JP2555342Y2 - 電気錠 - Google Patents
電気錠Info
- Publication number
- JP2555342Y2 JP2555342Y2 JP921492U JP921492U JP2555342Y2 JP 2555342 Y2 JP2555342 Y2 JP 2555342Y2 JP 921492 U JP921492 U JP 921492U JP 921492 U JP921492 U JP 921492U JP 2555342 Y2 JP2555342 Y2 JP 2555342Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hub
- clutch
- pin
- lock
- lock case
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Lock And Its Accessories (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、外部信号を受けて解錠
する電気錠に係り、詳しくは、左右両勝手のドアに兼用
出来る電気錠に関する。
する電気錠に係り、詳しくは、左右両勝手のドアに兼用
出来る電気錠に関する。
【0002】
【従来の技術】ドア用の電気錠に関しては、実公平3−
18606号に記載された技術などがある。この電気錠
は、ドアの外側ノブの軸と内側ノブと軸を同一軸心に揃
えることにより、電気錠の構造を従来のものよりも簡単
にすると共に、ドアのノブ取り付け用の切欠加工を容易
にし、ノブの取り付け作業を容易にするなどの利点があ
るが、下記のような課題が残されていた。
18606号に記載された技術などがある。この電気錠
は、ドアの外側ノブの軸と内側ノブと軸を同一軸心に揃
えることにより、電気錠の構造を従来のものよりも簡単
にすると共に、ドアのノブ取り付け用の切欠加工を容易
にし、ノブの取り付け作業を容易にするなどの利点があ
るが、下記のような課題が残されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】実公平3−18606
号記載の技術は、操作部材取付座内にソレノイドの作用
により可動係合体を係脱させる機構を設ける構成であ
る。従って、勝手違いにするためには外側操作部材と内
側操作部材を交換して、ドアの表面に取り付けるため、
取り付け面が大きくなってしまう問題点がある。本考案
はかかる課題を解決することを目的としており、極めて
簡単な操作で左右両勝手に兼用でき、しかも構造が簡単
な電気錠を提供するものである。
号記載の技術は、操作部材取付座内にソレノイドの作用
により可動係合体を係脱させる機構を設ける構成であ
る。従って、勝手違いにするためには外側操作部材と内
側操作部材を交換して、ドアの表面に取り付けるため、
取り付け面が大きくなってしまう問題点がある。本考案
はかかる課題を解決することを目的としており、極めて
簡単な操作で左右両勝手に兼用でき、しかも構造が簡単
な電気錠を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の電気錠は、ドアに内設される錠ケースと、
該錠ケースの両側壁を貫通するハブ孔にそれぞれ回動可
能に嵌着され、外周面より内周面に貫通するピン挿入孔
が穿設される一対のハブと、該各ハブの上記内周面にそ
れぞれ挿入され、外周面に開口するピン係合孔を有し、
それぞれドアハンドルにより回動可能な一対のハブコア
と、上記各ピン挿入孔に挿入され、ばねにより上記ハブ
の外周面より突出する方向に付勢され、没入したときに
上記ピン係合孔に係入するクラッチピンと、錠ケースの
両側壁に固着された支軸にそれぞれ枢着され、上記クラ
ッチピンに接触する押動面を有し、該押動面が上記クラ
ッチピンを出没させる位置に傾動可能な一対のクラッチ
レバーと、上記錠ケースの両側壁に設けた孔に着脱自在
に装着し、上記錠ケース内部に突出する先端が、上記ク
ラッチレバーを介して一方の上記クラッチピンを没入位
置に押動する施錠抑制部材と、上記錠ケース内に取り付
けられ、外部信号を受けて作動するプランジャが上記ク
ラッチレバーを介して上記クラッチピンを没入位置に押
動するソレノイドと、上記錠ケースの前面より出没可能
に設けられ、ばねにより突出する方向に付勢され、上記
ハブが回動したときに没入方向に押動されるラッチボル
トとにより構成した。
に、本考案の電気錠は、ドアに内設される錠ケースと、
