JP2560094Y2 - 4ロール圧延機のロール軸オフセット装置 - Google Patents

4ロール圧延機のロール軸オフセット装置

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JP2560094Y2
JP2560094Y2 JP4024993U JP4024993U JP2560094Y2 JP 2560094 Y2 JP2560094 Y2 JP 2560094Y2 JP 4024993 U JP4024993 U JP 4024993U JP 4024993 U JP4024993 U JP 4024993U JP 2560094 Y2 JP2560094 Y2 JP 2560094Y2
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idler roll
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了 武田
秀範 金堂
憲男 国田
武志 丹下
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JFE Steel Corp
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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JFE Steel Corp
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は4ロール圧延機のロール
軸オフセット装置に関する。近年、4ロール圧延機によ
る圧延を2回行ない、精密圧延およびフリーサイズ圧延
を行なうことが提案されている。かかる目的に使用され
る4ロール圧延機は、第1パスおよび第2パスとも相対
する一対のロールは駆動ロールであり、他の一対のロー
ルはアイドラロールであって、さらに第1パスの圧延機
ではアイドラロールの中心が駆動ロールの中心よりオフ
セットしている。このオフセットの目的は、第1パスで
圧下を大きくとり、フリーサイズ圧延の範囲を大きく取
ることにある。本考案は上記目的に使用される4ロール
圧延機のロール軸オフセット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の4ロール圧延機としては、例え
ば、実開昭63−6101号公報や特公平1−16202号公報に
記載されたものがある。これらの4ロール圧延機はいず
れも図7に示すように、一対のロール1,1と他の一対
のロール2,2の中心が同一平面上に存し、各ロール
1,2のエッジが極めて接近して位置しているものであ
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の4ロール圧
延機では、寸法精度は良いが、各ロールのエッジが同一
平面上で接近するので圧下量がとれないという問題があ
った。したがって、かかる周知のレイアウトによる4ロ
ール圧延機では、狭い範囲(直径で1mm程度)のフリー
サイズ圧延を行うことしかできない。そこで、図6に示
すように、一対のロール1の中心と他の一対のロール2
の中心をパスラインPLに沿ってオフセットし、各ロール
1,2のエッジを離間させて圧下量を大きく取るように
したレイアウトが考えられた。
【0004】本考案はかかる新たなレイアウトを実現す
べく、オフセットを与え、しかもオフセット量を任意に
変化させうるロール軸オフセット装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案のロール軸オフセ
ット装置は、一対の駆動ロールを軸支したケーシング
と、一対のアイドラロールを軸支した一対のアイドラロ
ールブラケットからなり、各アイドラロールブラケット
を前記ケーシングの中間ケーシングにタイロッドで締結
した4ロール圧延機において、前記アイドラロールブラ
ケットは、パスラインに沿う水平面内で凸状に形成され
た嵌合凸部を有し、前記中間ケーシングはパスラインに
沿う水平面内で凹状に形成され前記嵌合凸部を収容する
嵌合凹部を有しており、前記嵌合凹部のパスライン方向
における内寸法は前記嵌合凸部のパスライン方向におけ
る幅寸法よりも大きく、前記嵌合凹部の内壁と前記嵌合
凸部の側壁との間には任意の厚さのスペーサが入るよう
になっており、前記タイロッドを通すため前記アイドラ
ロールブラケットに形成されたロッド挿通孔は、パスラ
イン方向に内径の広い長孔であり、前記アイドラロール
ブラケットの前記中間ケーシングに対するパスライン方
向の位置を調整する位置調整装置が前記アイドラロール
ブラケットと前記中間ケーシングの間に設けられている
ことを特徴とする。
【0006】なお、前記位置調整装置は、本体ブロック
と該本体ブロックに螺合されたボルトからなり、前記本
体ブロックが前記アイドラロールブラケットの入側外壁
面および出側外壁面にそれぞれ取付けられ、前記ボルト
の先端が中間ケーシングの入側外壁面および出側外壁面
にそれぞれ当接しているものが好ましい。
【0007】
【作用】本考案では、中間ケーシングの嵌合凹部の内壁
とアイドラロールブラケットの嵌合凸部の側壁との間に
挿入されるスペーサの厚さを変えることにより、中間ケ
ーシングに対してアイドラロールブラケットのパスライ
ン方向における位置を変更して、オフセット量を変更す
ることができる。また、位置調整装置によってアイドラ
ロールブラケットを中間ケーシングに対してパスライン
方向に移動させうるので、オフセット調整が容易に行え
る。とくに、位置調整装置が本体ブロックとそれに螺合
されたボルトからなる構成であると、構成がコンパクト
であり、しかもボルトを螺進させるだけで位置調整しう
るので、位置調整操作が容易であるという利点がある。
【0008】
【実施例】つぎに、本考案の実施例を図面に基づき説明
する。まず、図5に基づき4ロール圧延機の基本構成を
説明する。1,1は一対の水平ロールで、タイボルト25
で結合された上ケーシング23、中間ケーシング5、下ケ
ーシング24に軸受3,3によって軸支されている。ま
た、水平ロール1,1は図示しない駆動スピンドルと連
結する駆動軸7,7を有しており、駆動ロールとなって
いる。2,2は一対の垂直ロールでアイドラロールとさ
れており、軸受4,4を介して、一対のアイドラロール
ブラケット6,6にそれぞれ軸支されている。また、垂
直ロール2,2の軸受4には圧下量調整用セクタ歯車8
を取付けており、これをラック9で押し引きして回動さ
