故、主
被写体が移動していて撮影画面の中の位置が定まらなく
とも、主被写体についてのスポット測光値に基づいた露
出表示又は制御がおこなわれる確率が高くなる。しか
も、スポット測光値による露出決定なので周囲の輝度条
件に影響されることも少ない。
さらに、すべての領域のコントラストが低く主被写体
が判別できないときには平均の測光値を採用して露出の
表示または制御を行なうものであるから、被写界全体と
して適正な表示や制御が行なえ、主被写体に対しても適
正値から大きく外れることがない。
又、撮影レンズのピントを合わせるべき領域も、複数
点又は領域の合焦検出結果に基づいて選択されるので、
主被写体にピントが合わない、所謂素抜けの写真が出来
てしまう確率も低い。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は従来の合焦領域及び測光領域の説明図、
第1図(b)は本発明による合焦領域及び測光領域の一
例を示す説明図、第2図(a)乃至(d)は本発明実施
例の光学系の説明図、第3図は本発明実施例の全体的回
路を示すブロック図、第4図は第3図の制御マイコンの
動作を示すフローチャート、第5図は第3図のAFマイコ
ンの動作を示すフローチャート、第6図乃至第9図は本
発明実施例におけるデータ前処理ルーチン、前相関ルー
チン、前相関ローコン判別ルーチン、ゾーンの優先順位
付けルーチンの動作を示すフローチャート、第10図は本
発明実施例における本相関ルーチンの動作を示すフロー
チャート、第11図は第10図の変形例を示すフローチャー
ト、第12図(a)(b)はCCDの構成例を示す説明図、
第13図は第12図(a)のCCDの駆動回路の一例を示す回
路図、第14図は第13図の動作を示すタイミングチャート
図、第15図は第5図のステップ#27の選択ゾーンの積分
駆動動作のタイミングチャート図、第16図は第12図
(b)のCCDの駆動回路を示す回路図、第17図は第16図
の動作を示すタイミングチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜田 正隆 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内 (72)発明者 唐崎 敏彦 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内 審査官 北川 清伸 (56)参考文献 特開 昭59−31933(JP,A) 特開 昭57−17931(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写界における複数領域または複数点につ
    いて合焦検出する手段と、 上記複数の領域または複数点についてそれぞれ被写体像
    のコントラストを検出するコントラスト検出手段と、 上記検出領域または検出点と同じ領域またはそれらを含
    む複数領域についてスポット測光する測光手段と、 合焦検出結果に基づき撮影レンズを合焦させるべき領域
    を選択する第一選択手段と、 該第一選択手段によって選択された領域に対する測光領
    域の測光値を選択する第二選択手段と、 該第二選択手段によって選択された測光値に基づいて露
    出表示または制御を行なうとともに、全領域のコントラ
    ストが低コントラストであることが検出されたときには
    平均測光値に基づいて露出表示または制御を行なう手段
    とを備えた多点測光カメラ。
  2. 【請求項2】コントラスト検出手段は合焦検出手段の出
    力によってコントラストを検出するように構成された特
    許請求の範囲第1項記載の多点測光カメラ。
  3. 【請求項3】第一選択手段は最近接距離に位置する被写
    体を含む領域を選択するように構成された特許請求の範
    囲第1項記載の多点測光カメラ。
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