JP2557628Y2 - ガス器具 - Google Patents
ガス器具Info
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- JP2557628Y2 JP2557628Y2 JP1991030053U JP3005391U JP2557628Y2 JP 2557628 Y2 JP2557628 Y2 JP 2557628Y2 JP 1991030053 U JP1991030053 U JP 1991030053U JP 3005391 U JP3005391 U JP 3005391U JP 2557628 Y2 JP2557628 Y2 JP 2557628Y2
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- valve
- needle valve
- fire
- gas
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- Feeding And Controlling Fuel (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ガス器具の新規なる
改良に関し、特に点火用器具栓に新規なる改良を施した
ガス器具に関する。
改良に関し、特に点火用器具栓に新規なる改良を施した
ガス器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、メインガスバーナーに点火用器具
栓を接続し、該器具栓を接続用レバーで開閉してガス流
量を調節しつつバーナーヘッド部に流し、バーナーヘッ
ド部で点火して所望の過熱調理を行うようにしたガス器
具は公知である。
栓を接続し、該器具栓を接続用レバーで開閉してガス流
量を調節しつつバーナーヘッド部に流し、バーナーヘッ
ド部で点火して所望の過熱調理を行うようにしたガス器
具は公知である。
【0003】かかるガスコンロの点火用器具栓は、一般
に手動操作可能な操作レバーでメインバルブを開閉する
と共に、ニードル弁を作動して、炎長の調整を行うよう
にしており、最大炎長からガス流量を絞って最小炎長、
いわゆるとろ火状態に移行する場合、とろ火位置を越え
て消火に至ってしまうのを防止するために、とろ火位置
を確認するクリックポイントを操作レバーに付設するこ
とが行われている。従来のクリックポイントは、バネで
付勢されたボールと操作レバーに形成した孔との係入に
よって行っており、操作レバーが消火方向に操作されて
とろ火位置に来たとき、孔にボールを弾力的に係入し
て、クリック感を発生させ、操作者にとろ火位置に来た
ことを教示している。しかしながら、かかる構造による
場合、操作レバーが常時クリックポイントを通過するた
め、とろ火状態とすることなく直ちに消火する場合にお
いても、とろ火位置で孔にボールが係入してクリック感
を使用者に与えてしまう不便さがあり、しばしばこのク
リックポイントを消火位置と誤認させてしまうおそれが
あった。
に手動操作可能な操作レバーでメインバルブを開閉する
と共に、ニードル弁を作動して、炎長の調整を行うよう
にしており、最大炎長からガス流量を絞って最小炎長、
いわゆるとろ火状態に移行する場合、とろ火位置を越え
て消火に至ってしまうのを防止するために、とろ火位置
を確認するクリックポイントを操作レバーに付設するこ
とが行われている。従来のクリックポイントは、バネで
付勢されたボールと操作レバーに形成した孔との係入に
よって行っており、操作レバーが消火方向に操作されて
とろ火位置に来たとき、孔にボールを弾力的に係入し
て、クリック感を発生させ、操作者にとろ火位置に来た
ことを教示している。しかしながら、かかる構造による
場合、操作レバーが常時クリックポイントを通過するた
め、とろ火状態とすることなく直ちに消火する場合にお
いても、とろ火位置で孔にボールが係入してクリック感
を使用者に与えてしまう不便さがあり、しばしばこのク
リックポイントを消火位置と誤認させてしまうおそれが
あった。
【0004】
【考案が解決しようとする問題点】この考案は、操作レ
バーの操作の速度差に応じて、とろ火位置を感得するた
めのクリックポイントへの係入の有無をもたらし、とろ
火位置にすることなく直ちに消火操作する場合には、と
ろ火位置を示すクリック感の発生が生じないようせんと
するものである。
バーの操作の速度差に応じて、とろ火位置を感得するた
めのクリックポイントへの係入の有無をもたらし、とろ