該錠ケースの両側壁を貫通するハブ孔にそれぞれ回動可
能に嵌着され、外周面より内周面に貫通するピン挿入孔
が穿設される一対のハブと、該各ハブの上記内周面にそ
れぞれ挿入され、外周面に開口するピン係合孔を有し、
それぞれドアハンドルにより回動可能な一対のハブコア
と、上記各ピン挿入孔に挿入され、ばねにより上記ハブ
の外周面より突出する方向に付勢され、没入したときに
上記ピン係合孔に係入するクラッチピンと、錠ケースの
両側壁に固着された支軸にそれぞれ枢着され、上記クラ
ッチピンに接触する押動面を有し、該押動面が上記クラ
ッチピンを出没させる位置に傾動可能な一対のクラッチ
レバーと、上記錠ケースの両側壁に設けた孔に着脱自在
に装着し、上記錠ケース内部に突出する先端が、上記ク
ラッチレバーを介して一方の上記クラッチピンを没入位
置に押動する施錠抑制部材と、上記錠ケース内に取り付
けられ、外部信号を受けて作動するプランジャが上記ク
ラッチレバーを介して上記クラッチピンを没入位置に押
動するソレノイドと、上記錠ケースの前面より出没可能
に設けられ、ばねにより突出する方向に付勢され、上記
ハブが回動したときに没入方向に押動されるラッチボル
トとにより構成した。
【0005】上記錠ケースの両側壁の孔はねじ孔であっ
て、該ねじ孔に着脱自在に螺合する上記施錠抑制部材が
上記クラッチレバーに設けたテーパ面に当接し、上記ク
ラッチレバーを押動するようにした。
て、該ねじ孔に着脱自在に螺合する上記施錠抑制部材が
上記クラッチレバーに設けたテーパ面に当接し、上記ク
ラッチレバーを押動するようにした。
【0006】
【作用】上記のように構成された電気錠は、錠ケースの
両側壁に設けられた孔のうち室内側として使用する側の
孔にのみ施錠抑制部材を挿入すると、施錠抑制部材が一
対のクラッチレバーのうち一方のクラッチレバーのテー
パ面に当たり、このクラッチレバーが支軸を支点にして
傾動し、クラッチピンを押動した位置に停止する。押さ
れたクラッチピンはハブコアのピン係合孔に係入するの
で、このハブコアとハブが一体的に連結し、室内側の解
錠駆動機構となる。そして、施錠抑制部材が挿入されな
い側が室外側の解錠駆動機構となる。
両側壁に設けられた孔のうち室内側として使用する側の
孔にのみ施錠抑制部材を挿入すると、施錠抑制部材が一
対のクラッチレバーのうち一方のクラッチレバーのテー
パ面に当たり、このクラッチレバーが支軸を支点にして
傾動し、クラッチピンを押動した位置に停止する。押さ
れたクラッチピンはハブコアのピン係合孔に係入するの
で、このハブコアとハブが一体的に連結し、室内側の解
錠駆動機構となる。そして、施錠抑制部材が挿入されな
い側が室外側の解錠駆動機構となる。
【0007】室外側のハンドルを操作して室外側のハブ
コアを回動しても、ハブコアに連結されていないハブは
回動しない。従って、ハブに押されないハブレバーは停
止したままであり、ラッチボルトは突出した状態に保持
され、ドアは施錠されたままである。室内側のハンドル
を操作すると、室内側のハブコアと共にハブが回動し、
回動するハブに押されたラッチボルトが没入方向に押動
されるので、ドアは開扉可能になる。
コアを回動しても、ハブコアに連結されていないハブは
回動しない。従って、ハブに押されないハブレバーは停
止したままであり、ラッチボルトは突出した状態に保持
され、ドアは施錠されたままである。室内側のハンドル
を操作すると、室内側のハブコアと共にハブが回動し、
回動するハブに押されたラッチボルトが没入方向に押動
されるので、ドアは開扉可能になる。
【0008】施錠されているドアを室外側から解錠する
には、室外側から所定の解錠操作をすると、外部信号が
発せられ、ソレノイドが作動してプランジャがクラッチ
レバーを押動する。プランジャは一対のクラッチレバー
を同時に押動することができるが、室内側のクラッチレ
バーは既に施錠抑制部材に押されているので、室外側の
クラッチレバーのみが押されることになる。
には、室外側から所定の解錠操作をすると、外部信号が
発せられ、ソレノイドが作動してプランジャがクラッチ
レバーを押動する。プランジャは一対のクラッチレバー
を同時に押動することができるが、室内側のクラッチレ
バーは既に施錠抑制部材に押されているので、室外側の
クラッチレバーのみが押されることになる。
【0009】押動された室外側のクラッチレバーは支軸
を支点として傾動し、クラッチピンを没入方向に押動す
る。押されたクラッチピンはハブコアのピン係合孔に係
入し、ハブとハブコアが一体的に連結される。
を支点として傾動し、クラッチピンを没入方向に押動す
