JP2556552Y2 - エキスパンションジョイント - Google Patents

エキスパンションジョイント

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JP2556552Y2
JP2556552Y2 JP7082993U JP7082993U JP2556552Y2 JP 2556552 Y2 JP2556552 Y2 JP 2556552Y2 JP 7082993 U JP7082993 U JP 7082993U JP 7082993 U JP7082993 U JP 7082993U JP 2556552 Y2 JP2556552 Y2 JP 2556552Y2
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JP7082993U
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久嗣 若林
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株式会社エービーシー商会
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建物の隣接躯体間隙を
被覆し、かつ両躯体間の変動を吸収し得るエキスパンシ
ョンジョイントであって、特に一方が縦面、他方が防水
横面の場所に好適であるエキスパンションジョイントに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、隣接する躯体の一方が立壁部、他
方が屋根や床の上方突出面の場合は、例えば、図5に示
すようなエキスパンションジョイントを用いていた。即
ち、一方の躯体Aの縦面aに固着した取付部材に一端部
を係止したホルダー板21は、躯体Bを覆ってその外側
縦面bに沿うように外側端部を下折してなり、この中間
部に上方からボルト頭とホルダー板21の板面間にW形
板ばね23を介装の上、ホルダー板21を躯体Bにボル
ト固着し、上記板ばね23で躯体A,B間の変動を吸収
できるようにしてあり、このホルダー板21の上側にカ
バー板22を被せ、その一端部を上記取付部材に係止
し、他端部を上記ホルダー板21の外側に下折した端部
に係止した構成であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来のものは、ホ
ルダー板21とカバー板22が躯体間隙S及び躯体Bの
上面全体を被覆し、その外側まで被っているものであ
る。しかし、躯体Bの立上り部の外側縦面と上面とに亘
って防水シートが敷設されているなどして躯体面が防水
処理されている場合は、この立上り上部全体を被覆する
必要はないのであり、被覆を必要最小限にしてカバー板
などが取付けられ、しかも躯体の変動にも対応し得るよ
うにすることができる。
【0004】本考案は、従来の躯体上部を被覆するカバ
ー板によるエキスパンションジョイントとは異なり、躯
体上部を必要最小限だけ被覆し、構成部材をコンパクト
に形成し、しかもなお、躯体間の変動を充分に吸収し得
るようにしたエキスパンションジョイントを提供せんと
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本考案のエキスパンションジョイントは、隣接する躯体
A、B間にカバー板9を架設して躯体間の間隙Sを被覆
するエキスパンションジョイントであって、カバー板9
は、天板部9aの一側部を躯体A側への躯体取付け部9
dとし、他側部を当該天板部9aの裏面側に折り返しか
つ他方の躯体Bの上面中間部に位置し得る折返部9fと
して形成し、このカバー板9の折返部9fを係止する突
出片6cを有した規制部材6を躯体Bの上面に固定し、
この規制部材6は、その上側にバネ7及びカバー板を裏
面から上方へ押圧するためのホルダー5を介して上方か
らボルト8を躯体Bに固着して形成してなる構成を有し
たものとしたことを特徴とするものである。なお、上記
符号は説明上付したものであり、構成を限定するもので
はない。
【0006】
【作用】カバー板9は、バネ7により付勢されたホルダ
ー5により上方へ押圧され、端部の折返部9fはバネ7
により躯体B側へ固定された規制部材6の突出片6cに
係止して外れることがない。また、躯体A,Bの変動は
バネ7によって吸収されると共に横方向の変動は互いの
係合部において吸収される。
【0007】
【実施例】以下、本考案の好適な一実施例を図面によっ
て説明する。図1は、本実施例のエキスパンションジョ
イントの設置状態を示した側断面図、図2はボルト、ホ
ルダー、弾圧部材及び規制部材の分解斜視図、図3はカ
