JP2560193B2 - グリッパフィーダの監視装置 - Google Patents

グリッパフィーダの監視装置

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JP2560193B2
JP2560193B2 JP5107271A JP10727193A JP2560193B2 JP 2560193 B2 JP2560193 B2 JP 2560193B2 JP 5107271 A JP5107271 A JP 5107271A JP 10727193 A JP10727193 A JP 10727193A JP 2560193 B2 JP2560193 B2 JP 2560193B2
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gripper
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス機に被加工材を
間欠的に供給するグリッパ式の材料供給装置に係わり、
特にプレス加工機の加工のタイミングに対し、被加工材
を供給するタイミングが最適な状態で同期しているかど
うかを監視するグリッパフィーダの監視装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】プレス加工機に被加工材を供給する材料
供給装置の一つとして、従来からグリッパフィーダが使
用されている。このグリッパフィーダを備えたプレス加
工ラインの概要を図4に示す。図4において、41はリ
ール駆動装置41−1とリミッタセンサ41−2からな
るオートリール、41−1はリールにまかれたテープ状
の被加工材をモータによりリールを駆動して被加工材を
繰り出すリール駆動装置、41−2は被加工材45が繰
り出されすぎたことを下側のリミッタで検出し、被加工
材45の繰り出しが足りないことを上側のリミッタによ
り検出してリール駆動装置41−1の繰り出し量を制御
するリミッタセンサである。
【0003】さらに、42はグリッパフィーダ42−1
と制御器42−2からなるグリッパフィーダ装置、42
−1はプレス加工機43に被加工材45を間欠的に供給
するグリッパフィーダ、42−2はグリッパフィーダ4
2−1が被加工材の供給を開始する送り工程と、供給終
了後次の供給のための準備を行う戻り工程を切り換える
タイミングを設定したり、戻り工程中で、被加工材を開
放状態にするリリーシングのタイミングを設定する制御
器、43は被加工材をプレス加工するプレス加工機、4
4はリール駆動装置44−1とリミッタセンサ44−2
からなるオートリール、44−1はモータによりリール
を回転して被加工材45を巻き取るリール駆動装置、4
4−2は被加工材のまきとりが足りないことを下側のセ
ンサで検出し、被加工材の巻き取りすぎを上側のセンサ
で検出し、リール駆動装置44−1の巻き取り量を制御
するリミッタセンサ、45はプレス加工機43でプレス
加工されるテープ状の被加工材である。
【0004】図4に示すプレス加工ラインにおいて、オ
ートリール41から繰り出されたテープ状の被加工材4
5は、グリッパフィーダ42によりプレス加工機43に
間欠的に供給されプレス加工される。プレス加工された
被加工材45はオートリール44に巻き取られ搬出され
る。
【0005】なお、オートリール41は被加工材45の
繰り出し・停止が間欠的に行われ、繰り出し・停止のタ
イミングはリミッタセンサ41−2により制御され、適
正なタイミングで被加工材45が繰り出されるようにさ
れ、オートリール44の巻き取り・停止も間欠的に行わ
れ、そのタイミングはリミッタセンサ44−2により制
御され、適正なタイミングで被加工材45が巻き取られ
るようにされている。また、グリッパフィーダ装置42
が被加工材45をプレス機43に供給する速度(所定の
送り量で所定時間に何回供給することができるか)は、
グリッパフィーダ42−1の移動クランプ部の往復移動
量と移動速度で決まる。移動クランプ部の移動速度はグ
リッパフィーダ42−1のスピードコントローラを操作
することにより調整され、実際にプレス機43を作動さ
せておいて目視しながら移動クランプ部の移動速度を調
整し、送りが完了するタイミングが最適になるように設
定していた。
【0006】次に、上記グリッパフィーダ42−1をプ
レス機43に取りつけた状態を図5に示す。この図にお
いて、42−1は圧縮されたエアにより駆動されるグリ
ッパフィーダ、43はプレス加工機、51はグリッパフ
ィーダ42−1を駆動するエアを供給するエア供給管、