る。押されたクラッチピンはハブコアのピン係合孔に係
入し、ハブとハブコアが一体的に連結される。
【0010】従って、室外側のハンドルを回動操作する
と、ハブとハブコアが一体となって回動し、ハブに押さ
れたラッチボルトが没入し、ドアが解錠される。ソレノ
イドのプランジャが没入位置に復帰すると、ばねに付勢
されているクラッチピンが突出し、施錠状態に復帰す
る。このドアの勝手を反対にするには、施錠抑制部材を
外し、他方にねじ孔に挿入すればよい。
と、ハブとハブコアが一体となって回動し、ハブに押さ
れたラッチボルトが没入し、ドアが解錠される。ソレノ
イドのプランジャが没入位置に復帰すると、ばねに付勢
されているクラッチピンが突出し、施錠状態に復帰す
る。このドアの勝手を反対にするには、施錠抑制部材を
外し、他方にねじ孔に挿入すればよい。
【0011】
【実施例】本考案の実施例について図面を参照して説明
すると、図1は施錠状態における電気錠のカバーを除去
した正面図であり、ドアに内設される錠ケース1は、側
壁2の前端に屈曲して起立するセカンドフロント3が設
けられ、セカンドフロント3の前面には、ドアの端面に
露出するフロント4が固着される。側壁2の後端,上端
及び下端には後壁5,上壁(図示しない)及び下壁6が
屈曲して起立する。従って、錠ケース1は、図1におい
て手前側に開口が形成され、この開口には他方の側壁と
なるカバー33(図4参照)が取り付けられる。
すると、図1は施錠状態における電気錠のカバーを除去
した正面図であり、ドアに内設される錠ケース1は、側
壁2の前端に屈曲して起立するセカンドフロント3が設
けられ、セカンドフロント3の前面には、ドアの端面に
露出するフロント4が固着される。側壁2の後端,上端
及び下端には後壁5,上壁(図示しない)及び下壁6が
屈曲して起立する。従って、錠ケース1は、図1におい
て手前側に開口が形成され、この開口には他方の側壁と
なるカバー33(図4参照)が取り付けられる。
【0012】フロント4及びセカンドフロント3を貫通
する角孔7にラッチボルト8が出没可能に挿入され、ラ
ッチボルト8の後面に軸部9が延設される。側壁2に起
立壁10が立設され、起立壁10に穿設された孔11に
軸部9が挿入され、軸部9の端部に鍔部12が形成され
る。ラッチボルト8の後面と起立壁10との間にばね1
3が弾装され、ラッチボルト8はフロント3より突出す
る方向に付勢される。
する角孔7にラッチボルト8が出没可能に挿入され、ラ
ッチボルト8の後面に軸部9が延設される。側壁2に起
立壁10が立設され、起立壁10に穿設された孔11に
軸部9が挿入され、軸部9の端部に鍔部12が形成され
る。ラッチボルト8の後面と起立壁10との間にばね1
3が弾装され、ラッチボルト8はフロント3より突出す
る方向に付勢される。
【0013】側壁2及びカバー33には、ハブ孔(図示
しない)が貫通し、両ハブ孔にそれぞれハブ14が回動
可能に嵌着される。2個のハブ14は、リング形状の一
部分を切欠したC形であり、外周面より内周面に貫通す
るピン挿入孔15が穿設され、ピン挿入孔15には、ハ
ブ14の外周面に開口する大径孔部16が形成される。
しない)が貫通し、両ハブ孔にそれぞれハブ14が回動
可能に嵌着される。2個のハブ14は、リング形状の一
部分を切欠したC形であり、外周面より内周面に貫通す
るピン挿入孔15が穿設され、ピン挿入孔15には、ハ
ブ14の外周面に開口する大径孔部16が形成される。
【0014】ピン挿入孔15に挿入されるクラッチピン
17は、大径孔部16に挿入される頭部18を有し、頭
部18と大径孔部16の底面との間に、ばね19が挿入
される。従って、クラッチピン17は、頭部18が突出
する方向に付勢される。ハブ14の内周面には、円弧状
凹部20が形成され、ハブ14の一方の端部には、外周
面より突出するプランジャ復帰用突起21が形成され
る。側壁2及びカバーには2個の円弧状の孔22が穿設
され、ハブ14に円弧状孔22に挿入されるピン23が
設けられる。従って、ピン23は、所定角度だけハブ1
4を回動案内する。
17は、大径孔部16に挿入される頭部18を有し、頭
部18と大径孔部16の底面との間に、ばね19が挿入
される。従って、クラッチピン17は、頭部18が突出
する方向に付勢される。ハブ14の内周面には、円弧状
凹部20が形成され、ハブ14の一方の端部には、外周
面より突出するプランジャ復帰用突起21が形成され
る。側壁2及びカバーには2個の円弧状の孔22が穿設
され、ハブ14に円弧状孔22に挿入されるピン23が