バー板の中間を省略して示した斜視図である。
【0008】1は隣接する躯体A(壁部)、B(屋根等
の突出部)間に跨がって設置された本実施例のエキスパ
ンションジョイントを示し、支持部材2、ホルダー5、
規制部材6、圧縮バネ7、カバー板9などによって構成
されている。
【0009】支持部材2は、躯体Aの壁面aにビス3に
よって固着されていて固定面2aの中間部に所定の高さ
で張り出した端部を上向きに折返して形成した立ち上が
り部2bを有し、下部に止水シート14の一端部を係止
する止着部2cを形成し、アルミニウム等の金属材を押
し出し成形した長尺材として形成されている。
【0010】4は躯体Bの立上った外側端部bから躯体
Bの上面を止水シート或いはアスファルト防水層等で被
覆してなる防水層である。
【0011】5は底面5aから両端部5b、5bを適宜
高さで直角に形成した断面略上向きコ字状に形成すると
共に、底面5aにボルト挿通孔5cを形成してなる適宜
幅のホルダーである。
【0012】6は若干高さの脚部6a、6a間に上面6
bを形成する一方、上面6bから横方向に適宜長さ張り
出した突出片6cを設けると共に、上面6bにボルト挿
通孔6dを形成してなる適宜幅の規制部材であり、突出
片6cは、躯体B上に脚部6a,6aを立てて規制部材
6を取付けた状態で、突出片6cと躯体Bの上面(防水
層4の上面、以下同じ)との間に後述のカバー板9の折
返部9fを差し込んでも若干の間隙を有する高さ位置に
形成してある。
【0013】7は後述するように、ホルダー5と規制部
材6を相反方向に充分に押圧でき、かつ圧縮可能な適宜
長さに設定したコイル状の圧縮バネである。
【0014】ホルダー5と規制部材6とは、両部材間に
圧縮バネ7を配設し、その上方からボルト8の軸部8a
を各挿通孔5c、6dに挿通し、ボルト頭8bをホルダ
ー5の底面5aに係止させて、ボルト8を躯体Bに固着
してあり、この状態において圧縮バネ7によりホルダー
5は上方に弾圧され、規制部材6は下方に弾圧され、脚
部6a,6aによって躯体Bに固定されている。
【0015】カバー板9はアルミニウム、ステンレス等
の金属材を押出成形し、躯体Aの壁面aから躯体間隙S
及び躯体Bの上面の中間部までを覆う幅を有した長尺材
として形成し、天板部9aの一側部に略垂直状の当接面
9bを形成し、その上部に段部9cを介して躯体面へビ
ス固定可能な固定面9dを立設し、当接面9bの下部に
支持部材2の立ち上がり部2bに係合可能に外開き状U
乃至V状に折曲した折曲部9eを形成してあり、一方、
他側部は、折曲して前記圧縮バネ7のバネ力が働き得る
範囲内で適宜幅垂下させ、かつさらに内側(天板部9a
裏面側)に適宜幅だけ略水平状に折曲し、上記規制部材
6の突出片6cの下側に接面可能な折返部9fを形成し
てある。
【0016】上記カバー板9は、上記ホルダー5、規制
部材6、圧縮バネ7がボルト8によって躯体Bの上面の
躯体Aに近い部分に取付けられた状態で、折返部9fを
突出片6cの下側に係合させつつ、躯体B及び躯体間隙
S上に被せ、ホルダー5を天板部9aの裏面で適度に押
圧した状態となるように折曲部9eを支持部材2の立ち
上がり部2bに係合させ、かつ固定面9dを躯体Aにビ
ス固定することにより装着することができる。
【0017】この際、折返部9fと躯体Bの上面との間
には若干の間隙が生じるので、装着時に両部間に長尺状
の止水用ガスケットゴム11を圧接状態で介在させるの
が好ましい。止水用ガスケットゴム11は、上記間隙よ
りも上下幅が大きい部材とし、その下面を躯体Bの上面
に接着するのがよい。
【0018】12は躯体Bの躯体間隙S側の上面端部に
接着剤或いはボルト等により固着された金属製のゴム取
付け部材であり、上面に止水ゴム13の下端部を係止す
る受け部12aを形成し、側方部に止水シート14の一
端部を係止する受け部12bを形成してある。
【0019】13は長尺状の止水ゴムであって、下端部
を上記ゴム取付け部材12の受け部12aに止着し、そ
の上方に中空体を立ち上げ、膨出した頂部でカバー板9
の天板部9aの裏面に圧接して上方に押圧するように形
成してある。
【0020】14は止水シートであって、両端部が支持
部材2の止着部2c及びゴム取付け部材12の受け部1
2bにそれぞれ止着されている。
【0021】15は規制部材6の一方の脚部6aとゴム
取付け部材13の躯体Bとの接合面及びカバー材9の固
定面9dを夫々被覆したコーキング材である。
【0022】本実施例は上述のように構成されているの
で、カバー板9の固定面9dが躯体Aに固着されている
一方、天板面9aの裏面に当接するホルダー5が圧縮バ
ネ7の弾発力を受けて上方に付勢されているので、かか
