JPS5939948Y2 - 繰出し容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、口紅等棒状化粧品収納用の繰出し容器に係る。

この種容器として既に多くの構造のものが知られている
が、本案容器は棒状化粧品に比べて容器外径を小径化で
きるよう形成したもので、以下図面について説明する。

本案容器は主筒部材と長筒部材と摺動筒部材とからなる
。

主筒部材１は、内面にめねじ溝２を有する。

該めねじ溝はピッチを大とし、１８０度位相を異にして
２条設けることが９筐しい。

第１図から第３図までの図示例では、該主筒部材を、め
ねじ溝を有する螺筒３と、該螺筒外面を覆合させた化粧
筒４と、中間部外周に突条５を周設させて下半筒部を上
記化粧筒と螺筒との間に嵌合させると共に上半筒部で螺
筒の上端部外面を覆合させたキャップ嵌合用筒６とで形
成させである。

該キャップ嵌合用筒の上半筒部外面にはキャップ嵌合時
に該キャップ周壁の内面へ圧接させるための突条７を適
当数付設させるとよい。

第４図は螺筒とキャップ嵌合用筒とを一体に成形した例
を示す。

長筒部材８は、段部９を介して筒部下半８ａを小径に、
筒部上半８ｂを大径としたもので、筒部下半の外径は上
記主筒部材の内径よシも僅かに小径として主筒部内へ回
動可能に嵌合させてあり、又筒部上半は主筒部材と外径
をは！同外径として主筒部材上方へ突出させである。

その筒部下半の左右苅向位置には母線方向に割溝１０，
１０を設けて釦く。

筒部下半の平端部外周には係合突条１１が周設させてあ
って、該係合突条を主筒部材の下端縁へ係合させて強制
的に引抜かない限り筒部下半が主筒部材から外れないよ
うにしである。

上記長筒部材８内へは、摺動筒部材１２が上下動可能に
嵌合させである。

該摺動筒部材は、脚筒部１３の上端に化粧品保持筒１４
を付設させたも□ので、図示のように該保持筒は上記筒
部下半８ａより大内径とし、かつ内壁面に化粧品用係合
突子１５・・・・・・を付設するとよい。

脚筒部１３の下端部外面には既述割溝と同数の突子１６
．１６が付設させてあり、該突子は割溝１０，１０を介
して主筒部材のめねじ溝２，２内へその突子先端を係合
させである。

尚摺動筒部材が上限にある状態で、化粧品保持筒１４の
上半部は長筒部材上端から上方へ突出するよう設けであ
る。

第１図は、摺動筒部材１２が上限に位置する状態を示す
が、該状態からは、長筒部材８の筒部上半８ｂを持ち、
主筒部材１を反時計方向へ回すと、突子１６，１６先端
がめねじ溝２，２に沿って下降することとなり、よって
摺動筒部材１２は下降し、又時計方向へ回すと再び上昇
する。

棒状化粧品の装置は、第２図のように摺動筒部材が上限
に位置する状態で容器を倒立させ、化粧品保持筒１４の
上半部へ棒状化粧品形成用型ケース２０下端を嵌合させ
ておき、容器の下端開口部から容器内を通して型ケース
内に溶融化粧品を充填させる。

該化粧品固化の後、上記操作によって摺動筒部材を容器
下方向に引戻すと棒状化粧品２１も共に下降することと
なり、第３図が示すように装着できる。

固型ケース２０はその下端面、（第２図の倒立状態での
上端）が長筒部材の上端に接しているため、棒状化粧品
が紋型ケース内から抜出されると同時に外されることと
なる。

主筒部材下端の開口面には、第１図、第３図が示すよう
に栓１８を嵌合させてもよく、又第４図のようにシール
１９を貼布してもよい。

尚この場合そのシールには化粧品についての説明文等を
印刷しておくことも出来る。

本案は上記構成とするものであり、主筒部材のめねじ溝
と、長筒部材の割溝と、摺動筒部材の突子とからなる繰
出し機構を容器の下半内に設けて棒状化粧品は該機構を
有しない容器上半部内に位置するよう設けたから、即ち
該容器の上半部を形成する長筒部材の筒部上半８ｂ＞よ
び該筒部上半内を上下動する化粧品保持筒１４にはめね
じ溝或いは突子等を設ける必要がないから容器上半部を
形成する周壁を肉薄とすることが出来ることとなり、又
長筒部材８の筒部上半８ｂを筒部下半８ａよりも大内径
とし、かつ該長筒部材の筒部上半内を上下動する化粧品
保持筒１４を上記筒部下半８ａよりも大内径としたから
、該化粧品保持筒内に下端部が嵌着されて筒部上手８ｂ
内を上下動する棒状化粧品外径との比較にむいて、従来
品よりも容器外径を小径化させることが出来、体裁がよ
く、携帯も便利である。

更に長筒部材８がはビ容器の全長と等しくなるため、繰
出し機構を容器下半に設けたことで容器が細長となるに
拘らず、応力集中により折れるようなこともないもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案繰出し容器の半断面側面図、第２図はその
容器に棒状化粧品を装着する状態での半断面側面図、第
３図は棒状化粧品を装着させた本案繰出し容器の半断面
側面図、第４図は他の実施例で示す本案容器の半断面側
面図である。 １・・・主筒部材、８・・・長筒部材、１２・・・摺動
筒部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内面にめねじ溝２を有する主筒部材１と、上記主筒部材
   内に筒部下半８ａを回動可能に嵌合させると共に、上向
   き段部９を介して筒部下半８ａよりも大内径とした筒部
   上半８ｂを主筒部材上方へ突出させ、上記筒部下半８ａ
   の母線方向に複数の割溝１０．１０を形成させた長筒部
   材８と、該長筒部材内へ脚筒部１３を嵌合させて、該脚
   筒部下端部外面から突出させた突子１６．１６先端を上
   記割溝１０，１０を通してめねじ溝２へ係合させると共
   に、脚筒部上端には、上記筒部上半８ｂ内に位置させて
   筒部下半８ａより大内径の化粧品保持筒１４を付設させ
   た摺動筒部材１２とからなり、長筒部材に対して主筒部
   材を正逆両方向へ回動させることで、摺動筒部材１２が
   上下動可能に形成させたことを特徴とする繰出し容器。