JP2555901Y2 - プラスチック製ボールバルブ - Google Patents

プラスチック製ボールバルブ

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JP2555901Y2
JP2555901Y2 JP1992037809U JP3780992U JP2555901Y2 JP 2555901 Y2 JP2555901 Y2 JP 2555901Y2 JP 1992037809 U JP1992037809 U JP 1992037809U JP 3780992 U JP3780992 U JP 3780992U JP 2555901 Y2 JP2555901 Y2 JP 2555901Y2
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JP
Japan
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valve body
ball valve
valve
cap
adhesive
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JP1992037809U
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勝弘 大西
義人 尾崎
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Asahi Yukizai Corp
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Asahi Organic Chemicals Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はプラスチック製ボールバ
ルブに関し、さらに詳しくは、化学工業や半導体産業等
における液体の輸送配管ラインに使用される、主として
小口径タイプのプラスチック製ボールバルブに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンパクトタイプのプラスチック
製ボールバルブにおいては、図5に示すように、ボディ
キャップ5,6が弁本体1の片側又は両側から接着や螺
着により嵌合されている構造のものが一般的である。他
の例としては実開昭63−166771号公報や実開平
1−22569号公報等に開示されている。
【0003】しかしながら、前記分野等で利用される小
口径タイプのボールバルブになると、弁本体にボディキ
ャップを螺着にて嵌合させることはネジ代が取りにく
く、仮に螺合できたとしても強度の問題があるため、通
常は接着嵌合方式が採用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記接
着嵌合方式においては以下のような問題点がある。
【0005】(1)弁本体の受口部とボディキャップの
嵌合部とが接着剤のフィルム層で接合されているため接
着強度が低く、従って耐圧強度が低い。 (2)寸法のバラツキや接着剤の塗布状態により、接着
強度すなわち耐圧強度が極度に低下することがある等強
度のバラツキに問題がある。 (3)接着面からはみ出た接着剤が内部のシートやスピ
ンドル等に付着し、流体の漏れを生じることがある。 (4)組立に時間がかかる。すなわち接着後1日程度放
置する必要がある。
【0006】本考案は以上のような従来技術の問題点に
鑑みなされたもので、その主な目的は、従来品よりも強
力な接合力にてボディキャップが弁本体に嵌合された、
耐圧強度に優れた主として小口径のプラスチック製ボー
ルバルブを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案者等は種々検討を
重ねた結果、ボディキャップの弁本体との嵌合部に環状
リブを設け接着剤溜りを作ることにより、又、接着剤使
用による前記問題点を解決するためには超音波使用等の
融着がさらに有効であることを見出し本考案を成すに至
った。
【0008】本考案は、弁本体の中央内部に弁体が回動
自在に装着され、又、その少なくとも片側からボディキ
ャップが嵌合されているプラスチック製ボールバルブに
おいて、ボディキャップの弁本体との嵌合部外周側面
に、該嵌合部に対応した弁本体受口部の内径よりも0.
1〜0.5mm大きい外径を有する環状リブが設けられ、
かつ、ボディキャップが接着又は融着にて弁本体に嵌合
されていることを特徴とするものである。
【0009】本考案においては、ボディキャップの弁本
体への嵌合部外周面に設ける環状リブの外径は弁本体の
受口部の内径よりも0.1〜0.5mm大きくされている
(すなわち該環状リブの高さを0.05〜0.25mmに
設定している)が、該寸法差が0.1mm未満の場合は従
来とほぼ同じ接合強度しか得られず、一方、0.5mmを
