JP2557329Y2 - ステアリングホイ−ルのエネルギ−吸収構造 - Google Patents
ステアリングホイ−ルのエネルギ−吸収構造Info
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- JP2557329Y2 JP2557329Y2 JP1991104664U JP10466491U JP2557329Y2 JP 2557329 Y2 JP2557329 Y2 JP 2557329Y2 JP 1991104664 U JP1991104664 U JP 1991104664U JP 10466491 U JP10466491 U JP 10466491U JP 2557329 Y2 JP2557329 Y2 JP 2557329Y2
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- Japan
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- steering wheel
- energy
- absorbing member
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- Vibration Dampers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は自動車のステアリング
ホイ−ルに設けられたエネルギ−吸収部材に関するもの
である。
ホイ−ルに設けられたエネルギ−吸収部材に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車において運転者の安全を計るた
め、ステアリングホイ−ルにエネルギ−吸収部材を設け
ることは、実開昭61−47750 号公報に開示されているよ
うに公知である。すなわち、この公報には、ステアリン
グシャフトの車室側先端に設けたボス部に取付けられる
ステアリングホイ−ルに取付けられ、ステアリングシャ
フトの先端とボス部を覆うパッドカバ−を、エネルギ−
吸収部材とこのエネルギ−吸収部材に被せたキャップで
構成し、このエネルギ−吸収部材は箱形部材の内部に発
泡材が充填されたものが記載されている。
め、ステアリングホイ−ルにエネルギ−吸収部材を設け
ることは、実開昭61−47750 号公報に開示されているよ
うに公知である。すなわち、この公報には、ステアリン
グシャフトの車室側先端に設けたボス部に取付けられる
ステアリングホイ−ルに取付けられ、ステアリングシャ
フトの先端とボス部を覆うパッドカバ−を、エネルギ−
吸収部材とこのエネルギ−吸収部材に被せたキャップで
構成し、このエネルギ−吸収部材は箱形部材の内部に発
泡材が充填されたものが記載されている。
【0003】このようにエネルギ−吸収構造は箱形部材
と発泡材とで衝撃エネルギ−を吸収することができる。
しかし箱形部材内に注入される発泡材はフロンを使用し
て発泡される。
と発泡材とで衝撃エネルギ−を吸収することができる。
しかし箱形部材内に注入される発泡材はフロンを使用し
て発泡される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来ポリウレタンの発
泡にはフロンが用いられたが、フロンは環境に重大な影
響を及ぼすので問題がある。そこで、このフロンを用い
ないで、箱形部材の構造の面でも、又内部に充填する発
泡材の材料の点においても従来構造以上のエネルギ−吸
収性能を備えたエネルギ−吸収構造を提供することを課
題とする。
泡にはフロンが用いられたが、フロンは環境に重大な影
響を及ぼすので問題がある。そこで、このフロンを用い
ないで、箱形部材の構造の面でも、又内部に充填する発
泡材の材料の点においても従来構造以上のエネルギ−吸
収性能を備えたエネルギ−吸収構造を提供することを課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】ステアリングシャフトの
車室側の先端に設けられたボス部に取付けられるステア
リングホイ−ルに取付けられ、ステアリングシャフトの
先端とボス部を覆うパッドカバ−を、エネルギ−吸収部
材5とこのエネルギ−吸収部材5に被せたキャップにて
構成した。そしてこのエネルギ−吸収部材5は箱形部材
5aの内部に水発泡による硬質ポリウレタン発泡材5bを充
填した。
車室側の先端に設けられたボス部に取付けられるステア
リングホイ−ルに取付けられ、ステアリングシャフトの
先端とボス部を覆うパッドカバ−を、エネルギ−吸収部
材5とこのエネルギ−吸収部材5に被せたキャップにて
構成した。そしてこのエネルギ−吸収部材5は箱形部材
5aの内部に水発泡による硬質ポリウレタン発泡材5bを充
填した。
【0006】 そして、前記箱形部材5aは角錐台形の
下部箱枠6と、この上に固着された逆角錐台形の上部箱
枠7とからなり、上部箱枠7は車の前後方向側壁面に逆
台形の開口7a,7bが設けられ、又頂部中央には半円
部8と平行溝9よりなり、前側の側壁面に設けた開口7
