JP2556691Y2 - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JP2556691Y2
JP2556691Y2 JP1991080600U JP8060091U JP2556691Y2 JP 2556691 Y2 JP2556691 Y2 JP 2556691Y2 JP 1991080600 U JP1991080600 U JP 1991080600U JP 8060091 U JP8060091 U JP 8060091U JP 2556691 Y2 JP2556691 Y2 JP 2556691Y2
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piston
heat insulating
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brake
insulating material
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隆 佐野
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トキコ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車等に取り付け
られるディスクブレーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、パッドとこのパッドをディス
ク方向へ押圧するピストンとの間に断熱材が設けられた
ディスクブレーキが知られている。この断熱材は、パッ
ドとピストンとの間にてピストン側に装着されており、
ディスクとの摩擦により発熱したパッドの熱のピストン
への伝達を低減させて、ブレーキ系の熱による悪影響を
防止するようになっている。ここで、この断熱材をピス
トンへ装着させる方法として、次のようなものがあっ
た。 (1)図3に示すように、パッドとの対向側が開口され
たピストン21の内部へ断熱材22の素材を挿入して装
着させる。 (2)図4に示すように、ピストン21の開口部に段部
23を形成し、この段部23へ裏金24を設けた断熱材
22を嵌合させてかしめることにより装着させる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記(1)
のように、断熱材22の素材をピストン21の内部へ挿
入して装着させる装着方法の場合、断熱材22の素材を
大量に必要とするため、コストアップを招くとともにブ
レーキ作動時において断熱材22の圧縮変形量の増大を
招き、ブレーキ性能が低下する恐れがあった。また、上
記(2)のように、断熱材22を嵌合させてかしめる装
着方法にあっては、そのかしめ作業に多大な時間及び労
力がかかるため、製造のコストアップを招くという問題
があった。
【0004】この考案は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、コストアップ及び性能低下を招くことなく、極め
て容易にピストンへ断熱材を装着させることが可能なデ
ィスクブレーキを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案のディスクブレ
ーキは、キャリパのシリンダ内へ摺動可能に設けられた
ピストンによってディスクと対向する位置に設けられた
パッドを前記ディスクへ押し付けることによりブレーキ
を作動させるディスクブレーキにおいて、前記ピストン
とパッドの裏金との間には断熱材が設けられ、該断熱材
には、前記ピストン及び前記パッドの裏金に磁着可能な
磁石が、該断熱材を前記裏金よりも前記ピストン側へ高
い磁力にて磁着させるべく、その磁着面が前記裏金に当
接しない位置にて一体に設けられていることを特徴とし
ている。
【0006】
【作用】この考案のディスクブレーキによれば、断熱材
をピストンへ当接すると、断熱材に設けられた磁石の磁
力により、この断熱材がピストンへ磁着して極めて容易
に装着される。また、パッドを交換もしくは整備する際
に、断熱材にパッドの裏金が磁着され、これによりパッ
ドが一時的に保持される。 さらには、パッドを取り外す
際に、断熱材はピストン側に保持されることとなるの
で、断熱材がピストンから不用意に外れるようなことが
ない。
【0007】
【実施例】以下、本考案のディスクブレーキの一実施例
を図1によって説明する。図において、符号1はディス
クブレーキである。このディスクブレーキ1は、ディス
ク2を挟んだ対向位置に設けられたキャリパ構成体3
a,3aからなるキャリパ3が設けられおり、キャリパ
構成体3a,3aの内の一方側(図1中左側)には、車
両に固定される固定部3bが形成されている。これらキ
ャリパ構成体3a,3aにはそれぞれシリンダ4,4が
形成されており、これらシリンダ4,4にはピストン
5,5が摺動可能に設けられている。また、このピスト
ン5,5とディスク2との間には、それぞれピン6によ
ってディスク2と交差する方向へ摺動可能に支持された
パッド7,7が設けられている。
【0008】また、ピストン5,5とパッド7,7との
間には、ピストン5,5に装着された断熱材11,11
が設けられている。この断熱材11,11には、図2に
示すように、ピストン5と当接される側に嵌合穴12が
形成されており、この嵌合穴12には、磁石が嵌合され
てさらに接着材によって強固に固定されている。そし
て、この磁石13が設けられた断熱材11が磁石13の
磁力によって、強度を有する磁性体(例えば、鉄等)か
らなるピストン5に形成された凹部14の底面14aに
磁着されて装着されている。また、この断熱材11のパ
ッド7と当接する側には開口部15が形成されており、
磁石13の磁力がパッド7を構成する裏金16にも作用
するようになっている。なお、符号17,17はシリン
ダ4,4内を密閉するシール部材である。
【0009】上記のように構成されたディスクブレーキ
1を作動させると、マスタシリンダ(図示略)から送り
出されたブレーキ作動液がディスクブレーキ1の流入口
1aより、シリンダ4,4へ供給され、このブレーキ作
動液の液圧によりピストン5,5がそれぞれディスク2
方向へ移動する。これにより、パッド7,7が断熱材1
1,11を介してピストン5,5によって押圧されてデ
