JPS6321583B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鋳物砂を模型箱に充填するのに好適な
鋳物砂供給方法及び模型台装置に関する。

一般に、模型箱内への鋳物砂の充填はブローイ
ング方式によつて行われているが、模型箱がブロ
ーイング圧力によつて開かれないようにするため
に、クランプ装置を必要とし、又模型箱自体もブ
ローイング圧力に耐え得るものでなければならな
いため、模型箱を木型で製作することに難点があ
つた。

本発明はこれらの問題点に鑑みて成されたもの
であつて、模型箱のクランプ装置を必要とせず、
しかも木型の模型箱でも充分使用可能な鋳物砂供
給方法及び模型台装置を提供することを目的とす
るものである。以下に、本発明の構成を実施例に
基づいて説明する。

１は内部に減圧室２を備えると共に、上面に該
減圧室２に連通して複数個の通気孔３を備えた模
型台で、該模型台１の減圧室２側壁部には、該減
圧室２に連通して導管４、開閉弁５、接続管６、
タンク７、接続管８及び真空ポンプ９の順に接続
されていて、タンク７内部は、開閉弁５を閉じた
状態で真空ポンプ９の作動により減圧されるよう
にされている。また、該模型台１の上面には、左
型１０と右型１１からなる垂直２つ割の模型箱１
２が型合わせされ上下に貫通する中空状のキヤビ
テイ部１２ａを形成して載置されていて、該左型
１０及び右型１１のキヤビテイ面には、下面に形
成される凹溝１３に連通して通気孔１４が穿設さ
れ、該キヤビテイ面に、鋳物砂が良く充填される
ようにされている。また、該模型箱１２上面に
は、鋳物砂１５を貯溜するホツパー１６がキヤビ
テイ部１２ａに連通して載置されている。なお、
前記通気孔３，１４には、鋳物砂が排出されない
ようにそれぞれベントプラグ１７が埋設されてい
る。

このように構成された第１図の状態において、
開閉弁５を閉じ、真空ポンプ９を作動して、タン
ク７内部を減圧したあと、開閉弁５を開いて模型
箱１２のキヤビテイ部１２ａを導管４減圧室２及
び通気孔３を介して負圧化すると、ホツパー１６
内の鋳物砂１５はキヤビテイ部１２ａの隅々にま
で吸引充填される。その後、該模型箱１２内の鋳
物砂中に硬化ガス等を通気させて該鋳物砂を硬化
造型するものである。

要するに、本発明は模型箱下方から負圧作用を
及ぼしながら該模型箱のキヤビテイ部に鋳物砂を
吸引充填するようにしたので、鋳物砂はキヤビテ
イ部の隅々にまで充填され、また２つ割模型箱の
場合にも、クランプ装置を必要とせず、さらに木
型の模型箱でも充分使用可能であるなどの優れた
効果を有し、この種の業界にもたらす効果は著大
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す断面図である。 １：模型台、２：減圧室、３：通気孔、５：開
閉弁、７：タンク、９：真空ポンプ、１２：模型
箱、１６：ホツパー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 内部に減圧室を備え、かつ上面に該減圧室に
   連通して通気孔を複数個穿つと共に壁部には、該
   減圧室に連通して開閉弁、タンク及び真空ポンプ
   順次接続した模型台の上面に、上・下に貫通通気
   可能なキヤビテイ部を備えた模型箱を、該キヤビ
   テイ部を通気孔を介して減圧室に連通して載置す
   ると共に該模型箱の上面には、鋳物砂をためたホ
   ツパーを該キヤビテイ部に連通して載置し、前記
   開閉弁を閉じ真空ポンプを作動してタンク内を減
   圧すると共に、該開閉弁を開いて減圧室、通気孔
   を介して前記キヤビテイ部内を負圧化し前記ホツ
   パーから鋳物砂を該キヤビテイ部に吸引充填する
   ことを特徴とする鋳物砂供給方法。 ２ 内部に減圧室を備えると共に上面に該減圧室
   に連通して通気孔を複数個穿つた模型台の壁部
   に、該減圧室に連通して開閉弁、タンク及び真空
   ポンプを順次接続したことを特徴とする模型台装
   置。