JP2555168Y2 - 繰り出し容器の回転筒体 - Google Patents

繰り出し容器の回転筒体

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JP2555168Y2 JP1990028093U JP2809390U JP2555168Y2 JP 2555168 Y2 JP2555168 Y2 JP 2555168Y2 JP 1990028093 U JP1990028093 U JP 1990028093U JP 2809390 U JP2809390 U JP 2809390U JP 2555168 Y2 JP2555168 Y2 JP 2555168Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、口紅等の棒状化粧品の繰り出し容器におけ
る回転筒体の構造に関するものである。
〔従来の技術〕 口紅等の棒状化粧品の繰り出し容器の最も一般的な基
本構造は、実公昭61−35123号公報に示されているよう
に、縦長ガイド孔を開設した直線円筒形状のガイド筒を
上端に起立連設した把持筒のガイド筒に、内周面に螺溝
を刻設した直線円筒形状の回転筒体を回転自在かつ抜け
出し不能に組付け、外周面に突設した螺合ピンを縦長ガ
イド孔を貫通して螺溝に螺合させた受皿を、ガイド筒内
に昇降変位可能に挿入組付けしたものとなっている。
この棒状化粧品の繰り出し容器における回転筒体は、
上記したように直線円筒体の内周面に螺溝を刻設した構
造となっているのであるが、従来の回転筒体は、比較的
肉厚に成形された金属製の直線円筒筒体の内周面に、機
械加工により螺溝を切削成形して製造されていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
このように、従来の繰り出し容器における回転筒体
は、肉厚な金属製の直線円筒体に、機械加工により螺溝
を切削成形して製造されていたので、回転筒体製造に要
する機械加工処理が面倒であると共に、肉厚な金属製筒
体を使用するので、原材料単価が高くなると云う問題が
あった。
また、この種の繰り出し容器にあっては、棒状化粧品
の出し入れ操作、すなわち受皿の昇降操作を、円滑にか
つ良好に達成して、好ましい使用感を得ると共に、繰り
出し容器の安全な使用を達成できるように、受皿の昇降
変位動作に所望する摺動抵抗力を与えることが要求さ
れ、このためこの受皿の昇降動作に対する適当な摺動抵
抗力を与えるための専用の構造部分を設けなければなら
ず、その分構造が複雑となる問題があった。
さらに、上記したように、受皿の昇降動作に対して適
当な摺動抵抗力を付与する構造部分を設けたとしても、
成形誤差等が原因して発生する摺動抵抗力が一定せず、
このため不良品が発生して歩留り低下を引き起こすと云
う問題があった。
そこで、本考案は、上記した従来技術における問題点
を解消すべく考案されたもので、回転筒体の一部を安価
な合成樹脂材料で製造することを技術的課題とし、もっ
て回転筒体の製造を簡単にかつ安価に達成すると共に、
受皿の昇降動作に対して一定したかつ安定した摺動抵抗
力を与えることができるようにすることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記技術的課題を解決する本考案の手段は、筒壁にほ
ぼ全高さ範囲にわたって縦長ガイド孔を開設した直線円
筒形状のガイド筒を上端に起立連設した把持筒と、ガイ
ド筒に回転自在かつ抜け出し不能に組付けられ、内周面
に螺溝を刻設した直線円筒形状の回転筒体と、縦長ガイ
ド孔を貫通して先端を螺溝に螺合させる螺合ピンを外周
面に突設し、ガイド筒内に昇降変位可能に挿入組付けさ
れる受皿と、から構成される棒状化粧品の繰り出し容器
における回転筒体であること、 この回転筒体を、 上端に、内方に反転湾曲させたカール片を設けると共
に、下端に、把持筒に対する抜け出し不能を組付けを達
成するための係合片を突設した直線円筒形状の肉薄金属
製の本体筒と、 この本体筒の内周面を成形型面の一部としてインサート
成形され、本体筒の内周面を溝底面として螺溝を形成す
る合成樹脂製の螺溝形成筒と、 から構成することにある。
本体筒に対する螺溝形成筒のより安定した組付きを達
