JP2560092Y2 - 車両用バンパ - Google Patents

車両用バンパ

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JP2560092Y2
JP2560092Y2 JP2931592U JP2931592U JP2560092Y2 JP 2560092 Y2 JP2560092 Y2 JP 2560092Y2 JP 2931592 U JP2931592 U JP 2931592U JP 2931592 U JP2931592 U JP 2931592U JP 2560092 Y2 JP2560092 Y2 JP 2560092Y2
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collision
bumper
energy
load
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JP2931592U
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勝海 長谷川
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Subaru Corp
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Fuji Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両の前後に水平に突
設されて衝突時に緩衝作用する車両用バンパに関し、詳
しくは、軽衝突エネルギを吸収するバンパに関する。
【0002】
【従来の技術】車両の安全対策の1つとして、5マイル
(8km/h)の集中荷重型軽衝突に対してその衝突エ
ネルギを吸収する方式のバンパ(通称5マイルバンパと
称されている)が提案されている。この種のバンパは、
エネルギ吸収手段として樹脂発泡体とバックアップビー
ムを用いた構造が主流であり、軽衝突エネルギは主とし
て樹脂発泡体で吸収し、大衝突エネルギは主としてバッ
クアップビームで吸収するように構成されている。この
ためバンパテストによる荷重と衝突ストロークの特性
は、例えば図4の破線のようになる。
【0003】即ち、樹脂発泡体でエネルギ吸収する領域
Aでは、荷重が小さいにもかかわらず衝突ストロークが
非常に大きくなり、この状態からバックアップビームで
エネルギ吸収する領域Bの荷重が急増するように変化す
る。このため軽衝突に対する衝突エネルギの吸収効率が
悪く、この場合に衝突ストロークが大きいことで車体の
損傷を生じる。また中程度の衝突エネルギを適切に吸収
できない等の不具合がある。そこで軽衝突エネルギ吸収
方式のバンパでは、このような不具合を改善することが
望まれている。
【0004】従来、上記軽衝突エネルギ吸収方式のバン
パに関しては、例えば特開昭57−121950号公報
の先行技術がある。ここで車体のフレームの前方の左右
両端にブロック部材を固定し、このブロック部材の間に
引張りビームを張設する。また引張りビームの前方にウ
レタン材を接合し、ウレタン材を表皮で覆って構成す
る。これにより歩行者等に衝突した場合の衝撃を柔げ
て、歩行者の損傷を防ぐことが示されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで上記先行技術
のものにあっては、引張りビームが使用されているが、
それは歩行者に対する衝撃を柔げることを主眼にしてい
る。そのため軽衝突に対するエネルギ吸収の効率は、図
4の破線のものより少し良い程度であり、未だ充分とは
言えない。
【0006】本考案は、この点に鑑みてなされたもの
で、軽衝突から大衝突に及ぶ衝突エネルギを適確に吸収
して全体の吸収効率を一層向上し、更に軽衝突時の車体
の損傷等を抑制することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、車体の左右のステーの先端に固着される
本体ビームを有し、この本体ビームの正面の上下部に樹
脂発泡体を分割して装着し、本体ビームの中央付近の上
下樹脂発泡体の間の中間位置に弓形のサブビームを、両
端を本体ビーム側にスライド可能に結合して水平に装着
し、このサブビームと本体ビームとの間の所定の領域に
エネルギ吸収体を介設し、これらの本体ビームと樹脂発
泡体とサブビームを表皮で覆うものである。
【0008】
【作用】上記構成に基づき、本体ビームの中央付近はサ
ブビームとエネルギ吸収体によりエネルギ吸収領域が拡
大したものになり、この部分で特に軽衝突から中程度の
衝突を生じると、その荷重がサブビームとエネルギ吸収
体に作用し、それらの変形により衝突ストロークの少な
い状態で効果的に吸収されるようになる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1ないし図3において、軽衝突エネルギ吸収式
の車両用バンパの構成について説明すると、符号1は車
体のリヤスカート、2はリヤフロアであり、この車体の
左右両側のステー3にバンパ10が装着されている。バ
ンパ10は、ステー3の端部に方形断面の本体ビーム1
1が水平に固着され、この本体ビーム11の中央付近の
所定の領域に図2のように凹部12が形成され、この凹
部12の背後にリンホース13が取付けられる。またス
テー3と一致する位置の本体ビーム11の内部には、図
3のようにコ字形断面の連結部材14が固定される。こ
うして本体ビーム11の正面は上下に2分割されること
になり、これにより本体ビーム11の正面の上下部にそ
れぞれ分割して樹脂発泡体15がその形状に沿って接着
される。
【0010】また本体ビーム11の上下中間の凹部12
の内部で車体幅方向の広い領域に、例えばE/Aフォー
ムのエネルギ吸収体16が、一部を本体ビーム11から
突出して装着され、このエネルギ吸収体16の前方にサ
ブビーム17が接触配置されている。サブビーム17は
弓形に形成され、中央の最も突出した部分を樹脂発泡体
15の先端と同一に位置した状態で、その両端部を左右
