JP2557587B2 - ノンセラミック碍子の製造方法及び製造装置 - Google Patents

ノンセラミック碍子の製造方法及び製造装置

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JP2557587B2
JP2557587B2 JP4001027A JP102792A JP2557587B2 JP 2557587 B2 JP2557587 B2 JP 2557587B2 JP 4001027 A JP4001027 A JP 4001027A JP 102792 A JP102792 A JP 102792A JP 2557587 B2 JP2557587 B2 JP 2557587B2
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core
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mold
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茂彦 國枝
敏郎 丸▲ます▼
修 辻
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NGK Insulators Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電線支持などに使用
され、笠を有する絶縁用のノンセラミック碍子の製造方
法及び製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ノンセラミック碍子はそのコアが
FRP(繊維強化プラスチック)で形成されるととも
に、金型の笠成形用キャビティ内に配置される。この状
態で各笠毎の片側のみに開口されたゲートからゴム材料
が射出される。そして、コアの外周に笠が所定間隔をお
いて一体成形される(例えば、特開昭63−12891
6号公報)。
【0003】しかし、FRPは常温では硬いが、金型の
加熱時に高温になると軟らかくなって、局部的に力を受
けると変形しやくすくなる。そのため、笠成形時に各笠
毎の片側のみに開口されたゲートからゴム材料が射出さ
れると、このゴム材料の射出圧によってコアが変形する
おそれがある。そこで、このコアの変形を防止するた
め、コアを支える変形防止ロッドが配設された技術が提
案されている(特開平2−248225号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この技術で
は金型内の複数箇所に変形防止ロッドを突出させてコア
を支持する構造であるため、金型構造が複雑になる。ま
た、コアがゴム材料の射出圧を受けたとき、その射出圧
によってコアが変形するのを変形防止ロッドで支える構
造であるため、コアが高い射出圧を受けたときこの変形
防止ロッドの当接部分でコアが傷付けられるおそれがあ
るという問題点があった。
【0005】この発明は上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、ノンセラミック碍子を
製造するための金型構造が簡易で、しかもコアを傷つけ
るおそれがなく、容易にノンセラミック碍子を成形でき
るノンセラミック碍子の製造方法及び製造装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明では金型内に強化樹脂製の長尺コアを配
置した後、この長尺コアの外周に所定の相互間隔をおい
て一体形成される多数の笠を成形するための多数の笠成
キャビティ内に、数のゲートから前記長尺コアの変
形を防止するようにほぼ均衡状態でゴム材料をそれぞれ
笠成形キャビティの外周寄り裏面とほぼ直交するように
射出し、各笠成形キャビティから胴成形キャビティにゴ
ム材料を充填するノンセラミック碍子の製造方法をその
要旨としている。
【0007】また、第2の発明では、長尺コアを配置す
長尺コア支持部と、前記長尺コアの外周に所定の相互
間隔をおいて碍子の多数の笠をそれぞれ成形するための
多数の笠成形キャビティと、碍子の各笠の間に位置する
多数の胴を成形するための多数の胴成形キャビティと、
前記各笠成形キャビティに対しそれぞれ等間隔隔てて複
数箇所に、かつ該笠成形キャビティの外周寄り位置にお
いて、該キャビティの裏面側に該キャビティとほぼ直交
するように開口されたゴム材料を射出するための多数の
ゲートとを備えたノンセラミック碍子の製造装置をその
要旨としている。
【0008】
【作用】第1の発明では、強化樹脂製の長尺コアが金型
内に配置される。そして、多数の笠を成形するゴム材料
がほぼ均衡状態で多数の笠成形キャビティ内へ射出され
る。このとき笠成形キャビティ内でゴム材料が変向され
