JP2557000Y2 - 泥漿鋳込成型用の型 - Google Patents

泥漿鋳込成型用の型

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JP2557000Y2
JP2557000Y2 JP1992008869U JP886992U JP2557000Y2 JP 2557000 Y2 JP2557000 Y2 JP 2557000Y2 JP 1992008869 U JP1992008869 U JP 1992008869U JP 886992 U JP886992 U JP 886992U JP 2557000 Y2 JP2557000 Y2 JP 2557000Y2
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和繁 村田
毅 伊藤
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株式会社イナックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、下面側に突出部を有す
る成型素地を泥漿鋳込方法で成型するための型の改良に
関する。突出部を有する成型素地の一例としては、図5
に示す如く、手洗器用の成型素地1がある。この成型素
地1は、便器洗浄用タンク(図示は省略)の手洗付蓋と
なるものであり、下面側に大きく弯曲して突出する鉢部
1aと、鉢部1aの下面側に局部的に突出する筒部1b
とが形成されている。
【0002】
【従来の技術】上記成型素地1を成型するための泥漿鋳
込成型用の型2は、図3の縦断面図に示す如く、分割可
能に合わせた二つの分割型3,4の間に鋳込空間Sを形
成してある。分割型3,4は、剛体のケーシング5,6
と、ケーシング5,6の内側に充填された濾過層7,8
とを夫々備えてある。各濾過層7,8には、濾過水の排
水を促進するための排水路9,10を、通水性の有るロ
ープを埋設する等して形成してある。
【0003】泥漿鋳込成型用の型2は、下方の分割型4
に下方へ深い凹部4aが形成され、上方の分割型3に下
方へ突出する突出部3aが形成され、凹部4aと突出部
3aとの間に鋳込空間Sを形成するようにしてある。型
2は、この凹部4aの底面に型合わせ面4bが形成さ
れ、突出部3aの型合わせ面3bを当接させるようにし
てある。
【0004】泥漿鋳込成型用の型2は、鋳込空間Sへ泥
漿が充填されると、泥漿中の水分を濾過層7,8で濾過
した後に排水路9,10で導いて外部へ排出し、鋳込空
間Sに成型素地1を成型する。成型素地1は、二つの分
割型3,4を分割することにより、型2から脱型され
る。
【0005】成型素地1の脱型の手順は、次の通りであ
る。先ず、下方の分割型4の排水路10へ適度圧力の水
又は空気を供給して濾過層8中の残留水分の適宜量を凹
部4aと成型素地1との境界に滲み出させて分離の促進
を図ると共に、上方の分割型3の排水路9を適宜圧力の
負圧状態にすることにより成型素地1を上方の分割型3
に吸着させ、この状態で図4に示すように成型素地1と
下方の分割型4とを分離する。
【0006】次に、図示は省略したが、上方の分割型3
で吊り下げられた成型素地1の下方に素地受け台を近接
させて配置し、その後に上方の分割型3の排水路9へ適
度圧力の水又は空気を供給して濾過層9中の残留水分の
適宜量を突出部3aと成型素地1との境界に滲みださ
せ、上方の分割型3から分離した成型素地1を素地受け
台に載置して脱型を完了する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで、泥漿鋳込成
型用の型2は、図4に示すように、下方の分割型4と成
型素地1とを分離するとき、下方の分割型4と成型素地
1との間に滲み出した水Wが、下方の分割型4の凹部4
aの底部に多量に溜まる。この多量に溜まった水Wは、
次回の泥漿鋳込成型のときに供給される泥漿との馴染み
が悪いため、成型不良を生じさせる。そのため、従来
は、この溜まった水Wを高圧空気で吹き飛ばして除去し
ていた。しかし、高圧空気で吹き飛ばされた多量の水
は、型2の外部に飛散して作業環境を悪化させる等の問
題を招いていた。
【0008】本考案は、上記問題を解決するために、分
割型の凹部の底部側に多量の水が溜まらない泥漿鋳込成
型用の型の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案が採用した手段
は、分割可能に合わさる二つの分割型を備え、一方の分
割型に形成した下方へ深い凹部と他方の分割型に形成し
た突出部との間に鋳込空間を形成し、この凹部の底部側
の適所に、この突出部の適所が当接する型合わせ面を形
成した泥漿鋳込成型用の型において、上記型合わせ面
