JP2560331B2 - 印字装置 - Google Patents

印字装置

Info

Publication number
JP2560331B2
JP2560331B2 JP62174124A JP17412487A JP2560331B2 JP 2560331 B2 JP2560331 B2 JP 2560331B2 JP 62174124 A JP62174124 A JP 62174124A JP 17412487 A JP17412487 A JP 17412487A JP 2560331 B2 JP2560331 B2 JP 2560331B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
printing
print head
control unit
print
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62174124A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6416674A (en
Inventor
弘史 矢島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP62174124A priority Critical patent/JP2560331B2/ja
Publication of JPS6416674A publication Critical patent/JPS6416674A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2560331B2 publication Critical patent/JP2560331B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は、例えば装置本体の移動により原稿から読取
った画像データを、熱転写式等の印字ヘッドを記録紙に
当接させて印字する印字装置に関する。
[従来技術とその問題点] 最近、装置本体内に設けられた印字ヘッドを記録紙に
当接させて、該装置本体を移動させることで印字を行な
う印字装置が実用化されている。
しかしながら、この種の印字装置では、特に、装置本
体を手動により移動させる場合、誤って印字ヘッドを記
録紙に当接させずして印字ヘッドを駆動させてしまうこ
とがある。この場合、例えば使用印字ヘッドがサーマル
ヘッドであれば、余分な熱が保持されてヘッド寿命が短
くなるばかりか、インクリボンを焼切る恐れがある。ま
た、例えば使用印字ヘッドがインクジェットヘッドであ
れば、インクが空中に飛散してしまう等の問題が生じ
る。したがって、印字ミスが発生することになる。
[発明の目的] 本発明は上記のような問題点に鑑みなされたもので、
例えば装置本体の記録紙上での印字移動操作中におい
て、誤って印字ヘッドが記録紙からは離れた場合には、
印字ミスの発生を未然に防止することが可能となる印字
装置を提供することを目的とする。
[発明の要点] すなわち本発明に係わる印字装置は、原稿面に向けて
光を発光する発光手段と、上記原稿面からの反射光を入
力して反射光に対応したデータとして読取る読取り手段
と、この読取り手段により読取ったデータを印字紙へ印
字する印字手段とを一体的に筐体内に設け、この筐体を
印字紙上に移動させることにより印字を行なうようにし
たもので、またこの印字装置は、上記発光手段の光を印
字紙に向けて発光し、印字紙からの反射光を読取り手段
で読取り、この読取り手段からの出力に応じて、印字手
段と印字紙との当接状態を判断し印字手段の動作を制御
するようにしたものである。
[発明の実施例] 以下この発明の一実施例を図面を参照して説明する。
この実施例の小型複写装置は第2図および第3図に示
すような外観のもので、図中1は縦長箱状をなす手で把
持できる大きさの装置本体である。この装置本体1の前
面には、その中央部に動作開始スイッチ2が設けられる
とともに、上端側および下端側に、拡大プリント指定キ
ー3とリセット/クリアキー4および読取り巾指定スイ
ッチ5が設けられており、装置本体1の背面には、電源
スイッチを兼ねるモード切換スイッチ6と、電源ON表示
用LED(発光ダイオード)7a、メモリ残量が所定量以下
となったときに点灯するメモリ残量表示用LED7bと、印
字装置の移動速度が速すぎる場合に点灯する速度警告用
LED7cが設けられている。また、装置本体1の一側面に
は、印字濃度調節つまみ8が設けられている。
この小型複写装置の構成を説明すると、この小型複写
装置は、第1図に示すように、装置本体1を構成するフ
ロントケースブロックAおよびリヤケースブロックB
と、装置本体1内に設けられるシャーシブロックCとか
らなっている。
フロントケースブロックAについて説明すると、この
フロントケースブロックAは、第1図および第6図に示
すように、装置本体1の前面側を構成するフロントケー
ス1aの前面に、動作開始スイッチ2、拡大プリント指定
キー3、リセット/クリアキー4および読取り巾指定ス
イッチ5とを設けるとともに、フロントケース1aの一側
面に印字濃度調節つまみ8を設けたものである。上記動
作開始スイッチ2は、フロントケース1aの表面に設けた
大面積のスイッチ釦2aと、このスイッチ釦2aの中央部に
対向させてフロントケース1aの内面に取付けたスイッチ
基板2bとからなっており、スイッチ釦2aはフロントケー
ス1aに設けた開口部に押込み可能に嵌合されるととも
に、その裏面とスイッチ基板2bとの間に設けたゴム部材
9によってケース表面側に押圧されている。この動作開
始スイッチ2は、スイッチ釦2aの押圧操作によってONさ
れるもので、スイッチ釦2aを押圧すると、このスイッチ
釦2aがゴム部材9を弾性変形させながら押込まれ、この
スイッチ釦2aの裏面中央部に形成されている可動接点10
aがスイッチ基板2b面の固定接点10bに接触して動作開始
スイッチ2がONされる。また、上記拡大プリント指定キ
ー3およびリセット/クリアキー4は、フロントケース
1aに押込み可能に嵌合されたキー釦3a,4aと、この両キ
ー釦3a,4aに対向させてフロントケース1aの内面に取付
けたキー接点基板11とからなっており、これら各キー3,
4は、そのキー釦3a,4aを押圧してキー接点基板11に接触
させることによってONされる。一方、読取り巾指定スイ
ッチ5はスライドスイッチとされている。こ読取り巾指
定スイッチ5は、フロントケース1aの表面に横方向にス
ライド可能に設けられたスライド操作つまみ5aと、この
操作つまみ5aのスライド領域に対向させてフロントケー
ス1aの内面に取付けたスイッチ基板5bとからなってお
り、スイッチ基板5b面には操作つまみ5aのスライド方向
に沿わせて多数の固定接点が形成され、操作つまみ5aに
はスイッチ基板5b面を摺動して前記各固定接点に選択的
に接触する可動接点が形成されている。また、第1図お
よび第6図において、12はフロントケース1a内に設けら
れた制御ユニットである。この制御ユニット12は、回路
基板12aに複数のLSIチップ13を取付けて構成されてお
り、上記スイッチ基板2b,5bおよびキー接点基板11は図
示しないリード線によって制御回路ユニット12に接続さ
れている。なお、図示しないが、上記回路基板12aに
は、上記印字濃度調節つまみ8を有する印字濃度調節用
ボリュームが取付けられており、印字濃度調節つまみ8
の一側部はフロントケース1aの側面に突出されている。
また、14aはフロントケース1a内の下端部にその一側に
近接させて設けられた第1主接紙ローラであり、この第
1主接紙ローラ14aは、その下部がフロントケース1a下
に僅かに突出する状態でフロントケース1aに回転可能に
軸支されている。さらにフロントケース1aの下端には内
方に張出す水平張出し板15が形成されており、この張出
し板15上には、原稿面を照明する複数のLEDアレイを横
長に一体配置した光源16が設けられている。
一方、リヤケースブロックBは、第1図および第6図
に示すように、装置本体1の背面側を構成するリヤケー
ス1bに、電源スイッチを兼ねるモード切換スイッチ6
と、電源ON表示用、メモリ残量表示用および速度警告用
の各LED7a,7b,7cを設けたものである。上記モード切換
スイッチ6はスライドスイッチとされている。このモー
ド切換スイッチ6は、リヤケース1bの表面に横方向にス