火位置にすることなく直ちに消火操作する場合には、と
ろ火位置を示すクリック感の発生が生じないようせんと
するものである。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記問題を解決するた
めに、この考案が採った手段は、点火用器具栓を開閉操
作する操作レバー(25)に円弧状のカム溝(28)を
形成し、該カム溝(28)に係入し相対的に移動するカ
ムピン(32)をニードル弁(24)に取り付け、前記
カム溝(28)のニードル弁閉弁方向側の面をとろ火用
カム面(29)とし、これと対向する開弁方向側の面を
消火用カム面(30)とし、とろ火用カム面(29)に
とろ火位置に合致してクリック凹部(31)を形成し、
ニードル弁(24)に軸方向の摺動に対する抵抗力を保
有させ、該抵抗力より若干大なる弾発力を有しニードル
弁を閉弁方向に付勢する戻しバネ(34)をカムピン
(32)に張設して、操作レバー(25)の操作速度に
より、カムピン(32)をとろ火用カム面(29)若し
くは消火用カム面(30)のいずれかに当接させるよう
にしたことを特徴とする。
めに、この考案が採った手段は、点火用器具栓を開閉操
作する操作レバー(25)に円弧状のカム溝(28)を
形成し、該カム溝(28)に係入し相対的に移動するカ
ムピン(32)をニードル弁(24)に取り付け、前記
カム溝(28)のニードル弁閉弁方向側の面をとろ火用
カム面(29)とし、これと対向する開弁方向側の面を
消火用カム面(30)とし、とろ火用カム面(29)に
とろ火位置に合致してクリック凹部(31)を形成し、
ニードル弁(24)に軸方向の摺動に対する抵抗力を保
有させ、該抵抗力より若干大なる弾発力を有しニードル
弁を閉弁方向に付勢する戻しバネ(34)をカムピン
(32)に張設して、操作レバー(25)の操作速度に
より、カムピン(32)をとろ火用カム面(29)若し
くは消火用カム面(30)のいずれかに当接させるよう
にしたことを特徴とする。
【0006】
【作 用】ニードル弁の摺動にOリングの摩擦力とグリ
ース油の粘着力によってもたらされる抵抗が作用し、こ
の抵抗力とバランスした弾性力を有する戻しバネでニー
ドル弁を戻すようにしてあるので、とろ火とするために
操作レバーをゆっくりと戻し操作する場合には、ニード
ル弁に植立したカムピンがとろ火用カム面に沿って移動
し、とろ火位置を示すクリック凹部にカムピンが係入し
てクリック感を発生させてとろ火位置を感得させ、又、
逆に消火のために操作レバーを急速に戻す場合には消火
用カム面に沿ってカムピンが移動し、とろ火位置を示す
クリック感が発生することがなくなる。
ース油の粘着力によってもたらされる抵抗が作用し、こ
の抵抗力とバランスした弾性力を有する戻しバネでニー
ドル弁を戻すようにしてあるので、とろ火とするために
操作レバーをゆっくりと戻し操作する場合には、ニード
ル弁に植立したカムピンがとろ火用カム面に沿って移動
し、とろ火位置を示すクリック凹部にカムピンが係入し
てクリック感を発生させてとろ火位置を感得させ、又、
逆に消火のために操作レバーを急速に戻す場合には消火
用カム面に沿ってカムピンが移動し、とろ火位置を示す
クリック感が発生することがなくなる。
【0007】
【考案の効果】この考案によれば、とろ火位置に保持す
るための操作レバーのゆっくりした戻し操作と、消火す
るための操作レバーの比較的早い戻し操作とによってと
ろ火位置を示すクリック感の存否をもたらし得るので、
クリック感の発生をもって消火位置になったとの感違い
を使用者に与えることがなく、確実なる操作レバーの操
作を期待することが出来る。
るための操作レバーのゆっくりした戻し操作と、消火す
るための操作レバーの比較的早い戻し操作とによってと
ろ火位置を示すクリック感の存否をもたらし得るので、
クリック感の発生をもって消火位置になったとの感違い
を使用者に与えることがなく、確実なる操作レバーの操
作を期待することが出来る。
【0008】
【実施例】以下に図面を参照しつつ、この考案の好まし
い実施例を詳細に説明する。図において(1)はガス器
具本体であって、上面を開放した方形の箱形状を有し、
前面には操作パネル(2)が配設され、本体(1)の開
放された上面は、上面プレート(3)で閉塞される。
い実施例を詳細に説明する。図において(1)はガス器
具本体であって、上面を開放した方形の箱形状を有し、
前面には操作パネル(2)が配設され、本体(1)の開
放された上面は、上面プレート(3)で閉塞される。
【0009】上面プレート(3)には、バーナーホルダ
