JPS6316354Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、口紅等の繰り出し化粧棒容器に関す
るものである。

昨今、繰り出し化粧棒容器は、より小さく持ち
運びしやすい形状としたものが好まれている。

しかし単純に容器を小さくしていくだけでは使
用に際して操作がしにくい物となる為に意匠的に
小さくしたくても自由にならない必要最小限の長
さがあつた。又、特公昭50−31075号公報に見ら
れるように使用時に於いて使用しやすい長さとな
るものもあるが、該構成は複雑であり、部品点数
も多く、又、それらの為に故障しやすいものでも
あつた。

本考案は以上の点に鑑がみて考案されたもので
以下、図によつて詳細に説明する。

中皿１は有底筒体であり外周側壁に係合片２を
突設してある。身筒３は筒状体であり縦状に案内
溝４を穿設してある。又、該身筒３の上端部外周
には突条５が周設されている。又、螺旋筒６は筒
体であり螺旋溝７が螺旋状に刻設されている。更
に円筒状の螺旋被い筒８に内挿されている。前記
中皿１の係合片２は身筒３に穿設された案内溝４
を摺動自在に貫通し、該螺旋溝７と螺合している
ような周知の口紅等の繰り出し化粧棒容器に於い
て、円筒状をした摺動筒体９の下端部に回転止め
片１０を突設し、該摺動筒体９の外周側壁に凹溝
１１を周設し、Ｏリング等の弾性体１２が該凹溝
１１に嵌着しており、前記身筒３下端外壁と摺動
筒体９内壁とが固着されている。中袴１３は、円
筒状で中ほどを弯出し縦方向に回転止め溝１４が
穿設されており、前記回転止め片１０が摺動自在
に係合している。

以上の構成に於いて、螺旋被い筒８を上方に引
く事により挿着されている螺旋筒６の上端部１９
が身筒３の突条５に当接し、身筒３下端外壁に固
着されている摺動筒体９も中袴１３の回転止め溝
１４内を該回転止め片１０が摺接して連動し上方
に摺動を行なう。尚、弾性体１２は中袴１３の内
壁下部を常時圧接している。又、該回転止め片１
０が中袴１３に穿設された回転止め溝１４の上端
に当接した時点で該螺旋被い筒８は上方への摺動
を停止し、弾性体１２が中袴１３の内壁を圧接し
ている為に上方に突出したまま停止する。更に袴
１５を正回転させると内挿固着している中袴１３
も連動し、中袴１３に刻設された回転止め溝１４
に係合している身筒３に固着された摺動筒体９の
回転止め片１０が回動を開始し中皿１も上方に繰
り出しを開始るものである。

本考案は以上の構成の為に携帯時には非常に短
く、使用に際しては使い易い様に構造部分が突出
して通常の繰り出し化粧棒容器の長さと同等とな
るものであり、更には部品点数も少なく故障も少
なくなるものである。又、本案の他の実施例とし
て螺旋被い筒８を指で上方に引くのではなく円筒
状のキヤツプ１６内底に嵌合部材１７を固着し、
突条の突設片１８を立設させ、該身筒３の上端内
周を握持してキヤツプ抜脱時に同時に螺旋被い筒
８が突出する様にすると便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の全断面図。第２図は本
考案実施例の繰り出し時の全断面図。第３図はキ
ヤツプに嵌合部材を内挿した全断面図。 １……中皿、２……係合片、３……身筒、４…
…案内溝、５……突条、６……螺旋筒、７……螺
旋溝、８……螺旋被い筒、９……摺動筒体、１０
……回転止め片、１１……凹溝、１２……弾性
体、１３……中袴、１４……回転止め溝、１５…
…袴、１６……キヤツプ、１７……嵌合部材、１
８……突設片、１９……上端部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 外壁に係合片２を突設した中皿１と、縦状に案
   内溝４を穿設した身筒３と、螺旋状に螺旋溝７を
   刻設した螺旋筒６とから構成される周知の繰り出
   し機構を有し、 前記身筒３の下方には、袴１５へ上下摺動自在
   にしかし回動不能に挿入され袴１５内壁に弾発す
   る弾性体１２を係着して、前記繰り出し機構を上
   下方向の自在の位置で係止して繰り出しが出来る
   様にした摺動筒体９を連設した事を特徴とする繰
   り出し化粧棒容器。