ライド可能に設けられたスライド操作つまみ6aと、この
操作つまみ6aに対向させてリヤケース1bの肉厚内に取付
けられたスイッチ基板6bとからなっており、スイッチ基
板6b面には操作つまみ6aのスライド方向に沿わせて複数
の固定接点が形成され、操作つまみ6aにはスイッチ基板
6b面を摺動して前記各固定接点に接触する可動接点が形
成されている。この操作つまみ6aは、第3図に示したP
ポジション(プリントモード切換ポジション)と、Rポ
ジション(読取りモード切換ポジション)と、OFFポジ
ションと、Eポジション(インクテープカセット70のイ
ジェクトポジション)とにスライド移動されるもので、
モード切換スイッチ6は、操作つまみ6aがOFFポジショ
ンにあるときは電源をOFFさせている状態にあり、操作
つまみ6aがプリントモード切換ポジションPまたは読取
りモード切換ポジションRにスライドさせたときに、電
源をONさせるとともに複写装置をプリントモードまたは
読取りモードに切換えるようになっている。なお、この
モード切換スイッチ6のスイッチ基板6bは、図示しない
リード線によってフロントケースブロックAの制御ユニ
ット12に接続されている。また、第1図および第6図に
おいて、18はリヤケースブロックBの下端部に設けられ
た補助ローラユニットである。この補助ローラユニット
18は、リヤケース1b内に上下摺動可能に設けられた昇降
プレート19に、左右一対の補助接紙ローラ18a,18bを取
付けたもので、補助接紙ローラ18a,18bは、昇降プレー
ト19の両側部に両端を支承させた水平ローラ軸20に取付
けられている。この補助ローラユニット18は、前記モー
ド切換スイッチ6の操作つまみ6aのスライド操作に連動
して上下動されるようになっている。すなわち、第1図
において、21は上記昇降プレート19に形成された左右一
対のカム溝であり、この各カム溝21は、その両端側に高
低差をもつ下段側水平溝部21aと上段側水平溝部21bを形
成し、中央部に上記両水平溝部21a,21bをつなぐ傾斜溝
部21cを形成するとともに、上段側水平溝部21bの終端
に、上方に立上がる垂直溝部21dを形成した形状とされ
ている。この各カム溝21には、前記操作つまみ6aに固定
した一対のカム溝係合ピン22がそれぞれ摺動可能に係合
されている。このカム溝係合ピン22は、操作つまみ6aの
スライド移動によってカム溝21内を摺動移動するもの
で、このカム溝係合ピン22は、モード切換スイッチ6の
操作つまみ6aがプリントモード切換ポジションPにある
ときはカム溝21の下段側水平溝部21aに位置しており、
操作つまみ6aを読取りモード切換ポジションRに移動さ
せたときは傾斜溝部21cを通って昇降プレート19を下降
させながら上段側水平溝部21bの始端に移動し、操作つ
まみ6aをOFFポジションに移動させたときは上段側水平
溝部21bの中間に移動し、さらに操作つまみ6aをイジェ
クトポジションEに移動させたときは上段側水平溝部21
bの終端つまり垂直溝部21d下に移動する。つまり、上記
補助ローラユニット18は、モード切換スイッチ6をプリ
ントモード切換ポジションPに切換えたときに上昇さ
れ、モード切換スイッチ6を読取りモード切換ポジショ
ンRに切換えたときに下降されるもので、この補助ロー
ラユニット18は、プリントモードでは補助接紙ローラ18
a,18bの下端がリヤケース1b下に前記第1主接紙ローラ1
4aの下端とほぼ同一レベルに突出する位置にあり、読取
りモードでは補助接紙ローラ18a,18bの下端が第1主接
紙ローラ14aよりも下方に突出する位置にくる。また、
この補助ローラユニット18は、モード切換スイッチ6を
OFFポジションおよびイジェクトポジションEに切換え
たときも読取りモードのときと同じレベルにあるが、イ
ジェクトポジションEに切換えると、カム溝係合ピン22
がカム溝21の垂直溝部21d下にきてこの垂直溝部21dに入
り込める状態となるために、この状態では補助ローラユ
ニット18をさらに下方に引下げることができる。なお、
このときの補助ローラユニット18の引下げおよび元位置
への復帰は手動によって行なわれる。
次に、シャーシブロックCについて説明する。このシ
ャーシブロックCは、上記フロントケースブロックAと
リヤケースブロックBとを組合わせて構成される装置本
体1内に収納されるもので、このシャーシブロックCは
次のような構成となっている。すなわち、第1図および
第4図〜第7図において、23は装置本体1内にその一側
面に沿わせて垂直に設けられるシャーシであり、このシ
ャーシ23の下端部には、第2主接紙ローラ14bが回転可
能に軸支されている。この第2主接紙ローラ14bは、前
記フロントケースブロックAに設けた第1主接紙ローラ
14aと対をなすもので、この第2主接紙ローラ14bは第1
主接紙ローラ14aと同一レベルに設けられており、装置
本体1は、上記2つの主接紙ローラ14a,14bとリヤケー
スブロックBの2つの補助接紙ローラ18a,18bとの4個
の接紙ローラを介して原稿または記録紙上に接触されて
その紙面上を走査移動される。24はシャーシ23の下端側
外面に設けられた走査移動量検出用メインエンコーダユ
ニットである。このメインエンコーダユニット24は、上
記第2主接紙ローラ14bの回転によって装置本体1の走
査移動量を検出するもので、このメインエンコーダユニ
ット24は、シャーシ23に固定した支軸25に回転可能に軸
支された回転円板26と、この回転円板26の回転量を検出
する回転量検出器27とからなっており、上記回転円板26
はその外周部に全周にわたって多数のスリット26aを一
定間隔で設けたものとされている。また回転量検出器27
は、回転円板26の外周部をその両面側からかかえるコ字
状のものであり、この回転量検出器27には、発光ダイオ
ード等の発光素子とフォトトランジスタ等の受光素子
(いずれも図示せず)が回転円板26をはさんで対向する
ように設けられている。この回転量検出器27はシャーシ
23に固定されている。上記回転円板26は第2主接紙ロー
ラ14bの回転により回転伝達ベルト28を介して回転され
るもので、この回転伝達ベルト28は第2主接紙ローラ14
bおよび回転円板26とそれぞれ一体回転するプーリ29a,2
9bに巻き掛けられている。つまり上記メインエンコーダ
ユニット24は、第2主接紙ローラ14bの回転によって回
転される回転円板26の回転量つまり装置本体1の走査移
動量を回転量検出器27によって検出するものであり、回
転量検出器27は、発光素子からの光が回転円板26のスリ
ット26aを通って受光素子に受光されたときにパルス信
号を出力するようになっている。30はシャーシ23の下端
側に取付けられた印字ヘッドユニットである。この印字
ヘッドユニット30は、ヘッド支持フレーム31とサーマル
印字ヘッド32と、この印字ヘッド32を下方に押圧する左
右一対の押しばね(コイルばね)33とからなっている。
ヘッド支持フレーム31は、印字ヘッド32の背面に対向す
る垂直な背面板部31aおよびその上縁から前方に張出す
水平な上面板部31bと、これらの先端に形成された垂直
な端板部31cとからなっており、このヘッド支持フレー
ム31はその基端をシャーシ23に固定して片持ち支持され
ている。また、このヘッド支持フレーム31の端板部31c
とシャーシ23の下端側には、互いに正対させて印字ヘッ
ド支持軸34a,34bがそれぞれ水平に固定されている。こ
の印字ヘッド支持軸34a,34bは、印字ヘッド32の両側面
に形成した縦長の長溝35内に摺動可能に嵌挿されてお
り、印字ヘッド32はこの印字ヘッド支持軸34a,34bに、
前後方向に傾動可能にかつ長溝35の長さの範囲内で上下
動可能に支持されている。また、上記一対の押しばね33
は同じばね力のものとされており、この各押しばね33
は、ヘッド支持フレーム31の上面板部31bと印字ヘッド3
2の上端面との間に介在されて印字ヘッド32を下方に押
圧している。この各押しばね33は、印字ヘッド32を適度
な接触圧で記録紙面に接触させるためのもので、印字ヘ
ッド32は、長溝35の長さの範囲内で上下動しながら記録
紙面に常に一定の接触圧で接触するとともに、装置本体
1が記録紙面に対して垂直に立った姿勢にあるときはも
ちろん、装置本体1が左右に傾いた場合にも、長溝35の
長さの範囲内で左右方向にローリングして常に記録紙面