ー(4)が挿着される円孔(5)が形成され、該円孔
(5)の周縁は円孔内に煮汁類が流入するのを防止する
ために、若干立上らせると共にその周辺は凹設して汁受
凹部(6)に形成される。円孔(5)には、ガスパイプ
(7)が延び出して来ており、その先端に前記バーナー
ホルダー(4)が連結される(図1)。バーナーホルダ
ー(4)は、流下して来た煮汁類を汁受凹部(6)に導
く庇状部(4a)を側方へ張り出した略円筒形状を有
し、上面にバーナーヘッド(8)が被嵌される。バーナ
ーヘッド(8)は上面を閉塞した円筒形状を成し、下部
の円筒状脚部(9)をバーナーホルダー(4)の上面に
形成された環状溝(10)に挿入載置して着脱自在に被
嵌させる。バーナーヘッド(8)は周側壁上半部に主ガ
ス炎孔(11)が複数一定の間隔をおいて形成され、更
にその下部に副ガス炎孔(12)が一定の間隔で複数形
成される。主ガス炎孔(11)は直接バーナーヘッド
(8)の外側方へ開口しており、副ガス炎孔(12)は
バーナーヘッド(8)の円筒状脚部(9)と該脚部
(9)の外側に間隙を存して位置するバーナーホルダ−
(4)の立上周壁(13)との間に向かって開口し、流
出した副ガスはこの間隙(14)から立上周壁(13)
の上面とバーナーヘッド(8)の下面との間に画成され
る水平通路(15)を通って外側方へ流出し、主ガス炎
の下方に環状の副ガス炎を形成する。
ー(4)が挿着される円孔(5)が形成され、該円孔
(5)の周縁は円孔内に煮汁類が流入するのを防止する
ために、若干立上らせると共にその周辺は凹設して汁受
凹部(6)に形成される。円孔(5)には、ガスパイプ
(7)が延び出して来ており、その先端に前記バーナー
ホルダー(4)が連結される(図1)。バーナーホルダ
ー(4)は、流下して来た煮汁類を汁受凹部(6)に導
く庇状部(4a)を側方へ張り出した略円筒形状を有
し、上面にバーナーヘッド(8)が被嵌される。バーナ
ーヘッド(8)は上面を閉塞した円筒形状を成し、下部
の円筒状脚部(9)をバーナーホルダー(4)の上面に
形成された環状溝(10)に挿入載置して着脱自在に被
嵌させる。バーナーヘッド(8)は周側壁上半部に主ガ
ス炎孔(11)が複数一定の間隔をおいて形成され、更
にその下部に副ガス炎孔(12)が一定の間隔で複数形
成される。主ガス炎孔(11)は直接バーナーヘッド
(8)の外側方へ開口しており、副ガス炎孔(12)は
バーナーヘッド(8)の円筒状脚部(9)と該脚部
(9)の外側に間隙を存して位置するバーナーホルダ−
(4)の立上周壁(13)との間に向かって開口し、流
出した副ガスはこの間隙(14)から立上周壁(13)
の上面とバーナーヘッド(8)の下面との間に画成され
る水平通路(15)を通って外側方へ流出し、主ガス炎
の下方に環状の副ガス炎を形成する。
【0010】(16)はバーナーホルダー(4)から上
方へ延び出して前記副ガスに対向して配置された放電電
極であって、着火用の放電火花をバーナーヘッド(8)
の周側壁との間に発生し、副ガスを点火する。副ガスの
点火により主ガス炎孔(11)から流出するガスが点火
されて主ガス炎が形成される。
方へ延び出して前記副ガスに対向して配置された放電電
極であって、着火用の放電火花をバーナーヘッド(8)
の周側壁との間に発生し、副ガスを点火する。副ガスの
点火により主ガス炎孔(11)から流出するガスが点火
されて主ガス炎が形成される。
【0011】放電電極(16)との対向位置における副
ガス量を増加するためにバーナーホルダー(4)の立上
周壁(13)の上部にU状の切溝(17)を形成すると
共に、該切溝(17)と同一半径上に整合して、環状溝
(10)に切込溝(18)が形成され、該切込溝(1
8)はバーナーヘッド(8)の内部に連通している。し
たがって、この切込溝(18)を通って間隙(14)を
上昇したガス流が副ガス炎孔(12)のガス流と合流し
て切溝(17)並びに水平通路(15)から増量した状
態で放電電極(16)に向かって流出し、放電電極(1
6)近傍のガス濃度が高くなる。この結果、放電火花に
よる着火ミスの発生が減少し、確実なる点火を期待する
ことが可能となる。しかもこの切溝(17)並びに切込
溝(18)はいずれもバーナーホルダー(4)に形成さ
れており、バーナーヘッド(8)との位置合わせを必要
としない為、従来のようにバーナーヘッド(8)の取り
付けに注意を要する必要がなく、バーナーヘッドの清掃
を行った後の再取り付け操作が容易となる。
ガス量を増加するためにバーナーホルダー(4)の立上