52はエアの圧力を安定化するエアコントロールユニッ
ト、53はグリッパフィーダ42−1をプレス加工機4
3に強固に固着するためのブラケット、42−2はグリ
ッパフィーダ42−1が被加工材の供給を開始する送り
工程と、供給終了後次の供給のための準備を行う戻り工
程を切り換えるタイミングを設定したり、戻り工程中
で、被加工材を開放状態にするリリーシングのタイミン
グを設定する制御器、54はプレスを上下にピストン駆
動する回転軸の角度を検出するロータリエンコーダ、5
5は被加工材をグリッパフィーダ42−1に導くエプロ
ンロールである。
【0007】図5において、エア供給管51に供給され
たエアはエアコントロールユニット52を介してグリッ
パフィーダ42−1に供給され、グリッパフィーダ42
−1の移動クランプ及び固定クランプを交互に作動させ
ると共に移動クランプを適宜移動させることにより被加
工材をプレス機43に間欠的に供給している。この、移
動クランプ及び固定クランプを作動させるタイミングを
ロータリエンコーダ54により検出して、グリッパフィ
ーダ42−1内の電磁弁等を制御することにより移動ク
ランプ及び固定クランプの作動を制御している。
【0008】このようなグリッパフィーダ42−1の、
より詳細な斜視図を図6に示す。図6において、42−
1はエプロンロール55、移動クランプ61、固定クラ
ンプ62及び電磁弁63からなるグリッパフィーダ、4
3はグリッパフィーダの取り付けられるプレス加工機、
45はテープ状の被加工材、53はプレス加工機43に
グリッパフィーダ42−1を強固に固着するためのブラ
ケット、55はグリッパフィーダ4−1に被加工材45
を導くエプロンロールである。
【0009】さらに、61は被加工材45をクランプし
て移動することにより、被加工材45を間欠的にプレス
加工機43に供給する移動クランプ、62は移動クラン
プ61が戻り動作時に被加工材45が戻らないようにク
ランプする固定クランプ、63は被加工材45の供給時
に移動クランプ61及び固定クランプ62のクランプ動
作を制御すると共にプレス加工時に被加工材45をリリ
ースするための電磁弁である。
【0010】図6(a)は、一般的な平板材の被加工材
45を押し送りすることによりプレス加工機43に供給
するグリッパフィーダを示し、同図(b)は、押し送り
では無理な打ち抜き材や腰の弱い材料の被加工材45を
供給するのに適している、被加工材45を引っ張り送り
することによりプレス機43に供給するグリッパフィー
ダを示している。図6(a)に示すグリッパフィーダに
おいて、被加工材45は図示するように左側から供給さ
れ、プレス加工機43によりプレス加工されて右側に排
出される。 このときの移動クランプ61と固定クラン
プ62の動作について簡単に説明すると、まず、移動ク
ランプ61が左端にある状態において移動クランプ61
を作動させて被加工材45をクランプする。そして、移
動クランプ61を右側に移動させることにより被加工材
45を図示するように右側、すなわち、プレス機43に
供給するよう押し送りする。
【0011】プレス機43に被加工材45が押し送りさ
れたところで、固定クランプ62を作動させて被加工材
45をクランプすると同時に、移動クランプ61をアン
クランプさせて左側へ移動させる。移動クランプ61が
もとの左端まで戻る間にプレス加工機43が下死点に達
してプレス加工が行われるが、この直前から固定クラン
プ62をリリースし、被加工材45の位置決めをプレス
加工機45の金型のパイロットピンにより行ってプレス
加工を行う。
【0012】この後、移動クランプ61がもとの左端に
戻って、再度被加工材45をクランプし、押し送りする
ことによりプレス機43に被加工材45を供給する。こ
の動作が繰り返し行われ、次々に被加工材45にプレス
加工が行われる。
【0013】また、被加工材45を引っ張り送りする時
の動作につき説明すると、まず、移動クランプ61が右
側のアンクランプされた固定クランプ62側にある状態
で、移動クランプ61により被加工材45をクランプ
し、左側に移動させることによりプレス加工済みの被加
工材45を図示するようにプレス加工機43に引っ張り
送りする。この状態において、移動クランプ61をアン
クランプし、固定クランプ62で被加工材45をクラン
プすると同時に、移動クランプ61をもとの右側へ移動
させる。
【0014】この移動クランプ61がもとの右側へ戻る
間にプレス加工機43が下死点に達してプレス加工が行
われるが、この直前から固定クランプ62をリリース
し、被加工材45の位置決めをプレス加工機45の金型