るとともに拡散するようにして緩やかに供給され、ゴム
材料の充填が確実に行われる。又、ゴム材料が緩やかに
移動するので、コアに対しそれと直交する方向へ作用す
る圧力も低下し、かつ互いに打ち消し合うので、コアの
変形が防止される。その後ゴム材料は胴成形キャビティ
内に緩やかに流入し、該キャビティ内では長尺コアと平
行する方向へゴム材料が緩やかに流れ、隣接する笠成形
キャビティから胴成形キャビティ内に入ったゴム材料は
その中間部で互いに合流する。そのため、ゴム材料によ
る射出圧は、前記長尺コアに対して釣り合いがとれた状
態で加わる。従って、長尺コアが変形するおそれはな
い。このようにして、長尺コアの変形が防止された状態
でその外周に所定間隔をおいて数の笠及び胴一体
形される。
【0009】第2の発明では、長尺コア支持部に長尺
アが配置される。そして、ほぼ均衡状態で射出するよう
に配置された数のゲートからゴム材料が多数の笠成形
キャビティ内へ射出され、その後胴成形キャビティに緩
やかに充填される。そのため、前記長尺コアはゴム材料
の射出圧によって変形することなく、数の笠及び胴
一体成形される。
【0010】
【実施例】以下に本発明を具体化した一実施例について
図1〜5に従って説明する。図2に示すように、上下位
置に配設された下部プレスヘッド1aと上部プレスヘッ
ド1bとからプレス機1が構成され、各プレスヘッド1
a,1bの上面及び下面にはそれぞれ基板2a,2bが
取着されている。基板2aには左右一対の規制板3が固
定され、前記基板2bとの間で所定間隔を保持できるよ
うになっている。また、基板2aの中央位置には支持板
4が支持脚5を介して支持されている。この支持板4上
には金型としての下型6が支持され、前記基板2bの下
面には上型7が取付固定されている。
【0011】前記下型6と上型7とによってノンセラミ
ック碍子の数の笠の形状をなす笠成形キャビティ8a
と胴成形キャビティ8bとからなるキャビティ8が設け
られている。また、両型6,7の型割り面には、未加硫
のゴム材料を収容する左右一対のポット部9が設けら
れ、このポット部9と前記キャビティ8との間に、ポッ
ト部9内のゴム材料を笠成形キャビティ8aの裏面に対
しほぼ直交するように射出するゲート10a,10bが
互いに180度隔ててキャビティ8aの外周寄りに接続
されている。
【0012】さらに、図1に示すように、型割り面の両
端側にはコア支持部11が凹設され、インサートとして
のコアCが配置された状態で笠S(図5参照)を射出成
形できるようになっている。前記ゲート10a,10b
は各笠Sを成形するキャビティ8毎に互いに対向するよ
うに一対ずつ設けられている。そして、コアCがコア支
持部11に配置された状態で、ゲート10a,10bか
らキャビティ8内へゴム材料を射出したとき、コアCが
変形しないようにしている。
【0013】前記下型6及び上型7はそれぞれ分割され
た複数の下型片6aと上型片7aとから構成されてい
る。複数の下型片6a及び上型片7aはそれぞれ一端か
ら長尺状のボルト12が挿通され、他端でナット13が
螺合されて締付固定されることにより一体化されてい
る。
【0014】前記ポット部9には、EPDM(エチレン
−プロピレン−ジエン共重合ゴム)、シリコーンゴム等
のゴム材料を圧縮する注入板14が嵌入されている。こ
の注入板14の後端部には連結片15を介して油圧シリ
ンダ16のピストン17が連結されている。そして、油
圧シリンダ16が作動してそのピストン17が駆動され
ると、連結片15を介して注入板14が移動される。こ
の注入板14の移動により、ポット部9内のゴム材料が
ゲート10a,10bを介してキャビティ8内に射出さ
れるようになっている。なお、前記下型6の下部及び上
型7の上部には加熱板18が取付けられ、両型6,7を
所定温度に加熱するようにしている。
【0015】次に、上記のように構成された金型を用い
て、ノンセラミック碍子を製造する方法について説明す
る。まず、下型6を上型7から型開きした状態で、コア
Cをコア支持部11に支持し、所要のゴム材料をポット
部9に装填する。その後、プレス機1を駆動させて下型
6を上型7に型締めする。この状態で、図2に示すよう
に、油圧シリンダ16を作動させると、ピストン17が
内方へ突出するので、連結片15を介して注入板14が
内方へ移動する。そのため、ポット部9内の未加硫のゴ
ム材料が押圧され、ゲート10a,10bを通過してキ
ャビティ8内へ射出される。
【0016】このとき、図3に示すように、各笠成形
ャビティ8a内に開口した一対のゲート10a,10b
が円形状をなすキャビティ8外周寄りに等間隔隔て
て該キャビティ8aの裏面とほぼ直交するように設けら
れているため、ゲート10a,10bから射出されるゴ
ム材料は図4において笠成形キャビティ8aの表面側に
当たって減速されるとともに、図3に示すように分流さ