周壁(13)の上部にU状の切溝(17)を形成すると
共に、該切溝(17)と同一半径上に整合して、環状溝
(10)に切込溝(18)が形成され、該切込溝(1
8)はバーナーヘッド(8)の内部に連通している。し
たがって、この切込溝(18)を通って間隙(14)を
上昇したガス流が副ガス炎孔(12)のガス流と合流し
て切溝(17)並びに水平通路(15)から増量した状
態で放電電極(16)に向かって流出し、放電電極(1
6)近傍のガス濃度が高くなる。この結果、放電火花に
よる着火ミスの発生が減少し、確実なる点火を期待する
ことが可能となる。しかもこの切溝(17)並びに切込
溝(18)はいずれもバーナーホルダー(4)に形成さ
れており、バーナーヘッド(8)との位置合わせを必要
としない為、従来のようにバーナーヘッド(8)の取り
付けに注意を要する必要がなく、バーナーヘッドの清掃
を行った後の再取り付け操作が容易となる。
【0012】(19)は前記ガスパイプ(7)へのガス
の供給を断続したり、或はガス流量を抑制する点火用器
具栓であって、メインガス管(20)と連結するメイン
ガス口(21)並びにガスパイプ(7)と連結する供給
口(22)とを有し、両口(21)(22)の間に断続
弁(23)とニードル弁(24)とを配設した構造を有
する。断続弁(23)はメインガス口(21)に近接し
て配置された電磁弁であって、バーナーヘッドにガス炎
が形成されたとき電磁作動して開弁状態を保持し、消火
したとき自動的に開弁となるものであり、又ニードル弁
(24)は供給口(22)に近接して位置し、弁開度を
全開位置から全閉位置までの間で任意に調整することが
出来る。
の供給を断続したり、或はガス流量を抑制する点火用器
具栓であって、メインガス管(20)と連結するメイン
ガス口(21)並びにガスパイプ(7)と連結する供給
口(22)とを有し、両口(21)(22)の間に断続
弁(23)とニードル弁(24)とを配設した構造を有
する。断続弁(23)はメインガス口(21)に近接し
て配置された電磁弁であって、バーナーヘッドにガス炎
が形成されたとき電磁作動して開弁状態を保持し、消火
したとき自動的に開弁となるものであり、又ニードル弁
(24)は供給口(22)に近接して位置し、弁開度を
全開位置から全閉位置までの間で任意に調整することが
出来る。
【0013】(25)は、操作レバーであって、略中央
部を軸ピン(26)で回転自在に軸支され、一端は前記
操作パネル(2)に延び出し、ツマミ(27)が取り付
けられる。操作レバー(25)の先端には略半円弧状の
カム溝(28)が形成され、カム溝(28)の作動始端
部は外方へ開放され、該カム溝(28)の軸ピン側の内
方へ向うカム面はとろ火用カム面(29)とされ、反対
側の外方へ向かうカム面は消火用カム面(30)とされ
る。とろ火用カム面(29)には、その作動始端部に近
接したとろ火位置に合致してクリック凹部(31)が形
成される。
部を軸ピン(26)で回転自在に軸支され、一端は前記
操作パネル(2)に延び出し、ツマミ(27)が取り付
けられる。操作レバー(25)の先端には略半円弧状の
カム溝(28)が形成され、カム溝(28)の作動始端
部は外方へ開放され、該カム溝(28)の軸ピン側の内
方へ向うカム面はとろ火用カム面(29)とされ、反対
側の外方へ向かうカム面は消火用カム面(30)とされ
る。とろ火用カム面(29)には、その作動始端部に近
接したとろ火位置に合致してクリック凹部(31)が形
成される。
【0014】カム溝(28)には前記ニードル弁(2
4)に植立されたカムピン(32)が係入しており、操
作レバー(25)を操作するとき、カム溝(28)とカ
ムピン(31)との相対的な作動により、カムピン(3
1)がニードル弁(24)を軸方向に往復動させ、ニー
ドル弁の開閉とニードル弁によるガス流量の制御とを行
う。
4)に植立されたカムピン(32)が係入しており、操
作レバー(25)を操作するとき、カム溝(28)とカ
ムピン(31)との相対的な作動により、カムピン(3
1)がニードル弁(24)を軸方向に往復動させ、ニー
ドル弁の開閉とニードル弁によるガス流量の制御とを行
う。
【0015】ニードル弁(24)は弁本体(33)に軸
方向に摺動自在に挿入され、弁本体(33)の内周面に
密着するOリング(40)によってもたらされる摩擦力
と、ニードル弁(24)と弁本体(33)との間に充填
されたグリース油によってもたらされる粘着力とによっ
て、ニードル弁(24)の軸方向の摺動に抵抗力を発生
せしめてあり、急速なニードル弁の摺動が抑制されてい