のパイロットピンにより行ってプレス加工を行う。この
後、移動クランプがもとの状態に戻って、再度被加工材
45をクランプして引っ張り送りすることによりプレス
機43に被加工材45を供給する。この動作が繰り返し
行われることにより、次々に被加工材45にプレス加工
が行われる。
【0015】次に、グリッパフィーダを圧縮されたエア
を駆動源として作動させる作動原理を図7ないし図14
を用いて説明する。図7は作動信号の印加されていない
状態のパイロット弁式引っ張り送りグリッパフィーダ、
図8は作動信号の印加されていない状態の電磁弁式引っ
張り送りグリッパフィーダ、図9は作動信号の印加され
ている状態のパイロット弁式引っ張り送りグリッパフィ
ーダ、図10は作動信号の印加されている状態の電磁弁
式引っ張り送りグリッパフィーダを示している。
【0016】さらに、図11は作動信号の印加されてい
ない状態のパイロット弁式押し送りグリッパフィーダ、
図12は作動信号の印加されていない状態の電磁弁式押
し送りグリッパフィーダ、図13は作動信号の印加され
ている状態のパイロット弁式押し送りグリッパフィー
ダ、図14は作動信号の印加されている状態の電磁弁式
押し送りグリッパフィーダを示している。
【0017】これらの図において、70は4〜5kg/
cm2 程度に圧縮されたグリッパフィーダを作動するた
めのエアの給気口、71は移動クランプを移動させるピ
ストンを作動させるメインシリンダー、72はメインシ
リンダー71に給気される圧縮空気の流量を制御するス
ピードコントローラ、73はメインシリンダー71の作
動を制御する作動弁、74はプレス加工機のプレス加工
機の回転角度が後述する移動クランプ本体80の戻り工
程に入るとプレス加工機により作動され、作動弁73、
固定クランプシリンダー76、移動クランプシリンダー
78を制御するパイロット弁、75はプレス加工機によ
り押圧されてパイロット弁74を作動させるパイロット
キャップである。
【0018】さらに、76は固定クランプを作動させる
シリンダー、77は被加工材45をグリッパフィーダの
本体81にクランプする固定クランプ板、78は移動ク
ランプを作動させるシリンダー、79は被加工材45を
移動クランプ本体80にクランプする移動クランプ板、
80は被加工材45を引っ張り送りする移動クランプ本
体、81はプレス加工機に取り付けられるグリッパフィ
ーダ本体、82はプレス加工機の回転角度が移動クラン
プ本体80の戻り工程に入ったときに作動され、作動弁
73、固定クランプシリンダー76、移動クランプシリ
ンダー78を制御する電磁弁、83は電磁弁82の駆動
コイルである。
【0019】図7(a)に示すパイロット弁式引っ張り
送りグリッパフィーダにおいて、作動信号が印加されて
いない時は図に示すように、パイロット弁74を介して
印加されたエアにより移動クランプシリンダー78は作
動されて移動クランプ板79により被加工材をクランプ
している。
【0020】さらに、メインシリンダー71内のピスト
ンは左側と右側のエアが押圧する断面積の違いからメイ
ンシリンダー71内のピストンは右側に移動させられて
いる。すなわち、移動クランプ本体80は右側に移動し
てストッパー部材に当接している。また、固定クランプ
シリンダー76内は中央付近で平衡しているため、固定
クランプ板77はリリースされている。この状態を同図
(b)に示す。
【0021】次に、図9(a)に示すようにプレス加工
機が下死点に到達してプレス加工機によりパイロットキ
ャップ75が押圧され(作動信号が印加され)て、パイ
ロット弁74が押し下げられると、移動クランプシリン
ダー78及び固定クランプシリンダー76側のエアがパ
イロット弁74により排気されるため、移動クランプ板
79はアンクランプされ、また固定クランプシリンダー
76は作動して被加工材45をグリッパフィーダ本体8
1にクランプする。
【0022】さらに、作動弁73の左側のエアも排気さ
れるため、作動弁73が左側に移動してメインシリンダ
ー71の左側のエアが排気される。このため、メインシ
リンダー71内のピストンは左側に向かって移動され、
これにともない移動クランプ本体80はグリッパフィー
ダ本体81に当接するまで左側に移動する。この状態を
同図(b)に示す。
【0023】そして、プレス加工機が下死点から上昇を
始めて、パイロット弁74を押圧しないようになると、
給気口70から給気されているエアがパイロット弁74
を介して移動クランプシリンダー78及び固定クランプ
シリンダー76に供給されるため、移動クランプ板79
