JP2555082B2 - 文字表示変更装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、画面上に表示された文字列の表示変更装置
に関わり、特に、その変更結果を変更指示時点で視覚的
にとらえるのに有効な文字列表示変更方式に関する。

〔従来の技術〕

図形処理の世界では、例えば特開昭60−207968号に記
載のように、図形変更作業時に変更部分とその変更タイ
プを指定し、カーソル移動による動的な変更指示を行な
うことにより、図形編集を容易にしている。

しかし、文字列編集では、例えば、文献「bit」誌別
冊コンピユータ・サイエンスp.130の図10に示すよう
に、文字サイズなど文字列表示を変更するのに、文字列
変更コマンドと文字列を指定し、表示されたプロパテイ
シートや、ガイダンスメニユーの中から、コマンドのパ
ラメータを選択する方法が採用られていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来例では、文字列表示変更を指示するのに、プ
ロパテイシート、あるいはガイダンスメニユーによるパ
ラメータ指定という手順を必要とし、変更結果を予想し
て正確なパラメータ入力を行なう必要があつた。

さらに表示を変更した後、それが求めるものでなかつ
た場合、文字列変更コマンドの指定からやり直さなけれ
ばならなかつた。

本発明の目的は、パラメータ指定時点で表示変更後の
結果を視覚的にとらえられることを可能とし、文字列編
集の際の操作性を向上させることにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決するため、本発明では画面上の変更
する文字列を指定した際、該文字列を囲む最小矩形を表
示し、文字列に対する変更要求を矩形に対する要求とし
てとらえて、求める文字列表示を決定するまで、変更指
示に応じて矩形を変形するようにしたことを特徴とす
る。

〔作用〕

本発明において、文字列変更コマンドと、指定された
文字列を囲む最小矩形の座標が入力データ情報として記
憶される。また、該矩形に対する変更指示があると、矩
形の座標データの変更と表示の変更、文字列指定時の矩
形に対する変化率のデータ変更が行なわれる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。

文字列変更コマンドとして、「拡大」が選択された場
合の画面表示の例を第２図（Ａ），（Ｂ）に示す。

第２図（Ａ）に示した矩形200は、文字列を囲む最小
矩形として画面上に表示されており、かつカーソル204
のようなポインタは、矩形200に関して位置指定可能で
あるとする。この矩形200に囲まれた文字列を図（Ｂ）
に示す如く、矩形202に囲まれた文字列を拡大するもの
とする。

まず、カーソル204により矩形の端点201（x1,y1）を
指示する。この端点を希望する位置203（x2,y2）まで移
動する。このとき、矩形200が矩形202に変形され画面上
に表示される。

位置203が決定した後、矩形200に対する矩形202の水
平方向・垂直方向の変化率で、文字列が拡大される。

これを実現するための、ハードウエアの構成を示すの
が第３図である。300は、文字列と文字列変更コマンド
を表示するための表示位置、301は、表示装置300の表示
画面上を入力するための座標入力装置である。302は、
各装置を制御するデータ処理装置、303は、データ処理
装置302を動作させるプログラムを格納するメモリであ
り、304は、プログラムで必要な情報を格納するための
記憶テーブルである。

第４図は、記憶テーブル304に格納される表示変更指
示データメモリ400のデータ構成を示す。表示変更指示
データメモリ400は、入力データ情報エリア401,変更パ
ラメータ保持エリア402から構成する。入力データ情報
エリア401は、文字列変更コマンド403,指定された文字
列を囲む最小矩形座標404から成る。変更パラメータ保
持エリア402は、文字列指定時点の最小矩形に対する変
化率を格納するためのエリアである。回転角405,水平方
向・垂直方向の拡大／縮小率406,水平方向・垂直方向の
移動量407から成る。

第５図は、本発明を実現するためのプログラムメモリ
303に格納された文字列表示変更制御プログラムの機能
ブロツク図の一例である。このプログラムは、文字列変
更コマンドの表示，文字列表示の変更などを行なう画面
表示部501,座標入力装置から座標を得る座標入力部502,
入力座標から指定されたコマンドと文字列を判定する入
力データ解析部503,得られた情報よりデータを変更する
データ変更部504、これらすべてを制御する対話制御部5
00から成る。さらに、データ変更部504は、文字列を囲
む最小矩形の座標を計算・格納する最小矩形座標変更部
505、矩形の変形により得られる座標から変更パラメー
タを計算・格納する、変更パラメータ更新部506から成
る。

次に、文字列の表示変更を行なう望の操作、及び、表
示画面の流れを、第１図を用いて説明する。まず初め
に、回転・拡大等の変更を指定する文字列変更コマンド
と変更する文字列を指定する（100,101）。文字列が指
定されると、該文字列を囲む最小矩形が表示される（10
2）。次に、該矩形に対し変更を指定し（104）、文字列
変更コマンド毎に新たに求められる矩形を表示する（10
5）。矩形変形は、変更指定が終了するまで継続する（1
03）。変更指示が終了すると、元の文字列を画面上から
消去し（106）、変更後の新たな文字列が表示される（1
07）。

第６図は、文字列表示変更操作に伴なう内部のデータ
処理を示している。文字列変更コマンドと文字列が指定
された時、入力データ情報エリア401の文字列変更コマ
ンド403,最小矩形座標404にデータを格納する（600,60
1）。最小矩形に対する変更指示に応じて、文字列変更
コマンド毎にデータ更新ルーチンが呼び出され（604,60
5,606,607）、最小矩形座標404のデータを更新し（60
8）、変更パラメータ保持エリアの文字列変更コマンド
に対応するエリアが更新される（609）。データ更新
は、変更指示が終了するまで継続される（602）。変更
指示が終了すると、変更パラメータ保持エリアのデータ
から、文字列表示データが更新される（603）。

〔発明の効果〕

本発明によれば、文字列の表示変更を行なう際に、変
更パラメータ指示時点で表示変更後の結果を視覚的にと
らえることができるので、文字列編集の操作性を向上さ
せるという点で、効果があると考えられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の操作手順、及び、表示画面の流れ
を示す図、第２図（Ａ），（Ｂ）は本発明を実施した際
の表示画面上の表示例を示す図、第３図は本実施例のハ
ードウエアの構成図、第４図は表示変更指示データメモ
リのデータ構成を示す図、第５図は本発明の実施例を示
す機能ブロツク図、第６図は文字列表示変更操作に伴な
う内部のデータ処理を示す図である。

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】入力装置と、該入力装置からユーザの指示
   を受け取り、文字および図形を描画する表示装置とを有
   する文字表示変更装置において、文字または文字列の変
   形を指示する変形指示手段と、該指示手段において変形
   する文字または文字列を選択する文字選択手段と、選択
   された文字または文字列を囲む最小矩形を表示する手段
   と、該矩形の形状の変更を指示する形状変更手段と、変
   更した形状に囲まれるように文字または文字列を変形し
   て表示する文字変形手段とを有することを特徴とする文
   字表示変更装置。
2. 【請求項２】上記文字変形手段において、形状変更前後
   の矩形の縦および横のサイズ比と、変形前の縦および横
   の文字サイズから、変更後の縦および横の文字サイズを
   求める手段と、変形後の矩形内の位置に、求めた縦およ
   び横のサイズの文字を表示する手段とを有することを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載の文字表示変更装
   置。
3. 【請求項３】上記形状変更手段において、矩形の１頂点
   を上記入力装置からの指示で変更する頂点移動手段と、
   該頂点移動に伴い、隣接する２つの頂点を、矩形を保つ
   よう連動して移動する手段とを有することを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の文字表示変更装置。