のステー3と同一部位の連結部材14にピン18と長孔
19によりスライド可能に結合して水平に装着される。
そしてこれらの本体ビーム11、樹脂発泡体15、サブ
ビーム17の外側が、表皮20で覆われている。
【0011】こうしてバンパ10の左右両側部には本体
ビーム11と樹脂発泡体15を配置し、中央付近にはこ
れら以外にサブビーム17とエネルギ吸収体16を配置
した構造になる。そして中央付近の衝突において、特に
軽衝突と中程度の衝突時にはサブビーム17とエネルギ
吸収体16によりエネルギ吸収領域を拡大し、大衝突時
にはその荷重を迅速に本体ビーム11に伝えるようにな
っている。
【0012】次に、この実施例の衝突エネルギ吸収作用
について説明する。先ずバンパ10の左右両側部の衝突
の場合について説明すると、軽衝突ではその荷重が樹脂
発泡体15により吸収される。また大衝突ではその荷重
が主として本体ビーム11で吸収されて、図4の破線の
従来と同一の特性になる。
【0013】またバンパ10の中央付近の集中荷重型衝
突(米国IIHSのバンパ10テストを含む)の場合に
は、その荷重がサブビーム17に集中して作用する。そ
こで軽衝突と中程度の衝突では、サブビーム17に加わ
った荷重でサブビーム17が撓みながら、ピン18と長
孔19の結合で後方にスライドし、その集中荷重をエネ
ルギ吸収体16の全域に分散して伝えるようになり、こ
うしてサブビーム17とエネルギ吸収体16の変形によ
り衝突エネルギが吸収される。この場合に荷重が小さい
段階では、主としてサブビーム17の変形により、図4
の実線のラインL1のように衝突ストロークの非常に少
ない状態で吸収される。そして荷重が増大すると、エネ
ルギ吸収体16の変形が加わって、同図の実線のライン
L2のように衝突ストロークを増大変化しながら滑らか
に吸収される。
【0014】またこのような衝突では、本体ビーム11
に対して全く影響しなくなり、衝突後にはサブビーム1
7とエネルギ吸収体16が自動的に元の状態に復帰す
る。このため振り子打撃においてはサブビーム17とエ
ネルギ吸収体16が、有効にエネルギ吸収作用するよう
になる。またこの場合にはサブビーム17が最も伸長し
てピン18に長孔19が係合した状態で最大荷重を受け
るようになり、こうして最大発生荷重が抑えられる。
【0015】一方、大衝突時には、初期に上述のように
荷重が吸収され、その後サブビーム17が最大限伸長し
てその長孔19がピン18に係合することで連結部材1
4と共に本体ビーム11、ステー3と一体化する。そし
てこの場合の大きい荷重がサブビーム17から本体ビー
ム11側に迅速に伝わり、本体ビーム11を含むバンパ
10の全体で図4の実線のラインL3のように吸収され
る。こうして軽衝突から大衝突に及ぶ全体の荷重特性は
図4の実線のようになり、衝突ストロークに対して荷重
が滑らな増大関数で変化し、最大の衝突ストロークSm
が従来の破線に比べて小さくなる。
【0016】以上、本考案の実施例について説明した
が、これのみに限定されない。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
バンパの中央付近にサブビームとエネルギ吸収体が付加
されてエネルギ吸収領域を拡大するように構成されるの
で、軽衝突から中程度の衝突において衝突ストロークの
少ない状態で比較的大きい荷重を吸収することができ
る。このため衝突エネルギ吸収効率が増して安全性が向
上し、衝突ストロークの低減により車体の損傷を防止す
ることができる。サブビームは本体ビーム側にスライド
可能に結合されているので、復元性が良く、サブビーム
とエネルギ吸収体を有効に作用することができる。ま
た、サブビームは所定の荷重により本体ビーム側に一体
結合するので、最大発生荷重を抑えることができ、ステ
ーと同一の部位に結合されるので、各国のバンパ法に対
応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る車両用バンパの実施例を示す断面
図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】衝突エネルギ吸収時の荷重と衝突ストロークの
関係を示す線図である。
【符号の説明】
3 ステー 10 バンパ 11 本体ビーム 12 凹部 14 連結部材 15 樹脂発泡体 16 エネルギ吸収体 17 サブビーム 20 表皮

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の左右のステーの先端に固着される
    本体ビームを有し、この本体ビームの正面の上下部に樹
    脂発泡体を分割して装着し、本体ビームの中央付近の上
    下樹脂発泡体の間の中間位置に弓形のサブビームを、両
    端を本体ビーム側にスライド可能に結合して水平に装着
    し、このサブビームと本体ビームとの間の所定の領域に
    エネルギ吸収体を介設し、これらの本体ビームと樹脂発
    泡体とサブビームを表皮で覆うことを特徴とする車両用
    バンパ。
  2. 【請求項2】 上記本体ビームは中央付近に凹部が形成
    されて、この凹部の内部にエネルギ吸収体が、一部を突
    出して装着されることを特徴とする請求項1記載の車両
    用バンパ。
  3. 【請求項3】 上記本体ビームはステーと同一部位の内
    部に連結部材が取付けられ、この連結部材にサブビーム
    の両端がピンと長孔によりスライド可能に結合されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両用バンパ。
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KR20040041806A (ko) * 2002-11-11 2004-05-20 현대자동차주식회사 자동차 리어범퍼 구조
JP4265640B2 (ja) * 2006-09-27 2009-05-20 トヨタ自動車株式会社 車両用バンパ構造

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