にフラットに接触するようになっている。また、36およ
び37は印字ヘッド32の前後方向の傾き角を調整するため
の板ばねおよびヘッド傾角調整ねじであり、板ばね36
は、ヘッド支持フレーム31の背面板部31aに取付けられ
て印字ヘッド支持軸34a,34bより下側において印字ヘッ
ド32の背面に摺動可能に弾接し、ヘッド傾角調整ねじ37
は、ヘッド支持フレーム31の背面板部31aに螺合挿通さ
れて印字ヘッド支持軸34a,34bより上側において印字ヘ
ッド32の背面に摺動可能に当接している。このヘッド傾
角調整ねじ37は、印字ヘッド32の前後方向の傾き角つま
り記録紙に対する接触角を調整する際にドライバによっ
て回されるもので、このヘッド傾角調整ねじ37をねじ込
み方向に回すと、印字ヘッド32が板ばね36のばね力に抗
して前面側に倒れる方向に傾動し、ヘッド傾角調整ねじ
37を抜き出し方向に回すと、印字ヘッド32が板ばね36の
ばね力によって背面側に倒れる方向に傾動するから、印
字ヘッド32の記録紙に対する接触角を最適な状態に調整
することができる。38はリヤケース1bにヘッド傾角調整
ねじ37と対向させて設けられたドライバ挿入孔38であ
り、ヘッド傾角の調整は、上記ドライバ挿入孔38からド
ライバを挿入してヘッド傾角調整ねじ37を回すことによ
って装置本体1の外部から行われる。なお、このヘッド
傾角の調整は装置本体1内からインクテープカセット70
を抜き出した状態で行なわれる。
一方、第1図および第4図〜第7図において、39は装
置本体1内に装填されるインクテープカセット70のイン
クテープ81をプリント動作に応じて巻取るインクテープ
巻取りユニットであり、このインクテープ巻取りユニッ
ト39は、インクテープカセット70の巻取側スプール73を
巻取り方向に回転させるインクテープ巻取軸40とこのイ
ンクテープ巻取軸40の駆動モータ41からなっている。上
記インクテープ巻取軸40は、インクテープカセット70の
巻取側スプール73に嵌入係合するもので、インクテープ
巻取軸40は、中心軸40aに、外周に軸方向に沿うスプー
ル係合凸条を形成した外軸40bを嵌合固定した構造とな
っている。このインクテープ巻取軸40はその中心軸40a
の基端を上記シャーシ23に回転可能に片持ち支承されて
水平にシャーシ23に支持されている。また、巻取軸駆動
モータ41は、インクテープ巻取軸40の上方に位置させて
シャーシ23に形成したモータ収納部42内に固定されてお
り、そのモータ軸41aはシャーシ23を貫通させてその外
面に突出されている。そして、このモータ軸41aの先端
には、巻取軸駆動ギヤ43が固定されており、この駆動ギ
ヤ43はシャーシ23に軸支した第1中間ギヤ44および第2
中間ギヤ45を介してインクテープ巻取軸40の軸端に固定
した受動ギヤ46と噛合されている。また、47は巻取軸駆
動モータ41の回転数からインクテープ巻取軸40の回転速
度つまりインクテープ81の巻取り速度を検出する目的で
設けられたモータ回転検出用エンコーダユニット(以下
モータエンコーダユニットという)であり、このモータ
エンコーダユニット47は、モータ軸41aに固定された外
周部の1か所にスリット48aを有する回転円板48と、シ
ャーシ23に固定された回転検出器49とからなっている。
上記回転数検出器49は、前述した走査移動量検出用メイ
ンエンコーダユニット24の回転量検出器27と同様に、発
光素子と受光素子(いずれも図示せず)とを回転円板49
をはさんで対向するように設けたものであり、この回転
検出器49は、回転円板48が1回転するごとに、つまり発
光素子からの光が回転円板48のスリット48aを通って受
光素子に受光されたときにパルス信号を出力する。ま
た、50はインクテープカセット70の供給側スプール74に
嵌入係合する供給側スプール係合軸であり、このスプー
ル係合軸50は前記インクテープ巻取軸40の下方に水平に
設けられている。このスプール係合軸50は、外周に軸方
向に沿うスプール係合凸条を形成した中空軸とされてお
り、シャーシ23に片持ち支持させた固定軸51に回転およ
び軸方向に摺動可能に嵌装されている。52はスプール係
合軸50内に挿入されたコイルばねからなるブレーキば
ね、53は上記固定軸にその軸方向に摺動可能に嵌合され
てスプール係合軸50の先端部内面に摩擦接触するブレー
キ部材であり、ブレーキばね52の一端はシャーシ23に受
止められ、他端はブレーキ部材53に弾接されてこのブレ
ーキ部材53をスプール係合軸50の先端部内面に押付けて
いる。すなわち、このブレーキばね52およびブレーキ部
材53は、インクテープカセット70の供給側スプール74に
嵌入係合してこの供給側スプール74と一体回転するスプ
ール係合軸50の回転を制動するもので、スプール係合軸
50は、巻取側スプール73へのインクテープ81の巻取りに
ともなってテープ繰出し方向に回転する供給側スプール
74に回転抵抗をかけて、インクテープ81に、バックテッ
ションを与えるようになっている。また、上記ブレーキ
ばね52は、供給側スプール係合軸50をその先端方向に押
出す作用ももっており、したがって上記スプール係合軸
50は、インクテープカセット70が装置本体1内に装填さ
れていないときは第4図に示すように先端方向に押出さ
れている。
また、54は原稿面の画像を読取る読取りユニットであ
り、この読取りユニット54もシャーシ23に取付けられて
いる。第8図および第9図は上記読取りユニット54の詳
細な構造を示したもので、55はシャーシ23にそのモータ
収納部42から前方に張出すように取付けられる横長基台
であり、この基台55上には横長な読取り部回路基板56が
設けられており、この回路基板56の下面には、基台55の
長さ方向中央部に設けた読取り用開口58と対向させて、
CCD等の一次元イメージセンサ57が受光面を下に向けて
取付けられている。このイメージセンサ57は、その画素
列の方向が装置本体1の走査移動方向と直交するように
して、回路基板56の長さ方向に沿わせて取付けられてい
る。また基台55の下面には、前記読取り用開口58と対向
させてレンズ筒59が取付けられており、このレンズ筒59
内には、光源16により照明される原稿面からの反射光を
イメージセンサ57の受光面に結像させる結像レンズ60が
設けられている。上記読取り部回路基板56は、基台55の
両端に突出形成した基板支持部55a上に基板両端部を摺
動可能に支持されて、基板巾方向(イメージセンサ57の
画素列方向と直交する方向)に横移動可能に設けられて
おり、イメージセンサ57は、この回路基板56を横移動さ
せることによって、画素列が結像レンズ60の光軸と一致
する状態に位置調整されるようになっている。このイメ
ージセンサの位置調整機構について説明すると、第8図
および第9図において、61は読取りユニット54の両端部
に設けられた円板状のセンサ位置調整つまみであり、こ
のセンサ位置調整つまみ61は、その中心を貫通させて上
記基台55にねじ込み固定した支軸62に回転可能に軸支さ
れている。また、このセンサ位置調整つまみ61の下面に
は、その回転中心から偏心させて円板状の回転カム63が
一体に形成されており、この回転カム63は、回転基板56
の両端部に設けられた横長の矩形状開口64内に嵌入され
ている。上記開口61の巾は、回転カム63の直径とほぼ同
じ巾とされており、回転カム63はその外周面の両側部に
おいて開口64の両側面に摺接している。なお、上記回転
カム63の厚さは回路基板56の厚さとほぼ同じであり、セ
ンサ位置調整つまみ61はその外周部において回路基板56
の上面に摺接して、回路基板56を浮上らないように押え
ている。上記位置調整機構は、センサ位置調整つまみ61
を回すことによって回路基板56を巾方向に横移動させる
もので、センサ位置調整つまみ61を回すと、回転カム63
の偏心回転によって回路基板56が第9図に鎖線で示すよ
うに横移動されるから、回路基板56に取付けられている
イメージセンサ57の位置をその画素列が結像レンズ60の
光軸に一致するように調整することができる。なお、セ
ンサ位置調整つまみ61は、その外周部上部に設けた溝部
61aにドライバ等の工具を嵌入させて回される。
また、第1図および第6図において、65はシャーシ23
の上端部に設けられた電源ユニットであり、この電源ユ
ニット65は、シャーシ23の上端部に形成した電池収納部
66内に電源電池67を収納して構成されている。