に、排水口を開設し、二つの分割型を合わせたときには
該排水口を塞ぎ、二つの分割型を分離したときには該排
水口を開口するようにしたことを特徴とする泥漿鋳込成
型用の型である。
【0010】
【作用】二つの分割型を合わされて鋳込空間へ泥漿を供
給するときには、一方の分割型の型合わせ面に他方の分
割型の突出部が当接するため、排水口が塞がれる。従っ
て、泥漿は排水口から漏れ出すことはない。二つの分割
型を分割するときには、一方の分割型の排水口が開口す
るため、一方の分割型の凹部に集まる水は、排水口から
型の外部へ排出される。従って、一方の分割型の凹部に
は、多量の水が溜まることはない。
【0011】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて
説明する。図1は、本考案に係る泥漿鋳込成型用の型
(以下「本案型」という)の実施例を示す縦断面図であ
る。本案型12の改良点は、下方の分割型14の凹部1
4aの底部側に形成した型合わせ面14bに、排水口2
1aを開設したことである。この改良点以外は、前記従
来の泥漿鋳込成型用の型2と実質的に同一であり、同一
符号は同一構成部材を示している。
【0012】上記排水口21aを開設する排水路21
は、濾過層18に排水勾配付きの貫通孔を穿設して形成
するか、中空パイプを埋設するか又は通水性の有るロー
プを埋設して形成する。排水路21を通水性の有るロー
プで形成するときには、通水抵抗が大きくなるため、出
口21bに吸引ポンプを接続すればよい。
【0013】なお、下方の分割型14は、凹部14aの
底部に環状の鋳込空間Saを形成してあるが、これに限
定するものではなく、図示は省略したが、凹部14aの
底面を凹凸のない同一平面に形成し、この底面の型合わ
せ面領域内に排水口21aを開設することも可能であ
る。この場合、上方の分割型3の型合わせ面3bは、下
方の分割型14の底面の型合わせ面に当接するように延
長される。また、図示は省略したが、下方の分割型14
の型合わせ面14bが凹部14aの底部側の周壁に形成
されているときには、周壁の型合わせ面14b領域内に
排水口21aが開設される。
【0014】本案型12は、二つの分割型3,14を合
わされて鋳込空間Sへ泥漿を供給するとき、下方の分割
型14の型合わせ面14bへ上方の分割型3の突出部3
aの型合わせ面3aが合わさるため、排水口21aが塞
がれる。従って、本案型12は、供給された泥漿が排水
口21aから漏れ出すことはない。成型素地1と下方の
分割型14とを脱型するとき、下方の分割型14の凹部
14aの底部に集まる水は、排水口21aから型の外部
へ、その全部又はその殆どが排出される。従って、下方
の分割型14の凹部14aには、次回の泥漿鋳込に不都
合となる多量の水が溜まることはない。
【0015】
【考案の効果】以上詳述の如く、本案型は、分割型の凹
部の底部側に多量の水が溜まらないため、従来必須とし
ていた高圧空気による多量の残留水の吹き飛ばしが不要
となり、良好な作業環境を維持することができる実用的
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案型の実施例を示す縦断面図である。
【図2】本案型において成型素地を脱型し後の下方の分
割型を示す縦断面図である。
【図3】従来の泥漿鋳込成型用の型を示す縦断面図であ
る。
【図4】従来の型において成型素地を脱型している途中
を示す縦断面図である。
【図5】成型素地の一例を示す一部切欠き斜視図であ
る。
【符号の説明】
S…鋳込空間 3,14…分割型 3a…突出部
14a…凹部 14b…型合わせ面 21a…排水口

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分割可能に合わさる二つの分割型を備
    え、一方の分割型に形成した下方へ深い凹部と他方の分
    割型に形成した突出部との間に鋳込空間を形成し、この
    凹部の底部側の適所に、この突出部の適所が当接する型
    合わせ面を形成した泥漿鋳込成型用の型において、上記
    型合わせ面に、排水口を開設し、二つの分割型を合わせ
    たときには該排水口を塞ぎ、二つの分割型を分離したと
    きには該排水口を開口するようにしたことを特徴とする
    泥漿鋳込成型用の型。
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JPS608010A (ja) * 1983-06-28 1985-01-16 高木 金一 泥しようの高圧圧入を施す陶磁器成形用石膏型
JPH0219502U (ja) * 1988-07-25 1990-02-08

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