設けられる。従って、ピン23は、所定角度だけハブ1
4を回動案内する。
【0015】2個のハブ14の内周面には、それぞれハ
ブコア24が回動可能に挿入され、ハブコア24の外周
面に突設された突起25が円弧状凹部20に挿入され
る。ハブコア24の中央部には角孔26が形成され、角
孔26には、ハンドルの先端部27が嵌着される。ハブ
コア24は、クラッチピン17が係入可能なピン係合孔
28が設けられる。
ブコア24が回動可能に挿入され、ハブコア24の外周
面に突設された突起25が円弧状凹部20に挿入され
る。ハブコア24の中央部には角孔26が形成され、角
孔26には、ハンドルの先端部27が嵌着される。ハブ
コア24は、クラッチピン17が係入可能なピン係合孔
28が設けられる。
【0016】側壁2に固着された支軸29に、同一形状
に形成された一対のクラッチレバー30が枢着される。
一方のクラッチレバー30が、支軸29を支点として時
計方向に傾動すると、一方のハブ14に接触し、他方の
クラッチレバー30が同様に傾動すると他方のハブ14
に接触する。
に形成された一対のクラッチレバー30が枢着される。
一方のクラッチレバー30が、支軸29を支点として時
計方向に傾動すると、一方のハブ14に接触し、他方の
クラッチレバー30が同様に傾動すると他方のハブ14
に接触する。
【0017】クラッチレバー30がハブ14に接触する
面には、ハブ14の外周面とほぼ同様の曲面の押動面3
1が形成され、押動面31がそれぞれのハブ14に接触
したときに、押動面31が突出していたクラッチピン1
7の頭部18を押動し、クラッチピン17がばね19に
抗して没入し、ハブコア24のピン係入孔28に係入す
る。
面には、ハブ14の外周面とほぼ同様の曲面の押動面3
1が形成され、押動面31がそれぞれのハブ14に接触
したときに、押動面31が突出していたクラッチピン1
7の頭部18を押動し、クラッチピン17がばね19に
抗して没入し、ハブコア24のピン係入孔28に係入す
る。
【0018】クラッチレバー30には、押動面31の反
対側に、テーパ面32が形成され(図3,図4参照)、
側壁2及びカバー33に設けられた雌ねじの孔34に、
施錠抑制部材35に設けられたねじ部が螺合し、施錠抑
制部材35を孔34に捩じ込むとテーパ面32を押動す
る。テーパー面32は、施錠抑制部材35の挿入方向に
向かって高くなる傾斜を有しているので、図4において
右側のクラッチレバー30のように、傾斜面32′が施
錠抑制部材35の挿入経路に突出しているが、図4にお
いて左側のクラッチレバー30のように、施錠抑制部材
35が傾斜面32′に当たると、テーパー面32が鎖線
位置から実線位置に押動されるので、クラッチレバー3
0が時計方向に傾動する。本実施例では、側壁2及びカ
バー33に設けた雌ねじの孔34に、施錠抑制部材35
に設けたねじ部を螺合したが、孔34,施錠抑制部材3
5にねじを設けないで、施錠抑制部材35に孔34に嵌
着される弾性変形部を設けてもよい。
対側に、テーパ面32が形成され(図3,図4参照)、
側壁2及びカバー33に設けられた雌ねじの孔34に、
施錠抑制部材35に設けられたねじ部が螺合し、施錠抑
制部材35を孔34に捩じ込むとテーパ面32を押動す
る。テーパー面32は、施錠抑制部材35の挿入方向に
向かって高くなる傾斜を有しているので、図4において
右側のクラッチレバー30のように、傾斜面32′が施
錠抑制部材35の挿入経路に突出しているが、図4にお
いて左側のクラッチレバー30のように、施錠抑制部材
35が傾斜面32′に当たると、テーパー面32が鎖線
位置から実線位置に押動されるので、クラッチレバー3
0が時計方向に傾動する。本実施例では、側壁2及びカ
バー33に設けた雌ねじの孔34に、施錠抑制部材35
に設けたねじ部を螺合したが、孔34,施錠抑制部材3
5にねじを設けないで、施錠抑制部材35に孔34に嵌
着される弾性変形部を設けてもよい。
【0019】クラッチレバー30の一端には、ハブ14
の反対側に突出する被押動部36が形成され、クラッチ
レバー30の他端には、錠ケース1内に設けられたマイ
クロスイッチ37に接離する突起38が形成される。錠
ケース1内に、外部信号を受けて作動するソレノイド3
9が取り付けられ、ソレノイド39が作動するとプラン
ジャ40が突出し、クラッチレバー30の被押動部36
を押動する。プランジャ40には、ハブ14のプランジ
ャ復帰用突起21に向けて延びるソレノイドプレート4
1が設けられる。
の反対側に突出する被押動部36が形成され、クラッチ
レバー30の他端には、錠ケース1内に設けられたマイ
