JP2558544Y2 - ゴミ吸引輸送装置 - Google Patents

ゴミ吸引輸送装置

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JP2558544Y2
JP2558544Y2 JP1991050597U JP5059791U JP2558544Y2 JP 2558544 Y2 JP2558544 Y2 JP 2558544Y2 JP 1991050597 U JP1991050597 U JP 1991050597U JP 5059791 U JP5059791 U JP 5059791U JP 2558544 Y2 JP2558544 Y2 JP 2558544Y2
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garbage
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永治 藤田
新平 犬飼
善弘 林
克博 江頭
浩一 岡本
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Shinmaywa Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ゴミを貯留したベッセ
ル内を負圧化させてから二次空気を導入し、この二次空
気とともにベッセル内のゴミをゴミ吸引車のゴミ収容タ
ンクに輸送するゴミ吸引輸送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴミ吸引車のエンジンを利用して
ブロワを作動させ、このブロワによってベッセル内を負
圧化させてから二次空気を導入し、該二次空気とともに
ベッセル内のゴミをゴミ吸引車に搭載されたゴミ収容タ
ンクに輸送するゴミ吸引輸送装置が提供されている。そ
して、ブロワはエンジン回転数の操作により制御されて
おり、吸引終了時や吸引動作を途中で停止させる場合に
は、エンジン回転数を吸引作動時の高回転からアイドリ
ングにすることでブロワを低作動状態にしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、ベッセ
ル内の負圧値が完全に下がっていない時にエンジンの回
転数をアイドリングに下げた場合、ブロワには負圧によ
る負荷が作用しているため、この負荷によりエンジンが
トルク不足となり停止する、いわゆるエンストを起こす
ばかりでなく、逆回転を起こすという危険な状態を招く
ことになり、このためブロワの正常な運転に支障を来た
し、この負圧に影響によりブロワを含めた吸引ユニット
などが損傷する事故が起こるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案のゴミ吸引輸送装
置は、ゴミが貯留されるベッセルと、該ベッセルに二次
空気を導入する二次弁と、前記ベッセルに連通されたド
ッキングステーションに着脱自在な吸引管を備え、且つ
ゴミ吸引車に搭載されたゴミ収容タンクと、上記ゴミ吸
引車のエンジンの回転数に対応して駆動されるブロワを
備え、且つゴミ収容タンク及び上記ベッセルを負圧化す
るとともに大気に開放自在な大気開放弁を少なくとも備
えた吸引ユニットと、ゴミ収容タンク及びベッセルを負
圧化してからベッセルに二次空気を導入してベッセルの
ゴミをゴミ収容タンクに吸引輸送するように上記吸引ユ
ニット及び二次弁を制御する輸送制御手段とを備えたゴ
ミ吸引輸送装置において、前記輸送制御手段は、吸引輸
送中に閉塞が生じて負圧値が所定値に達した時に、当該
吸引輸送を停止するように構成されるとともに、この輸
送制御手段には、前記エンジン回転数をアイドリングに
下げる指令を所定時間遅延させる遅延装置が備えられ、
吸引輸送中に閉塞が生じ負圧値が所定値に達した時、又
はベッセルからの吸引輸送が終了した時もしくは非常用
の停止スイッチがONされた時に、前記吸引ユニットの
大気開放弁を開放してブロワに作用する負荷を下げると
ともに、前記遅延装置により上記ブロワに作用する負荷