は再度被加工材45をクランプすると共に、固定クラン
プ板77は押し上げられて被加工材45をアンクランプ
する。
【0024】さらに、作動弁73にもエアが供給され、
作動弁73の右側の径d2に比し左側の径d3が大きく
されているため、作動弁73内のピストンが右側に移動
する。すると、メインシリンダー71内の左側から作動
弁73を介してエアが供給されることにより、メインシ
リンダー71内のピストンが右側へ移動する。従って、
移動クランプ板79にクランプされている被加工材45
は移動クランプ本体80に引っ張られて右側に移動する
ことにより、被加工材45が新たにプレス加工機に供給
される。
【0025】以上が、パイロット弁式引っ張り送りグリ
ッパフィーダの作動原理である。なお、移動クランプの
移動速度はメインシリンダー71に流入するエア及び流
出するエアの流量を制御するスピードコントローラ72
のニードル弁を制御することにより任意に制御すること
が出来る。
【0026】図8及び図10に電磁弁式引っ張り送りグ
リッパフィーダの作動原理を示すが、これらの図に示す
ものは図7及び図9に示すパイロット弁の替わりに電磁
弁を用いた点で異なるが、作動原理は次のように電磁弁
を作動させる点だけで異なるだけであるので、この点だ
けを以下に説明する。図8及び図10に示す電磁弁式引
っ張り送りグリッパフィーダにおいて、電磁弁82は、
プレス加工機の回転角度が移動クランプ本体80の戻り
工程に達したことを前述のロータリエンコーダ等を用い
て検出し、この検出信号が駆動コイル83に印加される
ことにより、電磁弁82は作動させられ移動クランプシ
リンダー78、固定クランプシリンダー76及び作動弁
73を作動させることにより、上述のような作動を行
う。
【0027】次に、図11及び図13に示すパイロット
弁式押し送りグリッパフィーダの作動原理を説明する。
図11(a)に示す作動信号が印加されていない状態に
おいて、給気口70から給気されたエアは、パイロット
弁74を介して移動クランプシリンダー78、固定クラ
ンプシリンダー76及び作動弁73に供給されている。
このため、移動クランプシリンダー78は作動されて移
動クランプ板79により被加工材45をクランプしてお
り、固定クランプシリンダー76内はスプリングによっ
てその上昇が抑えられ中央付近で平衡しているため、固
定クランプ板77はアンクランプされている。
【0028】さらに、作動弁73にもエアが供給され、
作動弁の右側の径d2に比し左側の径d3が大きくされ
ているため、作動弁73内のピストンは右側に移動して
いる。従って、メインシリンダー71内の左側から作動
弁73を介してエアが排気されているため、メインシリ
ンダー71内のピストンは左側へ移動している。このた
め、移動クランプ本体80も左側のグリッパフィーダ本
体81に当接する位置まで移動されている。この状態を
同図(b)に示す。
【0029】次に、図13(a)に示すようにプレス加
工機が下死点に近づいて移動クランプ本体80が戻り工
程に入ると、プレス加工機によりパイロットキャップ7
5が押圧され(作動信号が印加され)て、パイロット弁
74が押し下げられ、移動クランプシリンダー78及び
固定クランプシリンダー76側のエアがパイロット弁7
4により排気されるため、移動クランプ板79はアンク
ランプされ、固定クランプシリンダー76は作動して被
加工材45をグリッパフィーダ本体81にクランプす
る。
【0030】さらに、作動弁73の左側のエアも排気さ
れるため、作動弁73が左側に移動してメインシリンダ
ー71内に左側からエアが給気される。このため、メイ
ンシリンダー71内のピストンは左側と右側のエアが押
圧する断面積の違いから右側に移動させられていく。す
なわち、移動クランプ本体80はストッパーに当接する
まで右側に移動させられる。この状態を同図(b)に示
す。
【0031】次に、プレス加工機が下死点から上昇を始
めて、パイロット弁74を押圧しないようになると、給
気口70から給気されているエアがパイロット弁74を
介して移動クランプシリンダー78及び固定クランプシ
リンダー76に供給されるため、移動クランプ板79は
再度被加工材45をクランプすると共に、固定クランプ
板77は押し上げられて被加工材45をアンクランプす
る。
【0032】さらに、作動弁73の左側からエアが給気
され、作動弁73の左側の径d3は右側の径d2に比し
大きくされていることから、右側に移動してメインシリ
ンダー71内の左側のエアが排気される。このため、メ
インシリンダー71内のピストンは左側に向かって移動
され、これにともない移動クランプ本体80はグリッパ