クロスイッチ37に接離する突起38が形成される。錠
ケース1内に、外部信号を受けて作動するソレノイド3
9が取り付けられ、ソレノイド39が作動するとプラン
ジャ40が突出し、クラッチレバー30の被押動部36
を押動する。プランジャ40には、ハブ14のプランジ
ャ復帰用突起21に向けて延びるソレノイドプレート4
1が設けられる。
【0020】側壁2の固着された軸42に、ほぼL字状
に屈曲したハブレバー43の一端が枢着される。ハブレ
バー43にはハブ14に接触する接触面44が形成さ
れ、接触面44を押されたハブレバー43が軸42を支
点として反時計方向に回動したときに、ラッチボルト8
の鍔部12を没入方向に押動する押動突起45が設けら
れる。又、ハブレバー43の他端側には、次に述べるラ
ッチストッパ46のピン47に当接する駆動面48が形
成される。
に屈曲したハブレバー43の一端が枢着される。ハブレ
バー43にはハブ14に接触する接触面44が形成さ
れ、接触面44を押されたハブレバー43が軸42を支
点として反時計方向に回動したときに、ラッチボルト8
の鍔部12を没入方向に押動する押動突起45が設けら
れる。又、ハブレバー43の他端側には、次に述べるラ
ッチストッパ46のピン47に当接する駆動面48が形
成される。
【0021】側壁2の固着された軸49にラッチストッ
パ46の中間部が枢着され、ラッチストッパ46の先端
に起立壁49が設けられ、ラッチストッパ46の後端に
ピン47が設けられる。そして、軸50に巻回されるコ
イル状のばね51の一端51aが、隔壁2の固着された
ばね係止軸58に係止され、他端51bがラッチストッ
パ46に係止される。従って、ラッチストッパ46は、
ピン47が駆動面48に圧接する方向に付勢される。
パ46の中間部が枢着され、ラッチストッパ46の先端
に起立壁49が設けられ、ラッチストッパ46の後端に
ピン47が設けられる。そして、軸50に巻回されるコ
イル状のばね51の一端51aが、隔壁2の固着された
ばね係止軸58に係止され、他端51bがラッチストッ
パ46に係止される。従って、ラッチストッパ46は、
ピン47が駆動面48に圧接する方向に付勢される。
【0022】フロント4及びセカンドフロント3を貫通
する孔52にガードラッチ53が出没可能に挿入され
る。ガードラッチ53の後部には屈曲して横に延びる腕
54が設けられ、腕54には、起立壁49の裏面に当接
するピン55が設けられる。側壁2の立設されたばね支
持壁56とガードラッチ53の後面との間にばね57が
挿入される。
する孔52にガードラッチ53が出没可能に挿入され
る。ガードラッチ53の後部には屈曲して横に延びる腕
54が設けられ、腕54には、起立壁49の裏面に当接
するピン55が設けられる。側壁2の立設されたばね支
持壁56とガードラッチ53の後面との間にばね57が
挿入される。
【0023】従って、ガードラッチ53は、先端部がフ
ロント4表面より突出する方向に付勢されるが、閉扉時
にはガードラッチ53は後退し、ラッチストッパ46が
回動可能になる。ラッチストッパ46及びガードラッチ
53は、ラッチボルト8の型式により必要とされるもの
であり、ラッチストッパ46及びガードラッチ53のな
い型式のラッチボルトの場合には、ハブレバー43を使
用しないで直接ハブ14によりラッチボルトを没入させ
ることが出来る。
ロント4表面より突出する方向に付勢されるが、閉扉時
にはガードラッチ53は後退し、ラッチストッパ46が
回動可能になる。ラッチストッパ46及びガードラッチ
53は、ラッチボルト8の型式により必要とされるもの
であり、ラッチストッパ46及びガードラッチ53のな
い型式のラッチボルトの場合には、ハブレバー43を使
用しないで直接ハブ14によりラッチボルトを没入させ
ることが出来る。
【0024】以上のように構成された電気錠の作用を説
明する。図1に示すように、支軸29に枢着された一対
のクラッチレバー30のうち、側壁2側のクラッチレバ
ー30が施錠抑制部材35に押されているので、側壁2
側が常に開扉可能な室内側となる。図1において手前で
あるカバー33側は室外側として機能し、ばね19に押
されたクラッチピン17が突出した施錠状態では、室外
側のハンドルを反時計方向に回動操作しても、室外側の
ハブコアが空転し、室外側のハブ14は回動しないの
で、ラッチボルト8は突出したままで開扉不能である。
明する。図1に示すように、支軸29に枢着された一対
のクラッチレバー30のうち、側壁2側のクラッチレバ
ー30が施錠抑制部材35に押されているので、側壁2