が下がる所定時間経過した後にエンジンの回転数をアイ
ドリングに下げるように構成されたものである。
【0005】
【作用】吸引輸送中に閉塞が生じ負圧値が所定値に達し
た時、又はベッセルからの吸引輸送が終了した時もしく
は非常用の停止スイッチがONされた時に、前記吸引ユ
ニットの大気開放弁を開放してブロワに作用する負荷を
下げるとともに、前記遅延装置により上記ブロワに作用
する負荷が下がる所定時間経過した後にエンジンの回転
数をアイドリングに下げ、トルク不足によるエンジンの
停止及び逆回転を防止し、ブロワの正常な運転を確保す
る。
【0006】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0007】図1は本考案のゴミ吸引輸送装置の概略構
成を示している。
【0008】ゴミ吸引輸送装置は、家庭から出されたゴ
ミをベッセルに一時貯留し、この貯留したゴミを例えば
ゴミ吸引車Cに搭載されたゴミ収容タンク40に吸引ユ
ニット30によって吸引輸送するように構成されたもの
である。
【0009】ベッセルは、それぞれ同様に構成されたT
1 〜Tmの適数個が例えば団地やビルの地下に埋設配置
されており、本例では、その内の一のベッセルTmにつ
いて説明する。
【0010】ベッセルTmは、天面に開口11が形成さ
れており、この開口11に建物の各階に亘って垂直に配
設されたシュートAmの下端が連設されている。シュー
トAmには所要階に投入口Bmがそれぞれ設けられてい
る。
【0011】前記開口11には該開口11を開閉する投
入ゲートImが設けられており、投入ゲートImはエア
ーシリンダ12の伸縮によって開閉作動される。また、
この投入ゲートImの近傍には該投入ゲートImの開閉
を検出するリミットスイッチ等の検出器(図示省略)が
設けられている。
【0012】ベッセルTmの側壁の下部には排出口13
が形成されており、この排出口13は漏斗状に形成され
た連結部材14を介して接続管15に接続されている。
排出口13の近傍の接続管15には該接続管15を開閉
する排出ゲートEmが設けられており、排出ゲートEm
はエアーシリンダ16の伸縮によって開閉作動される。
この排出ゲートEmの近傍には該排出ゲートEmの開閉
を検出するリミットスイッチ等の検出器(図示省略)が
設けられている。
【0013】また、ベッセルTmの側壁下部には二次空
気導入口20が形成されている。この二次空気導入口2
0には導入管21の一端が接続されており、導入管21
の他端はベッセルTm内に外気を供給できるように配設
されている。導入管21には該導入管21を開閉する二
次弁Vmが設けられており、二次弁Vmはエアーシリン
ダ22の伸縮によって開閉作動される。二次弁Vmの近
傍には該二次弁Vmの開閉を検出するリミットスイッチ
等の検出器(図示省略)が設けられている。
【0014】前記接続管15はドッキングステーション
60に延設され、カップリング61によってゴミ吸引車
Cから延設された吸引管50と着脱自在に接続される。
【0015】また、前記各エアーシリンダ12,16,
22は、図示しないエアーホースによりゴミ吸引車Cに
設けられたコンプレッサタンク等からなるエアー源(図
示省略)に前記ドッキングステーション60を介して接
続されている。なお、エアー源はベッセルTm側に設け
てもよい。
【0016】前記ゴミ吸引車Cは、吸引ユニット30
と、この吸引ユニット30により吸引したゴミを収容す
るゴミ収容タンク40とを搭載している。
【0017】吸引ユニット30は、図2に示すように、
一端が上記ゴミ収容タンク40に接続され他端が大気に
開放された吸引通路31と、該吸引通路31に設けられ
たウォータスクラバ32と、ウォータスクラバ32より
も大気開放側の吸引通路31に設けられたブロワ33
と、該ブロワ33よりも大気開放側の吸引通路31に設
けられた消音器35とを備えている。
【0018】上記ブロワ33は、ゴミ吸引車Cのエンジ
ンの駆動によりこのエンジン回転数に対応して作動され
るもので、ブロワ33の作動によりゴミ収容タンク40
