JP2555147Y2 - 自動車用シート - Google Patents

自動車用シート

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JP2555147Y2
JP2555147Y2 JP8133191U JP8133191U JP2555147Y2 JP 2555147 Y2 JP2555147 Y2 JP 2555147Y2 JP 8133191 U JP8133191 U JP 8133191U JP 8133191 U JP8133191 U JP 8133191U JP 2555147 Y2 JP2555147 Y2 JP 2555147Y2
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JP
Japan
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seat
bench
leg
seat bottom
shaft
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JP8133191U
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JPH0532097U (ja
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芳和 岡本
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Delta Kogyo Co Ltd
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Delta Kogyo Co Ltd
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  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車内を移動するた
めに都合のよい自動車用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】小型の自動車は車内が狭いことから、多
くの乗車定員を確保するため、通常進行方向に向いたシ
ートの複数列が車幅一杯に亙って設けられている。近
年、小型自動車のうちでもエンジン中置き型の、いわゆ
るワゴンタイプと称される自動車がポピュラーであり、
このタイプは前部に突出したエンジンルームがないため
その分車室は広く、従って、座席列は通常3列とされ
る。最前列の座席列はセパレートシートが2席とされ、
中央列および最後列はベンチシートとされる場合が多
い。ベンチシートの場合は、車内を縦に移動するための
通路は設けることができない。
【0003】また、ワゴンタイプの自動車であっても、
荷物の積載が主目的のものは、運転席を含む最前列を除
いて簡単な折り畳み式のベンチシートが設けられるだけ
の場合が多い。通常このベンチシートは運転席の直後に
設けられ、不要なときは荷物の積載量を多くするために
折り畳んで収納されているのが一般的である。折り畳み
は通常運転席側にシートボトムを跳ね上げることによっ
て行う。
【0004】積載された荷物を取り出すためあるいはそ
の他の目的で、最前列のシートにいる搭乗者が後部に移
動しなければならない場合も多いが、上記のような跳ね
上げ式のシートにおいては跳ね上げたとき後部に移動す
るための通路は設けられていないため、通常一旦下車し
て車外から後部に乗り込むことが行われる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記のように、従来の
小型のワゴンタイプの自動車であり、かつ、後部に跳ね
上げ式のシートを設けたものにあっては、シートバック
を倒しシートボトムを跳ね上げたときに車内を縦に移動
することは実質的に困難であり、移動する必要が生じた
ときには、自動車を停止させてから一旦下車し、後部か
ら再度乗り込まなければならないため、非常に面倒であ
った。
【0006】そこで、大型車のように予め縦方向の通路
を形成しておくことも考えられるが、小型のワゴンタイ
プの自動車の場合であって、特にシートをベンチシート
としたときは、実質的に通路を形成させておくことは不
可能である。
【0007】本考案は、従来の上記問題点を解決するた
めになされたものであり、比較的簡単な構成ではありな
がら、普段は通常のベンチシートとして充分にその用に
供することができると共に、必要に応じて容易に車内の
前後方向の移動が可能なようにすることができる跳ね上
げ式のベンチシートを対象にした自動車用シートを提供
することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案の自動車用シート
は、自動車の進行方向に向かって配置されたシートボト
ムとシートバックとからなる跳ね上げ式ベンチシートに
おいて、シートボトムおよびシートバックの背面に水平
軸を中心に回動することによって出没自在とされたステ
ップを設け、シートバックを進行方向に倒し、シートボ
トムを跳ね上げてベンチシートを起立させた状態で上記
ステップを回動突出させ、この突出したステップが車内
前後方向移動用の踏板となるように構成したことを特徴
とするものである。
【0009】
【作用】本考案の自動車用シートによれば、シートボト
ムおよびシートバックの背面に回動して出没自在とされ
たステップが設けられているため、シートバックを倒
し、シートボトムを跳ね上げてベンチシートを起立させ
た状態としたときに、上記ステップを回動させることに
よってこのステップが突出し踏板となる。
【0010】従って、車内前後方向移動に際し、このス
テップを踏板として利用することにより起立したベンチ
シートの頂部を容易に乗り越えることができる。