すなわち、上記センタブロックCは、第2主接紙ロー
ラ14bと、回転円板26および回転量検出器27と前記第2
主接紙ローラ14bの回転を回転円板26に伝達する機構を
備えたメインエンコーダユニット24と、印字ヘッド32お
よびその押しばね33とヘッド傾角調整機構を備えた印字
ヘッドユニット30と、インクテープ巻取軸40とその駆動
モータ41およびモータエンコーダユニット47を備えたイ
ンクテープ巻取りユニット39と、回転制動機構を備えた
供給側スプール係合軸50と、イメージセンサ57および結
像レンズ60とイメージセンサン57の位置調整機構を備え
た読取りユニット54と、電源ユニット65とを、全てシャ
ーシ23に設けたものである。
そして、複写装置は、上記センタブロックCをその第
2主接紙ローラ14bがフロントケースブロックA側の第
1主接紙ローラ14aと同一レベルにくるように位置決め
してリヤケース1b内に収納し、センタブロックCをその
シャーシ23をリヤケース1bにビス止めしてリヤケースブ
ロックBに取付けるとともに、このリヤケースブロック
BにフロントケースブロックAを接合してリヤケース1b
とフロントケース1aとを嵌め合せることによって組立て
られる。
次に、上記複写装置に使用されるインクテープカセッ
ト70について説明すると、このインクテープカセット70
は第1図に示すような形状のものとされている。第10図
はこのインクテープカセット70を分解して示したもの
で、71は下端面が開放する縦長箱状のカセットケースで
あり、このカセットケース71は、装置本体1の下端とモ
ータ収納部42との間に収まる高さで、かつ装置本体1内
のリヤケース1b側にイメージセンサ57の読取り視野を遮
らないように収まる厚さのものとされている。このカセ
ットケース71は、ケース前面と一側面を形成する前部側
ケース体71aと、ケース背面と他側面を形成する後部側
ケース体71bとを組合わせて構成されるもので、カセッ
トケース71の一側面には、その下端側に装置本体1の印
字ヘッドユニット30をカセットケース71内に入り込ませ
るための縦長切欠部72が形成されている。このカセット
ケース71内には、その上端側と中間部とに、装置本体1
のインクテープ巻取軸40および供給側スプール係合軸50
にそれぞれ嵌合する巻取側スプール73および供給側スプ
ール74とが水平に設けられている。この両スプール73,7
4は、内周面に軸方向に沿わせてインクテープ巻取軸40
および供給側スプール係合軸50のスプール係合凸条と噛
合う係合溝を形成した中空軸からなっており、この両ス
プール73,74は、その一端をカセットケース71の一側面
に設けた軸受孔75,76に嵌挿するとともに、他端をカセ
ットケース71の他側内面に形成した軸受筒77,78に挿入
して回転可能に支持されている。また、カセットケース
71の下端開放部の前後縁には、一対のテープガイド軸79
a,79bが、その一端を上記切欠部72の開放端両側部に固
定し、他端をカセットケース71の他側内面に形成したソ
ケット80a,80bに嵌入固定して水平に設けられている。
そして、供給側スプール74に巻付けられている熱転写イ
ンクテープ81は、上記テープガイド軸79a,79bで案内さ
れてケース下端の開放部を通され、巻取側スプール73に
巻付けられている。なお、82はカセットケース71内に設
けられたテープ案内軸である。また、上記供給側スプー
ル74の内部には、第5図に示すように、供給側スプール
74を供給側スプール係合軸50に完全に嵌合させたときに
このスプール係合軸50の軸端に当接してスプール係合軸
50をその基端方向に押す押込み段部83が形成されてい
る。
一方、前記装置本体1の側面には、第1図に示すよう
に、フロントケース1aおよびリヤケース1bの側面を切欠
して形成されたカセット装填口1cが開口されており、こ
のカセット装填口1cには開閉蓋1dが設けられている。こ
の開閉蓋1dは、その一側縁を、カセット装填口1cのフロ
ントケース1a側の側縁部にヒンジ部68により軸支して、
フロントケース1aに開閉可能に取付けられている。ま
た、開閉蓋1dの他側縁部の内面には、開閉蓋1dを閉じた
状態にロックするためのフック部材69aが設けられてお
り、カセット装填口1cのリヤケース1b側の側縁部には、
上記フック部材69aを掛止するロック突起69bが突設され
ている。上記フック部材69aは、開閉蓋1dの外面に上下
方向にスライド可能に設けたロックつまみ(図示せず)
のスライド操作により上下動されるもので、開閉蓋1dを
閉じた状態でロックつまみを下方にスライドさせると、
フック部材69aが上方からロック突起69bに係合して開閉
蓋1dをロックし、またロックつまみを上方にスライドさ
せると、フック部材69aがロック突起69bの上方に離脱し
て開閉蓋1dのロックが解除される。
そして、前記インクテープカセット70は、上記開閉蓋
1dを開いてカセット装填口1cから装置本体1内に挿入装
填される。このインクテープカセット70は、切欠部72が
形成されている側面側から、上記切欠部72を装置本体1
内の印字ヘッドユニット30に合せ、かつ巻取側スプール
73および供給側スプール74の露出端を装置本体1内のイ
ンクテープ巻取軸40および供給側スプール係合軸50に対
向させて挿入されるもので、インクテープカセット70を
装置本体1内に挿入すると、第5図および第6図に示す
ように、印字ヘッドユニット30が上記切欠部72からカセ
ットケース71内に入り込んで印字ヘッド32の先端がカセ
ット下端の開放部に露出しているインクテープ部分にそ
の上方から対向する状態になり、また、インクテープ巻
取軸40および供給側スプール係合軸50がインクテープカ
セット70の巻取側スプール73および供給側スプール74に
それぞれ嵌入係合する。この場合、ブレーキばね52によ
って先端方向に押出されている供給側スプール係合軸50
は、供給側スプール74が完全に嵌合するまでは押出し状
態にあるが、供給側スプール74が完全に嵌合して供給側
スプール74内の押込み段部83が供給側スプール係合軸50
の軸端に当接すると、供給側スプール係合軸50がインク
テープカセット70の最終装填位置までの挿入にともなっ
てブレーキばね52を圧縮させながら第5図に示すように
基端方向に押込まれる。したがって、インクテープカセ
ット70を装置本体1内に装填すると、上記ブレーキばね
52の反発力によってブレーキ部材53が供給側スプール係
合軸50の軸端内面に強く押圧されるようになり、これに
より供給側スプール係合軸50は、その回転を制動され
て、インクテープカセット70の供給側スプール74から繰
り出されるインクテープ81にバックテンションを与える
ようになる。なお、装置本体1内に装填されたインクテ
ープカセット70は、カセット装填口1cの開閉蓋1dを閉じ
てこの開閉蓋1dをロックすることにより、開閉蓋1dによ
り後側面を受止められて装填位置に保持される。また、
装置本体1内へのインクテープカセット70の装填は、モ
ード切換スイッチ6の操作つまみ6aをイジェクトポジシ
ョンEに切換えた後に、補助ローラユニット18を引下げ
てから行なえばよく、このようにすれば、装置本体1の
カセット装填口1c側にある補助接紙ローラ18aがカセッ
ト装填の邪魔になることはない。これは、装置本体1内
からインクテープカセット70を抜き出す場合も同様であ
る。上記補助ローラユニット18の引下げは、手でローラ
軸20を下方に引くことで行なわれるもので、モード切換
スイッチ6の操作つまみ6aをイジェクトポジションEに
切換えると、上記操作つまみ6aとともに移動するカム溝
係合ピン22が昇降プレート19のカム溝21の垂直溝部21d
の下にくるから、補助ローラユニット18を引下げること
ができる。また、装置本体1内からのインクテープカセ
ット70の抜き出しは、開閉蓋1dを開いて行なわれるが、
この場合、インクテープカセット70の供給側スプール74
に嵌入係合している供給側スプール係合軸50はブレーキ
ばね52によって先端方向に押圧されているために、開閉
蓋1dを開くと、ブレーキばね52のばね力により供給側ス
プール係合軸50とともにインクテープカセット70がカセ
ット装填口1c側に押出されて、インクテープカセット70
の側部がカセット装填口1cから外部に突出するから、イ
ンクテープカセット70の抜き出しを容易に行なうことが
できる。
第11図は上記小型複写装置の構成を模式的に示したも