及び各ベッセルT1 〜Tmを負圧化するようになされて
いる。
【0019】ゴミ収容タンク40とウォータスクラバ3
2との間の吸引通路31には、一端が開放された開放管
39が大気開放弁34を介して接続されている。
【0020】また、ウォータスクラバ32とブロワ33
との間の吸引通路31には、ブロワ33による負圧値を
検出する圧力センサ(圧力検出手段)36が設けられて
いる。
【0021】さらに、吸引通路31におけるブロワ33
の吸込側と吐出側にはバイパス管37がブロワアンロー
ド弁(リリーフ弁)38を介して接続されており、この
ブロワアンロード弁38の開閉制御により後述する吸引
輸送時において負圧値を所定レベルに保持するようなさ
れている。
【0022】前記ゴミ収容タンク40は、後端壁がその
上端縁を中心にして後方に開く開閉扉41に形成されて
いて、内部に押引可能に設けた排出板によりゴミ収容タ
ンク40内のゴミを車輌後方に投棄するようにしてい
る。
【0023】前記吸引管50は、上記ゴミ収容タンク4
0の上部において該ゴミ収容タンク40に接続され且つ
鉛直軸回りに回転可能に設けられた旋回管51と、該旋
回管51に接続された可撓管52と、該可撓管52に接
続され且つ起伏可能に設けられた起伏管53と、該起伏
管53に接続された伸縮管55と、該伸縮管55に接続
された可撓管56と、該可撓管56に接続された先端部
57とからなる。尚、58は上記先端部57を支持する
ための支持部材、59は上記起伏管53を支持するため
の支持フレームである。
【0024】ゴミ吸引輸送時において、ゴミ吸引車Cを
前記ドッキングステーション60に寄せて停車させ、上
記旋回管51の旋回動、起伏管53の起伏動、伸縮管5
5の伸縮動等によって、吸引管50の先端部57をドッ
キングステーション60に容易に接続することができ、
これにより前記接続管15を介してゴミ収容タンク40
と各ベッセルT1 〜Tmとを連通させる。
【0025】図3は、運転室内に配置された操作盤81
を示している。
【0026】図3において、SW1は吸引スイッチで、
この吸引スイッチSW1をONすることで後述する自動
吸引、直接吸引、及びエアー圧回復が選択的に行われ
る。SW2は非常用の停止スイッチ、SW3は吸引管5
0を格納位置まで格納するための格納スイッチである。
SW4、SW5、SW6は吸引管50の各操作スイッ
チ、SW7は吸引管50の待避スイッチ、SW8は開閉
扉41の開閉スイッチ、SW9は排出板の操作スイッ
チ、SW10は排出スイッチ、SW11は電源スイッ
チ、Dは表示部である。
【0027】図4は、吸引管50の先端部57に配置さ
れた吸引管50の操作盤82を示し、上述と同様な吸引
管50の各操作スイッチSW4、SW5、SW6が設け
られている。
【0028】また、ドッキングステーション60もしく
は吸引管50の先端部57には、吸引管50の先端部5
7がドッキングステーション60に接続されたか否かを
検出するドッキングセンサ71が設けられている。
【0029】さらに、ゴミ吸引車Cには吸引管50が格
納位置に配置されたか否かを検出する格納位置センサ7
2が設けられている。
【0030】前記ドッキングセンサ71、格納位置セン
サ72、及び圧力センサ36で検出された各情報信号
は、ゴミ吸引車Cに設けられた制御装置(図5参照)に
入力される。
【0031】図5は制御装置の概略構成を示している。
【0032】図5において、100はCPU、101は
ROM、102はRAM、103は入力インターフェー
ス、104は出力インターフェースである。
【0033】CPU100には、前述したドッキングセ
ンサ71、格納位置センサ72、及び圧力センサ36
や、各ベッセルT1 〜Tmに設けられた各検出器などの
センサ群110からの検出信号が入力インターフェース
103を介して入力されるとともに、前記各操作盤8
1,82からの操作信号が入力インターフェース103
を介して入力される。
【0034】CPU100では、各検出信号及び各操作
信号に基づいて、ベッセル作動系120、吸引管作動系