る。
方向に摺動自在に挿入され、弁本体(33)の内周面に
密着するOリング(40)によってもたらされる摩擦力
と、ニードル弁(24)と弁本体(33)との間に充填
されたグリース油によってもたらされる粘着力とによっ
て、ニードル弁(24)の軸方向の摺動に抵抗力を発生
せしめてあり、急速なニードル弁の摺動が抑制されてい
る。
【0016】ニードル弁(24)に植立されたカムピン
(32)にはニードル弁(24)を閉方向へ付勢するバ
ネ(34)が張設されているが、この戻しバネ(34)
の弾発力はニードル弁(24)をその摩擦力と粘着力と
によってもたらされる摺動抵抗力より若干大きな力に設
立されており、ニードル弁(24)をこのような戻しバ
ネ(34)によってもたらされるニードル弁(24)の
戻り速度は操作レバー(25)をとろ火状態に移行する
ときの比較的ゆっくりした操作速度と等しいかこれより
僅かに速い速度であり、このような速度とバランスする
ように戻しバネ(34)の弾発力が設定される。
(32)にはニードル弁(24)を閉方向へ付勢するバ
ネ(34)が張設されているが、この戻しバネ(34)
の弾発力はニードル弁(24)をその摩擦力と粘着力と
によってもたらされる摺動抵抗力より若干大きな力に設
立されており、ニードル弁(24)をこのような戻しバ
ネ(34)によってもたらされるニードル弁(24)の
戻り速度は操作レバー(25)をとろ火状態に移行する
ときの比較的ゆっくりした操作速度と等しいかこれより
僅かに速い速度であり、このような速度とバランスする
ように戻しバネ(34)の弾発力が設定される。
【0017】(35)は基部を軸ピン(36)で回動自
在に軸支するL字状レバーであって、一端(35a)は
操作作レバー(25)に連係し、他端(35b)は前記
断続弁(23)を作動する作動杆(37)の外端に連係
している。又、基部付近には外方へ延び出すスイッチ作
動片(38)が形成され、スイッチ(39)に連係して
いる。
在に軸支するL字状レバーであって、一端(35a)は
操作作レバー(25)に連係し、他端(35b)は前記
断続弁(23)を作動する作動杆(37)の外端に連係
している。又、基部付近には外方へ延び出すスイッチ作
動片(38)が形成され、スイッチ(39)に連係して
いる。
【0018】作動杆(37)の内端は前記断続弁(2
3)に当接自在であり、L字状レバー(35)の作動に
より作動杆(37)が内方へ押し込まれ、内端で断続弁
(23)を押して開弁する。
3)に当接自在であり、L字状レバー(35)の作動に
より作動杆(37)が内方へ押し込まれ、内端で断続弁
(23)を押して開弁する。
【0019】図8は、操作レバー(25)が非作動の位
置を示し、作動杆(37)は後退し、断続弁(23)は
閉弁されると共に、カム溝(28)からカムピン(3
2)が外れ、ニードル弁(24)は戻しバネ(34)の
弾発力を受けて閉弁位置にあり、ガス器具は消火態勢に
ある。
置を示し、作動杆(37)は後退し、断続弁(23)は
閉弁されると共に、カム溝(28)からカムピン(3
2)が外れ、ニードル弁(24)は戻しバネ(34)の
弾発力を受けて閉弁位置にあり、ガス器具は消火態勢に
ある。
【0020】この消火態勢から、ツマミ(27)を介し
て操作レバー(25)を図9に示す位置に回動すると
き、L字状レバー(35)が回動され、作動杆(37)
を内方へ押し込み断続弁(23)を開弁してメインガス
管(20)からガスの流入が許容されると共に、スイッ
チ(39)が投入され点火用の火花発生装置が作動し、
放電電極(16)から着火用の火花が発生する。更に、
カム溝(28)にカムピン(32)が係入し、操作レバ
ー(25)の回動に伴うカム溝(28)とカムピン(3
2)との相対的移動により、カムピン(32)がカム溝
(28)のカム軌跡に沿って外方へ押し出され、ニード
ル弁(24)が開弁する。かくして、メインガス管(2
0)から流入したガスは、ニードル弁(24)を通って
ガスパイプ(7)に入り、バーナーへツドの主副両ガス
炎孔(11)(12)から流出し、前記放電火花によっ
て着火される。このとき、放電電極(16)と対向する
部分のガス量が切込溝(18)と切溝(17)からの流
出のよって増加されている為、確実なる着火が達成され
る。
て操作レバー(25)を図9に示す位置に回動すると
き、L字状レバー(35)が回動され、作動杆(37)
を内方へ押し込み断続弁(23)を開弁してメインガス
管(20)からガスの流入が許容されると共に、スイッ