aと連なる開口7cを備えていることを特徴とする。
下部箱枠6と、この上に固着された逆角錐台形の上部箱
枠7とからなり、上部箱枠7は車の前後方向側壁面に逆
台形の開口7a,7bが設けられ、又頂部中央には半円
部8と平行溝9よりなり、前側の側壁面に設けた開口7
aと連なる開口7cを備えていることを特徴とする。
【0007】
【実施例】以下図面に基いて説明する。ステアリングシ
ャフト1の車室側の先端にボス部が設けられ、このボス
部にステアリングホイ−ル2が取付けられている。この
ステアリングホイ−ル2にシャフト1の先端とボス部を
覆ってパッドカバ−3が取付けられる。
ャフト1の車室側の先端にボス部が設けられ、このボス
部にステアリングホイ−ル2が取付けられている。この
ステアリングホイ−ル2にシャフト1の先端とボス部を
覆ってパッドカバ−3が取付けられる。
【0008】パッドカバ−3は、キャップ4とエネルギ
−吸収部材5とよりなり、さらにこのエネルギ−吸収部
材5は箱形部材5aと、この箱形部材5aの内部に充填した
発泡材5bとよりなっている。
−吸収部材5とよりなり、さらにこのエネルギ−吸収部
材5は箱形部材5aと、この箱形部材5aの内部に充填した
発泡材5bとよりなっている。
【0009】10はセットプレ−ト、11はコンタクト
プレ−トである。12は接点、13はクッションで、セ
ットプレ−ト10を押して接点12に接触させる際、こ
のクッション13を介しソフトに操作できるようになっ
ている。
プレ−トである。12は接点、13はクッションで、セ
ットプレ−ト10を押して接点12に接触させる際、こ
のクッション13を介しソフトに操作できるようになっ
ている。
【0010】エネルギ−吸収部材5を構成する箱形部材
5aは図4以下で示すように、上下部2段の箱枠6と7で
構成されている。即ち下部箱枠6はボスに取付けられる
方で、図6に示す如く正面からみて角錐台形をなし、上
向きの取付片6a及び下向きのセットスプリング6bが設け
られている。
5aは図4以下で示すように、上下部2段の箱枠6と7で
構成されている。即ち下部箱枠6はボスに取付けられる
方で、図6に示す如く正面からみて角錐台形をなし、上
向きの取付片6a及び下向きのセットスプリング6bが設け
られている。
【0011】下部箱枠6の上部には正面からみて逆角錐
台形の上部箱枠7が下部箱枠6の頂部に溶着されてい
る。上部箱枠7には車の前後方向の側壁面に逆台形の開
口7a,7bが設けられている。又頂部中央には前後方向の
開口7cが設けられている。図の例では、この開口7cは半
円部8とこれに接続する平行溝9からなり、前方の逆台
形開口7aと連続している。
台形の上部箱枠7が下部箱枠6の頂部に溶着されてい
る。上部箱枠7には車の前後方向の側壁面に逆台形の開
口7a,7bが設けられている。又頂部中央には前後方向の
開口7cが設けられている。図の例では、この開口7cは半
円部8とこれに接続する平行溝9からなり、前方の逆台
形開口7aと連続している。
【0012】エネルギ−吸収部材5の上部と下部の箱枠
6と7の内部空間には水発泡による硬質ポリウレタン発
泡材5bが現場発泡にて充填されている。あるいは箱形に
成形した発泡材を箱枠内に嵌め込んでもよい。
6と7の内部空間には水発泡による硬質ポリウレタン発
泡材5bが現場発泡にて充填されている。あるいは箱形に
成形した発泡材を箱枠内に嵌め込んでもよい。
【0013】かくして出来上ったエネルギ−吸収部材を
ステアリングシャフト1の頂部に取付けたステアリング
ホイ−ル2の中心部の取付部材に取付ける。
ステアリングシャフト1の頂部に取付けたステアリング
ホイ−ル2の中心部の取付部材に取付ける。
【0014】
【効果】このように構成されているので、自動車の急停
車時などにおいて、運転者がキャップ4に突き当ると、
エネルギ−吸収部材5の箱形部材5aが座屈してエネルギ
−を吸収する。
車時などにおいて、運転者がキャップ4に突き当ると、
エネルギ−吸収部材5の箱形部材5aが座屈してエネルギ
−を吸収する。
【0015】さらにこの変形と相俟って発泡材5bの圧縮
変形によってエネルギ−が略定常的に吸収され、エネル
ギ−吸収量の急激な上昇を招くことなく衝撃エネルギ−
が吸収される。
変形によってエネルギ−が略定常的に吸収され、エネル
ギ−吸収量の急激な上昇を招くことなく衝撃エネルギ−
が吸収される。
【0016】箱形枠材の新規な形状の上に、内部に水発
泡による硬質ポリウレタン発泡材5bを充填したので、箱
形部材5aによるエネルギ−吸収から、発泡材5bによるエ
ネルギ−吸収に移り、衝撃吸収時の衝撃エネルギ−吸収
量のピ−ク値は低くなり、エネルギ−吸収特性が良好と
なる。また、斜め方向から衝撃エネルギ−を受けた際で
も、たちまち座屈することがなく、さらに、衝撃エネル
ギ−の吸収を軽量な発泡材5bに担わせることができるた
めエネルギ−吸収部材の重量を軽減することができる。
泡による硬質ポリウレタン発泡材5bを充填したので、箱
形部材5aによるエネルギ−吸収から、発泡材5bによるエ
ネルギ−吸収に移り、衝撃吸収時の衝撃エネルギ−吸収