130、及び吸引ユニット作動系140に制御信号を出
力する。
【0035】ベッセル作動系120は、各ベッセルT1
〜Tmの各エアーシリンダ12,16,22に作動信号
を出力し、投入ゲートIm、排出ゲートEm、及び二次
弁Vmの開閉などを制御する。
【0036】吸引管作動系130は、吸引管50の各作
動を制御する。
【0037】吸引ユニット作動系140は、ブロワ33
の作動、大気開放弁34やブロワアンロード弁38の開
閉などを制御する。
【0038】また、150はタイマー(遅延装置)で、
このタイマー150はブロワ33の作動を操作するエン
ジン回転数をアイドリングに下げる際の指令信号を所定
時間遅延させる。
【0039】次に、以上のように構成された本考案のゴ
ミ吸引輸送装置の動作について図6乃至図10のフロー
チャートを参照して説明する。
【0040】まず、吸引管50を実行したい作業に応じ
た位置(例えばドッキングステーション60や格納位置
等)に存在させるべく、図6のステップS1〜S3のよ
うに吸引管50の手動操作を行う。この手動操作を必要
としない場合は、ステップS1からステップS4へ移行
する。
【0041】そして、ステップS4で吸引スイッチSW
1がONかOFFかを判断し、吸引スイッチSW1がO
NであればステップS5に進む。ステップS5では吸引
管50がドッキングステーション60に接続されている
か否かを判断し、吸引管50がドッキングステーション
60に接続されていれば、図6及び図7に示すステップ
S10及びステップS14〜ステップS17により後述
する自動吸引を行う。また、自動吸引のプログラム実行
中においてベッセル側から手動吸引を実行したい場合
は、ステップS11〜ステップS13を経由する。
【0042】また、吸引管50がドッキングステーショ
ン60に接続されていなければ、図8に示すステップS
20に進み、ステップS20で吸引管50が格納位置に
配置されているか否かを判断し、吸引管50が格納位置
に配置されていなければ、図8及び図9に示すステップ
S21〜ステップS32により後述する直接吸引を行
い、吸引管50が格納位置に配置されていればステップ
S40〜ステップS42でコンプレッサタンクのエアー
圧の回復を行う。
【0043】なお、ステップS5において吸引管50が
ドッキングステーション60に接続されているか否かの
判断は、前記ドッキングセンサ71により行い、ステッ
プS20において吸引管50が格納位置に配置されてい
るか否かの判断は、前記格納位置センサ72により行
う。
【0044】まず、吸引管50がドッキングステーショ
ン60に接続されている場合にステップS14〜ステッ
プS17により行われる自動吸引時の動作について詳述
する。なお、この場合には、ゴミ吸引車Cの吸引管50
と接続管15とがドッキングステーション60を介して
接続されるとともに、各エアーシリンダ12,16,2
2とゴミ吸引車Cのエアー源とがエアーホースによりド
ッキングステーション60を介して接続されており、各
検出器、各エアーシリンダ12,16,22とゴミ吸引
車Cの制御装置とが信号ケーブルによりドッキングステ
ーション60を介して接続されている。
【0045】ステップS10では1stフラグをセットす
るとともに、エンジン回転数を高回転にした後、ステッ
プS11で手動吸引を行うか否かを判断し、手動吸引を
行わない場合にはステップS14でエアー圧回復を行
う。このエアー圧回復の詳細については後述する。
【0046】この後、ステップS15で非常用の停止ス
イッチSW2がONかOFFかを判断し、停止スイッチ
SW2がOFFであればステップS16でベッセルTm
からのゴミの吸引を行う。
【0047】ここで、ベッセルTmからのゴミの吸引に
ついて簡単に述べておく。
【0048】まず、初回に制御の対象となるベッセルT
mの排出ゲートEmを開き、投入ゲートImを閉じ、ブ
ロワアンロード弁38を閉じ、ブロワ33をオン作動さ
せてエアー吸引を開始する。
【0049】次に、圧力センサ36で検出されるブロワ