【0011】
【実施例】図1は、本考案に係る自動車用シートを装着
した自動車の一例を示す一部切欠き斜視図である。Cは
いわゆるワゴンタイプの小型自動車であり、運転席の属
する最前列のシートと中央列のシートと最後列のシート
の3座席列が設けられている。この場合、最前列はセパ
レートシートが2脚(1脚は運転席、他の1脚は助手
席)とし、中央列は跳ね上げ式のベンチシートBとして
ある。最後列にもベンチシートを設けているが、設けら
れない場合も多い。上記ベンチシートBはシートバック
1とシートボトム2と脚部3とから構成されている。そ
して、ベンチシートBの跳ね上げは運転席側に向かって
まずシートバック1を軸1aを中心に回動させて倒し、
その後シートボトム2を水平軸31aを中心に回動させ
ることにより行うようにしてある。なお、図1において
は、シートボトム2を跳ね上げて後、ステップ4を突出
させた状態を実線によって示し、着座することができる
ように展開した状態を一点鎖線によって示している。
【0012】6はシートバック1およびシートボトム2
を起立させたときのそれらの側面上部に付設した踏板で
あり、表面に滑り止めの網目が形成されている。
【0013】シートバック1とシートボトム2とは、図
1ないし図3に示すように、一対のL字金具2aによっ
て結合されている。このL字金具2aの一方の腕はシー
トボトム2の上側部に固設され、他方の腕はシートバッ
ク1の上側部の軸1aに嵌合され、シートバック1が折
り畳まれた位置から垂直位置まで軸1a周りに回動自在
となるようにされている。
【0014】図2はシートボトム2を跳ね上げた状態を
示すシートの背面図であり、図3はその一部切欠き側面
図である。なお、図3において一点鎖線はステップ4を
突出させた状態を示し、二点鎖線は跳ね上げたベンチシ
ートBを展開した状態を示している。そして、図2およ
び図3に示すシートボトム2の上部側にはブラケット2
1aに軸支され折り畳まれた位置から直角位置まで回動
自在に軸21bによって軸支された補助脚21が設けら
れている。またシートボトム2の基端部は脚部3に一体
に結合している。
【0015】この脚部3は、シートボトム2に対して幅
方向一対の固定脚部31と、この固定脚部31に水平軸
31aを中心として回動するように軸支された回動脚部
32とから構成されている。この場合固定脚部31の正
面視はU字状とされ、このU字の間隙に、水平位置から
垂直位置の間で水平軸31a周りに回動可能に回動脚部
32が挾持されている。そして、上記一対の固定脚部3
1は、フロアーFの幅方向外側寄りに固設され、その外
側部に乗降用のステップSが形成されている。
【0016】ステップ4は、図1ないし図3に示すよう
に、シートボトム2およびシートバック1の背面の中央
上部に陥没させて設けられたフレーム22内に、出没可
能に収容されている。図4および図5はそれぞれステッ
プ4の出没機構を例示した斜視図である。
【0017】まず、図4に示すステップ4の機構から説
明する。ステップ4はその外周に盆と同じような縁部4
aを形成した矩形の板から構成され、その表面には滑り
止めのための網目を形成させてある。そして、このステ
ップ4はシートバック1およびシートボトム2の背面中
央上部に埋設されたフレーム22に出没自在に軸支され
ている。すなわち、ステップ4の一方の両側端はフレー
ム22の下端に没入させ、この部分の縁部4aとフレー
ム22とに左右一対の軸22aを貫通させ、ステップ4
が軸22aを中心として水平位置から垂直位置までの間
で回動自在となるようにされている。従って、ステップ
4を反時計方向に回動させるとそれはフレーム22の中
に納まり、時計方向に回動させるとフレーム22から突
出する。
【0018】41はU字型の回動脚であり、その両端部
はステップ4の遊端側の縁部4aの内側に、一対の軸4
1aによってほぼ90°の範囲で回動自在に軸支されて
いる。これを軸41aを中心に回動させて折り畳むとス
テップ4の縁部4aの内側に没入し、引き出すとステッ
プ4に対して直立する。この回動脚41は、ステップ4
がフレーム22から引き出されたときに同時に引き出さ
れ、その遊底をフロアFに当接させてステップ4を支持
する。
【0019】42は連結金具であり、ステップ側金具4
2aと回動脚側金具42bとからなる。ステップ側金具
42aはステップ4の縁部4a内面に軸43aによって
軸支され、回動脚側金具42bは回動脚41の内側面に
軸43bによって軸支されている。そして、これらの両
遊端は軸43cによって連結されているため、回動脚4
1の軸41aの回動に伴ってこれらはリンクしながらそ
れぞれの軸43a、43b、43cを中心に回動する。
すなわち、回動脚41が縁部4a内に収納されたときは
連結金具42も同時に収納され、回動脚41が連結金具
42対して90°の位置まで引き出されたときはステッ
プ側金具42aと回動脚側金具42bとは軸43cを介
して直線状を呈し、回動脚41のそれ以上の回動を規制
する。
【0020】5は公知のロック手段であり、ロック片5
1と操作片52と図示のない内部の付勢手段とからな
る。この付勢手段によってロック片51は常時は突出し
た状態を保持しているが、操作片52を操作することに
よって縁部4a内に没入させることができる。そして、
ステップ4がフレーム22に収納されたとき、ロック片
51がフレーム22に穿孔されたロック孔22bに嵌合
してステップ4の飛び出しを規制している。
【0021】つぎに、図5に例示するステップ4につい
て説明する。このステップ4の場合は、回動脚41は設
けない。その代わり、連結金具42はステップ側金具4
2aとフレーム側金具42cとによって構成される。フ
レーム側金具42cはフレーム22の両側部内面に軸2
2cによって軸支され、ステップ側金具42aはステッ
プ4の縁部4aの両外側に軸43aによって軸支され
