JP2557517Y2 - 濾板式濾過機における濾板へのスペーサの固着部材 - Google Patents

濾板式濾過機における濾板へのスペーサの固着部材

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JP2557517Y2
JP2557517Y2 JP1313592U JP1313592U JP2557517Y2 JP 2557517 Y2 JP2557517 Y2 JP 2557517Y2 JP 1313592 U JP1313592 U JP 1313592U JP 1313592 U JP1313592 U JP 1313592U JP 2557517 Y2 JP2557517 Y2 JP 2557517Y2
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弘志 伊藤
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Ito Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、濾板式濾過機において
濾板の両面に備えるスペーサを同時に固定する固着部材
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧搾濾過時において濾板の変形を防止す
るためにスペーサを濾板の両面に備えるものであり、ス
ペーサを前後で当接させることでそれ以上の濾板の反り
を阻止している。従来では、このスペーサを図6のよう
に、ボルト、ナットで締め付けていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、その脱
着に手間がかかるものであり、濾板一枚に数個所で濾板
が百枚以上の濾過機もあり実に面倒な作業であった。そ
こで本考案は、濾板両面に備えるスペーサを同時に簡単
迅速に固定できるものを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本考案は濾板の
両面に備えるスペーサを固定するものであって、大径の
ストッパ部と、大径周端から横に先細り形状とした横向
きの錐台状ストッパ部とを、夫々大径端面を対向させた
状態で濾板の厚みより少し大きい長さとした小径の連結
棒部で連設すると共に、該錐台状ストッパ部の小径先に
連結棒部の長さより長い小径の引っ張り棒部を連設した
形状に、比較的硬質な弾性材で一体成形した構成として
いる。
【0005】
【作用】濾板への取付部の両面にスペーサを配置して夫
々の挿通孔を一連に連通させた後、一方のスペーサの挿
通孔から引っ張り棒部を先として差し込んで反対側のス
ペーサの挿通孔から引っ張り棒部を出し、その引っ張り
棒部を強く引っ張っることにより、弾性材である錐台状
ストッパ部が縮んでスペーサ及び濾板の挿通孔をくぐり
ぬけ、大径のストッパ部が一方のスペーサに係止すると
共に、反対側のスペーサに錐台状ストッパ部の大径部が
係止するのである。そして反対側のスペーサから突出し
ている引っ張り棒部或いは錐台状ストッパ部をカッター
ナイフで切断除去することにより、濾板の挿通孔に配置
した連結棒部を介してその前後の大径のストッパ部と錐
台状ストッパ部の大径部が対向した両面のスペーサを固
定するのである。
【0006】
【実施例】以下、本考案の図示実施例について説明す
る。図1に示す本例の固着部材は、大径厚肉のストッパ
部1と、大径端面21から横に先細り形状とした横向き
の円錐台状ストッパ部2とを、大径端面21を対向させ
た状態で小径の連結棒部3で連設すると共に、該円錐台
状ストッパ部2の小径端面22に小径の引っ張り棒部4
を連結棒部3の直線延長上に連設して成るもので、比較
的硬質な弾性ゴム材で一体成形した構成である。
【0007】なお、大径厚肉のストッパ部1及び円錐台
状ストッパ部2の大径端面21は夫々スペーサ6の大径
段部61に係止できる大きさであり、連結棒部3は濾板
5の挿通孔51と両方のスペーサ6の小径挿通孔62の
合計の長さである。また、引っ張り棒部4は連結棒部3
の長さより長く、それらを通過できる径である。
【0008】このように構成した本例は、まず、図2の
ように、濾板5への取付部の両面にスペーサ6を配置し
て夫々の挿通孔51,62を一連に連通させた後、一方
のスペーサ6の挿通孔62から引っ張り棒部4を先とし
て差し込んで反対側のスペーサ6の挿通孔62から引っ
張り棒部4を出す。
【0009】その出た引っ張り棒部4を強く引っ張っる
ことにより、弾性材である円錐台状ストッパ部2が縮ん
で一方のスペーサ6、濾板5及び反対側のスペーサ6の
挿通孔51,62をくぐりぬけて、図3のように、大径
のストッパ部1が一方のスペーサ6の大径段部61に係
止すると共に、反対側のスペーサ6の大径段部61に円
錐台状ストッパ部2の大径端面21が係止して両面のス
ペーサ6が濾板5に固着されるのである。そして反対側
のスペーサ6から突出している引っ張り棒部4或いは円
錐台状ストッパ部2をカッターナイフ7で切断除去すれ
ばよい。本例では、このスペーサ6を、図4のように、
一枚の濾板で四個所固着するのである。
【0010】このように本例の固着部材によると、差し
込んだ引っ張り棒部4を強く引っ張るだけでスペーサ6
を両面に固着できるため手間がかからず、作業が円滑に
できるのである。
【0011】本例は上記のように構成したが、本考案に
おいてはこれに限定されない。例えば、素材も問わず、
ゴムの他、各種弾性プラスチック材でもよい。また、大
径のストッパ部、錐台状ストッパ部、小径の連結棒部及
び小径の引っ張り棒部の縦断面形状も適宜である。さら
に、濾板の種類も限定されず、図5のように、濾枠を用
いない濾板にスペーサを固着するものでもよい。なお、
スペーサの数材質も任意である。
【0012】
【考案の効果】本考案によると、差し込んだ引っ張り棒
部を強く引っ張るだけで大径のストッパ部と錐台状スト
ッパ部との間でスペーサを濾板の両面に簡単に固着でき
るため手間がかからず、円滑迅速に作業ができる効果が
大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】その差し込みを示す要部の一部断面をした側面
図である。
【図3】その取付状態の縦断面図である。
【図4】そのスペーサの取付位置を示す濾板の正面図で
ある。
【図5】その別例の取付状態の要部縦断面図である。
【図6】従来のスペーサの取付状態を示す要部縦断面図
である。
【符号の説明】
1 大径のストッパ部 2 円錐台状ストッパ部 21 大径端面 22 小径端面 3 連結棒部 4 引っ張り棒部 5 濾板 51 挿通孔 6 スペーサ 61 大径段部 62 小径挿通孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾板の両面に備えるスペーサを固定する
    ものであって、大径のストッパ部1と、大径周端から横
    に先細り形状とした横向きの錐台状ストッパ部2とを、
    夫々大径端面を対向させた状態で濾板の厚みより少し大
    きい長さとした小径の連結棒部3で連設すると共に、該
    錐台状ストッパ部2の小径先に連結棒部3の長さより長
    い小径の引っ張り棒部4を連設した形状に、比較的硬質
    な弾性材で一体成形したことを特徴とする濾板式濾過機
    における濾板へのスペーサの固着部材。
JP1313592U 1992-02-08 1992-02-08 濾板式濾過機における濾板へのスペーサの固着部材 Expired - Lifetime JP2557517Y2 (ja)

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