JP2559796Y2 - キャビネット等における抽斗の振れ止め装置 - Google Patents

キャビネット等における抽斗の振れ止め装置

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JP2559796Y2 JP1991022249U JP2224991U JP2559796Y2 JP 2559796 Y2 JP2559796 Y2 JP 2559796Y2 JP 1991022249 U JP1991022249 U JP 1991022249U JP 2224991 U JP2224991 U JP 2224991U JP 2559796 Y2 JP2559796 Y2 JP 2559796Y2
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【考案の詳細な説明】
【0001】〔産業上の利用分野〕 本考案は、複数段の抽斗を有するキャビネットにおい
て、抽斗前面板に設けられた抽斗及びラッチ軸の振れ止
め装置に関するものである。
【0002】〔従来の技術〕 この種の複数段の抽斗を有するキャビネットにおいて、
引出しの鏡板の内上部に、側方を向く把手軸を枢設し、
該把手軸の一端に把手板を固着するとともに、その他端
を鏡板の内側部に枢設した上下方向を向くラッチ軸の上
端に連係し、ラッチ軸の下端に固着したラッチを引出し
を収容した筐体の側板の内面前部に設けたストッパに係
合させて、収納した引出しの突出を阻止し、かつ把手板
を引いてラッチ軸を回動させることにより、ラッチをス
トッパより外して、引出しを引き出すようにしたラッチ
装置は、従来から知られている(実開昭53−4206
6号公報、実開昭57−50557号公報参照)。
【0003】〔考案が解決しようとする課題〕 しかしながら、前記の従来の技術においては、把手軸と
ラッチが、それぞれ鏡板の上部と下部にあって、離れて
いるため、キャビネット等の上下に深い引出しにおいて
は、下端だけが鏡板に枢支されているラッチ軸が長寸と
なるので、引出しを引き出すため把手板を引いても、ラ
ッチ軸が撓んでラッチがストッパより円滑に外れないこ
とがある。また、キャビネットを移動する際、ラッチ軸
が動揺したり、あるいは収納した多数のファイル等の重
量により、キャビネットが僅かに歪んだりすると、ラッ
チがストッパより外れることがある。さらに、引出しを
乱暴に押し入れると、引出しやラッチ軸の上部が横振れ
を起こして、ラッチとストッパが円滑に係合しないとい
う問題点があった。本考案は、この点に鑑み、簡単な構
成で、抽斗とラッチの振れ止めをなくし、しかも左右ど
ちらにも互換性のあるように上下に2ヶ所軸受け凹部を
形成して、各構成部品をできるだけ共通にして部品点数
を減少させ、しかも組立作業も能率よく行えるものを提
供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記の課題の
解決を図ったもので、複数段の引き手部を持った抽斗を
有するキャビネット本体の側板の前補強部材を介して鍵
板を摺動自在に設け、該鍵板には上段の抽斗に対応する
位置にピンを一体的に固着した上段抽斗の鍵板連結板
と、中段、下段の抽斗に対応する位置に係止ピンを設
け、該上段抽斗の鍵板連結板に固定したピンに係合する
ようにラッチレバーを設け、該ラッチレバーのラッチ解
除の操作ができるように鍵棒を介して上段用ラッチ部材
が設けられ、上記係止ピンは、中、下段用ラッチ部材の
作動を停止するストッパの役目を持ち、キャビネット本
体の側板の前補強部材に固定されたピンを上段と同一の
ラッチレバー、鍵棒を介して中、下段用ラッチ部材を連
結係合したキャビネット等において、抽斗とキャビネッ
ト本体の側板との間隙に緩みなく嵌入し、かつ横幅を有
する合成樹脂製の緩衝用舌片と、該緩衝用舌片に連設し
て鈍角に傾斜し、ラッチ部材の一側部を三方から覆う囲
み部と、さらに連設して上、中、下段用抽斗に対応する
ラッチ部材の一端を回動自在に保持する左右を反転して
取り付ける上下2ヶ所の軸受け凹部とを備えた振れ止め
装置を抽斗裏面板の上側部に穿設した孔から抽斗前面板
側に向かって挿入して取り付けるという構成を採用し
た。
【0005】〔作用〕 本考案は、以上の技術的手段を採用することにより、簡
