JPS6145954Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は模型箱に鋳物砂を吸引充填する際に好
適な鋳型造型用模型装置に関する。

最近、充填密度をあげるために模型箱下方から
負圧作用を及ぼし、該模型箱内の空洞部を負圧化
して該空洞部に鋳物砂を充填する方法が行われて
いる。しかし、これは該空洞部上部における砂詰
まりが非常に悪いという問題がある。

本考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、
空洞部上部の砂詰まりを良くするに好適な鋳型造
型用模型装置を提供することを目的とするもので
ある。

以下に、本考案の構成を実施例に基づいて説明
する。

１は内部に減圧室２を備えると共に、該減圧室
２に連通して上面中央部に通気孔３を、また両端
部附近に連通孔４を、それぞれ穿設された模型台
で、該模型台１上面には、上下に貫通する中空状
の空洞部５を備え、かつ該空洞部５を囲む周囲に
上下に貫通する貫通孔６を複数個備えた模型箱７
が該空洞部５及び貫通孔６を、前記通気孔３又は
連通孔４を介して減圧室２にそれぞれ連通されて
載置されている。８は断面が〓型を成す環状溝９
を設け、かつ該環状溝９の水平部から下面に通じ
る通気孔９ａを複数個備えると共に中央部に鋳物
砂の供給孔１０を貫通穿設した模型蓋で、該模型
蓋８は模型箱７上面に、該環状溝９の下端を前記
貫通孔６に、また前記通気孔９ａの下端を前記空
洞部５にそれぞれ連通して載置されている。さら
に、模型箱７上面には、鋳物砂１１を貯溜するホ
ツパー１２が模型蓋８、接続管１３及び開閉弁１
４を介して前記空洞部５に連通して載置されてい
る。なお、前記通気孔９ａの下端には、ベントプ
ラグ１５が模型蓋８下面と略同一面にされて埋設
されている。また、前記減圧室２には、導管１６
を介して真空ポンプ（図示せず）が連通接続され
ている。

このように構成された第１図の状態において、
真空ポンプ（図示せず）を作動して導管１６、減
圧室２、通気孔３及び連通孔４を介して空洞部５
内全体を負圧化し、開閉弁１４を開くと、ホツパ
ー１２内の鋳物砂１１は開閉弁１４及び接続管１
３を介して空洞部５内に吸引充填される。この
際、空洞部５上部には、貫通孔６、環状溝９及び
通気孔９ａを介して負圧作用が及ぼされるので、
空洞部５上部においても、鋳物砂は良く充填さ
れ、空洞部５内における鋳物砂は均一に充填され
るものである。

要するに、本考案は内部に空洞部を備え、かつ
該空洞部を囲む周囲に上下に貫通する貫通孔を複
数個備えた模型箱の上面に、断面が〓型を成す環
状溝を設け、かつ該環状溝の水平部から下面に通
じる通気孔を複数個備えると共に中央部に鋳物砂
の供給孔を貫通穿設した模型蓋を、該環状溝の下
端を前記貫通孔に、通気孔の下端を前記空洞部に
それぞれ連通して載置した構成としたので、模型
箱内の空洞部上部にも鋳物砂は十分に充填され、
良好な鋳型が期待されるなど優れた効果を有し、
この種の業界にもたらす効果は著大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す断面図である。 ５：空洞部、６：貫通孔、７：模型箱、８：模
型蓋、９：環状溝、９ａ：通気孔１０：供給孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 真空ポンプに導管１６を介して連通する減圧室
   ２を内部に構成すると共に上面中央部及び上面両
   端部附近に該減圧室２に連通する通気孔３及び連
   通孔４をそれぞれ複数個穿設した模型台１の上面
   に、中央部に上下に貫通する中空状の空洞部５を
   備えかつ該空洞部５を囲む周囲に上下に貫通する
   貫通孔６を複数個備えた模型箱７を、該空洞部５
   を前記通気孔３に、また該貫通孔６を前記連通孔
   ４にそれぞれ連通させて載置し、該模型板７の上
   面に、断面が〓型を成す環状溝９を設け、かつ該
   環状溝９の水平部から下面に通じる通気孔９ａを
   複数個備えると共に中央部に鋳物砂１１の供給孔
   １０を貫通穿設した模型蓋８を、該環状溝９の下
   端を前記貫通孔６に、また通気孔３の下端を前記
   空洞部５にそれぞれ連通して載置したことを特徴
   とする鋳型造型用模型装置。