ので、この小型複写装置は、制御ユニット12および光源
16を組込んだフロントケースブロックAと、補助ローラ
ユニット18を組込んだリヤケースブロックBと、メイン
エンコーダユニット24、印字ヘッドユニット30、インク
テープ巻取りユニット39、読取りユニット54および電源
ユニット65を組込んだセンタブロックCとの3つのブロ
ックからなっており、フロントケースブロックAの光源
16およびセンタブロックCの各ユニット24,30,47,54お
よび65は、それぞれリード線またはフラットケーブル等
のフレキシブルコネクタ90によってフロントケースブロ
ックAの制御ユニット12に接続されている。
次に、前記第1図における制御ユニット12の回路基板
12aを中心として形成される電子回路の構成について第1
2図により説明する。メインエンコーダユニット24は、
上記したように回転円板26、回転量検出器27等により構
成されており、装置本体1の移動量に応じたパルス信
号、すなわち移動量検出信号と、装置本体1の移動方向
に対応する上記回転円板26の正転/逆転検出信号とを出
力する。このメインエンコーダユニット24から出力され
る移動量検出信号は、制御部101、タイミング信号発生
部102、速度検出部103、モータ駆動制御部104へ送られ
る。また、正転/逆転検出信号は、制御部101、タイミ
ング信号発生部102、モータ駆動制御部104へ送られる。
上記制御部101には、前記第2図及び第3図における動
作開始スイッチ2、拡大プリント指定キー3、リセット
/クリアキー4、読取り巾指定スイッチ5、モード切換
スイッチ6、印字濃度調節つまみ8等のキー及びスイッ
チ105から操作信号が与えられると共に、サーマル印字
ヘッド32の温度及び記録紙bの温度を検出する温度セン
サ106から温度検出信号が与えられる。更に、制御部101
は、図示しないが内部に電源電圧検出器を備えている。
そして、制御部101は、上記キー及びスイッチ107からの
操作信号に応じてLED部107における電源ON表示用LED7
a、メモリ残量表示用LED7b、速度警告用LED7cの点灯制
御及びその他各部の制御動作を行なうと共に、モード切
換スイッチ6により指定される読取りモード或いはプリ
ントモードに応じてタイミング信号発生部102に動作指
令R、Pを与える。この場合、制御部101は、読取りモ
ードであれば動作命令R、また、プリントモードであれ
ば動作命令Pをタイミング信号発生部102に与える。
上記タイミング信号発生部102は、制御部101から動作
命令Rが与えられた場合は、一定周期のCCD露光タイミ
ング信号を発生すると共に、メインエンコーダユニット
24から与えられる移動量検出信号に同期して所定数の読
取タイミング信号A、シリアル/パラレル変換信号B、
クロックパルスC等の各種タイミング信号を発生する。
また、タイミング信号発生部102は、制御部101から動作
命令Pが与えられた場合は、上記メインエンコーダユニ
ット24から正転検出信号が与えられる場合のみ上記移動
量検出信号に同期してプリントタイミング信号を発生す
る。そして、上記タイミング信号発生部102から出力さ
れるCCD露光タイミング信号は一次元イメージセンサ57
に、読取タイミング信号AはA/D変換部109に、シリアル
/パラレル変換信号Bはシリアル/パラレル変換部110
に、クロックパルスCはアドレスカウンタ111及び読取
り巾メモリアドレス制御部112に、それぞれ送られる。
上記一次元イメージセンサ57は、原稿aからの反射光を
CCD露光タイミング信号に同期して読取り、アンプ108を
介してA/D変換部109へ出力する。このA/D変換部109は、
入力信号を読取りタイミング信号Aによって白黒2値の
信号に変換し、シリアル/パラレル変換部110に出力す
る。このシリアル/パラレル変換部110は、入力信号を
シリアル/パラレル変換信号Bにより例えば8ビット毎
にパラレル信号に変換し、データセレクタ113を介して
画像データメモリ114に出力する。また、データセレク
タ113は、そのデータラインが上記制御部101に接続され
ており、制御部101からのセレクト信号Dにより、読取
りモードRでは、シリアル/パラレル変換部110→画像
データメモリ114間が、また、プリントモードPでは、
シリアル/パラレル変換部110→制御部101間及び画像デ
ータメモリ114→制御部101間が選択される。上記画像デ
ータメモリ114の書込みアドレス(行及び桁アドレス)
は、読取り巾メモリアドレス制御部112により示され、
アドレスカウンタ111により指定される。ここで、読取
り巾メモリアドレス制御部112には、前記第3図におけ
る読取り巾指定スイッチ5の走査に基づく読取り巾アド
レスデータが制御部101から与えられ、指定読取り巾に
対応するアドレス数でアドレスカウンタ11による書込み
指定アドレスがカウントアップされる。つまり、読取り
巾指定スイッチ5に沿って描かれた巾目盛りの0点から
操作つまみ5aを合わせた目盛りまでの間の画像データだ
けを画像データメモリ114に書込み記憶させる。また、
画像データメモリ114の読出しアドレスも、制御部101よ
りアドレスカウンタ111を介して与えられるが、この場
合も、読取り巾メモリアドレス制御部112に設定される
読取り巾アドレス数に基づき、印字一行分の読出しアド
レスが指定される。
しかして、上記原稿の読取りが終了し、その後、プリ
ントモードに切換えられると、制御部101は上記したよ
うに動作命令Pをタイミング信号発生部102に出力する
と共に、メインエンコーダユニット24からの移動量検出
信号に応じて画像データメモリ114の記憶データをデー
タセレクタ113を介して順次読出す。この制御部101は、
画像データメモリ114から画像データを読出すと、温度
センサ106からのヘッド温度、電源電圧検出器の検出デ
ータ及び印字濃度調節つまみ8の値を基に通電時間を設
定し、プリントデータとしてサーマルヘッド駆動回路11
5へ出力する。このサーマヘルッド駆動回路115は、制御
部101からプリントデータが送られてくると、タイミン
グ信号発生部102からのタイミング信号に同期してサー
マル印字ヘッド32を駆動する。ここで、モータ駆動制御
部104がメインエンコーダユニット24からの装置本体1
の移動量検出信号に基づき、巻取軸駆動モータ41に適切
なモータ駆動パルス信号を与えることで、第6図におけ
るインクテープカセット70の供給側スプール74から繰出
されたインクテープ81が、サーマル印字ヘッド32に接し
ながら巻取側スプール73に巻取られる。この場合、モー
タエンコーダユニット47により巻取軸駆動モータ41の回
転が検出され、上記モータエンコーダユニット47の検出
信号に基づいてインクテープ81の巻取り速度が装置本体
1の移動量に合った速度になるよう、上記モータ駆動制
御部104により巻取軸駆動モータ41がトルク制御され
る。なお、上記メインエンコーダユニット24から逆転検
出信号が与えられる状態では、巻取軸駆動モータ41に対
する駆動パルスは出力されず、インクテープ81の巻取り
は行なわれない。
また、上記プリントモードPRにおいても、光源16によ
り記録紙b面が照明され、その反射光に応じた画像デー
タが、一次元イメージセンサ57からデータセレクタ113
を介し制御部101に与えられる。ここで、制御部101は、
上記記録紙bからの反射画像データに基づき、装置本体
1のサーマル印字ヘッド32が記録紙b面に確実に当接し
ているか否かを判断し、サーマル印字ヘッド32の記録紙
当接が検知される状態では、前記画像データメモリ114
からのデータ読出しプリント処理装置を繰返し、また、
サーマル印字ヘッド32の記録紙当接が検知されない状態
では、前記画像データメモリ114からのデータ読出しプ
リント処理は停止される。
第13図は上記光源16の構成を示すもので、この光源16
は複数のLEDアレイ161〜16Kを横一列に配列したもの
で、読取りモードRでは、制御部101からの点灯制御信
号によりLED駆動トランジスタTR1,TR2の両方がONされ、
全てのLEDアレイ161〜16Kが点灯駆動される。一方、プ
リントモードPでは、制御部101からの点灯制御信号に
よりLED駆動トランジスタTR1のみONされ、外側のLEDア
レイ161〜16I及び16J〜16Kだけが点灯駆動される。
すなわち、前記プリントモードPにおいて、装置本体1
