JP2558687Y2 - 自動二輪車の吸気通路 - Google Patents

自動二輪車の吸気通路

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JP2558687Y2
JP2558687Y2 JP1991097804U JP9780491U JP2558687Y2 JP 2558687 Y2 JP2558687 Y2 JP 2558687Y2 JP 1991097804 U JP1991097804 U JP 1991097804U JP 9780491 U JP9780491 U JP 9780491U JP 2558687 Y2 JP2558687 Y2 JP 2558687Y2
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総介 木野内
啓一 橋本
幸隆 河村
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、フェアリングを備え
た自動二輪車において、エンジンのエアクリーナに空気
を有効に導くための吸気通路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のフェアリングは、走行時に受ける
空気を整流し、空気抵抗を減らす効果があるうえに、自
動二輪車のスタイリングも向上させることから、近年、
自動二輪車にフェアリングを装着することが盛んに行わ
れている。しかし、フェアリングを装着した場合、自動
二輪車の前面が覆われるので、エアクリーナへの空気の
導入が妨げられる。
【0003】そこで、フェアリングに空気の取り入れ口
を開設して、この空気取り入れ口から吸気ダクト(チュ
ーブ)によってエアクリーナへ空気を導くようにした自
動二輪車の吸気通路が提案され、また実施されている。
特開昭63−184582号公報に記載の吸気通路も、
その一例である。この吸気通路は、フェアリングのヘッ
ドライトの上方両側とヘッドライトの下方とに、それぞ
れ空気取り入れ口を開設し、上部両側の空気取り入れ口
からはステアリングハンドルの上を通して吸気ダクトを
エアクリーナに接続し、また下部側の空気取り入れ口か
らは一対のフロントフォーク間およびヘッドパイプの下
方を通して吸気ダクトをエアクリーナに接続した構造か
らなる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の吸気通路では、複数(3本)の吸気ダクトに
よって空気をエアクリーナに導くので、ダクトおよびそ
の配置が複雑になる。また、それらのダクトは、ステア
リングハンドルあるいはヘッドパイプを避けるように迂
回して配置されているので、ダクトの長さが長くなると
ともに、迂回箇所でダクトが屈曲させられるので、各ダ
クト内を流れてエアクリーナに導かれる空気の抵抗が大
きくなる。このため、自動二輪車の走行時に生じる動圧
を、エアクリーナへの空気の導入に効果的には利用でき
ない。
【0005】この考案は上述の点に鑑みなされたもの
で、空気取り入れ口からエアクリーナに至る吸気ダクト
の長さを短縮でき、屈曲部分をほとんどなくし、走行時
の動圧をエアクリーナへの空気の導入に有効に利用でき
る、自動二輪車の吸気通路を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ためにこの考案の吸気通路は、a)フェアリングを備えた
自動二輪車の吸気通路において、b)ステアリングヘッド
パイプの前方で前記フェアリングに空気取り入れ口を開
設し、c)その空気取り入れ口からヘッドパイプの両側を
通って後方に配備したエアクリーナに接続されるまで開
口断面積が長手方向にわたりほぼ一定な吸気ダクトを、
一対のフロントフォーク間を貫通させると共に、d)前記
ヘッドパイプの両側を切り欠いて、それらの切り欠き箇
所に前記吸気ダクトの分岐部分を通し、該分岐部分を前
記ヘッドパイプと溶接可能な金属材により縦長中空形状
に形成して溶接により一体に固着している。
【0007】また請求項2記載のように、前記吸気ダク
トのフロントフォーク近傍を内方にやや絞って凹状に形
成するとよい
【0008】
【作用】上記構成を有する本考案の吸気通路によれば、
自動二輪車の走行時にフェアリング中央の空気取り入れ
口から空気が吸気ダクト内に導入され、その吸気ダクト
を通ってヱアクリーナまで導かれる。吸気ダクトはエア
クリーナまでの長さが短く、また吸気ダクト内の開口断
面積も長さ方向でほぼ一定しているので、吸気ダクト内
を流れる空気の流路抵抗が小さいから、エンジンの吸気
に必要且つ十分な量の空気がエアクリーナへ導かれる。