側が常に開扉可能な室内側となる。図1において手前で
あるカバー33側は室外側として機能し、ばね19に押
されたクラッチピン17が突出した施錠状態では、室外
側のハンドルを反時計方向に回動操作しても、室外側の
ハブコアが空転し、室外側のハブ14は回動しないの
で、ラッチボルト8は突出したままで開扉不能である。
【0025】然し、側壁2側である室内側のクラッチレ
バー30に押された室内側のハブ14のクラッチ17が
没入して室内側のハブコア24に係合しているので、室
内側のドアハンドルを、図1において反時計方向に回動
操作をすると、室内側のハブコア24と共に室内側のハ
ブ14が回動し、室内側のハブ14に接触面44を押さ
れたハブレバー43が軸42を支点として反時計方向に
傾動する(図3参照)。
バー30に押された室内側のハブ14のクラッチ17が
没入して室内側のハブコア24に係合しているので、室
内側のドアハンドルを、図1において反時計方向に回動
操作をすると、室内側のハブコア24と共に室内側のハ
ブ14が回動し、室内側のハブ14に接触面44を押さ
れたハブレバー43が軸42を支点として反時計方向に
傾動する(図3参照)。
【0026】ハブレバー43の反時計方向の傾動によ
り、駆動面48が図3の鎖線位置46′にあるラッチス
トッパ46のピン47を押動し、ラッチストッパ46が
軸50を支点として時計方向に傾動し、起立壁49がラ
ッチボルト8から離隔した実線位置に退避し、ラッチボ
ルト8の後退を許容する。僅かな時間差をおいて、押動
突起45が鍔部12を押動してラッチボルト8を没入さ
せるので(図3参照)、室内側からはハンドル操作によ
り常に開扉可能である。
り、駆動面48が図3の鎖線位置46′にあるラッチス
トッパ46のピン47を押動し、ラッチストッパ46が
軸50を支点として時計方向に傾動し、起立壁49がラ
ッチボルト8から離隔した実線位置に退避し、ラッチボ
ルト8の後退を許容する。僅かな時間差をおいて、押動
突起45が鍔部12を押動してラッチボルト8を没入さ
せるので(図3参照)、室内側からはハンドル操作によ
り常に開扉可能である。
【0027】以上のような施錠状態の電気錠を解錠する
には、ソレノイド39に解錠信号を送ると、ソレノイド
39のプランジャ40が突出し、室外側のクラッチレバ
ー30の被押動部36を押動し、室外側のクラッチレバ
ー30が支軸37を支点として時計方向に回動し、クラ
ッチピン17が没入してピン係合孔28に係入して解錠
状態になる(図2参照)。
には、ソレノイド39に解錠信号を送ると、ソレノイド
39のプランジャ40が突出し、室外側のクラッチレバ
ー30の被押動部36を押動し、室外側のクラッチレバ
ー30が支軸37を支点として時計方向に回動し、クラ
ッチピン17が没入してピン係合孔28に係入して解錠
状態になる(図2参照)。
【0028】このような解錠状態で、室外側のハンドル
を反時計方向に回動操作すると、室外側のハブ14が室
外側のハブコア24と共に回動し、ハブ14に押された
ハブレバー43が軸43を支点として反時計方向に回動
し、押動突起45に押されたラッチボルトが没入して開
扉可能になる。
を反時計方向に回動操作すると、室外側のハブ14が室
外側のハブコア24と共に回動し、ハブ14に押された
ハブレバー43が軸43を支点として反時計方向に回動
し、押動突起45に押されたラッチボルトが没入して開
扉可能になる。
【0029】室外側のハブ反時計方向の回動により、プ
ランジャ復帰用突起21がソレノイドプレート41を押
動し(図3参照)、押動されたソレノイドプレート41
が図5の鎖線で示す位置41′に移動し、プランジャ4
0が没入位置に復帰する。又、開扉されている間は、ガ
ードラッチ53が突出し、ピン55が起立壁49に係合
しているので、ラッチストッパ46は、図3の実線位置
に保持されるている。
ランジャ復帰用突起21がソレノイドプレート41を押
動し(図3参照)、押動されたソレノイドプレート41
が図5の鎖線で示す位置41′に移動し、プランジャ4
0が没入位置に復帰する。又、開扉されている間は、ガ
ードラッチ53が突出し、ピン55が起立壁49に係合
しているので、ラッチストッパ46は、図3の実線位置
に保持されるている。
【0030】従って、ハブレバー43が旧位置に復帰し
ても、開扉中はラッチストッパ46はラッチボルト8の
後退を妨げない。閉扉されると、ピン55が起立壁49
より離隔するのでラッチストッパ46は回動可能にな
り、ばね51により鎖線位置46′に移動し、ラッチボ
ルト8の後退を妨げる。