のサーマル印字ヘッド32が記録紙b面に確実に当接して
いれば、上記光源16の外側点灯状態に対応する記録紙b
からの反射画像データ「白…白黒…黒白…白」が得られ
ることになり、つまりプリント時における読取り画像デ
ータ「白…白黒…黒白…白」は記録紙b面の検知パター
ンとなる。
次に上記構成による小型複写装置の動作について説明
する。原稿に記録されている文字、画像等の情報を読取
る場合には、まず、モード切換スイッチ6をOFFポジシ
ョンから読取りモード切換ポジションRに切換える。モ
ード切換スイッチ6を読取りモード切換ポジションRに
切換えると、電源がONされると共に、制御部101が読取
りモードになる。このとき制御部101は、LED部107にお
ける電源ON表示用LED7aを点灯し、電源がオンしたこと
を表示すると共に、動作命令Rをタイミング信号発生部
102に与える。この際、第1図におけるカム溝係合ピン2
2がカム溝21の上段側水平溝部21bの始端に移動して補助
ローラユニット18が下降され、補助接紙ローラ18a,18b
が主接紙ローラ14a,14bよりも下方に突出する。しかし
て、ユーザーは、この状態で第7図に示すように装置本
体1の前面に設けられている動作開始スイッチ2をONさ
せ、装置本体1を、主接紙ローラ14a,14b及び補助接紙
ローラ18a,18bを原稿a面に接触させて置く。このよう
に、動作開始スイッチ2をONさせると、制御部101が読
取り動作状態となって光源16のLED駆動トランジスタT
R1,TR2がONされ(第13図参照)、その全LEDアレイ161
16Kが点灯する。この後、装置本体1を原稿a上に置い
た状態のまま、原稿a面に沿わせて前方(装置本体1の
前面方向)に手動で走査移動させると、光源16からの投
射光が原稿a面に照射され、その反射光が結像レンズ60
を介して一次元イメージセンサ57に入射する。一方、原
稿a面に接して装置本体1の移動に伴って回転する各接
紙ローラのうち、第2接紙ローラ14bの回転によってメ
インエンコーダユニット24の回転円板26が回転する。こ
の回転円板26の回転により、回転量検出器27から装置本
体1の移動量に応じたパルス信号が出力される。つま
り、回転量検出器27から出力されるパルス信号が第12図
におけるメインエンコーダユニット24の出力となり、複
写装置本体1に対する移動量検出信号として制御部10
1、タイミング信号発生部102、速度検出部103、モータ
駆動制御部104へ送られる。この場合、メインエンコー
ダユニット24からは、正転検出信号が制御部101、タイ
ミング信号発生部102、モータ駆動発生部104に対し出力
される。
一方、タイミング信号発生部102は、制御部101から読
取り動作命令Rが与えられると、一定周期のCCD露光タ
イミング信号を発生し、一次元イメージセンサ57に与え
ると共に、メインエンコーダユニット24から与えられる
移動量検出信号に応じて、読取りタイミング信号A及び
シリアル/パラレル変換信号Bを発生し、A/D変換部109
及びシリアル/パラレル変換部110へそれぞれ出力す
る。更にタイミング信号発生部102は、上記シリアル/
パラレル変換信号Bに同期してクロックパルスCを発生
し、アドレスカウンタ111及び読取り巾メモリアドレス
制御部112に出力する。
しかして、上記一次元イメージセンサ57は、タイミン
グ信号発生部102から上記CCD露光タイミング信号に同期
して原稿a面からの反射光に応じた信号、すなわち画像
信号を出力する。この一次元イメージセンサ57の出力信
号は、アンプ108により増幅されてA/D変換部109へ送ら
れる。このA/D変換部109は、アンプ108を介して送られ
てくる画像信号をタイミング信号発生部102からの読取
りタイミング信号Aに同期してシリアルなデジタル信号
に変換し、シリアル/パラレル変換部110へ出力する。
このシリアル/パラレル変換部110は、タイミング信号
発生部102から送られてくるシリアル/パラレル変換信
号Bに同期してシリアル入力信号を例えば8ビット毎に
パラレルの画像データに変換し、データセレクタ113へ
出力する。このデータセレクタ113は、読取りモードが
指定されている場合には、制御部101からのセレクトD
によるシリアル/パラレル変換部110側に切換えられて
いる。従って、上記シリアル/パラレル変換部110から
出力される画像データは、データセレクタ113を介して
画像データメモリ114へ送られる。この画像データメモ
リ114の書込みアドレスは、アドレスカウンタ111のカウ
ント出力により指定される。このアドレスカウンタ111
は、タイミング信号発生部102からのクロックパルスC
により順次桁アドレスが「+1」され、画像データメモ
リ114のアドレスを指定する。そして、タイミング信号
発生部102は、画像データメモリ114に1行分の画像デー
タが書込まれると、タイミング信号の発生を停止し、メ
インエンコーダユニット24から次の移動量検出信号が送
られてくるまで待機状態となる。この場合、読取り巾指
定スイッチ5により予め原稿aの読取り巾が指定される
と、その指定巾に換算したアドレス数データが読取り巾
メモリアドレス制御部112にセットされる。すると、ア
ドレスカウンタ111は、上記指定読取り巾対応のアドレ
ス数データに1行分の書込みアドレスを一致させ、画像
データメモリ114に対し繰返しアドレス指定する。つま
り、イメージセンサ57で読取った画像データのうち、第
2図における巾目盛りの0点から操作つまみ5aを合わせ
た目盛りまでの間の画像データだけが、上記画像データ
メモリ114に書込まれることになる。以下同様の動作が
繰返され、原稿aから読取った画像データが画像データ
メモリ114に順次書込まれる。
ここで、上記原稿aの読取りを行なう場合には、補助
接紙ローラ18a,18bを主接紙ローラ14a,14bよりも下方に
突出させているので、装置本体1は、第7図に示すよう
に、前方にやや傾いた姿勢で走査移動されることにな
る。したがって、装置下面に突出している印字ヘッド32
の先端及びその下のインクテープ81が原稿a面に摺接す
ることは無く、印字ヘッド32の摩耗及びインクテープ81
による原稿a面の汚れは防止される。
なお、速度検出部103においては、メインエンコーダ
ユニット24からのパルス信号に基づいて装置本体1の移
動速度が検出され、その移動速度が速過ぎると、LED部1
07における速度警告用LED7cが点灯され、ユーザに対し
警報が行なわれる、これは、プリント時においても同様
である。また、上記の読取り途中で画像データメモリ11
4のメモリ残量が少なくなると、メモリ残量表示用LED7b
が点灯され、メモリ残量が少ないことが報知される。
次に、上記のようにして原稿aから読取った画像デー
タをプリント・アウトする場合の動作について説明す
る。画像データをプリント・アウトする場合は、モード
切換スイッチ6をプリントモード切換ポジションPに切
換える。このモード切換スイッチ6をプリントモード切
換ポジションPに切換えると、制御部101はプリントモ
ードとなり、セレクト信号Dによりデータセレクタ113
を、シリアル/パラレル変換部110→制御部101接続、及
び画像データメモリ114→制御部101接続に切換える。こ
の際、カム溝係合ピン22がカム溝21の下段側水平溝部21
aに移動して補助ローラユニット18が上昇され、補助接
紙ローラ18a,18bが主接紙ローラ14a,14bと同一突出レベ
ルとなる。ここで、光源16は、制御部101からの点灯制
御信号により、LED駆動トランジスタTR1(第13図参照)
のみONされることで、その外側のLEDアレイ161〜16I、1
6J〜16Kだけが点灯駆動される。この状態でユーザ
ーは、第6図で示すように、複写装置本体1を各接紙ロ
ーラ14a,14b及び18a,18bをノート等の外部記録紙b面に
接触させて置く。このように、装置本体1を記録紙b上
に置くと、上記光源16の投射光に応じた紙面検知画像パ
ターン「白…白黒…黒白…白」がイメージセンサ57に読
取られると共に、印字ヘッド32がインクテープ81を介し
て記録紙b面に接触する。この場合、印字ヘッド32は、
記録紙bとの接触により押しばね33を圧縮させながら各
接紙ローラ14a,14b及び18a,18bの記録紙接触レベルまで
上昇し、押しばね33の反発力によって記録紙b面に押圧
接触される。この後、動作開始スイッチ2をONさせて、