そして、自動二輪車の走行速度が速くなればなるほど、
その動圧で空気取り入れ口に導入される空気の圧力が高
くなってエアクリーナに導入される実質的な空気量が増
大し、ラム効果が得られる。さらに吸気ダクトは単一
で、ほぼ直線状に配置されるから、構造も簡単になる。
さらにまた、吸気ダクトの分岐部分がヘッドパイプの両
側の切り欠き箇所を通るので、吸気ダクトの屈曲(迂
回)部分が少なくなり、吸気ダクト内を流れる空気の流
路抵抗が一層小さくなると共に、各分岐部分がヘッドパ
イプの補強部材としても機能する。
【0009】請求項2記載の吸気通路によれば、ステア
リング操作時に吸気ダクトがフロントフォークと干渉し
にくい
【0010】
【実施例】以下、この考案の自動二輪車の吸気通路の実
施例を図面に基づいて説明する。図1は本実施例にかか
る吸気通路を備えた自動二輪車の概要を示す側面図であ
る。同図に示すように、自動二輪車Aにおいて、ステア
リングヘッドパイプ1の両側にメインフレーム2の一端
が結合され、メインフレーム2にアンダーフレーム3の
一端が結合されている。またヘッドパイプ1には、前輪
5を懸架した一対のフロントフォーク4が回動自在に軸
支されている。
【0011】前記メインフレーム2とアンダーフレーム
3で囲まれた空間に、エンジン6がシリンダ6a側を前
傾させて搭載されている。ヘッドパイプ1の後方に配備
された燃料タンク8の下方で前記エンジン6の上方に、
エアクリーナボックス9が配設されている。ヘッドパイ
プ1の前面からエンジン6の両側後方にかけて、フェア
リング10が装着されている。なお、図1中の符号7
は、ラジエータである。図2〜図5は本考案の吸気通路
の実施例を示すものである。図2および図3に示すよう
にフェアリング10の前面に、図4のように一対の横長
の空気取り入れ口11・11が開設されている。そし
て、この2つの空気取り入れ口11から前記エアクリー
ナボックス9の前面の開口9aにかけて、吸気ダクト1
2が設けられている。この吸気ダクト12は、前部13
・一対の分岐部14・後部15から構成されている。
【0012】前部13は、図3のように上方より見て2
つの空気取り入れ口11をもつ略扇形であり、また図2
のように側方より見て像の鼻のような形状の筒体からな
り、前部13の後端は一対の分岐部14に接続されてい
る。また前部13の後端部13aの付近では、図3のよ
うにその両側を内方にやや絞って凹状に形成し、ステア
リング操作時にフロントフォーク4と干渉しないように
している。前部13はフェアリング10と同じ材質の合
成樹脂や、硬質ゴムなどで形成されている。
【0013】一対の分岐部14は、図2および図5のよ
うに、それぞれ中央に仕切り部材14aを備えた断面が
繭形の金属製パイプからなり、ヘッドパイプ1およびメ
インフレーム2(図3)と同一材料の、たとえばアルミ
ム合金などから形成されている。これらの分岐部
(パイプ)14は、図3および図5のようにヘッドパイ
プ1の両側部分を分岐部14の片面形状に添うように切
り欠き、その切り欠き箇所1aを通り且つ図3のように
メインフレーム2を貫通させて、ヘッドパイプ1および
メインフレーム2に溶接により一体に固着されている。
この構成により、各分岐部14は補強部材としても機能
する。
【0014】後部15は、図3のように上方より見て二
股状の筒体からなり、後部15の前端部が一対の分岐部
14に接続され、後端部がエアクリーナボックス9の開
口9aに接続されている。後部15も、前部13と同じ
材質の合成樹脂や硬質ゴムから形成されている。
【0015】上記の構成からなる吸気ダクト12は、空
気取り入れ口11からエアクリーナボックス9の開口9
aに至るまで、その長さ方向にわたり開口断面積がほぼ
一定になるように、前部13・一対の分岐部14・後部
15の内部空間の開口断面がそれぞれ設定されている。
また吸気ダクト12は、図2のようにその長手方向にわ
たりほぼ水平に配置するのが望ましく、自動二輪車Aの
走行時に生じる動圧(ラム圧)が、空気取り入れ口11
からエアクリーナボックス9に導入される空気の増量化
に有効に作用するようにしている。
【0016】上記した本考案の吸気通路につき、下記の
点を補足する。 上記実施例では、ヘッドパイプ1の両側を切り欠いて
その切り欠き箇所1aにダクト12の分岐部14を通し
たが、ヘッドパイプ1を切り欠かずにその両側を迂回さ
せて分岐部14を配置することも可能である。
【0017】図1から明らかなように、吸気ダクト1
2がヘッドパイプ1の位置を通っており、かなり高い位
置にあるので、ラジエータ7の位置を下げる必要がな
い。したがって、フェアリング10を装着しても、フェ