ても、開扉中はラッチストッパ46はラッチボルト8の
後退を妨げない。閉扉されると、ピン55が起立壁49
より離隔するのでラッチストッパ46は回動可能にな
り、ばね51により鎖線位置46′に移動し、ラッチボ
ルト8の後退を妨げる。
【0031】このドアの勝手を反対にするには、施錠抑
制部材35を側壁2側のねじ孔34から外し、カバー3
3側のねじ孔34に挿入する極めて簡単な操作でよい。
新たに挿入された施錠抑制部材35は、カバー33側の
クラッチレバー30のテーパ面32に当たり、カバー3
3側のクラッチレバー30がカバー33側のクラッチピ
ン17を没入させるので、カバー33側が室内側にな
り、側壁2側が室外側になる。
制部材35を側壁2側のねじ孔34から外し、カバー3
3側のねじ孔34に挿入する極めて簡単な操作でよい。
新たに挿入された施錠抑制部材35は、カバー33側の
クラッチレバー30のテーパ面32に当たり、カバー3
3側のクラッチレバー30がカバー33側のクラッチピ
ン17を没入させるので、カバー33側が室内側にな
り、側壁2側が室外側になる。
【0032】
【考案の効果】本考案は以上のように構成されているの
で、次のような効果を奏する。 (1) 本考案の電気錠は、両ハンドルの軸が同一の軸心に
あり、しかも、ケースに全て挿入されるので、ドア表面
に取り付けるエスカッションの構造が極めて簡単にな
る。 (2) 錠ケース及びカバーに設けられたねじ孔のうち一方
のねじ孔を選択して施錠抑制部材35を挿入するだけの
簡単な操作により、電気錠を両勝手のドアに兼用するこ
とができる。従って、左右両勝手の電気錠を製造する手
間も、両勝手の電気錠を在庫して保管管理する手間も不
要であり、現地に輸送した電気錠の勝手が反対で使用で
きない不具合の発生する虞もなくなった。
で、次のような効果を奏する。 (1) 本考案の電気錠は、両ハンドルの軸が同一の軸心に
あり、しかも、ケースに全て挿入されるので、ドア表面
に取り付けるエスカッションの構造が極めて簡単にな
る。 (2) 錠ケース及びカバーに設けられたねじ孔のうち一方
のねじ孔を選択して施錠抑制部材35を挿入するだけの
簡単な操作により、電気錠を両勝手のドアに兼用するこ
とができる。従って、左右両勝手の電気錠を製造する手
間も、両勝手の電気錠を在庫して保管管理する手間も不
要であり、現地に輸送した電気錠の勝手が反対で使用で
きない不具合の発生する虞もなくなった。
【図1】施錠状態における電気錠のカバーを除去した正
面図である。
面図である。
【図2】解錠状態における電気錠のカバーを除去した正
面図である。
面図である。
【図3】解錠状態においてハンドル操作した場合の状態
を説明する電気錠のカバーを除去した正面図である。
を説明する電気錠のカバーを除去した正面図である。
【図4】図2のA−A断面図である。
【図5】図2のB−B断面図である。
1 錠ケース 2 側壁 4 フロント 8 ラッチボルト 9 軸部 12 鍔部 13 ばね 14 ハブ 15 ピン挿入孔 17 クラッチピン 19 ばね 21 プランジャ復帰用突起 24 ハブコア 26 角孔 27 ハンドルの先端部 28 ピン係合孔 29 支軸 30 クラッチレバー 31 押動面 32 テーパ面 33 カバー 34 孔 35 施錠抑制部材 36 被押動部 39 ソレノイド 40 プランジャ 41 ソレノイドプレート 42 軸 43 ハブレバー 44 接触面 45 押動突起 46 ラッチストッパ 47 ピン 48 駆動面 51 ばね 53 ガードラッチ 55 ピン 57 ばね
Claims (2)
- 【請求項1】 ドアに内設される錠ケースと、該錠ケー
スの両側壁を貫通するハブ孔にそれぞれ回動可能に嵌着
され、外周面より内周面に貫通するピン挿入孔が穿設さ
れる一対のハブと、該各ハブの上記内周面にそれぞれ挿
入され、外周面に開口するピン係合孔を有し、それぞれ
ドアハンドルにより回動可能な一対のハブコアと、上記
各ピン挿入孔に挿入され、ばねにより上記ハブの外周面
より突出する方向に付勢され、没入したときに上記ピン
係合孔に係入するクラッチピンと、錠ケースの両側壁に
固着された支軸にそれぞれ枢着され、上記クラッチピン
に接触する押動面を有し、該押動面が上記クラッチピン
を出没させる位置に傾動可能な一対のクラッチレバー
と、上記錠ケースの両側壁に設けた孔に着脱自在に装着
し、上記錠ケース内部に突出する先端が、上記クラッチ
レバーを介して一方の上記クラッチピンを没入位置に押
動する施錠抑制部材と、上記錠ケース内に取り付けら
れ、外部信号を受けて作動するプランジャが上記クラッ