越えるとボディキャップの弁本体受口部への嵌合が困難
か不可となり、無理に嵌合させると環状リブ又は弁本体
の破壊が生じる。 尚、該環状リブは少なくとも1箇設け
ればよく、特にその数は限定されないが好ましくは2箇
程度設けるのがよい。
【0010】本考案ボールバルブの材質はプラスチック
製であればいずれでもよく特に限定されるものではない
が、塩化ビニル樹脂、塩素化塩化ビニル樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、超高分子量ポリエチレ
ン樹脂、又はフッ素系樹脂等の熱可塑性樹脂が好適なも
のとして挙げられる。
【0011】
【作用】上記のように構成された本考案においては、弁
本体とボディキャップとの接合に際し、ボディキャップ
嵌合部の外周側面に弁本体受口部の内径より若干大きい
外径の環状リブが設けられているため、ボディキャップ
が弁本体受口部に嵌合された状態では、両者間の接合面
には前記環状リブの両側に接着剤の溜り部ができる。こ
のため両者を接着剤で接着する場合はこの溜り部に均一
の接着剤層が形成される。また環状リブは受口部の内周
面に強力に押圧された状態となりアンカー効果を生じ
る。
【0012】したがって、前記溜り部の均一な接着剤層
と環状リブの押圧力によるアンカー効果とが相まって弁
本体とボディキャップとの接合力が格段に大きくなる。
【0013】一方融着により接合した場合は、溶融した
プラスチックが前記溜り部に流れ込むため融着力が増
し、前記環状リブのアンカー効果と相まって、弁本体と
ボディキャップとの接合力が格段に大きくなる。
【0014】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面にもとづいて詳
細に説明するが、本考案が本実施例に限定されないこと
は言うまでもない。
【0015】図1は本考案の一実施例を示す口径6mmの
塩化ビニル樹脂製ボールバルブ(通称ラブコック)の縦
断面図であり、図2は図1における要部の拡大縦断面図
である。
【0016】図において、1は中央内部に弁体2が回動
自在に装着され、両側に受口部3,4を有した弁本体で
ある。5及び6は弁本体1の両側から受口部3及び4に
それぞれ接着にて嵌合されているボディキャップであ
る。ボディキャップ5(以下5を代表させる)は、内部
に受口7及びそれにつづく流路8を有し、外部前方には
弁本体1の受口部3に接着嵌合される嵌合部9が、又そ
の後方には、嵌合部9より拡径された頭部10が形成さ
れている。
【0017】11及び12は前記嵌合部9の外周側面に
一体的に設けられた断面矩形状の環状リブである(図3
参照)。環状リブ11(以下11を代表させる)は、弁
本体1の受口部3の内径よりも0.3mm大きい外径寸法
に、すなわち、高さが0.15mmに設計されており、又
巾は1.5mmになっている。(図1ではわかりやすくす
るため誇張して書いてある。)
【0018】13は、嵌合部9の先端部内周面に設けら
れた環状溝であり、該溝13には弁体2と接触し、シー
ル作用をしているシートリング14が装着されている。
15は、弁本体1の首部16に押え部材17及びO−リ
ング19を介して支承されているスピンドルであり、そ
の下方部は弁体2と一体化されており、一方、上端部に
はハンドル18が装着されている。
【0019】以下、本実施例ボールバルブの作用につい
て説明する。図2に示されているごとく、弁本体1の受
口部3にボディキャップ5が接着にて押圧固定される
と、ボディキャップ5の嵌合部9に環状リブ11,12
が設けられているため、該嵌合部9と前記受口部3の内
周面との間に接着剤の溜り部9a,9b,9cができ
る。つまり、均一な接着剤層が確実に形成される。した
がって、従来品よりも接着剤が多く残るため接着強度が
高くなる。当然のことながら、接着剤のはみ出し量も従
来品に比較して少くなる。
【0020】又、環状リブ11,12は、その外径が弁
本体1の受口部3の内径よりも0.3mm大きく設計され
ているため、嵌合状態では、受口部3の内周面に強力に
押圧され、くい込んだ状態になっている。
【0021】従って、上記接着剤層の形成による接着強
度の向上と該両リブ11,12のアンカー効果とが相ま
って、従来品よりも弁本体1とボディキャップ5との強
力な接合力が得られ、又、従来のような強度のバラツキ
が解消されるものとなる。
【0022】つぎに、本考案の他の実施例である弁本体
1とボディキャップ5が超音波融着により嵌合されてい
る場合のボールバルブについて説明する。構造について
は図1,2にもとづく前記説明と、接着及び超音波融着
の点以外は同じであるので省略する。
【0023】弁本体1とボディキャップ5の超音波融着
は以下の方法で行う。弁本体1にボール2とスピンドル
15の一体品を挿入固定した後、弁本体1の両側受口部
3,4にボディキャップ5及び6を各々押圧嵌合させ