負圧値が設定値以上になれば、二次弁Vmを開き、導入
管21から二次空気をベッセルTm内に導入し、導入し
た二次空気がベッセルTm内で旋回しながら該ベッセル
Tmの排出口13から接続管15、吸引管50を経てゴ
ミ収容タンク40に流れ込み、この二次空気とともにベ
ッセルTm内のゴミをゴミ収容タンク40に吸引輸送す
る。このような動作が適数回繰り返された後、次のベッ
セルTmに移り上記と同様にゴミの吸引を行う。
【0050】このようにして各ベッセルTmでのゴミの
吸引が行われ、ステップS17で最後のベッセルTmの
吸引が終了するか、各ベッセルTmの吸引時においてス
テップS15で非常用の停止スイッチSW2がONされ
た時には、ステップS50に進み、このステップS50
で大気開放弁34を開くとともに、ブロワアンロード弁
38を開き、2秒間経過した後にエンジン回転数を下げ
てアイドリングに戻し(ステップS51,52)、ブロ
ワ33を低作動状態にして作業を終える。
【0051】ここで、ステップS51で2秒間経過した
か否かを判断しているのは、図11に示すように、閉塞
したと見なす負圧の値に達した位置Xから負圧値が完全
に下がるまでにはt秒かかることがわかり、この間にエ
ンジンの回転数をアイドリングまで下げるとブロワ33
に作用している負荷のためにトルク不足となりエンジン
が停止してしまうことが起きるばかりでなく、逆回転を
起こすおそれもあり、これによりブロワ33の正常な運
転に支障を来たし、この負圧の影響によりブロワ33を
含めた吸引ユニット30などが損傷する事故が起こる。
このため、タイマー150により負圧値が完全に下がる
t秒(本例では2秒)を経過するのを待った後、エンジ
ン回転数をアイドリングに下げる指令を出すことで、該
エンジン回転数をアイドリングに下げた時に起こるエン
ジン停止いわゆるエンストや逆回転を防止し、吸引ユニ
ット30の損傷などの事故を防止している。なお、一般
に言われているアイドリングとは、いわゆるエンジン回
転数の低回転領域をいい、車輌の規模や車輌に搭載して
駆動させる駆動装置(本発明ではブロワ)の規模等によ
り随時設定される。
【0052】上記遅延時間は、ブロワ33の性能、ベッ
セルTm及びゴミ収容タンク40に基づく吸引規模など
を考慮して適宜に設定すれば良い。
【0053】また、フローチャートには示していない
が、各ベッセルTmからのゴミの吸引中に閉塞が生じた
時にもステップS50に進み上述と同様な処理が行われ
る。
【0054】なお、ステップS12〜ステップS13は
自動吸引時に閉塞等が発生した時にオペレータによりマ
ニュアル操作を行うためのステップである。
【0055】次に、ステップS20で吸引管50が格納
位置に配置されていない場合に、ステップS21〜ステ
ップS32により行なわれる直接吸引について説明す
る。
【0056】この場合には、ステップS21で1stフラ
グをリセットするとともに、エンジン回転数を高回転に
した後、ステップS22でエアー圧回復を行う。このエ
アー圧回復の詳細については後述する。
【0057】次に、ステップS23,24で大気開放弁
34を閉じるとともに、ブロワアンロード弁38を閉じ
る。この後、ステップS25で停止スイッチSW2がO
NかOFFかを判断し、停止スイッチSW2がOFFで
あればステップS26〜ステップS32で路上に散乱し
たゴミを吸引管50により直接吸引する。
【0058】このステップS26〜ステップS32によ
る直接吸引は、ステップS26,28,30により負圧
が図11に示す負圧設定値C,B,Aを超過しているか
否かを判断することにより行われており、ステップS2
6で負圧が負圧設定値Cを超過している場合には、閉塞
と見なしてステップS27で閉塞エラー表示を行い、吸
引を停止して図7に示すステップS50に進みこのステ
ップS50で大気開放弁34を開くとともに、ブロワア
ンロード弁38を開き、2秒間経過した後にエンジン回
転数を下げてアイドリングに戻し(ステップS51,5
2)、作業を終える。
【0059】また、ステップS28で負圧が負圧設定値