チレバーを介して上記クラッチピンを没入位置に押動す
るソレノイドと、上記錠ケースの前面より出没可能に設
けられ、ばねにより突出する方向に付勢され、上記ハブ
が回動したときに没入方向に押動されるラッチボルトと
により構成されることを特徴とする電気錠。 - 【請求項2】 上記錠ケースの両側壁の孔はねじ孔であ
って、該ねじ孔に着脱自在に螺合する上記施錠抑制部材
が上記クラッチレバーに設けたテーパ面に当接すること
を特徴とする請求項1記載の電気錠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP921492U JP2555342Y2 (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 電気錠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP921492U JP2555342Y2 (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 電気錠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0569270U JPH0569270U (ja) | 1993-09-21 |
JP2555342Y2 true JP2555342Y2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=11714210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP921492U Expired - Lifetime JP2555342Y2 (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 電気錠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2555342Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-27 JP JP921492U patent/JP2555342Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0569270U (ja) | 1993-09-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5784909A (en) | Control mechanism for tubular locks | |
JPS61500675A (ja) | ラッチ錠機構 | |
JPH05214860A (ja) | 非常開放装置を備えた錠 | |
JPH08135279A (ja) | 左右兼用型扉用ロックハンドル装置 | |
US3604229A (en) | Dead bolt and latch door lock | |
JP2555342Y2 (ja) | 電気錠 | |
US4294089A (en) | Latchbolt rim lock | |
JP2591599Y2 (ja) | 錠装置 | |
JP3710883B2 (ja) | 扉用ハンドル装置 | |
JP3340207B2 (ja) | ラッチ錠 | |
JP4546034B2 (ja) | 扉錠のラッチ引き戻し装置 | |
JP2507450B2 (ja) | 自動施錠装置 | |
JPH0225898Y2 (ja) | ||
JP2863138B2 (ja) | 裏側解錠機能付き扉用ロックハンドル装置 | |
JPH0723494Y2 (ja) | 錠 前 | |
JPH0613989Y2 (ja) | 金庫扉のロック機構 | |
JP4094293B2 (ja) | ドアガード及びドアガード装置 | |
JP2000054703A5 (ja) | ||
JP2000054703A (ja) | 扉用錠前 | |
JPS58767Y2 (ja) | ドア−ロック装置 | |
JP2877394B2 (ja) | 錠 | |
JPH0635084Y2 (ja) | 電気錠 | |
JPS5920518Y2 (ja) | 内側より解錠可能な扉用施錠装置 | |
JPS61500450A (ja) | ロツクセツトアセンブリ | |
JPH0240204Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970708 |