る。つぎに、図4に示されているごとく、組立てられた
ボールバルブ20の流路軸線を垂直にして固定台21に
固定し、振動子22に連続しているホーン23(振動増
巾器)でボールバルブ20をプレスした状態で15KH
z の超音波を0.5秒間加える。その後ホーン23をボ
ールバルブ20から離間させ、固定台21よりボールバ
ルブ20を取り出す。
【0024】この超音波融着法においては、超音波をあ
てると、図2において、ボディキャップ5の環状リブ1
1,12及び頭部10の弁本体1側の側面10a部が主
として振動摩擦により溶融し、前記と同様に溶融物が溜
り部9a,9b,9cにも流れ込むため融着力が増し、
若干残っている環状リブ11,12のアンカー効果と相
まって、弁本体1とボディキャップ5の接合力が格段に
大きくなる。
【0025】このように、超音波融着法においても前記
接着の場合と同様の作用により従来品よりも優れた弁本
体1とボディキャップ5の強力な接合力が得られるもの
となる。
【0026】以上説明した図1の構造を有する本実施例
における口径6mmの二種のボールバルブ及び同口径の図
5の構造を有したボールバルブの水圧による破壊試験
(すなわち耐圧試験)を行った。
【0027】接着タイプの本実施例及び従来タイプのボ
ールバルブは、ボディキャップを弁本体に接着後48時
間放置したものを使用し、一方、本実施例の融着タイプ
は、超音波融着(0.5秒)後10分間放置したものを
使用した。その結果は以下のとおりであった。 従来品(接着) 破壊強度 40〜80 kgf/cm2 本実施例(接着) 〃 100〜120 kgf/cm2 本実施例(融着) 〃 100〜120 kgf/cm2 明らかに本実施例のボールバルブが格段に優れているこ
とがわかる。
【0028】
【考案の効果】以上説明したごとく、本考案におけるボ
ールバルブは従来品よりも格段に優れた耐圧力を有し、
特に融着タイプについては、従来の接着タイプのすべて
の問題点を解決したものになっている。以上の効果は小
口径のボールバルブに限らず大口径のものについても得
られることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すボールバルブの縦断面
図である。
【図2】図1における要部を示す拡大縦断面図である。
【図3】図1におけるボディキャップの斜視図である。
【図4】超音波融着装置の略図である。
【図5】従来のボールバルブを示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…弁本体 2…弁体 3,4…受口部 5,6…ボディキャップ 9…嵌合部 9a,9b,9c…溜り部 10…頭部 10a…側面 11,12…環状リブ 11a,12a…頂部 20…ボールバルブ 21…固定台 22…振動子 23…ホーン

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁本体の中央内部に弁体が回動自在に装
    着され、その少なくとも片側からボディキャップが嵌合
    されているプラスチック製ボールバルブにおいて、ボデ
    ィキャップの弁本体との嵌合部外周側面に、該嵌合部に
    対応した弁本体受口部の内径よりも0.1〜0.5mm大
    きい外径を有する環状リブが設けられ、かつボディキャ
    ップが接着又は融着にて弁本体に嵌合されていることを
    特徴とするプラスチック製ボールバルブ。
  2. 【請求項2】 請求項1のプラスチック製ボールバルブ
    において、ボディキャップの嵌合部に環状リブが2箇設
    けられていることを特徴とするプラスチック製ボールバ
    ルブ。
JP1992037809U 1992-06-04 1992-06-04 プラスチック製ボールバルブ Expired - Lifetime JP2555901Y2 (ja)

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JPH0596649U JPH0596649U (ja) 1993-12-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100784407B1 (ko) * 2005-05-11 2007-12-13 신관철 볼 밸브

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2555718Y2 (ja) * 1991-09-19 1997-11-26 日立バルブ株式会社 樹脂管接続用弁

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100784407B1 (ko) * 2005-05-11 2007-12-13 신관철 볼 밸브

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