量のピ−ク値は低くなり、エネルギ−吸収特性が良好と
なる。また、斜め方向から衝撃エネルギ−を受けた際で
も、たちまち座屈することがなく、さらに、衝撃エネル
ギ−の吸収を軽量な発泡材5bに担わせることができるた
めエネルギ−吸収部材の重量を軽減することができる。
【図1】本考案に係るエネルギ−吸収構造を備えたステ
アリングホイ−ル。
アリングホイ−ル。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図1のB−B断面図。
【図4】エネルギ−吸収部材の平面図。
【図5】図4の上面図。
【図6】図4の下面図。
【図7】図4の裏面図。
【図8】図4のC−C断面図。
【図9】図7のD−D断面図。
1 ステアリングシャフト 2 ステアリングホ
イ−ル 3 パッドカバ− 4 キャップ 5 エネルギ−吸収部材 5a 箱形部材 5b 発泡材 6 下部箱枠 6a 取付片 6b セットスプリン
グ 7 上部箱枠 7a 開口 7b 溝 7c 開口 8 半円部 9 平行溝 10 セットプレ−ト 11 コンタクトプレ
−ト 12 接点 13 クッション
イ−ル 3 パッドカバ− 4 キャップ 5 エネルギ−吸収部材 5a 箱形部材 5b 発泡材 6 下部箱枠 6a 取付片 6b セットスプリン
グ 7 上部箱枠 7a 開口 7b 溝 7c 開口 8 半円部 9 平行溝 10 セットプレ−ト 11 コンタクトプレ
−ト 12 接点 13 クッション
Claims (1)
- 【請求項1】 ステアリングシャフトの車室側の先端に
設けられたボス部に取付けられるステアリングホイ−ル
において、このステアリングホイ−ルに取付けられ前記
ステアリングシャフトの先端とボス部を覆うパッドカバ
−をエネルギ−吸収部材(5)とこのエネルギ−吸収部材
(5)に被せたキャップ(4)とで構成し、前記エネルギ−
吸収部材(5)は箱形部材(5a)の中空内部に水発泡による
硬質ポリウレタン発泡材(5b)が充填されたものであっ
て、前記箱形部材(5a)は角錐台形の下部箱枠(6)と、こ
の上に固着された逆角錐台形の上部箱枠(7)とからな
り、該上部箱枠(7)は車の前後方向側壁面に逆台形の開
口(7a,7b)が設けられ、又頂部中央には半円部(8)と平
行溝(9)よりなり、前記前側の側壁面に設けた開口(7a)
と連なる開口(7c)を備えていることを特徴とするステア
リングホイ−ルのエネルギ−吸収構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991104664U JP2557329Y2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | ステアリングホイ−ルのエネルギ−吸収構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991104664U JP2557329Y2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | ステアリングホイ−ルのエネルギ−吸収構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0546614U JPH0546614U (ja) | 1993-06-22 |
JP2557329Y2 true JP2557329Y2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=14386739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991104664U Expired - Fee Related JP2557329Y2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | ステアリングホイ−ルのエネルギ−吸収構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2557329Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6147750U (ja) * | 1984-09-03 | 1986-03-31 | マツダ株式会社 | ステアリングホイ−ルのエネルギ吸収構造 |
-
1991
- 1991-11-27 JP JP1991104664U patent/JP2557329Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
岩田敬治編 「ポリウレタン樹脂ハンドブック」 1990.7.25,日刊工業新聞社,P.125 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0546614U (ja) | 1993-06-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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