Bを超過している場合には、ステップS29で大気開放
弁34を開き図8に示すステップS24に戻る。
【0060】さらに、ステップS30で負圧が負圧設定
値Aを超過している場合は、ステップS31,32でブ
ロワアンロード弁38を開くとともに、大気開放弁34
を閉じてステップS25に戻り、ステップS30で負圧
が負圧設定値Aを超過していない場合は、ステップS2
2に戻る。
【0061】また、この直接吸引時において、ステップ
S25で停止スイッチSW2がONされた時には、図7
に示すステップS50に進みこのステップS50で大気
開放弁34を開くとともに、ブロワアンロード弁38を
開き、2秒間経過した後にエンジン回転数を下げてアイ
ドリングに戻し(ステップS51,52)、作業を終え
る。
【0062】このように、吸引終了時や各吸引動作を途
中で停止させる場合には、ステップS51,52でタイ
マー150により2秒間経過した後にエンジン回転数を
アイドリングに下げるため、ブロワ33に作用している
負荷に起因して起こるエンジン停止、いわゆるエンスト
を起こすことを防止している。
【0063】次に、ステップS20で吸引管50が格納
位置に配置されている場合に、ステップS40〜ステッ
プS42により行なわれるエアー圧回復について説明す
る。
【0064】ステップS40で1stフラグをセットする
とともに、エンジン回転数を高回転にし、ステップS4
1でコンプレッサタンクのエアー圧を回復させ、この後
エンジン回転数を下げてアイドリングにし、作業を終了
する。
【0065】ここで、エアー圧回復では図10に示すよ
うな処理が行われる。
【0066】まず、ステップS60で停止スイッチSW
2がONかOFFかを判断し、停止スイッチSW2がO
FFであればステップS61でコンプレッサタンクのエ
アー圧が5Kg/cm2以上か以下かを判断し、5Kg/cm2以下
であればステップS64に進みエアー圧回復中の表示を
行う。また、5Kg/cm2以上であればステップS62で1
stフラグがセットされているかリセットされているかを
判断し、1stフラグがセットされていれば、ステップS
64に進みエアー圧回復中の表示を行う。
【0067】そして、ステップS65ではコンプレッサ
タンクのエアー圧が8Kg/cm2以上か以下かを判断し、8
Kg/cm2以下であればステップS60に戻り、また、コン
プレッサタンクのエアー圧が8Kg/cm2以上であればステ
ップS66でエアー圧回復終了表示を行い、ステップS
67で1stフラグをクリアする。
【0068】また、前記ステップS62で1stフラグが
リセットされている場合には、ステップS63で表示ク
リアを行う。
【0069】つまり、前記ステップS10〜ステップS
17による自動吸引の場合においては、ステップS10
で1stフラグがセットされているので、エアー圧が8Kg
/cm2にセットされ、ステップS21〜ステップS32に
よる直接吸引の場合においてはステップS21で1stフ
ラグがリセットされるのでエアー圧が5Kg/cm2にセット
されることになる。また、ステップS41でエアー圧だ
けを回復させる場合はエアー圧が8Kg/cm2にセットされ
ることになる。
【0070】また、上述したエアー圧回復中に停止スイ
ッチSW2がONになった時にはステップS60からス
テップS67に進み1stフラグをクリアする。
【0071】このようにしてエアー圧回復が行われた
後、前述した各ステップS15,23,42に進むこと
になる。
【0072】
【考案の効果】以上述べたように、本考案のゴミ吸引輸
送装置によれば、吸引輸送中に閉塞が生じて負圧値が所
定値に達した時に、輸送制御手段が当該吸引輸送を停止
するように構成されるとともに、この輸送制御手段に、
前記エンジン回転数をアイドリングに下げる指令を所定
時間遅延させる遅延装置を備え、吸引輸送中に閉塞が生
じ負圧値が所定値に達した時、又はベッセルからの吸引
輸送が終了した時もしくは非常用の停止スイッチがON
された時に、前記吸引ユニットの大気開放弁を開放して
ブロワに作用する負荷を下げるとともに、前記遅延装置