成維持すべく、螺溝形成筒の下端に対向する本体筒の下
端部に、螺溝形成筒の一部である嵌入片が密に充填位置
する窓孔を開設するのが望ましく、また安定した機械強
度および受皿に対するより適正な摺動抵抗力を与えるこ
とができるようにするために、螺溝形成筒を、比較的硬
質な合成樹脂材料で成形するのが良い。
〔作用〕
螺溝形成筒は、肉薄な金属製本体筒の内周面を成形型
面の一部として直線円筒形状にインサート成形されたも
のであるので、その上端縁は、本体筒のカール片が形成
する周溝内に密にかつ強固に嵌合固定された状態となる
が、他の部分は、インサート成形後の合成樹脂材料の冷
却収縮作用により、本体筒内周面からわずかに浮き上が
った状態となる。
このため、この回転筒体を把持筒のガイド筒に外装嵌
合組付けすると、径寸法を冷却収縮させた螺溝形成筒
が、その内周面をガイド筒の外周面に弾接させ、この弾
接によりガイド筒、すなわち把持筒に対する回転筒体の
回転動作に適度な摺動抵抗力が生じることになる。
また、この螺溝形成筒は、本体筒とガイド筒との間に
挟持された状態となるので、その冷却収縮により本体筒
からわずかに浮き上がった状態で成形されても、その形
態は安定したものとなり、螺溝を安定して形成保持す
る。
本体筒の下端部に窓孔を開設した場合には、螺溝形成
筒に、この窓孔に密嵌合する嵌入片が一体に成形される
ので、螺溝形成筒は、カール片と窓孔とによりその上下
両端部を本体筒に強固に保持されることになり、これに
より螺溝形成筒の本体筒への組付きがより強固で安定し
たものとなる。
同様に、螺溝形成筒を比較的硬質な合成樹脂材料で成
形することにより、成形される螺溝形成筒の自己形状保
持能力を高くすることができ、これにより例え螺溝形成
筒が本体筒から浮き上がった状態となっていても、螺溝
形成筒が形成する螺溝の形態を一定状態に安定に保持で
きる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を、図面を参照しながら説明
する。
第1図は、本考案による回転筒体の一実施例を示す全
体縦断面図を示すもので、本体筒2はアルミニウムによ
り肉薄な直線円筒形状に成形され、その上端部を内方に
湾曲反転させてカール片5に成形することにより、内周
面上端に周溝を形成している。また本体筒2の下端部に
は適当な寸法で窓孔4が開設されている。
螺溝形成筒6の本体筒2を成形型面の一部としてのイ
ンサート成形は、本体筒2にカール片5および窓孔4を
形成した状態で達成される。それゆえ、二条の螺溝形成
筒6の成形と同時に、螺溝7が成形されることは当然の
こととして、螺溝形成筒6の上端がカール片5が形成す
る周溝内に密嵌合し、窓孔4に嵌入片8が密嵌合した状
態で成形され、これにより本体筒2に対する螺溝形成筒
6の安定した組付きが達成維持される。
本体筒2の下端に半抜き加工により形成される係合片
3は、把持筒9のガイド筒13に対する回転筒体1の回転
自在かつ抜け出し不能な組付けを達成するためのもの
で、螺溝形成筒6のインサート成形達成後に成形され
る。
第2図は、本考案による回転筒体1を組付けた一般的
な棒状化粧品の繰り出し容器の構造例を示す全体縦半断
面図を示すもので、一対の縦長ガイド孔14を開設した直
線円筒形状のガイド筒13を起立連設した把持筒9は、合
成樹脂により有底円筒形状に成形されており、その外周
面上端に回転筒体1の係合片3が周方向に摺動自在に係
合する係合周溝11を周設すると共に、外周面下部に係合
凹部10を設け、さらに外周面下端に係止周条12を突周設
している。
この把持筒9には、上端がガイド筒13の中央付近まで
延びた金属薄板製の組付け筒15が、その下端部に成形し
た係止片16を係止凹部10に係止させることにより、回転
筒体1の下半分をガイド筒13との間に位置させた状態
で、回転不能および抜け出し不能に外装嵌合組付けされ
ている。この組付け筒15の上部には、突周部17が外方に
膨出湾曲成形され、この突周部17の上位部分をキャップ
22の組付け保持部分として機能する嵌合筒片18とし、こ
の突周部17によりキャップ22の嵌合筒片18への嵌合組付
け限を設定している。
組付け筒15の下端から突周部17までには、外周面に適
当な装飾を施した直線円筒形状をした金属製の外装筒19
が嵌合組付けされており、この外装筒19は、その下端を