複写装置本体1を記録紙b面に沿わせて前方に走査移動
させると、この装置本体1の移動に伴い上記各接紙ロー
ラが回転し、第2主接紙ローラ14bの回転が回転伝達ベ
ルト28を介して回転円板26に伝達される。この回転円板
26の回転に伴ってメインエンコーダユニット24から上記
読取り時と同様に装置本体1の移動速度に応じた移動量
検出信号が取出される。
ここで、上記光源16の外側両端のLEDアレイ161〜1
6I、16J〜16Kだけが点灯することで、記録紙bの所
定検知パターン「白…白黒…黒白…白」が読取られ、さ
らに動作開始スイッチ2がONされると、制御部101はプ
リント動作状態となる。上記装置本体1の前進移動を開
始することでメインエンコーダユニット24から移動量検
出信号及び正転検出信号が出力されると、モータ駆動制
御部104により巻取軸駆動モータ41が駆動される。これ
により、インクテープ巻取軸40が回転駆動されてインク
テープカセット70の巻取側スプール73が巻取方向に回転
され、供給側スプール74から繰り出されるインクテープ
81がサーマル印字ヘッド32の発熱部を通り上記巻取側ス
プール73に巻取られる。この場合、モータエンコーダユ
ニット47により巻取軸駆動モータ41の回転が検出され、
モータ駆動制御部104は、上記モータエンコーダユニッ
ト47から与えられる検出信号に基づき、インクテープ81
の巻取り速度が装置本体1の移動量、つまりプリント速
度に合うように巻取軸駆動モータ41のトルク制御を行な
う。このモータトルク制御は、巻取軸駆動モータ41が1
回転する毎に、モータ駆動制御部104において、モータ
エンコーダユニット47からのパルス信号周期と、メイン
エンコーダユニット24からのエンコーダパルスの数とを
比較して行なわれるもので、上記モータ41が1回転する
間にメインエンコーダユニット24から与えられるエンコ
ーダパルス数が所定値よりも多い場合(装置本体1の移
動速度がテープ巻取り速度よりも速い場合)には、モー
タ駆動パルス巾を長くしてテープ巻取り速度を増速さ
せ、また、エンコーダパルス数が所定値よりも少ない場
合(装置本体1の移動速度がテープ巻取り速度より遅い
場合)には、モータ駆動パルス巾を短くしてテープ巻取
り速度を減速させる。これは、巻取側スプール73のテー
プ巻取り径が大きくなってモータ41に掛かる負荷が増加
した場合も同様であり、モータ41に掛かる負荷の増加に
よりテープ巻取り速度が遅くなった場合にも、モータ41
が1回転する間のエンコーダパルス数が所定値よりも多
くなるから、この時も自動的にモータ41のトルクが増加
されテープ巻取り速度が増速される。
一方、第14図はこのプリントモードPに伴う紙面検知
プリント制御動作を示すフローチャートであり、上記制
御部101は、光源16の点灯によりイメージセンサ57にて
読取られる画像データが、記録紙b面の所定検知パター
ンであると判断しない限り、印字ヘッド32は記録紙bに
確実に当接していないとして以降のプリント制御処理を
実行しない(ステップS1〜S4)。そして、上記イメージ
センサ57による読取り画像データが、制御部101におい
て所定の記録紙面検知パターンであると判断されると
(ステップS4)、エンコーダユニット24から送られてく
る移動量検出信号に応じて、タイミング信号発生部102
に1行印字命令を出力し、このタイミング信号発生部10
2は、サーマルヘッド駆動回路115にプリントタイミング
信号を出力する。また、制御部101は、メインエンコー
ダユニット24からの移動量検出信号に応じて画像データ
メモリ114の行及び桁アドレスを順次指定し、画像デー
タメモリ114に記憶されている画像データをデータセレ
クタ113を介して読出し、サーマルヘッド駆動回路115へ
1行分づつ出力する。更に制御部101は、1行印字命令
が与えられると、印字データの黒字数、温度センサ106
からのヘッド温度、電源電圧検出器の電圧検出信号、印
字濃度調節つまみ8の調節値等を基にサーマル印字ヘッ
ド32に対する通電時間を設定し、画像データメモリ114
から読出した画像データをサーマルヘッド駆動回路115
へ出力する(ステップS5)。このサーマルヘッド駆動回
路115は、制御部101からの制御データ及びタイミング信
号発生部102からのタイミング信号に従ってサーマル印
字ヘッド32を駆動する(ステップS6〜S7)。このサーマ
ル印字ヘッド32の駆動により、画像データがインクテー
プ81を介して記録紙b上に熱転写される。この場合、装
置本体1の移動に伴い、巻取軸駆動モータ41によりイン
クテープ巻取軸40が回転駆動され、供給側スプール74か
らインクテープ81の未使用部分が送り出され、上記サー
マル印字ヘッド32によりプリントされた後の使用済み部
分が巻取側スプール73に順次巻き取られる。上記のよう
にして複写装置本体1を移動操作することにより、画像
データメモリ114に記憶されている画像データが記録紙
bに順次プリントされる。ここで、上記反射画像データ
の読取りによる記録紙b面の検知処理は、画像データメ
モリ114から読出されるプリントデータの1行プリント
毎に繰返され、記録紙bに対する印字ヘッド32の当接が
検知されないと、直ちにそのプリント動作が停止される
ことになる。
なお、記録紙bにプリントされる画像データは、原稿
aからの読取り巾と同一巾でプリントされるが、予め第
2図における拡大プリント指定キー3により拡大プリン
トを指定すれば、上記画像データを所定比率の巾に拡大
させてプリントすることができる。また、プリント終了
後に、リセット/クリアキー4を押せば、同一画像デー
タを繰返しプリントすることができる。ここで、上記小
型複写装置は、印字ヘッド32を押しばね33のばね力で記
録紙bに押圧接触させているので、印字ヘッド32を常に
一定の圧力で記録紙bに接触させてプリントを行なわせ
ることができる。さらに、印字ヘッド32をローリング回
動可能に設けているため、走査移動中に装置本体1が左
右に傾いても、印字ヘッド32は装置本体1の傾き角だけ
反対側にローリングして常にフラットに記録紙b面に接
触するから、プリント画像がかすれたりすることはな
い。
したがって、上記構成の小型複写装置によれば、装置
本体1を移動させることで、原稿a面の画像データを読
取り記録紙bに対してプリントすることができるばかり
か、プリントモードPにおいては、イメージセンサ57に
て読取られる画像データが、光源16の投射光パターンに
応じた所定の紙面検知パターンにならないと、印字ヘッ
ド32が記録紙bに対し確実に当接していないとして制御
部101がプリント動作を停止するよう構成したので、例
えば画像データのプリント処理中において、ユーザが装
置本体1の移動操作を誤って印字ヘッド32を記録紙bか
ら浮かせてしまった場合には、直ちにそのプリント動作
が停止され、プリントミスの発生が防止される。この場
合、勿論、印字ヘッド32の駆動も停止されるので、印字
ヘッド32に余分な熱が保持されることはなく、インクテ
ープ81の焼切れ等が生じる恐れはない。
上記実施例では、プリントモードPにおける、記録紙
bに対する印字ヘッド32のの当接状態を、原稿読取り用
のCCDイメージセンサ57により検知するよう構成したの
で、個別に記録紙面検知用の部材を設ける必要はない。
また、上記記録紙bに対する印字ヘッド32の当接検知
の際には、光源16を外側部分のみ点灯させ、これに対応
する反射パターン「白…白黒…黒白…白」を記録紙b面
の検知パターンとしたので、例えば上記イメージセンサ
57に対して外部からの光が直接入射した場合の読取り画
像データ「白…………白」が、記録紙bとして誤って検
知されることはない。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、本来は原稿面のデータ
を読取るための発光手段と読取り手段を用いて、印字ヘ
ッドの印字紙への当接状態を判断するために、発光手段
の光を印字紙に向けて発光し、印字紙からの反射光を読
取り手段で読取り、この読取り手段からの出力に応じ
て、印字手段と印字紙との当接状態を判断するように
し、印字手段の動作を制御するよう構成したので、例え
ば装置本体の印字紙上での印字移動操作中において、誤
って印字ヘッドが印字紙から離れた場合には、印字ミス
の発生を未然に防止することが可能になる。また、上述
の構成により、印字手段の印字紙への当接を検知するた
めに、新たにセンサ部品を用いる必要がなく、部品コス