アリング10の下端と前輪5の上端の隙間から空気がラ
ジエータ7に当たるので、ラジエータ7を十分に冷却で
きる。この点、上記公報(特開昭63−184582
号)に記載の吸気通路が、ヘッドパイプ1の下方でラジ
エータ7の上部を貫通させて吸気ダクト12を設けてい
るのと、相違している。またラジエータ7を貫通させて
吸気ダクト12を配置した場合には、吸気ダクト12内
の空気が暖められるというおそれがあるが、この点でも
本考案の吸気通路は改善されている。
【0018】上記エンジン6は、水冷エンジンだけで
なく、空冷エンジンでもよい。
【0019】図6および図7は本考案の吸気通路の他の
実施例を示すものである。本実施例の吸気通路が上記実
施例と相違するところは、フェアリング10に開設した
空気取り入れ口11を、図7のようにやや大きくして1
つにしたことである。その他の構成については上記実施
例と共通するので、共通する構成部材には図3で用いた
符号と同一の符号を付して表し、説明を省略する。
【0020】
【考案の効果】以上説明したことから明らかなように、
この考案の自動二輪車の吸気通路には次のような効果が
ある。
【0021】1)空気取り入れ口からエアクリーナに至
る吸気ダクトの長さが短くなり、またヘッドパイプの位
置でも吸気ダクトがほぼ直線的に配置され、屈曲部分が
ほとんどなくダクト内における空気の流路抵抗が小さい
ので、走行時の動圧をエアクリーナへの空気の導入に有
効に利用することができる。このため、自動二輪車の速
度に比例してラム効果を得ることができる。
【0022】2)吸気ダクトが単一で構造が簡単なた
め、自動二輪車への取付が非常に容易であり、吸気ダク
トによって自動二輪車の運転操作に支障を来すことがな
い。また、吸気ダクトの分岐部分がヘッドパイプの両側
の切り欠き箇所を通るので、吸気ダクトの屈曲(迂回)
部分が少なくなり、吸気ダクト内を流れる空気の流路抵
抗が一層小さくなると共に、各分岐部分がヘッドパイプ
の補強部材としても機能する。
【0023】3)請求項2記載の吸気通路は、ステア
リング操作時に吸気ダクトがフロントフォークと干渉し
にくい
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかる吸気通路を備えた自動二輪車
の概要を示す側面図である。
【図2】本考案の吸気通路の実施例を示す側面図であ
る。
【図3】図2の吸気通路の平面図である。
【図4】図2の吸気通路の空気取り入れ口の正面図であ
る。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】本考案の吸気通路の他の実施例を示す平面図で
ある。
【図7】図6の吸気通路の空気取り入れ口の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 ステアリングヘッドパイプ 1a ヘッドパイプの切り欠き箇所 2 メインフレーム 4 フロントフォーク 6 エンジン 7 ラジエータ 9 エアクリーナボックス 10 フェアリング 11 空気取り入れ口 12 吸気ダクト 13 ダクト前部 14 ダクト分岐部(パイプ) 15 ダクト後部 A 自動二輪車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−243486(JP,A) 特開 昭63−184582(JP,A) 特開 平5−112271(JP,A) 実開 昭64−16993(JP,U) 実公 昭62−36706(JP,Y2)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェアリングを備えた自動二輪車の吸気
    通路において、 ステアリングヘッドパイプの前方で前記フェアリングに
    空気取り入れ口を開設し、 その空気取り入れ口からヘッドパイプの両側を通って
    方に配備したエアクリーナに接続されるまで開口断面積
    が長手方向にわたりほぼ一定な吸気ダクトを、一対のフ
    ロントフォーク間を貫通させると共に、前記ヘッドパイプの両側を切り欠いて、それらの切り欠
    き箇所に前記吸気ダクトの分岐部分を通し、該分岐部分
    を前記ヘッドパイプと溶接可能な金属材により縦長中空
    形状に形成して溶接により一体に固着した ことを特徴と
    する自動二輪車の吸気通路。
  2. 【請求項2】 前記吸気ダクトのフロントフォーク近傍
    を内方にやや絞って凹状に形成した請求項1記載の自動
    二輪車の吸気通路。
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