フィーダ本体81に当たるまで左側に移動する。
【0033】従って、移動クランプ板79にクランプさ
れている被加工材45は移動クランプ本体80に押し送
りされて右側に移動することにより、被加工材45が新
たにプレス加工機に供給される。この状態を同図(b)
に示す。
【0034】以上が、パイロット弁式押し送りグリッパ
フィーダの作動原理である。なお、移動クランプの移動
速度はメインシリンダー71に流入するエア及び流出す
るエアの流量を制御するスピードコントローラ72のニ
ードル弁を制御することにより任意に制御することが出
来る。
【0035】また、図12及び図14に電磁弁式押し送
りグリッパフィーダの作動原理を示すが、これらの図に
示すものは図11及び図13に示すパイロット弁の替わ
りに電磁弁を用いた点で異なるが、作動原理は次のよう
に電磁弁を作動させる点だけで異なるだけであるので、
この点だけを以下に説明する。
【0036】図12及び図14に示す電磁弁式押し送り
グリッパフィーダにおいて、電磁弁82は、移動クラン
プ本体80が戻り工程に入ることを前述のロータリエン
コーダ等を用いて検出した検出信号が駆動コイル83に
印加されることにより、電磁弁82は作動させられ移動
クランプシリンダー78、固定クランプシリンダー76
及び作動弁73を作動させることにより、上述のような
作動を行う。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】上記のように被加工材
45をプレス加工機43に間欠的に供給する行程は、プ
レス機43に被加工材45を送る送り行程と、移動クラ
ンプ本体80をもとの位置に戻す戻り行程とからなる。
そして、プレス機43の上死点を角度位置で0度とし、
下死点を180度とすると、一般的に送り行程は図3に
示すように270度から90度、戻り行程は90度から
270度の範囲に設定されている。
【0038】ところで、グリッパフィーダにより被加工
材45の正確な送りをするためには、少なくとも送り行
程が終了するまでには、移動クランプ本体80の送り動
作が完了していなければならず、また、戻り行程が終了
するまでには、移動クランプ本体80の戻り動作が完了
していなければならない必要がある。このため、作業者
は、上記スピードコントローラ72を調節しながら被加
工材45の送り速度を最適な速度に調整していたが、特
に、加工速度が毎秒数回以上となるような場合は、最適
な送り速度に調整するには熟練を要し、このため通常
は、必要以上に早い送り速度に調整しがちであった。
【0039】しかしながら、最適な送り速度に対し必要
以上に早い速度に調整すると、移動クランプ本体80の
移動速度が早くなるため、移動クランプ板79と固定ク
ランプ板77の掴み替え動作が終了しない内に、移動ク
ランプ本体80が移動し始めることとなり、このため、
被加工材45と移動クランプ板79との間に滑りが生じ
やすくなって被加工材の表面に傷がつきやすく、送り精
度が低下するという問題点があった。
【0040】また、移動クランプ本体80がストッパ部
材に当接する際の衝撃が大きくなり、この衝撃によりフ
ィーダの寿命が短くなると共に、異音の発生や送り精度
の低下につながるという問題点もあった。そこで、本発
明は作業者が、被加工材の送り速度をプレス機が正常に
加工できる範囲内において、出来る限り遅く調整できる
ように常に最適な送り行程が得られるようにすることを
目的としている。
【0041】
【問題を解決するための手段】本発明のグリッパフィー
ダは、上記目的を達成するために移動クランプ本体によ
る被加工材の送り動作が完了した時に、プレス加工機の
行程の角度が予め定められた角度範囲内にある時、プレ
ス加工機とグリッパフィーダとの同期がとれたものと判
定して、同期表示を行うことにより、送り動作の速度を
調整するものである。
【0042】
【作用】本発明のグリッパフィーダの同期監視装置によ
れば、同期監視装置の同期表示が行われるようにスピー
ドコントローラを調節して、移動クランプ本体の速度を
調整するという簡単な操作により、プレス機の上下動に
対して最適な位置で送り動作及び戻り動作を完了するこ
とが出来る。
【0043】従って、熟練した作業者でなくても最適の
位置に調整することが出来る。このように、調整が簡単
に行える結果、被加工材と移動クランプ板との間の滑り
が防止され、被加工材の表面には傷がつくことがなく、
また送り精度が低下することもなくなる。さらに、移動
クランプ本体がフィーダ本体やストッパ部材に当接する
際の衝撃が出来うる限り小さくすることが出来、このた