により上記ブロワに作用する負荷が下がる所定時間経過
した後にエンジンの回転数をアイドリングに下げるよう
に構成したことで、吸引輸送時の異常に迅速に対応でき
安全な吸引輸送を行うことができる。しかも、吸引輸送
を停止させる際には、負圧値が完全に下がってから、エ
ンジンの回転数をアイドリングに下げることになり、ブ
ロワに作用する負圧によるエンジンの停止や逆回転を確
実に防止でき、これによりブロワの正常な運転を確保
し、上記負圧の影響によりブロワを含めた吸引ユニット
などが損傷する事故を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のゴミ吸引輸送装置の概略を示す構成図
である。
【図2】吸引ユニットの概略を示す図である。
【図3】運転室内に設置された操作盤を示す正面図であ
る。
【図4】吸引管の先端部に設置された操作盤を示す正面
図である。
【図5】制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図6】本考案のゴミ吸引輸送装置による動作を説明す
るためのフローチャート図である。
【図7】本考案のゴミ吸引輸送装置による動作を説明す
るためのフローチャート図である。
【図8】本考案のゴミ吸引輸送装置による動作を説明す
るためのフローチャート図である。
【図9】本考案のゴミ吸引輸送装置による動作を説明す
るためのフローチャート図である。
【図10】エアー圧回復の処理を説明するためのフロー
チャート図である。
【図11】直接吸引における負圧値のコントロール例を
示す図である。
【符号の説明】
30 吸引ユニット 33 ブロワ 40 ゴミ収容タンク 50 吸引管 60 ドッキングステーション 150 タイマー(遅延装置) C ゴミ吸引車 Tm ベッセル Vm 二次弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 江頭 克博 兵庫県西宮市田近野町6−107 新明和 工業株式会社 開発技術本部内 (72)考案者 岡本 浩一 兵庫県西宮市田近野町6−107 新明和 工業株式会社 開発技術本部内 (56)参考文献 特開 平3−64631(JP,A) 実開 平3−53909(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴミが貯留されるベッセルと、該ベッセ
    ルに二次空気を導入する二次弁と、前記ベッセルに連通
    されたドッキングステーションに着脱自在な吸引管を備
    え、且つゴミ吸引車に搭載されたゴミ収容タンクと、上
    記ゴミ吸引車のエンジンの回転数に対応して駆動される
    ブロワを備え、且つゴミ収容タンク及び上記ベッセルを
    負圧化するとともに大気に開放自在な大気開放弁を少な
    くとも備えた吸引ユニットと、ゴミ収容タンク及びベッ
    セルを負圧化してからベッセルに二次空気を導入してベ
    ッセルのゴミをゴミ収容タンクに吸引輸送するように上
    記吸引ユニット及び二次弁を制御する輸送制御手段とを
    備えたゴミ吸引輸送装置において、前記輸送制御手段は、吸引輸送中に閉塞が生じて負圧値
    が所定値に達した時に、当該吸引輸送を停止するように
    構成されるとともに、この輸送制御手段には、 前記エン
    ジン回転数をアイドリングに下げる指令を所定時間遅延
    させる遅延装置が備えられ、吸引輸送中に閉塞が生じ負
    圧値が所定値に達した時、又はベッセルからの吸引輸送
    が終了した時もしくは非常用の停止スイッチがONされ
    た時に、前記吸引ユニットの大気開放弁を開放してブロ
    ワに作用する負荷を下げるとともに、前記遅延装置によ
    り上記ブロワに作用する負荷が下がる所定時間経過した
    後にエンジンの回転数をアイドリングに下げるように構
    成されたことを特徴とするゴミ吸引輸送装置。
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