せると、軸受4内の偏心スリーブ(図示省略)を回転さ
せて圧下量を調整する公知の圧下調整機構を備えてい
る。
【0009】つぎに、上記のごとき4ロール圧延機に適
用したロール軸オフセット装置の構成を説明する。図1
はロール軸オフセット装置を示す4ロール圧延機の横断
面図、図2はロール軸オフセット装置の分解図であり、
PLはパスラインを示している。図1〜2に示すように、
一対のアイドラロールブラケット6,6は中間ケーシン
グ5の両側にタイロッド11で締結されている。前記アイ
ドラロールブラケット6,6はパスラインPLに沿う水平
面内で凸状に形成された嵌合凸部12を有し、中間ケーシ
ング5は両側面にパスラインPLに沿う水平面内で凹状に
形成された嵌合凹部13を有し、この嵌合凹部13内に前記
嵌合凸部12が嵌るようになっている。そして、嵌合凹部
13のパスライン方向における内寸法D5は、前記嵌合凸部
12のパスライン方向における幅寸法D6より大きくなって
いる。したがって、嵌合凹部13の内壁と嵌合凸部12の側
壁との間には間隔d1+d2があいている。この間隔d1,d2
には所定の厚さのスペーサ14,15が挿入されるようにな
っている。
【0010】なお、前記タイロッド11を通すためアイド
ラロールブラケット6に形成されたロッド挿通孔16はパ
スライン方向の内径が広い長孔に形成されている。
【0011】また、アイドラロールブラケット6,6に
はオフセット位置を調整するための位置調整装置20が取
付けられており、この位置調整装置20は本体ブロック21
と該本体ブロック21に螺合されたボルト22からなる。そ
して、図3に示すように、本体ブロック21がアイドラロ
ールブラケット6の入側外壁面と出側外壁面に取付けら
れ、前記ボルト22の先端が中間ケーシング5の入側外壁
面と出側外壁面に当接している。
【0012】よって、スペーサ14,15を抜き取り、図4
に示すようにアイドラロールブラケット6の両サイドの
位置調整装置20のナット22を螺進させ、再び厚さの異な
るスペーサ14,15と差し替えることにより、アイドラロ
ールブラケット6をパスラインPLに沿って移動させるこ
とができる。したがって、駆動される水平ロール1の中
心をC1とすると、アイドラーである垂直ロール2の中心
がパスラインPLの上流側(矢印a方向)と下流側(矢印
b方向)の双方へ任意の量だけオフセットすることがで
きる。また、そのオフセット量は任意に選択することが
でき、一例では±70mmである。
【0013】なお、上記実施例ではスペーサ14,15とし
て一枚物のブロックあるいは厚板を用いたが、これを何
枚もの薄板を任意の枚数重ねて用いるようにしてもよ
い。
【0014】
【考案の効果】本考案によれば、4ロール圧延機におい
て、水平ロールに対し垂直ロールのオフセット量を任意
に付与変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に関わる4ロール圧延機のロ
ール軸オフセット装置の横断面図である。
【図2】図1に示されたロール軸オフセット装置の分解
図である。
【図3】図1の4ロール圧延機の正面図である。
【図4】図1の4ロール圧延機の側面図である。
【図5】4ロール圧延機の縦断面図である。
【図6】オフセット配置された4ロールの正面図(A)
および側面図(B)である。
【図7】同一平面上に配置した従来例の4ロールの正面
図(A)および側面図(B)である。
【符号の説明】
1 水平ロール 2 垂直ロール 5
中間ケーシング 6 アイドラロールブラケット 11
タイロッド 12 嵌合凸部 13 嵌合凹部 14
スペーサ 15 スペーサ 16 ロッド挿通孔 20
位置調整装置 21 本体ブロック 22 ボルト 23
上ケーシング 24 下ケーシング 25 タイボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 国田 憲男 愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重 機械工業株式会社新居浜製造所内 (72)考案者 丹下 武志 愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重 機械工業株式会社新居浜製造所内 (56)参考文献 特開 平7−275906(JP,A) 特開 平7−275907(JP,A)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の駆動ロールを軸支したケーシング
    と、一対のアイドラロールを軸支した一対のアイドラロ
    ールブラケットからなり、各アイドラロールブラケット
    を前記ケーシングの中間ケーシングにタイロッドで締結
    した4ロール圧延機において、 前記アイドラロールブラケットは、パスラインに沿う水
    平面内で凸状に形成された嵌合凸部を有し、前記中間ケ
    ーシングはパスラインに沿う水平面内で凹状に形成され
    前記嵌合凸部を収容する嵌合凹部を有しており、 前記嵌合凹部のパスライン方向における内寸法は前記嵌
    合凸部のパスライン方向における幅寸法よりも大きく、
    前記嵌合凹部の内壁と前記嵌合凸部の側壁との間には任
    意の厚さのスペーサが入るようになっており、 前記タイロッドを通すため前記アイドラロールブラケッ
    トに形成されたロッド挿通孔はパスライン方向に内径の
    広い長孔であり、 前記アイドラロールブラケットの前記中間ケーシングに
    対するパスライン方向の位置を調整する位置調整装置が
    前記アイドラロールブラケットと前記中間ケーシングの
    間に設けられていることを特徴とする4ロール圧延機の
    ロール軸オフセット装置。
  2. 【請求項2】前記位置調整装置が、本体ブロックと該本
    体ブロックに螺合されたボルトからなり、前記本体ブロ
    ックが前記アイドラロールブラケットの入側外壁面およ
    び出側外壁面にそれぞれ取付けられ、前記ボルトの先端
    が中間ケーシングの入側外壁面および出側外壁面にそれ
    ぞれ当接していることを特徴とする請求項1記載のロー
    ル軸オフセット装置。
JP4024993U 1993-06-28 1993-06-28 4ロール圧延機のロール軸オフセット装置 Expired - Fee Related JP2560094Y2 (ja)

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