チ(39)が投入され点火用の火花発生装置が作動し、
放電電極(16)から着火用の火花が発生する。更に、
カム溝(28)にカムピン(32)が係入し、操作レバ
ー(25)の回動に伴うカム溝(28)とカムピン(3
2)との相対的移動により、カムピン(32)がカム溝
(28)のカム軌跡に沿って外方へ押し出され、ニード
ル弁(24)が開弁する。かくして、メインガス管(2
0)から流入したガスは、ニードル弁(24)を通って
ガスパイプ(7)に入り、バーナーへツドの主副両ガス
炎孔(11)(12)から流出し、前記放電火花によっ
て着火される。このとき、放電電極(16)と対向する
部分のガス量が切込溝(18)と切溝(17)からの流
出のよって増加されている為、確実なる着火が達成され
る。
【0021】次に操作レバー(25)を消火方向に操作
する場合において、バーナーを全開位置から絞ってとろ
火状態とするために操作レバー(25)をゆっくり操作
すると、ニードル弁(24)にもたらされている摺動方
向の抵抗力によって、図13に示すように戻しバネ(3
4)で付勢されたカムピン(32)が、カム溝(28)
のとろ火用カム面(29)に当接しこのカム面に沿って
カム溝(28)と相対的に移動し、クリック凹部(3
1)に係入し、とろ火位置に来たことを使用者に感得さ
せるので、操作レバー(25)の操作をストップしてと
ろ火状態に保持することが出来る。
する場合において、バーナーを全開位置から絞ってとろ
火状態とするために操作レバー(25)をゆっくり操作
すると、ニードル弁(24)にもたらされている摺動方
向の抵抗力によって、図13に示すように戻しバネ(3
4)で付勢されたカムピン(32)が、カム溝(28)
のとろ火用カム面(29)に当接しこのカム面に沿って
カム溝(28)と相対的に移動し、クリック凹部(3
1)に係入し、とろ火位置に来たことを使用者に感得さ
せるので、操作レバー(25)の操作をストップしてと
ろ火状態に保持することが出来る。
【0022】又、とろ火状態とすることなく直ちに消火
する場合には、操作レバー(25)は比較的早い速度で
操作されるので、操作レバー(25)の早い動きよりも
ニードル弁(24)の戻り速度の方が遅くなり、図14
に示すように、カムピン(32)は消火用カム面(3
0)に当接し、このカム面(30)で押し戻される。こ
の結果、カムピン(32)はクッリク凹部(31)に係
入することなくカム溝(28)と相対的に移動し作動始
端まで戻る。かくして、消火のために比較的早い速度で
操作レバー(25)が操作される場合には、とろ火位置
を示すクリック感が発生することがなく、したがって使
用者はとろ火位置を消火位置と誤認することなく完全な
消火位置まで操作レバー(25)を操作し、確実なる消
火が達成されるのである。
する場合には、操作レバー(25)は比較的早い速度で
操作されるので、操作レバー(25)の早い動きよりも
ニードル弁(24)の戻り速度の方が遅くなり、図14
に示すように、カムピン(32)は消火用カム面(3
0)に当接し、このカム面(30)で押し戻される。こ
の結果、カムピン(32)はクッリク凹部(31)に係
入することなくカム溝(28)と相対的に移動し作動始
端まで戻る。かくして、消火のために比較的早い速度で
操作レバー(25)が操作される場合には、とろ火位置
を示すクリック感が発生することがなく、したがって使
用者はとろ火位置を消火位置と誤認することなく完全な
消火位置まで操作レバー(25)を操作し、確実なる消
火が達成されるのである。
【図1】 全体の縦断面図
【図2】 バーナーの一部拡大断面図
【図3】 図2IIIーIII線に沿った断面図
【図4】 図2IVーIV線に沿った断面図
【図5】 点火用器具栓の斜視図
【図6】 同側面図
【図7】 同平面図
【図8】 点火用器具栓の消火位置を示す平面図
【図9】 点火用器具栓の点火位置を示す平面図
【図10】 カム溝とカムピンとの相対的作動を示す平
面図
面図
【図11】 カム溝とカムピンとの相対的作動を示す平
面図
面図
【図12】 カム溝とカムピンとの相対的作動を示す平
面図
面図
【図13】 とろ火状態におけるカムピンとカム溝との
関連を示す要部の平面図
関連を示す要部の平面図
【図14】 消火状態におけるカムピンとカム溝との関
連を示す要部の平面図
連を示す要部の平面図