れ、その後ゴム材料は互いに合流する。このためコアC
に直交する方向に作用するゴムの圧力が軽減されるとと
に互いに打ち消し合う。又、図4に示すように笠成形キ
ャビティ8a内のゴム材料は胴成形キャビティ8b内に
緩やかに流入し、該キャビティ8b内ではコアCと平行
する方向へゴム材料が緩やかに流れ、各笠成形キャビテ
ィ8aから出たゴム材料はキャビティ8bの中間部で互
いに合流する。このため、キャビティ8b内のゴムの圧
力はコアCの長さ方向においても均等にかつ互いに打ち
消し合うように加わる。従って、両ゲート10a,10
bから射出されるゴム材料の射出圧は互いに打ち消し合
う。その結果、キャビティ8内のコアCは偏った力を受
けるおそれがなく、コアCがたわむことはない。このよ
うにして、コアCの外周部に所定間隔をおいて、多数の
笠Sが胴と共に同時に成形される。
【0017】射出成形後、図5に示すように、下部プレ
スヘッド1aを下降させることによって下型6を上型7
から型開きする。そして、成形品を下型6のキャビティ
8から取り出すことにより、所望のノンセラミック碍子
が得られる。
【0018】なお、下型6及び上型7をそれぞれ複数の
下型片6a、上型片7aに分割形成したので、各下型片
6a、上型片7aは構造が比較的簡易なものとなる。ま
た、これら下型片6aと上型片7aの枚数を増減するこ
とによって、所望とする笠Sの数を容易に変更すること
ができる。
【0019】上述のようにこの実施例では、ノンセラミ
ック碍子を製造するための金型は従来のようなコアCの
変形を防止する変形防止用ロッドを備える必要がないの
で、金型構造が簡易となる。また、この変形防止用ロッ
ドによってコアCを傷つけるおそれがなく、しかもほぼ
対向する位置に設けたゲート10a,10bからゴム材
料を射出するだけでコアCに変形のないノンセラミック
碍子を容易に成形できる。
【0020】この発明は前記実施例に限定されるもので
はなく、例えば図6に示すように、ゲート10a,10
bの配設位置を各笠S毎に交互に千鳥状をなすように構
成したり、コアCの外周に予め押出成形法によりゴム材
料を被覆形成しておいたり等、発明の趣旨を逸脱しない
範囲で任意に変更して具体化してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように第1の発明によれ
ば、長尺コアを変形させたり傷つけたりするおそれがな
く、笠成形キャビティ内へのゴム材料の充填を確実に行
い、しかもノンセラミック碍子を容易に成形できるとい
う優れた効果を奏する。
【0022】第2の発明によれば、ノンセラミック碍子
を製造するための金型構造が変形防止ロッドのない簡易
なものとなるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す金型の平断面図であ
る。
【図2】金型を示す正断面図である。
【図3】ゴム材料の射出状態を示す金型の部分断面図で
ある。
【図4】ゴム材料の射出状態を示す金型の部分断面図で
ある。
【図5】金型の型開き状態を示す断面図である。
【符号の説明】
8…キャビティ、10a,10b…ゲート、11…コア
支持部、C…コア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:08 B29L 31:34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型内に強化樹脂製の長尺コアを配置し
    た後、この長尺コアの外周に所定の相互間隔をおいて一
    体形成される多数の笠を成形するための多数の笠成形
    ャビティ内に、数のゲートから前記長尺コアの変形を
    防止するようにほぼ均衡状態でゴム材料をそれぞれ笠成
    形キャビティの外周寄り裏面とほぼ直交するように射出
    し、各笠成形キャビティから胴成形キャビティにゴム材
    料を充填することを特徴とするノンセラミック碍子の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 長尺コアを配置する長尺コア支持部と、 前記長尺コアの外周に所定の相互間隔をおいて碍子の多
    数の笠をそれぞれ成形するための多数の笠成形キャビテ
    ィと、碍子の各笠の間に位置する多数の胴を成形するための多
    数の胴成形キャビティと、 前記各笠成形キャビティに対しそれぞれ等間隔隔てて複
    数箇所に、かつ該笠成形キャビティの外周寄り位置にお
    いて、該キャビティの裏面側に該キャビティとほぼ直交
    するように開口されたゴム材料を射出するための多数の
    ゲートとを備えたノンセラミック碍子の製造装置。
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