単な構成で抽斗とラッチとの振れを防止し、しかも関連
構成の部品をできるだけ共通に兼用して、部品点数を少
なくし、組立作業の能率を上げるようにした。
【0006】〔実施例〕 以下、本考案の実施例を添付図面で詳細に説明する。本
考案の技術を採用するキャビネットについて、先ず図1
で概略説明すると、1はキャビネット本体、2は抽斗、
3はキャビネット本体の側板、6は後述するラッチの引
き手部材の引き手部で、指が引き手部6に届くように引
き手孔を開口している。次に、図2〜図8に示すように
本考案のキャビネット等における抽斗とラッチの振れ止
め装置に関して詳細に説明すると、キャビネット本体1
において各抽斗2の抽斗前面板15には、引き手部6が
設けてあり、この引き手部6にラッチレバー7と錠前2
2が組み込まれている(これは従来公知の構成を適用し
ているので詳細な説明は省略する)。さらに、前補強部
材5に鍵板4が抽斗2の上段から下段までに相当する部
分を摺動自在に設けられている。この鍵板4にピン9を
備えた上段抽斗の鍵板連結板8と中、下段抽斗用として
の係止ピン10が取り付けられている。この各部材が取
り付けられた鍵板4と連係するように抽斗2の引き手部
6部分に設けられたラッチレバー7と、このラッチレバ
ー7に固定された鍵棒11の一端を上段用ラッチ部材1
2に取り付け、この上段用ラッチ部材12を先の鍵板4
に固定された上段抽斗の鍵板連結板に固定したピン9に
係合するようになしたものである。なお、ラッチレバー
7の一部に錠前22が設けられている。
【0007】図4に示したものは、要部の横断面図で抽
斗、キャビネット本体の側板3、鍵板4、前補強部材5
の取付け関係、さらに上段抽斗の鍵板連結板8、上段抽
斗の鍵板連結板8に固定したピン9、中、下段抽斗用の
鍵板に設けた係止ピン10、鍵棒11の取付位置並びに
関係構成を示したもので、前補強部材5の凹部に鍵板4
を摺動自在に配置し、この鍵板4に取り付けた上段抽斗
の鍵板連結板8に固定したピン9、中、下段抽斗用の鍵
板に設けた係止ピン10と係合する上段用ラッチ部材1
2をキャビネット本体1の側部と抽斗側板17との間隙
に位置するように設け、上段用ラッチ部材12の一端
は、抽斗2の抽斗前面板15と抽斗裏面板16の間隙に
配置された鍵棒11と振れ止め装置18とにより取り付
けられている。
【0008】特に、図3〜図6に示すように、抽斗とラ
ッチの振れ止め装置について詳細に説明すると、図3に
示したものは、抽斗2に振れ止め装置18を取り付けた
ところを示す概略斜視図で、抽斗裏面板16と抽斗側板
17とで形成される角部に取り付けたものである。図4
〜図6に示すように振れ止め装置18は、例えば、合成
樹脂製等の可撓性材質よりなり一体的に成形され、抽斗
とキャビネット本体の側板3との間隙に緩みなく嵌入
し、かつ横幅を有する合成樹脂製の緩衝用舌片19と、
該緩衝用舌片19に連設して90゜よりやや大きい鈍角
に傾斜してラッチ部材の一側部を三方から覆う囲み部2
0を設け、キャビネット本体の側板3の内面側部が擦ら
ないようにしてある。
【0009】次に一部前述したが、図2、図7に示すよ
うに、ラッチ作動について説明すると、上、中、下の各
段の抽斗2は、ラッチレバー7の上方への引き上げ動作
によって、鍵棒11が回転され、この鍵棒11の一端に
固定されている上段用ラッチ部材12が、下方に旋回し
て二点鎖線で示すように上段抽斗の鍵板連結板8に固定
したピン9との係合が解除され、抽斗2を前方に引き出
すことが可能になる。また、図2、図8において、鍵の
作動について説明すると、上段の抽斗2に設けられた錠
前22を鎖錠すると、ラッチ作動の際とは反対に鍵棒1
1が回転する。このために上段用ラッチ部材12は上方
に旋回動するので上段抽斗の鍵板連結板8に取り付けら
れたピン9との関連で鍵板4が上方に引き上げられる、
これにより上段用ラッチ部材12と上段抽斗の鍵板連結
板8に固定したピン9とが係止した状態を保つのでロッ
クされる。なお、中段、下段の抽斗2は通常の状態{抽
斗2がキャビネット本体1に収納されている状態}は上
段用ラッチ部材12が前補強部材5に固定されたピン1
4と係合している鍵板4が上方に引き上げられることに
よって固定された中、下段抽斗の鍵板に設けた係止ピン
10も上方に引き上げられ(二点鎖線で示すように上方
に位置する)上段用ラッチ部材12に衝突した状態で停