る。そして、それらの両遊端は軸43cにより連結した
構成とされている。その他ロック手段5については図4
に示すものと同様としてある。
【0022】本考案の自動車用シートは以上のように構
成されているので、ベンチシートBを図1の一点鎖線ま
たは図3の二点鎖線で示す着座姿勢から実線で示す起立
姿勢に跳ね上げるときには、シートバック1をまず軸1
a周りに回動させて自動車の進行方向に倒し、その後シ
ートボトム2を水平軸31a周りに回動させて進行方向
に跳ね上げる。そうすると、シートバック1とシートボ
トム2とはフロアF上に起立する。
【0023】ベンチシートBをこの状態にしてから、補
助脚21をブラケット21aの軸21bを中心に回動さ
せてシートボトム2側に納め、図4または図5に示すス
テップ4のロック手段5の操作片52を操作してロック
片51のロック孔22bに対する係止を解除し、ステッ
プ4をフレーム22から引き出す。
【0024】なお、図4に示すステップ4の場合は、ス
テップ4を手前に回動させれると同時に回動脚41をス
テップ4の縁部4a内面から引き出し、その遊底をフロ
アFに当接させればよい。
【0025】また、図5に示すステップ4の場合は、ス
テップ4をフレーム22から軸22aを中心として回動
させて引き出したときは、フレーム側金具42cとステ
ップ側金具42aとは互いにリンクしながら運動して直
線状となり、斜めにステップ4を吊持した状態となって
ステップ4の回動を規制する。
【0026】いずれにしても、ステップ4が軸22aを
中心に回動してフレーム22から突出し踏台となる。
【0027】ベンチシートBを通常の着座姿勢に戻すと
きには、上述の逆の操作を行ってシートバック1および
シートボトム2を展開すればよい。
【0028】ベンチシートBがフロアFに起立した状態
のときに搭乗者が車内を前後方向に移動するには、起立
したベンチシートBの頂部を乗り越えなければならない
が、本考案の自動車用シートにおいては、ステップ4を
ベンチシートBから水平方向に突出させることができる
ため、それを踏台にして容易に移動することができる。
ベンチシートBを起立させた状態のシートバック1およ
びシートボトム2の上部側面には、踏板6が設けられて
いるため、それを踏めば更に容易にベンチシートBを乗
り越えることができる。
【0029】以上、ステップ4をシートバック1および
シートボトム2の両背面に没入自在に設ける例について
説明したが、自動車の後部フロアFが超低床仕様であ
り、跳ね上げたベンチシートBの頂部と運転席のフロア
との落差がわずかなときには、あえてシートバック1に
はステップ4を設けなくてもよい。
【0030】また、このステップ4は、ベンチシートB
を跳ね上げた場合の車室内における着座作業用の簡易座
席としても利用することができる。
【0031】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、自動車の
跳ね上げ式ベンチシートにおいて、シートボトムおよび
シートバックの背面に出没自在とされたステップを設
け、車内前後方向移動用の踏板となるようにしたもので
あるため、ベンチシートを跳ね上げて起立状態としたと
きでも随時ステップを引き出して踏板を形成させること
ができ、運転席から後部への移動を容易に行うことがで
きるから、従来のように一旦下車して後部に回り、再度
乗車するような面倒な行動を行わなくてもよく、極めて
便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る自動車用シートを装着した自動車
の一例を示す一部切欠き斜視図である。
【図2】起立させたシートボトムの背面図である。
【図3】図2の一部切欠き側面図である。
【図4】ステップの一例を示す斜視図である。
【図5】ステップの他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
B ベンチシート 1 シートバック 2 シートボトム 2a L字金具 21 補助脚 3 脚部 31 固定脚部 31a 水平軸 32 回動脚部 4 ステップ 5 ロック手段 6 踏板 C 自動車 F フロア

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の進行方向に向かって配置された
    シートボトムとシートバックとからなる跳ね上げ式ベン
    チシートにおいて、シートボトムおよびシートバックの
    背面に水平軸を中心に回動することによって出没自在と
    されたステップを設け、シートバックを進行方向に倒
    し、シートボトムを跳ね上げてベンチシートを起立させ
    た状態で上記ステップを回動突出させ、この突出したス
    テップが車内前後方向移動用の踏板となるように構成し
    たことを特徴とする自動車用シート。
JP8133191U 1991-10-07 1991-10-07 自動車用シート Expired - Lifetime JP2555147Y2 (ja)

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JP8133191U JP2555147Y2 (ja) 1991-10-07 1991-10-07 自動車用シート

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JP8133191U JP2555147Y2 (ja) 1991-10-07 1991-10-07 自動車用シート

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JPH0532097U JPH0532097U (ja) 1993-04-27
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