めグリッパフィーダの寿命を延ばすことが出来るように
なる。
【0044】
【実施例】図1に、本発明のグリッパフィーダの同期監
視装置のブロックを、図2にこの監視装置のタイミング
を示す。この図において、1は送り動作完了時にプレス
加工機が予め定められた角度範囲内であるか否かを比較
演算する比較演算器、2は比較演算器1内の予め定めた
角度の演算やこの範囲内の角度であるか否かを比較する
CPU、3は予め定められた演算された角度を記憶する
RAM、4は実験的に定められた角度範囲が記憶されて
いるROMである。
【0045】さらに、5はグリッパフィーダの移動クラ
ンプが戻り側及び送り側へ当接したことを検出する近接
スイッチあるいは光電センサ等の位置検出センサ、6は
設定したい送り行程の角度範囲あるいは戻り行程の角度
範囲を入力する角度データ入力部、7はプレス加工機の
上下動を回転角度で検出するエンコーダ、8はCPU2
から出力される比較出力が印加される信号出力部、9は
信号出力部8の信号に基づき同期表示を行う同期表示部
である。
【0046】図1に示すグリッパフィーダの監視装置の
動作を、図2を参照しながら説明する。今、プレス加工
機の上下動を図2(g)に示すように回転角度位置とし
て、その上死点を0度、下死点を180度とすると、グ
リッパフィーダの送り行程を270度から90度及び戻
り行程を90度から270度と設定する時の行程は図3
に示すようになる。そして、例えば図3に示す行程とな
るように角度データ入力部6から角度データを比較演算
部1に入力する。
【0047】比較演算部1は、この比較演算部1に入力
された角度データと、ROM4から読み出された角度デ
ータとをCPU2により演算して、図3に示すAとBの
角度データを求める。そして、この求められたAとBの
角度データを角度比較域としてRAM3に記憶してお
く。ここで、上記ROM4に記憶されている角度データ
は、グリッパフィーダの動作遅れ時間等を考慮すること
により、戻り行程の開始角度よりどれくらい前の角度範
囲内において、送り動作が完了していればよいかを実験
的に求めた角度データである。
【0048】図2(a)に示すように、グリッパフィー
ダの送り装置は270度から90度の間で送り動作する
のであるが、その送り装置の送り動作が完了した時、送
り完了信号が位置検出センサ5の送り側5−1から同図
(c)に示すように出力される。この、送り完了信号の
出力された時のプレス加工機の角度データはエンコーダ
7からのエンコード出力により得られ、この角度データ
をCPU2は取り込み、RAM3に記憶されたAとBの
角度比較域のデータを読み出して、両者の角度データを
比較し、角度比較域内に送り完了信号が出力されている
時は、同図(d)に示す戻り動作の完了信号が得られた
時に、同図(e)に示す同期表示信号を出力する。
【0049】この、同期表示信号出力は信号出力部8に
印加され、同期表示部9を駆動する信号とされて同期表
示部9に印加される。また、送り完了信号の立ち上がり
の角度データがA〜Bの角度比較域の角度データより小
さいとき(図2(b)(c)の後半部分)は、CPU2
は同図(e)に示すように同期表示信号を立ち下げ、同
期が最適な位置からずれていることを作業者に知らせ
る。これにより、作業者はスピードコントローラを調節
して送り速度を同期するように調節する。
【0050】なお、同期表示部はランプ、LED等を用
いて赤、青等を発光させたり、メッセージを表示するこ
とにより同期表示あるいは同期はずれを表示すればよ
い。同期の表示手段は視覚により確認できる手段に限ら
ず、音声等の聴覚により確認できる手段を採用してもよ
い。このように、本発明における同期表示手段は、視覚
あるいは聴覚により同期していることを確認できる手段
を意味しているのである。上記のような同期の表示手段
を設けた同期監視装置を用いて、プレス加工ラインを構
成する時は図4に示す制御器42−2内に同期表示手段
と同期監視装置を内蔵させて構成すればよい。
【0051】また、図2(f)に示すリリース信号はプ
レス加工機がプレス加工する際に、プレス加工機の金型
のパイロットピンにより被加工材の位置決めするため
に、固定クランプをリリースするためのタイミングであ
る。このタイミングパルスを用いて、固定クランプをリ
リースする電磁弁を駆動することにより、被加工材は固
定クランプからリリースされる。さらに、タイミング設
定部を設けて、ROMに記憶させた比較領域を決定する
ためのデータをRAMに直接記憶させるようにしてもよ
い。また、角度データ入力部を省略し、比較領域Aから