トの低減ができ、設計上の融通性にも富んだ印字装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の小型印字装置の一実施例に係わる小型複
写装置を示したもので、第1図は分解斜視図、第2図及
び第3図は正面図及び背面図、第4図は縦断正面図、第
5図はインクテープカセットを装填した状態の縦断正面
図、第6図及び第7図はプリント状態及び読取り状態の
縦断側面図、第8図及び第9図は読取りユニットの縦断
正面図及び平面図、第10図はインクテープカセットの分
解斜視図、第11図は小型複写装置の基本構成を示す模式
図、第12図は上記小型複写装置の電子回路全体の構成を
示すブロック図、第13図は上記小型複写装置の光源を示
す回路構成図、第14図は上記小型複写装置のプリントモ
ードにおける紙面検知プリント制御動作を示すフローチ
ャートである。 1……装置本体、A……フロントケースブロック、1a…
…フロントケース、B……リヤケースブロック、1b……
リヤケース、C……シャーシブロック、2……動作開始
スイッチ、3……拡大プリント指定キー、4……リセッ
ト/クリアキー、5……読取り巾指定スイッチ、6……
モード切換スイッチ、7a……電源ON表示用LED、7b……
メモリ残量表示用LED、7c……速度警告用LED、8……印
字濃度調節つまみ、12……制御ユニット、12a……回路
基板、14a,14b……主接紙ローラ、16……光源、161〜16
K……LEDアレイ、18……補助ローラユニット、18a,18b
……補助接紙ローラ、19……昇降プレート、21……カム
溝、22……カム溝係合ピン、24……メインエンコーダユ
ニット、26、48……回転円板、26a、48a……スリット、
27……回転量検出器、28……回転伝達ベルト、30……印
字ヘッドユニット、32……サーマル印字ヘッド、33……
押しばね、39……インクテープ巻取りユニット、40……
インクテープ巻取軸、41……巻取軸駆動モータ、43、4
4、45、46……ギヤ、47……モータエンコーダユニッ
ト、49……回転検出器、50……供給側スプール係合軸、
54……読取りユニット、56……読取り部回路基板、57…
…一次元イメージセンサ、60……結像レンズ、61……セ
ンサ位置調整つまみ、65……電源ユニット、70……イン
クテープカセット、71……カセットケース、73……巻取
側スプール、74……供給側スプール、81……インクテー
プ、101……制御回路、102……タイミング信号発生部、
103……速度検出部、104……モータ駆動制御部、105…
…キー及びスイッチ、106……温度センサ、107……LED
部、108……アンプ、109……A/D変換部、110……シリア
ル/パラレル変換部、111……アドレスカウンタ、112…
…読取り巾メモリアドレス制御部、113……データセレ
クタ、114……画像データメモリ、115……サーマルヘッ
ド駆動回路、a……原稿、b……記録紙。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿面に向けて光を発光する発光手段と、
    前記原稿面からの反射光を入力して該反射光に対応した
    データとして読取る読取り手段と、前記読取り手段によ
    り読取ったデータを印字紙へ印字する印字手段とを一体
    的に筐体内に設け、該筐体を前記印字紙上に移動させる
    ことにより印字を行なう印字装置において、 前記発光手段の光を前記印字紙に向けて発光し、該印字
    紙からの反射光を前記読取り手段で読取り、該読取り手
    段からの出力に応じて前記印字手段と前記印字紙との当
    接状態を判断し前記印字手段の動作を制御する制御手段
    を備えたことを特徴とする印字装置。
JP62174124A 1987-07-13 1987-07-13 印字装置 Expired - Lifetime JP2560331B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62174124A JP2560331B2 (ja) 1987-07-13 1987-07-13 印字装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62174124A JP2560331B2 (ja) 1987-07-13 1987-07-13 印字装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6416674A JPS6416674A (en) 1989-01-20
JP2560331B2 true JP2560331B2 (ja) 1996-12-04

Family

ID=15973072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62174124A Expired - Lifetime JP2560331B2 (ja) 1987-07-13 1987-07-13 印字装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2560331B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2692145B2 (ja) * 1988-06-17 1997-12-17 富士ゼロックス株式会社 手駆動型転写装置
GB201401759D0 (en) * 2014-02-03 2014-03-19 Greybull Innovation Ltd Heating and/or cooling assembly

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6129563A (ja) * 1984-07-20 1986-02-10 Hitachi Ltd 小型手動プリンタ
JPS6282866A (ja) * 1985-10-08 1987-04-16 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 移動型記録装置
JPS62178358A (ja) * 1986-01-31 1987-08-05 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6416674A (en) 1989-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2929455B2 (ja) 複写装置
USRE33425E (en) Handy reader/printer apparatus
US5024541A (en) Manually operable sweeping-type printing apparatus
US5182450A (en) Handheld image scanner with automatic movement control
EP0257651B1 (en) Manual document scanning apparatus
US4894730A (en) Manually sweeping contact sensitive copier with image data memory
JP2560331B2 (ja) 印字装置
KR930000690B1 (ko) 화상 입력장치
JP2508718B2 (ja) 小型複写装置
JPS63292757A (ja) 手動走査式電子機器
JPH088835Y2 (ja) 小型印字装置
JPH088834Y2 (ja) 小型印字装置
JPH0733488Y2 (ja) 画像データ処理装置
JP2637995B2 (ja) 画像データ処理装置
JPS63292760A (ja) 小型複写装置
JPH0733487Y2 (ja) 画像データ処理装置
JPH067611Y2 (ja) 小型画像データ処理装置
JP2530852Y2 (ja) 印字装置
JPH0715238Y2 (ja) 手動印字装置
JP2775730B2 (ja) 印字装置
JPS63292758A (ja) 画像デ−タ処理装置
JP2753520B2 (ja) 画像情報処理装置
JPS63292868A (ja) 小型電子機器
JPH01152075A (ja) ラインプリンタ
JPS63293079A (ja) 小型プリンタ