ィスク2に摩擦力が作用されて、このディスク2が設け
られた車輪(図示略)が制動される。また、上記のよう
にブレーキを作動させると、パッド7,7がディスク2
との摩擦により発熱するが、ピストン5,5とパッド
7,7との間には断熱材11,11が設けられているこ
とより、パッド7,7の裏金16,16からピストン
5,5へ伝達する熱が大幅に低減され、ピストン5,5
へ伝達される熱によるブレーキ系への悪影響を防止する
ことができ信頼性を大幅に向上させることができる。
【0010】そして、上記のように断熱材11,11に
よってピストン5,5への熱の伝達が低減されて、信頼
性が大幅に向上されたディスクブレーキ1の組立時にお
いて、断熱材11,11をピストン5,5へ装着させる
には、この断熱材11,11の磁石13,13が取り付
けられた面をピストン5,5の凹部14,14の底部1
4a,14aへ当接させる。このようにすると、断熱材
11,11に設けられた磁石13,13が底部14a,
14aに磁着し、断熱材11,11が極めて容易にピス
トン5,5の凹部14,14へ装着される。したがっ
て、断熱材11,11をピストン5,5へ装着させるた
めに、多大な時間及び労力をかけて行っていたかしめ作
業をなくすことができ、製造コストを大幅に低減するこ
とができる。また、挿入により装着させる場合と比較し
て断熱材11,11の素材の使用量を最低限に抑えるこ
とができ、さらにコスト低減を図ることができるととも
にブレーキ作動時における断熱材11,11の圧縮変形
量を最小限に抑えることができ、信頼性の高いディスク
ブレーキ1とすることができる。
【0011】また、上記構造のディスクブレーキ1によ
れば、パッド7,7を交換もしくは整備すべくパッド
7,7を支持しているピン6を取り外しても、断熱材1
1,11にはパッド7,7の裏金16,16と当接する
面に開口部15,15が形成されいるので、磁石13,
13の磁力をパッド7,7の裏金16,16へ作用させ
てこれらパッド7,7を断熱材11,11に磁着させて
一時的に支持させることができ、パッド7,7の脱落を
防止することができる。したがって、パッド7,7の交
換、整備の作業性を向上させることもできる。
【0012】なお、上記実施例ではディスク2を挟んだ
対向位置にそれぞれピストン5,5を有したキャリパ構
成体3a,3aが設けられ、パッド7,7がピン6によ
って摺動自在に支持された構造のディスクブレーキ1に
ついて説明したが、ディスクブレーキ1の構造は実施例
に限定されることなく、例えば、一つのピストンを有し
かつこのピストンのディスク2を挟んだ対向位置に爪部
が形成されたキャリパをディスクと交差する方向へ摺動
可能に支持した構造のディスクブレーキ等であっても良
いことは勿論である。
【0013】
【考案の効果】以上、説明したように、本考案のディス
クブレーキによれば、下記の効果を得ることができる。
断熱材をピストンへ当接すると、断熱材に設けられた磁
石の磁力により、この断熱材がピストンへ磁着して極め
て容易に装着される。したがって、断熱材をピストンへ
装着させるために、多大な時間及び労力をかけていたか
しめ作業をなくすことができ、製造コストを大幅に低減
することができる。また、挿入により装着させる場合と
比較して断熱材の素材の使用量を最低限に抑えることが
でき、さらにコスト低減を図ることができるとともにブ
レーキ作動時における断熱材の圧縮変形量を最小限に抑
えることができ、信頼性の高いディスクブレーキとする
ことができる。また、パッドを交換もしくは整備する際
に、断熱材にパッドの裏金が磁着され、これによりパッ
ドが一時的に保持されるので、パッドの脱落が防止さ
れ、パッドの交換、整備の作業性を向上させることがで
きる。 さらには、パッドを取り外す際に、断熱材はピス
トン側に保持されることとなるので、断熱材をピストン
から不用意に外してしまうことがなく、これにより断熱
材を不用意に外してしまうことによるパッド交換時にお
ける断熱材の付け忘れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のディスクブレーキの構造を説明するデ
ィスクブレーキの側断面図である。
【図2】本考案のディスクブレーキに使用されるピスト
ン及び断熱材の断面図である。
【図3】断熱材が設けられた従来のディスクブレーキの
ピストンの断面図である。
【図4】断熱材が設けられた従来のディスクブレーキの
ピストンの断面図である。
【符号の説明】
1 ディスクブレーキ 2 ディスク 3 キャリパ 4 シリンダ 5 ピストン 7 パッド 11 断熱材 13 磁石

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリパのシリンダ内へ摺動可能に設け
    られたピストンによってディスクと対向する位置に設け
    られたパッドを前記ディスクへ押し付けることによりブ
    レーキを作動させるディスクブレーキにおいて、 前記ピストンとパッドの裏金との間には断熱材が設けら
    れ、該断熱材には、前記ピストン及び前記パッドの裏金に磁
    着可能な磁石が、該断熱材を前記裏金よりも前記ピスト
    ン側へ高い磁力にて磁着させるべく、その磁着面が前記
    裏金に当接しない位置にて一体に設けられている ことを
    特徴とするディスクブレーキ。
JP1991080600U 1991-10-03 1991-10-03 ディスクブレーキ Expired - Lifetime JP2556691Y2 (ja)

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JPH0538428U JPH0538428U (ja) 1993-05-25
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS61161439U (ja) * 1985-03-29 1986-10-06
JPH0238728A (ja) * 1988-07-29 1990-02-08 Nissin Kogyo Kk ディスクブレーキの断熱材製造方法
JP3069719U (ja) * 1999-09-13 2000-06-30 真奈 北畠 筋押し線入りシ―ト

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