Bを直接設定するようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】本発明のグリッパフィーダの監視装置は
以上のように構成されているので、同期表示が行われる
ように、スピードコントローラを調節して移動クランプ
本体の速度を調整するという簡単な操作により、プレス
機の上下動に対して最適な位置で送り動作及び戻り動作
を完了することが出来る。従って、熟練した作業者でな
くても最適の位置に調整することが出来る。
【0053】このように、調整が簡単に行える結果、被
加工材と移動クランプ板との間の滑りが防止され、被加
工材の表面には傷がつくことがなく、また送り精度が低
下することもなくなる。さらに、本装置を適用すると移
動クランプ本体がフィーダ本体やストッパ部材に当接す
る際の衝撃がきわめて小さくすることが出来、このため
グリッパフィーダの寿命を延ばすことが出来るようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグリッパフィーダの同期監視装置のブ
ロック図である。
【図2】本発明の同期監視装置のタイミング図である。
【図3】プレス加工機の行程サイクル図である。
【図4】プレス加工機ラインを示す図である。
【図5】グリッパフィーダを備えたプレス加工機を示す
図である。
【図6】グリッパフィーダを示す図である。
【図7】パイロット弁式引張り送りグリッパフィーダの
作動原理図である。
【図8】電磁弁式引張り送りグリッパフィーダの作動原
理図である。
【図9】パイロット弁式引張り送りグリッパフィーダの
作動原理図である。
【図10】電磁弁式引張り送りグリッパフィーダの作動
原理図である。
【図11】パイロット弁式押し送りグリッパフィーダの
作動原理図である。
【図12】電磁弁式押し送りグリッパフィーダの作動原
理図である。
【図13】パイロット弁式押し送りグリッパフィーダの
作動原理図である。
【図14】パイロット弁式押し送りグリッパフィーダの
作動原理図である。
【符号の説明】
1 比較演算部 2 CPU 3 RAM 4 ROM 5 位置検出センサ 5−1 戻り側位置検出センサ 5−2 送り側位置検出センサ 6 角度データ入力部 7 エンコーダ 8 信号出力部 9 同期表示部 41 オートリール 41−1 リール駆動装置 41−2 リミッタセンサ 42 グリッパフィーダ装置 42−1 グリッパフィーダ 42−2 制御器 43 プレス加工機 44 オートリール 44−1 リール駆動装置 44−2 リミッタセンサ 45 被加工物 51 エア供給管 52 エアコントロールユニット 53 ブラケット 54 ロータリエンコーダ 55 エプロンロール 61 移動クランプ 62 固定クランプ 63 電磁弁 70 給気口 71 メインシリンダー 72 スピードコントローラ 73 作動弁 74 パイロット弁 75 パイロットキャップ 76 固定クランプシリンダー 77 固定クランプ板 78 移動クランプシリンダー 79 移動クランプ板 80 移動クランプ本体 81 グリッパフィーダ本体 82 電磁弁 83 駆動コイル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリッパフィーダの送り動作を示す信号
    に制御されることなく連続運転されるプレス機と、プレ
    ス機に被加工材を移動クランプ部により間欠的に供給す
    上記グリッパフィーダ、プレスの上下動の位置を駆
    動軸の回転角度として検出するエンコーダと、移動クラ
    ンプ部の送り動作が完了した際に送り完了信号を出力す
    る送り検出部と、上記送り検出部からの送り完了信号が
    出力されたときに、上記エンコーダから検出された角度
    が予め設定された角度範囲内であるか否かを比較し、比
    較結果に基づいて同期信号を発生する比較演算部と、該
    比較演算部から出力される上記同期信号に基づいて、上
    記プレス機の動作に上記グリッパフィーダの動作が同期
    されている状態であることを表示する同期表示部とを備
    えることを特徴とするグリッパフィーダ。
  2. 【請求項2】 上記移動クランプ部の戻り動作が完了し
    た際に戻り完了信号を出力する戻り検出部を備え、該戻
    り検出部からの戻り完了信号が出力された時に上記同期
    信号を出力することを特徴とする請求項1のグリッパフ
    ィーダの同期監視装置。
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