止して、ラッチレバー7を操作しても中、下段抽斗の鍵
板に設けた係止ピン10が上段用ラッチ部材12を旋回
させるのを阻止してロック状態になっているものであ
る。
【0010】次に、錠前22により解錠すれば図8に示
すように鍵板4は下降し、鍵板4に固定された中、下段
抽斗用の係止ピン10が実線で示すように下方に位置す
るのでラッチレバー7を上方に操作することによって上
段用ラッチ部材12が前補強部材5に固定されたピン1
4から解放され{中、下段抽斗の鍵板に設けた係止ピン
10が下方にあるので旋回できる)抽斗2を前方に引き
出すことが可能になる。なお、転倒防止のために1個の
抽斗を引出し中は、他の抽斗を係止して引出し得ぬよう
にすることは従来から採用されている技術を用いると良
いことはいうまでもない。
【0011】〔考案の効果〕 本考案は、以上の構成に基づき次の効果を得ることがで
きる。 (1)振れ止め装置の構成部材をできるだけ共通にし、
部品点数の減少を可能にした。 (2)部品点数の減少により組立作業の能率を高め、結
果としてコストダウンが可能になった。 (3)ラッチ装置を取り付ける部材を兼用して抽斗とラ
ッチの振れ止めを可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の装置を利用するキャビネットの全体を
示す概略斜視図である。
【図2】本考案の一実施例のラッチ装置と施錠装置の説
明斜視図である。
【図3】前記実施例における振れ止め装置をキャビネッ
トの抽斗に取り付けたところの一部を示す説明概略斜視
図である。
【図4】前記実施例における要部横断面図である。
【図5】前記実施例における要部の一部を示す側断面図
である。
【図6】前記実施例におけるラッチ作動を説明するため
の要部説明図である。
【図7】前記実施例における鍵の作動を説明するための
要部説明図である。
【符号の説明】
1‥‥キャビネット本体 2‥‥抽斗 3‥‥キャビネット本体の側板 4‥‥鍵板 5‥‥前補強部材 6‥‥引き手部 7‥‥ラッチレバー 8‥‥上段抽斗の鍵板連結板 9‥‥上段抽斗の鍵板連結板に固定したピン 10‥‥中、下段抽斗の鍵板に設けた係止ピン 11‥‥鍵棒 12‥‥上段用ラッチ部材 13‥‥中、下段用ラッチ部材 14‥‥前補強部材に固定されたピン 15‥‥抽斗前面板 16‥‥抽斗裏面板 17‥‥抽斗側板 18‥‥振れ止め装置 19‥‥緩衝用舌片 20‥‥囲み部 21‥‥軸受け凹部 22‥‥錠前

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数段の引き手部6を持った抽斗2,2
    ・を有するキャビネット本体1の側板3の前補強部材5
    を介して鍵板4を摺動自在に設け、該鍵板4には上段の
    抽斗2に対応する位置にピン9を一体的に固着した上段
    抽斗の鍵板連結板8と、中段、下段の抽斗2,2に対応
    する位置に係止ピン10を設け、該上段抽斗の鍵板連結
    板8に固定したピン9に係合するようにラッチレバー7
    を設け、該ラッチレバー7のラッチ解除の操作ができる
    ように鍵棒11を介して上段用ラッチ部材12が設けら
    れ、上記係止ピン10は、中、下段用ラッチ部材13の
    作動を停止するストッパの役目を持ち、キャビネット本
    体の側板3の前補強部材5に固定されたピン14を上段
    と同一のラッチレバー7、鍵棒11を介して中、下段用
    ラッチ部材13を連結係合したキャビネット等におい
    て、抽斗2とキャビネット本体の側板3との間隙に緩み
    なく嵌入し、かつ横幅を有する合成樹脂製の緩衝用舌片
    19と、該緩衝用舌片19に連設し、鈍角に傾斜してラ
    ッチ部材の一側部を三方から覆う囲み部20と、さらに
    連設して上、中、下段用抽斗に対応するラッチ部材1
    2,13の一端を回動自在に保持する左右を反転して取
    り付ける上下2ヶ所の軸受け凹部21とを備えた振れ止
    め装置18を、抽斗裏面板16の上側部に穿設した孔か
    ら抽斗前面板15側に向かって挿入して取り付けたこと
    を特徴とするキャビネット等における抽斗の振れ止め装
    置。
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