(1) 本体 (2) 操作パネル (3) 上面プレート (4) バーナーホルダー (5) 円孔 (6) 汁受凹部 (7) ガスパイプ (8) バーナーヘッド (9) 円筒状脚部 (10) 環状溝 (11) 主ガス炎孔 (12) 副ガス炎孔 (13) 立上周壁 (14) 間隙 (15) 水平通路 (16) 放電電極 (17) 切溝 (18) 切込溝 (19) 点火用器具栓 (20) メインガス管 (21) メインガス口 (22) 供給口 (23) 断続弁 (24) ニードル弁 (25) 操作レバー (26) 軸ピン (27) ツマミ (28) カム溝 (29) とろ火用カム面 (30) 消火用カム面 (31) クリック凹部 (32) カムピン (33) 弁本体 (34) 戻しバネ (35) L字状レバー (36) 軸ピン (37) 作動杆 (38) スイッチ作動弁 (39) スイッチ (40) Oリング
Claims (1)
- 【請求項1】 点火用器具栓を開閉操作する操作レバー
(25)に円弧状のカム溝(28)を形成し、該カム溝
(28)に係入し相対的に移動するカムピン(32)を
ニードル弁(24)に取り付け、前記カム溝(28)の
ニードル弁閉弁方向側の面をとろ火用カム面(29)と
し、これと対向する開弁方向側の面を消火用カム面(3
0)とし、とろ火用カム面(29)にとろ火位置に合致
してクリック凹部(31)を形成し、ニードル弁(2
4)に軸方向の摺動に対する抵抗力を保有させ、該抵抗
力より若干大なる弾発力を有しニードル弁を閉弁方向に
付勢する戻しバネ(34)をカムピン(32)に張設し
て、操作レバー(25)の操作速度により、カムピン
(32)をとろ火用カム面(29)若しくは消火用カム
面(30)のいずれかに当接させるようにしたことを特
徴とするガス器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991030053U JP2557628Y2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | ガス器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991030053U JP2557628Y2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | ガス器具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04100641U JPH04100641U (ja) | 1992-08-31 |
JP2557628Y2 true JP2557628Y2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=31765098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991030053U Expired - Lifetime JP2557628Y2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | ガス器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2557628Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011047538A (ja) * | 2009-08-25 | 2011-03-10 | Harman Pro:Kk | ガス燃焼機器の火力調節装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59143524A (ja) * | 1983-02-03 | 1984-08-17 | 住友化学工業株式会社 | きのこ栽培用培養基 |
JPS6058521A (ja) * | 1983-09-09 | 1985-04-04 | Hitachi Cable Ltd | 炎センサ− |
-
1991
- 1991-02-01 JP JP1991030053U patent/JP2557628Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011047538A (ja) * | 2009-08-25 | 2011-03-10 | Harman Pro:Kk | ガス燃焼機器の火力調節装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04100641U (ja) | 1992-08-31 |
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