るホルダー5を介してカバー板9も上方に弾圧付勢さ
れ、折返部9fは突出片6cの裏面に面接触状態で横方
向に摺動可能に支持される。従って、両躯体A、Bにど
の方向の変動があっても圧縮バネ7による吸収、折返部
9fと突出片6cの摺動などによって、かなり大きな変
動であってもこれに追従することができ、エキスパンシ
ョンジョイントの機能を達成することができる。
【0023】図4は本考案の別の実施例を示しており、
これはカバー板9の固定面9dで止水シート14の一端
部を同時に躯体Aにビス16止めし、止水シート14の
他端部をゴム取付け部材12及び規制部材6の下側にま
で延設してボルト8により固定した例を示してある。
【0024】尚、上記各実施例において、カバー板9の
折返部9fの移動範囲は、突出片6cとの面接触範囲で
充分に取れるので、両躯体A、Bの設置環境や躯体間隙
Sの幅等に応じ、規制部材6の設置位置を躯体B上で調
整し、折返部9fと突出片6cとの面接触範囲を所望に
設定することができる。また、躯体Aの壁面aに対する
カバー板9の取付け位置も、天板部9aが適宜角度の水
勾配となるように適宜に設定することができる。
【0025】また、カバー板9の躯体Aに対する固着
は、ビス10を用いることなく、躯体A側に固着した支
持部材2或いはその他の任意構成の支持部材に対して、
嵌合、係止手段のみによって行うこともできる。
【0026】さらに、圧縮バネ7はコイルバネに限ら
ず、板バネその他の形態とすることもできる。
【0027】
【考案の効果】以上の如く、本考案のエキスパンション
ジョイントは、躯体Bの立ち上がり面と上面とが防水被
覆されていれば、カバー板9で躯体間隙と共に躯体Bの
上面中間部或いは上面全体を被覆し、その端部を躯体B
の上面において規制部材6に係止させて納めることがで
き、しかもバネ7によりホルダー5を天板部9a裏面に
圧接させて上方に押圧し、かつ規制部材6も躯体B側に
固定しているので、カバー板9を常に安定した状態で装
着しておくことができかつ施工作業も簡単かつ容易であ
る。躯体A,Bに変動があってもそれにゆとりをもって
充分に追従することができ、カバー板9の機能を損なわ
せるおそれがなく、かつ防水、止水効果を全うさせるこ
とができる。
【0028】上記効果は少ない部材構成で奏することが
でき、かつ幅の狭いカバー板9及び規制部材6と小形の
ホルダー5を用いて達成することができ、省材料化を図
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のエキスパンションジョイン
トの設置状態を示した側断面図である。
【図2】図1のボルト、ホルダー、バネ及び規制部材の
分解斜視図である。
【図3】図1のカバー板の中間部を省略した斜視図であ
る。
【図4】本考案の別の実施例のエキスパンションジョイ
ントの設置状態を示した側断面図である。
【図5】従来のエキスパンションジョイントの設置状態
を示した側断面図である。
【符号の説明】
1 エキスパンションジョイント 2 支持部材 4 防水層 5 ホルダー 6 規制部材 7 圧縮バネ 8 ボルト 9 カバー板 9a 天板部 9f 折返部 11 ガスケットゴム 12 ゴム取付け部材 13 止水ゴム 14 止水シート A,B 躯体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する躯体A、B間にカバー板9を架
    設して躯体間の間隙Sを被覆するエキスパンションジョ
    イントにおいて、カバー板9は、天板部9aの一側部を
    躯体A側への躯体取付け部9dとし、他側部を当該天板
    部9aの裏面側に折り返しかつ他方の躯体Bの上面中間
    部に位置し得る折返部9fとして形成し、このカバー板
    9の折返部9fを係止する突出片6cを有した規制部材
    6を躯体Bの上面に固定し、この規制部材6は、その上
    側にバネ7及びカバー板9を裏面から上方へ押圧するた
    めのホルダー5を介して上方からボルト8を躯体Bに固
    着して形成してなる構成を有するエキスパンションジョ
    イント。
JP7082993U 1993-12-28 1993-12-28 エキスパンションジョイント Expired - Lifetime JP2556552Y2 (ja)

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JPH0740814U JPH0740814U (ja) 1995-07-21
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