把持筒9の係止周片12に係止させ、上端を突周部17に係
止させることにより、その組付けが抜け出し不能なもの
となっている。
受皿20は、ガイド筒13内に摺動可能に成形された円筒
形状をした本体部分の外周面に、縦長ガイド孔14を貫通
して先端を螺溝7に螺合させる一対の螺合ピン21を突設
して構成されているが、やや下方に中央に通孔を有する
隔壁を設けると共に、この隔壁の上位の筒壁内周面に複
数の縦条を設けることにより、図示省略した棒状化粧品
の受皿20に対する組付けと、棒状化粧品の安定した保持
を良好に達成できるようにしている。
〔考案の効果〕
本考案は、上記した構成となっているので、以下に示
す効果を奏する。
螺溝を、金属製直線円筒形状をした本体筒を成形型面
の一部としてインサート成形される螺溝形成筒により形
成するので、螺溝成形のための面倒で大掛かりな機械加
工を全く不要とすると共に、回転筒体の原料価格を低減
できる。
本体筒を成形型面の一部としてインサート成形された
螺溝形成筒は、一定の冷却収縮が生じて本体筒内周面か
らわずかに浮き上がった状態となってガイド筒に弾接す
ることになるので、この弾接により把持筒と回転筒体と
の間の相互回動に適当な摺動抵抗力を与えることにな
り、これにより棒状化粧品の繰り出し操作に優れた使用
感を与えることになると共に、不正回動による天突き等
の不都合の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案による回転筒体の一実施例を示す全体
縦断面図である。 第2図は、第1図の窓孔部分の部分縦断面図である。 第3図は、第1図に示した本考案の実施例を組付けた棒
状化粧品繰り出し容器の全体縦半断面図である。 符号の説明 1;回転筒体、2;本体筒、3;係合片、4;窓孔、5;カール
片、6;螺溝形成筒、7;螺溝、8;嵌入片、9;把持筒、10;
係止凹部、11;係合周溝、12;係止周片、13;ガイド筒、1
4;縦長ガイド孔、15;組付け筒、16;係止片、17;突周
部、18;嵌合筒片、19;外装筒、20;受皿、21;螺合ピン、
22;キャップ。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦長ガイド孔(14)を開設した直線円筒形
    状のガイド筒(13)を上端に起立連設した把持筒(9)
    と、前記ガイド筒(13)に回転自在かつ抜け出し不能に
    組付けられ、内周面に螺溝(7)を刻設した直線円筒形
    状の回転筒体と、外周面に前記縦長ガイド孔(14)を貫
    通して先端を前記螺溝(7)に螺合させる螺合ピン(2
    1)を突設し、前記ガイド筒(13)内に昇降変位可能に
    挿入組付けされる受皿(20)とから構成される棒状化粧
    品の繰り出し容器における回転筒体であって、上端に内
    方に反転湾曲させたカール片(5)を設けると共に、下
    端に前記把持筒(9)に対する抜け出し不能な組付けを
    達成する係合片(3)を突設した直線円筒形状の金属製
    本体筒(2)と、該本体筒(2)の内周面を成形型面の
    一部としてインサート成形され、前記本体筒(2)の内
    周面を溝底面として螺溝(7)を形成する合成樹脂製の
    螺溝形成筒(6)とから成る繰り出し容器における回転
    筒体。
  2. 【請求項2】螺溝形成筒(6)の下端に対向する本体筒
    (2)の下端部に、前記螺溝形成筒(6)の一部である
    嵌入片(8)が密に充填位置する窓孔(4)を開設した
    請求項1記載の繰り出し容器における回転筒体。
  3. 【請求項3】螺溝形成筒(6)を、比較的硬質な合成樹
    脂材料で成形した請求項1または2記載の繰り出し容器
    における回転筒体。
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JPS5698109U (ja) * 1979-12-27 1981-08-03
JPS5939956Y2 (ja) * 1980-03-25 1984-11-10 釜屋化学工業株式会社 繰出容器の受皿戻り防止機構

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